夏を振り返って。水遣り作業を再考

空気がカラッと澄んで秋の気配が漂ってまいりました。

大好きなシーズン到来です。よく眠れるし、庭に出ても汗をかかなくなって嬉しい限りです。

この夏を振り返ると、梅雨入りは統計史上最も早く、梅雨明け後は全く雨が降らず猛暑続きでした。8月になると一転大雨続きで・・・何だかね、いちいち極端で疲れました。

今夏は猛暑のなか植栽工事をしたので、体力を随分消耗しました。そして自分の庭(ディスプレイガーデンと呼んでいます)の水遣りがだいぶ疎かになってしまいました。

それでも枯れることはありません。乾燥に強い植物や自生植物をメインに植えており、10年以上ここで育ちしっかりと根を張っている植物が多いからです。節水を念頭に植栽デザインを改良し続けているので、年間を通して水遣りの頻度は少なくて済んでいます。

ただ、真夏は出来れば日に一度は水遣りをした方が生き生きとしますし、葉焼け予防に葉水も遣りたいところ。展示用の庭なので、枯れなきゃいいではダメで、見て頂けるレベルを目指しています。そこで、今更なんですが、水遣りのサポートをしてくれる自動散水システムを試してみることにしました。

導入するキッカケは、この夏、法人のお客様の庭で自動散水システムを初めて設置してみて「意外に簡単。小さなお庭仕様もあることだし、これは使えるゾ!」と思ったこと。

それまで存在はもちろん知っていましたが、実際に工事をして、自分でも設置出来る手軽さと効果を感じました。

これが助けになる方がいらっしゃるかも。そんな方に実物を見て頂けるようにとも思いまして導入することにしました。

自動散水システムの詳細は別途記事にしましたのでコチラをご覧ください→「小さなお庭用 自動散水システムのすすめ

 

ディアガーデンの庭に設置した自動散水システムです。

 

私の場合、水遣りを必要とする時期と仕事の繁忙期が重なるので、ちょっとでも時間を節約出来るなら機械に頼りたいという思いもあります。

コロナ禍では家を空けることが少なくて済んでいますが、通常なら出張や旅行・帰省等で何日も家を空けることも多く、その都度ハラハラしていたので、機械が水を遣ってくれたらやっぱり気持ち的にラクです。

ディスプレイガーデンは、先にも書きましたように植栽を工夫していますので、水遣りの頻度はかなり少なめに抑えられています。それでも真夏はこまめに遣る方が綺麗に育ってくれますし、花殻摘みや草取り、葉水など必要な作業も他にありますから、水遣りだけでも機械がしてくれたらやっぱり助かるのは間違いありません。

あと日焼け予防もあるかなぁ。自動散水システムはタイマーを設定すれば文字通り自動的にやってくれます。手動操作をしたい場合もスマホを使って部屋の中から操作できるので、外に出る必要がないのです。これは女性にとっては嬉しいことです。水遣り時の日焼けを気にして、UVクリームを塗ったり長袖の上着を着て帽子を被って・・・などなど色々気を使っている方も多いと思います。

植物のため、お庭のための自動散水システムですが、人にとっても「水を遣らねば!」というストレスから解放され、気持ち的にラクになる点がいいです。

自動散水システムってどういうもの?操作方法は?などなど詳しくは記事をチェックしてみてください →「小さなお庭用 自動散水システムのすすめ

 

 

 

処暑だけど、処暑だから

残暑お見舞い申し上げます。

処暑とはいえ日中の蒸し暑さにウンザリしていたある日、ふと、そういえば今年の夏はかき氷を食べていないなと思い出しました。

それで、たまたま頂き物のスイカがあったので「スイカのグラニテ」というデザート作ってみましたら、あまりの美味しさに、夏嫌いの私がもう少し夏を味わってもいいかという気分に。

グラニテとはフランス発祥のデザートでシャリシャリとした氷菓子のこと。

 

バジルがいい感じの奥行を感じさせる大人のシャーベット。少しの塩と酢がスイカの甘みを引き出しています。身体の熱がすーっと引きますよ。

 

午後外から帰ってきたときや、お風呂上りなどに、処暑だけどまだまだイケます。

作り方は簡単。スイカの美味しいうちにお試しあれ。

レシピはコチラ→【マイナス3度の過ごし方】01:揉んで、凍らせるだけ。スイカのグラニテで、食べる前から涼しくなる – 北欧、暮らしの道具店 (hokuohkurashi.com)

 

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暑くて仕方がないのでこの頃は専らインテリアプランツと戯れています。

何となく見飽きた風景は、飾る位置を変えたり鉢のデザインを変えたりしてリフレッシュ。伸びに伸びた茎を整理してスッキリと。

ただ飾るだけではなく「扱う」愉しみというか。どんな状態でも、少し扱いを変えるだけで見慣れた風景が変わる面白さを感じています。

 

窓辺に植物をたっぷりと茂らせて。緑で部屋と庭を繋ぐ。

ハンギングプランツは今夏また増えました。時々場所を替えています。

 

夏場成長した葉や切り取った枝は水に差しておくだけで発根することも多くて、生命の力って凄いなっていつも感心します。

 

 

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虫の声が聞こえる朝夕に庭へと出て見ると、処暑らしく秋に花を咲かせるヤブランやシュウメイギク、フジバカマの蕾が上がっています。

庭木たちは徐々に活動を弱めて、体内の水分を減らしているようです。葉っぱが明らかに乾いてきているのです。これから、来春に備えて、木は葉っぱに貯えられた養分をどんどん分解して、幹や根に移動させていきます。

 

ディアガーデンのテラス。色々な葉色の植物を集めた花壇です。何となく葉っぱがカサコソとして。

 

そう、植物はいつも自分の目標を見失わず着実に支度をする。

 

 

雨の止み間に

雨続きで庭の手入れが難しいこのごろ。

止み間に出て見ると結構虫がついています。ディアガーデンの場合は蓑虫やスギドクガの赤ちゃんがたくさん居て、病気は発生していませんが、日照不足なのか徒長ぎみな宿根草も見られます。

虫は手で取れるものは取って、倒れ気味の茎に剪定枝で支えをする。茂り過ぎた部分を透かしたり、足元を掃除して風通し良く・・・そんなことで、庭全体が小さっぱり。植物たちも気分良さげです。

また雨が降り出しても、部屋から眺める庭がちょっとスッキリしていることで(たとえそれが自分しかわからなくても)気分良く過ごせます。

 

出来るだけ手入れをぜずともいいような自然な感じの植栽なので、野趣感を残しつつ整えます。手入れをしたかどうかはパッと見は分からないかも・・・ってどうなん???(笑)

 

茂り過ぎたアジサイ「アナベル」を整えて。雨でうな垂れて重そうな花茎をカットしました(手前の花)。もう少し乾かしてリースを作ろうかな。

 

またある日の雨の止み間のこと。

久しぶりに夕日が差した時間帯に完璧な虹を見ました。

こんな絵にかいたような半円形の虹を見たのは、生まれて初めてのような。

上手く撮れた画像を2点ご紹介します。

 

ある日の夕方、陽が沈む前~後の長い時間、完璧な虹が出現しました。よく見るとダブルレインボーです。

 

突然の自然からの贈り物に、その美しさに、ただ感動するばかり。そして言いようのない高揚感に包まれます。

たまたま車で走っていた時だったので、タイミングよく見つけられたのかもしれません。普通に室内で過ごしていたらきっと見逃していただろうなと思うと、ほんとラッキーでした。

次の雨の止み間に日が差したら、空を眺めてみようと思います。もしかしたら虹が見られるかもしれません。

そう思うと雨も悪くないね。

 

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連日の雨、そしてコロナが再び蔓延し始めて、なかなかに閉鎖的な暮らしを強いられているけれど、お陰で和やかでとっておきの孤独を楽しんでいます。

孤独な時間は、自分を整え直し創造する時間。私にとってはなくてはならないものです。

孤独がなかったらきっと疲れ果てて自分が分からなくなってしまうと思っています。

 

孤独のお供は美しい音楽。雨の日に似合うと思う私の大好きな曲です。

※注意:再生すると音が流れます ↓

 

やせ我慢じゃないよ。

こんなとき辛いばっかりじゃ、やるせないじゃない。

 

 

鎮静の青花

梅雨の最盛期を迎え、ディスプレイガーデンの前庭では青い花が次々と咲いています。

今の時期主役の秋色アジサイの青に合わせて選んだ花たち、青といっても純粋な青花は滅多になくて、厳密には青紫なのですが。

青や紫の花を見ると、涼しさ・爽快さを感じると同時に、落ち着きを感じます。鎮静効果があるんですね。葉の緑には同じ様に精神を安定させたり身体を癒す効果がありますので、青や紫の花を咲かせる植物を見ると相乗効果でとても心が静まります。

実際、前庭を手入れしているとそんな色の鎮静効果をとても感じます。葉や花の柔らかな感触、湿った土の香りと共に上品なフジバカマの香りが漂って。五感は研ぎ澄まされているのだけれど、心や頭はとても静か。

慌ただしく先の段取りばかりしている私に「今を生きて」と植物が言ったような気がします。

 

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今年は、秋色アジサイ「マジカルシリーズ(ブルー系)」がたくさん花をつけてくれました。

昨年は弱剪定にとどめましたので、樹高葉張りともにこんもり茂って、花芽も沢山ついたみたい。嬉しいな。

 

 

秋色アジサイという品種は元々切り花として作られた品種だそうで、枝が太くしっかりしています。名にあるように花色がシック(秋色)に変化するのも特徴的なのですが、それを愛でようとすると来年の花が少なくなってしまいます。

秋色の花と来年の花付きとを天秤にかけて、色々と試行錯誤してきましたが、今は来年の花付きを優先させて、他のアジサイ同様7月中には切り戻しています。秋色は切り花として僅かですが楽しめています。

 

 

紫陽花は今月中旬には切り戻さねばならないので、お楽しみはあとわずか。思い残すことなく愛でようゾ。

 

 

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フウロ草「ブルーサンライズ」が今年もふんわり咲いて。昨年の眺めとほぼ同じですけれど。

 

ブルーサンライズは黄緑色の葉なので青花が沈んで見えないという素晴らしい品種です。

 

本当にかわいくてねぇ。

 

青系の花は、他にも斑入りのギボウシやサルビア・ネモローサ・カラドンナが見頃です。

そのうちバーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ)も咲くはずなんですが。

 

斑入りの葉のギボウシ。薄紫の花が楚々と咲いて。

 

庭で沈みがちな青を見えるようにするためには、白や淡いグレーなどの背景が欠かせません。

白い穂を上げるグラスも何気に青を目立だせる役目があります。

細かな計算が必要な厄介な青花、でもほとんどの人が好きな色なんですよね。

 

サルビアネモローサ、どんどん咲きますので、しょっちゅう切り戻しています。

 

熱海市で発生した土石流災害に心を痛めています。

熱海は5年前、2016年の夏に旅した場所。災害が起こった場所の近くも通ったように記憶しています。

海と山が近くて青と緑がいっぱいで、急な坂が多い土地という印象が残っています。とても癒されたあの場所がいま酷い状況に…。

行方不明の方の発見が進みますように、そして救助作業や復興作業をされている方々の安全を祈ります。

 

 

統計史上最も早い梅雨入り

数日前のブログで「今年は梅雨入りが早そう」って書いた直後に梅雨入りしてしまいました。

九州北部、四国、中国地方は15日(土)。近畿、東海各地は16日(日)と、平年より3週間も早い梅雨入りとなりました。四国と近畿は統計史上最も早いそうです。

そう、今はまだ5月ですよ、5月!!!

日差しがキラキラと眩しく、花が咲き乱れ、風薫る5月なのに…外はなんて暗いんだ(◞‸◟)

 

今朝の事務所。外は雨、薄暗いので灯りをつけています。摘みたてのバラの香りとバルミューダスピーカーから流れるBGMに何とか気持ちを救われて。

 

 

「梅雨前に終えて欲しい」と希望されていた剪定のお仕事がいくつかあって、「今年の梅雨入りが早いそうだから早めにしよう。5月中に回れば何とか大丈夫だろう」と今週から来週にかけて準備をしていました。でもまさか3週間も早く梅雨入りするなんて。先月の段階でこれほど早いなんて予想、出てませんでしたよね?今となってはもうどうしようもないのですが、申し訳ないです。

今後、庭の植物や農作物に悪影響を及ぼすのは間違いありません。日照不足による成長阻害、病気の発生や根腐れが増え、野菜の価格も高騰するでしょう。長雨による災害も起こる可能性大です。

そういえば昨年の梅雨は記録的に遅い梅雨明け&記録的な雨量となり、かなり戸惑った記憶があります。今後、梅雨明けが平年通りでも異常に長い梅雨になり、入りに比例して早く明ければ異常に長い夏が待っています。どっちに転んでも良いことはなさそう。

 

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とはいえ、天に向かっていくら文句を言っても仕方がないので、何とか気持ちを切り替えて明るく参りましょう。

庭の長雨対策として出来ることは、

  • 湿気や蒸れ対策として、茂っている部分を透かし剪定してみる。
  • 鉢植えは時々軒下に移動してみる。
  • これから植えるのなら水はけのよい土の状態をつくり浅めに植える。
  • 雨の止み間に庭の点検をして早めに対処する。

「こんな年もあるさ」と何事も完璧を目指さず、花は少なくとも、株がそこそこ健康であればよしとしましょう。

そうそう、雨の日ならではのいいこともありますよ。

土砂降りの日は水が地面や物に触れてはじけた時にマイナスイオンが発生するそうですから、素敵な雨具を身に着けて散歩に出るのも良いかもしれません。

水には浄化パワーがありますので、イやな事があったとき水に打たれるとスッキリします。(冷えないように注意。ずぶ濡れにはなってという意味ではありません)

雨でなくとも勢いよくシャワーを浴びたり、外出先ではシャワーの代わりに手洗いを。

コロナ対策で手はしょちゅう洗っているけれど、この場合はイヤな気持ちを洗い流すイメージをもって洗いましょう。肘まで洗うと効果がアップするそうです。

お試しあれ♡

 

 

庭の大掃除-2020

年末、うちの中は小掃除しかしませんが、庭は大掃除します。

室内の掃除や片付けは自分の都合で始められますし、日々汚れを貯めないようにすれば大掃除をやらずに済みます。でも落葉樹がある庭の場合、紅葉のあと、葉が落ち切ってからでないと出来ないので、どんなに早く取り掛かってもクリスマス前後になってしまうのです。

年が明けると雪が降るこの辺りでは、このタイミングを逃せば、超寒い中やるか?雪解けの後やるか?もしくはしない、その3択です。どれも嫌なので年内にやっつけてしまいます。

ディアガーデンの場合、落ち葉掃除は小まめにやるのではなく、モミジなら散紅葉を味わい尽くしてからです。落ち葉の絨毯を見たいのです。だから99%落葉したタイミングで1度だけ掃きます。

やるからには徹底的に取り除きます。集めた落ち葉は堆肥づくりに役立ています。

 

大掃除前テラスのモミジの足元です。錦の絨毯が出来ています。今年の紅葉はいつにも増して鮮やかでした。斑入りムラサキシキブとシマススキも冬支度をすすめています。

 

ほぼ葉が落ちた22日落ち葉を取り除きました。すっきりとした土の潔いこと。落ち葉掃除にはブロアーがあると便利。ディスプレイガーデンは狭いし体力もあるので使う程ではないけれど、そのうち使うようになるでしょう。

 

いつも書いていますが、落ち葉をそのままにしていると、どうして散らかって見えてしまいます(これは私の性分かもしれません)。積もらせてその場で堆肥にするには何年もかかりますし、そこに新たに植えても美しく見えない気がして、取り除くのです。

年に一度は必ず土の上をきれいにすることは、細かな点検が自然に出来るという利点も。

雑草が減りますし、木の一人生えにも気づきやすいです。一人生えとはタネが落ちて大きく育った状態をいい、これを放置していると庭の景観を崩しますので注意が必要です。参考→「一人生えに注意!

掃除はただ漠然とやるのではなく、先々のことを考えながら気持ちをのせてやることで、単にきれいにする以上の成果が得られます。

私は長年こうした手入れを行っているせいで、年始気持ち良いだけでなく、春にいいスタートが切れていると思います。

 

施肥後バーク堆肥でマルチングをして終了。手作り堆肥もマルチング用に使います。完熟ではないので土には混ぜません。

 

前庭も同じように掃除してマルチング。昨年も同じような画像をUPした記憶がありますが、これは今年のです。毎年末この状態にリセットしています。

 

宿根草の枯れ姿は晩秋まで。冬は常緑植物と落葉樹の枝姿、そして何もない土を愛でます。

グラス類を残そうかとも考えますが美しく残すことがまだ出来ないでいます。これからの課題です。

 

同じ場所、春にはこうなります。大きく丈夫に育てるために今リセット&施肥を。

 

鉢植えのバラや低木も剪定をし土を入れ替えました。

バラは遅くとも年内には剪定終えませんと。土を入れ替えるのは、コガネムシの幼虫がいないか、根の状態はどうか、点検する意味もあります。

コガネムシの幼虫はバラの根を食害するので困りもの。でも水仙の球根を一緒に植えてからは一度も見ていません。今年も大丈夫でした。

バラの隣に置いている低木の鉢、ここには水仙の球根は植えていませんでしたが、鉢の中の土を見ると20数匹いました。やはりコガネムシは水仙の球根が苦手みたい。土を変えるついでに球根を植えておきました。

水仙がバラの栄養を取ってしまうという説も聞きますが、私のバラはそんなに影響がないように思います。試す価値はあると思います。

 

駐車場脇に植えたトクサ。先週の雪化粧の様子です。これが今年の見納めとなりました。

 

駐車場のトクサ。雪が積もると折れて倒れてしまい見苦しくなります。車の出し入れに支障も出るので地際で刈り取ります。ここまで切っても春になるとどんどん伸びて梅雨にはすらりと揃います。トクサは年に一度は刈るといいですよ。

 

作業中は余計なことは考えられず、目の前の植物とひたすら対峙しています。掃除という行為は「瞑想」しているようなもの。

土に跪いて自然と交わり、野生の生物と同じ環境では生きられない弱さも自覚します。

自然の作り出す奇跡にこの世の不思議を感じ、己の小ささを感じ、昨日なかったものを発見し喜んだり、植物の周りの新鮮な空気、香気を感じたりして、知らず知らずリフレッシュしています。

今年も多くの喜びを与えてくれたディスプレイガーデンに感謝です。

 

 

初雪の朝と冬支度

12月になったら来ると言ってなかなか来なかった寒波がとうとうやって来ました。

ついこの間までの小春日和が嘘のよう。冷たい風が吹きつけて、あっという間に散紅葉。

そして今朝目覚めると雪景色が広がっていました。

 

上半分は散って下葉だけが残るテラスのモミジ。初雪をいただいて。紅葉と雪の景色は過去あまり記憶にありません。

 

この位ならすぐ溶けそうで、どうということはありませんが、初物はいつも目新しくて。

雪の降らないところで育ったので、少しでも降ると感動と恐怖が入り混じって興奮してしまいます。

見慣れた庭が一変する不思議、葉っぱが落ちて素っ気なくなった木々がなんと美しく見えることでしょう。

 

6時すぎぼんやりと朝焼け。事務所から見える八幡山も今朝は薄っすらと雪化粧されています。白い筋はロープウェイの通り道。越してきた当初、前は田んぼばかりでしたがどんどん開発が進みあと数年もすると八幡山は見えなくなるでしょう。残念だけれど市街地だから仕方がありません。

 

7時ごろの前庭。こうして見ると雪を頂いた落葉樹って本当にきれいだな。

 

雪が降ると庭のフォルムが強調されます。それを意識して作るといいですね。例えばこんもりとした築山を作るとか、常緑樹はきれいに刈り込む、落葉樹は枝振りを整えるなど。

そうすると冬の庭も改めて良いものだなぁと感じられると思います。

花がなくてもいい。むしろ華やかに咲かせる必要はない。何もない清々しさを味わえばよい、そう思います。

それが冬ならではの景色なのですから。

 

駐車場脇に植えたトクサ。雪は一本一本繊細にのるのですね。この先もっと降ると重みでだらしない姿になり車の出し入れにも支障がでそう。来週にはザックリと切り詰める予定です。

 

今冬はどうやら平年並み又はそれ以上に雪や雨の日が多いそう。昨冬が全くと言っていい程降らなかったので、たぶん多いと感じるだろうな。

でもそんな予報のお陰で冬支度は万全です。

暖房器具やあったかファブリックを用意し、外に出していた植物も取り込んでインテリアの密度を上げています。窓にはイルミネーションライト、そしてあちこちにキャンドルを置いて視覚的にも暖かく。

片付いてガランとしていると寒々しく見えると思い、冬は意識して色々と飾ります。

そして事務所にはモフモフスリッパを新調しました(∩´∀`)∩

 

事務所用に新調したモフモフ。L.L.Beanの「ウィケッド・グッド・シアリング・モカシン」

 

事務所は土間(タイル)なので、どうしても足元が冷えます。

このスリッパは底が厚めで冷気が伝わらないところがいいです。分厚い羊毛が足をすっぽり包んで、感触的には若干浮いている感じ、本当に暖かいです。

しかもぱっと見靴に見えるので、庭や斜向かいのコンビニくらいなら外履きも出来そうです。

なにより可愛い。

私の大きな足がちょっと可愛くみえます。

 

 

冬季メンテナンス-冬にやるべきお手入れ

先日、和菓子を販売されています京都祇園「仁々木」様の近江工房店へお庭のメンテナンスに伺いました。

お店は滋賀県守山市にあります。

 

仁々木近江工房店さま。庭のモミジが看板に彩りを添えて。

 

こちらは昨年春に前庭の植栽改修工事を行い、自然な和の佇まいを生かした庭に生まれ変わったばかり。

既存の高木や低木を配置替えし、季節ごとに咲く宿根草をたくさん追加しました。和菓子店なので自然な雰囲気の山野草が多めです。

お店の方々の日頃のお手入れのお陰で、どれも順調に成長し、特にグラス類は立派な株になりました。

 

グラス ペニセタム ビロサム銀狐(ギンギツネ)のふわふわの穂が日差しを受け輝いてとってもきれいです。大きな株に成長しました。

 

植えて数年たった植物で、この銀狐のように大株になった場合は株分けが必要です。株分けとは文字通り株をいくつかに分ける作業のことを言い、目的は三つ。

一つは場に合わせるため株を小さくすること。

二つは植物を増やすこと。大きくなった株は何株にも分けられるので、それを別の場所に植え替え新たに育てることが出来ます。余った株は欲しい人にプレゼントすれば喜ばれます。

三つめの目的は株の更新です。株が大きくなりすぎると、密生して風通しが悪くなったり、花が咲きにくくなったりして姿が悪くなる場合があります。そんなとき株分けをすると再び生育がよくなるのです。

株分けの適期は春と秋。グラス類はじめ多くの宿根草はこれから休眠期にはいるので、根を触ってもダメージが少なく、株分けにちょうどよい時期です。

皆様もお庭でも大株になった植物があれば是非やってみてください。

 

銀狐の株分け。そっと掘り上げ、株の分かれ目を狙って鎌先を入れ、思い切りよく切っていく。鎌でなくてもいいので、清潔で切れ味の良い刃で行ってください。

 

最終的に5株ほどに分けられました。元の場所と違う場所に植え直します。残りは植える所がなく処分するため持ち帰りました。

 

メンテナンス作業は他にも色々。

徒長した茎や枝は来春の姿を想像しながら、思い切りよく剪定します。まだもう少し葉が残るギボウシなどの宿根草も、このタイミングで剪定してしまいます。

先程の銀狐はまだ十分きれいだったので、本当言うと切るのが惜しかったのですが、そうしょっちゅうメンテナンスに来れませんし、お客様に切って下さいというのも何だかなぁと思い、泣く泣く剪定しました。

 

伊吹ジャコウソウを剪定。和製タイムとも呼ばれていて香りもそっくりです。毎年良く伸びるのでメンテナンスに来たときは思いっきり切り詰めます。根を断つ気持ちで土の中に鋏を潜らせて切るとエッジがきれい。刃には良くないことだけれど。

 

高木へ施肥。根鉢の周り数カ所に30cmほどの細い穴を掘り、緩効性肥料を入れ埋め戻す。

 

除草後、緩効性肥料を地表面にもばら撒く。このあとマルチングを施しますので見えなくなります。

 

冬に地上部枯れてしまう宿根草がある場所には冬咲きの一年草を新たに植えました。これから冬なので何もなくても別に違和感はないのですが、ここはお店。お客様からのリクエストです。

 

この日の作業内容まとめ
  • 全体のバランスを見ながら植物の配置やフォルムを整え直す。
  • 宿根草の株分け、植替え。
  • 除草
  • 冬咲きの一年草を植える。
  • 高木・低木の剪定。高木はまだ高さが足りないので忌み枝を切る程度。花芽が出来ているものには注意して。
  • 施肥(寒肥)
  • バーク堆肥でマルチング。防寒や雑草対策になりますし、美観目的も。
  • 病害虫は見られませんでしたので、薬剤散布はなし。虫の蛹や卵を手で取る程度で済みました。
  • 水遣り、清掃。

一つ一つの作業を丁寧に心を込めて行いました。

これらはどの庭でもいまやっておくと良いと思います。

 

お手入れ完了。スッキリ清掃も終え水を打ち迎春の準備が整いました。

 

この日は小春日和。動いていると汗ばむくらいでした。

皆様もこういった日を狙って、作業内容を参考に冬季メンテナンスを行ってみてはいかかでしょう。

その成果はきっと来春に感じていただけるはず!

 

 

ディスプレイガーデンの紅葉2020

ディスプレイガーデンのイロハモミジの紅葉が見頃を迎えました。

裏庭に作ったテラスのシンボルツリーとして植えた木です。テラスは前を走る道路から全く見えませんが、モミジだけは見えるようにしました。

といってもチラッとしか見えないのですが・・・ライトアップしている夜の方が分かりやすいかもしれません。

 

道路側から見るとこんな風。左側にヒイラギモクセイの生垣、そして奥の方にモミジが見えます。

 

今年は秋が長くて紅葉が長く楽しめているような気がします。

しかも、ミノムシやイラガなどの害虫被害はほぼゼロで葉枯れもなく、状態のよい葉をたくさん残せたので、イイ感じに紅葉を迎えることが出来ました。

健康な葉を適度に残すことは、木のためになるのはモチロンですが、私はむしろ紅葉を愛でたいがために一生懸命手入れをしているようなもので。

 

7月末ごろのモミジ。剪定を終えたばかりで青葉が清々しい。健康な葉を保つために水管理を適当にやりました。

 

しょっちゅう手入れしているかというと、そうでもなくて「目を掛けても手は掛け過ぎない」という気持ちで手入れしています。

疲れるので(^^;

木が求めいているタイミングでしっかりと手をかけられるのが理想かな。そのタイミングが分からないとずっと思っていたのですが、毎日木を観ていると自然と分かるようになってきました。

ポイントは見るではなく「観る」です。時に「視る」ということも。そして木の具合が悪そうな時は「診る」もしくは「看る」という気持ちで。

何事もそうだと思いますが、ただぼんやり見ているだけでは何も進歩がないのよね。うん。

 

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レイラディの生垣で日陰になっている部分はまだ色づいていませんが、ほぼ赤く染まりました。小さな庭なので、変わり映えしない画角になってしまいますがご覧ください。

 

テラスの隅に植えたイロハモミジ。レイラディの生垣の緑が赤を引き立てています。テーブルにも紅葉が映って。

 

バルコニーからもよく見えます。

 

ディスプレイガーデンの宿根草は地上部がほぼ枯れて、空白が目立ち始めました。

一部立ち枯れたものもありますが、それはそれで晩秋らしい風景と思い、敢えて残しています。

 

アジサイアナベルは春までに剪定すればよいので立ち枯れてもそのまま。トープ色のグラデーションが素敵だと思う。季節なりの庭の姿を愛でたい。

 

撮影していると光と影が作り出す景色に見とれてしまいます。何でもない庭の景色にもセンス・オブ・ワンダー

 

今年は例年に増してこの小さな庭に癒されっぱなしでした。

 

 

美しい紅葉のための手入れとは

コロナ警戒中の三連休、いかがお過ごしでしょうか。

例年今頃になると、京滋は紅葉狩りに来られる観光客で賑わいます。

今年は静かかな?と思っていたら、GOTOキャンペーンでいつもとほぼ同じような状況に。

報道で嵐山や四条河原町など現地の密ぶりを見ると何とも言えない気持ちになります。今後、コロナの感染拡大は免れないだろうな、なんて良くない想像をしてしまいます。

 

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紅葉といえば、最近京都新聞で「京都の紅葉は過去に比べ色づきが悪くなっている」という記事を読みました。

(寒暖差が大きい丹波地方や滋賀の山間部などでは鮮やかな赤さを保っているところもあり、これは恐らく京都市内について言われていることでしょう)

鮮やかに葉を染める条件は日差し、湿気、寒暖差です。

日差しは赤い色素のもととなる糖分を作り出すのですが、これは今も昔もあまり変わりません。しかし近年、猛暑や少雨、都市化によって乾燥が進み、適度な湿度が保ちにくい状況に変わっていっています。寒暖差は戦前に比べ2度以上も小さくなりました。夜の気温が高いと昼に作られた糖分が葉の呼吸のために使われてしまい、赤味が弱まるそうです。

そこで紅葉の名所では、夏の間、手入れに力を入れているところも多い。例えば東福寺では「猛暑や乾燥で葉先がちりちりになり、紅葉が茶色っぽくなる年がある」として樹下の苔を念入りに手入れして乾燥を防いだり、永観堂もスプリンクラーで約3千本の木に水分補給しておられる。

日差しや寒暖差などの環境的要素は個人では変えられない。とすると出来ることは、枝振りを整えたり、良い状態の葉を多く残すことです。それには夏の間の水遣りと定期的な剪定が欠かせません。

 

永観堂の紅葉。2019年12月に行きました。思い起こせばまだこの時はコロナの存在すら知らなかった。

 

見頃も変わってきました。

イロハカエデの葉の大半が赤く染まる「紅葉日」温暖化により京都市では50年間で約15日のペースで遅くなり、現在平年は12月3日。彦根市でも約15日遅くなったということです。

今年はいつもより早いなぁという感じがありますが、昔はこの位の時期だったみたいですね。ディアガーデンのイロハモミジは見頃まであと1歩という感じ。またきれいに色づいたらUPしますね。

 

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この三連休。私は初日は事務所で打合せ、残りは数日後に行うクリスマスリースづくりのワークショップの準備などをしつつ過ごしています。

そしてもっぱら家飲みを楽しんでいます。先週19日ボジョレー・ヌーヴォーが解禁になりましたね~。

 

 

微発泡のやや甘口赤ワイン。飲みやすくてすぐボトルが開いてしまう。