緑視率とは?パフォーマンスが最も向上する値

久しぶりに事務所の本棚を整理しました。最近ほとんど見ていない本や洋書、雑誌、古いカタログ等々かなり処分して、めっちゃスッキリ!

本棚は、小さな事務所なのでね、床面を空けたくて、壁付にしてもらいました。ご覧のように↓浮いている感じです。天井近くにはガラスが入っているので、光が差し、抜け感もあります。

一応、目いっぱい詰めても大丈夫なように作ってもらってますが、なるべく軽くした方がいいかなと気を付けています。いまどきはインターネットでカタログの閲覧や画像検索が出来ますし、SNSでも海外の庭とかすぐに見られますから、以前に比べ必要数は減りましたね。別の部屋にまだ本棚があるので、そちらに置けますし、図書館も利用しています。

 

片づけ後です。随分スペースが空いて取り出しやすくなりました。植物をたくさん飾っています。

 

見たところ、本棚のような?飾り棚のような?また新しい情報が入る予定のスペースには、グリーンや思い入れのある小物、実用的な雑貨などを飾っています。

この本棚の下がワーキングデスクと書庫になっていて、立つと資料にすぐ手が届くという訳です。座ってPCで作業しているときでも、見上げると植物がふわーっと垂れさがっていて、なかなかいい感じです(^^*

 

天井までの空きスペースにはポトスを飾っています。柔らかな光が入るせいか、元気に育っています。

 

「癒しのツボ」と呼んでいる石で出来た小壺。いつでも手に取れるところに飾っています。持つと意外とズッシリ。スベスベして気持ちいいの。(この壺について書いたブログもあります。画像をクリックするとリンクします)

 

CDのスペースにシュガーパイン。小さな鉢でも目の高さに置くと存在感が出ます。この本棚は下に空間が広がっているので垂れ下がるタイプの植物がよく合います。

 

ディアガーデンの事務所には、この本棚以外の所にもグリーンや季節のお花が飾ってあります。私が座っている場所から、右を見ても左を見ても上を見ても、何かしら植物がいます。振り返ると窓で、そこからは前庭のアオダモや街路樹のクスノキ、その他育てている様々な植物が間近に見えます。

こんな風に適度に植物が視界に入るオフィスにしたのは、単にお洒落に見せたいとかではありません。植物好きが高じて、いつの間にか家中に繁殖しているというのもありますが、本来の目的は、リラックスして自分の能力を最大限に引き出すため、更には、ここに来られたお客様とより良いコミュニケーションを取るため、なのです。

ところで皆様、「緑視率」って言葉、聞いたことがあるでしょうか?

 

本棚の下のスペース。その時によって植物の種類は変わりますが、置き場所はだいたい同じ。

 

人の視界に占める緑の割合のことを「緑視率」と言います。

国土交通省が平成17年8月に発表したデータによると、緑視率25%以上で、人は「緑が多い」と感じ、緑視率が高まるにつれ、「潤い感」「安らぎ感」「さわやかさ」などの心理的効果が向上する傾向が見られるといいます。随分前から緑視率という言葉はあったのですね。

その緑視率と人が感じるストレスの関係性を明らかにしたのが、豊橋技術科学大学の松本博名誉教授を中心とするグループ。緑視率10~15%の環境にいる時に、人のストレスが最も減り、パフォーマンスが最も向上するという。このデータに基づき、オフィスに植物を取り入れる取り組みが始まりました。

更に緑視率以外にも、わかってきたことが様々あります。

例えば、

  • オフィスの場合は、人の近くに緑があり過ぎると逆にストレスを感じ、仕事の効率が下がってしまう。多ければよいというものではないのです。
  • 時間的変化もあります。まず始めに拒絶反応が出て、そのあと好転反応が現れます。
  • 植物の種類によっても効果に差が生じる。
  • 視線が下だとネガティブな思考が強くなり、視線が前方の直立状態だとストレス耐性が強く、比較的ポジティブな思考でいられることから、植物の配置によっても感じ方は変わるのでは。

そして面白いのは、

  • フェイクの植物だとわかると、ストレス低減効果がなくなる。

これは植物に限った話ではないと思います。どんな物でも偽物ってわかったらやっぱりテンション下がりますよね。もし、5つ星ホテルでフェイクグリーンが置かれていたら、ゲンナリすると思うなぁ。夢や癒しを提供されていたり、自社製品は本物ですごく自信がある!という企業様は、避けられた方が賢明かと。

今のフェイクグリーンは、ひと昔前に比べると種類が増え、質感もUPしてます。空気を浄化する機能までついている商品もあるくらいです。本当に凄いです。でもね、それを見てまず思うのは「良く出来てるな~」です。おばちゃんはね、覚めた目で見ちゃうから。

フェイクと分からなければ。肉眼で見て質感が分からない位高いところに飾る場合は、フェイクでの代用もアリかなぁとは思います。

 

吹き抜けの空間に作られたディスプレイスペース。気軽にいける場所ではないので、フェイクグリーンでと、建築家さんから依頼がありました。この位離れているとフェイクかどうか分かりにくいので良いかと思います。ちなみにこれは赤のニューサイランのフェイクです。

 

たぶんフェイクを選ばれる方は、ポスターを飾るのと同じような感覚で選ばれているのではないかと思います。生きた植物の世話をすることの方がストレスになるのでしたら、本末転倒ですしね。

確かに育てるのは大変かもしれませんが、自分で選んだ植物を自分で育てると、これまで述べたような効果が更にUPするというデータもあります。植物の気に包まれる感覚を肌で感じていただきたいです。

 

さて、企業様には、是非取り入れていただきたいオフィス緑化。まずはよく使う会議室を緑化してみるというのも面白いと思います。緑を置くことで、コミュニケーションが良好に進みますので、いいアイデアが出たり、短時間で意見がまとまったりする可能性があります。

また、気軽に取り入れてもらえそうな事例としては、スタッフにその日の気分で好きな植物を一鉢選んでもらい、デスクに置いて仕事をしてもらう、というのはいかがでしょうか?

オフィスのインテリアに合う植物や鉢カバー、虫の発生しにくい土など、細かなご提供ができます。

 

スタッフがみんなが使うスペースを緑化する、きっといい反応が起きるに違いありません。(画像提供:㈱パーク・コーポレーション)

 

ディアガーデンには様々なアイデアがあり、ブレーンもいるので、実現のお役に立てると思います。

 

 

「田中一村展」へ

いつもお世話になっている素敵マダムから「佐川美術館で田中一村展やってるよ」との情報をいただきました。

「きっと馬渕さん好きだろうと思って!」

「えー、なんでわかるんですか?めっちゃ好きです、一村!」

お聞きしてからだいぶ経ちますが、ようやく少し手が空いたので見てまいりました。佐川美術館までは車で30分程。結構近いのです。クールでモダンな建物がかっこよくて、いつも空いてて静か。県内では一番好きな美術館です。

このブログでも過去何回も登場しています(^_^;

 

佐川美術館。エントランスより本館を見る。台風20号の影響で普段は鏡のような水庭に波が立っていました。こんな日は鹿の像(画像奥)がより勇ましくみえるようです。

 

画像は佐川美術館さんからお借りしました。クリックすると特別展のサイトが開きます。

 

一村の詳細ついては美術館のサイトをご覧いただくとして。

私が一村を知ったのは、たしか30歳になってまもなくの頃。奄美の亜熱帯植物、鮮やかな花や鳥、それらが力強く生き生きと描かれていて、一目みると決して忘れられない絵です。すごくモダンな構図で、日本のゴーギャンとも言われています。日本にこんな絵を描く人がいたのか!って衝撃を受けたのを覚えています。その一村の絵が、なんとここ滋賀で見られるなんて!滋賀に住んでいて良かった!(←ちょっと大げさか)

 

田中一村の特別展示室の入口で。佐藤忠良作「帽子・夏」の像がお出迎え。あら?いつもと違う場所。でもここも合ってますね。

 

特別展入口のサイン。一村の絵はグラフィックアート風にアレンジすると、とっても素敵です。美術館の雰囲気にもすごくマッチしています。

 

米邨が一村になる軌跡の展示です。それをたどっていて、私がなぜ一村の絵が好きなのかもわかりました。米邨と名乗っていた若いころ、琳派への傾倒もあったのです。米邨も酒井抱一の絵の影響を少なからず受けていました。草花の絵なんか、琳派の構図そのもの、っていうのもたくさんありました。

琳派は花鳥風月を題材にした絵が多く、日本画の中でもひと際モダン。私はそういう絵なら何でも好きなようで、だから一村の絵も覚えていたんだな~。個人的にすごく腑に落ちたというか。

それと今回初めて実物を見て、もうひとつわかったこと。黒だと思っていた色が、実は深い深い、深い緑色でした。あの洗練された深い色、柔らかくて奥行があって、本当に素晴らしい。あの色があるからこそ、鮮やかな色が更に映えて見えます。庭の絵を塗る時、出来るかどうかわかりませんが、真似してみようと思いました。

あぁ、それにしても。沢山の絵を見て感心したのは、一村の絵に対する一途な情熱です。

画壇とは決別し、生涯妻をめとらず、自らの才能だけを信じて、清貧を貫き、ひたすら絵を描いた69年の生涯でした。きっと書かずにはいられなかったのだと。普通ならもう落ち着いてしまいそうな50歳という年齢から、敢えて知り合いのいない奄美に移り住んで、新しい挑戦を始めたりして。画業が天職だったのですね。

そうだとしても・・・一体どうやって高いモチベーションをキープ出来たのでしょうか?一村にあって聞いてみたい。いないけど。

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いつになく混んでいた館内。実は佐川美術館でこんなに人を見たのは初めてでした。(といっても絵を見るにはなんのストレスも感じない程度の人数ですけれど)

特別展の部屋を出て、常設展の部屋へ向かうと、一気に人が減って。みんな一村だけ見て満足されたのかしら?だとしたら勿体ないな。樂吉左衞門の茶碗の展示室は佐川美術館の中でもとびきり洗練されているのに。

 

樂吉左衞門の展示室へ向かう廊下。視線の先にある緑が床にまで伸びて。この演出は計算。床のタイルはそれように選ばれた素材なのでしょう。

 

茶碗の展示室ロビーまでは撮影可能な場所。天井から落ちる僅かな光がコンクリートの壁を洗って、静謐な空間になっています。

 

しかし、いつ見ても、樂さんの茶碗はよく分からない。

重そうだし、飲み口は分厚くて角が立っているので、唇を切りそうです。ひしゃげた茶碗もあって、どこから飲んだらよいかすらもわかりません。持つと自然に口に当たる部分、たぶんここかなぁ?なんて、随分と観察しました。実際お茶を点ててもらって、このお茶碗で飲むでもしないと、本当のところはわからないような気がします。

広い広い展示室にちっちゃなお茶碗がポツポツとあるだけ。モノトーンの張りつめた感じが非日常的。なんとも贅沢な空間。そして、モダンインテリア好きにはたまらない空間です。

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帰り際に、特別展のパンフレットをいただきました。これがまた良く出来ていて、どうやら人気があるようです。わざわざ「おひとり様一枚限り」と注意書きがしてありました。

表には、展覧会の絵の中でもいいなと思った一枚が大きくプリントされていて、ローマ字のロゴも絵とよく合っていてお洒落です。開くと縦長のポスターみたいになります。

「コレ、めっちゃええやん!」気に入り過ぎて、パネルに加工しました。事務所に飾ってます♪(←どんだけ気に入ってんだか!)

 

ローマ字が入っているところがいい。縦長なところもいい。「ええ感じ~」と、ひとり悦に入って眺めています。しばらく飾っとこ(^m^*

 

ミュージアムショップで一村の一筆箋も買いました。しかも2セット。私はお客様へのちょっとしたメッセージを書くときによく使っています。めっちゃ綺麗やん?

 

興奮すると、ちょいちょい関西弁が出ます(笑)

奄美には田中一村記念美術館がありますが、なかなか行けそうもないので、いつの日か、晩年の作品をどーんと集めた展覧会を、また関西で。お願いしまーす!

 

 

いい家とは?-「トトロの住む家」より

お盆休み中に読んだ本で、宮崎駿監督の「トトロの住む家」をご紹介したいと思います。絵が素敵です。

 

住む人の心根が偲ばれる・・・、そんな家を宮崎駿監督が訪ね歩き、その風景を絵と文で綴る。2010年7月に完成した宮崎監督デザインの公園「Aさんの庭」の新たな写真、インタビューも収録した増補改訂版です。

 

そういえば、先日TVでたまたま「となりのトトロ」が放送されてましたけれど、ご覧になった方いらっしゃいますか?

私はこれまで何回見たかわからない程ですが、やっぱり最後まで見てしまいました。可愛らしくて不思議な物語は、いつ見ても心がほっこりと温かくなります。そして、あの田舎の景色、美しくて懐かしくてキュンとします。

私が幼児の頃は、田舎ということもあって、村の中はまだ舗装されていない道も多くありました。恐らく小学生になる前後くらいには舗装されたと記憶していますが・・・。そんな世代ですので、物語に出てくる畦道とか、青田を吹き抜ける風とか、家の土間のヒンヤリ感や縁の下、あちこちにある仄暗い場所など・・・ああいった雰囲気は実感として残っています。なので懐かしい。

曲がりくねった土の道、屋敷を囲む青々とした生け垣、昼間でもヒンヤリ暗い場所、そんなものが少なくなりました。

それでこの本。

宮崎駿監督が仕事の合間に散歩して見つけたお宅の様子が描かれています。東京の高円寺~吉祥寺あたりで昭和初期に建てられた7軒のお宅。どのお宅も変に増改築をされず、丁寧に住まれており、広い敷地には緑豊かなお庭があります。開発の波に逆らうように、そこだけ時間が止まったかのような風景なのです。

宮崎監督は、建物だけじゃなく庭のあり方にも重きを置いておられるようで、そのお考えにとても共感しました。いくつか本文から抜粋させていただきます。

そうなのだ。住まいとは、家屋と、庭の植物と、住まう人が、同じ時を持ちながら時間をかけて造りあげる空間なのだ。私たちの住むこの土地では、少しでも隙間があれば植物は生えてきてくれる。その植物たちと、生きもの同士のつきあいをしている家、時にはためらいながら鋏を持ち、でも植物へのいたわりを忘れない家、それがいい家なのだ。

 

ぼくは、子供が育つには、光や暖かさだけでなく、闇や迷宮も要ると考えている。ぼくがどんな家に興味をもつかというと、それは「闇」みたいなものがある家ですね。それを作った人や住む人の、心の襞(ひだ)の奥行きが感じられるような。庭はね、ちょっと荒れた感じのがいいですね。地域全体で、緑を育てよう、いい感じの空間をつくろうという見識をもっているのがいいですね。

「ちょっと庭が荒れている」というのは、庭の植物を育つままにさせておくからです。植物好きは、やはり敷地の形通りにスパッと切れないものです。美しい枝、元気な枝は切れないのです。植物の自由にさせてやりたい気持ちもあるのです。

でもそこはご近所の方のお考えもあって、自分の価値を押し付ける訳にもいかず、難しいところです。だから「地域全体で緑を育てよう」という見識があればいいなぁと、身勝手ながら思うのです。

「お宅のモミジ、今年もきれいに紅葉していますね。うちには木がないけれど、お蔭で秋を身近に感じられます」という発想か、それとも「モミジが紅葉して落ち葉がうちにまでくる!ン、もう!許せん!」という発想か。その方の捉え方次第で、モミジの形は随分と変わり、景色も変わってきます。

もちろん落ち葉は掃除しますよ。しますけれど、多少の迷惑にあくせくせず、充ち足りることを知る、そんな大人の余裕があれば、どんなにか世の中過ごしやすいだろう・・・っていうことを宮崎監督はおっしゃっているんです。

ディアガーデンのご近所さんは、有難いことに、大人の余裕をお持ちな方ばかりです。それに甘えてはいけない!って、もちろん自覚もしていますけれど。

 

ディアガーデンの前庭より。ペニセタム「JSジョメイニク」がふわふわと可愛い穂を出しました。秋になってうまく枯れたらいいなぁ。

 

また本文中に戻りますと、こんな苦言も。

花を植えたらいい人になれるわけじゃない。本気で手入れをしているから住みやすい、いい庭になっていたわけで、それができないところにいい家もいい庭も、いい景色もない。だから手入れができないならば花も勝手に植えるもんじゃないんです。

 

結局住みやすさって、自分を語ることじゃないんですね。大事なのは借景です。自分の住まいをいかにして人様に借景してもらうか、ということを考える。いかに自己主張するかじゃないんです。そして自分も人様のところを借景する。そうやってお互い様というふうに考えれば、結局は人との出会いと繋がりで、感じのいい風景というのは出来ているものなんだと思います。

いま自己主張しない家を設計する建築家はいないのでは?・・・なんて、炎上覚悟で書いてしまいました(^_^;

隣と違うデザインの家、というのは大前提ですし、大体が外界を追い出し、内に向いた形ですので、隣との風景のつながりなどは、設計当初から頭にない。それが当り前。宮崎監督の思う「人と繋がりのある住みやすさ」を叶えるのは難しいのかもしれません。理想論ですよね。理想とも思わない方もいらっしゃるでしょう。

ただ造園をやっている者としては、こんな風に考えてくれる建築家、住宅会社が増えると、絶対風景は変わるし、暮らしが変わるのでは?新しいことをやってるな!って、違う意味で自己主張できると思ってます。

それと、色々なデザインの家を繋げ、景観を作っていくのは、庭の緑しかない!とも思っています。

 

 

残暑お見舞いとお盆間の営業日について  

最近はようやく暑さが一段落した感がありますね。まだまだ油断は出来ませんけれども、立秋を過ぎると夏は夏でも秋に向かう夏という感じで、空気が微妙に変わりました。

それに、いつの間にか夜のBGMもカエルから秋の虫の声に変わっていますね。ぐっすり眠れるようになって、落ちていた免疫力や集中力も徐々に上がってきたように思います。

睡眠の質って大事だなぁとつくづく思った今夏・・・ってもう終わったように書いてますが、まだまだ熱中症には注意が必要ですよね。みなさま引き続き御身体をお大切になさって。

 

 

さてお盆休みに入られた方も多いと思います。

ディアガーデンは、11日(土)・14日(火)・15日(水)の3日間、お休みをいただきます。その他は事務所を開けておりますので、もしよろしければ、お庭づくりやエクステリアのご相談にいらっしゃいませんか?

これから計画しても年内のお引渡しが出来そうです。来春に向けてゆっくり考えるのもいいですね(^^

ご予約はコチラ→contact(お問い合わせフォームからご予約いただくのが確実です)

秋の花を飾ってお待ちしております♡

 

桔梗や吾亦紅、薮蘭など、秋を思わせる草花を涼しげな竹細工の器に挿して。和花は涼しげでいいですね~。

 

濃い色のケイトウも秋を思わせる花。青い花は庭の虎の尾。

 

ディアガーデンの事務所です。18時半、マジックアワーの始まる頃。夕日がちょうどドアを照らして、眩しかったのですけれど、外から見たら、光と木々のシルエットのコントラストが綺麗でした。

 

 

庭とずっといい関係でいること  

昨日は新規のお客様と事務所で打合せ。ディアガーデンの前庭を見て下さったことがきっかけで、お庭づくりのご相談にいらして下さいました。

前庭は道路に面してオープンに作ってあるので、前を通ると嫌でも目に入ります。ひょっとすると、植物や庭に興味のない方には見えていないかもしれませんが、お好きな方は、車で通り過ぎる一瞬の間でも、見て下さっているようです。

看板は一応あるけれど、看板よりも看板の役目を果たしてくれている前庭です。ディスプレイガーデンは小さな庭がいくつかありますが、この前庭は公共性のある庭なので、特に念入りに世話をしています。

季節ごとに色々な表情を見せるよう設計しているつもりで、愛情もたっぷり込めています。それを汲んでくれたのか?こうして時々お客様を連れて来てくれます。ってか、現在、地元のお客様はこの前庭を見て来られる方ばかりです。

私の苦手な営業を庭がしてくれてる。前庭よ、サンキュー(T_T)ウルウル

 

毎朝簡単な掃除と手入れをして、苔と一年草だけ水遣りします。夏場は特に朝夕の打ち水も欠かせません。歩道までしっかり清めてます。通りがかりの方にも目で涼んでいただけたらと思います。

 

いま盛りなのは、三尺バーベナ(バーベナ・ボナリエンシス)です。1m近く細い茎を伸ばし、その先に紫の丸い花を咲かせます。か細い茎は意外と強く、折れても曲がっても花を咲かせます。繁殖力の強さから見ても、まるでコスモスのような植物です。来年どこから芽を出すか、ちょっとドキドキ。

たくさん植えているグラス類と共に、少しの風でそよいでくれて、動きのある前庭になってます。

 

日照り続きでも、涼しげな顔で咲いている三尺バーベナ。

 

白いジニアは、日当たりが悪いので、ひょろひょろと儚げに咲いています。後ろのペニセタム・ジョメイニクから面白い穂が出てきました。

 

猛暑つづきの今夏、夕立もなく、本当に一粒の雨も降らないけれど。3日ほど留守にしていても植物たちは大丈夫でした。この安心感は私を自由にしてくれます。庭を愛しながらも、庭に囚われることなく、暮らしたいのです。こうなるには、ある程度時間もかかるし、植栽デザインに工夫が必要です。

異常気象の中、そして自分も年を取っていく中、あなたと庭がずっといい関係であり続けるには何をすべき?それは庭のある場所、その方それぞれに答えは違うでしょう。

是非一緒に考えさせてください。

 

 

梅仕事2018総括-そこから見えてくるもの

土用が過ぎてても留守がちで、なかなか干せなかった梅。1週間経ってようやく落ち着きましたので、遅ればせながら、いよいよ梅干し作りの仕上げ「土用干し」をしました。

梅はこうして干すから「梅干し」って言うのね。当たり前なことも実際やってみると、なるほどと思います。

「土用干し」には、乾燥・殺菌・色合いを良くし、柔らかな食感を作る・・・など色々な作用があるそうです。強い日差しだけでなく夜露にも当てます。

 

ディスプレイガーデンのテラスで梅の土用干し。木に囲まれて梅もなんかほっこりしてるみたい。こうして梅を干していると、家の庭って感じです。

 

今年の梅仕事は梅干し作りに集中しました。といってもまだ経験が浅いため、南高梅たったの2Kgだけですが。

6月下旬に仕込んでからというもの(その様子→コチラ)、カビが生えないか?梅酢はちゃんと上がってくるのか?重石はこんなに軽くていいのか?と色々と心配していましたが、いま思えば杞憂でした。

すっごくいい感じに漬かった気がします♪

 

ドウダンツツジの木陰で?たっぷりの梅酢に漬かった梅。水の入った袋が重石替わりで、軽いけれど、実が浮いてこないように均一に抑えてくれて、カビは生えませんでした。仕込みからひと月。梅がとっても柔らかそうです。

 

次はこのうまく漬かった梅を、保存ビンからそっと取り出して、水の中にさっとくぐらせてから、竹の平ザルに並べます。途中ひっくり返すので、どれを返したかよくわかるように生り口をそろえて並べたのが、唯一工夫したところ。

本当はしょっちゅうひっくり返さないといけないみたいですが、それにかかっている程時間はなく、あまりいじりたくない私は(皮を破いちゃいそうで)、2日間干してから一回だけひっくり返し、また2日間干しました。結果的に見ると、それでもうまく出来たように思います。

 

土用干し一日目。やわやわで瑞々しい梅たち、ふんわりいい香りが漂います。美味しくなーれ。

 

今年の夏はカンカン照りの晴れ続き。これまでは恨めしく見ていた猛暑の空ですが、土用干しでこんなに雨を心配せずにいられる年はないかも!?なんて。どんなに辛い環境でもひとつ位はいい所があるもんだなと思いました。

天日干しするとね、黄色がかった実の色が、赤っぽく変化します。不思議です。植物の不思議、自然の作用の不思議。塩漬けしただけの果実が、手間をかけるとこんな風になるなんて。何とも言えない美味しそうな色です。梅干しづくりの醍醐味をまたひとつ発見しました。

詳しいことは良くわからなくても、代々知恵として受け継がれてきたことは侮れません。家族の健康を願って女たちが続けてきた梅仕事に、めちゃめちゃ愛を感じます(⁎˃ᴗ˂⁎)♡

 

夜も干しっぱなし。夜露にあたった梅はこんな感じ。昼間結晶化した塩が溶けて露になっています。きれーい!

 

うっすらピンクの透明な梅酢もとれました。天日干しで殺菌して保存。水で割って飲んだり、魚の下処理、ドレッシングやお料理の隠し味、夏以降のご飯を炊くときやおにぎりに・・・色々使える貴重な酢です。焼酎で割っても美味しそう。

 

4日目。この日も溶けちゃうかと思う位の暑さ。お蔭でうまく干し上がりました。最初の頃と比べると随分赤いでしょう?

 

ひとまず出来上がり。梅干しらしい皺がよりました。色よく皮も柔らかく仕上がって良かった。私にしては上出来です。

 

いますぐ食べたくなる程、美味しそうな見た目ですが、3ヵ月程馴染ませて、塩角がとれ味に丸みが出た頃が食べごろとか。もう少しの辛抱です。それに一部また蜂蜜や昆布のシロップに漬けて味を変化させるつもりなので、まだ梅仕事は続きます。

でもひとまずこれにて総括。今年上手く出来て気を良くしたので、きっと来年もまた挑戦しそうです。

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梅仕事とは、本来は梅の木を育てることから始まるもの。そこを端折ってやっていても、梅にはこれだけ感動することがある。自分で手間暇かけて作ったからこそ、しみじみと大事にいただきそうな気もしてます。

手仕事=丁寧な暮らし、とは違うと思いますが、何かを慈しみながら暮らすというのは、庭づくりにも似ていて。心をどう込めるか、自分ではどうしようもないものに、どんな風に合わせていくか、そんなことを教えてくれるように思うのです。

 

 

避暑地で庭めぐりー3

前々回前回に続き、先月末に行った避暑地(信州・安曇野)への旅行について書いてます。最終回は個人的にパワースポットだと思ってる美術館について。

美術館は美しいものが揃っています。アートはもちろん、建築や周りの景観が素晴らしいし、なにより静かです。他府県の素敵な美術館めぐりは私の旅行には欠かせないもの。そのあたりはツレ(夫)も理解してくれているみたい。

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安曇野には「安曇野アートライン」とい名前の通りがあるくらい大小19もの美術館が立ち並んでいます。その中で一番行きたかったのは絵本作家いわさきちひろさんの「ちひろ美術館」です。

 

広大な敷地。アルプスの山を背景にちひろ美術館が建っています。素晴らしい景観ですね。

 

上の画像を解説しますと・・・

駐車場から望む美術館は、小さな池越しに、芝生の小高い丘の上にあります。背景は雄大な北アルプスです。建築家・内藤廣氏による山並みを模したような建物は、その景色の中にそっと馴染ませるように建てられています。周囲に53,500㎡もの公園が広がり本当に贅沢な空間です。曲がりくねった道はどこか牧歌的な雰囲気が漂っていました。

近かったら入り浸ってそうなところです(^^*

ただこの日は台風が接近中で、画像でもお分かりのように、雨が降ったりやんだりしていまして、散策にはあまり向かない日でした。実際は写真で見るよりもだいぶ明るいのですが、どうも暗く映ってしまいます。

 

芝生の庭には、チェコの絵本作家さんデザインの石のオブジェ。カッコいいです。

 

切妻の引き締まった外観。

 

幼い頃、きっと誰もが一度は手にしたことがあると思う、いわさきちひろさんの絵本。素朴で柔らかなタッチや澄んだ色使いで描かれた子供たちは、いつみても心が和みます。

でもその絵は戦争がきっかけに生まれたのでした。だから彼女の絵は平和への祈りに満ちています。そして日常の何気ない幸せがいかに大切か、そんなことも訴えかけているようでした。子供が子供らしくいられる世界、そういう世界を大人がしっかり作らねばなりませんね。

ちひろさん以外のアーティストさんの絵本や展示もたくさん。戦争をテーマにした絵はちょっと子供には酷かもしれない程恐ろしい絵でしたが、そういうのも見てどう考えるかが大事なんですよね、きっと。絵本には残酷な話もよくあって、そういう話は細かいところは覚えていないけれど、感覚的なところで覚えているものです。

 

今年はちょうどちひろさん生誕100年にあたるそうで「LIFE」という企画展が催されていました。ちひろの絵にもよく登場する帽子がテーマのようです。展示室は撮影禁止ですが、ホールや廊下、外部空間は撮影出来ましたのでご覧ください。

とってもファンタジーでしたよ~(^m^*

 

企画展の展示。トラフ建築設計事務所さんの「空気の器」に色を付け、帽子の形にアレンジして飾ってあります。

 

ロビーに飾られた空気の器の原型。広げ方しだいでこんな形にもなって、しかも白だとまた雰囲気が違います。ふわふわと揺らいで雲のようでもありアートでもあり。

 

帽子の部屋。ここで子供向けワークショップが開催されていました。生き生きと楽しそうでした。

 

子供用の机やイスがそこかしこに。 絵本の美術館ですし、この日は夏休みともあって、子供たちがたくさん。子供たちがいて完成する空間ですね。

 

かっこいいデッキチェアの向こうに見えるのは、ブルーサルビアの花畑です。ブルーサルビアはどこでも買えます。寒さに弱いので通常は1年草扱い。

 

小さいころ読んだ絵本もちゃんとあって、すっかりちひろワールドに魅了された私達。ミュージアムショップで珍しくポスターを買いました。ポスターだけだと買わないところですが、ちゃんとマットがついていて、しかも測った訳でもないのに、手持ちのフレームにぴったりはまりそうな気がして、いいかも!と2枚も買っちゃいました。

家に戻って早速合わせて見ましたら、本当にドンピシャで!自分でもビックリ。やるやん!私って、久しぶりに自分を褒めてあげました。

 

「緑の風の中なかで~In the Fresh Green Wind~(1973年作)」夏らしい絵でしょ?色合いがすごーく綺麗です。少女が緑になった秋色アジサイの向こうに佇んでいる風に飾っています。

 

緑の少女の絵は私好みで、もう一枚は夫が好きな絵です。それは冬っぽいので、また時期が来たらブログに掲載するかもしれません。

そして、もう一つ買ったのは「空気の器」。今の所モビールみたいにして飾っていますが、そのうち器として飾るかも。面白いオブジェで、うまく考えられているなぁと思います。

 

薄いけれど意外としっかりしている紙で出来ています。全体に円周にそって細かな切れ込みが入っていて、真ん中の平らな部分を底として固定しながら少しずつ引っ張り上げると網のような模様が出現。見えるかな?七夕の飾りでこんなのありましたよね?

 

ちひろ美術館、想像以上に素敵でした。晩秋の紅葉のころにもう一度訪ねられたら最高だろうなぁ。

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さて、今回の旅の宿は・・・。

立山や安曇野に近い温泉旅館の「界 アルプス」さんにお世話になりました。温泉に浸かって、まったり癒されるのも旅の目的のひとつなので、界さんはもう我が家の定宿的存在。最近は施設も増えたので、便利に使われせてもらってます。

こちらの建物、特徴的だったのは「雁木造り」です。雪深い地域の商店街などで見られる屋根付き歩道のことで、今で言うアーケード。私は新潟でのお仕事で初めてこの存在を知りました。それが信州にもあるんだなぁって。確かに便利だし建築と一体になっていると趣があります。

新潟の上越には江戸時代から既にあったらしい。私が関わったお仕事は、そんな伝統的な雁木造りを取り入れた素敵な施設のランドスケープです。またお許しが出たらいつかこのサイトでも公開したいと思います。

 

駐車場からの界アルプス全景。景観を壊さないように?2階建てと低く抑えたモダン和風の建物。各棟が雪よけの雁木(がんぎ)で繋がれています。

 

小川のあるテラスがありました。暑いけれど樹は青々茂って元気そうでした。ここで湯上りにラムネやアイスをいただきつつ夕涼み。

 

図書館のようなラウンジ。コーヒー美味しかったです。ここはどこの界さんにもあるスペースで個人的にお気に入りスペースです。

 

信州っぽい演出の囲炉裏端。杏のピューレがかかったかき氷、果肉感たっぷりで美味しかったなぁ。夜は冷酒がふるまわれたのですが、お腹いっぱいで一杯しかいただけなかった。勿体ない事をしました~^^; 朝はかまどで焚いたおかゆもいだたける。これらは宿泊料に込みですので何度でもいただける。でも常にお腹いっぱいなので入らないーっ(>_<)

 

お部屋のリビングスペース。和のような和でないような独自のインテリア。地元の作家さんの作品がそこかしこにあってちょっとしたギャラリーのようにも見えます。備え付けのシャワーがレインシャワーでした♪

 

作家さんの茶器も雰囲気合わせてあって素敵でした。

 

きれいなお月さんが格子に映えてます。

 

台風が来なければ、松本市内も散策したかったのですが、何の備えもせず出て来てしまったし、前代未聞の台風だとか言うし~。早めに帰路につかざるを得ませんでした。

美味しいものや庭めぐり以外の観光など、話は尽きませんが、そろそろ締めたいと思います。そのうち自分用に買ったおやつがちょいちょい登場するかもしれません。

 

 

避暑地で庭めぐり-2

苦手な夏の楽しみは、避暑地でまったり過ごすバカンス。大抵は山へ出掛け、清々しい空気や温泉などで山の気をたっぷりもらい、英気を養って帰ってきます。

そんな夏旅、今年は信州・安曇野へ。

前回のブログはお庭探訪記でしたが、今回は「立山黒部アルペンルートハイキング」。標高2316mまで登ってきましたー!って言っても、バスとロープウェイがありますし、ルートを制覇するまでには至らなかったので(全制覇には2日はかかる)、なんちゃってハイキングなんですけれど。

アルペンルート散策には色々なコースがありますが、今回は夫が見たいという黒部ダム(黒部川第四発電所、通称くろよん)をメインに、黒部平・大観峰までのコースです。

36℃の滋賀県とは違って、くろよんへのトンネル内はなんと16℃!大観峰テラスは冷房の効いた部屋にいるみたいに快適でした。湧水も冷たくて美味しくて、ホント生き返る心地でした。

 

ダムで堰き止められて出来た黒部湖。

 

黒部ダム。堰堤の上を歩くのはとってもいい気分。人が米粒程にしか見えません。

 

毎秒10t以上の観光放水は大迫力でした。快晴なので虹もクッキリ見えて。

 

構造物と雄大な自然との対比。圧巻の眺めです。

 

これまでダム自体に何の思い入れもなかったのですが、環境負荷のこと、171名もの犠牲者が出る程の難工事だったこと、そんな歴史を思うと、短絡的に楽しんでばかりはいられませんでした。

しかしここで多くの電力がまかなわれているのは事実で、原発に比べるとまだ受け入れられるもの。東日本大震災の原発事故後は、更に水力発電が見直され、くろよんは電力供給を補う“柱”的な存在となっているのだそう。

半世紀経ち、環境が寄り添って、人工物感はだいぶ和らいで見えたのは気のせいかしら。

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さて、車窓越しや歩いている途中に山肌を見ていると、こんなに標高の高い乾燥した場所にも関わらず、可憐に花が咲いています。

この時多く見られたのは「ヨツバヒヨドリ」です。山にいる時は花や葉っぱが似ているのでフジバカマかと思っていましたが、草丈が1m以上もあり花も大きい。戻ってから調べてみると、同じフジバカマ属ではありましたが、ちょっと違っていました。

ヨツバヒヨドリ・・・可愛い名前です。日本の山地で良く見られる植物のようです。フジバカマのような香りはさほど感じませんでした。

 

黒部平から大観峰まではロープウェイに乗って。天空の庭に咲く高山植物「ヨツバヒヨドリ」(手前)

 

上の画像で、山肌に白い部分が見えますでしょ?あれ、下から見ていたら、てっきり雪が残っているのかと思っていました。でも近くで見ると結構分厚いコンクリートの塊でした。

植物がなく砂礫状になっている場所にありました。土砂崩れや表土浸食を防ぐためかしらね。さすがに真夏に雪はないか・・・(^^;

 

黄色い花は「イワオトギリ」

 

紫の花は「タテヤマウツボグサ」。黄色い花は「寒地コウゾリナ」かな?合ってる?黄色が濃い。光り輝く黄色って感じでした。

 

山肌にへばりつくように育っているミヤマシシウド。花は直径20~30cmもあり大きいです。

 

ミヤマシシウドらしき花。大きいし、がっちりしてます。たくましい。

 

この辺りの高山植物の名前には、普段私達がよく見る植物の名前の頭に「深山」とか「立山」とか付いているものも多い。私が見た印象では、花は似ているけれど大きめで、天高くギュイーンと茎を伸ばしている感じでした。

一般的に高山植物というと岩場に張り付いているイメージですが、こんな感じで大型化し立派な姿になるのは、高山とはいえまだ土もあり、冬以外は比較的穏やかな環境のおかげでしょう。冬が早いため、芽吹いたらとにかく急いで成長。その結果密度も高くなるため、もっともっとと伸びていったのではないかと思います。

標高のより高い場所は、凍結融解作用を受けるので、常に砂礫が移動しています。強風や日照り、乾燥といった苛酷な環境の中、植物はどうしても地上は小さく低く育たざるをえません、そのかわり地下の根は大きくなります。

植物の姿って本当に環境にうまく適応しています。一見不思議な姿かたちをしていても、よくよく調べるとなるほどなぁって納得します。植物は自力では動けないため長い年月をかけて、自分を変化させていくのね。周りに文句ばっかり言って自分を変えないのは、この地球上では「不適応者」で自滅するかも~、なんて考えたりします。

私は植物について、こんな風に細かく知ることがとても好きです。理屈っぽい性格だからね。でも知れば無理のないプランツデザインが出来ますし、うまく育てることも出来ます。

調べたり文献を読んだりしている途中で、とても感動することもあって、そういう話はお客様にもよくお伝えします。言葉で話さなければただの「モノ」みたく思われがちですが、植物は人とは違うコミュニケーション方法を取っているだけです。高度すぎて鈍感な人間がわからないんですよ。

 

標高2300mの雲上テラス。こんな高いところでデッキチェアに座って寛げます。背景すごすぎ。

 

後立山連峰。さっきまで居た黒部湖があんなに小さく見える~。

 

珍しい植物を実際に見られて楽しかったです。画面でなく自分の目で見ると全然違います。ま、どんな時に役に立つかは謎ですけれどwww。

時間が許されればもっと上へ行き小さな高山植物とかライチョウとか?!見て見たかったな。でも別の日ですが偶然ニホンザルを見ましたよ。山道を車で走っている時、道路脇にひょっこり出てきていたの。滋賀でも山奥に行くと出会うこともあるけれど、久しぶりなのでビックリしました。

 

避暑地で庭めぐり、まだ続きます。