避暑地で庭めぐりー1

先週は、2日間の県外出張のあとお休みをいただき避暑地へ。長野県立山~安曇野周辺で、束の間のバカンスを楽しんでまいりました。台風接近のため、予定を少し切り上げて戻ってきたものの、しばらく事務所を留守にしていたので、ブログも長いこと滞ってしまいました。

色々書こうとしていたことがあったのですが、とりあえず旬のネタ、旅先での庭めぐりのことを数回に分けてお届けします。

プライベートな旅行でも、素敵な庭や景観、有名な公園や美術館などの施設は必ず訪れるようにしています。色々な庭を見ておくことは、仕事上欠かせませんが、昔から私にとってリラックスするものといえば、緑の景観、アートやかっこいい建築 なのです。

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さて、最初は「LaCASTAナチュラル ヒーリング ガーデン」について。

こちらは、オーガニック植物を活かしたナチュラル化粧品「ラ・カスタ」を製造及び販売をされているアルペンローゼ(株)様の工場に併設されたお庭です。4月下旬から11月上旬の期間限定で公開されており、入園には事前予約が必要です。

作庭されてから10数年経つとのことで成長した木々、自然感たっぷりのメドウ、そしてガーデナーによってきめ細かなお手入れをされた花壇、それぞれがバランスよく配置され、とっても癒されるお庭でしたよ。

マブチ目線で素敵だなと思った点についてや、選りすぐりの画像をお楽しみいただければと思います。

 

エントランス。ブランドのロゴがデザインされたアイアンのゲートがふわりと開いています。

 

ドアを飾るハンギングバスケットの完成度の高さ。これを見るだけで、庭への期待は裏切られないと確信。

 

訪ねたのは最終受付時間ギリギリの16時前。ちょうどいい時間帯に着くことが出来ました。

というのも、庭が素敵に見える時間帯は早朝か夕方。朝夕の斜めからの光が美しく植物を照らしてくれ、庭が魔法がかって見える時間帯なのです。夏場は特に、日中は暑すぎて、見て回るだけで疲れるということもありますし、早朝は入園できませんので、夕方がベストでした。

それに閉園前でたまたまでしょうか。ガーデナーさん達以外は誰もおらず、貸切状態で回ることができラッキーでした。ちょうど水撒きが始まる時間帯で、濡れた葉からは香りが一層強く放たれていましたよ。

 

淡いレモンイエローのジニア。夏の草花たちの最盛期です。

 

信州っぽい!白樺の林。小道の脇には桔梗や鬼百合が咲き乱れて。

 

ファクトリー前のメインガーデン。水色に見えているのはプールで、その周りに季節の花々を集めたボーダー花壇とよく手入れされた芝があります。

 

夏らしいホットカラー

 

こちらはシーズンガーデン。ホットカラーから徐々に涼しげな青と白のコーデに変わって。

 

ラ・カスタの製品にも使われているエキナセアはこの庭のシンボルフラワーなんだそう。免疫力を高めるハーブとされ、健康食品や治療薬、ハーブティーに使われます。

 

はじめて見たお花フロックスの「クリームブリュレ」という品種。落ち着いた花色。

 

ディアガーデンでも育てていたり、お客様のお庭にも植えた植物がいくつかありました。

バーベナ「ボナリエンシス」やアジサイ「アナベル」、グラス「パープルファウンテン」、ジニア各種、サルビア・ネモローサ「カラドンナ」、トラノオ、スカビオサ、エキナセア、ルドベキア、などなど。

これらは丈夫で育てやすく、花壇のアクセントとなったり雰囲気を作ってくれたりするのでオススメです。

花々の咲き乱れるボーダー花壇も見事でしたが、私が惹かれるのは半分自然にかえりつつあるメドウガーデンや、大きく育った低木たちの群生。自分でもこんな風な景色が作れたらなぁと思います。

 

グラスの一部を刈りこんだ小道がナチュラルでいい感じ。広い芝生があれば、一部分このようにしても素敵。

 

ハマナスの実。とっても美味しそうなオレンジ色でした。花にも負けない鮮やかさ。

 

だんだん日が傾いてきて、素敵な光が差し始めました。

 

なんて綺麗なオレンジの光!

 

花々に触れ、その姿や木漏れ日を愛で、植物の香りを感じ、鳥のさえずりや水音、葉擦れの音を聞き、喉が乾いたら清らかな湧水も飲めるという、まさに五感で癒されるお庭。

こういう風にお庭を保つには、本当にしっかりとした理念が必要です。会社のトップからメンテナンス方々までが同じ意識で維持管理に向き合う必要があります。ガーデナーさんに少しお話を伺うことが出来ましたが、かなり細かな作業まで手抜かりなくされているようでびっくりしました。さすがプロです。

入園料は大人1,000円となっていますが、恐らくそれだけで維持管理費用が賄われているとは思えません。だから余計にアルペンローゼ社の植物に対する強い思いを感じられました。「植物が持つ生命力と癒し」を実際に体感してもらいたいというサービス精神、更には植物由来の自社製品への自信も感じました。

庭を作ることは出来ても、美しく維持管理し、何年も続けて庭を成長させていくこと。それを、人に見てもらって満足していただけるレベルでやるのは大変なことです。建物のように掃除すればいい、美しく整えればいいだけでなくて、生き物だから、育てないといけない。しかもこの異常気象の中で、です。理想や理念なしには決して出来ない仕事で、大変なことが十分すぎる程わかるからこそ、それを目の当たりにしたとき感動するし、そんな一生懸命さは人だけでは決して作れない風景を作り出すと思います。

個人邸での庭づくりが縮小していく中で、植物の癒しを求めようとすると、やはり頼りになるのは公共の緑や庭になるかと思います。こういう癒しの庭がひとつでも多く残ることを祈ります。

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次回は大いなる自然の景色と宿の素敵な場面、等々書きたいと思います。

 

 

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