ミニシアターにて 

今年初めて劇場での映画鑑賞「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」。原題は「5 flights up」。こうして二つのタイトルを並べると、実は内容がよくわかるの。

画家の夫アレックス(モーガン・フリーマン)と元教師の妻ルース(ダイアン・キートン)が、長年暮らすお気に入りの部屋は、いま最もお洒落な街ブルックリンにあります。最上階の5階にあり眺めも日当たりも最高。でも唯一の欠点はエレベーターがないこと。階段の上り下りが辛くなり、とうとう引越しを決意しますが・・・。

ダイアン・キートン、やっぱり素敵!大好き!彼女がいるだけで映画がチャーミングに見えるのよね。ベレー帽が似合っててお洒落でした。モーガン・フリーマンは、ジャック・ニコルソンと共演した「最高の人生の見つけ方」という映画が一番好きでしたが、この映画も同じくらいイケてます。夫を思うからこそですが勇み足気味のルース、全て受け止めてリードしてくれるアレックス。二人の掛け合いがとってもいいです。

 

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まだ結婚していない方や小さなお子様がいらっしゃるような方が見ると、もしかして退屈極まりない内容かも。でもある程度夫婦生活を経験されている方には、ジーンとくる映画だと思います。夫婦お互いをとても理解していて思いやる気持ちが、大げさでないセリフに現れています。ちょいちょい出てくる回想シーンがまた絶妙でいいんですよ。

眺めのいい部屋のインテリアは、ひとことでいうと「Cozy」。暖かくて居心地の良い、こじんまりとした、くつろいだ、楽な、打ち解けた、親しみやすい・・・そんな意味ですが、アレックスとルースを表しているようなインテリア。アレックスは屋上の庭で野菜を育てていて、少ししか成らないトマトを差して「高級レストランで食べるより高いトマトね。」なんて、ルースがからかいます。

愛犬ドロシーや内覧会で何度も出くわす小さな女の子、すごくよくしゃべる不動産エージェントの姪、ご近所さん、みんないい味出しています。私は小さな女の子がすごく印象に残りました。大人が家を買う買わないで騒いでいる中、一人達観していて、まるで小生意気な天使のようなのです。可愛かったです。

 

こういう良質な映画、作家性の強い映画は、残念ながら近所のシネコンでは上映されません。今回は京都のミニシアター「京都シネマ」で見てまいりました。京都四条烏丸にある『COCON KARASUMA:古今烏丸』の3階、ACTUS・KIRA KARACHOなどハイセンスな雑貨店やカフェなども入っている商業施設の中にあります。

チケットを買うロビーには、ドッカンドッカン騒々しい音楽も流れていないし、ポップコーンなどの売り場もなく自販機だけ。子供も走り回っていないし、とにかく落ち着いています。上映室は本当にこじんまりしていて、足元も狭めですが、シートはゆったりしています。要は大人にちょうどいいシアターなのです。

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京都シネマのロビー。レトロないい雰囲気です。(出典: www.coconkarasuma.com)

 

またふらりと立ち寄りたい京都シネマ。旧作上映もありです。因みに「ニューヨーク眺めのいい部屋売ります」の上映は4月22日までです。