坪庭作庭物語2-植栽

京都市山科区にある「ゆる音家」さんでの作庭記を3回に分けて書いています。先週9日から改修工事に着手、13日に無事お引渡しが済みました。

今日は2回目、植栽工事について。

まずは改修前の様子を↓

 

左奥がモチノキ、右奥にツバキ、右手前がシダレモミジ、そこここに実生の木々が育っています。

 

高い木塀に囲まれた幅2.7m奥行4m程の坪庭です。

元々植えられてあったのと思われるのはシダレモミジとツバキで、モチノキやナンテン他低木は実生かな?と想像され、どれも勢いよく育っていました。これまではオーナー様が剪定されていたそうで、どう整えたら良いのか判断がつかない場面もあったことでしょう。バランスと今後のお手入れのことも考慮して、モチノキとシダレモミジは残し、その他は思い切って伐採することをご提案しました。

木を処分するという行為は辛く、なかなかご自分では出来ません。私も木に対しては気の毒に思いますが、庭を良くするために決断を促すのも仕事です。その代わりといっては何ですが、切るときは前もって木と話をし、心を込めてお清めをさせていただいております。

 

さて、その残したモチノキのことですが。樹勢が強くなかなかの強者です。

伸び放題だったので、思い切って切り詰めさらに枝を透かしてもらいます。これだけで見違える程良くなりました。次に石組みをやり替えるために根元を囲んでいた石をはずすと、太い根がしっかりと地面をつかんでいました。樹勢が強いのはこの根張りのせいでは?と職人さんがおっしゃるくらい立派な根です。そこで、いくつかの根は切るとしても、太い根は思い切って見せるよう納めることにしました。

根の周りに苔を貼り、石を根が抱きこんだように据えてみると、まるで山に生えているような自然な感じになりました。この部分、物凄く気に入っています。

実生の木、切っても切っても生い茂る、持て余していた木が、どうでしょう?!堂々とした幹と根を魅せて、まさに主役に躍り出た感じ。私までもが何故か誇らしい気分です。

 

生命力溢れる根を見せることにしました。

 

横にかなり伸びていた根はどちらにせよ切れないし、石はそれに沿わせるようにしか据えられない。そのせいで延段が短くなってしまったけれど、これで良かったかなと。あるがままを生かすのもデザインです。

 

実は設計の段階で、モチノキの周りには石を据えないつもりだったのですが、根を表しで作ることまでは考えもしませんでした。

作りながら、あーでもないこーでもないと職人さんと話をして、状況にあわせてデザインを変えていく方が結果的に良くなることが多いです。だってそれがその庭の個性になるから。勿論お客様とお約束した所は勝手に変えられませんが。

それにその方が作り手も面白いと思うの。頭の中で考えただけの図面通りに作ったってしようがないんです。

そうして楽しんで笑いながら作った庭はいいオーラが出る気がするの。本当に。気持ちが植物にも伝わるからかな?

 

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さて、その他の植え込み。

坪庭はもともと茶道の露地の体裁を取り入れて作られましたが、広さが限られているので、露地が求める「市中の山居」といった風情に仕上げるのは難しいことです。でも出来るだけ自然に見えるように心掛け植物を配しました。

景石や飛び石・灯籠の傍に、まるで種が落ちて芽吹いたかのように、そしてそれらが自然に増えたかように植えていきます。石はそれだけでは厳しめに見えてしまいますが、植物が添うとなんと穏やかに見えることでしょう。

 

石に添わせるよう配置。ジャノヒゲはその線の美しさを見せたく細かく株分けして植付け。艶のある葉を持つヤブコウジ、ともに常緑です。

 

左のシモツケは落葉低木ですが合うと思ったので植えました。ヤブコウジはあちこちに。冬に赤い実を付けます。

 

露地の植物はモミジ以外は常緑植物を主として用います。派手な花、香りの強いものは用いないなど、いくつかセオリーがありますが、町家の場合はそこまでこだわらなくても良いかと思います。

こちらで元々育っていたハラン、ベニシダは移植。そして伐根したツバキの名残りとしてコンパクトに育つカンツバキを入れました。今まで赤い花を楽しんでおられたそうなので。無くなるとやっぱり寂しいものですものね。

これからは、より愛でやすいところで咲いてくれます。

 

雪見灯篭はここではちょっと異質な存在なので、シダレモモジで覆って主張しすぎないように。そして足元にカンツバキ。石とのバランスを見ながら緑を足していくと、庭に生気が満ちてきます。

 

仕上げにハイゴケを全体に貼りました。

ハイゴケはスギゴケやスナゴケよりも育てやすく、乾燥しても直ちに枯れることはありません。密なマット状になると雑草が生えにくくなります。

苔には植物の根にあたるものがなく仮根というもので石や土にへばりついています。植付け時はそれがないので目土を被せます。重しになり苔を動きにくくすると共に、乾燥から守るのです。

ですので、仕上がったばかりは、苔よりも目土の方が目立ってしまうのは仕方がないことです。数か月水を切らさないように育てると次第に青々としてきます。

 

ハイゴケを貼っていただいているところ。手前は既に目土が被せてあります。

 
微風が揺らす葉擦れの音、木漏れ日の光が苔の上で揺らぐ様、ほの暗く清浄感ある風情・・・。

そんな庭が、美味しい食事のひとときを、更に印象深くしてくれることを願います。

 

 

 

次回は、竹細工と照明について書きます。

庭の雰囲気を盛り上げる演出。最後まで手抜かりはありません。とても楽しくやらせていただきました。

 

 

坪庭作庭物語1-石組み

先週9日から作庭しておりました京都市山科区にある「ゆる音家」さんのお庭が完成しました。

ゆる音家さんは、風情ある町家でパスタや甘味がいただける女性に人気のお店です。内装を一部を直されるのに合わせて、坪庭の改修をご依頼くださいました。

オーナー様の掲載許可が下りましたので、今日からその作庭の様子を3回にわたってご紹介します。

作庭中は猛暑日続きで、職人さんにはご苦労を掛けましたが、とても丁寧な仕事をして下さったお陰で上手くまとまりました。そんなディアガーデンの庭作りをじっくりご覧いただこうと思います。よろしければお付き合いください。

  • 1回目:石組み
  • 2回目:植栽
  • 3回目:竹細工と照明

3回書き終えた頃に、ブログ掲載とは違う画像で施工例をUPしますので、そちらも是非ご覧くださいませ(^^

 

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さて、坪庭作庭物語1回目は、庭の骨格を作る石についてのあれこれ。

お庭は客席のある部屋に面する幅2.7m奥行4m程のミニマルな空間です。オーナー様のご希望は、石や灯籠・手水鉢などを出来るだけ生かして作り直して欲しいとのことでした。

そこで、手水鉢や灯籠はあるべきところに据え、更に日々のメンテナンスをやりやすくするために庭の中をスムーズに歩けるような石の使い方を提案しました。飛石や延段、霰こぼしなどは景色づくりにもなります。いわゆる用の美、ですね。

 

改修前の坪庭の様子。実生の木々がすくすくと育ち、手入れが追い付かない様子。手水鉢や灯籠もそれぞれ2つづつあり余白が少なめでした。

 

木塀に囲まれているので、資材の出し入れが大変でしたが、作業効率を優先し、除けられるものは全て一旦外に運び出すことに。

そしてある程度整理できたところで、奥の大き目の石から、順に据えていきます。

 

とにかく作業スペースがなく重機を入れるのも困難。2人でも動かせない大きさの石にはチェーンブロックが大活躍です。

 

主だった石はどのように使うか予め決めていましたが、それ以外は職人さんと相談しつつ、でもある程度はお任せでどんどん据えてもらいます。

これまで土留め石として使っていた石が沓脱石にぴったりだったり、何気なく置かれた石を役石に昇格させたり、使いようによってこんなにも違う表情を見せてくれるものかと驚きます。石を回してどこを見せるのか?次の石をどう添えるか?そういうことを考えるのが楽しいのです。

大変な作業ですがとてもワクワクします。

 

石組みを再構築。既存の石のほとんどを再利用して据え直しました。石の欠け(欠点)は植物でも補えます。後のことも考えて据えているの。出来上がると全てが染んでいい感じになりました。

 

据え直した沓脱石、前石、二番石。2番石は新しく入れた石です。犬走りは三和土風にし一二三石で飾りました。犬走りの端っこをまあるくして柔らかい感じにしています。

 

大きな石組みは力持ちの職人さんに頼り。でも小さな石を並べるのは「マブチさんの仕事な」と強引に振られます(^^;監修する立場とはいえ、私も何かしら手を動かさずにはいられない性分なので、そこは喜んで~。

小さな石というのは、三和土の模様の「一二三石」のことです。

一二三石とは、土間の表面に小石を一つ、二つ、三つとランダムに散りばめるもの。以前何かで見て(修学院離宮かな?)この可愛らしい模様は、女性のお客様の多いお店にピッタリじゃないかと思いご提案しましたら、オーナー様も賛成して下さって実現する運びとなりました。

土のスペースを少なくするご希望もあって広めに犬走りを打ち、それを三和土風にしてもらいました。本物の三和土は砂と石灰・にがりを混ぜたものを、何度かに分けて叩き固めますが、今回は工期が短いため効率よく作るために、パートナーの造園屋さんが白セメントに色粉を混ぜて作ることを提案してくださいました。前もって色々なパターンの配合で小さな試作品をご用意いただきまして、ここに一番合いそうな配合で打設しました。

三和土がほどよく固まりはじめたら、那智黒石を埋めていきます。修学院の場合は色石を並べているそうですが、私は黒一色にしました。並べ方はほとんど直観というか、手の赴くまま適当に。でも時々全体を見ながら、バランスを取って並べたつもり。とはいえ、一定の間隔はつまらないと感じたので、敢えて中央に寄せ気味で端は疎らに。セオリーはあるかもしれないけれど、まぁいいか。

小石を埋め込むとどうしてもそこが窪むので、表面の仕上げの刷毛引きがムラになってしまいます。乾いてから補修をかけると、思いがけず古美た風合いになりました。

 

大雨の時、庭に水が溜まらないよう暗渠排水工事中。黒いパイプは透水パイプで、近くのU字溝に排水するよう繋ぎます。モチノキの樹勢が凄いので、掘るついでに根の整理もして下さいました。

 

木塀の足元の処理とか、水はけを良くする仕掛けとか、見えない部分の処理も出来る限り施しました。立水栓を埋設してスッキリさせて、それも店内から見えないように景石で隠したり、とにかくいろんな仕舞いを細かくすると、庭の完成度が上がります。

あと、私の勝手な遊びで、ハート型の石を庭の中に仕込みました。

石を仕入れに行ったとき、何気に見つけてしまったのです。女性ウケ狙いで使うしかないでしょ(^m^* 実は私も以前、高台寺でハート型の石を見つけて何故かちょびっとテンション上がった経験があったのでね。

嬉しそうにハート形の石を抱えてきた私を見て、職人さんは呆れたような顔で「それ、ほんまに持って帰るん?」と何度もしつこく聞かれましたが「絶対に失くさんといてね!」とお願いして、特別梱包で持って帰ってもらいました。それで現場に入れる直前に「失くした~」とか言って脅かすんですよ。もぅー。

 

石を仕入れたときの様子。こんなに一杯ある石の中で、たまたまハート型で手頃な大きさの石を見つけてしまいました。

 

でもね、いくら何でもこれ見よがしな感じでは使いたくなくて、よく見たら「ひょっとしてハート?」と思う程度に、あくまで控えめに庭の雰囲気を壊さないよう埋めたのです。

お客様にはサプライズで(ダメだったらはずせるから)完成してからお伝えしましたら「可愛い♡いいですね!お店の宣伝に使おうかな」とおっしゃってくださいました。ムフ、遊び心あるお客様で良かった。

 

この画像の中にハート型の石があります。見つかりますよね??

 

仕上がった庭。全体の半分程が写っています。手水鉢は縁先に据え直し織部灯籠を寄せました。延段が諸事情で計画より短くなってしまったけれど。いろんな石が集まっていい味を出してくれるといいな。

 

ゆる音家さんの改装工事が全て完了されて、現在は通常営業されています。お近くにお越しの際は是非お運びください。

参考までにぐるなびのリンクも貼っておきまーす→コチラ

 

次回は植栽について書きます。

 

 

町家とその庭、住まい方-無名舎(吉田家住宅)

特別公開中の京町家「無名舎(吉田家住宅)」さんを見学してまいりました。

こちら、昔は白生地問屋だったそうで、建物は大店(おおだな)によく見られる「表屋造り」。棟と棟の間に小さな庭(坪庭)が複数箇所設けられているのが特徴で、採光や風通しに問題がある町家建築の弱点を補っています。国登録有形文化財の指定を受けた貴重な建物ですが、現在も住まいとして使われています。

過去メディアで何度も取り上げられたお宅ですから、建物や庭のウンチクは、ウェブ検索すると山ほど出てまいります。ですので、詳細はそちらにお任せするとして、私は住まい方についていいなぁと思った点など書きたいと思います。

 

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暖簾をくぐると、店の間、そして玄関へと続きます。

玄関先は外部空間となっていて、足元には洒落た石貼りが。それが通り庭へと伸びています。ここにある腰掛待合は、茶道を嗜まれるご当主が近年作られたものだそう。新しいものなのに、明治に作られた建物と違和感なく合っているのはさすがです。

腰掛待合とは、お茶事で客が茶席に入るまでの間待機する場所。玄関棟の隣棟にある座敷に炉を切ってお茶室にされています。水屋も押し入れのスペースを上手く利用して設けられていました。

登録有形文化財とはいえ、外観を著しく変更しなければ改修や改装も行うことができるそう。建物を守ることは大事だけれど、住まい手が楽しく暮らすことも大事。吉田家住宅はそのあたりのバランスが素晴らしい。ご当主様の知性とセンスによるものだと思います。

 

玄関の脇にある腰掛待合。こう見えて一番新しい。石の貼り方が凝ってます。

 

玄関で靴を脱いで上がらせてもらいますと、座敷には網代が敷かてれいます。町家独特の夏の室礼の一部で、ヒンヤリとした感触が心地いい。その冷たさは予想以上で「うちにも網代、欲しいな~」と思うくらいでした。

吉田家は季節によって敷物や建具を変えられます。床の間の軸、各部屋の室礼、先ほどの書きました水屋に置かれたものなどは、季節毎ではなく、それはもうしょちゅう変えられているそうです。

お気に入りの美術品や道具類がいっぱいあったら・・・私もそんな風にとっかえひっかえして遊びたい!

 

玄関棟から見る坪庭。向かって右に店舗棟、左に住居棟があり、それらを上手くつなぐのがこの坪庭です。棕櫚竹とシダ、灯籠、手水鉢などが品よく配されています。

 

小判型に繰りぬかれていた手水鉢。商家ならでのユニークな発想ですね。

 

庭は、店と玄関・住居棟の3方に接する「中庭」と、住居棟と蔵の間にある「奥の庭」の2カ所。

そう大きくない空間ですが、灯籠や手水鉢が配され、ちょっとした露地を思わせます。坪庭がこのような形になったのも、茶道の露地の体裁を取り入れたからだと言われています。常緑植物が多いのも露地由来かなと思います。

中庭はあまり日が差さない陰の庭、奥の庭は日当たりのいい陽の庭となっていて、部屋の障子をあけ放つと気圧の差によって風が通る仕組みです。これは皆様もよくご存じのことと思います。

庭を空調設備とするこの仕組みは、暮らしの知恵?それともちゃんとした計算?少しでも涼しさを感じようという京都人の執念のようなものを感じますね。

 

網代、簀戸など夏座敷の室礼のむこうにも庭が見えます。床に敷かれた網代は、冷たい感触だけれなく、水が撒かれたかのように艶があり目にも涼しい。

 

木陰のように薄暗い座敷に座ると、前には明るい庭が見えて、そのコントラストの美しさは圧巻。でもとても落ち着きます。奥の間の簀戸を引いてもらうと、庭がより涼し気に見えました。冬は簀戸が障子に変わるので、庭の光が障子紙を通して拡散され、室内がほわっと明るくなります。建具替えの妙です。

これを行うには、その労力も大変ながら、凄い枚数の建具を収納する場所が必要です。おいそれとは真似できません。更にいうとエアコンが設置できません。窓を開け放っているので虫も入って来るでしょう。冬は恐ろしく寒いといいます。

空調設備に慣らされた私は、この粋な暮らしに憧れつつも、無理やわ~と思ってしまう。それでもこの世界観を取り入れることは出来ます。

庭は敷地の東~東南方向にひとつ、部屋から庭を見えるように窓を大きく開けます。そして対面にも窓を設けます。西〜北側は庭でなくとも木を植えるだけでOK。庭は背景を遮断し、僅かでもいいので常緑植物を植え、お気に入りの照明やオブジェを置きます。庭を歩きたければ小道を作ります。

灯籠も庭石も場に合わせて決まり事のようなものあり、難しく考えてしまいがちですが、要は今でいう照明とオブジェ、と見立ててみましょう。照明器具に凝るように昔の人も灯籠を選び、灯りが欲しいところにいくつも置いたのです。

オブジェがあると、庭に変化が付くし、その人の個性も出ますよね?それと同じように昔の人も、どこそこの石がいいとか好きとか、鶴みたいな形の石がいいとか、どうせなら亀みたいな形の石も合わせて置くと「鶴亀」になって縁起良さそうとか、考えたのですね。可愛いじゃないですか。

 

奥の庭。鶴亀石はじめ京都の名石がゴロゴロ。侘助椿が灯籠をふわっと覆って素敵です(灯障りの木といいます)簾をよく見ると波の模様が。格のある奥の間だけに凝ってますね~。

 

沓脱石は貴重な鞍馬石。奥の縁先手水鉢の足元は大きく掘りとられ海という部分。大雨時は水がここに流れ込むようになっています。

 

昔ならではの素材、施工方法は、それしかなかった当時を思うと、良く考えられているなぁと尊敬する部分が多々あります。

中庭は大雨の時に、どうしても水が溜まりやすい。今なら暗渠排水といって透水パイプを埋め、それを桝に接続し、外部の側溝に流すようにするのですが、昔は違います。庭の一部を深く掘って、地面に傾斜をつけてそこに水が流れ込むようにしています。溜まった水は土に浸透させて、そのうち無くなるのを待つのです。どこかに流すという訳ではないような。時々海の底の土を耕さないと水が浸透しなくなるそうです。

でもただ穴を掘ったのでは庭の景観としてイケてません。なので手水鉢を添えたりして。ついでに手水鉢の水も流せるし、上手い具合に落としどころを見つけたなぁと思います。

 

雨が降りだして、庭の見え方も一変。鶴石がヌラッと光ります。庭に雨、風情が増します。

 

庭は部屋を掃除するのと同じレベルで、とっても清潔でした。枝の透かし具合から見ても庭の管理も相当きちんとなされています。だからこそ、こんなにも一体感があるのです。

座敷は埃一つないのに、庭は生い茂りまくりで、折角の庭石も見えなかったらだったらどうでしょう。そこまで極端でなくても、一か月間なにも掃除していない庭と、昨日今日掃除した庭の差は、誰が見ても分かりますよね。そこなんですよ。

個人邸で毎日の掃除は大変でしょうが、こちらのように公開している庭だったり、モデルハウスの庭とか、お商売をされているところの庭は、室内と同じ程度に掃除して季節ごとに整えないと、全てが台無し。ちぐはぐに見えるので、気を付けたいところです。

 

見学を終えて外に出ると結構降っていて、お陰で足もとがずぶ濡れ(´;ω;`)ウゥゥ

 

受付にはオジサマ3人が座っておられ、希望すれば各部屋の詳しい解説をして下さいます。タイミングがあえば家猫がひょっこり顔を出してくれるかも。私は台所の吹き抜けあたりでみました(^^

撮影も自由。通年予約制で公開されているそうですが、今月一杯は観光協会主催の特別公開なので、予約なしですぐ見せていただけますよ。

 

 

石の選別に

今日のブログは京町屋の庭について書く予定でしたが、まとめきれていないので、別の話題。

昨日行って来ました、庭石の選別の様子をご覧いただきます。

 

 

石屋さんで。ボーッと立ってるように見えますが、足場が悪いので結構気を遣ってます。転んだらシャレにもなりません。

 

パートナーの造園会社さんの仕入れ先なんですが、すごーい山の中にあります。

県内だけど、ディアガーデンからは車で2時間弱かかります。

途中鹿の親子を見ました。びっくりです(^^;

 

大小用途別に石が積まれています。手前に映っているのは小ぶりの景石。

 

今回は、来月作庭する予定の坪庭に使う石を選びます。

メインは差石(塀や壁面の下に並べる石)で、それは職人さんが仕事がやりやすいように選んでもらえばいいので、私が主張するところではないのですが、飛び石やら役石、その他こまごました石などは一緒に選びました。「そんなんあかん。」とか言われながら(笑)

差石や敷石は、平らな面があって同じくらいの高さの石が一定量必要です。作庭現場で、いちいち選んでいては時間がいくらあっても足りませんから、こうして前もって選別して仕入れる方が良いのです。

飛び石は、数や大きさ・色など、庭の広さや雰囲気によって違ってきます。既製品のものは便利ですが、あまりに綺麗すぎて(新し過ぎて)、年月の経った庭では浮いてしまうため、こういった自然石の方が合いやすいの。折角なので、同じ場所から出る石で統一しようと思い、合わせて選びに来たわけです。

個人的に好きな飛び石は、平らであってもこぼっとした柔らかそうな石。(この表現で伝わるでしょうか?^^A)小さな庭ですが、変化をつけて味わい深く、しかも歩きやすく据えられたらと思います。

 

持てそうなサイズの石の山。これらは石積み用、根石・差石用、その他いろんな用途に使える石です。高く積まれてそびえてる~。

 

それにしても。

いい大人が寄って、一生懸命石を拾っている様子はなんだか面白い。無造作に拾っているように見えるかもしれませんが、使う用途によって合う合わないがあるので、そこそこ真剣なんですよ。

ホント、造園ってつくづく面白い仕事だなぁって思います。

 

前の画像の山の高さ、重機と比べてお分かりいただけるかと。

 

庭づくりの材料はいつも、お客様のご要望とデザイン、場に合うものをこうして丁寧に選んでいます。

特に植物や石・竹製品などの自然素材は、ふたつとして同じものがありません。それが庭の物語となり、個性となるわけで、私としてもひとつひとつが真剣勝負です。

 

 

百花繚乱ニッポン×ビジュツ展へ

前回のブログでご紹介しました京都文化博物館で開催中の「百花繚乱ニッポン×ビジュツ展」に行って来ました。

東京富士美術館が所蔵する3万点のコレクションの中から、日本美術の名品40点が展観。関西に住む私にとって、東京八王子にある美術館には、恐らく行くことがないだろうし、贔屓にしている琳派の展示もあるとのこと。しかも工夫を凝らした展示がされているそうで楽しみにしていました。

珍しく全ての作品が撮影可能でしたので、今日のブログは、画像も合わせてお届けします。

また、私の見た中の2作品に、東京富士美術館のサイトで公開されていた超高画質画像のリンクを貼っておきました。ご興味のある方は是非ご覧になって。

 

京都文化博物館。重文指定の別館は旧日本銀行京都支店で雰囲気ある洋館です。

 

蒔絵の硯箱や洛中洛外図屏風、源氏物語図屏風は実際見る以外にVRでも楽しめるようになっていました。

特に興味深かったのが江戸時代の室内を再現できるVR。金屏風の好きな場所にマウスを使って灯明をかざすことが出来ます。体験してみて感じたのは、金の濃淡の美しさ、そして絵に立体感が出る不思議。

照らされた部分の金と暗がりに沈みそうそうな金の差、それは色では表現できないものです。加えて炎が揺れると絵も揺れるので、絵の中の人々が動いているような、何かをささやいているのような錯覚に陥ります。照明で見るときとは全く違う印象でした。

寺院の襖絵などは、自然光で見せてもらえることが多いので、昔の人と同じように眺められますが、夜は閉まってしまうので、灯明で見たことがありません。今回はVRでしたが貴重な体験をさせていただきました。

洛中洛外図屏風の超高画質画像はコチラ→Google Arts & Culture

 

洛中洛外図と源氏物語絵図の豪華な屏風が並んで展示。豪華絢爛な眺めです。開催されて間もありませんがウィークデーの午後は空いてました。

 

個人的に贔屓の琳派からは若冲、抱一、其一らの作品が展示されていました。

3人共大好きな絵師ですが、何故か抱一の絵を見たときだけ、いつも鳥肌が立ち涙が出てきます。不思議です。

この白梅図は一見静かだけれど、梅の木の切り取り方やたらし込みの技法で描かかれた幹のデザイン、枝に見られる伸びやかな筆遣いなどは、もういかにも抱一っぽく粋で、それゆえに匂い立つような色気もあって、あぁ好きだなぁこの人って思っちゃう。

実はこの軸と同じような構図で紅梅図も存在していて、そちらは抱一のパートナー小鸞女史(後の妙華)の賛が入ったもので、苦労の末抱一と結ばれた喜びを表したプライベートな作品だったようです。

 

酒井抱一の白梅図。抱一の作品はこの一点のみ。

 

私ったら、つい抱一のことばかり書いてしまいますが、展覧会では弟子の其一が描いた「風神雷神図襖」が目玉のようでした。

 

あと、以前NHKの日曜美術館か美の壺だったかで見た「武蔵野図屏風」に会えたことが嬉しかったです。一面を無数の秋草で覆い尽す図様が斬新で、精密に描いた薄、そして金で表現した夕暮れの光、それらがとても美しく印象に残っていました。

江戸時代以前の武蔵野がどんなところだったか?西行法師はこう歌に詠んでいます。「武蔵野は 行けども秋の 果てぞなき 如何なる風か 末に吹くらん」風の行く末さえも分からぬ荒れ野原、だったのですね。

そんな風景を描いた武蔵野図は、近世初期のやまと絵系諸画派に好まれた構図があり、他に数点の同様の作例がある程パターン化されています。私がTVで見たのがこの屏風だったかは定かではありませんが、その中の一点に出会えたことが嬉しい。

武蔵野図屏風の超高画質画像はコチラGoogle Arts & Culture

 

ベンチに座って空想中の私。自宅の居間に武蔵野図屏風を置いたと仮定して眺めているところ。何とも贅沢な気持ちになります。

 

武蔵野図屏風の一部で私が特に好きな部分です。月が薄野から登ろうとしている様が描かれています。月は元々銀で彩色されていたもの。年月を経て黒くなっているので、銀色を想像して見ます。薄の緻密さ、凄くない?

 

その他に、源平合戦が超絶細かく描かれた屏風、兜や鎧、可愛い動物絵、浮世絵(よく見る北斎の神奈川沖浪裏とか)などなど、日本美術が広く網羅された見どころ満載な展示。特に刀の展示は他にないもので、名刀が手に取るように至近距離で眺められます。お好きな方には堪らないかと。

細かいところを見るギャラリースコープもそこここに置かれてあり、自由に使えるようになっていました。なんて親切なんでしょう。

 

この展覧会は9月29日(日)迄です。

次回は京町家の坪庭見学の様子をUPします。

秋の夜長を楽しむ庭に。ライトアップのすすめ

今日は処暑。秋雨の影響でようやく秋の気配が漂ってまいりました。これから日が短くなり、夜の楽しみが増えてまいります。

庭で夜の楽しみというとライトアップでしょうか。

照明を取り入れてみると、昼とは全く違う眺めに驚かされます。ディアガーデンのお庭には、実際に見ていただけるよう様々な照明を設置しておりますが、それらが初めて点灯したときは本当に感動ものでした。

 

夕暮れどきのディアガーデン。窓から漏れる灯りも考慮して要所要所を照らしています。暗くなるとセンサーが反応して自動で点灯する仕組み。

 

ライトアップというと、明々と華やかな雰囲気に聞こえてしまいますが、商業空間ならいざ知らず、個人のお庭でそういう照明の使い方は趣に欠けるように思います。ニュアンス的には「灯り」という言葉がぴったりで、明暗のバランスが大事ですね。

例えば、個人邸のシンボルツリーを照す場合、樹種にもよりますが、全体を照らすのではなく、木の幹に近いところを照らす、またはそこから舐めあげるようにして照らすのがオススメ。昼は上から照らされているので、全く違う印象になります。

 

ディアガーデンの昼間のテラス。お日様に照らされて出来る影が美しいです。

 

同じ場所の夜。テラス全体はうっすらとベースライトがかかっていて、アクセントにポールライトを一つだけ。モミジの幹を照らしつつ花壇の植物も照らしています。ここは特に防犯上明るさも必要で、そんな全ての条件を一つで満たすのがポールライトでした。

 

ポールライトは灯りが付くとポールがほとんど見えなくなります。光の柱が空間に浮いているように灯るのが気に入っている点。価格も魅力的(^m^

 

光源の色でいうと、電球色が人気ですが、白色も月明りっぽくてモダンな雰囲気で素敵。涼やかに見えるので、特に夏の夜にはいいものです。

白色にする場合は、まさに月をイメージして上から照らすのがいいと思います。その場合、照明器具は出来るだけ室内から見えにくい場所に設置しましょう。

 

満月の白い光。神秘的で心に染み入るような光です。

 

外部照明の主流は今のところLEDです。LEDは虫が寄り付きにくいってご存知でしたか?

虫は紫外線に集まる習性があります。一般的に使われる白色のLEDは青色LEDを主体としていて、紫外線量は蛍光灯の約200分の一です。だから、虫が寄ってきにくいのです。とはいえ、明るさに集まる習性を持つ虫もいます。そのため、すべての虫が寄ってこないというわけではありませんが、多くの虫に対して有効なのです。

熱を発しないので植物へのダメージも少なくなり、花壇の中にも設置しやすくなりました。

 

先程のポール照明の上に蛙がちょこん。光に集まってくる僅かな虫を期待しているのでしょうか?画像の通りほとんど虫はいませんが。熱くないのでいいでしょうね。

 

照明計画は、本当言うと、建築計画と同時に進めたいもの。でも庭や建物が完成した後からでも、外部コンセントがあれば設置できます。

更に100vを12Vに変圧するトランスを使うと、電気工事の資格がなくても簡単に照明を設置できるのです。それ用の照明器具も随分バリエーションが増えました。樹木を照らすアップライトをはじめ選ぶのに迷う程で、照度も十分です。

ディアガーデンではこの秋、そんな12Vの器具を使って、灯籠に蝋燭ではなく安全なLEDであかりを灯すお庭を作ります。また掲載許可が下りましたらブログでご紹介しますのでお楽しみに~。

 

後から足すならこんな遊び心のある照明器具はいかが?外部コンセントさえあれば本当に簡単に設置できます。明るさセンサ付きで点灯時間も調節できますから部屋にスイッチがなくとも無駄がありません。

 

演出や防犯上も効果的な照明。植物を傷つけないように、またその明るさで体内時計が狂わないように、折り合いをつけながら楽しまれてはいかがでしょうか。

ご興味がある方は、ディアガーデンに一度ご相談くださいませ。建物やお庭をより素敵に魅せる照明プランをご提案します。→ご相談はコチラ

 

 

 

文化・美術展情報と初めてのタルトづくり

夏の終わりは、夏休みに出来なかったことをやって、まだ行けていないイベントへも足を運びたい。ようやく夏日から解放されそうなので、少しは出歩くかな~(^^

 

まずは京都の文化財特別公開に合わせて町屋見学へ。これは次の現場のための勉強も兼ねて行くつもりです。

〇第44回 京の夏の旅文化財特別公開https://ja.kyoto.travel/specialopening/summer/2019/

2019年7月6日(土)〜9月30日(月)10:00~16:30(16:00受付終了)
※一部公開期間が異なります。詳しくは各公開箇所欄をご覧ください。

次は従来の展覧会にはない新しい日本美術の楽しみ方を提案してくれるという展覧会。どんな展示なのでしょうか?!すっごく楽しみです。

〇京都文化博物館「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」(http://www.bunpaku.or.jp/exhi_special_post/hyakkaryouran2019/

2019年8月25日(日)〜9月29日(日) 10:00~18:00
休館日:月曜日(祝日の場合は開館(ただし9月2日は臨時開館))

 

あとは趣味の書に関する展覧会二つ、観劇が一つと、それに仏像ガールと共にまた仏像巡りへも行こうと計画中。

 

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夏休みに出来なかったレモンメレンゲタルトづくり。一週間たちまして挑戦しました。

今年の夏はレモンがマイブームで、レモンカードの作り方を覚えました。優しい黄色の爽やかなクリームをアイスクリームにかけて食べるのがツボで、この夏はこの味に癒されてました。

そもそもレモンカードとはイギリス生まれの保存食。それを使ったいタルトはイギリスやフランスでは一般的なスイーツで、どんな小さなパティスリーにも必ず置いてあるそうです。

家庭によってオリジナルのレシピが存在していたり、要はおふくろの味的な存在でもある、それほどポピュラーなタルト。そういえばアメリカでも。一世風靡したドラマ「デスパレートな妻たち」で完璧主婦のブリーがレモンメレンゲタルトのレシピを巡ってなんかやってたような?懐かしいな。

 

 

レモンメレンゲタルト、うまく焼けました。酸味の効いたなめらかなレモンカードに甘くてもっちりしたイタリアン・メレンゲがのっかってます。

 

メレンゲに焦げ目をつけてレモンの皮を飾りに散らし出来上がり。タルト台も難しそうに思っていたけれど、やってみれば案外すんなり出来て拍子抜けした。

食後のデザートでいただく。メレンゲは生クリームより軽いので、すごいボリュームですがペロリといけます。タルトもサクサクに出来た♡

 

初めてのタルトづくりでしたが、ビギナーズラックで成功したのかも???

でもこれで変な自信がついたので、これからタルトばっかり作りそう(^m^

 

 

夏休み後半ノコト

夏休み後半は、お習字の試験に向けて、稽古に励みました。

毎月2回は先生の元に通っているので、日常的に書いていますが、こんなに集中してお稽古したのは初めてかも。ホント言うと昇級や昇段とかどうでもいいんだけど、でも段階に応じた課題をこなすことで、色々な学びや気づきが得られるのよね。私の場合、いくらお月謝を払っていても、締め切りがないとやらない怠け者ですから、やはりこういうシステムでもないと続かないんだろうな。

最終提出は来月半ばですから、時間を見つけて、まだまだ頑張ります。

 

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さて、そんなお稽古の合間。

夫が「マグロの解体ショー」に誘ってくれたので、気分転換に見てきました。

お兄さんが力強くさばいていく様がめっちゃカッコよかったです。マグロって重いし、皮が結構堅そうで、骨を切る音も大きくて、かなりの力仕事。でも手際よくあっという間に、びっくりするほど量の切り身が並びました。

 

マグロの解体ショーはじまりはじまり~。澄んだ目が新鮮の証。じっと見ていると結構怖い顔に見えてきます。

 

出刃1本で威勢よくさばいていくお兄さん。これは背骨を外しているところです。ネギトロは、背骨についている身を「ねぎとる」ことから付いた名前だそう。私、ずっと葱と関係あると思ってました。

 

お寿司にして振舞われました。やっぱ新鮮で美味し~♡

 

休み最後の昨日。夕方水を撒いているとアゲハチョウが来て、優雅にバーベナの周りを舞っていました。蜜が美味しいのか、私がいてもお構いなしにヒラヒラとずうっといて、その様が夕日に照らされて、それはそれは優美でした。

毎日いろんな鳥や虫がきて、驚いたり感激したり、時に怒ったりしていますが、彼らは私のことを怖くないのか、それともこの庭が気に入ったのか、来る日も来る日も姿を現すのです。

それが昨日は蝶でした。

休みの日の最後として出来過ぎな感じ、と思いながら、日が暮れるまで蝶といました。

 

バーベナ・ボナリエンシスは蝶が好きな花。この子は女の子みたい?いくら蜜を吸ってもいいけど、ここで卵は産まないでねー(>人<) アゲハの幼虫の食欲には参る!

 

暑いけれど夕暮れどきの庭の美しさは格別。黄金に輝くこの植物はペニセタム・ジョメイニク。雑草じゃないよ~(-“-)

 

それにしても、毎日、外は暑い、暑い、づくづく暑いお休みでした。

でもまぁ、やりたいことは8割できて(スイーツづくりが出来なかった^^;)涼しいインドアでゆっくり過ごせたので、体力は温存出来てます。

また秋に向けて庭作りに頑張れそう。

 

 

 

夏休み前半ノコト

昨夜は台風10号の通過で大荒れでした。

皆様のところは被害はありませんか?雨風の直接的な被害も困りますが、交通機関の運休でご苦労をされている方も多いかと思います。無事御帰宅されましたでしょうか。

 

台風一過の朝、お掃除に恐る恐る庭に出て見ると。吹き溜まりに葉っぱが溜まっている程度で、どの植物も何事もなかったように揺れていてひと安心。

近年は茎のか細い植物ばかりを植えているので、折れるかも?と心配していましたが、なんのなんの。強風に逆らわず、身を任せ、そして受け流す。か細いけれど、しなやかだから強いんですね。

しなやかさって大事。改めて植物から教えてもらった朝でした。

 

台風一過、何事もなかったかのような涼しい顔をして咲く瑠璃柳。しなやかな枝は強い風をも受け流して。

 

さて、夏休み最初は夫の方のお墓参りに帰省しました。

お盆には少し早かったのですが、台風が来る前に参ることが出来てよかったです。結婚してからほとんど毎年欠かさず帰省して、こうしてお参りできるのも、兄家族がお墓を守り温かく迎えくれるお陰。

若い頃は深く考えることもありませんでしたが、年を重ねると、もし私達夫婦が本家だったら同じように出来るかな?到底務まらないだろうなと思うので、兄夫婦には感謝しかありません。

お盆は家族のつながりを意識する大切な時間ですね。

 

夏の野菜や果物を集めてお盆の盛り物。白や絣模様の茄子は兄の畑より。すごくお洒落な茄子でしょ?

 

夏休み前半、出掛けたのは結局このお墓参りだけ。

あとは台風情報を横目に手仕事三昧。

6月に参加した竹籠づくりのワークショップについては以前ブログでご紹介しましたが(→コチラ)、それからも、もっと編んでみたいと思っていて、ようやく時間が取れて挑戦しました。

 

六つ目編みという基本的な編み方で作る籠。基本というけれど、すごく難しくて、悪戦苦闘しました。画像は難関をようやく超えて簡単な箇所に入ったところ。このあと更に悪戦苦闘することになります。

 

編みたい編みたいと思っていてなかなか出来なかったのは、時間がないこともありましたが、材料の竹ひごが手直になかったのです。

自分で竹を割って作るなんて出来そうもないし、ネットで探すかぁと思っていたとき、たまたま知人に話をしたら「どこで買ったかわからへんけど、家に余ってるのがあるからあげるわ」と言って、快く分けて下さったのです。ツイてる?こんなこともあるんだと。何でも話してみるもんですね。

その竹ひごの本数と長さでちょうど編めるのが、この六つ目編みの籠でした。

楽しそう~とワクワクで始めたのはいいのですが、次第にどよーん。ワークショップで作った「四海波籠」とは比べ物にならない難しさ、規則的に編むといっても、竹ひごの数が多いのですぐ訳がわからなくなってしまいます。普段ロクに頭を使っていないからか、全然出来なくて「もう、知らん!」と何度切れたことか。

それでも、折角いただいた竹ひごだからと自分を励ましながら、分からないところは適当に誤魔化して、何とか最後まで編んで完成!

見てやってくださーい↓↓↓

 

完成した六つ目編みの籠。早速落としを入れて庭の花を活けました。黒い実をつけた白山吹や咲いていた花で秋を感じるアレンジメント。

 

合っているのか自分でもサッパリ分かりません。適当でもほどけなきゃいいかと思って。

 

ひごの幅が違うせいか、予定よりだいぶ大きくなってしまいました。でも遠目で見る分にはギリ耐えられそうな出来かと、自己満足です。かなり薄めの竹ひごでしたが、編むと頑丈になり、普段使いにも耐えられそう。

それにしても自分で作って初めて分かる、売っている竹籠の凄さ。左右対称だったり、筒のカーブが整っていたり、真っ直ぐだったり、網目が整然としていていたりね、信じられない手技のオンパレード。プロはやっぱり凄いです。

 

あー疲れた、でもやっぱりモノ作りは楽しい、面白い。仕事とはまた違う集中力があって、こんなに苦労したけれど、これが私のストレス解消法。またやりたいって思うのはもう病気でしょうか。

 

 

お盆休み始まりました

お盆休み、いかがお過ごしでしょうか。ディアガーデンも18日までお休みをいただきます。

休み前には、見積もり依頼や発注、提出するもの、メールの送信等、抜かりなくやって「ヨシヨシ」と満足していたら、飛び込みのお仕事がきました。しかも翌日朝までの返信とのことで、急に慌ただしくなってしまいました。

 

飛び込みの仕事に急いで対応。プランはいつも手書きです。イメージもこんな感じかなと超ササッと描いて、着色だけペイントソフトでやって、このままメールで送信。

 

「お盆は仕事を気にせずゆっくり休みたい」「休み明けはスムーズに仕事にかかりたい」皆さん考えることは同じですよね~。

それにしても突然だなぁと思いつつも、頑張って描きまして。なんとかこちらも間に合いました。(;”∀”)ふぅ

 

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これから超大型の台風10号もやってきますし、何よりこの蒸し暑さですから、出掛ける気力がすっかり萎えてしまっています。

お墓参り以外は、お掃除やインドアで楽しめる手仕事をアレコレやるつもりです。習い事の大事な試験も控えているので、この機会に気合いを入れて練習しなければ。

 

先週作ったレモンカードと大好きなCHOICEを使って何か作ろうかな。

 

今のうちに台風に備えて、外回りのお片付けもしませんと。

…などとやることリストてんこ盛りですが、ひとまずゆっくりしようと思います。

 

この夏まだ呑んでいなかったモヒート。そのために育てていたペパーミントを摘んで炭酸を足したら爽快なカクテルの出来上がり。

 

夕方の水やりの後はモヒートでリフレッシュ&リラックス。

ほんのちょっぴり酔いがまわって、何とも心地よい夏休みの始まりです。