今年作庭した(株)仁々木様 の前庭のメンテナンスに行って参りました。
社員様による日々のお手入れ(お水遣りやお掃除)は欠かさずされていますが、更に良くなるようにと、年2回、ディアガーデンがメンテナンスをさせてもらうことになりました。
この時期のメンテナンスは、
- 落葉樹の剪定や宿根草の冬支度
- 植物の養生と植物がなくなった余白を美しく見せるための処理
- お正月を清々しくお迎えになられるようにすっきりとお掃除
・・・と、やることが色々あります。
メンテナンスするのは、京都市の祇園本店と滋賀の守山市にある近江工房店の2店舗。場所や大きさは違えども、どちらも和の風情と季節感を大切にした庭となっています。
作庭記はコチラ→新しく作った祇園本店、既存のものを使ってリフォームした近江工房店
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まずは守山工房店のメンテナンス。
11月末に行いました。ビフォーアフターをご覧ください。

山野草やグラス類を中心に植えた花壇。半年で随分と成長しました。春は花、夏は青葉、そして今、秋の紅葉と穂を楽しむグラス類が見頃です。
この時は紅葉の真っ盛り。暖冬の影響か?秋の草花が例年ならもう枯れかかっているところ、一部ススキはまだ穂を出したばかりで、野イチゴは花を咲かせており実も生っています。フジバカマがたくさん咲いているし、ギボウシの葉も何故かまだ青い!ディアガーデンの庭もそうだけど、いつもより季節の進みが遅いようです。
モミジは大きくする予定なので切れないけれど、それでも色々やることが。
暴れてる柳など低木を剪定し、大きくなりすぎる傾向のグラスは株を小さくし、枯れた宿根草の葉や雑草を取り、蔓延った伊吹ジャコウソウを切り詰め、砂利を洗い、マルチングを追加・・・と結構手をいれました。
最後に花壇の周りをきれいにお掃除して、お水をやって終了。12月中に様子を見てもう少しだけ手を入れるかな、って考えています。

さっぱりした、かな?

晩秋の風情漂う前庭。
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次は祇園本店。
こちらは小さな花壇ですが店舗ということもあって、出来上がり直ぐ見栄えするようにというご希望で、初めから敢えて多めに植えておりました。ですからメンテナンスは間引いていく作業になります。
普段お手入れをして下さっているお店の方は、折角大きく生き生きと茂った植物を切るなんて、可哀そうだし勿体ないって、なかなか手を出せないでおられます。が、このまま来年春を迎えるとボーボーに茂ってしまいます。
で、心を鬼にして?いや、結構あっさり切っちゃいます。

お手入れ前の画像。こちらは常緑の植物が中心です。溢れんばかりの緑、緑、緑。立派になったなぁ。
「えーそんなに切っちゃっていいんですかぁ?」
「いいんですよ~^^」チョッキン!チョッキン!まだ切れるけど、こんなモンにしとこうかな。

苔や石が見えるまでに切り詰めてスッキリ

お手入れ前。真ん中に水道のメーターボックスがあって竹の蓋で隠しています。その蓋が見ないくらいツワブキの葉っぱが茂りました。ヤブコウジの赤い実も埋もれてる。

近くで見ると、ヤブコウジの赤い実が良く見えるようになりました。来春成長するための余白も確保。また来年梅雨前あたりにメンテに入る予定。
小さな花壇ですが、庭のように見えるようにするには、余白も大事かなと思います。
ツワブキの花茎が上がって蕾がたくさんついてました。株元にもこれから立ち上がりそうな花芽がいっぱい。ツワブキは本来なら11月中頃から咲くものなのに、まだこれからです。今年植えつけたばかりということもあるかもしれませんが、やっぱり遅いです。コバノズイナも紅葉してないし、どうなってんだ?
でも、黄色い花が咲いたら、また違った眺めになるだろうなって楽しみです。