現地調査&お打合せでのこと-さざれ石とは?

昨日の文化の日は、来年造園工事予定のお客様のところで、お客様と建築設計士さんを中心に測量、造成、造園(私)、それぞれの関係者が集まって、現場確認をしました。

こういった場では、予め納まりを確認できますし、既存の構造物の処理等を前もってお願いすることも可能です。お客様のご意向に従って、お互いの工事のやりやすいように、無駄な仕事をしないように、皆で話し合い「ここは造成でやります。」「ここまでは建築でやります。」「では、ここは造園で。」などと納得の上で役割分担もできて、とても有意義な打合せだったと思います。

 

建築予定地は、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山(いぶきさん・いぶきやま)を望む場所にあります。さすが滋賀県では最高峰のお山、すごい迫力!

そんな中で面白い発見がありました。

以前の土地の持ち主さんが隣地境界に添って石を積んでおられました。人が持てるだけのそれほど大きくない石をひとつひとつ積み上げた素朴な石垣です。雑草が生えたり苔むしていて、それはそれで味があって素敵なのですが、今の時代の境界にしては、曖昧すぎてそぐわないもの。崩れかけている場所もあり、この機会にしっかりとした擁壁を設けることになりました。

でもその石は捨てるには勿体ない。折角なので、作庭に利用できないかとお客様がおっしゃっていて、さて、どんな石なのか?庭に使える石なのか?現場確認のついでに、じっくりと検分してみました。

パッと見その石は、コンクリートを砕いた塊のようです。骨材のようなものが表面にブツブツと出ていて「これって石?コンクリ?」ってつぶやくと、地元の造成担当の方が「それは、さざれ石や。」と教えて下さいました。

 

これが苔むしたさざれ石。ね?コンクリの塊をかち割って10年位放っといた感じでしょ?w

「さざれ石って、あの「君が代」に出てくるさざれ石ですか?」「そうやな。」

「えーっ!これがさざれ石?!」お客様と一緒にビックリしてしまいました。私達、同年代ですから「これが国歌に出てくる石なんや~。」「なんかすごいな。」などと盛り上がっています。

国歌って、もう何百回も歌っているはずですが、意味を語れますか?さざれ石っていう石が岩になって、苔むして、だから結局何が言いたいの?なんか永く栄えるっぽい感じかな?位で、私はこれまで深く追求せずに、結局は口先だけで歌ってたってことです。

恥ずかしながら、私の勉強不足を露呈してしまいました。さざれ石なる石をじっくり見るのは初めてでした。事務所に帰って調べてみると、

さざれ石とは、字のごとく、小さな石という意味。学名は石灰質角礫岩
日本全国にあるさざれ石の石質はさまざまですが、石灰石が長い年月をかけて雨水で溶解し、粘着力の強い乳状液が小さな石の隙間に凝結し、ひとつの大きな岩の塊になったもののようです。

日本では、滋賀県と岐阜県の県境にある伊吹山が主要産地になっています。

また、さざれ石は年月をかけて成長することから、神霊の宿る石だと信じられてきました。

国歌の君が代は、もともと古今和歌集に収録されている短歌のひとつでした。「君が代は  千代に八千代に  さざれ石の  いわおとなりて  苔のむすまで」とは、小さなさざれ石が長年をかけて巌という大きな石になるまでの長い年月を示すものなんですね。確かに現物を見ると納得です。国民が団結して未来永劫栄える国づくりをしましょうとか、そういう意味かなと思います。

お客様の敷地は伊吹山のふもとにありますから、さざれ石はあって当然の石。どうりで、地元の人にとって馴染み深い石だったわけです。

滋賀県に越してきて15年近く経ちますが、まだまだ知らないことだらけだなぁ。本当言うと、以前、伊吹山に登ったことがあるので、知っていてもおかしくないのですが・・・。その時はまだ駆け出しだったし、山野草ばっかり見ていました。

 

証拠写真!伊吹山山頂には石がこんなに!山登りの途中にさざれ石を見ていたかも?! 若かりし頃の私と飼い犬のラルフです。(目をつぶって写っているので恥ずかしくてボカシいれました^^;) いつもえらいとこまで連れて行かれて、ラルフは大変だったろうな。

さざれ石を使った庭がどのようになるのか、私もとても楽しみになりました♪

 

 

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