香道体験-寺町・聞香処

お稽古事の行き帰りに歩く京都・寺町界隈。老舗や京都らしいお店が多いので好きな通りです。

その寺町で今春オープンした「聞香処(MONKOUDOKORO)」さん。同じ通りにある鳩居堂さんのお香専門店です。実は建築中から興味津々で、前を通る度に工事の進捗状況をチェックしていました。

「何のお店ができるんやろ?」「へぇー鳩居堂さんのお香のお店か。」「いつになったらオープンするのかな?」「あ、カフェやん♪」ってな感じで徐々に表す姿を楽しみに見ていました。

オープンからひと月たったウィークデーの或る雨の日、お稽古が早く終わったので伺いました。

 

聞香処さん(※画像をお借りしました。クリックするとリンクのページが開きます)

 

ミニマムなインテリア。入ると意外にも本店よりも控えめな香りで迎えてくれます。落ち着いた町屋の雰囲気にモダンな白いカウンターが印象的。

 

入ってすぐのスペースにはお香関係やオリジナル商品、海外のデザイナーさんとコラボした和の器、本店にもあるいくつかの紙製品等が置かれてあります。ゆっくり見せてもらいながら、やっぱり気になるのが奥のカフェスペースです。

カフェには「聞香メニュー」と「お茶メニュー」の2種類あります。折角なので、聞香を体験したくて「沈香」を聞いてみることに。たまたまだと思うのですが貸切状態で、中庭のすぐ傍の特等席に座らせてもらいました。

植栽はシンプルに青竹のみ。雨に濡れて青々としていました。BGMはなくて、雨音が街の雑音を消してくれて、まるで静かさが演出されているよう。庭を見ながら香を聞くのもオツなものです。緑があるのとないのとではやっぱり大違いだなぁと思います。

待っていると、まず電気香炉で焚かれた沈香が運ばれてきました。お店の方が簡単に作法を教えてくださいます。

 

カウンターの奥には町屋らしく中庭が。通りから見ると薄暗い店内の奥にこの庭がぼうっと見えて素敵です。

 

沈香の香りは一言でいうと清爽。後で調べますと鎮静効果に優れた香りで、昔、武士たちが戦の前の高ぶる気持ちを静めるために重用したと伝えられてます。

香木ってお線香と同じような香り方と思っていましたら、また違うんですね。もっと柔らかいというか穏やかな感じです。しかも時間が経つにつれ香りの印象が変わって面白いものです。お店の方いわく「こちらの香木はとても上質なものです。その日の温度や湿度によっても変わるんですよ。」

普段親しんでいるエッセンシャルオイルや燃やすタイプのお香は、ここまで鼻を近づけて何度も何度もかいだりしません。空間に漂わせてからかぐのが普通で、聞香のようにかぐと鼻が痛くなりそうです。香木がこんなにマイルドなのも、こんなに小さな断片なのも、かぐではなく聞くと表現するのも、なるほどと納得しました。

香木も空間に香らせることも出来ますが、どちらかというと、パーソナルなもの、そしてひととき味わうためのもの、というところが何か精神的な切り替えに使えそうで興味深いです。

 

電気香炉だって。片手にいい感じに納まる大きさ、重さ。磁器製で手触りもいい。四角いのが香木です。

 

お手軽な電気香炉とはいえ、聞き方は同じで、左手で香炉を持ち、右手で鼻を覆うようにしてかぎます。

こうしていると香りに集中できます。鼻先が何となく温かくなって顔の緊張が緩む感じがします。だから微妙な香りの違いにも敏感になるのかもしれません。とても落ち着いた気分になりました。

 

煎茶セット。器に鳩のマークが可愛らしい。

 

お茶はご近所の「一保堂」さんより仕入れておられます。あっさりまろやかなお茶にひとくちサイズのマカロン、美味しゅうございました。帰り際、使った沈香を包んでくださいます。家に持ち帰ってほのかな残り香を楽しみました。温めるとまだ香りが立つかもしれませんね。

奥深い香りの世界、またひとつ扉を開けることができました。香炉は幾つか持っているものの、聞香用ではないし、揃えるとなると大変そうです。しばらくは香木を味わいたくなったらこちらにお邪魔しようと思います。

 

 

毎日解毒生活 

昨年は人生で一番肥っていました。筋トレやヨガは変わらずやってるのに。これは明らかに代謝が落ちている!食べ過ぎだ!と思ってファスティング(断食)本を片っ端から読みました。

それで、これなら出来そう?と思ったのが朝食を食べない半日断食。カロリー摂取を抑えられ、胃腸を休めることで病気のリスクも格段に減ります。これまで朝食は大事と刷り込まれてきたから不安でしたが、成長期はとうにすぎているし、もうそんなに食べなくとも大丈夫じゃないかと思いまして、夫婦で挑戦することにしました。

本当は水分だけにすべきなんですが、さすがにイキナリは無理で。消化のよいフルーツ少しとヨーグルトを食べています。あとお水とコーヒー。半断食モドキですね。初めて3ヵ月くらい経ったでしょうか。だいぶ慣れてきました。

おなかが鳴ることはありますが、午前中はあっという間に過ぎるので、そんなに苦痛ではありません。昼食夕食は普通にいただきます。胃が小さくなったのか?全体的な量が少なくなっています。

そしてやっと元の体重に戻りました。時々ホームベーカリーで作ったパンが恋しくなりますが、まだ続けるつもりです。

 

朝食のフルーツセット。フルーツは色がきれいだから、食べるまではこうしてキッチンカウンターの上に飾っています。

 

フルーツはビタミン・ミネラル・酵素などの栄養が豊富なので、美容効果にも密かに期待。朝食の支度が簡単なのもありがたい。

でもフルーツって結構お高いんですよね。お肉を買うのとそう変わらない。季節問わずお値段と味が安定しているバナナは絶対買って、あとは旬のものをいただくようにしています。先日、贅沢にも箱買いされた甘夏をお裾分けしていただいたときは、めっちゃ嬉しかったです。

フルーツは出来るだけ皮ごといただきます。食べられない皮は大抵自家製コンポスト行きです。ブラックボックスか?!と思う程入れても入れても増えません。面白いですよ。最後はちゃんと庭に還元しています(詳しくはコチラ→「落ち葉の活用法-コンポストのある暮らし」

 

りんごをドカン!といただくことも。これはほとんどジャムになりました。ジャム作りにはまだハマリ中。またまとめて記事にしますね。前はパンと一緒に食べていましたが、今はヨーグルトにかけていただいてます。

 

それに朝イチフルーツを食べることは理にかなっています。他の食べ物に比べて消化が早いので、空腹時に食べると、胃から腸へ栄養がダイレクトに素早く届き身体に吸収されやすいんだとか。逆に食後に食べると、長く胃に留まってどんどん酸化。果物を放置していると変色しますよね。それと同じことが胃の中で起こるので身体にとってよくないそうです。

なんかやたら詳しいなぁとお思いですね?

実は「Mattyのまいにち解毒生活」という本のウケウリです。ファスティングのあとは解毒にハマっています。

 

薄い本なのですぐ読めます。理論的でなるほど~と納得。すぐやろ!と思いますよ。足ツボ師さんが書いた本なので、ツボのことも書かれています。

 

本の中から、ガーデンブログということで、植物ネタをひとつご紹介します。

以前ローズ精油の効果について書いたことがありましたが(→「「ローズの精油で印象UP出来るという話」)、バラ一輪で女性ホルモンの分泌を高める方法です。女性らしさやモテ度(フェロモン)を高めたい方におすすめらしいです。

生理の2週間後の排卵日の時に、好みの色のバラを一輪買って寝室に飾ります。そして寝る前にそのバラをしばらく見つめたら電気を消して寝ます。以上!

え?たったそれだけ?それだけなんです。

寝る前にバラを見ると色や香りなどによって五感が刺激されて脳に伝わり、寝ている間の女性ホルモンの分泌が高まるそうです。飾ってしばらくしたら、花びらをちぎって塩をひとつかみ加えてバラ風呂にすると更によくて。不妊や更年期トラブルの改善にもバラは効果的なんだとか。ちなみにこの方法は男性ホルモン分泌の安定にも効果を発揮し、抜け毛や薄毛予防になるんだって。

バラってすごいですね~。夫婦の寝室に一輪いかがでしょう?

 

私はバルコニーで3種のバラを育てています。今年もたくさん咲くといいなぁ♡

 

育てているバラはもう蕾をつけています。これまで、そうとは知らずに時々ベッドサイドに飾っていましたが、今年は意識的に!効果を期待して飾ろうっと(^m^*

・・・といっても更年期の方ね。今さらフェロモン出てもね。

 

 

今春おすすめのガーデンシネマ-2018

このところ久しぶりに雨続き。花冷えで体調崩されていませんか?

花散らしの雨、でも植物たちにとっては恵みの雨です。今朝はディスプレイガーデンのモミジの新緑がとっても鮮やかです。

 

例年より早い芽吹き。

 

桜の木は咲くとすぐわかりますが、咲いてもパッと見わからない木も結構あります。例えばこのモミジがそう。赤い小さな花が咲いていますけれど、葉っぱに隠れて気づきにくいよね。

でもとっても可愛らしい。受粉して出来る種は竹とんぼみたいな形になります。それもまた可愛らしい。

 

5mm程の小さな花。雄花と雌花があり、ピラピラしたのが付いている方が雄花、だと思う。

 

さて、今日は時々書いているガーデンシネマ特集です。

今春私がオススメするのは「ロンドン、人生はじめます」」(原題「Hampstead」2017年イギリス製作)です。

主人公エミリーを演じるのは、私の大好きな女優ダイアン・キートン!もうね、絶対楽しめること間違いなしです!オフィシャルサイトによると、あらすじはこうです。

ロンドンのハムステッドの高級マンションで暮らす未亡人のエミリーは、夫亡きあと発覚した浮気や借金のこと、減っていく貯金のこと、上辺ばかりのご近所づきあい、海外勤務に行ってしまう一人息子のことなど様々な問題に直面している。ある日、自然に囲まれ手作りの小屋で暮らすドナルドと出会う。庭でのディナー、気ままな読書、森でのピクニック…余計なモノを持たず幸福に暮らす頑固だけど温かいドナルドに惹かれていくエミリー。だが、ある事件がドナルドに降りかかる・・・。

 

 

「暮らしも、お金も、恋も、自分らしく」なんて一見若い女性の映画みたいなキャッチコピーがついてます。でもご覧のとおり人生の酸いも甘いも知った円熟期を迎えた男女の物語なんです。

舞台となったロンドン最大の公園ハムステッド・ヒースの自然美や、高級住宅街の街並み、主人公エミリーのファッションなど見所いっぱい。ダイアンってホント羨ましいくらいベレー帽が似合うよね。そう言えば前の作品(「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」)でも被ってたっけ。

もよりのシアターは京都シネマなんですが、例によってここでの上映日時は不確定極まりない。6月以降になるかも(>_<) しかも2週間くらいしか上映しない場合も多く、ウッカリ見逃すことも十分あり得る。大阪まで足を伸ばすか?

 

お花見散歩2018-大阪編

昨日は夫とフィギュアスケートのイベントへ。大阪RACTABドームで開催の「STARS ON ICE JAPAN TOUR 2018」を見に行ってきました。オリンピックや世界選手権などのメダリストを中心に今を時めくトップスケーターによるアイスショーで、本当に見応えありました。

 

宇宙船が降り立ったような形のRACTABドーム。ここにメダリスト達が勢ぞろい!

 

アイスショーを見るのは2度目。生で見ると選手の皆さんはますます細くて綺麗なんです♡4回転の迫力も画面で見るのとは違って興奮しました。

個人的には昌磨クンのキレッキレの演技が見られて嬉しかったです。彼の得意技「クリムキンイーグル」も生で見られました♪平昌オリンピック金銀銅の美女メダリストが一緒に踊った場面は、その美しさにウットリ。女神の化身のようでした。信成くんが登場したときは、大阪が彼の地元なこともあり?大歓声が起こりました。現役時代よりもいい演技だったようなw。プルシェンコさんはさすが大人の貫録で、会場の全ての女性を魅了していました。ペアやダンスのアクロバティックな演技は本当に見応えありましたし、あっという間の2時間。

大満足で会場を後にし、折角桜の時期に大阪まで来たのだからと、途中下車して大阪城公園でお花見散歩をしました。

 

大阪城ーーーっ!平成の大改修後10年経ちますが、金箔が遠目から見てもすごく光ってます。

 

桜はお堀の周りやお城の近くにたーくさん植えられていて、木の下は家族連れや若いグループでいっぱい。写していないけれど土曜日とあって、ものすごい人出でした。外国人観光客も増えましたね。桜は今や重要な観光資源となりました。普段、植物や樹木に関心のない方でも、桜が咲くと無関心ではいられない不思議。

その桜のウンチク。桜の品種は、実は国内だけでも600品種以上も確認されていますが、今見られる桜の8割方が染井吉野(ソメイヨシノ)だそうです。花はピンクや白だけと思いがちですが、薄黄色の「ウコン桜」、淡緑色の「御衣黄」などもあります。

公共的な場所では染井吉野に偏った植栽が多く、ピンク一色。統一感はあるけれど、何か面白みに欠けると思うのは私だけでしょうか。他の品種を混ぜるともっと長い期間お花見が楽しめるのですが。一気に咲いて潔く一気に散って終わる・・・という桜のイメージを演出したいからかな?それとも、桜といえば染井吉野、他所もそうだし、うちもそれでいい!ってな感じで深く考えていないのでしょうか?

私がいま関わっている会社様の広いお庭には、染井吉野の他に「江戸彼岸」という桜を植えさせてもらいました。これは原種のひとつで、お彼岸の頃に咲くのでそう呼ばれています。周りの桜よりひとあし早く先駆けて咲いて、しかも長寿です。そんな江戸彼岸桜の特質を会社様の発展に重ねてご提案しました。

 

それにしても、今年のお花見はお天気に恵まれますね。空がきれいだと花色が明るく見えるから更に感動します。以下、My best shotです。

お城と桜ってやっぱ合う!(^^*

 

 

 

大阪に行くといつも人の多さに疲れます。特に駅と電車の中。お花見帰りの人だけでもすごいのに、間が悪くというか、近くの城ホールでアイドルのコンサートがあったので、更に人が増えてエライことになっていました。改札をカードで通る人がほとんどだから、昔に比べるとスムーズにはなったのだろうけれども。駅の階段で事故がおこらなくてよかったです。

地元に帰ると、ブルームーンの満月の下、満開の桜が静かに佇んでいました。近江八幡は静かで人が少なくて落ち着く~。

今日から4月。桜の花のパワーをもらって、お仕事頑張ります。まだ桜の咲いているうちはお花見散歩したいなと思っています。

 

日々小さな感動を 

京都文化博物館で開催中の「ターナー風景の詩」展に行ってきました。

ゴッホ展にはすごい混雑とのことで行きそびれましたが(まぁそれほど興味がなかったのでいいのです)こちらはそこまで混んでないだろうし、ターナーの作品を関西で見ることも稀なので、とっても楽しみにしていました。

風景画で有名なイギリスの画家ターナー。描かれた風景に漂う「空気感」が妙にリアルに漂ってくるのが何とも不思議な感じです。風景画、特に海の大作には圧倒され、本の小さな挿絵に癒され、エッチングの細やかさに驚き、本当に見応えある展覧会。私が知らな過ぎたのですが、未知なるターナーに触れられたことが喜びでした。

普段は小さな美術館で好きな琳派の絵ばかり見ていますが、こうしてたまに海外の絵を見ると、奥行が凄くてクラクラします。大々的な展覧会は展示されている数もすごいし、楽しいけれどやっぱ疲れます。疲れるけど、この心震える体験は癖になるのよね。

いつも企画展や美術館に行くと思うのですが、何百年も前の作品とかね、それも本物をこんな至近距離で見られるなんて。世が世なら高貴な方々しか見られなかった絵も千円かそこらで見せてもらえるのですから、今の時代に生まれて本当に良かったと思います。なんて贅沢なんだ。

 

クリックするとターナー展の特設サイトにリンクします。

 

出品作の多くは日本初、しかも第一級品ばかりということです。私は週半ばのお昼頃に行きましたが、一枚の絵の前には2、3人しかおられず、割と空いた状態でしたよ。ゆっくり見せていただいてよかったです。

この春はあと二つ見る予定です。

私は絵を見ることだけじゃなく、美術館そのものも大好き。この2館は過去何度も行っている「馴染みの美術館」なので、ゆったり楽しんできます。

 

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巨匠の絵とは、また全然違うものですが、次は可愛らしいコンサートのこと。市内の中高吹奏楽部合同の定期演奏会に誘っていただきました。

 

なんて可愛らしいパンフレットなんでしょう♡このイラストを見ただけで悶絶。

 

ご近所さんなんですが、ある女の子が吹奏楽部で頑張っているんです。彼女は小学生の時からディアガーデンのワークショップに毎年来てくれたり、普段もたまにですが遊びに来てくれて、私の勝手な思いですけれど、もう可愛くて可愛くて!中学校に入って、さすがにふらっと遊びには来れなくなった彼女が「良かったら聞きに来てください。」って誘ってくれて♡とっても楽しみにしていました。

時々練習している音は聞こえていたものの、演奏している所は見たことがなかったので、舞台に立って真剣に吹いている姿にちょっと感動。近所のおばちゃんですらこうなのですから、親御さんならどれほど感慨深いものでしょうか。

中学生の初々しい音色、高校生のビシッとしっかりした音色、どちらも楽しくて。生演奏を聴くのも久しぶりだったし、クラシック以外にも知っている曲を何曲も演奏してくれて、楽しんでもらおうという子供たちのあたたかな気持ちが籠った素敵なコンサートでした。最後のフィナーレなんて、全員がホールを取り囲んで大演奏!子供たちの真剣なまなざし、純粋さ、まじで泣きそうになったよぉ。

なんかね、すごい綺麗なオーラを浴びたなぁという感じです。プロの演奏も確かに素晴らしいけれど、こういうのもいいな。

 

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それで思ったのですが。

小さな感動は、心に刺激を与えてくれたり、癒してくれたり。その心の動きが研磨剤となって、魂を磨いてくれそうな気がしています。年を重ねて、何でもない日常で感動する場面に出会えることは、本当に贅沢でかけがえのないこと、と思います。感動する感度も錆びつかせないようにしたいもの。

シラーッと過ごしているときも多いので注意したいです。

 

 

「陰翳礼讃」の新刊

日本の美について深く考えてみたい人々にとってのバイブル「陰翳礼讃」。文豪 谷崎潤一郎(1886-1965)が昭和8年に書いた名作で、ご存じの方もきっと多いことと思います。

初めて読んだのはいつだったか定かではないのですが、恐らくそれから12、3年、いやもっと経つかな。日本の文化や美学の成り立ちについて「なるほど、そういうことか」と納得した覚えがあります。以来、折に触れ読んでいます。

最初は文庫本でしたが、近頃はデジタルになり、タブレットで読んでいました。それが今年になって新刊が出たのです。なんと、美しい写真つきです。

「空気を撮る名匠」「気配を捉まえる達人」と評される大川裕弘さんという写真家の100点を超す作品が、谷崎ワールドをビジュアル化しています。それがなんとも美しく、まるで写真集を見ているよう。文面からはピンとこないという方も、写真と一緒だとわかりやすいと思います。

 

2018年1月に出たばかりの「陰翳礼讃」。これから読む方にオススメです。

 

昔の住まいの陰影は、その深さは、現在の物とは掛け離れているように思います。だから若いころの私は、派手な金屏風や蒔絵の存在価値も、眉を落とし鉄漿(おはぐろ)や玉虫色の紅を塗る化粧の美意識も分からなかった。この本を読んで初めて腑に落ちた事柄は多い。腑に落ちたからといって、鉄漿が素敵!とは思わないように、昔に戻れない価値観もありますが。

でも、陰翳があるからこそ、一瞬のきらめきが美しい。陰の濃淡に侘び寂びも感じるのです。成熟した庭でそういう光景を見たとき、魂が震えるような心地がします。自分はやはり日本人であると思う瞬間です。

私達は、新しくて明るいことよりも、時の流れとか翳りとか、そんなことの方を大切に感じてしまうところがある。

 

昨夏訪れたとある場所。谷崎曰く「庭を造るにしても、我等が木深い植込みを設ければ、彼等(ここでは西洋の人々を指す)は平らな芝生を広げる」

 

実はここ15年程和室のない暮らしをしています。私に限ったことではなく、そういう方も多くおられると思います。それでも和のない生活は考えられなくて、室礼や工芸品、伝統芸能、書、着物、器、食事、花活けに至るまで、触れる機会は沢山あるものです。その時、そういうものがかつて置かれていた背景や物語を知っているのと知らないのとでは、受け止め方が変わってくるのではないかと思うのです。

この本にある風流な暮らしと今の私の暮らしとは、確かに違いがあるけれど、陰影に美をみる感性は捨てずにいたいです。

 

和室のない我が家での陰翳礼讃はこの程度。ライトアップした庭を美しく見るために室内の照度を落とします。谷崎氏には、まだ明るいと言われそう。

 

月の美しい夜は灯りをつけないとか。

 

以前宿泊したとある温泉旅館のロビー。ロビーなのに暗い。この感性こそが新しい!と思いました。

 

これからの時期、うららかな光の傍にある春独特の陰翳が楽しみです。陰影にも季節感はあると思う。私なりの陰翳礼讃をこれからも発信していきますね。

 

 

またおもてなし(^^*

昨日は義兄夫婦が用事ついでに寄ってくれるとのことで、ちょっとしたお茶のおもてなし。

お茶菓子をと、前日にレモンクッキーと焼きプリンをこしらえておきました。最近オーブンを新調したので、嬉しくて・・・毎週のように何か焼いています。ハマっているといっても過言ではない(^m^

 

日差しがすっかり春めいた午後。テーブルコーデのテーマはズバリ「春」。グリーンを全体に散りばめてみました。

 

いろんな食感のプリンがありますが、目指したのは、しっかり硬めのクラシックプリン。卵液を2回濾し、低温でじっくり焼いたので、びっくりするほど滑らかな口当たりに仕上がりました。(←味見せずぶっつけ本番で出して自分が一番驚いてる^^;)上に何か飾る余裕はなくて、地味~な見た目ですが、懐かしい味が好評でした♪

また作りたいです。

 

テーブルのお花は根付きのカランコエ。たった二鉢だったのが増えて増えて・・・いまディアガーデンで一番咲いている花です。

 

ザクザク食感の爽やかレモンクッキー。広島レモンが手に入ったので、皮もすりおろして入れました。お出しした分以外に、お土産用や自分用にと、たっくさん焼けるのが手作りのいいところ。

 

今週は春本番の陽気とか。ディスプレイガーデンのクリスマスローズもようやく咲き始めました。そろそろ庭仕事、庭工事スタートです。

・・・その前に、鈍っている身体を目覚めさせねば。ガーデンデザイナーは案外身体を使う仕事なんです。冬の間緩やか~に続けていたトレーニングにも本腰を入れようぞ!

 

しなやかな筋肉作りに、私はヨガを中心としたおうちトレーニング。

 

っと、まぁ、こんな風に休みの日は過ぎていきます。

 

 

雛祭りのお茶会

桃の節句を迎え今年も小さな雛飾り。

ブログではお馴染みの「小石のお雛様」です。小物を手作りしたり、飾り方とかも毎年変えて、このひいな(小さく愛らしいもの)を愛でています。

 

小石のお雛様。愛らしいし、場所を取らず仕舞うのが簡単なところが気に入っています。後ろの方に写っているのは手作りの餅花。3ヵ月以上楽しませてくれましたがこれでお役御免。

 

このお人形は亡くなった父が買ってきてくれた思い入れある品です。どこで作られたものなのかウッカリ聞きそびれて、ずっと気になっていました。ところが最近、インスタグラムでこれと同じものを持っている方を発見して!やり取りするうち、鳥取で作られたものだとわかりました。

もらったのは小学生の頃。かなり昔なので、さすがに持っている方も少ないのか、これまで同じものを見たことがありませんでした。ですので、今回教えていただいてすごくスッキリしました。有難かったです。

 

可愛らしいピンクの桃の花。春の色ですね~。

 

さて。春のような暖かさが何日か続いた穏やかなある日、桃の節句に因んだお茶会をしました。

キッカケは京都寺町にある菓子店「村上開新堂」さんの詰め合わせクッキー。これ、実はすぐ買えないくらい人気のクッキーなの。「お届け迄3ヵ月程かかりそうです」と聞いて驚いたのですが、楽しみに待つことにして注文しました。それが最近ようやく手に入ったのです。

たくさんあるのでウチだけで食べるのは勿体ない。「雛祭りのお茶会」と称して、いつも仲良くして下さってる素敵マダムさんをお誘いしました。

 

村上開新堂さんのクッキー詰め合わせ(大缶)。職人さんの手焼きクッキーが11種類、缶にぎっしり綺麗に詰められています。幸せな眺めです。

 

このクッキー、形といい味といい、どこか懐かしい。素朴で華奢な見かけに反して、ものすごく食べ応えがあるの。粉がしっかり焼き固められていて、数枚食べるともう満足してしまう。固いわけでもクドイわけでもないのに、たくさん食べられない・・・不思議で、とっても美味しいクッキーです。

 

スイーツやフルーツを重箱に盛ってみました。

 

小さなクッキーはハマグリに入れて。ひな祭りにハマグリはつきものでしょ。女性の貞操や純潔の象徴なんだって。

 

菱餅に見立てた三色のムースを作りました。お抹茶と苺で色付けしています。ちょっと量が多すぎました(^_^;)

 

雛祭りらしくピンクと赤のテーブルコーディネートになりました。テーマに合わせて、食器や敷物の組み合わせやお花の生け方を工夫したり。考えて試してバランスを見て・・・などと試行錯誤することが面白いです。あまりに日常的なダイニングが、テーブルコーディネートをすることで少し雰囲気が改まるので、自分でも珍しいものを見るような感覚があり、そんなところも面白くて。

興味が湧いて以来、どこか素敵なお店で食事するときには、どんな風に演出されているのかと興味深く見るようになりました。

 

マダムお手製のケーキをいただきました。ブルーベリーの実がぎっしりで美味しそう♡ありがとうございます。これは夫とのお茶会に♪

 

雛祭りは女の子の成長を祝う日。大人となった私達はここまで紆余曲折あるのは当たり前で、いろいろ経験しつつも何とか無事生き延びてきたわけで・・・。それはある意味めでたいことなのかなぁと思います。

もう女の子でなないけれど、でも心は乙女な二人で、オママゴトの延長のような、ほんわかしたティータイム。楽しかったです。こういう時間は後々、私の中で幸せな記憶とになるに違いありません。

 

 

花から花へ

日毎に春めいてなんだか嬉しい。何が嬉しいかってスギ花粉症の症状がこれっぽちも出ないこと!

春の訪れを心から喜べるようになったなんて!!!まだ半信半疑です。30年以上苦しんできたから、本当に?本当に?治ったの?とまだ信じられない気持ちです。でもここ数年でよくなる一方なんです。

私はヨーグルトで体質が変わったと思っています。悩んでおられる方には、同じように嬉しい日がきっと来ますように。(参考にまとめました→コチラ

まだヒノキもあるので気は抜けませんが・・・でもやっぱり嬉しい。

さて、最近は設計業務の合間に雑事に追われ。確定申告、健康診断や歯科へ受診など・・・、これはこれでやっとかないと!ねー。そんなことでブログの更新がすっかり滞っていて、気が付けばもう3月。

 

先日、お取引先様のおめでたい門出にとお贈りしたお花。気持ちをお花屋さんに伝えてアレンジしていただきました。センス抜群「Odetto」さんにて。

 

冬の間はお花に飢えていたのか、移動途中のこんな景色に目が釘付け↓

 

琵琶湖岸「なぎさ公園」にある菜の花畑。春の香りが立ち込めています。こちらは撮影目的の人でいっぱい!

 

先週は盆梅展で梅の香りに惹きつけられ、今週は菜の花の香りに引き寄せられ、家の中ではストックの花の香りを嗅いで、おまけに自分自身はバラの香りなので(そのわけはコチラ)、もうね、わたしゃ虫か?!と思うレベルで花の香りを求めているこの頃ですw

そういえばスギ花粉症だったときは、これらの香りもよくわからない程、鼻水まみれだったなぁ。花粉症とは別に溶連菌の影響で、一時的ですが、嗅覚が麻痺していた頃もあって、香りがわからないことがすごいストレスでした。それらがほぼ解消した今、様々な香りを堪能出来てつくづつ有難いなぁと幸せを噛みしめています。

 

 

食欲との戦い?!BALMUDA The Range

オリンピックもいよいよ後半戦。スノー競技は命がけなものも多くハラハラしますが、その分感動も大きくて。環境的に厳しい場合でも、本当に実力のある選手はそれを物ともせず、というかしっかり対応して結果につなげておられ、本当にすごいなと唸ってしまいます。

まだまだドラマがありそうで目が離せませんね。楽しみです。

さて、明日は「雨水」。暦の上では降る雪が雨へと変わり雪解けが始まる頃とされています。今朝がちょうどそんな感じで、雪は降っても勢いがなく積もりもせず、すぐ溶けるといった様子。

 

淡雪のクロスをかけたようなガーデンデーブル。この前こしらえたティーコジーとコースターを飾ってみたらピッタリでした。

 

もう多く降ることもないだろうと思うと、今朝の淡雪が名残惜しく、このような遊びをしていました。インスタグラム用に数枚撮った中の一枚です。

※使った編みこものは以前ブログに書いたもの(→コチラ

※インスタグラムやってます。ブログを更新しない日もインスタグラムは更新していたりします。よろしければ覗いてみてください♡→deargarden

 

土が温み始める兆しあり。また少しづつ庭づくりのこと、現場も動き出すので実例に添った話なども書いていこうと思います。・・・で、今日のブログですが、まだ私の日々の話題です(^^;

 

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20年も頑張ってくれたオーブンレンジがついに壊れてしまって「BALMUDA The Range」に替えました。

昨年の夏頃だったか?お洒落家電メーカーのBALMUDAさんの新製品発表を聞いて「いま使っているのが壊れたら次は絶対コレ!」と決めていたものです。まるでオーディオ機器のようなカッコいいデザインに一目惚れでした。

11月とか12月出荷予定ということでしたが、ウチが買い替えるのは、まだ数年先のことだろうと思っていました。使い続けているオーブンレンジがまさか97年製だったなんて!その時はすっかり忘れていて、あと2,3年は使えるだろうなんて呑気に構えていたのです。

今年に入って徐々に壊れていき、その過程でちらっとですが、オーブンレンジのない生活も考えてみました。なくなったらキッチンが相当スッキリしますからね。

レンジ機能は何とかなるとしても、オーブン機能は代用が難しい。IHコンロのグリルを使うしかないのですが容量が小さすぎるのです。膨らんで高さのでるものは入りません。だからオーブンは必要→じゃあオーブンレンジでいいじゃん。ということで、あっても嫌じゃないデザインで、機能的にシンプルなBALMUDA The Rangeがやっぱり丁度良いとなったのでした。

 

届きました。パッケージデザインもかっこいー(♡o♡)

 

カウンターの定位置にセット。佇まいに雰囲気があります。取っ手の近くに照明がついていてお洒落です。

 

私はステンレス&シルバー好きなので、3色ある(白、黒、ステンレス)中では迷わずステンレスをチョイスしました。マットな質感もいいです。一番オーディオっぽいしね。操作音や意外なところで音楽が流れて、最初の印象は遠からず当たってたなー、なんて。無音にも設定できますが、しばらくはこの音楽を楽しみます。

オーブンの癖を知るために早速いろいろ焼いてみました。

 

最初に焼いたのは大好きな「シナモンロール」久しぶりに作ったのでかなりイビツ。詰め込み過ぎやねん(^_^;) こねる~一次発酵まではホームベーカリーで、二次発酵以降はオーブン任せ。レシピ通りの時間だとちょっとコゲたけど、美味しく出来ました。

 

夕食に「チキンポットパイ」。パイをザクザク崩してホワイトソースと一緒に食べる冬ならではのメニューです。付属のオーブン用プレートにイッタラのスクエアプレートが横に2皿ぴったり納まりました。

 

実は今年から食生活を改めていて、朝食はフルーツとヨーグルトだけで昼食と夕食は腹7分、間食はなるべく減らして水分を多めに摂る、などと決めています。昨年末にファスティングの本を沢山読んで、でも私達夫婦はここまで出来ないなと思いました。代謝が落ちているのは自覚しているので、朝は軽めで胃腸を休めて他の食事も量をセーブしよう。せめてそれくらい・・・と冷静に考えた結果のことです。

だから新しいオーブンに浮かれて作り過ぎないようにしないと!

 

 

BALMUDA The Range。また20年とは言いませんが、長く付き合えるといいなぁ。