シルバーウィーク、京のアート・建築めぐり

3連休はどう過ごされましたか?私は芸術の秋らしく、いや、いつもの如くと言うべきか?京都でアートと建築めぐりをしていました。秋のお出かけの参考に画像盛りだくさんでお送ります。

アートめぐりは、基本いつも一人なのですが、今回はお義姉さんと一緒です。前から、祇園にあるフォーエバー現代美術館に行ってみたいと話されていて、天気と二人の予定がちょうどいい感じに合った秋分の日に実現しました。

この美術館のコレクションは6割近くが草間彌生作品だそうです。なので開館以来ずっーと草間彌生展が開催中です。私は今年の3月に一度見ていたのですが、彼女の作品は何度見ても刺激的ですね。新しい展示室も増えていてまた新鮮です。お義姉さんも草間作品はもう何度目かになるので、二人して興味深く見て回りました。

一人でじっくり見るのも楽しいですけれど、誰かと一緒に見ると、その方の感じ方や意見が聞けて更に楽しいです。特に今回は気心知れた仲ですし、男兄弟と育った私にとっては、姉妹でお出掛けというシチュエーションがたまりません。

 

開館1周年を機に展示室が2室拡張。これは初めて見る「宇宙にとどけ、水玉かぼちゃ」(2009)。ミラールームの中で増殖を繰り返すカボチャ。見る者が壁の水玉とカボチャに映り込んで、アートの一部になるところも面白い。

 

この美術館は、祇園甲部歌舞練場内の大正2年に建てられた伝統的日本建築をリノベーションして、2017年6月にオープンされました。美術館になる前から数えると、訪れるのは4回目になります。

リノベーションされる前は伝統色が強く、渋くて、それはそれで素敵でしたが、今は現代アートらしくモダンに彩色されて、すごく明るい雰囲気になっています。

 

硝子窓が隅まではめ込まれ、庭の緑が飛び込んでくる開放的な造り。2階でこの窓は珍しいと思う。4度目にして初めて入らせてもらった場所。リノベーションされずそのまま残されたよう。

 

休憩スペースが色々あります。部屋によって壁の色が違います。ここはシックでお洒落!

 

近くにある八坂神社にも寄って、ランチは折角だし祇園でと「和バルOKU」さんを予約しました。

京都でも奥の方、花背というところにある料理旅館「美山荘」のお店です。美山荘は白洲正子さんにも愛されたという摘草料理で有名。それが祇園で手軽に味わえるのがOKUさんなのです。庭は売れっ子の造園家、荻野寿也氏作ということで、そちらの見学もちゃっかりしてまいりました。

 

バルがコンセプトのOKUさん。入るとカウンターバーがあり、その奥と2階にテーブル席があります。明かり取りを兼ねた坪庭がカッコいい。美山のせせらぎをイメージされ作庭されたそう。中央に水が湧く仕掛けがあり、石には苔がのせられています。

 

奥行2m程の坪庭は、施工後6年経っています。白壁に木々の陰影が写り、苔の緑もしっとりとして風情があります。お話を伺うと、普段の落ち葉拾いや掃除はお店の方がされているそうで「大変ですが四季折々の表情があっていいものですね」と庭への愛情が感じられました。愛情持って手入れされたら、絶対良くなるに決まってますから、ここはきっと綺麗なままだだろうなと思います。

街中ですが、小さな庭が美山の雰囲気を作っていて、とても贅沢な気分でいただけます。都市の住宅でもこんな坪庭があれば素敵だと思いませんか?「イスが紫っていうのもいいよね。」なんて、お義姉さんともひとしきに庭とインテリア談義が盛り上がりました。気に入ってもらえたようで良かったです。

さて、ランチメニューは「京ノ奥定食」ひとつのみです。暑かったので生ビールも注文しました。細々と手のかかった、でも素朴なお料理にほっこりします。よこわ(クロマグロの和魚)のたたきが珍しく、甘鯛や卵黄味噌漬けは味に奥行があってとっても美味しい。お出汁やお野菜、お米も美山荘のこだわりと思うと、この定食はかなりお得感があります。

お料理は習う程も興味がないので、献立とか器の取り合わせ方、盛り付け方などはいつもこういう席の記憶頼りなのよね。

 

京ノ奥定食。最後デザートに小豆アイス最中が付きます。

 

お茶は初めていただく味で、聞くと番茶を炒った物だそう。ほうじ茶とはまた違う複雑な味でした。このお茶と卵黄の味噌漬け(画像竹皿の中のつやっとした丸いの)を真似して作ってみようかな?

 

午後はお義姉さんのリクエストで御所迎賓館見学へ。広大な御所内では、先の台風21号の影響で折れたり倒れたりと痛々しい木の姿があちこちで見られました。いまだ全てが片づけられていないところを見ると、相当数被害があったのではないかと思われます。

御所内は何度となく通りますが、ちゃんとした見学は初めてです。

職員の方の説明付ツアーがあって、1時間ほどかけて回れます。スタートの時刻が指定されていますが、無料ですから、余裕があれば一緒に回られるのがオススメです。私達もちょうど間に合いました。

NHK大河ドラマ「西郷どん」で先々週でしたか?見たばかりの「王政復古の大号令」が発せられた「御学問所」などタイムリーに見られ、その場面を想像すると何だかゾクゾクしました。

 

御所内で最も格式の高い正殿「紫宸殿」。来年はいよいよ即位の礼が行われます。この中に納められている高御座・美帳台が分解されて東京に搬送されるそうです。

御所の庭「御池庭」は池泉回遊式。意外とこじんまりしています。明治天皇がお住まいになっていたころはもっと広く、舟遊びも楽しまれたそうです。

 

休憩所で少し座って喉を潤した後、迎賓館へ向かいました。ここに来るのも実は2度目。以前は事前予約が必要で、しかも抽選でした。今は予約なしで、行事がない限り大抵見せていただけます。

見学が容易になった代償、というと大げさかもしれませんが、廊下には以前にも増して敷物がしかれ、スリッパ用のロッカーがドーンと入口に置かれたりと、美観を大層損なっているのですが、仕方がありません。以前観られた場所が立入禁止になっていたり、障子が締まっているとこもありました。お義姉さんにも見て欲しかったな。

 

京都迎賓館。いつでも見学できるようになって、以前はなかったスリッパの入ったロッカーが置かれました。来客の折には取り除かれるのでしょうね。

 

迎賓館は日本建築の粋や匠の技が結集されています。細部の細部まで美しいのが迎賓館。

恐らく設計図にはない匠の遊び心も、よーく見ると感じられ、2度目にして初めて気づいた美もたくさんありました。こんなことがあるので、また通いたくなります。

 

私が一番好きな匠は、截金師の故・江里佐代子氏。藤の間という晩餐室にある舞台扉の截金細工が見事。飽きることなくずっーと見ていられます。

 

桐の間。五七桐紋の唐紙が貼られた襖の上、これも欄間と呼んでいいのでしょうか?截金細工で飾られていて、とっても粋です。前回見逃していました。

 

奥に見える廊橋の手前と向こうでは水深が違っている池。手前は浅く、底の石も透けて見えます。実はその石もただ貼られているのでなかった。模様がつけられてて、今回波紋にようやく気付けました。嬉しい。凄い細かな演出です(画像を良く見るとわかります)

 

深い方の池は鯉が放たれ、舟遊びも出来るようになっています。ブータン国王夫妻も乗られたそうです。(ガラス越しに撮ったので、中の照明が写りこんでいます)

 

 

お義姉さんをアテンドする役なのに、御所の見学用の入口が一ヶ所しかないことも知らず遠回りさせてしまったり(警備上、いくつかある豪華な門は閉じられいるのです。後から思うと当たり前なことでした)、つい真剣に見入ってしまったりと、至らぬことが多々あり反省。

でも京都の街を一緒に歩けて嬉しかったなぁ。しゃべりながらだと、いつの間にか結構な歩数になっていて、最後二人でビックリしました。私はなんと2万歩超え!お義姉さんは2万3千歩超えです!!凄くない?

 

 

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