秋色アジサイ-ディアガーデンの場合

梅雨になりアジサイが見頃を迎えています。今日はディアガーデンの前庭にある秋色アジサイ(マジカルシリーズ)について書きます。

これまではもっと空色っぽかったのですが、今年は紫が強く出ました。空色のままがよかったのにな…。バルコニーで鉢で育てているアジサイの色も同じような色合いになってきたので、共通してやっている肥料のせいかしら?なんて疑っています。

 

前庭の秋色アジサイ、いま(2018年6月17日)はこんな感じの色です。

 

このアジサイはライムグリーンから次第に青や紫に変化します。7月にはその色が抜けてアンティークっぽいニュアンスカラーになり、夏以降はだんだんそのニュアンス的な青が薄れていきほぼ緑に。そして晩秋の寒さにあたると赤く紅葉してきます。

秋色アジサイは蕚が肉厚で茎もしっかりしているので、このように秋まで花がしっかりしているのが特徴なんです。

「え?でも切り花の秋色アジサイは、秋口でもニュアンスカラーのままじゃなかった?」と言われる方もいらっしゃるでしょう。

そう、切り花は上手く色が維持出来ていてとってもきれいです。それはたぶんハウス栽培で、遮光調整や防風雨対策がしっかりなされているからだと思います。

普通に庭植えだとなかなかそこまで手を掛けられません。地植えのままニュアンスカラーを長く維持することは難しいと思うのですが、その代わり花数多く育てられるので、私は良しとしています。鉢植えの秋色アジサイなら、夏以降の置き場所を工夫するとニュアンスカラーを維持できるかもしれません。

 

では、花色がどんな風に変わるのか、過去の画像でご覧ください。↓↓↓

 

同じアジサイ。昨年の7月に切り戻した時の花です。青がだいぶ抜けてこんなニュアンスカラーに。この頃の色合いが一番好きです。うまくすると飾りながらドライフラワーになるかも?と毎年挑戦しています。

 

8月頃。シモツケのピンク花のむこうにチラリと見える秋色アジサイ。ほぼ緑ですが、まだ青が薄く残っていますね。

 

この株は確か2011年に植えたもの。滋賀でも秋色アジサイの苗が並び始めた頃で、ひょっとして将来需要があるかもしれない、試しに育ててみるかと植えてみました。

秋色と言うからには普通のアジサイのように7月に剪定しては意味がない、色の変化を観察をするために最初の頃は11月まで花を残しました。そしたらニュアンスカラーは秋まで残るとは限らないという事(その年の気候による)、そしてやっぱりというか、翌年の花芽がどんどん少なくなってく、という事も分かりました。なるほど、こういうもんか・・・と。

でもせめて翌年の花を増やせないかと、剪定のかわりに芽かきをしたり、肥料をたっぷりやったり、色々工夫もしましたが効果はありませんでした。アジサイは7月中にキッチリ剪定し、株のチカラを新しい花芽に集中させてこそ、翌年も立派な花が見られるのだ・・・ということを身を持って体験しました。

最近はセオリー通り剪定してしまいますので、今年もこんなに咲いています。(大きく咲かせたいのでこれでも花数を減らした方です)この前庭では、ニュアンスカラーは8月以降減っていくので、7月のアジサイを切り花として飾り、部屋で楽しむこと満足しています。これが結構長持ちするんですよ。

 

同じアジサイ。2014年10月30日に撮影したもの。このころまで株に残しておくと、寒さにあたって紅葉します。普通の庭植えだと大抵こんな風になると思う。

 

紅葉したアジサイをドライにして、アナベルと共にリースを作りました(2014年作)

 

秋色アジサイに限りませんけれど、アジサイって年によって微妙に色が違うので、それが栽培する楽しみでもあります。その場に合う高さや花のバランスも、経験を重ねるにつれ分かってきて、上手くいったときは、カナリ自己満足!

でもね、大抵の植物は花が咲くにしても年1回のことですから、庭仕事を10年やったって、その植物に関してはたった10回しか経験できないの。

だから普通は10年も同じ仕事やると、ベテランって言ってもいいと思いますが、庭づくりに関してはそうとも限らないんですよ、ね。

 

 

ディスプレイガーデンのアジサイ2018-1

5月末に薔薇の生産者さんから20本買ったモダンローズ。今週いよいよ最後の時を迎えています。毎日水を変えたり切り戻したりしていましたが、少しずつ散っていき・・・でも20日間程も楽しませてくれました。

残った3本は、花びらの端が少し茶色くなって、揺すると今にも散ってしまいそう。そっと活け直しました。

 

最後の2輪(右)は、とっても危ういので器の縁にもたれるように。バルコニーで咲いたバラとフロックスを寄せて入れました。

 

そしてこれが最後の一輪。花だけ水を張った器に浮かべました。半端な花や葉たちはいつもこうして浮かべて楽しんでいます。

 

梅雨に入りバルコニーのバラも2番花が終わました。ディスプレイガーデン次の主役はアジサイへと交代します。私は4種のアジサイを育てていて、それぞれが今しっとりと咲き進んでいます。

 

ではでは。雨の休み間に撮ったものを順に紹介いたします。

まずは野趣あふれる山アジサイから。存在感のある西洋アジサイに比べると、このアジサイは圧倒的に周りに馴染む派。それがまたいいところなのです。

 

前庭の山アジサイ「クレナイ」です。さほど大きくならない品種なので3本も植えています。白から紅に変わって行きますが、今はその途中。透明感ある赤です。

 

これは2年前の画像ですが、今の眺めとほとんど変わらないので。ここは6月だけ赤のコーナーになります。自然な赤だから気に入ってます。

バルコニーで育てているアジサイ。こちらはアジサイ専門店で買ったものなのに品種がわかりません。昨年は赤紫でしたが、土が酸化してきたのか?肥料のせいかな?今年は青みがかった紫になりました。買った当初の薄紫にしたいのだけれど。花色の調整は難しい。

 

このアジサイの花。結構大きい。可愛らしい露草色です。蕚の中央部はまだ蕾なので咲くのが楽しみです。

 

今の時期、アジサイ園やアジサイ寺へ行ってみるものいいですね。

社寺にはその場所を象徴するような花があります。いつだったか朝刊(京都新聞)を読んでいると、勧修寺(京都山科区)筑波門跡のお言葉に目が留まりました。

「花を見て癇癪を起こす人はいない。花は和みや安らぎを与えてくれる。花は無言の説法をしているわけで、それぞれが仏である。」

本当にそうだな、って感動しちゃって。ディスプレイガーデンで直向きに咲いている花の姿を毎日みるにつけ、その都度どれだけ慰めをもらっていることか。

花を見る時間が長いと、穏やかな気持ちが長く続くことになりますから、いつの日か穏やかな人になれるのでしょうか。そんな風に思ったり。

・・・そんな私が、いま一番見ている花は、テラスのアジサイ「アナベル」です。

 

アジサイは日陰でも咲いてくれる貴重な植物。モミジの樹冠の下なので、アナベルにしてはこじんまりと咲いています。

 

 

アジサイ「アナベル」が盛りです。この株は日が当たる方。綿帽子のような大きな花、今年もたくさん咲かせてくれました。

 

テラスの花壇は白い植物を多く植えており、小さいながらホワイトガーデン風です。今年はここに縦のフォルムを追加したくて、スパイク状に咲く白いトラノオ(ベロニカロンギフォリア「アルバ」)を植えたのだけれど、日照不足でひょろんひょろん。全く咲かない。やっぱダメかぁ・・・残念。

こんな風にいまだ試行錯誤、実験中です。

このテラスに白い植物を集めたのは、リビングダイニングに接しており、夜も眺める場所だから。特に美しい時間帯は、夕日が落ちてポツポツと灯りがともる頃。ブルーアワーと呼んでいますが、その時間帯は白い植物が特に神秘的に見えます。闇に同化していく植物が多い中、白だけが徐々に浮かび上がってくるからです。

そして暗くなっても、白い花だけは見えるのね。だからお勤めや学校などで家には夜しかいないようなご家庭に、ホワイトガーデンをよく提案しています。私はこうして毎夜見ているので、提案におもわず実感がこもってしまいます。

 

初夏19:00pm。何もかも青く染まる中、白い花だけがぼうっと浮かび上がります。この眺めが好き。

 

ディスプレイガーデンには、まだ秋色アジサイもあるのですが、長くなりましたので次回に書きます。

アジサイの季節は始まったばかりですが、大好きな低木なのでいつもにも増して饒舌になってしまいます。マブチ的アジサイ論、しばらくお付き合いくださいますか?

 

 

梅雨前に庭を点検

梅雨時期はどうしても庭に出る機会が少なくなります。雨が続く前にディスプレイガーデンの点検をしました。毎日見てはいるのですが、常に点検という目で見ているわけではありません。見えている=把握しているとは限らないのです。

概ね問題ありませんでしたが、アオダモにイラガの幼虫のコロニーを見つけました。遠目から見ても、そこだけ茶色く葉っぱが枯れて葉脈だけになって、クモの巣を掛けたようにモヤモヤとしています。だからよくわかるんです。でも見ようとしなければ見落としていたと思います。

 

茶色くなった葉っぱにはイラガがいっぱい。今はまだここに留まっているので、枝ごと切り取ると一気に退治できます。

 

イラガは卵の段階では見つけにくい。孵化しばかりの頃はコロニーを形成し移動しないため駆除しやすいのです。一説によるとイラガの幼虫は食べる能力に差があるため集団で助け合って食べ大きくなるのだとか。しかし、この葉っぱ数枚に何百匹いるのでしょうか。これが全部大人になった日にゃもう×××!きゃー、想像したくありませーん!怖くて庭にでることもはばかられます。

イラガといえば毒毛虫の代表格。今日の所はまだ2mm程のあかちゃんでしたが、それでも触れるとその毒にやられると思います。成虫に刺されると、患部が腫れ、何日もかゆみに悩まされ、あげく跡もしばらく消えません。あぁ、私も何度やられたことか。だから退治するときは、長そで&手袋はマストです。今回は注意深く枝ごと切り取り処分しました。

イラガはどこにでもいるので、どんな木にもつく可能性があります。モミジにはつく可能性大で、うちも最初はそうでした。それが広がっていったのかもしれないし、どこかからやってきたのかもしれません。今年何故かアオダモの樹勢が少し落ちていて、春からカイガラムシにやられるわ、イラガはつくわ、本当にかわいそう。でもその都度早めに対処し、活性剤もやっているので、今は青々と茂っています。

庭の植物は自然と似てて非なるもの。生態どうこう関係なく、持ち主の好みで集められた植物ですし、人工地盤ですから、そもそも生きる力が違います。だからこまめな点検は大事です。関心を持って見ること、それだけで植物が健やかに育つ基盤が出来ます。人間関係と似ているなぁといつも思います。

 

さてお手入れ後、すっきりとした気持ちで撮影しました。午後の傾きかけた日差しを受けてキラキラを輝くディスプレイガーデン。前庭に植えたグラス類が大きくなってきて、風に揺れてていい感じです。

 

この春、もっと自然風な植栽デザインにしたくて、だいぶ植え替えました。それが根付いてくれて、花も咲いてきました。

 

スティパ「エンジェルヘアー」が透き通るような穂先を揺らしています。日差しを受けるとキラキラと輝いて本当にきれい。

 

庭の手入れをしていると、近所の小さなBFがよく話しかけてきます。私のことを「おばちゃん」ではなく「マブチさん」と呼んでくれます。子供さんならではの自然の見方がユニークで、聞いていて楽しいの。真剣に話してくれているので、きっと本当にそう思っているんだなぁ、ピュアだわ。彼はツルツル石を集めているそうで、私の石のサンプルがコミュニケーションの役に立っています。

 

 

スモールガーデン完成

ディアガーデンのある関西はまもなく梅雨入り。

雨の季節を待ちわびるかのように、ディスプレイガーデンのアジサイが、空に向かって花首を伸ばしています。

 

山アジサイ「クレナイ」が咲き始めました。名前の通り、これからだんだんと紅に染まってきます。

 

さて先日は、家を新築された若いご夫妻のために色々な植物を植えてまいりました。エクステリアと花壇は建物と一緒に仕上げられており、そこへ植栽をとディアガーデンにご依頼くださったのです。

ご縁を頂戴できたのは、ご夫妻がたまたまディアガーデンの前を通りかかられたのがきっかけでした。前庭の雰囲気を気に入って下さって、更にこのウェブサイトをご覧になり、ご連絡くださいました。

およそ3平米ほどの花壇。お話がまとまりつつあったのは4月半ばでした。急いで内容を詰めてすぐ植えてもよかったのですが、植物の世話をするのが初めてとのこと、少しお待ちいただいて梅雨前に仕上げることをご提案しました。梅雨ならひと月間たっぷり雨が降りますから、植物にとっても、水遣りの不慣れな夫妻にとっても、スタートには最適と判断したからです。

植えたのは奥様のお好きな植物ばかり。インテリアに飾れるものがメインで、今とても人気のあるドウダンツツジですとか、アジサイ(秋色アジサイとアナベル)コデマリなどの低木や、シャクヤク、スカビオサ、千日紅などの草花、などなど10種類揃えました。シンボルツリーは姿の清々しいアオダモです。

私はいつも植木を仕入れる際、お客様に「よろしければ一緒に選びに行きませんか?」とお声かけしています。お客様自らお選びいただくと、もちろんプロのアドバイスもしつつですが、きっとその木に対して愛着が増すだろうなと思うからです。沢山の植木を見る機会もそうないでしょうし、いかがでしょうか?ってね。

今回のお客様はそんな誘いを喜んで受けて下さいまして、一緒に出掛けてまいりました。

いつもお世話になっている造園材料の問屋さんへお客様をご案内。広い敷地にたくさんの苗木が植えられています。

 

問屋さんまでドライブする道すがらお客様が「お庭を作ろうと思ってから、急に色々な植物が目につくようになって。今まで好みでなかったものも可愛いなと思ったり、不思議ですね。」っておっしゃいました。お客様のワクワクする気持ちが伝わってきまして、すっごく嬉しくなりました。

今まで見えなかったものがすごく見える、気になる、それって世界が広がったってことですよね。その体験をされたことが素晴らしいです。私も見えないものがいっぱいあるので少しでも多く見えるようになりたい。羨ましいなぁと思います。

(ドライブの帰りもエピソードがあって。次回書きます♡)

植木畑では、色々な木を見てゆっくり迷ってもらって、私の意見も聞いていただいて、コレって決めていただきました。「これもいいな、あれもいいな。」と迷うことも楽しみの一つですよね。育てやすそうな素直な枝ぶりで、花壇内の低木ともバランスのとれる素敵な木をお選びいただきました。

庭づくりの過程ひとつひとつを楽しむこと、それはモノづくりの醍醐味です。たんに庭をお作りすることだけが私の仕事とは思ってなくて、他で出来ない体験や植物の新しい知識などもご提供できればと思っています。

 

お客様とどの木を仕入れるか物色中。今回植える場所には高木が1本だけなので、素直に伸びているこの木に決定!

 

全ての材料が揃っていよいよ植え込み当日。

どんなふうに植えるのか興味津々なお客様に、工程のひとつひとつをご説明しながら、また配置をご確認いただきながら職人さんと作業していきます。

高木には水遣りのしやすいように「水鉢」といって根鉢にそって土手のようなものも作りました。私はスペースが許せば出来るだけこの水鉢を作るようにしています。水鉢があると、そこに水がたまるので、効率よく根に届けることが出来るからです。

 

まずは植栽地盤をしっかり作ります。雑草を含む表土を取り除き、土壌改良剤(完熟たい肥とパーライト)をいっぱい漉き込みます。保水性排水性を高め、肥料分も補うことができます。木を植える穴には深いところまで更に改良剤を追加。

 

ポット苗を一緒に植えていただいたりお手入れ方法をお伝えしながら、ゆっくりと作業して3時間程で完成しました。

お客様にも大変喜んでいただけ有難い思いでいっぱいです。お客様の笑顔、この瞬間がね、私にとってはご褒美の時でして。また次頑張ろうという気持ちにしてもらえる媚薬なんですよね。

植え込み完了。一つの景色となるよう高木、低木、宿根草をバランスよく配置しました。アオダモは仕入れの時に畑で見るより大きく感じます。「この木を選んでよかったです」と満足いただけてホッ。

 

カラーコーデは青~ピンク~白(シルバー)と大人可愛い配色。これからどの色がメインとなるのかな?将来が楽しみです。

 

形が出来上がるまで少なくとも2、3年はかかります。でも今咲いたお花はすぐにでもお部屋に飾ってもらえますし、成長過程そのものを楽しんでいただけたらと思います。

思うように育たない、または育ちすぎる、なんでやねん!と思うこともあるでしょう。でもある朝、思いがけない贈り物をもらうことだってあるし、泣きたくなる程美しい場面に出会うこともあるんですよね。愛情を持って接すると、植物って、庭って、必ず答えてくれます。本当に。

またしばらくして成長した姿を見にお訪ねするつもりです。今後とも末永くよろしくお願い致します。

 

 

庭に咲く花々や植物を飾ることの素晴らしさ 

それにしても素敵でしたねぇ、昨日の英国ロイヤルウェディング。ヘンリー王子とメーガンさんに心からお祝いを申し上げます。快晴の空の下何もかもが輝いて・・・本当に素晴らしいものを見せていただき感激しました。

ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂に飾られたフラワーアレンジの見事なこと!女性としましては、ジバンシーのウェディングドレスにも心奪われますが、ガーデンブログなのでお花を特筆したいのです。

 

このフラワーアーチ、信じられないほど美しいです。

 

装飾を担当されたのはフィリッパ・クラドック氏。

https://www.philippacraddock.com/

彼女は事前に「主に女王の所有地とウィンザーグレートパークの植物、ブナやカバの枝やシデ、白いガーデンローズやボタン、フォックスグローブをはじめとする5月に自然に咲く花々や植物を使う予定です」と話されていました。

温室で育てられた花より、自然の花々、土地に生息する植物を使ったことが、こんなにもダイナミックでナチュラルなアレンジになったのですね。ブーケも、ヘンリー王子自らケンジントン宮殿のプライベートガーデンで白い花を摘んでフィリッパさんに託されたのだそう。うわー♡

ちょうど今月末植栽予定のお宅のテーマが「白を基調としたカッティングガーデン」なんです。お客様が白い花がお好きなので白を中心に。それに合う植物もいろいろ育てて、花が咲いたら家に飾る、そんな目的で花壇を作ります。だから私にとってこの結婚式の画像はタイムリーで、目が釘付けだったというワケ。

 

白い花といえばアジサイ「アナベル」。庭にあって良し、切り花にしても良し、ディアガーデンでも育てやすさ折り紙つきなんで、ほとんどのお客様にお勧めしています。

 

今回は、切り花として使うことを目的に栽培するので、お客様が飾られたい植物を植えることが最優先です。

植えたい植物は色々あって迷うけれど(ガーデナーなら迷って当たり前ですよね)それが実際どのように育つのか?私はそのあたりの情報をサポートしつつ、土地に合う育てやすい植物もご紹介しながら、最終的に植える植物を決定しました。

 

お客様宅での打合せ風景。インテリアや食器、ちょっとした飾り方にも抜群のセンスをお持ちの素敵なご夫婦。ここに庭の花が加わると季節感がプラスされて、更に素敵になるんだろうな~。

 

カフェに来てるみたい!お洒落なおもてなし♪有難うございます♡美味しかったです。

 

庭で育てた花は、日当たり具合や隣の植物との兼ね合いで、お店に並んだ植物とは姿かたち色合いが随分違います。でもだからこそ、より自然なアレンジメントが作れ、そのお宅らしさが出ると思います。蕾から実まで、侘びた姿のものまで、好きなタイミングで好きなだけ切れます。それに買うことを思うとだんぜん安上がりで、わざわざお店に寄る時間も手間もいりません。

なんて自然で手軽なんだ!常々、ディスプレイガーデンの植物を切って飾っているので、実感としてそう思います。虫食いの葉っぱまでもが愛おしくて、そのまま飾ったりしています。

ロイヤルウェディングのフラワーアレンジメントも庭の花、自然の植物を多く使っておられたと先に書きました。今後こういう風に庭と関わることが流行るといいな。

 

 

5月の庭仕事と日除け虫除け対策 

GWおうちで庭や畑のお手入れをされた方もいらっしゃるでしょうか。新芽が固まり蕾が出来つつある5月、美しい眺めや花を大きく咲かせるために、風通しを良くして病害虫を防止するために、間引きや透かし剪定をしましょう。

私もGW中に庭の手入れを「ちょちょっと」やりました。ディスプレイガーデンは元々日当たりの悪い場所が多いのに加え、既に飽和状態なので、個々のボリューム調整は必須なんです。

作業内容をざっと書きますと、

  1. 今年植えた植物のレイアウト修正とボリューム調整
  2. 茂りすぎて他の植物に影を作ってしまっている部分を剪定
  3. アジサイは今年花芽が多すぎるので間引き
  4. すごい勢いで芽吹いてボリューム過多のアオキの葉をひたすらむしる。古葉が落ちているので掃除。
  5. 雑草の整理(好きなのは少し残し蔓延ると厄介なのは抜く)
  6. テラスの掃除、玄関先の掃き掃除
  7. ベランダの鉢の移動
  8. 光合成が足りてない植物に活力剤をやる
  9. スギゴケの伸びすぎた部分を剪定。
  10. 今年は青虫が少なくて嬉しいんだけど、少しはいるので手でトール。
  11. バラの一鉢にアブラムシが付いていたので手でつぶす(テッシュ越しに。これが一番早いので)
  12. もちろん乾いていたら水遣りも

あと何をしたっけ?こうして書くと色々やってるみたいですけれど、大したことはしてません。その時々で気になったところを手入れします。

気持ちのいい陽気に誘われて庭に出ると、何気に目につく粗(あら)。無意識に手を出してます。本格的に変えたいときは時間を区切って、職人さんに手伝ってもらったりもして、しっかりやりますが、日々の手入れは10分~30分くらい。

手入れ後、部屋に戻ったときは大抵剪定した枝や花を持っていて。それを洗って部屋に飾ります。切りたては瑞々しく綺麗だから、すぐに捨ててしまうには惜しいの。部屋に植物があふれているのは、ほぼこうした日々のルーティーンから。

小さな積み重ねが、今の暮らしの眺めを作っていると思います。

 

トクサをバッサリ剪定したとき、一部捨てずに玄関に飾りました。花器として使うアレンジは以前和のカフェで見かけて。このままひと月間飾れましたよ。

 

それともうひとつ。いま気をつけないといけないのは、自分の日焼け対策です。自分のことをいつも忘れそうになります。日除け、虫除け対策も小さな積み重ねが大事なんですよね。ベテランガーデナーにとっては、日に焼けた肌やシミも勲章になるかな?! 健康的でカッコいいです。うーん、でもやっぱりシミは気になります。

私の場合、先に書きましたように、ふらっと庭に出てふと気づくと手入れを始めていたりするので、これからの時期、出入り口付近の目につくところに日除け虫除けをセットしておくようになりました。詳しくは以前まとめたブログを参考に。ハッカ油で作る虫除けスプレーのレシピも有ります→「庭仕事地の蚊&日焼け予防セット」

 

これからのシーズン、庭仕事の前後に便利なセット(手前から虫除けスプレー、虫刺されの塗り薬、日焼け止めローション)。庭への出入り口に置いておくと便利です。

 

庭仕事用の帽子を事務所にも常備。位置はドアに近いここ、鏡に吸盤でフックを取り付けました。

 

この帽子、植物と鳥が遊ぶ模様がガーデニングにピッタリでしょ?2年前に北欧系のリサイクルバザーで見つけたファブリックで作りました。仕事の現場には被っていきませんが、自宅で庭仕事をする時にはこんなくだけた可愛い帽子(^m^*

 

 

庭での一日-ディアガーデンのテラスから

桜が終わると緑が駆け出すように広がって、景色がドラマチックに変わります。新鮮な若葉の色、柔らかな手触り・・・。いつも美味しそうって思ってしまう。ごくたまーにですが、落ち込むことや切ない時もありますけれど、可愛がっている庭や自然から毎日贈り物が届いていることに慰められています。

今日は、そんな初夏のディアガーデンの様子、主にテラスでの一日を綴ってみようと思います。

 

4月のディスプレイガーデンは葉のレイヤードが美しい。緑だけでも飽きない眺め。

 

10:00a.m.

朝、テラスに出てみると葉っぱが風にそよいでいい感じ。雀かな?鳥の声が結構聞こえます。水を遣った後は特に緑が生き生きとして、濡れると葉っぱから香りも出ます。木漏れ日がきれいで、ホント気持ちいい!

その様子を動画でお伝えします。是非ご覧ください↓

 

 

小さな空間ですが、ここに座っていると五感が喜ぶというか、気持ちが高揚します。

そういうのを、新しく庭づくりされる方やおうちを建てる方に知っていただきたいなぁと思います。言葉や映像で伝えたいと思って頑張っていますが、やっぱりご自分で感じていただくのが一番です。

ディスプレイガーデンは見学していただけます。是非いらしてくださいませ。私はいない時も多いので予約していただくと確実です。隣家に囲まれてても、小住宅でも、庭のある暮らしが楽しめることを実感していただけると思います。

 

今春、前庭に新しく植えたサルビア・ネモローサ「カラドンナ」の一番花。青い花を植えるのは久しぶりです。シランもすぐ咲きます。少しは華やかな眺めになりそう。

 

noon

気候のよい時期は晴れたら「テラスdeランチ」です。一人の時もよく外で食べています。このテラスはダイニングと繋がった場所で、テーブルやチェアも年中出しっぱなしですので、思い立ったらすぐ外で食べることが出来ます。

テーブルとチェアは、年に2,3回程ブラシを使って丁寧に洗っています。普段はサッと拭く程度です。出しっぱなしでいいところは、それも癒しの眺めになるという点。耐久性の高さに加え、デザイン性のある本当に気に入ったファニチャーにこだわることをお勧めします。外で使うものは、そのあたり値段に比例している商品が多いですね。

 

簡単なものでも外で食べると美味しく感じます。これはハムを足してKraftのチーズパスタソースで合えただけのもの。このソース、濃厚で美味しいです♡

 

10:00p.m.

日が暮れて、自然の野山なら緑は闇に溶けていくものですが、庭ならば!見たい場所に灯りをつけることも出来ます。しばし夜ならではの眺めも楽しめます。

昼間は光は上から下。影が下に出来るけれど、照明は下から照らすことが多いので、影は上の方に出来ます。それがまた面白くて。部屋を間接照明だけにするとかキャンドルだけにする等して暗めすると、窓ガラスに自身が写りこまず、ライトアップした庭がきれいに見えます。暗めの照明で過ごすと、寝つきも良くなるそうで、いいことですね。

 

夜のテラス

 

照明はテラス以外にも数か所設置しています。器具や照らし方もそれぞれ。照明計画の参考例として見ていただけるかと思います。

私は防犯上気になる部分を除いて、就寝時は消すようにしています。植物も休みたいだろうと思うから。もし消し忘れても、タイマーやセンサーでコントロールできていますので安心です。

 

花壇をライトアップすると葉っぱの陰翳がきれい。

 

いかがですか?ひとつの庭が、植物が、時間によっていろんな風に見えると思います。植物の組み合わせ、楽しむための工夫、美しく見る仕掛け、そういうこと全てがデザインする要素でして、ガーデンデザイナーの腕の見せ所なんです(^^*

こんな風に毎日庭と向き合って、自分でメンテナンスもしているので、暮らしに添う庭とは?って常に考えています。

 

 

面白い花壇&ディスプレイガーデンの近況 

春本番。地面からいろいろな芽がにょきにょき伸びて可愛らしく花をさかせていますね。

先日歩いていてふと目にした風景。ゴミステーションとして利用されている場所にある花壇です。ひなげしのオレンジ色が緑に映えてきれいなこと!可愛らしいこと!

 

道端の風景。ひなげしが奔放に咲いていました。

 

人工的に刈り込まれたツツジとこぼれ種で勝手に育っているひなげしの対照的なフォルムの組み合わせ。面白い植栽だなぁと思って撮りました。こういうのって狙って作るのは難しいと思うな。提案しても受け入れてもらえるかしら???

水遣りなんて恐らくされていない場所。なんてことない素朴な花ですがたくさん咲くとインパクトあります。ディアガーデンでもひなげしは雑草化してあちこちにいますが可愛いから抜かずに残しています。スミレも雑草化しているけれど抜きません。

雑な草と目の敵にして農薬で根こそぎ退治するよりも、場所によって、ここは生やしてより自然な感じにしようとか、ここはか弱い園芸品種を優先させようとか、そういうやり方があってもいいのでは。だって肥料や水を遣らなくてもめっちゃ元気な彼等だから、うまく取り入れることもアリなんです。

++++++++++

さて今朝のディアガーデン。

画像はテラスの花壇です。前庭の植栽をリニューアルしたので、もともと植えていたアマドコロやムラサキシキブをこちらに移植しました。うまく根付いたようで元気に芽を出しています。よかった。

いくつかある花壇には、植物がパンパンに植わっているから、雑草が蔓延る余地はあんまりないの。だからひなげしを大事にしてるwww

 

いろんな葉っぱがにょきにょき。元気に育っています。

 

イロハモミジから木漏れ日が差して。薄い葉が透けてね、ずっと見てられるわ。

 

庭をきれいに眺めたいから、せっせと窓を拭きました。

 

床もみじならぬテーブルもみじ(^m^ 庭と建築のいい関係

 

今はシロヤマブキが満開です。いくつか切って事務所に飾っています。

 

仕事の合間に庭仕事にも精を出しています。

部屋にも庭の植物をいっぱい飾って。あぁ・・・。こうして冬までずっと庭の緑と暮らすんだ。

 

 

ローメンテナンスな新・宿根草主義の庭へ

毎日ポカポカ陽気。関西ではこれから週末にかけて一気に咲き揃いそうでお花見が楽しみですね。

お庭でも可愛らしい芽があちこち顔を出し始めている頃ではないでしょうか。遅霜の心配もいらなくなって、苗の植えつけにはちょうどいい頃です。ディアガーデンも先だってディスプレイガーデンの植栽を一部リニューアル!苗をたくさん植えました。

主に変えたのは事務所前の花壇。建物の北西に位置し道路からもよく見えるので、ディアガーデンの看板的役割を担う場所です。要は前庭ってことで、常にきれいに見せたい場所でもあります。

でも、日当たりが悪く、風当りが強い、西日もガンガンに当たるという悪条件が三つ揃った難しい場所なんです・・・((+_+))

こんな過酷な条件でも生き残った少数精鋭の植物たちは主に自生植物たちでした。楚々とした花、瑞々しい葉、そういう植物たちです。自生植物なので当然ローメンテナンス。

この植栽に定着して5,6年経ちますので、自生種の良さを十二分に味わい尽くしました。いろいろ試した経験から「日陰をローメンテナンスで明るく潤いある植栽に」というリクエストがあったら即座お応えできる自信もつきました。

 

事務所前花壇。昨年の春の様子。見えているのはアオキ、アジサイ、アマドコロ、ベニシダ、シラン、ハラン、スギゴケ。全部自生種!明るい葉が元気モリモリで場を明るくしてくれています。

 

結構気に入っていましたが、ここ数年変えたいってずっと思っていました。ディスプレイガーデンは私の実験の場所でもあるのです。常に新しい試みをせねば進化はありません。

そこで、いまやってみたい植栽デザインがあって、それがこの過酷な場所でも成り立つのか?実験にトライします!

 

新しく招いた植物たち。プリップリです。

 

それは今より更にローメンテナンスな植栽。それでいて、自然で、風に揺れるようなさり気なさ、かっこよさがあります。そういう植栽はどんな住宅にも合いますから、これからいろんな場所でおすすめしていきたいと考えています。一番過酷なこの場所でもうまく表現できるか?実験開始です。

 

イメージするのはこんな花壇。ローメンテナンスな新・宿根主義の植栽。

 

現状の自生種の低木を背景として生かし、宿根草のほとんどは入れ替えました。

強靭なグラス類を中心に、この場所で育つ実績があって乾燥に強いアルテミシア、花は日本にもあるトラノオ系や野放しOKなバーベナ系をピンポイントで植えます。日当たりが悪いので多くは求めませんが、儚げに咲いている感じもまた良いものです。

 

これまでここで育てていたアマドコロやヤブコウジは他の場所に移植。新しい苗を植えつけて1週間後の様子です。まだ頼りないけれど、もう活着して広がりはじめています。

 

グラス類は景石や砂利ともよく合います。ススキやカヤツリグサ系といったこれまで雑草とみなされていたような植物にもっと注目したい。彼等は雑な草はではないのだから。和風の庭でも植える量を調整すれば、この植栽デザインを応用できる、モダンで新たな眺めを作れるはず、と思っています。

また、住宅会社さんの作るエクステリア商材とコンクリートだけの「カチンコチンな外構」。それを和らげる緑を取り入れてもらえるように。ローメンテナンスな植栽デザインなら、もっと取り入れて下さらないでしょうか。ディアガーデンならエクステリア商材にもローメンテナンスな緑を添え、見栄える外構にします。

というのも、もともと何も植えずにお引き渡しすると土壌が造成土のまま。お引っ越し後気持ちの余裕が出来て、花でも植えようという気になった奥様は、これまたカチンコチンな造成土では植えられず、結局鉢に植えるしか出来ない。土の量の少ない鉢では水を遣らねばすぐ枯れるという顛末です。土がありながらプラ鉢が無造作に並べられていく不思議な光景は、こういう仕組が原因の一つだと思うの。

ローメンテナンスでカッコいい植栽を広めたい。この実験はさてどうなるか?!うまくいきますように・・・。この夏が楽しみです。また成長の過程を追々UPしますね。

 

 

芽出し球根のアレンジ

春に咲く球根の花。アネモネやヒヤシンスにスイセン、クロッカス、ムスカリ、フリージア、そして誰でも知っているチューリップと、色々ありますね。球根から育てるのが一般的ですが「芽出し球根」といって、花を咲かせた状態の球根も買えるようになりました。

そしてこの頃は、その芽出し球根をお部屋で楽しむことが流行っている様子。

ディアガーデンでは、バラにつくコガネムシ類の忌避を期待して、一緒にスイセンを育てています。検証をはじめて2年が経ちますが、今のところ根を食害されることもなく助かっています。

3月に入って可愛らしい黄色い花が次々と咲き始めました。一部をそっと掘り上げて根洗いして球根ごと器に飾ります。切り花にない自然な姿がとても新鮮。

簡単にできるのでオススメしたいです。

 

芽だし球根のアレンジ。根が見えているところが面白い。素朴なんだけど、こうして整えると澄まして見えますね。

 

作り方は見たまんまですけれど・・・。ポイントを書きますと

  1. 球根を掘り上げる時や土を落とす時は傷めないように、また一緒に植えている植物も傷つけないように、そっとやさしくね。
  2. 器は好きなものでOK。私は清潔な感じがするのでガラスにしました。脚付きだと、ただの球根がより洗練されて見えます。
  3. 器の底に根腐れ防止剤を入れる。(下の写真参考)
  4. 器によりますが、ぐらつく場合は苔や小石を軽く詰めて安定させます。

 

根腐れ防止に珪酸塩白土を少し入れておく。ミリオンという商品名で売っています。

 

 

球根が浸からない程度に少しだけ水を遣ります。切らさないようにだけ注意。

 

冬はモノトーンだったソファの周り。春だから壁のアートワークもカラフルにチェンジ。同じ色合いに揃えてみました。

 

ダイニングに飾る場合は、より清潔に感じられるように大き目のガラスに入れて。

 

球根ごと活けているので、すごく生き生きしています。時々寒いところに出すと長持ちするんじゃないかな。花が終わったらまたバラの根元に戻そうと思います。スイセンの他に、ムスカリやクロッカスなども絶対可愛い。増えすぎる野生のスミレも同じように根洗いして飾ると、庭とはまた違った雰囲気で楽しめます。

是非やってみてください♪