お盆休みと夏の甲子園(追記アリ)

お盆休みもそろそろ終わり。皆様、ゆっくり過ごせましたか?

コロナ禍でようやく行動規制のないお盆、久しぶりにお墓参りをされた方もいらっしゃるかもしれません。

うちは夫婦それぞれの実家が県外。短い休み期間で両方参るのは体力的にしんどいので、お盆は夫の実家のお墓を優先し、自分の実家は春か秋のお彼岸に参るようにしています。

こういう機会に一族が寄って過ごせることは、やっぱり貴重だし嬉しいものですね。

ご先祖様に感謝です。

 

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この休みのビッグニュースといえば、夏の全国高校野球選手権大会に、母校「兵庫県立 社高等学校」が初出場したことです。

兵庫県でも指折りの強豪校で、過去、春の選抜大会ではベスト4まで残った実績もあります。

惜しくも2回戦で敗退してしまいましたが、素晴らしいチームでした。個々の技量もさることながら、冷静で堅実な野球をするチームです。諦めない姿勢、対戦校への敬意、何もかも素晴らしかったです。本当にアッパレで誇りに思います。

(ここから追記)

社高校の試合のあと、ディアガーデンのお客様が甲子園球場に試合観戦に行かれまして、お土産にと、大会オリジナルグッズを買ってきてくださいました。

めちゃ嬉しい♡ 夏の大会初出場のいい思い出になります。(私はただ応援していただけですが)

ありがとうございます!!!

 

社高校のネーム入りピンバッジ。かわいいです。どこに付けようかな~?

 

(追記ここまで)

いま住んでいる地元、滋賀では「私立近江高等学校」が準々決勝に進みます。郷土愛って、そんなに意識したことがないけれど、私にも少なからずあるようで、やっぱりソワソワドキドキして試合観戦しています。

甲子園の試合中継を見ていると、純粋な眼差しにキュンとしますね。コロナに振り回され、それでも腐らず地道に積み上げてきたものが、選手一人ひとりの表情に現れています。

自分の高校時代と比べると随分大人びて見えて仕方がないです。

 

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さて、8月も半ばを過ぎ、後半戦に向けて、そろそろアクセルを踏まないとな。

 

今朝のディアガーデン。前庭の様子です。8月は紫の花ばかり。バーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ)が自由奔放に揺れています。

 

大小の庭作りプロジェクトが秋以降、本格化。

このサイトのリニューアルも予定しています。

8月前半に英気を養えたので、諸々、意欲的に取り組んでいきたいと思います。

 

 

日光建物探訪③-SHELTER GARDEN NIKKO

久しぶりに行動制限のない夏、とは言え、かなり自分を制しつつ、夫婦で日光へ行って参りました。

「観光目線ではない」建物探訪記を3回に分けて綴ります。最終回はホテル編です。

(前回はコチラ)

日光建物探訪①-那珂川町馬頭広重美術館

日光建物探訪②-大谷石の蔵

 

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今回は「シェルターガーデン日光」に宿泊しました。日光東照宮から車で5分ほど走った山の中にあるリゾートホテルです。

インテリアが、なんというか・・・ユニークでした。

スタッフの方はとてもフレンドリー。開業されてから1年とまだ新しいこともあり随所に一生懸命さが伝わってきます。もてなしにも遊び心を感じました。

 

ラウンジでシャンパンをいただきながらチェックイン。まず目に飛び込んでくるのは山の緑。そしてこの床。ゴツイです。

 

ホテルのコンセプトは、フランスの田舎町にある中世の小さなホテルからインスピレーションを得たとか。今の建築にない手作りのぬくもりがあったのだそうです。素材本来の素朴さや温かみを感じてもらいたいとのことです。

私達が泊まったのはリバービューのスーペリアルームです。

ラウンジと同様に、ここでも無垢の木が多用されています。無塗装のモールディングを見るのは初めてです。それが一瞬、DIY?と疑うようなラフな納まり。突き合わせの部分がズレていたり、端っこを揃えて切ってなかったり。クローゼットの扉も古材のような荒い仕上がりの無垢板がこれまたラフに貼られていて、鉄のフックで留めるようになっています。

「え?こんな雑でええの?」と思ってしまいましたが、そこは「敢えて」「わざと」でした。

デザインはとてもモダンだけれど、自然素材をふんだんに使ったラフな仕上げ。このバランスがとても興味深いお部屋でした。

一方、寝具やカーペットやタオル、パジャマなどはとても質のよいもので、備品やアメニティも充実しています。すっごい山の中ですが、Wifiやサブスクなどデジタル環境も不自由ありません。

写真いっぱい撮ったのでUPします。

 

リバービューのお部屋。インテリアの一番のポイントは2300×2300の一枚ガラスの窓。素晴らしい眺め!です。モールディングの額縁が付いていて、まさに絵画をみるようです。パーソナルチェアは不揃い。クッションカバーも馴染ませるのではなく外しで。

 

ベッドはSealy。バスルームの天井とテキスタイルはブラックで部屋とまた雰囲気が違います。ガラス張りなのは、バスタブからも山を見るため、だと思います。

 

でもこのインテリアは好みが分かれそう。年代も選ぶと思います。ご高齢の方は恐らく寛げません。小さなお子様のいるファミリー向けでもないような。

建物探訪が大好きな私は興味深々。とても楽しめました。

大自然の中に立つホテル、同じ自然素材を使っても、馴染ませるような和のデザインもあり、そっちも大好物ですが、たまにはこういった刺激的なデザインも面白い。思い出になります。

 

デスクコーナーには偶然にもディアガーデンの事務所の椅子と同じエルゴヒューマン。こんな部屋だったら寛ぎ過ぎて仕事にならんな。

 

大型額縁のビューウインドウはベッドからだけでなく、バスルームからも楽しめます。猫足のバスタブが置かれています。洗面は鉄。シンクも鉄。なんと叩いて窪みを作っていました。シャワーブースとトイレもここ。

 

猫足のバスタブは初めてでしたが、170cmと大きめな私の身体にジャストフィットでした。頭から背中にかけてが安定するというか、特に頭の納まりが良かったです。足もゆったり延ばせました。

日光峰山清湧加温の湯に、2種類用意されていたバスソルトのうち、フローラルな香りの方を入れて、窓外の景色を見ながら非日常に酔いしれました。

猫足のバスタブ、また機会があったら入りたいな。

 

バーコーナーに置いてあったKalitaのコーヒーセットを使ってコーヒータイム。ポットはBalmuda、豆とカップ&ソーサ―オリジナル、水は湧き水だそう。夫が豆を挽いて淹れてくれました。

 

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お風呂でサッパリしたら、着替えて、ラウンジでカクテルタイムです。

スパークリングワイン、厳選されたワイン、カクテルなどが無料でいただけるサービスがあって、おかわりもできます。

これは嬉しい。

 

ラウンジのバーコーナー。ポイントに使われたブラックが素敵。

 

カクテルタイム満喫中。キリッと冷えた白ワイン、美味しかった~。

 

さて、ホテルのお楽しみといえば食事は外せません。

こちらもオリジナリティあふれるメニューでした。建物探訪記なので詳細は端折りますけれど、初めていただく味もありました。量もちょうどよく、どれも大変美味しゅうございました。窓外には夕暮れから星空へと変わる大自然の風景、寛ぎながらいただく美味しい食事、しかも後片付けしなくていい・・・旅の醍醐味です。

ブログの初めに、もてなしに遊び心を感じたと書きましたが、それはDJブースがあるところです。(上の画像左端)

ラウンジの端に立派なDJブースやスピーカーがあり、お客からリクエスト曲募り、それをDJの方が紹介しながらかけてくれるのです。

どんな曲でもいいというので、面白半分で、私達夫婦もたくさんリクエストしました。会話を邪魔しない音量で、しかもDJの方がいい感じの曲紹介をしてくれるので、色々なジャンルの曲が流れても不思議と場の雰囲気は壊れません。むしろすごく良かったです。

久しぶりに聴いた曲で、すっかり忘れていた思い出が沢山蘇り、とても楽しい時間になりました。

 

メインのステーキを盛った器は切り株でした。森の木の再利用だそう。

 

朝、またコーヒーを淹れてもらって。この日もいいお天気で眺めは最高。

 

朝食のあと、まだ時間があったので、テラスに出てみました。

ちょうど建物の陰に入り、とても涼しく快適でした。

コンクリートのシンプルなテラスで、椅子が何組かと、下に落ちないようにだと思うのですが、端に木を植えた鉢が少しだけ置いてあります。

こちらの眺めは部屋からみた眺めと同じですが、当然ながらガラス越しに見るよりライブ感があります。鳥の声が聞こえ、美味しい空気も満喫できます。

 

テラスにはイームズのラウンジチェアにオットマン。サイドテーブルが切り株ってところがお洒落。

 

テラスから見える景色。大自然が広がります。足元を除くと稲荷川のせせらぎが。

 

私が暮らす滋賀も相当田舎なので、似たような景色がありますけれど、普段は街中に住んでいるわけで、この解放感はやっぱり特別です。

建物のロケーションって大事。その中でもどこを切り取るか、それもセンスだなぁとつくづく感じます。

 

旅の最後の日の朝。この雄大な景色にしばし酔いしれる二人なのでした。

 

3回に渡った日光建物探訪。

ところ違えば、建物もだいぶ違いますね~。

私はガーデンデザイナーですが、庭と同じくらい、建築にも興味があります。

近い将来、長らく行けてない海外でも建物探訪してみたいです。

 

 

日光建物探訪②-大谷石の蔵

久しぶりに行動制限のない夏、とは言え、かなり自分を制しつつ、日光へ行って参りました。

「観光目線ではない」建物探訪記を3回に分けて綴ります。

(前回はコチラ→日光建物探訪①-那珂川町馬頭広重美術館

 

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宇都宮駅までは新幹線、そこからレンタカーであちこち巡りました。

その道すがら、頻繁に大谷石(おおやいし)の蔵を見かけたのです。産地とは知っていましたが、このように使われていることは初めて知りました。

母屋の離れに1棟たっているのが基本パターン。中には2棟建っていたり、かなり大きな蔵もあります。蔵の装飾や瓦の色もそれぞれで、次々現れる蔵を見ているだけでも、すごく楽しかったです。

よくよく見ていると、蔵だけでなく、敷地を囲う塀であったり、農業用ポンプ小屋、消防器具庫までもが大谷石だったりします。

レンタカーの助手席で、「あ、あの蔵カワイー」とか「あれ、凄く立派やわ〜!」とか叫びながら大コーフン状態の私。

ゆっくり見たいけれど、ドライバーの夫がなかなか止まってくれないので、撮影もままなりません。

中でも小マシに撮れたものをUPします。

 

正面は大体このようなデザインが多かったです。入口には下屋(庇)がついており、窓は2階正面に2つ、横にも1つ。その上は家紋かな?こちらの瓦の色は珍しい青でとっても可愛いと思った蔵です。

 

大谷石は火山灰や軽石岩片が固結して生まれた「軽石凝灰岩」で、栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材です。

軽量で、調湿性に優れ、防火性も高い。おまけに柔らかいので加工が容易なことから建築資材として多用されています。

私は使ったことはありませんが、大谷石は好きな石です。素朴かつ柔らかな風合いにとても惹かれます。

 

道路から見えるのは裏側ばかり。同じ敷地に2棟も蔵がある!こちらは状態も良くて立派ですね。

 

大谷石の蔵は、明治・大正時代に建てはじめられ昭和初期に広まったようです。

建物の構造の一部である扉や窓も大谷石で、様々な彫刻が施されていました。

しかも必ず家紋や屋号などの印が付いています。

蔵とは分かりますが、洋館風でもあり、すごくお洒落な建物という印象を持ちました。

しかし、中には崩れかけた蔵や、空き家らしく荒れ放題の蔵も沢山あり、維持管理は大変だろうなと思いました。

蔵が大谷石なら、塀も大谷石というお宅も多かった。

 

市内にはこのような大谷石の蔵を改装したレストラン(ここ素敵!→「石の蔵」)やカフェがあります。

帰宅後に知ったことですが、宇都宮市では「大谷石蔵活用事業」で空き石蔵物件と借り手のマッチングなど色々な取り組みをされているそう。

この美しい蔵がこれから先も遺っていきますように、期待してやみません。

 

宿泊先のホテルの日本酒バーの内装。壁の一部に大谷石が貼られていました(矢印ところ)

 

行く先々で大谷石が目に付いて、「いいなぁ~」「素敵だなぁ~」「蔵、買って~」って連発していた私です。

大谷石のことをもっと知りたい方は、大谷資料館がおすすめです。私は時間の都合で行けませんでしたが、夏はヒンヤリしてて人気スポットらしいです。

 

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さて、折角なので、観光についてもサラッと。

メインは日光東照宮で、その付近の寺院仏閣もいくつか巡りました。(中には秘境みたいな神社も)

東照宮は修理を終えて間もないこともあり、とにかくあちこち金ピカで、「ほー」とか「はー」とか溜息ばかり。龍や妖獣の手の込んだ細工は、いくら見てもキリがない程です。

境内の石垣という石垣が苔むしていて、灯籠も素晴らしく、そちらも見所満載でした。

個人的に嬉しかったのは、御本社で、久しぶりに幣でお祓いをしていただいたこと、かな。お隣の輪王寺ではタイミングよく秘仏も拝ませていただきました。

 

日光東照宮の陽明門(別名、日暮の門)です。遠く樹々の間から金箔がキラキラと輝いているのが見えました。この細工には本当に驚きです。

 

それから華厳の滝。

ここに辿りつくまでイロハ坂というヘアピンカーブがいくつも重なる峠をドライブするのですが、スリル満点です。

華厳の滝は飛沫がすごいせいか、虹が出ていてとても綺麗でした。色々な角度で眺められるのが有難かったです。

 

華厳の滝。そのパワーに圧倒されます。イワツバメが気持ち良さげにヒュンヒュン飛びまくっていました。

 

虹が綺麗でした。(丸印のところ)見てるように撮れないのが残念です。

 

山の中で。これはイワジャシンかな?と思ったのですが、自信がありません。美しくて欲しくなるけれども、こういう場所では撮るだけね。

 

小さな滝や川もたくさんあって、それぞれに美しかった。

雨が多く常に湿っているので、様々な山野草が生き生きと育ち、目の喜ばせてくれました。

次回は日光建築探訪のラスト。ホテル編です。

 

 

日光建物探訪①-那珂川町馬頭広重美術館

久しぶりに行動制限のない夏、とは言え、かなり自分を制しつつ、日光へ行って参りました。

(ちなみに、帰宅後しばらくして受けたPCR検査は陰性でした。今のところ健康状態は良好です)

まずは新幹線で東京を経由し宇都宮へ、それからはレンタカーに乗り換え、日光東照宮など建物を探訪する小旅行です。

実はコロナ前に次の旅行先は日光と思っていたのです。あれから3年が経って、ようやく行けました。

観光地や温泉、地元の美味しいモノなど色々と楽しみましたが、ブログでは敢えて「観光目線ではない」建物探訪記を書こうと思います。

 

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栃木へ行くと決まって、東照宮の他に「絶対に行きたい」ところと言えば「那珂川町馬頭広重美術館」でした。

建築家の隈研吾さんが手掛けた美術館で、CMの撮影場所としても時々使われているので、ご存じの方もいらっしゃると思います。

ここは栃木県の観光スポットの中でも、かなりマイナーな場所みたいですが、隈さんファンで、美術館巡りが大好きな私にとっては、憧れの美術館。

隈さんの作品なら県内では他に「石の美術館 STONE PLAZA」最近では「宝積寺駅舎」などもあり、美術館なら藤城清治美術館、奈良美智さんのN’S YARDなど心惹かれる場所は多々ありましたが、限られた時間で一つとなるとここなんですよ。

 

憧れの馬頭広重美術館。正面です。関西から行くには相当困難な場所にあるため諦めていましたが、念願叶って来れました。山の中にあるのかと思いきや山裾。村の一角にあるという感じ。

 

こちらの展示は、栃木県さくら市出身の実業家 青木藤作氏収集による広重の肉筆画や版画をはじめとする美術品が中心です。

木版画は異なる版木を何度も擦り重ねて色や奥行を表現するもの。隈さんはこの美術館を設計するに当たり、地元産の八溝杉による格子(ルーバー)を使って、木版画の工程を建築化した・・・みたいなことを言われています。

2000年竣工とありますので数ある隈さんのルーバー作品の中でも初期の頃ではと思います。

詳しくはコチラ→ 隈建築設計事務所のサイト 馬頭美術館PROJECTのページ

 

ルーバーのレイヤーがつくりだす景色、陰

 

実際、行って見ると、想像していたよりもだいぶ小さな建物でした。

平屋で切妻の屋根、That’all。

思うにこの佇まいは、まるで神社のそれです。

景色の邪魔にならず、かといって溶け込み過ぎる訳ではありません。

存在感は物凄くある。

 

広いアプローチ。迫力の大屋根。奥の限られた開口部から見える庭が眩しい。色々と計算されているのを感じます。

 

余談ですが。

こんなに美しいアプローチ↑の目に付くところに、ド派手なピンクのどこでもドアみたいなものが置いてありました。画像左、ミュージアムカフェの入口付近です。(撮影の際、思わず見切ってしまいました)

これははたして展示なのか?SNS用なのか?実際20代らしきカップルが撮影に励んでいましたけど。

正直、悪目立ちしているとしか思えません。嫌悪感すら感じたけれど、こればっかりは人それぞれですしね。

自分をなだめてさらに真っ直ぐ進むと、庭へ出ます。

 

庭側から建物の裏を見る。CMではこの辺りによく車が登場しますよねー。

 

庭から見る。モノトーンの建築に色を添えるのは空と竹のみ。絵になるなぁ。

 

外観を色々な角度から堪能していると、あっというまに30分程経っていました。

流石に暑くなってきて、企画展「二つの百人一首 《小倉擬百人一首》と《百人一首之内》」を見ることに。

夏休みなのに全く混んでおらず、お陰で久しぶりの浮世絵をゆっくり堪能できました。

 

チケット買って展示室へ向かう廊下。この日の私は和モダンな馬頭広重美術館に合わせてストライプ&モノトーンコーデです。

 

内装にも地元の材。壁は烏山和紙、床は芦野石だそう。太鼓貼りの壁からもれる灯りが優しい。

 

縦格子の屋根は影も美しい。屋根と影のラインが、奥に目線を引っ張っていくような。

 

窓を覆うシャープな線は、広重の描く雨のよう。

 

庭は裏山を背景に砂利が敷き詰められ、竹が植えられているだけです。これまた神社の参道のようでもあり、お寺の方丈庭園のようでもあります。

おおきな「余白」として存在するこの庭は、中から見ると全く違って見えます。

窓にもルーバーがついていて、それを通して眺めると、ただの砂利の広場に先程見た広重の雨が降っているように見えます。また、屋根のルーバーはモダンな影を映し出し、それがまたレイヤーになっていて・・・と、色々な見え方が楽しめるのです。

建築と庭の素敵なつながり。なるほどです。

こんなに単純なフォルムの建築なのに、見所はたくさんあります。

ブログ読者様にもこの感じ、伝わったでしょうか。

宇都宮駅から1時間以上、だいぶ遠かったけれど、やっぱり来て見て良かったです。

次回は現地で見かけた大谷石の蔵について。日光観光の様子も少し書きます。

梅仕事-2022総括

2022年梅仕事の記録です。

毎年、白干しの梅干しは必ず、あとは気分で梅酒や梅シロップ、梅ジャムなど仕込んでいます。

梅干しはストックが出来始めてきて、いま食べているのは2~3年熟成させたものです。

冷暗所で常温保存しているのですが、傷む気配もなく、見た目はしっとり食感はトロリ。塩角がとれて、まろやかな味になりつつあって、でもまだフルーティーさも十分感じられます。

こんなふうに味の変化を楽しめるのも手仕事の醍醐味です。熟成させた梅干しの方が断然美味しいので、今年もストックを増やすべくせっせと仕込みます。

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ここ数年、青梅が店頭に並び始める頃は何故か、時間に余裕がなくバタバタしています。

でもそこは年の功。もう10年以上繰り返している作業ですので、材料さえ揃えばあまり時間がかからないことが分かっていることもあり、何となく出来てしまうという感じではあります。

コツは、とにかく梅の状態をしっかり見て、梅の都合に合わせて自分が動くこと。我が出ると上手くいきません。

分かっちゃいるけど、忙しくなるとこれが、なかなか。

自分ではどうしようもないものに、どう合わせていくのか。気持ちをどう添わせていくのか・・・

例えば人間関係のトラブルでも、相手を変えることは難しいですよね。状況が自分に都合良く変わることも滅多にありません。それならば、自分の考え方やその方との距離感、付き合い方を変えていくしかない。

梅仕事を続けていると、そんなことにも照らし合わせて考えてみたり。梅仕事って修行みたいです。

 

2Lだけど大き目の梅干し用の梅を追熟させているところ。外は雨ですが青梅を見ていると清々しい気分に。

 

さてさて。

今年は2kg仕込みました。昔ながらの酸っぱい梅干しです。

仕事には慣れてきましたが、梅酢が上がってくるまでは、まだまだ不安を感じます。土用干しの時も、日々、梅の顔を見てご機嫌を伺います。

お陰で、今年も何とか上手くいったみたいです。

仕込みからひと月半以上経って、梅干しがいい感じに漬かりました。仕込んだ時は瓶いっぱいだった堅い梅も梅酢の海に漬かって柔らかくなって嵩が減りました。

 

土用干し一日目(左)まだ黄色っぽい梅。2日2晩×両面を干すと赤みを帯びて柔らかくポッタリとした梅になります。

 

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忙しかったので、梅干しだけにしようかと思っていたのですが、売り場で珍しい梅に出会ってしまいました。

 

こんな赤い梅の実、初めて見ました!紫宝梅。ミスなでしこという品種です。南高梅よりもやや小粒で、誕生した三栖地区を中心に、田辺市内の十数戸で栽培される希少な梅だそう。

 

予定外だけど、この梅で梅酒を2L仕込むことにしました。

どんな色になるのか、どんな味になるのか?未知のことはなんでも試してみるのみです。

 

仕込んで3日経つと、こんな澄んだピンク色に。梅酒でこの色は珍しいですよね?

 

ひとまず完成してので並べてみました。左奥が梅酢、左手前が白梅干し、右2つは梅酒。これから熟成して食べごろ飲み頃を楽しみに待ちます。

 

テラスで梅を干していると、蝉やアゲハ蝶、カマキリなどに混じりトンボの姿も見るようになりました。

確実に季節はすすんでいます。暑さももうしばらくの辛抱ですね。