避暑地で庭めぐりー3

前々回前回に続き、先月末に行った避暑地(信州・安曇野)への旅行について書いてます。最終回は個人的にパワースポットだと思ってる美術館について。

美術館は美しいものが揃っています。アートはもちろん、建築や周りの景観が素晴らしいし、なにより静かです。他府県の素敵な美術館めぐりは私の旅行には欠かせないもの。そのあたりはツレ(夫)も理解してくれているみたい。

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安曇野には「安曇野アートライン」とい名前の通りがあるくらい大小19もの美術館が立ち並んでいます。その中で一番行きたかったのは絵本作家いわさきちひろさんの「ちひろ美術館」です。

 

広大な敷地。アルプスの山を背景にちひろ美術館が建っています。素晴らしい景観ですね。

 

上の画像を解説しますと・・・

駐車場から望む美術館は、小さな池越しに、芝生の小高い丘の上にあります。背景は雄大な北アルプスです。建築家・内藤廣氏による山並みを模したような建物は、その景色の中にそっと馴染ませるように建てられています。周囲に53,500㎡もの公園が広がり本当に贅沢な空間です。曲がりくねった道はどこか牧歌的な雰囲気が漂っていました。

近かったら入り浸ってそうなところです(^^*

ただこの日は台風が接近中で、画像でもお分かりのように、雨が降ったりやんだりしていまして、散策にはあまり向かない日でした。実際は写真で見るよりもだいぶ明るいのですが、どうも暗く映ってしまいます。

 

芝生の庭には、チェコの絵本作家さんデザインの石のオブジェ。カッコいいです。

 

切妻の引き締まった外観。

 

幼い頃、きっと誰もが一度は手にしたことがあると思う、いわさきちひろさんの絵本。素朴で柔らかなタッチや澄んだ色使いで描かれた子供たちは、いつみても心が和みます。

でもその絵は戦争がきっかけに生まれたのでした。だから彼女の絵は平和への祈りに満ちています。そして日常の何気ない幸せがいかに大切か、そんなことも訴えかけているようでした。子供が子供らしくいられる世界、そういう世界を大人がしっかり作らねばなりませんね。

ちひろさん以外のアーティストさんの絵本や展示もたくさん。戦争をテーマにした絵はちょっと子供には酷かもしれない程恐ろしい絵でしたが、そういうのも見てどう考えるかが大事なんですよね、きっと。絵本には残酷な話もよくあって、そういう話は細かいところは覚えていないけれど、感覚的なところで覚えているものです。

 

今年はちょうどちひろさん生誕100年にあたるそうで「LIFE」という企画展が催されていました。ちひろの絵にもよく登場する帽子がテーマのようです。展示室は撮影禁止ですが、ホールや廊下、外部空間は撮影出来ましたのでご覧ください。

とってもファンタジーでしたよ~(^m^*

 

企画展の展示。トラフ建築設計事務所さんの「空気の器」に色を付け、帽子の形にアレンジして飾ってあります。

 

ロビーに飾られた空気の器の原型。広げ方しだいでこんな形にもなって、しかも白だとまた雰囲気が違います。ふわふわと揺らいで雲のようでもありアートでもあり。

 

帽子の部屋。ここで子供向けワークショップが開催されていました。生き生きと楽しそうでした。

 

子供用の机やイスがそこかしこに。 絵本の美術館ですし、この日は夏休みともあって、子供たちがたくさん。子供たちがいて完成する空間ですね。

 

かっこいいデッキチェアの向こうに見えるのは、ブルーサルビアの花畑です。ブルーサルビアはどこでも買えます。寒さに弱いので通常は1年草扱い。

 

小さいころ読んだ絵本もちゃんとあって、すっかりちひろワールドに魅了された私達。ミュージアムショップで珍しくポスターを買いました。ポスターだけだと買わないところですが、ちゃんとマットがついていて、しかも測った訳でもないのに、手持ちのフレームにぴったりはまりそうな気がして、いいかも!と2枚も買っちゃいました。

家に戻って早速合わせて見ましたら、本当にドンピシャで!自分でもビックリ。やるやん!私って、久しぶりに自分を褒めてあげました。

 

「緑の風の中なかで~In the Fresh Green Wind~(1973年作)」夏らしい絵でしょ?色合いがすごーく綺麗です。少女が緑になった秋色アジサイの向こうに佇んでいる風に飾っています。

 

緑の少女の絵は私好みで、もう一枚は夫が好きな絵です。それは冬っぽいので、また時期が来たらブログに掲載するかもしれません。

そして、もう一つ買ったのは「空気の器」。今の所モビールみたいにして飾っていますが、そのうち器として飾るかも。面白いオブジェで、うまく考えられているなぁと思います。

 

薄いけれど意外としっかりしている紙で出来ています。全体に円周にそって細かな切れ込みが入っていて、真ん中の平らな部分を底として固定しながら少しずつ引っ張り上げると網のような模様が出現。見えるかな?七夕の飾りでこんなのありましたよね?

 

ちひろ美術館、想像以上に素敵でした。晩秋の紅葉のころにもう一度訪ねられたら最高だろうなぁ。

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さて、今回の旅の宿は・・・。

立山や安曇野に近い温泉旅館の「界 アルプス」さんにお世話になりました。温泉に浸かって、まったり癒されるのも旅の目的のひとつなので、界さんはもう我が家の定宿的存在。最近は施設も増えたので、便利に使われせてもらってます。

こちらの建物、特徴的だったのは「雁木造り」です。雪深い地域の商店街などで見られる屋根付き歩道のことで、今で言うアーケード。私は新潟でのお仕事で初めてこの存在を知りました。それが信州にもあるんだなぁって。確かに便利だし建築と一体になっていると趣があります。

新潟の上越には江戸時代から既にあったらしい。私が関わったお仕事は、そんな伝統的な雁木造りを取り入れた素敵な施設のランドスケープです。またお許しが出たらいつかこのサイトでも公開したいと思います。

 

駐車場からの界アルプス全景。景観を壊さないように?2階建てと低く抑えたモダン和風の建物。各棟が雪よけの雁木(がんぎ)で繋がれています。

 

小川のあるテラスがありました。暑いけれど樹は青々茂って元気そうでした。ここで湯上りにラムネやアイスをいただきつつ夕涼み。

 

図書館のようなラウンジ。コーヒー美味しかったです。ここはどこの界さんにもあるスペースで個人的にお気に入りスペースです。

 

信州っぽい演出の囲炉裏端。杏のピューレがかかったかき氷、果肉感たっぷりで美味しかったなぁ。夜は冷酒がふるまわれたのですが、お腹いっぱいで一杯しかいただけなかった。勿体ない事をしました~^^; 朝はかまどで焚いたおかゆもいだたける。これらは宿泊料に込みですので何度でもいただける。でも常にお腹いっぱいなので入らないーっ(>_<)

 

お部屋のリビングスペース。和のような和でないような独自のインテリア。地元の作家さんの作品がそこかしこにあってちょっとしたギャラリーのようにも見えます。備え付けのシャワーがレインシャワーでした♪

 

作家さんの茶器も雰囲気合わせてあって素敵でした。

 

きれいなお月さんが格子に映えてます。

 

台風が来なければ、松本市内も散策したかったのですが、何の備えもせず出て来てしまったし、前代未聞の台風だとか言うし~。早めに帰路につかざるを得ませんでした。

美味しいものや庭めぐり以外の観光など、話は尽きませんが、そろそろ締めたいと思います。そのうち自分用に買ったおやつがちょいちょい登場するかもしれません。

 

 

ありがたい癒しやご利益はどういただく? 

お盆休みに先駆けて、混まないうちにと、近場の伊勢志摩へお食事と温泉を楽しみに出掛けました。ホント温泉好きな夫婦なんです。ここ滋賀県内にも温泉はあることはあるけれど、新鮮な海鮮料理がいただけるお隣の福井県や三重県に出掛けることが多いです。

そんなことで、お伊勢参りはほぼ毎年、です♡

伊勢神宮は言わずと知れたパワースポット。そのパワーがどれだけ素晴らしいものか、ワタクシ鈍感なのでよく感じられていませんが、神聖な気を浴びているんだろうなと思って歩いています。立派な大樹が多く、水がとてもきれい、建築が素晴らしい、その3点セットがあるだけで、もう大好きな場所ですが、スカーッと一気に浄化されるとも聞くので、こまめに行けるのは本当に有り難いことです。

 

伊勢神宮(内宮)の正宮。お陰様で今年も元気にお参りさせていただけます。ありがたや。

毎年のようにお参りさせてもらって、ひとつ気になることがあるので書きます。

参道には幹の直径が2m以上もあるような大樹がたくさんあります。そのような木に人々が寄っていき、ずっと撫でていたり、抱きついたりされてます。パワーや安らぎをもらいたい!と思う気持ちはとっても良くわかりますが、そのせいか?根元の樹皮はツンツルテンになっています。これはやり過ぎです。木にとっては不自然なことだと思うのです。

樹皮のすぐ下には根からの水分や葉で作られた養分を運ぶ大事な管があるのに、ましてや根に一番近い部分だし、こんなことをして大丈夫なんやろかと心配になります。私たち造園業の者は、樹皮を傷つけないように、とても神経を使っているからです。

大事な木ですから、神社の方も心配されてか、根元にこも巻の要領で養生している木もありました。その木の周りにはさすがに誰もいませんが、その代わりとなる裸の大樹をまたペタペタ触られています。あぁ。

樹皮に耳をつけても水が流れる音など聞こえませんよ。聴診器を当てて聞こうというのが流行ったこともありますが、水の移動距離はごく僅かなので聞こえません。夢を壊すようでごめんなさい。聞こえるのは外部の音か、普通に軽く耳を塞いだら聞こえるような音で、空耳なんです。

たまたま登った山の木に抱きつく程度なら支障はありませんが、伊勢神宮のような日々参拝客が押し寄せる場所で、何十人何百人か単位で毎日それをされたら、木は嫌がるだろうなと思います。ましてやそれがご神木となれば軽々しく触ってよいものでしょうか。中には本当に神様が宿っている場合もあるといいますが、普通、仏様や神様の像には抱きついたりしませんから、やはりおかしな行為じゃないでしょうか。

木を身近に感じる仕事に就いてから、寿命の長い大樹を敬う気持ちはより大きくなりました。ご神木から本当にパワーや癒しがいただけるのなら、木から離れていても届けてくださるはず・・・私はそう思っています。だからそっと仰ぎ見るだけ。

 

夏のおかげ横丁といえば、コレ!赤福氷。氷の中に赤福餅が入って美味しい。汗が一気に引く~。

さて、静かに参拝を終え、温泉で汗をサッパリ流したあとは、ご馳走が待ってます♪

 

最初のきれいなテーブルが左上の状態。それからどんどん運ばれてきて食べるのが追いつかずテーブルの上は大混雑。それにしても三重は美味しいものがたくさんありますね。

お料理の品数がものすごかったので、飲むのは程々にして食べる食べる。今回は旦那さんが奮発してくれて、松阪牛A5ランクのステーキもいただきました。年齢的にもう脂身の多いお肉は避けるようになっているので、こういうのは本当に久しぶりです。A5というのは売買基準で味の基準ではないと言いますが、やっぱりね、そりゃもうね、美味しいに決まってます~♡ タレが5種類もついてきて、 味の違いを堪能している間にペロリとたいらげていました。

途中、コースのお料理以外で、料理長さんから鯛の兜煮のサービスがありました。甘辛くてゼラチン豊富な身が、これまた日本酒と合うのよね。きれいにいただいた後、お皿を下げていただく時に、仲居さんが骨の小山を見て一言。

「あ、これ、鯛の鯛ですよ。」

「鯛の鯛?何のことですか?」

「この骨のことですよ。」

・・・どうもテキトーに寄せておいた骨の一番上にある小骨のことを言っておられるようです。

「鯛の姿ように見える骨だから、鯛の鯛って言うんです。縁起物で財布の中に入れておくとお金が貯まるっていいますよ。よかったらどうぞ。」

「へぇーーーっ!そうなんですか!(゚O゚)」

そんな骨があったとは、初めて知りました。担当の仲居さんがたまたま年配の方だったので、こういうこともよくご存知のようで、若い仲居さんは私と同じようにポカーンとされてました。

 

右の画像が「鯛の鯛」です。○印のあたりヒレの付け根の骨。言われてみれば魚っぽい形ですね。煮付けだから取りやすかったのだと思います。

それにしても色々な縁起物があるものですね。

後で調べてみると、目出度い鯛の中の鯛ということで、江戸時代から縁起物として喜ばれていたそうです。鯛中鯛とも言います。胸ヒレを支えたり、動かしたりするのに使われる部分で、神経の通る穴が目のように見え、全体の姿が魚っぽい。硬骨魚類のどの魚にもこの骨はありますが、特に昔から珍重されたマダイの物が、形も美しいそうです。

自然の生んだ最強の開運グッズ、なんて言っている方もいらっしゃいますが、普通にどの鯛にも二つあるものです。スーパーに並んでいるお頭付きの鯛や、兜煮用に頭だけをパック詰めされたものを買ってきても見つかりそうです。ただ、焼いてある鯛は、うまく取れないかもしれません。もし鯛をいただく機会があれば、探してみてはいかがでしょうか?

 

私の鯛の鯛は2.5cm×5.5cmほど。ペラッペラです。一応洗いましたが、溜まり醤油色に染まっているようです。

お伊勢参りの後というタイミングで、しかも偶然いただけたという、ちょっと特別感のある鯛の鯛ですので、大事に持ち帰りました。とても繊細なものなので、壊れないように工夫しないと。

神仏や縁起物って、ありがたいものには違いないけれど、頼り切っている訳ではなくて「やれることはやったので後のことはお任せします」ですよね。大事なのは、前に立ったとき、本当にやりきったとキッパリ言えるのか?そこだと思います。もしも胸を張って言えたなら、どんな結果をいただこうとも素直に受け入れられそうな気がするんです。そういう意味で神仏は私の中にいて下さり、縁起物は応援してくれるものだと。

 

 

関西の奥座敷へ  

先週末はお休みをいただいて神戸の有馬温泉へ行ってまいりました。

金泉といって赤茶色の温泉が特徴的な日本最古の温泉です。山間にありながら都市部から近いので関西の奥座敷とも呼ばれます。兵庫出身の私にとっては身近な存在で、実家からも車で小一時間ほどですから、日帰りで気軽に行ける温泉なの。

今回は母の喜寿祝いの食事会兼ねてお泊りしてきました~(*´ω`*) このところバタバタしていたので、ひょっとして母よりも私の方が、この日を楽しみにしていたのかもしれませんw 有馬温泉には素敵な宿がたくさんありますが、個人的にご縁のある「有馬グランドホテル」でお世話になりました。

 

有馬グランドホテルの中庭より。

 

 

テラスと内風呂がついたお部屋に泊まりました。L型の大きなソファがあるリビング、竹の床、シモンズのベッドなど、とーっても寛げるインテリアに大満足♡

 

グランドホテルは、老舗ホテルならではの落ち着きとサービスはそのままに、現代的に改装されたお部屋やスパがあり、知らない間にとってもお洒落になっていました。部屋の露天風呂以外に大浴場の方にも行って、いろんな種類のお湯を堪能。もう温泉好きにはたまりません♡

食事会は四季亭という料亭で。久しぶりに身内が集まり母を囲んで楽しいひと時でした。個室だったので全員リラックスしまくりw美味しく飲んで食べて。懐石でしたが、お酒を飲むペースにあわせてゆっくりお料理を出してくださったので有難かったです。

もしも母がいなかったら、ここにいる全員がいないんだなぁと思うと、やはり偉大だなぁなんて改めて感謝です。夫の両親も私の父も、もういないので、母には長生きして幸せでいてほしい。実際まだ働いていてとっても元気な母ですが、出来ることは惜しまない「安心して大丈夫やで!」と姉弟で伝えました。

特に私はひとり離れて滋賀にいるので、今は年に数える程しか会えないの。これからは出来るだけ帰省して母と過ごす時間を持とうと思います。

 

ホテルのご好意でサプライズ演出やお料理の献立など細々と手配していただきました♡専用の座布団やチャンチャンコがあるんです。照れながらもポーズしている母です。案外似合ってましたw

 

翌日チェックアウト後は、荷物をホテルに預けて母と温泉街をブラブラ。グランドホテルは高台にあるので、温泉街へは歩いて行けない分、送迎バスを15分ごとに出してくれます。電話すると迎えに来てくれるので不便さはありません。車で行ったけれど、駐車場は少ないし狭いし勿体無いので、利用させてもらいました。

1時間程で主な通りは見て回れるほどで、お土産屋さんはもちろん立ち寄り湯や足湯があったり、秀吉やねねゆかりのお寺などもあって、日帰りでも十分堪能出来そうです。敢えてレトロな雰囲気で統一してあって、女子が好きそうな街並みでしたよ~(´m`*)

 

有馬温泉街をブラブラ。ちょっと行かないうちに小洒落たカフェやスタンドバーなどが出来ていました!

 

私が惹かれたのは「有馬籠」という竹芸のお店。安土桃山時代から続く伝統工芸品で、主に花入(花器)として茶道のなかで愛用されたそうです。お店の入口付近には手頃な価格の品や日用品・お土産品があり、奥に進むと工芸品らしい繊細で凝った細工の花入れが並んでいます。工芸品はン万円もするので目の保養をさせてもらい、自分用には可愛らしい花入れを買いました。

早速飾っています(^-^)

 

普段使いできる有馬籠です。敷物もそうです。少し秋色がかったアジサイを活けてみました。夏の花生けはやっぱり籠が合いますね♡

 

久しぶりの有馬温泉、良かったです♡ 今回は耐震工事中で泊まれなかったグランドホテル系列の「中の坊瑞苑」は今年11月オープンとのこと。今度は夫とこちらにお泊りしてみたいなぁ~なんて、また働く楽しみがひとつ増えました♪

温泉地には外国人観光客もたくさん来られますが、有馬温泉は比較的少ないです。関西に住む皆様には意外と近いので是非行ってみてください♪