初夏の仕込みもの-プラムと赤紫蘇で 

梅が並び始めると「あぁもうそんな時期か」なーんてソワソワします。「梅仕事」という程たくさん仕込む訳ではないけれど、毎年何かしら作っています。

梅以外にも初夏の果実は様々出回っていて、そのまま食べられるプラムや杏、ビワ、サクランボ、などなど意外と豊富です。香りが強く感じるくらい熟したものは本当に美味しいですよね。濃い赤色もきれいだから、しばらくダイニングキッチンに飾って眺めています。

 

今年は高級サクランボ「佐藤錦」にありつけました。夫が楽天ポイントで手に入れてくれたの。貧乏性の私なら実用品に使いそうなところですが彼は違います。サクランボを選ぶところなんぞ、愛嬌あってニクいねぇ♡真っ赤で本当に可愛らしいです。

 

食べる直前に洗って少し冷やすと、皮がパリッ!実がプリッ!として、更に美味しくいただけます。甘味と酸味が絶妙で、本当に贅沢な美味しさ♡

 

さてそんな旬の果物を使った仕込みもの。梅はもちろんですが、今年はプラムでジャムを作ろうと思い立ちました。というのも、あるインスタグラマーさんがUPされていたプラムジャムが、すごくキレイで美味しそうだったの。「プラムジャムだけは手作りで・・・。」みたいな事を書かれていて、市販のアンズジャムとどう違うのかな?と興味が湧きました。

直売所で梅を見ていると、うまい具合に熟れたプラムが置いてあったので、2パック買ってきました。直売所のお野菜は、スーパーの商品に比べてバラツキはあるものの、大きいし量も多くて美味しい。それでいてお安いので、たくさん消費するときは特に有り難い存在です。しかも朝取りで新鮮さも折り紙つきです。切花もよく買います。

 

梅とプラムと紫蘇。直売所で新鮮な実を仕入れてきました。 花の香りもいいけれど、この「美味しそうな」香りもいいですね~。

 

ジャムづくりは下処理をして砂糖でコトコト煮るだけ。なのに、ぎっしりと中身の詰まった瓶がたくさん並ぶ様を見ると、変な達成感があって、気持ちが満たされるから不思議です。特に果物を仕込んでいるときは、甘酸っぱい香りと美しい色彩にも癒されます。

 

プラムジャム作り、まずは洗って刻んだ実に半量の砂糖をまぶして、しばらく置いておきます。この時点でもうやばーい(〃ω〃) スイーツみたいで思わず食べたくなっちゃう。

 

しばらく置くとこんなに水が上がっていました。アクを取りつつ途中砂糖を足してコトコト煮ていきます。いい香りが部屋に広がって幸せ~。

 

出来上がり。グラニュー糖で作ると透明感ある赤になります。皮はこさずに残していますがあまり気になりません。スッキリとした甘酸っぱさで美味しく出来ました。これに比べると市販の杏ジャムは生ぬるいと感じちゃう。

 

そして、赤紫蘇。梅干し用ではありません。紫蘇ジュースにしました。

このジュースは、疲労回復効果があり夏バテ予防に最適なんだとか。以前に一度作った時、その色と味が気に入ってしまいました。水や炭酸で割ると爽やか。とても飲みやすいので、どなたにお出ししても喜ばれます。

これも超簡単で、葉っぱをむしり、丁寧に洗って水で煮出すだけです。最後にレモン汁とクエン酸を足すとキレイな赤紫になります。

 

500gの葉で2L弱のジュースが出来ました。冷蔵庫にこの薬が入っているかと思うとなんか気丈夫よね。でもすぐなくなりそう・・・。夏の終わり頃まで飲めるといいなぁ。

 

味見で一杯。この色、赤紫蘇から出た色なんですね。自分で作っておきながら何か不思議。こんなキレイなものが身体の一部となるのだから、そりゃ良いに決まってる。

 

今週はこんな風に、仕事の合間に、買い出し~仕込み作業をしています。次回はいよいよ!梅仕事です。

 

 

お庭のお手入れに伺う、の巻 

昨日お庭のお手入れに伺ったお宅は、家と庭の関係がとても素敵でした。木々越しに建物が見えたり、要所要所に坪庭も配され、落ち着きある大人の空間という感じ。植物大好きなご主人が自ら植えられた木も多く、それはそれは大事に育てられています。剪定も楽しんでされていますが、年数が経ち木が大きくなると手の届く範囲に限界も出てきます。そこでディアガーデンにお声かけ下さいました。

植木には建物を引き立てて景観をよくする以外に、優しい日陰を作る、目隠しになる、花や実を楽しむ、など色々な役割があります。だから剪定する時は、スッキリと整えつつも、その役割をキチンと果たしてくれるように考えて切っていかねばなりません。日々過ごしておられるお客様のご希望を理解して、丁寧に仕事を進めるよう心掛けました。

 

愛犬のための緑陰のコーナー。鬱蒼とした印象は取りたいけれど、透かしすぎないように慎重に鋏を入れていきます。

 

作業のメインは、シンボルツリーのケヤキでした。お客様が植えられた木だそうで思い入れもたっぷり。初めは3m程だったとのことですが、10数年経って10m近く育ち堂々と立派な木になりました。樹形もケヤキらしく大らかで、何より広い敷地と釣り合っていて素敵なのです。

しかし、こう育つと上の方の枝には手が届かないし、茂っているので台風などの強風を受けるとものすごく揺れて怖いくらいだそう。「どんな風に整えますか?」とお聞きしたところ「ディアガーデンさんにあるアオダモのような感じにしたい。」とおっしゃられました。

「葉っぱが落ちるからとにかくさっぱりさせて!」というような木の存在を否定する方もいる一方で、このような植物大好きな方にディアガーデンの庭をじっくりと眺めていただけていたとは。うわー(*゚▽゚*)、嬉しいです!ディスプレイガーデンと勝手に呼んで、私の庭に対する考え方をひと目で表せるようにと、日頃手入れに勤しんできました。それが報われたような気持ちです。本当に有難いです。

 

ディアガーデンの前庭。道路に面しているのでどなたでも見れます。真ん中に写っている木がアオダモ。植えてから10年が経ちますが、ゴツくならずに優しい枝ぶりに育った大好きな木です。そのアイダモが営業してくれたなんて、思いもよらず。ありがとうね♡

 

ケヤキにスルスルと登り、足をうまく固定して剪定していく職人さん。

 

多くを語らずともツーカーで伝わるパートナーの職人さんに、そんなご要望を伝えると「うわー、(俺そういうの)めちゃめちゃ得意ですやん♪」だってw。迷いのない鋏(鋸)さばきで軽快かつ丁寧に切っていただきました。生長に問題となる枝や姿を乱す枝以外に、太い枝を抜いて細くしなやかな枝に更新するように切ると、どんどん柔らかい姿になっていきます。

職人さんはこうした高い木の場合、枝に強度があれば、脚立である程度まで上がってからスルスルと登って行かれます。ユニック車(クレーンを搭載したトラック)+ゴンドラで、ピューンと上がって行かれることもあります。

私は下から見ているしかないので「めっちゃ身軽やなー。かっこいいなー。」といつも感心しています。高いところが好きだから、さぞ気持ちいいだろうなと羨ましくも思ったり。とにかく彼らは、普通の人からみると怖いくらいの高さもへっちゃらなんですね。まぁ、高所恐怖症だったり太った植木職人さんはいませんけどw

で、そんな時、私は何をしているかといえば・・・、場合によってですが、

職人さんの安全と無事を祈りつつ、下から「その枝切って~。」とか、「それは残そう~。」とか言って見ています。大きな木は特にこうして二人で切ると効率がいいのです。一人だと、下に降りて全体を見て、また登って・・・を繰り返さないといけなくて、その分時間もかかります。

その他には、手元(てもと)といって、職人さんのフォローをすることもあります。この現場なら、切り枝や葉っぱの掃除をするのです。切るよりも掃除に時間がかかることもありますし、大事な仕事ですのよ。ただ木の下をキレイにするだけでなく、周辺も含めて、例えば落ち葉が貯まっているところを掃いたり、雑草やゴミなどもついでに取り除いたり、出来る限り綺麗にします♡

 

青空に映えるケヤキ。内側をかなり透かせ、1m以上低くなりました。梢に爽やかに風が通り、サワサワと心地よい音色を聞かせてくれます。印象はだいぶ変わりましたが、パッと見どこを切ったのかわからない位の自然な出来はまさに職人技です。

 

お客様がご在宅でしたので、都度出来栄えを確認していただけ、スムーズに作業が出来ました。ケヤキについても「軽くなって風が気持ちよさそうに通ってるな~。」とご満足頂いた様子。いろいろなお話を聞かせていただいて、とても楽しかったです。特に街並みにおける街路樹剪定についてのお考えに深く共感してしまいました。お客様の愛犬の黒ラブくんとお近づきになれたことも嬉しかったなぁ(*´ω`*) ワンコの傍にこんなに長くいたのは久しぶりです。(あ、仕事の合間にね、ちょっと遊んでました・・・汗)

 

黒ラブくんとのツーショットです(*´ω`*) なんて優しい目をしているのかしら!それに比べて汗かいてぐちゃぐちゃの私・・・。(なのでボヤかしてます焦)黒ラブくん、暑い中移動してくれてありがとう。これからもずっと元気でいてね。

 

N様、どうか末永くよろしくお願い致します。(*´︶`*)

 

 

DearGarden風アジサイの生け方 

関西は久しぶりに梅雨らしい雨。先週今週は消防車のサイレンが鳴り響いていたほど乾燥していた街にようやく恵の雨です。庭の植物たちも嬉しそうです。アジサイは水を含んだ花が重いのか、ダラリとしなだれています。

12日付のブログに一部UPしましたが(→コチラ)今年はアジサイがたくさん咲いてくれまして、庭も部屋もアジサイだらけのディアガーデンです。小さなディスプレイガーデンですが、白、赤紫、赤、青の四種を育てています。

そんなアジサイのアレンジメント画像が貯まってきましたので、このあたりで見ていただこうと思います(^m^* アジサイを生けるとき、私なりに気をつけていることも書きますね。

①庭の花を切るとき

庭で愛でる時に寂しくならないように考慮しながら、混み合った部分の花を選んで、姿を壊さない程度に長めに切ります。この時、不要な葉はざっと除く、虫がついていないか確かめるなど、家に持ち込む前にやるいつもチェックをします。切ってもすぐ生けられないときは、細長い花瓶に水を入れ傍らに置いて、切ったらすぐそこに刺すようにしています。

②下処理

逆さにして優しく洗い、埃や小さな虫などを取り除きます。そして水切り。アジサイは庭で切ってきた切り口より更に5~10cm程度上の部分でスパッと切ると水が揚がりやすいようです。切った枝は、挿し木用に取っておいてもいいですね(挿し木にするなら予め葉っぱは残しておいてください)

③アレンジ

まあるいアジサイはまあるい花器、山アジサイは素朴な花器という風に、それぞれの姿によって花器を選びます。今回は花色によって飾る場所を変えました。白は清潔感のある色なのでダイニングや浴室に、赤紫は事務所、赤は玄関、青は寝室に・・・それぞれ雰囲気に合いそうな場所に飾っています。

④メンテナンス

アジサイはすぐシンナリするので、こまめに水を変えて切り口を新鮮にしておきます。しおれそうになったら、水切り後しばらく深水につけておくと再生しますが、最悪の場合は、思い切って花ごと全部水につけてしまうこともあります。半日くらいなら大丈夫。しゃきっとしますよ。

 

事務所で打合せや作業に使う丸テーブルのアレンジメント。高さのある花は邪魔になるのでコンパクトに飾ることを心がけています。赤紫のアジサイは同系色のバラやシモツケと合わせてシックに。フォルムの違う花を合わせるとうまく生けれるように思います。バラの一番花はこれにて終了です。

 

 

山アジサイ「クレナイ」。暴れた枝は庭の花ならではです。これを生かして細長い磁器の花瓶に投げ入れて玄関に飾りました。これは信楽焼きで素朴な肌が山アジサイにとても合うように思います。初夏~夏の玄関は和の雰囲気にするのが涼しげで好き。

 

真っ白いアナベル。カフェオレボウルにミントと活けてダイニングテーブルにちょこん。アナベルは茎が細いでしょ?花のすぐ下で折れてしまっていたのを生かしました。

 

バスタイムにアナベルとキャンドル。癒され率200%です♡キャンドルカバーにあわせてガラスの花瓶に。

 

青い秋色アジサイ「マジカルコーラル」。この爽やかな色は朝一番に見たいのでベッドサイドに。合わせたスイートピーから柔らかに香りが漂ってきます。アジサイは香りがないものがほとんどなので、敢えて香りの強い花と合わせるといいかも。

 

因みにですが、私は浴室にボディケア用品を置きっぱなしにはしていません。家族それぞれ好みの商品がありますから、ごちゃごちゃになりがちですよね。なので自分用のセットをカゴにまとめ、都度持ち込むようにしました。これで床(もしくは棚)にあるのは洗面器だけになり、めっちゃスッキリしました。

よって、雑多なものがなくなった棚やバスタブの周りに植物が置けるというわけ(^m^*

とはいえ普段、浴室は観葉植物しか置いていません。花を飾るのは希なんです。寝室にも花が余分にあるときくらいです。でもそういう場所にこそ飾ってみると、特別な気分になります。ラグジュアリーなホテルに来たような感じ。庭の花で十分味わえるのですね。

やってみてください♡

 

 

可哀想な楠 

ガーデンデザイナーになってから、これまでに何本の木を植えてきたでしょうか。平面図に木のマークとして大小の○を書き込み、ご依頼主様の了承を得られると、その場所に木が植えられていきます。低木も合わせると千何百本か・・・は植えてそうです。

私の場合は、ご要望をお聞きして、望まれて植えられる木ばかり。時にはお客様と一緒に木を選びに行くこともあり、それらの木達は愛着を持って育てられていると思います。

大事にしてもらっている木もあるかと思えば、近所の公園の楠など、もう存在を全否定されているかのような扱われ方。あまりに酷いので見た時はボーゼンと立ち尽くしてしまった程です。その公園では、子供さんもよく遊んでおり、自分で犬を飼っていた時は散歩途中にしょっちゅう行きました。ゴミステーションがあるので、今でも最低週1回は足を運ぶ場所です。

園内の構成はこうです。楠ばかりが5、6本植えられていて、奥の方は少し暗がりになるほど茂っていますが、中程の3本はいい感じの木陰を作ってくれていました。周りにはツツジやアベリアの花壇があり、あとは土の広場や遊具、レンガのスペース、フジの絡むパーゴラ、といった平凡なと言ったら失礼かもしれませんが、どこにでもあるような公園です。

私が越してきた時から、ツツジやアベリア、フジはうまく育っていなかったのか?雑草と共に草刈機で切られてしまっており、今はほとんどありません。そして楠は今年の剪定を請け負った業者さんが思い切り!切り詰めてしまいました。どんな事情があるのかわかりませんが、この切り方は酷い。

今日は自治会の草刈の日。朝から晴れて、作業していると暑くてたまりません。楠の木陰がなく熱射病になりそうでした。

 

近所の公園に植えられた楠。見るも無残な姿に・・・。

 

これまでここまで切られたことはありませんでした。楠、大丈夫か?たぶん大丈夫でしょうけど、あのゆったりとした球状の樹形が小一時間程で壊されてしまったかと思うと残念でなりません。ここは公園で憩いの場です。暑い夏も木陰なしで、しかもゴツゴツの無骨な枝を見ておれと・・・。もっと切り方があろうに!

年一回の剪定は効率重視です。「楠の葉なんて要らない」なんなら「楠なんて要らない」という思いのもとに切ったとしか思えない。それを楠がどう受け止めたかと思うと、可哀想で泣けてきます。感情移入しすぎでしょうか?同業者の仕事とはどうしても思えません。

 

ディアガーデンの事務所の目の前。この楠も切ない・・・。今年もこんなふうに切られてしまうのだろうな。この電灯は楠よりも後から建てたようです。でも灯ってないのよね!なんで建てたの?(`Д´)イミナイジャン。

 

公園や街路樹については、計画段階でどうにかならなかったのか?維持管理に美意識はないのか?と、時折り思ってしまいます。綺麗にすれば観光に一役かいますのに勿体無い。(実際、県内高島市にある「メタセコイヤの並木道」は自然風に維持管理されていて観光名所になっています。)

木は生き物のはずですが、お役所にはどうやらモノと思われているらしい。どうでもいいモノなのかもしれない。これでは近江八幡市の街並みも素敵になろうはずもないのです。ディアガーデンは・・・個人邸の前庭を素敵にすることで、せめて街並み貢献出来ればと思います。

 

 

のほほん化してる件 

近頃は図面作成に没頭していて、ブログを書こうとするのですが、最後まで仕上げられずに中途半端なネタが溜まっていく・・・(>_<) 今日も一応書きかけて、そのうち「えいやッー!」でUPしそうですが、どうかお付き合いくださいませ。

アジサイがいい感じで撮れました。いまが旬なので早くお見せしたいと思いまして。

梅雨に入りましたが雨の降らない日が続くと、忙しくとも朝の水遣りは欠かせません。ホースを引き回してバタバタと始めるのですが、植物の顔を見つつ水をかけていると、そのうち気持ちが穏やかになるのがわかります。掃き掃除や草引きなどもしつつ、全てやると30分位はかかってしまうのですが、水を打った涼しげな庭を見ると「きれーい♡」。顔も緩んで眉間のシワも伸びるというものです。まいにち朝日をキチンと浴びて、体内時計をリセット出来るのも、庭のお陰だなぁ~なんて。

・・・で、「はっ!こんなところで、のほほんとしている場合ではない!」と我にかえるのです。恐るべし植物の調整機能。テンパっている人をいとも簡単にリラックスさせてしまうとは。

 

テラスの花壇に植えているアジサイ「アナベル」

 

綿帽子のようなアナベルの花。西洋アジサイですが茎は細く花もふんわりとして。見ているだけで「はぁ♡なんてキレイなの」とデレデレ。

 

山アジサイ「クレナイ」。額の部分が珍しく赤くなることから名付けられました。今は白からピンクに変化。最終的には真っ赤になります。

 

紅に染まった様子。赤いアジサイは珍しいでしょう?

 

うーん。見た目も性格も、年々「のほほーん化」してきたのは、日々植物にどっぷりハマっているのが原因ではないか?!

昔は「しっかりしてそう」と言われた時期もあったのですが。いや違うか。「一見しっかりしてそうだけど、なんかヌケてる」でした。

中途半端ですが、これでオワリヽ(´ー`)ノマタネ

 

 

密やかな楽しみ 

色々な植物を試しに植えているディスプレイガーデン。すごく計算して植えているのかと言えば、そうでもなく。でもフォルムや色の組み合わせには気をつけております。ディティールに凝るって、自分の庭ならではの密やかな楽しみです。

植えてすぐは、苗が小さいのでパッとしませんが、数年経つといい仕事してくれます。我ながらうまくいったなぁと思い、またどこかのお庭で提案するつもり( ´艸`)

前庭は通りに面しているのでどなたでも見ていただけるのですが、この絶妙なコーデに気づいておられる方はいるのかな?見て欲しい!だってこんなに綺麗なんだもん。旬の姿はすぐ見られなくなるので、ブログにて見ていただこうと思います。

まずは、自慢の孔雀シモツケから。葉がフリルのような形でしかも新芽は赤いので、孔雀という形容がついたシモツケです。落葉低木なので、春に芽吹くと俄然存在感が増します。それに合わせたのは銅葉のフジバカマ。「ユーパトリウム・チョコラータ」というハイカラな名前があるのですが、すぐ忘れちゃうよね。この二つの植物が隣合うと、なんというか、大人な感じでいい雰囲気です。秋になるとフジバカマの白い花が咲き、また違った眺めになります。

 

銅葉のフジバカマ(手前)と孔雀シモツケ(奥)の新芽の色がとても合ってる!見るたびにニヤニヤしてしまいます。

 

二枚目のpicは、もう5~6年はここにいるけれど咲いたのは2回目という、もう名前すら忘れてしまった可愛い君。この場所は北向きなので、普通はワーッと咲くものも、はんなりと控えめに咲くのです。

葉っぱが明るい黄緑で、這うように広がる姿が可愛らしいので、花が咲かなくてもいいやと思っていましたが、久しぶりに咲いてくれて、やっぱり嬉しいです。気づいたときは二度見してしまいました。

青い花は好きなのですが、日陰にあると色が沈んでしまい、ディスプレイガーデンではなかなか難しい色です。でも、こんなふうに周りに明るい黄緑の葉や銀葉があると、俄然生きてきます。夏花壇にこういう組み合わせを実践してみたいもの。

 

久しぶりに咲いてくれた青い花。黄緑色の葉とは最高に爽やかな組み合わせです。明るいオレンジのヒューケラも効いているなぁ・・・とこれまたニヤニヤ。

 

別に特別頑張っている訳ではないけれど、一つ一つの植物に丁寧に向き合って育てていると、ときどき予想以上の眺めをくれます。ご褒美ってところですね。それは育てている人にしかわからないようなことかもしれず、でもだからこそ密やかな楽しみなのです。

人でも植物でも動物でも、愛を持って接するということは、常に相手に関心を持って見ているということ。だから小さな変化にも気づくし、少しでも良くなってくれたら、喜んでくれたら、それだけでこちらも幸せです。特に庭に対しては自己満足というか、見返りを求めない愛なのですが、こんなふうに思わぬ形でかえしてくれることがあってね。だからやめられない。

 

さて、もうひとつ最近の密やかな楽しみ。駅の自販機にある「愛媛河内晩柑ゼリー」にハマっています。ゼリーなのに、ペットボトルに入っているの。晩柑は和風グレープフルーツって感じで、優しい酸味です。喉が乾いていて、少し小腹も空いている・・・なんてとき、この1本で満足できます。

最初はよく見ずに適当に買って、いざ飲もうとしたら全然出てこなくて「ありゃ?なにコレ?」です。で、改めて見たらゼリーと書いてあり「えぇー、ペットボトルにゼリー入れる?」ってまた驚いて。でもめっちゃ美味しかった!

結構固まっているので、しっかり、しかも度々振らないと出てきません。最初は飲みづらいです。一生懸命吸っている姿はちょっと変かも。周りの人はゼリーとは知らないだろうし。ワタクシ、電車の席で、吸ってもなかなか出てこないので振りまくっていると、前の席の人に不思議な目で見られました。( ̄▽ ̄)

 

愛媛河内晩柑ゼリー。この姿でゼリーって珍しくないですか?いまハマっています。

 

色々な駅で密かに探しています。今のところJRの米原駅と山科駅で買えました。一番身近な近江八幡駅のホームはまだ全部チェック出来ていません。出張先でも探しましたが見つかりませんでした。どういう販路なのでしょうか?見つけたらまた買おうと思います。

 

 

実測の大切さ 

庭やエクステリアをプランするときは、頭の中にその空間を作りながら、あっちこっちから眺めつつ、バランスや納まりを考えます。でも本来空間とは、そんな小さな頭の中だけでは捉えられないもの。光や風や周りの景色、様々な人々が絡んできます。みずみずしくてどんな可能性もある、それ自体生き物のような存在です。

でも人が作る以上は、設計者は空間を数字で表さなければなりません。寸法というのは本当に大事です。こんな雰囲気というのは、自分ではわかっているつもりでも、実際図面に表すとなると、体感しなければ説明ができないと思っています。カタログに載っている商材なら組み合わせてこの位というのが大体わかりますが、もっと大きなものになるとそう簡単ではありません。

いま取り組んでいるお庭はとても広いので、芝の築山をいくつか作り、地形に変化を出そうと考えています。子供さんたちが登ったり降りたり、駆け回ることもできるような、楽しい空間にしたいのです。

時間と予算が無限にあって、職人さんも体力と忍耐が無限にある場合は、その場で何度も試行錯誤して作れるのでしょうが、実際の現場でそんなことを言える訳はないのです。土量計算して見積りもせねばならないので、やはり最初からほぼ正確な姿を数量化しないと。

図面に表すために、実際の大きさを感覚と身体で把握するために、その場にあう築山にするために、いくつかサンプルを実測をしてきました。

 

好きな築山のある某所。ひとりスケールを当てては記録。

 

大体これくらいかなと頭で考えている寸法と、実際これくらいかなという実物の寸法は、結構違いました(-.-;) やっぱり測ってみなければわかりませんね。測りながら手で仮の築山を作り景色に重ねてみたりして、はたから見ると、かなり変な人。

出掛けた先で素敵なモノに出会ったら、自分の身体をモノサシにして測ったりもします。例えば私の手のひらを広げると、親指の先から小指先まで20cmです。また両手を広げた端から端までが自分の身長と同じ寸法だそうです。歩幅とか色々なものを駆使して測ります。小さなスケールを携帯していくときもあります。

むかし、ディアガーデンを立ち上げた頃に出会った女性建築士さんが「実測は大事よ。私も建具をデザインするときには実際いろいろ測ってみるの。」という風なことをおっしゃっていました。そして庭を設計するならと、こんな本を紹介していただきました。

 

「建築と庭」西澤文隆「実測図」集(建築資料研究社)

 

薄っぺらい本で写真もカラーではないのに税別3,800円もして!ひえーっと思ったけれど、お話に感銘を受けたので、すぐ買いました。実際内容を見ると、安すぎると思うほどです。建築家の西澤文隆氏(1915年~1986年)が生涯をかけて遺してくれた寸法です。

西澤氏はここ滋賀県(愛知郡秦荘町 現在は愛荘町となっています)生まれの方でした。この本には厳島神社や桂離宮などの文化遺産の建築と庭園の平面図断面図などがたくさん掲載されています。鉛筆で描かれた図面はとても美しく見惚れてしまいます。プロの方におすすめの本です。

実測とは、実際に磁石やスケールを使って測量するのですが、対象物の完成すなわちそれを実際にデザインして作った人の感性が、直に体に伝わってきます。空気に浸り、光に包まれながら、プランや断面で表せない本当の空間がわかってきます。(本文内より)

測りながら空間を味わう・・・って私も少しわかる気がします。いつかこの本が活かせる自分になりたいな・・・なんて大それたことを夢想しながら、まずは目の前の仕事を頑張ろうと思います。