十五夜の室礼2020

10月になりました。そして昨夜は十五夜でしたね。

皆様はお月見されましたか?私はテラスに室礼を整え、ゆるりと中秋の名月を拝みました。

雲一つない晴天の空に神々しいばかりに輝く月、ずっと見ていると「吸い込まれそう・・・」と感じるのは私だけでしょうか?引力を感じるというと、大げさですが、それに近い感覚です。

下の画像↓はお月様が空高く上った22時過ぎの様子です。違う角度から19時頃に撮った画像をインスタグラムに投稿していますので、宜しければご覧ください。(→コチラ

 

テラスでお月見。まあるく輝く美しい月、まさに名月です。

 

ディアガーデンは東~西側の3方を住宅で囲まれているのですが、テラスのある場所だけは比較的開いているため、午前中はお日様がサンサン、そして夜になるとお月様が眺められます。夜半にはもう裏のお宅の屋根で見えなくなりますが、その頃には私も休みますので、ちょうどいい時間帯だけ見る感じです。

観月の為に造営された桂離宮のように、緻密に計算して設計した訳では全くなくて、たまたま上手くいっただけなんですが、月が好きな私にとってはラッキーでした。

 

2008年に訪ねた桂離宮。月へのこだわりは尋常ではありません。

 

 

桂離宮内には「月見台」「月見橋」「月波楼」「歩月」などの建造物があり、屋内には月の字の引手、「歌月」の額など、装飾品も多々。桂という場所自体が古より月と関係が深く、源氏物語や藤原道長との関連もあり・・・と、知れば知るほどに奥深い、そして美しい場所です。

これから家を建てられる方は、ここまでではなくとも、月に拘ってみるのも一興かと存じます。勝手な想像ですが、素敵に歳の重ねた大人の邸宅って感じがします。

 

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さて、十五夜の室礼ではお団子と芋類、秋の収穫物、秋の七草などを供えます。このとき、月から見て左側に自然が育んだ作物、右に人が作ったお団子を配するのが習わしのようです。

私の場合、この頃はお団子は省いて、お花と野菜、果物のみお供えすることが多いです。

 

十五夜の室礼を準備。依り代の薄に合わせたのは庭から手折った藤袴です。どちらも秋の七草。花器と果物は丸いものを選び、満ちる月の豊かさを表現。

 

年中行事の根底にあるのは生かされている感謝と喜び、そして繁栄を願う気持ち。室礼には全てそのような意味が込められており、それを植物に託して表現します。

年中行事と植物の関連を知ると、日本に自生する植物の素晴らしさを実感しますし、そんな自生植物を取り入れた庭づくりは、風土に合った滋味深さがあります。

ただ華やかだったり、使い勝手がいいだけではない、日本人の暮らしに沿ったものとなるのです。

 

 

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