香道体験-寺町・聞香処

お稽古事の行き帰りに歩く京都・寺町界隈。老舗や京都らしいお店が多いので好きな通りです。

その寺町で今春オープンした「聞香処(MONKOUDOKORO)」さん。同じ通りにある鳩居堂さんのお香専門店です。実は建築中から興味津々で、前を通る度に工事の進捗状況をチェックしていました。

「何のお店ができるんやろ?」「へぇー鳩居堂さんのお香のお店か。」「いつになったらオープンするのかな?」「あ、カフェやん♪」ってな感じで徐々に表す姿を楽しみに見ていました。

オープンからひと月たったウィークデーの或る雨の日、お稽古が早く終わったので伺いました。

 

聞香処さん(※画像をお借りしました。クリックするとリンクのページが開きます)

 

ミニマムなインテリア。入ると意外にも本店よりも控えめな香りで迎えてくれます。落ち着いた町屋の雰囲気にモダンな白いカウンターが印象的。

 

入ってすぐのスペースにはお香関係やオリジナル商品、海外のデザイナーさんとコラボした和の器、本店にもあるいくつかの紙製品等が置かれてあります。ゆっくり見せてもらいながら、やっぱり気になるのが奥のカフェスペースです。

カフェには「聞香メニュー」と「お茶メニュー」の2種類あります。折角なので、聞香を体験したくて「沈香」を聞いてみることに。たまたまだと思うのですが貸切状態で、中庭のすぐ傍の特等席に座らせてもらいました。

植栽はシンプルに青竹のみ。雨に濡れて青々としていました。BGMはなくて、雨音が街の雑音を消してくれて、まるで静かさが演出されているよう。庭を見ながら香を聞くのもオツなものです。緑があるのとないのとではやっぱり大違いだなぁと思います。

待っていると、まず電気香炉で焚かれた沈香が運ばれてきました。お店の方が簡単に作法を教えてくださいます。

 

カウンターの奥には町屋らしく中庭が。通りから見ると薄暗い店内の奥にこの庭がぼうっと見えて素敵です。

 

沈香の香りは一言でいうと清爽。後で調べますと鎮静効果に優れた香りで、昔、武士たちが戦の前の高ぶる気持ちを静めるために重用したと伝えられてます。

香木ってお線香と同じような香り方と思っていましたら、また違うんですね。もっと柔らかいというか穏やかな感じです。しかも時間が経つにつれ香りの印象が変わって面白いものです。お店の方いわく「こちらの香木はとても上質なものです。その日の温度や湿度によっても変わるんですよ。」

普段親しんでいるエッセンシャルオイルや燃やすタイプのお香は、ここまで鼻を近づけて何度も何度もかいだりしません。空間に漂わせてからかぐのが普通で、聞香のようにかぐと鼻が痛くなりそうです。香木がこんなにマイルドなのも、こんなに小さな断片なのも、かぐではなく聞くと表現するのも、なるほどと納得しました。

香木も空間に香らせることも出来ますが、どちらかというと、パーソナルなもの、そしてひととき味わうためのもの、というところが何か精神的な切り替えに使えそうで興味深いです。

 

電気香炉だって。片手にいい感じに納まる大きさ、重さ。磁器製で手触りもいい。四角いのが香木です。

 

お手軽な電気香炉とはいえ、聞き方は同じで、左手で香炉を持ち、右手で鼻を覆うようにしてかぎます。

こうしていると香りに集中できます。鼻先が何となく温かくなって顔の緊張が緩む感じがします。だから微妙な香りの違いにも敏感になるのかもしれません。とても落ち着いた気分になりました。

 

煎茶セット。器に鳩のマークが可愛らしい。

 

お茶はご近所の「一保堂」さんより仕入れておられます。あっさりまろやかなお茶にひとくちサイズのマカロン、美味しゅうございました。帰り際、使った沈香を包んでくださいます。家に持ち帰ってほのかな残り香を楽しみました。温めるとまだ香りが立つかもしれませんね。

奥深い香りの世界、またひとつ扉を開けることができました。香炉は幾つか持っているものの、聞香用ではないし、揃えるとなると大変そうです。しばらくは香木を味わいたくなったらこちらにお邪魔しようと思います。

 

 

毎日解毒生活 

昨年は人生で一番肥っていました。筋トレやヨガは変わらずやってるのに。これは明らかに代謝が落ちている!食べ過ぎだ!と思ってファスティング(断食)本を片っ端から読みました。

それで、これなら出来そう?と思ったのが朝食を食べない半日断食。カロリー摂取を抑えられ、胃腸を休めることで病気のリスクも格段に減ります。これまで朝食は大事と刷り込まれてきたから不安でしたが、成長期はとうにすぎているし、もうそんなに食べなくとも大丈夫じゃないかと思いまして、夫婦で挑戦することにしました。

本当は水分だけにすべきなんですが、さすがにイキナリは無理で。消化のよいフルーツ少しとヨーグルトを食べています。あとお水とコーヒー。半断食モドキですね。初めて3ヵ月くらい経ったでしょうか。だいぶ慣れてきました。

おなかが鳴ることはありますが、午前中はあっという間に過ぎるので、そんなに苦痛ではありません。昼食夕食は普通にいただきます。胃が小さくなったのか?全体的な量が少なくなっています。

そしてやっと元の体重に戻りました。時々ホームベーカリーで作ったパンが恋しくなりますが、まだ続けるつもりです。

 

朝食のフルーツセット。フルーツは色がきれいだから、食べるまではこうしてキッチンカウンターの上に飾っています。

 

フルーツはビタミン・ミネラル・酵素などの栄養が豊富なので、美容効果にも密かに期待。朝食の支度が簡単なのもありがたい。

でもフルーツって結構お高いんですよね。お肉を買うのとそう変わらない。季節問わずお値段と味が安定しているバナナは絶対買って、あとは旬のものをいただくようにしています。先日、贅沢にも箱買いされた甘夏をお裾分けしていただいたときは、めっちゃ嬉しかったです。

フルーツは出来るだけ皮ごといただきます。食べられない皮は大抵自家製コンポスト行きです。ブラックボックスか?!と思う程入れても入れても増えません。面白いですよ。最後はちゃんと庭に還元しています(詳しくはコチラ→「落ち葉の活用法-コンポストのある暮らし」

 

りんごをドカン!といただくことも。これはほとんどジャムになりました。ジャム作りにはまだハマリ中。またまとめて記事にしますね。前はパンと一緒に食べていましたが、今はヨーグルトにかけていただいてます。

 

それに朝イチフルーツを食べることは理にかなっています。他の食べ物に比べて消化が早いので、空腹時に食べると、胃から腸へ栄養がダイレクトに素早く届き身体に吸収されやすいんだとか。逆に食後に食べると、長く胃に留まってどんどん酸化。果物を放置していると変色しますよね。それと同じことが胃の中で起こるので身体にとってよくないそうです。

なんかやたら詳しいなぁとお思いですね?

実は「Mattyのまいにち解毒生活」という本のウケウリです。ファスティングのあとは解毒にハマっています。

 

薄い本なのですぐ読めます。理論的でなるほど~と納得。すぐやろ!と思いますよ。足ツボ師さんが書いた本なので、ツボのことも書かれています。

 

本の中から、ガーデンブログということで、植物ネタをひとつご紹介します。

以前ローズ精油の効果について書いたことがありましたが(→「「ローズの精油で印象UP出来るという話」)、バラ一輪で女性ホルモンの分泌を高める方法です。女性らしさやモテ度(フェロモン)を高めたい方におすすめらしいです。

生理の2週間後の排卵日の時に、好みの色のバラを一輪買って寝室に飾ります。そして寝る前にそのバラをしばらく見つめたら電気を消して寝ます。以上!

え?たったそれだけ?それだけなんです。

寝る前にバラを見ると色や香りなどによって五感が刺激されて脳に伝わり、寝ている間の女性ホルモンの分泌が高まるそうです。飾ってしばらくしたら、花びらをちぎって塩をひとつかみ加えてバラ風呂にすると更によくて。不妊や更年期トラブルの改善にもバラは効果的なんだとか。ちなみにこの方法は男性ホルモン分泌の安定にも効果を発揮し、抜け毛や薄毛予防になるんだって。

バラってすごいですね~。夫婦の寝室に一輪いかがでしょう?

 

私はバルコニーで3種のバラを育てています。今年もたくさん咲くといいなぁ♡

 

育てているバラはもう蕾をつけています。これまで、そうとは知らずに時々ベッドサイドに飾っていましたが、今年は意識的に!効果を期待して飾ろうっと(^m^*

・・・といっても更年期の方ね。今さらフェロモン出てもね。

 

 

ディスプレイガーデンのスギゴケ。補修&お手入れについて

このごろは植物の成長が著しく毎日庭に出るのが楽しみです。庭仕事も徐々に増えて。今週は前庭のスギゴケを補修しました。

前庭の花壇は30cm位土を盛っていて、道路に向かって緩やかに傾斜しています。たった30cmの築山ですが、低木や背の高い宿根草を上の方に植えると思いのほか立体的な眺めになります。建物の基礎が道路から70cmと相当高いので、隠す目的もあって、築山の花壇にしたのです。

その土止めにスギゴケを貼りました。面積でいうと2平米強。そんなにないのでお手入れできそうな気がして。

 

7月頃の前庭全景。道路に向かって傾斜のついた立体的な花壇。

 

スギゴケを選んだのは、庭園材料として最も使われているこの苔を、実際育てるとどうなのか知りたかったことと、和の地被植物を洋風の草花と合わせるとどう見えるか実験してみたかったからです。

10年育ててみてわかったこと。

  1. 芝生ほど手間がかからない。
  2. 成長期の水管理をしっかりやればうまく育つ。早朝の水遣りが効果的ですが無理なら夕方以降でも。
  3. 結構伸びる。時々剪定すると若返ります(方法は後述)
  4. 花はあんまり可愛くない。気持ち悪い方かも。
  5. 水をやったときはすぐ反応して可愛い。ペットみたいに思えてきます。
  6. 洋風の草花とも意外と合う。

 

でも、いくら一生懸命手入れをしていても、成長し続けるとは限りません。宿根草の葉っぱが覆いかぶさった所や、乾燥しすぎた所、雨水がはけ難い所などは枯れてしまいます。見た目によろしくありませんので、数年に一度こうした部分を張り替えています。

庭はこうして都度修正して綺麗さを保つもの、足したり引いたりを繰り返して、何で根付かないんだろ?何でこんなに大きくなっちゃうの?あーでもないこーでもない、それが楽しいんです。

 

杉苔の傷んだ部分を張り替え。少し土を入れて築山のラインを整えたところ。木箱に杉苔が入っています。

 

スギゴケは毎年上へと伸びつづける苔。15cm位伸びたものを見たことがあります。それだけ伸びると倒れて下から新しい芽が出にくくなります。そこまで伸びる前に剪定しましょう。時々底の平らな靴で苔踏みを行うと徒長を抑制する効果があるそうです。

伸びすぎたら、春に花が咲いて胞子が散ったあと切り戻すと、梅雨ぐらいから新しい芽が出てきます。剪定したばかりのときは、茶色い部分が目立ち緑になるまでしばらくかかりますが、そこは我慢。水やりをしてあたたかく見守ってあげましょう。

 

杉苔敷き詰め完了。そのうち茶色い部分からも新芽が出てくるはずです。

 

杉苔以外の苔もいっぱい混ざっちゃってるけど、あんまり気にしないことにしました。

私が作った庭なのに、私のチカラでは変えられないこともたくさんあります。変えられることもあるけれど、どうしようもないことも本当に多い。なぜか急に樹勢が弱って虫が付いてしまうこともあります。

それでも庭としてみると成長しているのです。私も神経質にならず臨機応変になって庭と向き合えるようになり、少しは成長したかなと。

 

 

面白い花壇&ディスプレイガーデンの近況 

春本番。地面からいろいろな芽がにょきにょき伸びて可愛らしく花をさかせていますね。

先日歩いていてふと目にした風景。ゴミステーションとして利用されている場所にある花壇です。ひなげしのオレンジ色が緑に映えてきれいなこと!可愛らしいこと!

 

道端の風景。ひなげしが奔放に咲いていました。

 

人工的に刈り込まれたツツジとこぼれ種で勝手に育っているひなげしの対照的なフォルムの組み合わせ。面白い植栽だなぁと思って撮りました。こういうのって狙って作るのは難しいと思うな。提案しても受け入れてもらえるかしら???

水遣りなんて恐らくされていない場所。なんてことない素朴な花ですがたくさん咲くとインパクトあります。ディアガーデンでもひなげしは雑草化してあちこちにいますが可愛いから抜かずに残しています。スミレも雑草化しているけれど抜きません。

雑な草と目の敵にして農薬で根こそぎ退治するよりも、場所によって、ここは生やしてより自然な感じにしようとか、ここはか弱い園芸品種を優先させようとか、そういうやり方があってもいいのでは。だって肥料や水を遣らなくてもめっちゃ元気な彼等だから、うまく取り入れることもアリなんです。

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さて今朝のディアガーデン。

画像はテラスの花壇です。前庭の植栽をリニューアルしたので、もともと植えていたアマドコロやムラサキシキブをこちらに移植しました。うまく根付いたようで元気に芽を出しています。よかった。

いくつかある花壇には、植物がパンパンに植わっているから、雑草が蔓延る余地はあんまりないの。だからひなげしを大事にしてるwww

 

いろんな葉っぱがにょきにょき。元気に育っています。

 

イロハモミジから木漏れ日が差して。薄い葉が透けてね、ずっと見てられるわ。

 

庭をきれいに眺めたいから、せっせと窓を拭きました。

 

床もみじならぬテーブルもみじ(^m^ 庭と建築のいい関係

 

今はシロヤマブキが満開です。いくつか切って事務所に飾っています。

 

仕事の合間に庭仕事にも精を出しています。

部屋にも庭の植物をいっぱい飾って。あぁ・・・。こうして冬までずっと庭の緑と暮らすんだ。

 

 

本鞍馬石って

今週は木を植えています。そしてまた楽しい石据えも。昨年から部分的に改修をさせてもらっているお宅。今回は敷地の東側の花壇を変えたいとご依頼いただきました。ありがとうございます♡

ディアガーデンのパートナーの造園会社さんとワイワイと楽しい現場。お庭が大好きなお客様も「作庭の過程を傍で見る機会は滅多にないから是非見ていたい!」とのことで一緒です。造園職人さんとも話せますし、徐々に出来上がっていく様子を観ることで庭に対する愛着も増すと思います。すごくいいことですので「どうぞどうぞ」です。

 

5mのヤマボウシ。植える前にざっと整枝剪定します。

 

花壇枠も作り直し、いざ植え込み!

 

こちらのお庭にはもともと巨大な本鞍馬石が据えられています(最初の画像にちらっと写っています)。お客様は鞍馬石がお好きなようで、今回も「小さいのでいいから鞍馬石、出来ればホンクラを据えて欲しい」というご希望がありました。

鞍馬石は京都の銘石として全国的な知名度を誇る庭石です。現在は鞍馬での採掘が少ないため、丹波や甲州地方で採れる鞍馬石が多く流通しています。それらと差別化して本場鞍馬産の石を「本鞍馬石」と呼んでいます。希少価値があるのでお値段は高めです。

鞍馬石は濃い茶褐色の落ち着いた色合いが特徴で、硬質な花崗岩ですが不思議と柔らかな雰囲気を漂わせていて、緑との相性は抜群なんです。雨が当たると更に侘びて見えます。

 

本鞍馬石、ご希望の場所に据えました。小さめの沓脱石?大きめの飛び石?どちらにも使えそうですが、ここでは景石として。玉葱状剥離が現れ、鉄錆色が全面を覆っていていい風合いです。

 

本鞍馬石ふたつめ。黒錆がシブく出てます。丸みがある形が面白いと思って選びました。なんか動物が寝そべってるみたいなんです。

 

上の画像の2石を据えました。本鞍馬石を据えるのは初めてです。

正直なところ申しますと。私は高価な石とそうでもない石の違いとか、希少価値のある石と山に転がっている石との違いなんて、あまり意識していません。石は何でも好き。地元で採れるもので、場や雰囲気、ご予算に合うものが一番だと思っています。

だから「みんな、ホンクラ♪ホンクラ♡って。こんなたっかい石、何がそんなにええんやろ?」ってな感じでした。でも石選びから据えるまでやってみて、いいところが感覚的にわかった気がします。存在がなんと言うか柔らかーくて、渋いのに内側からふんわり光ってるんです。あぁ・・・うまく表現できないーっ((+_+)) 色がいいのかなぁ。ほんまにええ感じの石やわと思って。

とにかくお客様が喜んで下さったことが一番嬉しいの。「やっぱ、ええもんはええな!」って何回もつぶやいておられました。ふふふ。良かった!

完成の姿はまた改めてご紹介します。

 

 

施工監理の現場から-後編

前回の続きで、ディアガーデンが設計監理をしているお庭の現場から。

こちらのお庭では色々な年齢層の方が思い思いに楽しめるような仕掛けを作りました。そして植物ばかりでなく、石のある庭の良さも肌で感じていただきたいという思いもあって、一部の築山に石をゴロゴロッと埋めてみました。

石のある景色はモダンな建物にもよく合います。

 

選ばせてもらった景石を据えたところ。無造作に転がして。

 

ここは県外。地元ではないので普段どんな石がよく使われているのか知りません。見学兼ねて据える石を選びに、小一時間ほど現場を離れて、施工を担当して下さっている造園屋さんの土場へ伺いました。

土場は現場から車で10分くらいのところ。大きなユニックのついたトラックに乗せてもらいました。目線が普通車に比べてかなり高いので気持ちいいんです。まだ咲き残る桜や綺麗な山並みを遠くに見ながら往復しました。

前日の2日間は雨や風が強かったのですが、この日は快晴。まだ雪の残る山、妙高山というそうですが雄大な姿に感動。その山肌に見える雪形「跳ね馬」が有名だと伺いました。この形の見え方が農耕作業の目安とされたそうです。

「どこらへんいるんですか?」「あの頂の左下の方」「わかりませーん(+_+)」絵で描いてもらってようやくわかりました。世話が焼けます。

でも一旦見えると、今度はもう跳ね馬にしか見えないのが不思議ね。ちょうどフェラーリ社のマークのような形でしたよ。↓↓↓

 

妙高山の山肌に現れる馬の模様は春の風物詩だそう。白い丸の中に注目。前足を跳ね上げている馬の横姿がお分かり頂けるでしょうか?

 

土場ではこの近郊で採れる石をじっくり観察。見慣れない溶岩石もよく使うとお聞きしました。

社長さんに「どれでも好きなの持ってっていいよ。」っておっしゃっていただいて!まぁ、バカでかい石は据えるつもりがなかったし、搬入の手間とかも考えて、そこは一応気を使いつつ。でも本当に好きなの選ばせてもらって、職人さんたちと一緒に据えました。(一番大きい石を撮りそこなった泣)

石を据えるって正解がないから、何度やっても楽しいです。

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まだ造作工事が残っていますが、しっかり作っていただけそうです。現場の職人の皆様、どうかあと少し頑張ってください!

3日間だけ共に働かせてもらったのですが、楽しく作庭できたことに感謝です。女性の職人さんとも初めて一緒に作りました。きびきびと動かれて技を発揮、きれいでかっこよくてね!こんな方どんどん増えるといいなって思いました。

 

もうすぐ完成しますが、本当の完成はまだ数年先です。季節が何回か巡って、木が根付いて草花が広がって・・・都度足したり引いたりしながらバランスを整えていくことが大事になります。できるだけ省メンテナンスの庭をデザインしたつもりですが、これだけ広いと何もしないわけにはいきません。

お引き渡しが済んだから終わりではなく、関わらせてもらえる限り、よい庭になるように力を尽くしたいと思います。

 

 

施工監理の現場から-前編・秘密兵器編

ディアガーデンが設計監理を担当させてもらっている広ーいお庭の工事が大詰めを迎えております。昨年の秋頃着工したのですが冬は豪雪のために一時中断、雪解けを待って工事が再開されました。

こちらの現場は県外ですので、工事監理は要所要所で伺っております。これまで造成工事高木の植栽工事等、庭の骨格を作る工程に立ち会ってまいりました。そして今週はいよいよ仕上げの植栽工事がはじまるとのこと、久しぶりに現場に向かいました。

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今回は、主に低木や宿根草の植え付けや石工事の監修、ディティールの確認&修正等してきました。

3ヵ月ぶりに現地に立つと、既に一面芝生が貼られており、泥だらけだった前回の印象はどこへやら。すっかりお庭らしくなっていました。そういえば、長靴が抜けないほどぬかるんでいたっけ。何回コケたか?ってくらい歩きにくかったのになー。芝生はまだ養生中なので、そおっとしか歩けないけれど、本当はスキップしたい気分でした。

 

伸びやかな木々のあるひろーーーいお庭。もうすぐ完成です。床面がきれいに整備されるとやっぱ違うわ!

 

今年の冬はものすごい風雪だったようで、立ち姿にこだわって植えた木が何本か傾いていました。そんなところも修正せねばなりません。

でも桜の木は可愛らしい花をつけていて、あぁ無事冬を乗り切ったのだなぁとホッと一安心。たくさん植えたからここでお花見出来ます。これから年を経るごとに大きく咲きそろっていくことでしょう。

 

昨年末に植えたジューンベリーの花。満開でした。

 

今回一番時間を割いた場所がこちら↓「新宿根草主義の庭」の見本となるような花壇で、ここだけでナント500本程の苗を植えていただきました。500ものポット苗を植えるともなると、事前に品種ごとに植えるエリアを決めておかねば配置することもままなりません。

予め作成しておいた図面に従って、地盤に直接石灰でマーキングしていきます。石灰は土壌のPH調整に使うくらいですから、植物にとって害が出るものではありません。作業する方にとっても白はクッキリと見やすく、書いた線は消そうとしなければ消えないので、とても扱いやすいの。

ベテランの監督に教わって以来、いつも現場ではこの方法です。

 

庭の一角の宿根草花壇。これからパズルのピースが入るって感じですね。ランダムに見えますがちゃんと測って書いているんですよ。

 

実は配置前に秘密兵器を使いました。今から書くので秘密じゃないんですけれど・・・(^_^;)

それは「バイオゴールド バイタルV-RNA」という活性剤で、今回特にこだわって使用したものです。

木と違って根の小さい草花は、夏場の水切れがとても心配です。だから植えつけ後、速い段階で如何に大きな根を張れるか?そこがこの庭では、重要なポイントになってくると思っていました。深く根を張れば、地表面の乾燥に影響されにくくなりますからね。

よい方法はないか、ガーデン&プロダクトデザイナーの吉谷桂子先生にご相談すると、いい活性剤をご紹介くださいました。昨年の淡路のガーデンセミナーでのことです。

吉谷先生の管理されている庭園でも日常的に使われて、かなり手ごたえのあるものとのこと。しかも日本製で自然由来成分で出来た活性剤です。早速取り寄せ、まずはディアガーデンで使ってみました。まだ完全に季節が巡っていないのですが、薬害の心配はなさそうです。効果に期待してこちらでも使うことにしました。

 

株式会社タクトさんのバイオゴールドバイタルV-RNA。早く根付かせたい、新芽を早く出したい、光合成を補いたい、樹勢回復等に広く使える活性剤。肥料ではありません。

 

現場で、この活性剤を規定倍率に水で希釈し、苗のトレイごとその液にどぶ漬けしてから植えつけていただくようにとお願いしました。

造園会社様には液を入れる大きな桶を用意してもらったり、ひと手間余分な作業になるのですが、嫌な顔をせずやっていただけました。むしろこの活性剤に興味津々という感じで、初めは一部の苗だけと思っていましたのに、結局植えるすべての苗に活性剤をやってくださいました。感謝です。

 

次々とトレイで運ばれてくる活性化された苗を設計に従って配置するのは私の仕事です。もう1年以上前に考えた植栽デザインですが、完成の姿は頭にありますし、苗の種類によって必要な株間のスペースも全て把握しています。植える方達の手を止めないように、スピード感を持ってどんどん配置していきます。

苗は草花に慣れた女性作業員の方がひとつひとつ丁寧に植えて下さいました。植物を育てることが大好きだそうで、珍しい苗に目を輝かせておられました。その様子がとっても可愛らしかったです。

 

500potもの苗が植え付け完了!植物にはいいスタートを切ってもらえたと思う。私からのエール、受け取って成長しておくれ!

 

長くなりましたので、次回につづきます。次はここの近くの景色も見ていただこうと思います。

 

 

今春おすすめのガーデンシネマ-2018

このところ久しぶりに雨続き。花冷えで体調崩されていませんか?

花散らしの雨、でも植物たちにとっては恵みの雨です。今朝はディスプレイガーデンのモミジの新緑がとっても鮮やかです。

 

例年より早い芽吹き。

 

桜の木は咲くとすぐわかりますが、咲いてもパッと見わからない木も結構あります。例えばこのモミジがそう。赤い小さな花が咲いていますけれど、葉っぱに隠れて気づきにくいよね。

でもとっても可愛らしい。受粉して出来る種は竹とんぼみたいな形になります。それもまた可愛らしい。

 

5mm程の小さな花。雄花と雌花があり、ピラピラしたのが付いている方が雄花、だと思う。

 

さて、今日は時々書いているガーデンシネマ特集です。

今春私がオススメするのは「ロンドン、人生はじめます」」(原題「Hampstead」2017年イギリス製作)です。

主人公エミリーを演じるのは、私の大好きな女優ダイアン・キートン!もうね、絶対楽しめること間違いなしです!オフィシャルサイトによると、あらすじはこうです。

ロンドンのハムステッドの高級マンションで暮らす未亡人のエミリーは、夫亡きあと発覚した浮気や借金のこと、減っていく貯金のこと、上辺ばかりのご近所づきあい、海外勤務に行ってしまう一人息子のことなど様々な問題に直面している。ある日、自然に囲まれ手作りの小屋で暮らすドナルドと出会う。庭でのディナー、気ままな読書、森でのピクニック…余計なモノを持たず幸福に暮らす頑固だけど温かいドナルドに惹かれていくエミリー。だが、ある事件がドナルドに降りかかる・・・。

 

 

「暮らしも、お金も、恋も、自分らしく」なんて一見若い女性の映画みたいなキャッチコピーがついてます。でもご覧のとおり人生の酸いも甘いも知った円熟期を迎えた男女の物語なんです。

舞台となったロンドン最大の公園ハムステッド・ヒースの自然美や、高級住宅街の街並み、主人公エミリーのファッションなど見所いっぱい。ダイアンってホント羨ましいくらいベレー帽が似合うよね。そう言えば前の作品(「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」)でも被ってたっけ。

もよりのシアターは京都シネマなんですが、例によってここでの上映日時は不確定極まりない。6月以降になるかも(>_<) しかも2週間くらいしか上映しない場合も多く、ウッカリ見逃すことも十分あり得る。大阪まで足を伸ばすか?

 

庭探訪&お花見散歩2018-京都編

染井吉野がだいぶ散って、次の見頃は枝垂れ桜かなと平安神宮へ行ってきました。こちらは紅枝垂れ桜の名所なのです。今年のお花見散歩はこれが最後になりそう。庭探訪も兼ねてじっくり味わってまいりました。

画像多めです♡

 

平安神宮の桜は、これまで夜のイベント「紅枝垂れコンサート」でライトアップされたところを何度も見ています。でも明るいうちに見たことはなかったのよね。

私の場合、庭探訪は最初は先入観なしに見ます。気に入った庭なら、それからその背景を詳しく調べて改めて見ます。そして季節や時間を変えて見る、誰かと一緒に見る、また違う人と見る、等々シチュエーションを変えて何度も一つの庭に向き合います。その時々で見方感じ方が変わって面白いんです。庭はそうやって味わうものなんだって実感しています。

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この日天気は快晴。午前中寺町での用を済まし、そこからゆっくり散歩しながら岡崎界隈へ。薄いカーデを羽織っていたのですがもう暑くて暑くて!ワンピ一枚でもまだ暑い。植物たちもさぞ驚いていることでしょう。

 

途中、三条大橋からの眺め。桜とベニカナメモチ(デカイ!)や柳の若葉のコントラストを楽しめます。川面がキラキラ、暑いくらいの陽気です。

 

岡崎に着くとちょうどお昼どきだったので食事をとってからお庭を見ることに。平安神宮そばの京料理「六盛」さんに伺いました。

 

 

六盛さんは岡崎で気軽に京料理を楽しみたい方にオススメのお店です。ブラリと入ってもたぶんお席はありそうですが、週末と夜は予約必須です。

「手をけ弁当」が有名なので是非。人間国宝の中川清司氏作という美しい手桶に、四季折々の食材が様々な味付けで盛り込まれています。食材それぞれのお味は間違いなくどれも本当に美味しかったです。口に運ぶたびに「♪」でした。これに一、二品追加も可能で、お酒と共に楽しむことも出来ます。お弁当なのですぐ運ばれてくるところがいいです。

六盛さんはスフレも有名。以前は本店近くの別店舗で出されていましたが今は閉鎖され本店のみです。一度食べたことがあって、そのときは考えられない位待たされた苦い思い出が。この日も結構並ばれていました。

スフレは一度で十分ですが、手をけ弁当の方は別の季節にまた戴きたいなと思いました。

 

名物の手桶弁当。美しい盛り付けでテンション上がる~!ご飯ものは春なので筍の炊き込み。

 

さてお腹も満たされたところで平安神宮へ。こちらは明治28年創建なので比較的新しい神社といえます。そのお庭「神苑」は3つの池を中心とした池泉回遊式庭園です。

 

観光客で賑わう平安神宮。竜宮城を彷彿させる建物の奥に、お目当ての紅枝垂れの咲く神苑があります。

 

 

歴史的建造物に付随する庭は、池泉回遊式か枯山水式かのどちらかで大抵重厚な雰囲気ですよね。でも平安神宮は新しい神社なので、お庭も古めかしさはさほど感じません。

景色を積極的に楽しもうとしているような、今でいうアミューズメントパーク的なところが感じられます。

 

アミューズメントパーク的な部分その1.臥龍橋(がりゅうきょう)。この石は秀吉の時代三条・五条大橋の橋桁と橋脚に使われていた歴史ある石。池の中をポンポンと渡っていくのは楽しそう。でも通行禁止になってた(>_<)

 

アミューズメントパーク的な部分その2.泰平閣(画像奥の建物)。京都御所から移築されたもので、池の中を渡る橋に屋根が付いています。ここに座って池や桜をゆっくりと眺めていると本当に気持ちいい。池の中からの視点を作ったところが贅沢。

 

平安神宮の庭を造ったのは作庭家7代目小川治兵衛。彼はもともと普通の庭師でしたが、山縣有朋のお抱え庭師になったことで運命が変わります。有朋の京都の別荘「無鄰庵」で二人のパートナーシップが確立され、名声が広がり、この界隈にある別荘地を買ったセレブリティの間で人気沸騰、そして平安神宮も手掛け、多くの公共造園に携わっていく。

斬新な庭のアイデアは施主の有朋だったのですが、それを具現化したのは小川治兵衛の手腕によるもの。「有朋はん、またえらい無茶ぶりしはって・・・w」なんて言いながら、さてどう作ろうか?!一生懸命な治兵衛さんを勝手に想像しています。普通の庭師が著名な作庭家になっていく、そんなドラマを想像するだけでワクワクしてきます。

お施主様に恵まれること、それは運命もあるけれど、やっぱり実力の内ですよね。ひとつひとつのお仕事に最善を尽くすこと、お施主様に喜んでいだだけるように。目の前の仕事を楽しみながら鍛錬を積み重ねた先に、色々なチャンスが巡ってくるのかもしれません。頑張ろう!

 

桜は約150本のベニシダレザクラをはじめ、ソメイヨシノ、ヒガンザクラなど約20 品種・約300本も植えられています。治兵衛の「春を京都らしく華やかに盛り上げるんや!」という思いが伝わってくるようです。

 

降るように咲く枝垂れ桜。別世界に来たみたいです。

 

 

 

毎年見頃の時期に夜桜コンサートが催されます。今年は5日~8日です。これは以前観たときのもの。昼と違って妖艶な雰囲気。夢か現か?!わからなくなります。

 

花散らしの雨が降りそうです。景色一転、これからは新緑を愛でることといたしましょう。

 

お花見散歩2018-大阪編

昨日は夫とフィギュアスケートのイベントへ。大阪RACTABドームで開催の「STARS ON ICE JAPAN TOUR 2018」を見に行ってきました。オリンピックや世界選手権などのメダリストを中心に今を時めくトップスケーターによるアイスショーで、本当に見応えありました。

 

宇宙船が降り立ったような形のRACTABドーム。ここにメダリスト達が勢ぞろい!

 

アイスショーを見るのは2度目。生で見ると選手の皆さんはますます細くて綺麗なんです♡4回転の迫力も画面で見るのとは違って興奮しました。

個人的には昌磨クンのキレッキレの演技が見られて嬉しかったです。彼の得意技「クリムキンイーグル」も生で見られました♪平昌オリンピック金銀銅の美女メダリストが一緒に踊った場面は、その美しさにウットリ。女神の化身のようでした。信成くんが登場したときは、大阪が彼の地元なこともあり?大歓声が起こりました。現役時代よりもいい演技だったようなw。プルシェンコさんはさすが大人の貫録で、会場の全ての女性を魅了していました。ペアやダンスのアクロバティックな演技は本当に見応えありましたし、あっという間の2時間。

大満足で会場を後にし、折角桜の時期に大阪まで来たのだからと、途中下車して大阪城公園でお花見散歩をしました。

 

大阪城ーーーっ!平成の大改修後10年経ちますが、金箔が遠目から見てもすごく光ってます。

 

桜はお堀の周りやお城の近くにたーくさん植えられていて、木の下は家族連れや若いグループでいっぱい。写していないけれど土曜日とあって、ものすごい人出でした。外国人観光客も増えましたね。桜は今や重要な観光資源となりました。普段、植物や樹木に関心のない方でも、桜が咲くと無関心ではいられない不思議。

その桜のウンチク。桜の品種は、実は国内だけでも600品種以上も確認されていますが、今見られる桜の8割方が染井吉野(ソメイヨシノ)だそうです。花はピンクや白だけと思いがちですが、薄黄色の「ウコン桜」、淡緑色の「御衣黄」などもあります。

公共的な場所では染井吉野に偏った植栽が多く、ピンク一色。統一感はあるけれど、何か面白みに欠けると思うのは私だけでしょうか。他の品種を混ぜるともっと長い期間お花見が楽しめるのですが。一気に咲いて潔く一気に散って終わる・・・という桜のイメージを演出したいからかな?それとも、桜といえば染井吉野、他所もそうだし、うちもそれでいい!ってな感じで深く考えていないのでしょうか?

私がいま関わっている会社様の広いお庭には、染井吉野の他に「江戸彼岸」という桜を植えさせてもらいました。これは原種のひとつで、お彼岸の頃に咲くのでそう呼ばれています。周りの桜よりひとあし早く先駆けて咲いて、しかも長寿です。そんな江戸彼岸桜の特質を会社様の発展に重ねてご提案しました。

 

それにしても、今年のお花見はお天気に恵まれますね。空がきれいだと花色が明るく見えるから更に感動します。以下、My best shotです。

お城と桜ってやっぱ合う!(^^*

 

 

 

大阪に行くといつも人の多さに疲れます。特に駅と電車の中。お花見帰りの人だけでもすごいのに、間が悪くというか、近くの城ホールでアイドルのコンサートがあったので、更に人が増えてエライことになっていました。改札をカードで通る人がほとんどだから、昔に比べるとスムーズにはなったのだろうけれども。駅の階段で事故がおこらなくてよかったです。

地元に帰ると、ブルームーンの満月の下、満開の桜が静かに佇んでいました。近江八幡は静かで人が少なくて落ち着く~。

今日から4月。桜の花のパワーをもらって、お仕事頑張ります。まだ桜の咲いているうちはお花見散歩したいなと思っています。