夏越しの祓-2019

水無月の恒例行事、夏越しの祓えに行ってきました。この半年間で、人が知らず知らずのうちに触れた罪や穢れを、祓戸の大神様に祓っていただく行事です。

慌ただしい日常で、この日をうっかり忘れそうになっても、街中を歩いていると、和菓子屋さんの店頭の「水無月」の張り紙や小さな茅の輪飾りが目に入りますので「もうこんな時期⁈」と気づかされます。

 

書道のお稽古の後に時々通る、古美術・茶道具「上原永山堂」さんのショーウィンドウ。夏越しの祓に因んでか、笹に小さな茅の輪が結わえてあります。お軸も涼し気。

 

私は地元の氏神様か、家の守護神社「沙沙貴神社」に参ります。

近年は茅の輪が早くから設えてある沙沙貴神社の方へ行くことが多いです。今年は晦日に雨予報が出ていたので、早めにくぐってきました。

 

ちょうどくちなしの花が咲く頃です。甘い香りが迎えてくれました。

 

拝殿の前に設えられた茅の輪の周りには、特別な空気感があり、何度見ても不思議な眺めです。くぐるたびに茅のいい香りが心身を清めてくれるようです。

 

お祓い後のお楽しみ。水無月をいただきます。今年は鼓月さんの。

 

夏越しの祓についてのアレコレは、毎年ブログに書いているので、今年は端折ります。よろしければ記事末に出ている関連リンクをご覧ください。

さて、この行事が終われば夏を感じる日が増えてまいります。梅雨のジメジメもマックスで、私の最も苦手とする季節。少しでも過ごしやすいよう夏仕度を、そして梅干しの仕込みにようやくかかります。

 

 

一人生えに注意!

関西では観測史上最も遅い梅雨入りとなった26日、ここ近江八幡市では朝からピーカン。

とある店舗さんの庭のメンテナンスを請け負っており、天気予報では午後から降るようなことを言って心配していましたが、自称「晴れ女」のワタクシ、仕事を全うして?この日はとうとう一滴も降らせませんでしたw

雨が降らなくても、滝のような汗で結局ビショビショになるんですけど(^^;

 

こちらのお客様のお悩みは、植えた覚えのない、勝手に生えてきた木を放置していたら、いつの間にか大きくなってしまって、お店のシンボルである看板が見えにくくなってしまったこと。

見ると5m近くにも育っています。花壇枠ギリギリのところに生えているものが多く、普通で考えて造園関係者がそんな端っこに植える訳がないので、これらの木は、近くの木から種が飛んできて発芽した、もしくは、実を鳥が食べて糞を落とし発芽したものに違いありません。こういう現象を「実生」とか「一人生え」と言います。

 

メンテナンス前の状態。動画の切り取り画像なので再生しません。なのでかなりブレてますが。左の黒いのが看板で、その付近にクスノキやエノキやクロガネモチがニョキニョキ育っていました。恐らく「一人生え」かと思われます。

 

一人生えの木でよく見かけるのは、高木ではクスノキ、シマトネリコ。クスノキは街路樹に多く、たぶん鳥が運んでいます。シマトネリコは庭木に多く、種を飛ばしているものと思われます。低木ではナンテンやマンリョウなどをよく見かけます。

そもそも木の実は繁殖のために生らすもので、熟すことによって鳥や動物に食べてもらい、遠くに運ばれるように出来ています。生き物の体内で発芽しやすい形に加工され、適度な水分や栄養分と共に排出されることまでも植物は計算済みで、その種のDNAには親から受け継いだ土地の情報も満載だから、根付きやすく成長も著しいのです。

そう考えると一人生えは起こるべくして起こる現象、ですね。

ディアガーデンの庭でも、一人生えはしょっちゅう。以前、侘助椿の根元にツヤツヤの葉をつけた苗が10cm程に育っていて、もしかして椿?と思っていたらクスノキでした。どこかでみたような?と思ったらマンリョウだったとか。ナンテンはさすがに分かりやすいのですが、葉が小さいうちは見分けが付きにくい場合もあります。嬉しかったのは山椒の木。ヒペリカムもあったな。うちの場合はもともと小さな庭だし、おまけに植栽が飽和状態なので、今は見つけ次第全部抜いてます。

一人生えで特に気を付けていだたいきたいのはクスノキ。「小さいからまだいいや。葉っぱもきれいだし、目隠しにちょうどいい」なんて思って放っておくと、あっという間に大きくなって、根も張って抜けなくなり、どうしよう~ってなります。広い庭ならいいけれど、普通のご家庭の庭先にクスノキがあると、剪定は毎年しないといけませんし、切り枝はワンサと出るし、落ち葉はすごいし、大変だと思います。

 

メンテナンス完了。画像手前の花壇に生えていた「ひとり生え」の高木を伐採。ツツジの枯れ木を取り除き剪定、デッキ周りは除草して防草シート敷き化粧砂利を蒔きました。花壇と歩道の間の雑草もキッチリ抜いて掃き清めたらこの通り。めっちゃスッキリ♪照明がちゃんと当たるようになって夜の看板も明るく。

 

この店舗さんのように低木を植えている花壇内に一人生えが起きると、どうしても発見が遅れがち。これからもこのような現象が起こる確率は大で、日々の観察と、こまめに花壇のメンテナンスを行うことが一番です。

梅雨に入り、これから植物の成長が加速します。見かけない木を見つけたら、すぐ調べて正体を突き止め、冷静に判断してください。たぶん抜く方がいいかなぁと思います。

 

 

竹籠づくりのワークショップに行ってきました 

御所南にあるくらしの器と切子ガラスの店「結」さん主催の竹籠づくりのワークショップに参加してきました。

竹籠は大好きでも作る機会は滅多にありません。今回のワークショップの籠は、デザインもすごく好みだったので、募集を見てすぐ申し込んでしまいました。

講師は竹工芸作家の中村さとみさんです。

 

結さんの店内。京町屋らしく坪庭があります。葉が光の加減で透けて見えたり、ここから時々風が流れてきて気持ちいい。やっぱり庭ってあるといいな。手前に見えているのは中村さとみさん作の器です。

 

中村さとみさんといえば、以前NHKBSプレミアム「美の壺」で、竹のハンガーを取り上げられていた作家さんです!結さんの店内で実際にその素敵なハンガーを拝見し「はて?どこかで見たような?」と引っかかっていて、帰宅してからようやく気づいたという・・・(^^;オソイ

チャーミングな方で、とても気さくに接してくださり、文字通り「手取り足取り」教えていただきました。

さて、ワークショップで作った籠は「四海波籠(しかいなみかご)」という名前がついています。中村さんによると、編み方は大正時代に考案されたもので、初心者向けのワークショップで作る定番の籠なんだそう。とはいえ、単純にして究極のデザイン、とも言っておられました。

竹という素材の柔らかさが生かされた流線形のフォルム。コロンとして何とも愛嬌があります。私が参加しようと思ったのも、先に書きましたように、この見た目に惹かれたからなんですよね。

で、いきなり完成画像↓

 

四海波籠、完成!右が見本で左がマブチ作。両掌に乗るくらいの大きさです。少々のアラは目立たないところが嬉しい。おまけでつけてくださった竹のタグがまた可愛い。

 

作り方のポイントや竹ひごの扱い方なども丁寧に教えてくださいました。平たく作ることも出来るし、丸っこくすることも出来るので、自分好みの形を選びます。私は高さを出して丸っこく作ることにしました。竹ひごに遊びがあるので、完成してからでも手で押して形が変えられるから、結構なんとでもなる感じです。

形から想像して、四方のひごを結んで作るのかなぁとは思っていましたが、どう結わえたらこんな形になるのかしら?先の処理はどうなっているの?など色々疑問でした。それが、やってみると「なるほど、すごーい!!」です。はじめは平面的だったものが一気に立体的になるところが面白いです。お話しながら30分ほどで完成しました。

余談ですが、最後、剪定鋏で余った部分を切り落とす時、何故か切り方を褒められちゃった(^^*

「(竹ひごを)4本まとめて切る人はなかなかいないです」だって~。いつも使ってるし、普段もっと太い枝を切ってるからねwww

 

中村さとみさんの可愛らしい箸置きを買いました。4色それぞれ素材の色と模様が生かされています。器を買うのは断捨離以降節制しているので、欲望はこういう小物や花器に流れがち。

 

出来上がった四海波籠をウキウキで持ち帰ってきました。電車に乗っているときも、時々袋の中を見てはニヤニヤ。ディアガーデンでも時々ワークショップをするけれど、お客様の気持ちってこんなかな?こんなだったらいいけどなぁって思いました。

帰宅後、早速、落としを仕込み、庭の花を活けました。籠なので、お菓子や果物を盛っても良さそうだし、花じゃなくてグリーンを飾ってもいいなぁ。

茶色く経年変化するのも楽しみです。

 

活けたのはアジサイとシダ、シマススキ。竹の透かし模様が涼し気でこれからの季節にぴったりです。

 

これ、すっごく可愛いよ~って、みんなに教えてあげたいです。

 

 

初夏のインテリアの定番ドウダンツツジ

ドウダンツツジの枝が花屋さんの店先に並んでいます。涼し気な雰囲気がナチュラルなインテリアにぴったりで、投げ入れるだけの手軽さもあってか、とても人気があるよう。早ければ5月頃から出回ってるみたいですね。

私は庭で育てているので、昨年試しに飾って、すっかり気に入りました。いろんな木を剪定する際に出た切り枝を時々飾っているのですが、ドウダンツツジは葉っぱが小さいので納まりがいいように感じます。

それで、今年も飾ろうかなと思っていた矢先、通りがかった花屋さんで偶然見かけたのです。それがまたお買い得価格で!(^m^

庭木を切るよりいいなと思って即買い。長い枝も結構ありましたが、小さな家なので、1.3~1.0mくらいのセットを選んで持って帰ってきました。

大き目のガラスの花器に活けて、TVボードに飾りました↓

 

背景がシンプルなグレーだから映えるような気がします。

 

枝越しに見るダイニング

 

ドウダンツツジのような細い枝を、寸胴の花器に数本だけ活けるとき、自分の思う方向に留まってくれないことが多いですよね。真っ直ぐ立たせるなんて絶対出来ません。その枝の向きたい方向にありのまま活けるのが本当は一番いいのだけれど、飾るスペースが限られているとそうもいきません。

しかも今回は花器はガラス。透明感を生かしたいので、剣山などの花止めではなく、小枝をY字に細工して留めました。

これは生け花のテクニックのひとつで、ご存知の方も多いと思います。

 

小枝を花器の直径にぴったりハマるよう長さを調整。そして先に鋏をいれ、Y字になるよう広げます。Yの開いた部分に枝を刺すと留まってくれます。枝の太さと本数によってYの深さを調節してください。

 

生け花を習っていたときに使ったもので、竹で出来ているこういう部品がありまして、今も何個か手元に残っています。今回は、枝が細すぎたり花器の直径があわなかったりで使えなかったので、急遽庭へ出てエゴの枝を切って作りました。

同じ茶色の枝だから、言われてみれば分かる程度?そんなに悪目立ちはしないと思いますが如何でしょう。

長い枝に苦戦されている方の参考になれば幸いです。

 

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さて、先日のこと。

庭づくりの打合せをしていたお客様に、白樺のキャンドルホルダーをいただきました~ (ノ´∀`)ノ

手作りだそうです。ティーライトキャンドルがうまい具合に置けるよう細工されていて素敵。白樺の樹皮って本当にきれいですね。

 

白樺のキャンドルホルダーに、涼し気なガラスの器と緑を色々寄せて、サイドテーブルにも景色を。

 

日が落ちて。ライトアップされた庭の景色を楽しむためには、部屋ではこれくらいの灯りがちょうどいいんです。かわいい~(^^*

 

使うときは目を離さないでくださいね~ということで、キャンドルの揺らぎを十二分に堪能しつつ、寛いでいます♪

 

 

雨のポテンシャル

今年は季節の進みが遅い・・・それは庭の植物からも感じることで、あくまでディアガーデンの場合ですが、バラもアジサイも花芽が付くのが1週間以上遅かった。しかも花自体も例年に比べて小さいんですよね。

それは、何となくそう思う、というのではなくて、過去の画像と比べてのことなので確かです。

実は、アプリが撮影データを勝手に参照して、何も言わなくても「昨年の今頃はこんなんでした」と報告してくれます。データさえあれば、2年前、3年前も同時にまとめて見せてくれるので便利です。

花が遅くなるのはまだわかるとして、小さくなるのはどうしてかなぁ。私、何かしたっけ?なんて色々考えてしまいます。どちらにせよ微妙な変化を植物は繊細にキャッチしているんだなぁって思います。

 

これは少し前の前庭の様子。

 

今季初めて植えたグラス「ホルデュウム・ジュバダム」がシルキーな穂を揺らしてます。光や風を受けるとキラキラ輝いて更にきれいに見えます。とっても気に入ってます。

 

関西はいまだ梅雨入りせず。でも昨日から降ったり止んだりで、こういう梅雨を思わせる天候のことを「走り梅雨」とか「迎え梅雨」と言って。雨が多い日本はとかく雨の呼び名が多いですね。

植物にとっての雨というのは、人がやる水とは、また違うもの、似て非なるもののようです。その差は長雨のあと庭に出て見るとよくわかります。雨の降る前に比べて、植物が格段に生き生きとして、成長したような感じを受けませんか?

人がホースで撒くのと違って、万遍なくじっくりと染み渡るからかなぁと、単純に考えていたのですが、どうもそれだけではないらしいの。

 

過去に撮影した雨の風景その1。晴れているのに大雨。私は「狐の嫁入り」と呼んでますが地域によって呼び方が違うでしょうね。

 

水は強力な溶媒という特徴があります。雨粒は落ちてくるときに、大気中の酸素、窒素、その他の微量ガスを吸収するのです。それだけでなく、下方に回転する動きによって、強い生態電気場、生体磁気場も作り出します。これらが本質的に生命を授ける性質を持つエネルギーポテンシャルを生み出すそうです。

雨粒が葉や土に落ちると、集められた非物質エネルギーと共に酸素などのガスが吸収され、活動と成長を促すのだそう。人がやる水は雨粒に比べ、落下距離がはるかに短いために、このようなエネルギーはほとんど含まれないのです。

―オーストリアの自然科学者V・シャウベルガー(1885~1958)の考察より引用

 

過去に撮影した雨の風景その2。梅雨明け間近の雷を伴う激しい降り。雨粒が勢いよくテラスの植物とテーブルを叩いてる。

 

雨の休日は、様々な知識に触れる静かな時間。

植物学だけでなく、自然・生物科学の本が好きで、時々読むことがあります。

 

 

エクステリアフェア2019へ

毎年6月に開催されるエクステリアフェアへ行ってきました。

色々なメーカーさんの新商品を一度にチェック出来るよい機会です。

会場のインテックス大阪までは、いつもお世話になっている商社さんのバスに乗せてもらいました。お弁当やお茶、お菓子など支給していただき、まるでバスツアーのように快適。電車で行くと乗り継ぎが多く、滋賀からは結構遠い場所だから本当に有難いです。

 

入口の展示。今年は「ホーム・グランピング」でした。お庭で楽しむ提案色々。

 

昨年も見せてもらったこともあって、傾向としてはそう大きく変わってないなぁという印象。宅配ポストの充実、門回り商品の大型化、物置がお洒落に、といった流れは今年も変わらず。昨年に比べ、個々の商品のデザイン性がUPしたような感じを受けました。

 

東洋工業(株)さんのブース。100mmの厚さのコンクリート平板がお洒落でした。ニュアンスカラー3色展開。階段用のパーツもあって組み合わせるとカッコいいです!

 

これは型枠ブロック。エクステリアというより建築資材ですが、控え壁なしに高く積めます。RC壁より安く施工でき目地もいらないとか。横に細長いデザインに惹かれました。

 

近年目立ってきたのは、お庭で過ごすための空間づくり。離れのような部屋を作る提案です。

躯体はカーポートを高級にしたような感じで、屋根が素敵にデザインされ、壁やガラス扉などが追加されてます。

 

(株)タカショーさんの商品。画像はお借りしました。隣家から見えにくいよう、位置や壁など空間のつくり方を調整できるのは離れならでは。

 

庭でホームパーティーを開いたり、ラグジュアリーに寛いだりと、なんだか海外ドラマに出てきそうな展示。大人の楽しみを満喫できそうな非日常的な空間に仕上がっていました。

もしも、滋賀でそういう空間を作るとしたら?メーカーの方にお話しを伺うと、耐雪が30cmないものも多く課題アリです。もちろん建築確認が必要ですから、地域によって出来ること出来ないこともあるでしょう。

 

同じく(株)タカショーさんの展示。めちゃめちゃ素敵ですが、このガラス扉は地域によっては建築確認がおりないかもしれませんとのこと。

 

(株)リクシルさんの屋根材。タブレットで屋根の開閉やルーバーの角度調整、ライティングなど自在に操作できます。なんか凄ーい、としか。

 

エクステリアの可能性を感じる展示。エクステリアフェアならではのハイグレードな商品に目を奪われました。

こういう商材を提案する機会があるかどうかはわかりませんが、質感とかスケール感、家具のコーデとか、体験していないと何にも言えませんから、見ておくことはやはり大事かなと思いました。

気になった商品や、実際にディアガーデンのお客様に提案しようと思っている商品をチェックしつつ、さらに会場を巡ります。

 

人工芝もひところに比べかなり質感が良くなってました。芝の長さが40mmあるとフッカフカで、歩いていてめっちゃ気持ちいい。家具とセットでラグのように使ったらどうかな。

 

リクシル(株)さんのLED照明器具。ランタンのデザインが可愛かったです。光源は傘下にあって、あえて見せないデザインです。眩しさを感じさせない優しいあかりですね。

 

例年日替わりでスペシャルセミナーなるものが開催されていて、この日の講師は、テレビ朝日系の長寿番組「建物探訪」のホスト役でお馴染みの渡辺篤史さんだったの!

私、実はこの番組のファンで、開始当時からずっと拝見いるんです。だから絶対セミナーを聞きたい!って思って。メーカーさんのブースは一通り見たいし、でも決められた滞在時間は2時間半程しかないしで、結構バタバタ(^^;

セミナー途中に退席するのは嫌だったので、開始時間を15分程過ぎたところで、何とか滑り込みました。

渡辺さん、テレビで見るのと同じで、とても気さくでホンワカした方でしたよ~。

番組で訪れたお宅の中で、エクステリアが渡辺さん好みという回や、プライベートで行かれた養蜂体験とか、楽しい映像をご紹介いただき、建築と庭との関わりについて、渡辺節でもって色々なお話をしてくださいました。やはり渡辺さんは植物が好きな方なんですよねぇ。それがひしひしと感じられて嬉しくなってしまいました。アドリブで歌も歌ってくれたり、愛犬の画像ありで、セミナーというよりいつもの建物探訪を見ているような小一時間でした。

 

あと、エクステリアとは関係ないんですが、今回は停めてある車が凄かったような気がします。メルセデスはオープンカーとか以前にありましたが、今回のは特別仕様車っぽくて。フェラーリも置いてあったりして。

エクステリア業界、けっこう元気じゃん!っていう印象を受けました。

 

メルセデスのグランピング特別仕様車?お洒落~。

 

エクステリア商材で何か探されているものがありましたら是非お尋ねください。やはりデザインや性能は最新が一番です。いいものいっぱい見てきましたので~。

また、いくら素敵でもエクステリア商材単体では庭で浮いてしまいがち。ガーデンデザイナーならではの庭馴染み良くするご提案、お洒落なスタイリングも、色々ご紹介できます(^^

 

 

梅雨前に剪定のお仕事

先週は現場や展示会などで、外に出る日が多かったのですが、晴れの日ばかりで助かりました。

造園の仕事はお天気に物凄く左右されます。雨だと実質的に出来ない作業も多いし、出来たとしても効率や仕上がりに差が出そうなので、降らないといいなぁと願って、しょっちゅう天気予報をチェックしています。

関西の梅雨入りはもう間もなく。「出来れば梅雨までに剪定を」と伺っていたお得意様宅の仕事が済んで、ホッしています。

 

そのお宅、広い敷地に色々な庭木が何本もあります。高さ7~8m近く育った木が多く、ご事情があって長年茂らせた状態でした。実は2年前に「あまり切らないで」とのご希望で少しだけ手を入れましたが、また元の状態にまで復活してモリモリ茂っていました。

それで、今年は状況が変わったこともあり「強めに切り戻したい。枝も透かして庭に光を入れたい」とのこと。それならと、樹形を作り直すつもりでバッサリ切らせてもらいました。といっても、切ったのは私ではなく、パートナーの職人さんですけれど。今回は一人で二日間頑張っていただきました。

ビフォーアフターを見ていただくと、スッキリ加減がよくお分かりいただけるでしょうか。

 

剪定前。塀の向こうに見える庭木が剪定する場所。家が見えない程高く、またかなり茂っています。梯子で手が届かない木は、ユニックにゴンドラを付けて作業していただくことに。

 

今回のように樹形を作り直すには、目指す樹高を考慮しつつ、良い枝があるところまで下って切り詰める必要があります。良い枝というのは、樹種により一概には言えませんが、緩やかに外を向いて伸びており、他の枝と重ならない健康的な枝。変に上を向いて真っ直ぐ立った元気すぎる枝は徒長枝と言って樹形を崩すのでイケマセン。

プロじゃないと、太い枝を切るのはなかなか勇気のいること。それでつい枝先ばかり切ってしまう。すると、そこからまたたくさん枝が噴出して「ずんぐりむっくり」した樹形になってしまうんです。

いい枝を見つける目、ダメージを与えない切り位置、時に思い切りよく、でも全体的には一定のリズムがある切り方。また、将来の樹形を想像しながら切れるかどうか。プロとアマの違いはそこじゃないでしょうか。

職人さんは何年も前に鋏を入れた場所もしっかり覚えておられます。厳密に言うと、覚えている訳ではないそうですが、見たらすぐ分かるんだって。

 

剪定後。一直線にならないよう樹高を考慮しました。1.5m~2m近く切り戻し、枝にもかなり鋏を入れていただいた。おかげで大屋根の姿も鬼瓦も見えて、柔らかく明るく、そして涼し気な雰囲気になりました。

 

軽快な鋏の音が静かな庭に響きます。それが耳に心地良くって。早朝から夕方までずーっと、全部の木を鋏1本で仕上げられます。太い枝は鋸を使われますけれど、ほとんどの枝は鋏です。

それで思わず馬鹿な質問・・・「こんなにたくさん切って腱鞘炎にならへんの?」

「え?どこが腱鞘炎になるって?」「別にならへんけどwww」

誰に聞いてんねんって。ねー。

ホント失礼しました(*ノωノ)

 

それで私は何をしていていたかというと。

お客様の意向を職人さんに伝え、どう切ってもらうか全体のバランス考えるのが役目です。初日はお客様がいらっしゃったので、見ていただきながら微調整もします。大きな木の場合、離れたところからどの枝を切るか見たり、また、落ちた枝を片付けたり掃除をしたりと手元(職人さんの補佐)的な仕事も結構忙しいの。

手元の方が別にいらっしゃると、ここまではやりませんけど、大抵の現場で、時に図面を見ながらそんなことをしています。

造園の職人さんは皆さん「気は優しくて力持ち」という方が多いんです。特にディアガーデンのパートナーさんは接しやすく丁寧な方ばかりなんですけれど、一般的に、職人さんにどう伝えていいのかわからないという方は割と多いと思うの。私のような者が間に立つことで、要らぬストレスも減るのではと思います。

 

庭の中から剪定後の木を仰ぐ。剪定前はあまり見えなかった空がよく見えます。スッキリしました。

 

画像の部分以外にも、シンボルツリーのケヤキや、前栽の方やら、かなりたくさんの木に鋏を入れました。これから定期的に手入れをさせていただけそうなので、今回大手術的な剪定をした木も含め、良い樹形になるよう、職人さんとしっかり見守りたいと思います。

 

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それにしても天気がいいのは有難いけれど、蒸し暑くてねー。

でも最後、さっぱりした庭の姿を見るとめちゃめちゃ気持ちいいし、お客様の笑顔で疲れも一気に吹き飛びます。

充実感に包まれて、この仕事をやっててよかったなーと思う瞬間です。

 

 

京の美仏と庭巡り

これまで寺社へは「庭園鑑賞」目的で訪れることが多かったのですが、先日は「美仏鑑賞」という私にとっては新鮮な切り口で、お隣の京都へ行ってまいりました。というのも、珍しく一人ではなく、同伴がおり、彼女が仏像好きだったので。

今日は、この時であった美仏と、窓超しに見る庭園の画像をご紹介します。

 

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まずは龍谷ミュージアムで開催中の「因幡堂平等寺展」へ。

20体の様々な仏像を鑑賞した中には、なるほど確かにお顔やお姿がひときわ美しい仏像があります。平安時代や鎌倉時代の作られた当時は、どれほど煌びやかだったのでしょうか。それを想像するとさらに凄みが増します。

好みの問題もあるかと思いますが、私は鎌倉時代作・平等寺所蔵の「如意輪観音座像」に見とれてしまいました。ご存知の方も多いと思いますが、頬に手を当て右足を立てて座られた観音像です。こちらは、今まで出会った中でもとりわけ優美な観音様でした。

仏像の多くは文化財指定になっており、当然ながら撮影禁止。画像をご紹介できないのが残念です。

 

西本願寺の前にある龍谷ミュージアム。色々な視点から仏教芸術を掘り下げておられる。建物もカッコよくて好きな美術館です。

 

ところで、美術館や博物館などで「○○寺の仏像」という展示があるとき、いつも疑問に思っていたことなんですが、この像に魂って入っているの?運搬展示の際には当然魂を抜く儀式をされるでしょうが、やっぱり抜いたままなの?どっち?

思い切って係りの方に聞いてみました。すると学芸員に確認しますとのこと。しばらく待っていると・・・

展示後ちゃんと法要をして入れています、とのことお答えでした!ということは、毎日お勤めもされているんでしょうか?そこまでは伺えませんでしたが、ただの木像状態の展示も多いそうですから、聞いておきながらびっくりです。平等寺に行けなくとも、こちらでご縁がいただけるのは有難いことではないでしょうか。

そんなことで、手を合わせつつ鑑賞しました。

 

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さて次は一旦京都駅に戻って、市バスで10分程走ったところにある泉湧寺へ。

「京都傑作美仏大全」という本があって、その巻頭に紹介されていたのが泉湧寺。塔頭寺院あわせるといくつもの美仏が祀られていると紹介されていたお寺なんです。

 

泉湧寺の門。この門の奥に塔頭寺院、神社、さらに学校など多くの建物と庭があります。造園屋さんの姿があちこちにあり(画像真ん中に立ってる方もそう)剪定に忙しそうでした。

 

天皇家ゆかりのとても大きなお寺で、神聖な気が漂う境内は、折しも青モミジが見頃です。少しの間だけ降った霧雨が、より一層緑に深みを与えていました。

こちらでは楊貴妃観音像や薬師三尊像はじめいくつもの美仏が祀られていますが、中でも運慶作の本尊・三世仏がものすごーく美しかったです。

天上に描かれた狩野探幽作・雲龍図の迫力もさながら、黄金に輝く仏像三体それぞれが神々しいばかりのイケメンなんです。特に斜め横からみたお顔が!仏像に男女の性はないとか言いますけれど、あえてイケメンと表現させてもらいます。同伴の彼女は涙を流して感動していました。

 

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とりあえず、美仏のお話はこのあたりでおいて、ここからは庭のお話を。

泉湧寺の塔頭のひとつで、雲龍院のお庭を拝見しました。やはり皇室と深い縁がある故に、高い寺格を持ち、別院とも称される寺院です。

こちらのお寺は庭というより窓が有名。京都にいくつかあるという「悟りの窓」。有名なのは源光庵ですが、ここにもあるのです。

 

徳川慶喜寄進の石灯篭。砂紋が天皇家の紋章である菊の御紋になってる!

 

中庭。水鉢にもやっぱり天皇家の御紋「十六八重表菊」が。美しい水鉢ですね~。この下は水琴窟になっていました。凝ってます。観光客の話し声がしなければ、そのままで聞こえますが、付属の竹に耳を当てても聞くことが出来ます。

 

手入れや掃除が隅々まで行き届いたお庭。サツキの花が色を添えていました。

座敷の窓や障子などの造作がとてもモダン。そしてそこから見える、庭の眺めが本当に素晴らしく、まさに絵か掛け軸かのようです。建物と庭との関係は、かくあるべき!と改めて思う景色でした。

 

障子が少し開かれて、庭木がいい感じに見えています。

 

書院の窓が「悟りの窓」と呼ばれる。予想より小さい窓でした。窓ありきの庭、でしょうか。

 

蓮華の間の障子窓がまた粋で。四角い障子窓から見えるので「しきしの景色」と呼ばれています。座る場所によって全部違う景色にも成り得る。

 

改めて障子という建具の秀逸さを感じます。ほんのりとした明るさを保ちながら、同時に自由に視界を閉じる(制限する)ことが出来る。だから余計な景色を省きポイントで庭を見られます。カーテンやブラインドと違って、枠がはっきりして、枠そのものにもデザイン性があり、まさに額縁そのもの。故に絵に見えるのですね。しかも季節によって景色が変わる絵、です。

これは寺院だから、という訳でもなく、一般住宅でも取り入れることが出来そうです。