「抜け」があるから心地いい 

近頃急に寒くなって窓を閉めていることが増えました。そうすると音も入ってこないので結構シーンとしています。雨続きで庭へも出られないし、暗いので朝からキャンドルを灯したり、窓外を眺めたりして、大人しく仕事しています。

 

この前の日曜日のダイニングです。やっぱり雨でした。

 

窓は閉めるけど、カーテンはほとんど閉めません。小さな家なので、日中過ごす1階については、少しでも開放的に過ごせるように、見える景色や窓の位置を工夫しました。視線が抜けるので閉鎖的にならず良かった思います。

抜け感って、こなれ感という言葉と共に、ファッションでよく聞く言葉ですけれど、住環境分野の方ではもっと前から使われていたように思います。流行らせていなかっただけで。今やあらゆる分野において、共通の心地よさにつながっているようですね。

ちなみに住宅の場合には3つの「抜け」があると人は心地よいと感じるそうです。建築雑誌「ModernLiving」の発行人であられる下田氏曰く、それは「視線の抜け」「光の抜け」「風の抜け」。

抜けを感じるには、窓や高い天井、吹き抜け、壁が少ないなどの造作が必要で、抜けた先に見える景色にも一工夫あると尚いいと思います。理想的な景色があるならともかく、無い場合は、庭という景色を作ってしまいましょう。

植物を含めた空間の雰囲気そのものを取り込むので、四季折々の変化を見る、植物を通した光を取り込む、木立を渡る風を音や揺れる様子と一緒に感じるという具合に、単なる抜け感よりも、もっと趣深いものになります。

 

カーテンはウィンドウトリートメント(窓まわりのデコレーション)と考えると一気にお洒落に。窓に柔らかな表情が加わり抜けも感じられてまさにパーフェクト!ここは昨年泊まった熱海の洋館です。素敵だったなぁ。

 

北欧の住宅にはカーテンをかけるという概念があまりないそうです。その代わり窓辺には、季節の植物を飾ったり、お気に入りのインテリア雑貨を並べたりして、家の中の心地良さ、デンマークでは「ヒュッゲ」と表現しますが、そんなほっこりとした空気感を街にこぼしてあげるのだそう。

それは冬が長いことと関係していて、少しでも日差しを取り込むように、陰気な暮らしにならないように、という目的もあるそうですが、お店でもないのに「外からどうぞ見て下さい」と言わんばかりの演出までされるとは!

これって国民性もあるのかな?自分が心地よく感じれば、そんな風に心に余裕が出来るのかな?日本のように住宅が密集していないのかもしれないし。でもこんな街並みなら散歩するのも楽しそうだなと思います。見せると思うと、自然と片づけたり身綺麗になったりしてねw。

ディアガーデンも見習って窓辺を飾るようにしています。見せながらさりげなく外からの視線も遮っている、そんな飾り方が出来ればいいですよね。

 

事務所の小窓。今日は可愛らしい小枝を飾ってみました。ディスプレイガーデンの剪定枝です。

 

でも実は。

事務所だけでなく建物全部の窓が防犯ガラス(ガラスとガラスの間に特殊なフィルムが挟まっているタイプ)なので、反射の加減か?昼間は外から中の様子がほとんど見えません。大抵は鏡のように外の景色が写ってるので、窓に近づいたらようやく見えるという感じです。

だから窓辺に飾っても気付かれない可能性大なのですが・・・。でもね、夜灯りをつけると結構見えるので、少しはヒュッゲをこぼせるかと思います。

 

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