9月のお出掛け

9月を振り返ると、千葉で台風による大きな被害が出たり、世間様は消費税UP間近とあって何だか騒がしい。私自身も仕事では肉体労働が続き、3連休は休まず出掛けたし、煩わしい家事も黙々とこなし、習い事のお稽古もしと、かなりのハードワーク月間でした。

丈夫だけが取り柄の私でも、さすがにバテるんじゃ?と覚悟していましたけれど、それが案外、元気です。あれ?

やっぱり丈夫なんだなぁと思いつつも、植物や美しいもの・元気な人から良い波動をたくさん浴びているお陰かしらとも思います。

今日のブログは撮り貯めたお出掛け画像と、久しぶりにランチやお茶にオススメのお店をご紹介しまーす。

 

++++++++++

 

まずは美仏として名高い「帝釈天」に会いに東寺へ。

今年春に東京国立博物館で開催された東寺の展覧会で、話題をさらったあのイケメン仏像です。(興味ない方には全く通じない話でしょうが^^;)

東寺講堂には、平安時代前期に作られた密教彫刻の最高傑作である立体曼荼羅が納められており、帝釈天はその左端におられます。実際に間近で見ると本当に美しいお顔です。

仏像は人間の顔に似せて非なるものが多いけれど、帝釈天は凛々しい男性の顔そのもの。だから感情移入して見てしまうのですね。確かに噂に違わぬシュッとした超イケメンです。跨っている象さんがユーモラスな表情で、しかも小象のような大きさで、帝釈天とはアンバランスな感じがするのは私だけ?

 

まだ暑さの残る9月初旬。東寺へ。

 

今年は仏像ガールと一緒に色々な美仏を見て参りました。個人的な好みでいうと次の通り。

  • 1位:如意輪観音(平等寺)優美。今まで見た如来輪観音の中でダントツ。
  • 2位:三世仏(泉湧寺)三体ある全てが美しい
  • 3位:帝釈天(東寺)いわずもがな

帝釈天を3位にするくらいだから、1と2がどれほど美しいか、お分かりか???2と3は行けば確実に見られますが1は分かりません。

 

さて、東寺に行ったのならランチにおすすめのお店はマグロ専門店「再来」さんです。

東寺の傍にある京阪国道口の交差点から徒歩5分ほどで着きます。

京都でマグロ?とお思いでしょう。専門店とあってリーズナブルにいただけるお店なんですよ。

道路からはマグロの切り身がずらりと並んだショーケースしか見えないのですが、奥にお座敷があります。失礼を覚悟で申しますと、お洒落なインテリアとか京都らしい雰囲気とか、そういうのではないです。地元の方やお仕事途中の男性がランチに寄られているような感じ。平日だったので席にも余裕がありましたが休日だと混んでそうです。

メニューはマグロ丼はもちろん、フライやお刺身などついたバリエーション豊かな定食がズラリ。私は色々食べてみたくて、お高めの(といっても1500円程です)マグロづくし定食にしました。

お刺身には大トロや中トロも混じっているし、ユッケ風、フライあり、煮込みありで、とにかく食べるのが楽しい。新鮮なのは折り紙付きで、本当に美味しかったです。

 

再来さんにて。(手前)たしかマグロづくし定食とか、そんな名前だったような。色々な味つけで楽しめました。(奥)鮪フライ定食。これで500円ちょっとだったか?

 

++++++++++

 

次は地元の美術館へ。

滋賀で私の一番好きな「佐川美術館」で「名刀は語る」展を見てきました。(この企画展は終了しました)

近いので年に数回訪れるヒーリングスポット的存在。いつもは平日に行くところ、珍しく休日に行ってしまい、しかも刀剣女子らしき方も多く、結構混んでいました。

 

佐川美術館での企画展

 

刀の美については、はっきり言ってよくわかりません。でも不思議。恐ろしくてウチには置くところなんかないけれど、たまに出してコソッと見ていたいという刀はありました。

自分でも変だと思うけれど、いつも美術品の前に立った時、自分が身近に置くとしたらどれかな?って考えながら見ています。もちろん買えるはずがないけれど、そう思ってみると、美術品がリアルに感じられる気がするの。

それに匠の技という観点で見ると、かなり興味深い世界です。刀だけでなく、鞘やなんやかんや関連品も良く見ると、とても凝っています。細かなところに途轍もない装飾が施されているのを知り、刀とは単なる武器ではないことが分かります。

展示の中には鎌倉時代とか、すごーく昔の刀があるのですが、それが錆もせず今なお輝いているのは、よくよく考えれば凄いこと。令和になるまでの数百年間、ずっと誰かの手によって磨かれ続けてきたという訳です。一本の刀にどれだけの人生が関わってきたことでしょうか。それを思うとゾクッとします。

さて、展覧会を一通り見て、ちょっと休憩したいときは、ミュージアムカフェがオススメ。もしも場所を変えたいときは、琵琶湖岸添いを2、3分走ってホテル「セトレ マリーナびわ湖」さんなどいかがでしょう。

 

凝った外観の「SETREマリーナびわ湖」琵琶湖大橋の袂にあります。

 

ダイニングルームからはモチロン琵琶湖が眺められます。地元の食材を使ったイタリアンは美味しくて接客も感じいいです。

 

++++++++++

 

最後は名古屋。名古屋公会堂でミュージカルを見てきました。

実はそのミュージカルに身内が出演してて、応援も兼ねて観てきました。

久しぶりに見るエンターテインメント・ショーで凄く感動しました。出演したその子が踊る場面に目が釘付けで、ほとんど回りの人とか見えてない感じ。誇らしいやらウルウルするやらで忙しいwwwあっという間に終わってしまいました。

 

ランドスケープデザインがしっかりしています。緑豊かで木々の大きさに歴史を感じますね。奥に見えているのが名古屋市公会堂。

 

名古屋公会堂は鶴舞公園の中にあります。明治42(1909)年に開園した歴史ある素晴らしい公園です。こんな素敵な公園が街中にあるなんて本当に羨ましい。

とにかく広いので休日でもゆったりと過ごせそうです。小さなお子様専用のスペースや図書館があり、スポーツ施設も新しくなったみたいでこれがまたカッコいいんです。人工芝のグランドが緑緑していました。

公園を散歩した後カフェに寄るなら、園内にある「nunc nusa」さんが近くてオススメ。ケーキが美味しいです。私の好きなタルトがいっぱいありました。

 

古民家カフェのようで内装は昭和モダン風。いただいたのはピスタチオのタルトです。バランスのとれたお味でさすが。器もお洒落!

 

私が遊びに行くところといえば美術館とか寺院とか庭とか、ばっかりね(^^;

本当ワンパターン。

もちろん映画とか買い物にも行くけれど、テーマパークのような人込みは苦手。TDLにも行ったことがないっていうと、みんなに驚かれます。たぶんこれから先も行かないだろうな。USJくらいは行こうかしら?

 

 

百花繚乱ニッポン×ビジュツ展へ

前回のブログでご紹介しました京都文化博物館で開催中の「百花繚乱ニッポン×ビジュツ展」に行って来ました。

東京富士美術館が所蔵する3万点のコレクションの中から、日本美術の名品40点が展観。関西に住む私にとって、東京八王子にある美術館には、恐らく行くことがないだろうし、贔屓にしている琳派の展示もあるとのこと。しかも工夫を凝らした展示がされているそうで楽しみにしていました。

珍しく全ての作品が撮影可能でしたので、今日のブログは、画像も合わせてお届けします。

また、私の見た中の2作品に、東京富士美術館のサイトで公開されていた超高画質画像のリンクを貼っておきました。ご興味のある方は是非ご覧になって。

 

京都文化博物館。重文指定の別館は旧日本銀行京都支店で雰囲気ある洋館です。

 

蒔絵の硯箱や洛中洛外図屏風、源氏物語図屏風は実際見る以外にVRでも楽しめるようになっていました。

特に興味深かったのが江戸時代の室内を再現できるVR。金屏風の好きな場所にマウスを使って灯明をかざすことが出来ます。体験してみて感じたのは、金の濃淡の美しさ、そして絵に立体感が出る不思議。

照らされた部分の金と暗がりに沈みそうそうな金の差、それは色では表現できないものです。加えて炎が揺れると絵も揺れるので、絵の中の人々が動いているような、何かをささやいているのような錯覚に陥ります。照明で見るときとは全く違う印象でした。

寺院の襖絵などは、自然光で見せてもらえることが多いので、昔の人と同じように眺められますが、夜は閉まってしまうので、灯明で見たことがありません。今回はVRでしたが貴重な体験をさせていただきました。

洛中洛外図屏風の超高画質画像はコチラ→Google Arts & Culture

 

洛中洛外図と源氏物語絵図の豪華な屏風が並んで展示。豪華絢爛な眺めです。開催されて間もありませんがウィークデーの午後は空いてました。

 

個人的に贔屓の琳派からは若冲、抱一、其一らの作品が展示されていました。

3人共大好きな絵師ですが、何故か抱一の絵を見たときだけ、いつも鳥肌が立ち涙が出てきます。不思議です。

この白梅図は一見静かだけれど、梅の木の切り取り方やたらし込みの技法で描かかれた幹のデザイン、枝に見られる伸びやかな筆遣いなどは、もういかにも抱一っぽく粋で、それゆえに匂い立つような色気もあって、あぁ好きだなぁこの人って思っちゃう。

実はこの軸と同じような構図で紅梅図も存在していて、そちらは抱一のパートナー小鸞女史(後の妙華)の賛が入ったもので、苦労の末抱一と結ばれた喜びを表したプライベートな作品だったようです。

 

酒井抱一の白梅図。抱一の作品はこの一点のみ。

 

私ったら、つい抱一のことばかり書いてしまいますが、展覧会では弟子の其一が描いた「風神雷神図襖」が目玉のようでした。

 

あと、以前NHKの日曜美術館か美の壺だったかで見た「武蔵野図屏風」に会えたことが嬉しかったです。一面を無数の秋草で覆い尽す図様が斬新で、精密に描いた薄、そして金で表現した夕暮れの光、それらがとても美しく印象に残っていました。

江戸時代以前の武蔵野がどんなところだったか?西行法師はこう歌に詠んでいます。「武蔵野は 行けども秋の 果てぞなき 如何なる風か 末に吹くらん」風の行く末さえも分からぬ荒れ野原、だったのですね。

そんな風景を描いた武蔵野図は、近世初期のやまと絵系諸画派に好まれた構図があり、他に数点の同様の作例がある程パターン化されています。私がTVで見たのがこの屏風だったかは定かではありませんが、その中の一点に出会えたことが嬉しい。

武蔵野図屏風の超高画質画像はコチラGoogle Arts & Culture

 

ベンチに座って空想中の私。自宅の居間に武蔵野図屏風を置いたと仮定して眺めているところ。何とも贅沢な気持ちになります。

 

武蔵野図屏風の一部で私が特に好きな部分です。月が薄野から登ろうとしている様が描かれています。月は元々銀で彩色されていたもの。年月を経て黒くなっているので、銀色を想像して見ます。薄の緻密さ、凄くない?

 

その他に、源平合戦が超絶細かく描かれた屏風、兜や鎧、可愛い動物絵、浮世絵(よく見る北斎の神奈川沖浪裏とか)などなど、日本美術が広く網羅された見どころ満載な展示。特に刀の展示は他にないもので、名刀が手に取るように至近距離で眺められます。お好きな方には堪らないかと。

細かいところを見るギャラリースコープもそこここに置かれてあり、自由に使えるようになっていました。なんて親切なんでしょう。

 

この展覧会は9月29日(日)迄です。

次回は京町家の坪庭見学の様子をUPします。

京の美仏と庭巡り

これまで寺社へは「庭園鑑賞」目的で訪れることが多かったのですが、先日は「美仏鑑賞」という私にとっては新鮮な切り口で、お隣の京都へ行ってまいりました。というのも、珍しく一人ではなく、同伴がおり、彼女が仏像好きだったので。

今日は、この時であった美仏と、窓超しに見る庭園の画像をご紹介します。

 

+++++++++++

 

まずは龍谷ミュージアムで開催中の「因幡堂平等寺展」へ。

20体の様々な仏像を鑑賞した中には、なるほど確かにお顔やお姿がひときわ美しい仏像があります。平安時代や鎌倉時代の作られた当時は、どれほど煌びやかだったのでしょうか。それを想像するとさらに凄みが増します。

好みの問題もあるかと思いますが、私は鎌倉時代作・平等寺所蔵の「如意輪観音座像」に見とれてしまいました。ご存知の方も多いと思いますが、頬に手を当て右足を立てて座られた観音像です。こちらは、今まで出会った中でもとりわけ優美な観音様でした。

仏像の多くは文化財指定になっており、当然ながら撮影禁止。画像をご紹介できないのが残念です。

 

西本願寺の前にある龍谷ミュージアム。色々な視点から仏教芸術を掘り下げておられる。建物もカッコよくて好きな美術館です。

 

ところで、美術館や博物館などで「○○寺の仏像」という展示があるとき、いつも疑問に思っていたことなんですが、この像に魂って入っているの?運搬展示の際には当然魂を抜く儀式をされるでしょうが、やっぱり抜いたままなの?どっち?

思い切って係りの方に聞いてみました。すると学芸員に確認しますとのこと。しばらく待っていると・・・

展示後ちゃんと法要をして入れています、とのことお答えでした!ということは、毎日お勤めもされているんでしょうか?そこまでは伺えませんでしたが、ただの木像状態の展示も多いそうですから、聞いておきながらびっくりです。平等寺に行けなくとも、こちらでご縁がいただけるのは有難いことではないでしょうか。

そんなことで、手を合わせつつ鑑賞しました。

 

++++++++++

 

さて次は一旦京都駅に戻って、市バスで10分程走ったところにある泉湧寺へ。

「京都傑作美仏大全」という本があって、その巻頭に紹介されていたのが泉湧寺。塔頭寺院あわせるといくつもの美仏が祀られていると紹介されていたお寺なんです。

 

泉湧寺の門。この門の奥に塔頭寺院、神社、さらに学校など多くの建物と庭があります。造園屋さんの姿があちこちにあり(画像真ん中に立ってる方もそう)剪定に忙しそうでした。

 

天皇家ゆかりのとても大きなお寺で、神聖な気が漂う境内は、折しも青モミジが見頃です。少しの間だけ降った霧雨が、より一層緑に深みを与えていました。

こちらでは楊貴妃観音像や薬師三尊像はじめいくつもの美仏が祀られていますが、中でも運慶作の本尊・三世仏がものすごーく美しかったです。

天上に描かれた狩野探幽作・雲龍図の迫力もさながら、黄金に輝く仏像三体それぞれが神々しいばかりのイケメンなんです。特に斜め横からみたお顔が!仏像に男女の性はないとか言いますけれど、あえてイケメンと表現させてもらいます。同伴の彼女は涙を流して感動していました。

 

+++++++++++

 

とりあえず、美仏のお話はこのあたりでおいて、ここからは庭のお話を。

泉湧寺の塔頭のひとつで、雲龍院のお庭を拝見しました。やはり皇室と深い縁がある故に、高い寺格を持ち、別院とも称される寺院です。

こちらのお寺は庭というより窓が有名。京都にいくつかあるという「悟りの窓」。有名なのは源光庵ですが、ここにもあるのです。

 

徳川慶喜寄進の石灯篭。砂紋が天皇家の紋章である菊の御紋になってる!

 

中庭。水鉢にもやっぱり天皇家の御紋「十六八重表菊」が。美しい水鉢ですね~。この下は水琴窟になっていました。凝ってます。観光客の話し声がしなければ、そのままで聞こえますが、付属の竹に耳を当てても聞くことが出来ます。

 

手入れや掃除が隅々まで行き届いたお庭。サツキの花が色を添えていました。

座敷の窓や障子などの造作がとてもモダン。そしてそこから見える、庭の眺めが本当に素晴らしく、まさに絵か掛け軸かのようです。建物と庭との関係は、かくあるべき!と改めて思う景色でした。

 

障子が少し開かれて、庭木がいい感じに見えています。

 

書院の窓が「悟りの窓」と呼ばれる。予想より小さい窓でした。窓ありきの庭、でしょうか。

 

蓮華の間の障子窓がまた粋で。四角い障子窓から見えるので「しきしの景色」と呼ばれています。座る場所によって全部違う景色にも成り得る。

 

改めて障子という建具の秀逸さを感じます。ほんのりとした明るさを保ちながら、同時に自由に視界を閉じる(制限する)ことが出来る。だから余計な景色を省きポイントで庭を見られます。カーテンやブラインドと違って、枠がはっきりして、枠そのものにもデザイン性があり、まさに額縁そのもの。故に絵に見えるのですね。しかも季節によって景色が変わる絵、です。

これは寺院だから、という訳でもなく、一般住宅でも取り入れることが出来そうです。

 

 

現場帰りに隈さん建築を探訪-守山市立図書館

来週、仕事をする現場で打合せを行ってまいりました。

昨年から計画していた事案。かなり変更はありますが、有難いことに作らせてもらえることになりました。

 

来月オープンに向けて追い込み中の建築現場にて。ここに新たに花壇を設けます。

 

この度の現場打ち合わせは、パートナーの造園会社さんと、実際に仕事をする手順に沿って確認しつつ行いました。建築工事も佳境で、いろいろな職人さんが賢明に作っておられます。邪魔にならないようにしないとです。

建築工事といえば、よくあることなんですが、いただいている図面と変わることもあります。そういうところ、私達はいちいち説明を受ける訳ではないので(^^;

「あれ?ここ、図面と違いますね。」「このままではうまく収まらへんな。」「うーん。」ってな感じになることは、しょっちゅうなんですね。でもなんとか収めます。最後に収まりの帳尻を合わすのも造園の仕事。逆に言うと、最終工程の造園でしか出来ない帳尻合わせもあるのです。

 

+++++++++++

 

さて、今回の現場は守山市というところ。この近くにかねてから見たい建築があったので、ついでに寄ってまいりました。

それは、新国立競技場の設計でも注目の建築家・隈研吾さんが手がけられた「守山市立図書館」。オープンしたのは昨年11月1日でした。隈さんファンのワタクシ、まさかこんな近く(ディアガーデンから車で30分ちょいのところ)で見せていただけるなんて!思いもよらず嬉しすぎます。

実はオープンの少し前に外観は探訪していたのですが、内観は混雑が治まってからじっくり・・・なーんて思っていたら、うっかり半年近く経ってしまいました。

 

外観は如何にも隈さんらしく縦格子のデザイン。でも他の作品と違ってかなりカジュアルな印象を受けました。

 

トサミズキやサンシュが満開。もともとあったのか?新たに植えたのかわかりませんが。山にあるような木々と杉の意匠の建物が青い空に映えてます。

 

人々を引き込むように外に開かれ、散策しながら本と人との交流を生み出す「みち」のような図書館を目指したとか。図書館の周りには散歩道があって、その両脇に植栽スペースもあります。自生植物がランダムな感じで植えられていました。今はまだ苗ですが、おそらく梅雨明けにはモリモリと茂っていることでしょう。

デザインコンセプトは「本の森」で外装や天井など管内全体に滋賀県産の杉を使い木のぬくもりを感じるよう設計されています。私が素敵だなぁと思ったのは、内装のカラーコーディネート。淡いベージュのスギの木の色にグリーンっぽいグレーを合わせておられて、とても優しい色合いで和みます。

 

解放感ある大きな窓。本から視線を外しぼーっと外の景色を眺める・・・そんな動作が自然にできるのはこういうピクチャーウィンドウがあるから。

 

スギの木に包まれた、もしくは杉木立の中にいるような意匠。吹き抜けが予想以上に高く気持ちいい。

 

ガーデンファニチャーはディアガーデンでも取り扱っている「Altec(アルテック)」。デッキスペースでは飲食可能らしい。

 

図書館の中に併設されたカフェで。

 

訪れたのは春休み中のウィークデー、時間はお昼前でした。ご年配の方や子供さん、ママさん等で結構賑わっていましたが、吹き抜けの大空間のせいか、まだまだ余裕が感じられます。本棚が大きすぎるのか?肝心の図書は物足りない感じで今後に期待です。ここで調べものが出来るくらい植物や庭の本が充実するといいなぁ。

ともあれ、滋賀県にまたひとつお洒落なスポットが出来て嬉しいな。天気のいい日なら、テラスに出たり・・・、一日いても退屈しないかも。近江八幡市民の私は本は借りることは出来ませんが、スペースを使うことは可能なので、ちょくちょく寄ってみたいと思います。

 

 

師匠との別れ 

仕事以外で何か他の世界を持ちたいと思い、2015年夏から書のお稽古に通っています。かな文字や古筆(平安~鎌倉時代に書かれた和様の名筆)の勉強をしていて、いつも小筆で和歌を書いています。

筆を持つのは小学校以来で何にも分からない私に、書の魅力を教えて下さったのが師匠の島田雨城先生です。

文字の成り立ち、道具のこと、墨色の濃淡や筆使い、歌の内容に合わせた紙面の構成、余白の使い方、歌の中の言葉の意味や背景・・・それらを喜びと共に教えて下さった先生。知らないことだらけで、だからこそ覚える楽しみにワクワク・ゾクゾクしていました。先生があまりに楽しそうに話されるので、それを見るのも好きで、休みながらも何とか続けてまいりました。

そんな先生が10月に急逝されたのです。91歳、人生の最後の瞬間まで現役で、書に向き合われました。

 

++++++++++

 

12月8日土曜日、書道会主催のお別れ会へ行ってまいりました。

案内をいただいた時、先生にきちんとご挨拶をしてお礼を言いたい、そんな気持ちから何を置いても伺おうと決めていました。実は亡くなる少し前にお会いしていて、その時「僕もいつまで教えてあげられるか、わからへんけれどね。」って弱気なことをおっしゃったのです。

でもその時はお顔色も良く、とてもお元気そうに見えましたし、いつもと変わらず添削をして下さったので「先生、そんな寂しいことをおっしゃらないでください。これからもお願い致します。」と申し上げました。感性研ぎ澄まされた方ですから、今思えばですが、何か予感するものがおありだったのかもしれません。

一方凡人の私は、まさかそれが本当に最後になるとは思ってもみません。訃報を聞いたときは悲しみよりも「嘘やん!」という気持ちの方が強かったです。

 

会場はホテルセントノーム京都。小さな祭壇に先生のお写真があり、そこで手を合わせた時初めて涙が出ました。ちゃんとお別れをさせてもらえて、ありがたい気持ちで一杯です。

 

大きな会場の壁いっぱいに先生の遺作が飾られてありました。若いときに書いたもの、最近のもの、面白いところでは酔狂で書かれたものもあって、宝物のように見させていただきました。

恐れ多くて聞けなかった先生のご経歴や書道会の歴史なども、この時初めて知り、偉大な先生に出会え教えを請うことが出来たことに、改めて感謝しました。「自詠歌自書」を創作の第一としてすすめられた先生。私の作った拙い歌にも、真剣に向き合って下さり「若い方がこうして歌を作ろうとすること、それが嬉しい」って言ってくださいました。

思い出せば、次々と先生のお言葉が浮かびます。

 

遺作がズラリ。紙や表具、額などもひとつひとつ丹念に選ばれた素晴らしいものに違いありません。

 

お別れ会には100名以上の生徒さんが集まりました。湿っぽいのが嫌いな先生だから、明るく楽しい和やかなお別れ会にとプログラムがすすめられます。

食事をいただく間、色々な方が先生との思い出をスピーチされたのですが、中でも男性の方、プロの狂言師だそうで、その方の歌が印象的でした。狂言を生で聞いたのは初めてです。朗々と響く言葉ひとつひとつが、こんなにも心に迫ってくるとは、自分でも思ってもみませんで、ちょっとした衝撃をうけました。

能もわかりませんが、きっとこんな風に生で聞いたり見たりすると、想像とは違うのかもしれないな。今は亡き先生のお陰で、また新しい体験が出来ました。

 

+++++++++++

 

最後に先生の句を。

わがこヽろ 澄みゆくほどに 筆とれば 書線冴え来て よき歌書成らんか

 

書に遊び歌を詠む楽しみにあふれた何と清々しい句でしょうか。

素晴らしい生き様を最後に手本として残してくださいました。本当にお世話になり感謝の気持ちでいっぱいです。今は只、ご冥福をお祈りいたします。

仕事の忙しさにかまけて、初心を忘れ、練習を疎んじていたこの頃。先生に会えないならもう辞めちゃおうと心の中で9割決めていたけれど、お別れ会で諸先輩方を拝見し、新しい先生ともじっくりお話できて、もう少し頑張ってみようという気持ちになっています。

 

 

BIWAKO BIENNALE 2018 へ

近江八幡市の旧市街地で開催中の「BIWAKOビエンナーレ」を見てまいりました。

市内でも、この辺りは豊臣秀次が築いた近江商人発祥の地で、往時の繁栄を偲ばせる趣ある町屋が点在している観光スポットです。ビエンナーレとは、そんな町屋と国内外の新進気鋭のアーティストさん達がコラボする2年に一度の芸術祭なのです。

以前、東京の展覧会で見て大感動したアーティストさんが、実はビエンナーレに参加されていたってことを知り、地方のイベントでも意外と侮れないなーと見直したことがあって、それで、今度あったら絶対行こうと思っていました。

それなのに、いざとなるとあまりに近すぎて「いつでも行けるし~」と油断していたら、もう今週末(11日sun)で終わりとのこと!(゜゜)アララ

・・・ジモティってそんなもんですよね~~~。

 

この日は朝から秋晴れ。気持ちの良いポカポカ陽気で、久々に自転車に乗って出掛けました。風が心地よかったです。

 

ディアガーデンから旧市街地までは自転車を駆ると5分程度で着きます。道幅も狭いし駐車場も少ないので、一人のときは大抵自転車で。ここに写っているのが私の愛車です♡

 

会場の町屋は12もあって、75組を超すアーティストさんの作品が展示されています。中には、あまりにシュールで、古い町屋とマッチしすぎて怖っ・・・って、勝手ながら感じる作品もあります。そういう系は苦手なので遠慮して、見たかった作品が全て集中している「カネ吉別邸」に伺いました。

撮影は自由でした。いくつか作品を紹介します。

 

露地演出。鉄板で出来た園路。鉄板って庭にあっても素敵!濡れて滑らない何かが出来れば、アリですね。ガーデンデザインの参考になります。

 

吹き抜けの空間にすごくマッチしている小部屋のような?テントのような?

 

中に座って上を見ると、幾何学模様がうつくしー。

 

磁器で出来た雲のようなオブジェ。和の柄がこまかーく丁寧に描かれて、これまたうつくしー。奥の屏風もきれー。

 

雲の横にあったひょうげたオブジェ。桃のようなフォルムに足がついてます。かわいかった。

 

蔵の中にあった作品。ひとつだけある窓からの光が作品を神々しく照らしていました。この一体感、素晴らしー。

 

硝子で出来た泡のような?ドアからモコモコ・・・。泡の末端にはガラスの花が置いてあったので、泡じゃない?

 

硝子で出来た花びらが儚げに。これ欲しいっ。これはチューリップの花びらだなって、職業柄ね。見逃しそうな階段スペースにある窓際にそっと展示されてます。

 

他にもプロジェクションマッピングのような演出がされていたり、お香が焚かれていたりして、美術館で分厚いガラス越しに見るのとは、一味もふた味も違う面白い展示。

特に古い町屋って独特の匂いがあるから、お香ってすごく気配りされてるなって感心しました。香りだけでもかなり特別感・・・と思って見ると、これもlisnというブランドとのコラボでした。

ゆっくりと作品と戯れて、小一時間ほど過ごし帰宅。特別な仕掛けもない家で、アートがある暮らしについて考えてみました。さすがにここまで大がかりなものじゃなくてもね、場と呼応するアートがある家って楽しいだろうなって思います。

例えば庭で、自分ならどんな作品を仕込むだろう?って創作意欲が膨らみます。

 

庭を撮影する意味 

秋ばらが見頃です。春と秋に花盛りを迎える四季咲きのばら。秋の花は小ぶりながらもこっくりとした色合いが何とも素晴らしい。手を掛けたらかけた分だけ咲いてくれる、それがばらじゃないかな。

特に今年はすっごい酷暑だったから、それを乗り越えて咲いてくれたことが本当に嬉しいの。ということで、昨日は綺麗に咲いてくれたうちの「あおい」ちゃんを撮影しました。

私の場合、ディスプレイガーデンの記録として、またブログやインスタグラムに載せることもあって、ほぼ毎日、たくさん写真を撮ります。そうしているうちに撮るのがだんだん好きになってきました。プロが撮った写真と決定的に違うのは、育てた者目線、庭を作った者目線、そういう目線の違いかなぁと思います。テクニック的には劣るけれども、愛では負けないゾ。別に張り合うつもりはないのですが、まぁそんな感じです。

この子はこの光が一番きれいに見えるんだよなーとか、苦労して伸ばしたこの枝を生かしたいんだよねー、カタチは変だけど可愛いんだよねーとか、そんなことを思いつつ撮っていて、思い通りに撮れたら、その瞬間は自分の中に残ります。

 

あぁ、綺麗♡それしかない!咲きはじめは小豆色で咲き進むと紫がかったピンクへとうつろいます。この色をうまく撮るには曇りの日が最適っ!ということで昨日でした。

 

ちょっと逸れるようですが、こんな話を。

最近、京都新聞の「象徴のうた―平成という時代」という連載を楽しみに読んでいます。天皇、皇后両陛下が過去に詠まれた歌をテーマに、歌人永田和弘氏のエッセイがお二人のお写真と共に紹介されています。

両陛下の歌は、切り取られた情景にあたたかな眼差しが感じられてじーんときます。こんな風に詠めたら素敵だろうな。でもそもそも歌を詠む行為とは何なんだろう?ってわからないことが多いのです。そこで今日の記事です。なんとなくストンと腑に落ちました。

結婚してよかったと思った瞬間は?と尋ねられた美智子さまは、次のように答えられた。

「春、辛夷(こぶし)の花がとりたくて、木の下でどの枝にしようかと迷っておりましたときに、陛下が一枝を目の高さまで降ろして下さって、そこに欲しいと思っていたとおりの美しい花がついておりました。」

そんな「本当に小さな思い出」は

「仰ぎつつ 花えらみゐし 辛夷の木の 枝さがりきぬ 君に持たれて」(昭和48年)

という美智子さま自身の歌としても残っている。

本当はそれは逆なのかもしれない。歌に詠まれたからこそ、そんな小さな記憶が色褪せることなく三十数年間を美智子さまの心に生き続けたのだろう。歌に詠まれた時間は、他の時間とは違う、かけがえのない記憶として定着されるものである。歌を作る意味のひとつはそこにある。

何気ないことですが、陛下の美智子さまに対する優しさが伝わってくる素敵なエピソードです。

美智子さまのお気持ち、うんうん、わかります!男性のそういう優しさってキュンとしますよね。自分の意図したことが自然に相手に伝わっていた・・・この人と深いところで繋がっているんだなぁなんて、思われたのでしょうか。

そんな瞬間を繰り返し繰り返し思い浮かべながら、言葉を丁寧に選ぶ作業が、記憶の定着となる、そういうことですね、歌を詠むって。

 

今度はテーブルの硝子部分に置いてみる。そこに映る姿がええ感じやん!って気づいて、背景を暗くぼかして・・・なんて、私なりに工夫して撮ってます。

 

それで思ったこと。歌を詠むことと写真を撮ることは似ています。私も先に書いたように素人ながら一応、一生懸命考えて撮っているつもり。そんなことの繰り返しで、庭や植物の記憶がどんどん定着していきます。

そしてその積み重ねが、次の庭づくりに生かされているのかもしれないなって思います。

歌も詠めたら更にいいけれども(^^;

 

ベストショットはこれかな!インスタグラムにUPしました。

 

皆様も庭や植物の写真を撮られると思います。撮れた場面を見ると意外と他人目線で見られる、客観視できるところもメリットです。

庭づくりに大いに役立つ撮影という行為、これもガーデニングの一部にしましょう。

 

 

「田中一村展」へ

いつもお世話になっている素敵マダムから「佐川美術館で田中一村展やってるよ」との情報をいただきました。

「きっと馬渕さん好きだろうと思って!」

「えー、なんでわかるんですか?めっちゃ好きです、一村!」

お聞きしてからだいぶ経ちますが、ようやく少し手が空いたので見てまいりました。佐川美術館までは車で30分程。結構近いのです。クールでモダンな建物がかっこよくて、いつも空いてて静か。県内では一番好きな美術館です。

このブログでも過去何回も登場しています(^_^;

 

佐川美術館。エントランスより本館を見る。台風20号の影響で普段は鏡のような水庭に波が立っていました。こんな日は鹿の像(画像奥)がより勇ましくみえるようです。

 

画像は佐川美術館さんからお借りしました。クリックすると特別展のサイトが開きます。

 

一村の詳細ついては美術館のサイトをご覧いただくとして。

私が一村を知ったのは、たしか30歳になってまもなくの頃。奄美の亜熱帯植物、鮮やかな花や鳥、それらが力強く生き生きと描かれていて、一目みると決して忘れられない絵です。すごくモダンな構図で、日本のゴーギャンとも言われています。日本にこんな絵を描く人がいたのか!って衝撃を受けたのを覚えています。その一村の絵が、なんとここ滋賀で見られるなんて!滋賀に住んでいて良かった!(←ちょっと大げさか)

 

田中一村の特別展示室の入口で。佐藤忠良作「帽子・夏」の像がお出迎え。あら?いつもと違う場所。でもここも合ってますね。

 

特別展入口のサイン。一村の絵はグラフィックアート風にアレンジすると、とっても素敵です。美術館の雰囲気にもすごくマッチしています。

 

米邨が一村になる軌跡の展示です。それをたどっていて、私がなぜ一村の絵が好きなのかもわかりました。米邨と名乗っていた若いころ、琳派への傾倒もあったのです。米邨も酒井抱一の絵の影響を少なからず受けていました。草花の絵なんか、琳派の構図そのもの、っていうのもたくさんありました。

琳派は花鳥風月を題材にした絵が多く、日本画の中でもひと際モダン。私はそういう絵なら何でも好きなようで、だから一村の絵も覚えていたんだな~。個人的にすごく腑に落ちたというか。

それと今回初めて実物を見て、もうひとつわかったこと。黒だと思っていた色が、実は深い深い、深い緑色でした。あの洗練された深い色、柔らかくて奥行があって、本当に素晴らしい。あの色があるからこそ、鮮やかな色が更に映えて見えます。庭の絵を塗る時、出来るかどうかわかりませんが、真似してみようと思いました。

あぁ、それにしても。沢山の絵を見て感心したのは、一村の絵に対する一途な情熱です。

画壇とは決別し、生涯妻をめとらず、自らの才能だけを信じて、清貧を貫き、ひたすら絵を描いた69年の生涯でした。きっと書かずにはいられなかったのだと。普通ならもう落ち着いてしまいそうな50歳という年齢から、敢えて知り合いのいない奄美に移り住んで、新しい挑戦を始めたりして。画業が天職だったのですね。

そうだとしても・・・一体どうやって高いモチベーションをキープ出来たのでしょうか?一村にあって聞いてみたい。いないけど。

++++++++++

いつになく混んでいた館内。実は佐川美術館でこんなに人を見たのは初めてでした。(といっても絵を見るにはなんのストレスも感じない程度の人数ですけれど)

特別展の部屋を出て、常設展の部屋へ向かうと、一気に人が減って。みんな一村だけ見て満足されたのかしら?だとしたら勿体ないな。樂吉左衞門の茶碗の展示室は佐川美術館の中でもとびきり洗練されているのに。

 

樂吉左衞門の展示室へ向かう廊下。視線の先にある緑が床にまで伸びて。この演出は計算。床のタイルはそれように選ばれた素材なのでしょう。

 

茶碗の展示室ロビーまでは撮影可能な場所。天井から落ちる僅かな光がコンクリートの壁を洗って、静謐な空間になっています。

 

しかし、いつ見ても、樂さんの茶碗はよく分からない。

重そうだし、飲み口は分厚くて角が立っているので、唇を切りそうです。ひしゃげた茶碗もあって、どこから飲んだらよいかすらもわかりません。持つと自然に口に当たる部分、たぶんここかなぁ?なんて、随分と観察しました。実際お茶を点ててもらって、このお茶碗で飲むでもしないと、本当のところはわからないような気がします。

広い広い展示室にちっちゃなお茶碗がポツポツとあるだけ。モノトーンの張りつめた感じが非日常的。なんとも贅沢な空間。そして、モダンインテリア好きにはたまらない空間です。

++++++++++

帰り際に、特別展のパンフレットをいただきました。これがまた良く出来ていて、どうやら人気があるようです。わざわざ「おひとり様一枚限り」と注意書きがしてありました。

表には、展覧会の絵の中でもいいなと思った一枚が大きくプリントされていて、ローマ字のロゴも絵とよく合っていてお洒落です。開くと縦長のポスターみたいになります。

「コレ、めっちゃええやん!」気に入り過ぎて、パネルに加工しました。事務所に飾ってます♪(←どんだけ気に入ってんだか!)

 

ローマ字が入っているところがいい。縦長なところもいい。「ええ感じ~」と、ひとり悦に入って眺めています。しばらく飾っとこ(^m^*

 

ミュージアムショップで一村の一筆箋も買いました。しかも2セット。私はお客様へのちょっとしたメッセージを書くときによく使っています。めっちゃ綺麗やん?

 

興奮すると、ちょいちょい関西弁が出ます(笑)

奄美には田中一村記念美術館がありますが、なかなか行けそうもないので、いつの日か、晩年の作品をどーんと集めた展覧会を、また関西で。お願いしまーす!

 

 

母の日に母と過ごす有難み 

13日の母の日に合わせて兵庫県へ帰省しました。ここからは9割ハイウェイ走行で2時間ちょい、いつでも行けそうなのに、その前後のスケジュール調整やバタバタが面倒で、ふと気付くと数か月も足が遠のいています。親不孝な娘です。

帰省すると、母と食事したり、好きな花や器を見に出掛けたり。また家の中の諸々を手伝ったりしていると、ホントあっという間に数日経ってしまう。お蔭様で健やかにいてくれて逆に私を気遣ってくれる母、健康法とか食べ物とかいいものがあったらすぐ教えてくれます。でもあと何回こうして合って話が出来るのだろうかと。計算するとその少なさに愕然とします。

滋賀に戻るとき、私を見送る母がバックミラーにどんどん小さくなっていく。そのときが一番切なくて。またすぐに帰ってこよう、そうしっかりと思うのにすぐ時が流れます。あぁ。

++++++++++

今回はまず神戸で働いている姪の顔を見てから実家へ。一緒に新神戸駅近くのホテルでランチして旧居留地でお買い物など楽しみました。

若いときはよく遊びに行っていた神戸の街、久しぶりにブラブラ出来て嬉しかったなぁ。変わらないところ変わったところなど見るにつけ感慨深くて。

またいつものごとく沢山撮りましたので、ほんの一部ですが、皆様も観光気分で画像をご覧ください♪

 

ランチまで少し時間があったので、新神戸駅から徒歩10分位のところにある布引の滝へ散歩。これは雌滝です。更に上流には夫婦滝、雄滝があります。新緑と水しぶきが清々しい。

 

神戸のお洒落スポットのひとつ、旧居留地。街並みがとても素敵なんです。建物はそう変わらないけれど、入る店舗や雰囲気が洗練されていました。

 

懐かしの神戸大丸。回廊も雰囲気あって。

 

買い物の後、上の画像のカフェで一休み。夕方でテラス席が少し肌寒かったので中へ入りました。外の景色が神戸やわ~。街路樹が延び延びとして、これって管理方針がいいんです。こんな風になぜ近江八幡市では出来ないのか!いつも残念に思います。

 

実家へ着いてからは母やもう一人の姪っ子、それから(私の)弟たちともいっぱい話して飲んで、そしてお出掛け。

姪っ子ばかり出てきて彼女のお母さんが登場しないのはもう亡くなったからです。姪たちにとって母の日は辛い日でしょう。買ってあげたい品、してあげたいことは沢山あるでしょうにね。

そんなことで私としてはこの姪っ子ちゃん達がいつも気がかりなの。でも彼女たちはもう大人になったから、そんなおばちゃんのお節介は要らないのかもしれません。今はお化粧やお洒落の話が出来るようになって、ランチや遊び相手です。

 

2年前に出来たグランピング施設「ネスタリゾート神戸」へ。ここはホテルの前庭でお花いっぱいです。神戸とついているけれど三木市にあるのよね。神戸とつける方が聞こえがいいから?昔は「グリーンピア三木」でした。あれがこう変わったかぁ。

 

グランピング用の施設。

 

可愛らしくてお人形さんみたいな姪っ子ちゃん。自慢したいくらい美形なの。若い人と花は合いますね~。左の幹しかないのはユッカのような木。ここの気候に合わないのか芽だしが不安。リゾートの雰囲気を出したくて植えたのかな?勉強になります。

 

ネスタリゾート神戸はまだ工事中のところもあり、まだまだ拡大しそう。緑いっぱいで管理にもお金がかかってます。伺ったのは土曜日でしたのに、駐車場はガラガラ。ホテルのランチは盛況でしたが、老婆心ながら先行きがちょっと心配・・・なんて。ここは残ってほしいです。

次は、春にいつも見に行く播磨中央公園のバラ園、そして篠山市へ立杭焼き(器)を見に。母との定番デートコースです。

 

ピンクのフリルが美しい「マチルダ」。このバラ園は水辺もあり整形式庭園のお手本のよう。バラアイスが美味しいです。

 

篠山市の「archipelago」さん。最近どんどんお洒落なお店が出来ているみたい!こちらはクラフト&ライフツールのお店です。周囲はフツーの田舎なのにここだけイキナリお洒落なのにビックリ。

 

作家さんの企画展。

 

ディスプレイの参考になります。小さな緑は和の雰囲気。

 

実は陶芸家・和田麻美子さんの壺目当てで訪ねてきたの。モダンで静かな佇まいにキュン。彼女の作品、集め始めました。

 

連れて帰ってきた品をさっそく飾ってみました。和田麻美子さんの壺と神戸大丸「Sarah Grace」さん(関西初出店)で買った器、そしてディアガーデンのエゴノキの花です。

 

気候が良い時期ですからいつもよりお出掛けが増えました。今回ご紹介した兵庫県南東部は穏やかさとお洒落感が合わさったいいところ。お出掛けの参考になりましたでしょうか。同じ関西でも滋賀県とは言葉使いも気候も違うんですよ。

母いわく「欲しいものはもう何にもない。どこ行きたいって聞かれてもわからへん。でも連れってもらったところが時々テレビに流れたり、写真みたりしたら、あぁここ律子と行ったなぁ、あそこも行ったなぁ、って思い出すねん」

私もそうよ、お母さん。

これから先も楽しい時間を出来るだけ共有したい。そして母の小さな変化に気づける娘でありたい。仕事も大事ですが、母と過ごす時間は限られているので、やっぱりそれ以上に大事にしたいです。母の身体の調子に合わせて、これからも思い出づくり、たくさんしたいなと思います。

 

 

日々小さな感動を 

京都文化博物館で開催中の「ターナー風景の詩」展に行ってきました。

ゴッホ展にはすごい混雑とのことで行きそびれましたが(まぁそれほど興味がなかったのでいいのです)こちらはそこまで混んでないだろうし、ターナーの作品を関西で見ることも稀なので、とっても楽しみにしていました。

風景画で有名なイギリスの画家ターナー。描かれた風景に漂う「空気感」が妙にリアルに漂ってくるのが何とも不思議な感じです。風景画、特に海の大作には圧倒され、本の小さな挿絵に癒され、エッチングの細やかさに驚き、本当に見応えある展覧会。私が知らな過ぎたのですが、未知なるターナーに触れられたことが喜びでした。

普段は小さな美術館で好きな琳派の絵ばかり見ていますが、こうしてたまに海外の絵を見ると、奥行が凄くてクラクラします。大々的な展覧会は展示されている数もすごいし、楽しいけれどやっぱ疲れます。疲れるけど、この心震える体験は癖になるのよね。

いつも企画展や美術館に行くと思うのですが、何百年も前の作品とかね、それも本物をこんな至近距離で見られるなんて。世が世なら高貴な方々しか見られなかった絵も千円かそこらで見せてもらえるのですから、今の時代に生まれて本当に良かったと思います。なんて贅沢なんだ。

 

クリックするとターナー展の特設サイトにリンクします。

 

出品作の多くは日本初、しかも第一級品ばかりということです。私は週半ばのお昼頃に行きましたが、一枚の絵の前には2、3人しかおられず、割と空いた状態でしたよ。ゆっくり見せていただいてよかったです。

この春はあと二つ見る予定です。

私は絵を見ることだけじゃなく、美術館そのものも大好き。この2館は過去何度も行っている「馴染みの美術館」なので、ゆったり楽しんできます。

 

++++++++++

巨匠の絵とは、また全然違うものですが、次は可愛らしいコンサートのこと。市内の中高吹奏楽部合同の定期演奏会に誘っていただきました。

 

なんて可愛らしいパンフレットなんでしょう♡このイラストを見ただけで悶絶。

 

ご近所さんなんですが、ある女の子が吹奏楽部で頑張っているんです。彼女は小学生の時からディアガーデンのワークショップに毎年来てくれたり、普段もたまにですが遊びに来てくれて、私の勝手な思いですけれど、もう可愛くて可愛くて!中学校に入って、さすがにふらっと遊びには来れなくなった彼女が「良かったら聞きに来てください。」って誘ってくれて♡とっても楽しみにしていました。

時々練習している音は聞こえていたものの、演奏している所は見たことがなかったので、舞台に立って真剣に吹いている姿にちょっと感動。近所のおばちゃんですらこうなのですから、親御さんならどれほど感慨深いものでしょうか。

中学生の初々しい音色、高校生のビシッとしっかりした音色、どちらも楽しくて。生演奏を聴くのも久しぶりだったし、クラシック以外にも知っている曲を何曲も演奏してくれて、楽しんでもらおうという子供たちのあたたかな気持ちが籠った素敵なコンサートでした。最後のフィナーレなんて、全員がホールを取り囲んで大演奏!子供たちの真剣なまなざし、純粋さ、まじで泣きそうになったよぉ。

なんかね、すごい綺麗なオーラを浴びたなぁという感じです。プロの演奏も確かに素晴らしいけれど、こういうのもいいな。

 

++++++++++

それで思ったのですが。

小さな感動は、心に刺激を与えてくれたり、癒してくれたり。その心の動きが研磨剤となって、魂を磨いてくれそうな気がしています。年を重ねて、何でもない日常で感動する場面に出会えることは、本当に贅沢でかけがえのないこと、と思います。感動する感度も錆びつかせないようにしたいもの。

シラーッと過ごしているときも多いので注意したいです。