湖東の造園外構工事ー石据え編

琵琶湖の東側の地域のとあるお宅の外構工事(エクステリア工事とも言います)と造園工事、2種類の工事が無事終了。お引渡しが出来ました。

その作庭過程の様子は工事中に更新するつもりが、体力不足で出来ず(>_<)

これから振り返りながら作庭記をあと2回ほど書いたのち完成をご覧いただくつもりです。途中、全く関係ない話題が割り込む可能性大です。宜しければお付き合いくださいませ。

これからお庭や外構(エクステリア)を作りたいと思われている方、リフォームしたい方の参考になればと思います。

前回のブログでは、エクステリア工事の基礎を作る場面のことを書きました。→コチラ

今日は沓脱石や景石、水鉢、石組など石を据える様子をご紹介します。

 

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工事は天候に左右されることが多いけれど、この現場ではこれまで雨に泣かされたことがありませんでした。

雨が降るのは決まって工事がお休みの日曜日ばかり。月曜日になると回復し、それから土曜日までずーっと晴天が続いていました。こんなにお天道様が味方してくれることは珍しいかも。お陰様で予定より少し早くお引渡しできました。

石を据えていたのはちょうど桜が満開のころでした。

 

現場近くにも桜の木があります。満開を迎えたある日、お昼休みにここでお花見しながらランチをしました。

 

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石を据えるような庭づくりといえば、和風のお庭と思われがちです。

しかし、この頃は自然風のお庭で小さめの石を転がしてみたり、若い方でも枯山水風のお庭が好きな方もいらっしゃっいますので、割と需要はあるのかなと思っています。私の作る庭にも度々石は登場します。ただ昔のように、庭作りと言えば「仏間や客間の縁側から見える前栽」という時代から比べると、石のボリュームが減っているのは違いありません。

今回のお客様は、元のお庭にあった石を、新築された家の庭にも使いたいというご要望がありました。予め調べたところ、沓脱石や飛石、後はほとんど土留め用の石のようでした。

 

解体されて仮置き状態の石たち。

 

ご希望を取り入れ、部分的に足りないところは追加したりして、出来るだけお手持ちの石を活かせるように考えたつもりです。

でも既存の石は、前の庭に合わせて持ってこられたもので、それを新しい庭で使うとなると、図面にはアッサリ書けても、実際据えるとなるとかなり難しいものがあります。造園職人さんの技術的センスが問われます。

 

何トンもある石は重機でないと移動できません。ユニック車やユンボ(バックホウ)で吊って移動させます。安全第一で進めます。画像は沓脱石を移動させているところ。荷台には既存の石、追加の石、混ざって積んであります。これら全部お庭に使いました。

 

石にも表裏があり、一番よい表情をしている部分を「顔」と呼んだりします。場面によって裏と思わるような面をあえて「顔」にして据えることもありますし、パッとしない石でもいくつか寄せたり、大きな石とバランスを取るために使ったり。そのあたりを考えるのが石を据える醍醐味でもあります。

実際やってみると、両手で持てるくらいの小さな石でも、見場よく据えるのは難しいものです。それが何トンもある石なら尚の事大変で、少し高さを変えるだけでも、重機で吊って土を掘り、また石を下ろして・・・という風になかなか簡単にはいきません。

 

沓脱石はお客様の使い勝手を優先して配置。無事据わりました。二つの石は高さが違うけれど建物から降りる高さは同じに調整して据えました。

 

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次は仏間縁側の傍にあった縁先手水鉢です。

新しい家にも和室はあるものの実用的に使かう設計ではありません。そこで眺めのポイントとなるようお玄関先で意匠的に使うことになりました。

和に偏らないよう、目立たない感じで据えて欲しいとのご希望でしたので、思い切って半分ほど埋めてしまいました。

 

手水鉢もお客様の手持ちの品。据え直してちゃんと水が落ちるか確認しているところ。手水鉢に溜まった水がオーバーフローする時、ひと所から流れるよう口があります。上手く流れるように据えます。

 

後に鉢の周りに植えた植物が育つと、自然な感じになります。来客時や気分でたまに水を張ったり、花器として見立て花や枝物を活けたりしても素敵です。

ここには軒が掛かっており、雨水が溜まることは少ないでしょう。日々目に付くところろですので、メンテナンスも行き届くでしょうから、恐らくボウフラはわかないのではと思います。

 

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次は景石。景色をつくるための石、景観を整えるための石です。

お玄関先や門壁の付近にさり気ない存在感を感じさせたくて、いくつか据えるよう設計しました。

ここの石は追加した石で、溶岩石のような渋い石。ゴツゴツと皺の寄った面、色々な石を抱き込んでいる面、そして以外に滑らかな面もあります。どの面を使うのか、職人さんと個性を見極めて据えました。

この場所は、門壁やアプローチが黒やグレーといったモノトーンの空間ですから、黒い溶岩石が上手く調和しました。

 

お玄関先の坪庭的な場所に1石据えています。玄関側、アプローチ側様々な方向から見て素敵に見えるよう角度が難しいです。でもあまり迷いません。直観で進めていきます。

 

石を据えるときは元からそこにあったかのように馴染ませたいので、結構深く埋めます。石にも根っこ呼ばれる部分があって、それが地面から出ているとなんだか如何にも置きました的に見えてしまうのです。

深く掘れないところで、どうしても根が見える場合は植物や他の石を添えたりして工夫します。大きな厳つい石でも埋めてしまうと意外とそうでもありません。周りに植物があると更に優しい雰囲気になります。

溶岩系の景石は他にも門壁前に2石。主庭にもお客様の石をいくつか据えました。

 

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最後に主庭と駐車場を仕切るように設計した石組です。

駐車場からお庭に入れるよう入口も作りました。二つの場所は若干高低差がありますので、低い階段を設けています。階段の両側に一番大きな石を袖壁風に据えたのがポイントです。

 

主庭への入り口となる部分を作っているところ。駐車場との仕切りも兼ねて低い石垣を作ります。(主庭から駐車場へ向いて撮影)大きな石を据えるのに少し地面を削っています。

 

主庭と駐車場との仕切り完成。入口となる階段がいい感じに出来ました。既に据えた沓脱石に向かって飛石を打ってもらい庭の枠組みが大方整いました。(駐車場から主庭に向かって撮影)

 

石を据えるといっても、私は離れてバランスを見たり傍で口出しするだけで、力仕事はほとんどしていません。据えてみて変だったらまたやり直してもらうので、職人さんは大変で、本当に申し訳なく思っています。

力仕事は男性頼みです。重機を使えば男女そう変わらないと思うけれど、細かい部分は手作業になります。私がいくら頑張っても動かせない石でも、男性は軽々と、しかも何回でも動かせるので、やっぱり力の差を感じます。凄い力だなぁと思ってしまいます。自分で出来たら一番いいのですが、こればっかりは仕方がありません。

 

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宅地であっても景石を据えたり、石で起伏や段差を付けると、庭に自然の風情が出ます。

石はいつもそこに有りますが、同じ場所にあるからと言って、いつも同じ表情をしているとは限りません。

 

景石の窪みに水がたまり空の景色が映っています。これは水鉢ではありませんが、雨あがりだけ水鉢のようになる石です。それを想定してこう据えるのが造園かな。(別の庭より)

 

日当たり具合や雨でぬれると、全く違う石のように見えることもあります。

 

ひとつの石を味わい尽くすのは庭を持つ醍醐味です。

次回は庭の床、地面の仕上げを色々とご覧いただきます。

 

 

湖東の造園外構工事ー基礎工事編

昨年から計画していましたお宅の工事が始まりました。

広い敷地に建っていた2階建ての家を、お洒落な平屋に新築されたお宅で、境界を整えたり門壁やアプローチ・駐車場といった外構工事(エクステリア工事とも言います)と、石を据えたり木を植えたりといった景色を作る造園工事、この2種類の工事をします。

これからお庭や外構(エクステリア)を作りたいと思われている方、リフォームしたい方の参考になるかもしれませんので、工事の様子を追々UPしていこうと思います。

 

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さて最初の工程はというと、リフォームの場合は解体工事、新築の場合は土工事から始めます。

今回のお宅は建築工事の前に、元々あったお庭(前栽)の解体工事も済まされていましたので、ほぼ更地の状態から始められました。

コンクリートブロック造の門壁や境界ブロックを設置する場所の土を掘削し、型枠や鉄筋を組みコンクリートを打設するといった構造物の基礎となる部分を作ります。

ブロック塀は近年、地震で倒壊する事故がよく報道されます。建築基準法に則って作ること。万が一、想定外の大地震で倒壊してしまっても、お施主様や通行人の方々に被害が及ばないような設計の工夫をしなければなりません。

この門壁は高さ1.5m程ですが、場所上、控え壁がない方が使いやすいので設けず、かわりに基礎を安定的な逆T型で作ることしました。道路から3m程奥まったところに設置するので、万が一道路側に倒れても敷地内です。家側に倒れてもアプローチの上で建物に当たることはありません。

 

門壁の基礎工事。設置場所を掘り、クラッシャーラン(砕石)を10cm厚敷きつめ転圧してベースを作ります。これだけのスペースでも掘ると凄い量の土が出ていることが分かりますね。

 

門壁基礎工事つづき。クランシャーランのベース+逆T字型の鉄筋コンクリート造の布基礎です。インターホンの配線を引き込む菅も仕込んでいます。

 

今週は上の画像の型枠を外すところまで進みました。この上にブロックを積むのはもう少し先です。

このブロック、かなりカッコいいデザインのブロックなので楽しみです。

 

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次は隣地境界線に沿って設けるブロック塀の基礎をご覧いただきます。

隣地は里道といって細い路地になっています。そこに元々ある溝がかなり古く、その溝を固定しているコンクリートもかなり古い。なんなら里道の舗装も危うい感じで、とにかく慎重に慎重に掘削していただきました。

埋められていた土を掘ってみると画像↓のように境界がガタガタ。元の建物にあったものを解体するときにこうなったように思うのですが、ここを、もしも真っ直ぐ削るとしたら公共の溝を壊す危険性もあります。境界問題もデリケートですし、出来る範囲で整え、そおっとこのままブロック基礎を作ります。

 

里道との境界際を掘削。基礎コンクリート用の型枠やブロック積みの配筋をしている最中です。

 

基礎を打設したところです。建物の横に砂利を敷くので土留めとしてコンクリートブロックを2段積みます。

 

出来るだけ境界に寄せるようにブロックを積み、ガタガタ部分もきれいに埋める予定です。

新しく造成された宅地ですと、このようなことはありません。

住み継がれた土地は、他にも色々と気を遣うこともありますが、そこはしっかり対応せねばと思っています。

 

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こんな風に構造物の基礎や、木や草花を植える土壌づくりなど、私達の仕事の半分は土の中に隠れてしまい見えません。土の中に構造物を作ると、その体積分以上の土を処分する必要もあります。

見えている塀や土間、植栽に費用が掛かるのは理解されやすいのですが、見えない部分や捨てる部分にも、たくさんの費用と労力が掛かることをご理解していただきたいです。

基礎工事が安価でお座成りでも埋められてしまっては分かりません。見積書の段階で、この部分がしっかり計上されているか確認し、説明を求めましょう。

そのために、ある程度、お客様も勉強されなければならないと思います。

 

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土工事の現場はぐちゃぐちゃ、画像も美しくありませんませんが、庭の骨格を支える大事な工程です。

測量してもらって、色々な構造物の高さをしっかり決めていても、掘ってみると上手く合わない場合もあって(建物の関係、劣化した公共物との関係等)、でもその場その場で一番良い処理をしていかなければなりません。

無駄に悩んで職人さんの手を留めることは避けたいし、追加費用を発生しないようにもしなければ。

そんなこんなで、工事関係者みなにも意見を聞きつつ、良い納まり、美しい納まりというんですかね?元からそうするはずだったかのような自然な納まり、何より使い勝手よくお施主様が納得されてお喜びになる納まり、そんな納まりどころをいつも考えています。

 

土工事の工程は、駐車場部分や敷地の他の部分を均したり、まだまだ続きますが、ひとまず今日はここまで。

次回は庭石や手水鉢など据えるところをご紹介できるかなぁと思います。

 

冬季メンテナンス-冬にやるべきお手入れ

先日、和菓子を販売されています京都祇園「仁々木」様の近江工房店へお庭のメンテナンスに伺いました。

お店は滋賀県守山市にあります。

 

仁々木近江工房店さま。庭のモミジが看板に彩りを添えて。

 

こちらは昨年春に前庭の植栽改修工事を行い、自然な和の佇まいを生かした庭に生まれ変わったばかり。

既存の高木や低木を配置替えし、季節ごとに咲く宿根草をたくさん追加しました。和菓子店なので自然な雰囲気の山野草が多めです。

お店の方々の日頃のお手入れのお陰で、どれも順調に成長し、特にグラス類は立派な株になりました。

 

グラス ペニセタム ビロサム銀狐(ギンギツネ)のふわふわの穂が日差しを受け輝いてとってもきれいです。大きな株に成長しました。

 

植えて数年たった植物で、この銀狐のように大株になった場合は株分けが必要です。株分けとは文字通り株をいくつかに分ける作業のことを言い、目的は三つ。

一つは場に合わせるため株を小さくすること。

二つは植物を増やすこと。大きくなった株は何株にも分けられるので、それを別の場所に植え替え新たに育てることが出来ます。余った株は欲しい人にプレゼントすれば喜ばれます。

三つめの目的は株の更新です。株が大きくなりすぎると、密生して風通しが悪くなったり、花が咲きにくくなったりして姿が悪くなる場合があります。そんなとき株分けをすると再び生育がよくなるのです。

株分けの適期は春と秋。グラス類はじめ多くの宿根草はこれから休眠期にはいるので、根を触ってもダメージが少なく、株分けにちょうどよい時期です。

皆様もお庭でも大株になった植物があれば是非やってみてください。

 

銀狐の株分け。そっと掘り上げ、株の分かれ目を狙って鎌先を入れ、思い切りよく切っていく。鎌でなくてもいいので、清潔で切れ味の良い刃で行ってください。

 

最終的に5株ほどに分けられました。元の場所と違う場所に植え直します。残りは植える所がなく処分するため持ち帰りました。

 

メンテナンス作業は他にも色々。

徒長した茎や枝は来春の姿を想像しながら、思い切りよく剪定します。まだもう少し葉が残るギボウシなどの宿根草も、このタイミングで剪定してしまいます。

先程の銀狐はまだ十分きれいだったので、本当言うと切るのが惜しかったのですが、そうしょっちゅうメンテナンスに来れませんし、お客様に切って下さいというのも何だかなぁと思い、泣く泣く剪定しました。

 

伊吹ジャコウソウを剪定。和製タイムとも呼ばれていて香りもそっくりです。毎年良く伸びるのでメンテナンスに来たときは思いっきり切り詰めます。根を断つ気持ちで土の中に鋏を潜らせて切るとエッジがきれい。刃には良くないことだけれど。

 

高木へ施肥。根鉢の周り数カ所に30cmほどの細い穴を掘り、緩効性肥料を入れ埋め戻す。

 

除草後、緩効性肥料を地表面にもばら撒く。このあとマルチングを施しますので見えなくなります。

 

冬に地上部枯れてしまう宿根草がある場所には冬咲きの一年草を新たに植えました。これから冬なので何もなくても別に違和感はないのですが、ここはお店。お客様からのリクエストです。

 

この日の作業内容まとめ
  • 全体のバランスを見ながら植物の配置やフォルムを整え直す。
  • 宿根草の株分け、植替え。
  • 除草
  • 冬咲きの一年草を植える。
  • 高木・低木の剪定。高木はまだ高さが足りないので忌み枝を切る程度。花芽が出来ているものには注意して。
  • 施肥(寒肥)
  • バーク堆肥でマルチング。防寒や雑草対策になりますし、美観目的も。
  • 病害虫は見られませんでしたので、薬剤散布はなし。虫の蛹や卵を手で取る程度で済みました。
  • 水遣り、清掃。

一つ一つの作業を丁寧に心を込めて行いました。

これらはどの庭でもいまやっておくと良いと思います。

 

お手入れ完了。スッキリ清掃も終え水を打ち迎春の準備が整いました。

 

この日は小春日和。動いていると汗ばむくらいでした。

皆様もこういった日を狙って、作業内容を参考に冬季メンテナンスを行ってみてはいかかでしょう。

その成果はきっと来春に感じていただけるはず!

 

 

近況諸々

withコロナでの暮らし。不本意ながらも、だいぶ慣れてきました。

夏に比べるとマスク生活もかなりラクになりましたね~。いかがお過ごしでしょうか。

私は、今のところ、マスクのデザインにこだわりはなくて、でも今冬は遊んでみようかしら?お洒落なものが出回っていて、目移りしています。

ガーデンデザイナーだけど・・・フラワープリントやボタニカル柄は絶対にないな。ふんわりとした可愛い系が全く似合わない見た目なので、たぶんシンプル&クール系になりそう。

さて、長らくブログの更新が滞っておりまして。今日は近況を諸々。

 

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新しい庭作りのお打合せが始まりました。

まだどうなるかわかりませんが、現場に通って色々と検証しているところです。

外構と庭、トータルで考えていきます。

お客様にとっては終の住処となる場所。使い勝手よく暮らしに彩りを添えられるように・・・頑張りたいです。

 

元々前栽にあった景石や沓脱石も生かす予定です。

 

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先日、京都の地下鉄の駅構内で、クリスマスツリーを見ました。いくら何でも早すぎませんか?と戸惑いましたが、季節は冬に向かって進んでいるんですね。今年もあと2ヶ月半かと思うと何気に焦ります。

事務所のインテリアの冬支度、ゆるりとはじめました。

まずは、打合せスペースの椅子をリフォーム。久しぶりに座面を張り替えました。

 

愛用のヴィンテージの椅子の座面を張り替えました。スタッカーで留めるだけなので簡単。

 

WOOL100%の北欧っぽい?柄にチェンジ。スポンジも新しくしたのでフカフカです。

 

次に外からも見える窓辺を。

春夏はプランツハンガーでグリーンを飾っていたのですが、ヒンメリに変えました。

 

昨年作ったものを大事に保管していました。本来は長持ちさせるものではない、と作り方を教わった先生がおっしゃってましたが、1年限りではどうも勿体なくて・・・。

 

北欧の国フィンランドでは、太陽と豊穣のシンボルである麦藁を使ってつくる幸運のモビールとして、冬の時期以外にも日頃から食卓やゆりかごの上などに吊るし、幸福を願うためにも飾られるそう。

日本ではクリスマスの印象があるので、ツリーほどではないにしろ、ちょっと気が早いように思うけれど、長く楽しみたいので飾ることにしました。

羽毛のブランケットも出して、ほっこりしながらお仕事してます(^^*

 

 

梅雨の間に植栽工事

一般的に木の移植適期と言われているのは、

常緑樹の場合は、萌芽前の4月か梅雨期。

落葉樹は、落葉期で萌芽前の3月下旬頃か、落葉後暖かさの残る11月頃。ですが、梅雨のころは新芽も定着していますし、植付け後にたっぷり雨にあたりますので、6月もおすすめしています。お客様にとっても、梅雨の間は、お水遣りの手間が少なく済みますから。

だいたい高さ2mまでの木なら、ご自分でも植えていただけると思いますので、是非挑戦してみてください!

 

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とはいえ、実際に植えるとなると、場所を整えたり、穴を掘ったり、土壌を改良したり、木を買ってきて運び込み、姿が良いように植付け、しっかり支柱もし・・・と、何かと大変です。特に穴を掘る作業は重労働ですし、残土の処理など思った以上に苦労するものです。

そこで私たち造園のプロの出番ですが、頼むのには予算が限られているしなぁと躊躇されるかもしれません。しかし、ご予算と理想をいかに擦り合わせ素敵な景色を作るか。それを考えるのも仕事の一つなので、一度ご相談いただければと思います。

例えば、必要な作業の一部をお客様ご自身で行っていただく、というのも予算削減に効果的です。どの作業なら出来そうか、そのやり方やコツ、道具のレンタル(無料です)なども含め色々とアドバイス出来ます。

 

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それで、今日ご紹介するのは、梅雨に入ってまもなく、つい先日ですが、植栽工事をさせていただいたお宅です。

リビングダイニングから、木のある緑の景色を眺めたいとのご希望でした。

伺ってみると、住宅街の中ということもあってか、隣家の外壁と室外機だけしか見えません。確かにこの部分だけちょっと無機質な感じがします。でも日当たりや風通しは良さそうです。

色々ご希望を伺いながら相談を重ね、お客様で出来る作業は、ご自身で行っていただくことになりました。

除草剤散布と防草シート設置の2つの作業です。

 

植樹する場所。(右)元々は芝生を張られていましたが、芝に雑草や苔がはびこり手入れにストレスを感じるように。(左)植栽する前に除草していただきました。除草剤を撒いてから3週間超経過した状態。しっかり枯れています。

 

次に何かを植える場所での除草作業は、予め地上に出ている部分を刈った後、表土ごと剥ぎ取ったりして出来るだけ根を残さないようにするのですが、お客様でそれをしていただくのは大変なので、ホームセンターで購入できる「ラウンドアップ」という除草剤をおすすめしました。

ラウンドアップはアミノ酸系除草剤で、葉から入って根まで枯らし、土に落ちても短期間で微生物により自然物に分解されるもので、散布後3週間からひと月ほど経過すると、植付けや種まきが出来るそうです。

 

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工事は枯草の処理からスタート。

梅雨の中休み日で、作業はサクサクと捗ります。

 

(右)土壌が粘土質なため植穴の底部を水はけよくするためにパーライトを沢山使って改良しました。(左)植穴周囲も改良剤を施し植付け完了。こういう作業もお客様に材料や意味を説明しながら行っています。

 

ではここで、植木を紹介しますね。

仕入れにはお客様も同行していただき一緒に選びました。

ディアガーデンでは仕入れによくお誘いするんですよ。実際にあれこれ見ていただきながら選ぶと、木に対して思い入れが違うと思いますし、何よりたくさんの木を一度に見るのは珍しいでしょう。そういう経験も工事の中に含まれているって楽しくないですか?

主木はアオダモです。高さ4m超えの2本立ち。畑で見たとき、樹冠の小梢がとてもいい感じで、木漏れ日がさぞ素敵だろうなという印象でした。なので、ふんわり広がるように支柱で細工しました。今は幹は2本ですが、数年後に根元近くから新しい幹(ひこばえ)が出てくると思います。

添えの木は鳥が来る木をご希望でしたので、実のなるオトコヨウゾメとムラサキシキブ、冬に蜜を吸いにくるよう侘助ツバキを植えました。小さな実なのでくちばしの小さな小鳥が来てくれると思うのですが、さていかに?!

侘助ツバキだけ常緑なのは、前のお宅のエコキュートを見えなくするためです。育つと結構隠してくれると思います。

宿根草は、私がいつも仕入れる種苗会社さんの苗の中からお客様セレクトで。自然な風合いの白と青の花が、そのうち見られるかと。

楽しみです。

 

高木と低木の植付けが完了。花壇全体に客土・堆肥を追加し改良します。見栄えは悪いのですが、木に水を遣りやすいように水鉢(根鉢の周りに土で土手を巡らせる方法)を作りました。

 

 

植栽完了です

 

(右)ビフォー。前のお宅の壁面や給湯設備や室外機などが見え、平面的で無機質な眺めでした。(左)アフター。清々しい緑の眺めが出来ました。空間が立体的になり、四季折々の木々変化や草花の手入れも楽しみな場所になりました。

 

建物の脇。特に何を植えるでもなく土で残されていたスペースです。(右)お客様で除草剤を撒いていただき枯らした状態。(左)お客様で防草シートを張られた後、砕石を敷きました。スッキリしましたね。雑草に悩むこともなくなりそう。

 

今回のお客様、奥様を癒してあげたいという旦那様のお気持ちが、静か~に伝わってきて・・・なんか素敵でした。

今頃お二人でどんなふうに新しい庭を眺められておられるのでしょうか?

想像すると心がほんわかします。ふふふ。

 

 

休業中の施工現場へ1ヶ月点検

GWには花巡りの旅へと、毎年どこかしら出掛けていましたが、今年は自粛です。そもそも植物園や庭園、公園なども他の施設同様に閉まっています。

きっとどの園も昨年からしっかり植え込みし、手入れもされていたでしょうに、苦渋の決断を迫られ休園。美しく咲く花を見ると、余計に辛いでしょうし、悔しいこととお察しします。

実際に見て頂くことも出来ず、来年の花のために切り戻しをされている場面をテレビで見ました。気の毒で胸が締め付けられます。でもどうか来年への希望をもって!作業されている方たちにエールを送りたいです。

 

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さて、今年の3月に植栽しました琵琶湖汽船(株)様の今津港。4月に竣工オープンされたばかりですが、実はこちらも滋賀県における新型コロナウィスル緊急事態措置の休止協力のため、4月13日~5月6日の間は全便欠航、そして臨時休業されています。その先も今のところ未定とのこと。

植栽工事からひと月ほど経過した4月のとある日、誰もいらっしゃらないだろうけれど、マスク着用の上、車(ドアtoドア)で、そっと様子見に行って参りました。

完成後に植物の生育状態のチェックに行くのは、これまでどの現場でも行っていたことで、ちゃんと芽吹いているかどうか?手入れは出来ておられるか?気になります。それに、もしも状態の良くないものでも、早期リカバリーで元気になる場合が多いので、見に行くことは大事だと思っています。

完成後これまで状態が悪いなどの連絡はありませんでしたが、プロの目で見て異常がないとはまた違いますので。

 

久しぶりの今津港です

 

高木が無事芽吹いていてホッ。

 

花壇は道路から普通によく見えるのですが、桟橋の方に回ると事務所に人影が。琵琶湖汽船の方が1名出勤されていました。

マスクをして2m以上離れて手短に・・・と思いつつ、いつも以上に緊張しながら挨拶をして見せていただきました。

 

上枝が強風の時揺れるのが気になるとのことで柱に結わえておられました。支柱が効いているのでコケることはないのですが気になるのはしょうがないです。このまま様子見かな。

 

植えたものは、小さな宿根草もなにもかも全部芽吹いており、おおむね順調なスタートが切れていました。「みんな機嫌良さそう」そんな印象です。

一株だけ、芽吹いてはいますが、地面から浮き気味だったので、植え直しておきました。見にきて良かったです。

 

一株づつ丹念に様子を見る。最後に全体にお水をたっぷり遣って。

 

レンゲツツジが可憐に咲いていました。

 

水遣りは特にご負担になっていないよう。念のため、梅雨まで2,3日に1度は遣っていただくようにお伝えしました。

やはり初年度は水管理が一番大事です。

 

全面欠航中でひっそりとした桟橋。賑わいが戻る日が待ち遠しいですね。

 

梅雨が明けるころには、草花が茂り、花壇の様子はだいぶ賑やかになっているはず。

そして人も増えて賑やかになって・・・と願います。

 

 

今津港の植栽工事

前回の続きで、今津港の植栽工事の模様です。

今回の現場は、琵琶湖を周航する観光船の停泊所(切符売り場や待合い等がある建物)なので、当たり前なんだけど、すぐ目の前がこんな景色↓

 

琵琶湖汽船の今津港桟橋を望む。植栽工事の日の朝は気持ち良く晴れ、琵琶湖もこんなに青い。いい眺め!

 

青い空、青い淡海、遠くの山々も青く霞んで・・・本当に心が洗われるような景色です。工事前にここで深呼吸。気持ちを整えてから入りました。

ついでにこの日の作業服コーデ撮ってみました(^^*↓

 

カーキ色+チョコ茶のちょい地味めな組み合わせ。UNIQLOのブロックテックパーカー(メンズ)に迷彩柄のスキニー。ブーツはいつものイルセ・ヤコブセン。ウエストポートに鋏やスコップ、ペン、スケール。

 

晴れているとはいえ、動いていないとかなり寒いから、ニット帽も被ってガッツリ防寒。スキニーの下にはヒートテックタイツも履いてます(^^;

 

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さて、植栽場所は建物のファサード部分で、奥行がなく幅がある花壇。

どう植えても横並びの平凡な眺めになりがち。高低差や植物のフォルムを上手く生かして変化を付けようと思いました。

高木は落葉樹で、根鉢の小さな上背のある単幹をいくつか寄せて。低木はおおむね常緑のもの、宿根草は風にそよぐグラス類を中心に揃えました。これらはほとんど地元に自生する植物たちです。

(種類や自生種にこだわるワケは前回のブログに書いたので端折ります)

 

3~5mのモミジとアオダモ数本、低木いろいろ。ポット苗も9種30株ほど植えます。

 

まずは花壇の土をしっかり改良。客土にパーライトや堆肥を混ぜ水はけ水持ちどちらも良くなるように。

 

湖北地域はかなり強い風が吹きつける土地柄なので、高木には支柱は必要です。しかし場所が狭いため、八ツ掛けは難しいし、悪目立ちもしますから、メインは地下支柱で。補助的に1本支柱を付けることとしました。

地下支柱は、専用の製品や金具がありますし、やり方も色々です。今回は画像のような↓金属製のベースマットに根鉢を固定するような製品を採用しました。高木を植える前に予め取り付けておきます。

 

地下支柱を装着しているところ。ベースに取り付けられた固定ネットに根鉢を設置し、四方からロープで固定。ベースの板の底には穴が開いていて根は下にも伸びて行けますからこのまま植えます。

 

シンメトリーで視線の抜けが特徴的な建築なので、植栽デザインもそれに合わせる感じで考えました。

建築家さんから中央扉のところは空けて植えて欲しいという要望があり、その部分を避けて両側に高木を伸びやかに配置しました。将来的に吹き抜けの天井付近のガラス窓越しに小梢が見えるといいな。

 

建築に合わせ、植栽もシンメトリーを意識しつつ。ウチソトからの視線を通すよう下枝の少ない木を選んでいます。

 

住宅のファサードでも、最低でもこれくらいのスペースは取れると思うので、応用できそうです。

緑があるのとないのとでは、住宅の見え方かなり違います。カッコよくなりますよね。

 

マルチングを施し最後にたっぷりと灌水&お掃除。隙間があるように見えますが休眠中のポット苗がしっかり植わっています。

 

次回は、完成の様子を動画をまじえて!ご紹介したいと思います。

 

 

琵琶湖半周して現場へ

少しづつ春めいてきたこの頃、琵琶湖を半周して高島市の現場へ打合せに行って来ました。ここ近江八幡市からは車で1時間半程かかる場所です。

ご存知ない方も多いと思うので、googleマップでご説明すると、こんな道のりです↓

 

水色のルートが一番近くて1時間26分って出ました。グレーのルートはありえへ-ん!

 

途中には、フォトジェニックな場所が点在していて、目を楽しませてくれます。

例えば下の画像は守山市湖岸の菜の花畑。琵琶湖大橋の近くにあります。

 

暖冬でいつもより早く咲いたみたいです。

 

マップでお分かりのように、

車で対岸へ行くには、南下して橋のところまで行って渡るか、北上してぐるっと回るかしかなく、これが結構時間が掛かります。邪魔くさいです。向こうに見えているのに、スッと行けないもどかしさ。地続きなら30分くらいで行けるのに・・・。もうこればっかりは仕方がないとはいえ、じれったいです。

菜の花畑を過ぎ、琵琶湖大橋を渡って、どんどん北上しますと、高島市にある白髭神社の大鳥居が見えてきます。

この鳥居は、社殿から道を挟んで、正面に広がる琵琶湖の中に立っています。時に大きく荒れる海辺に立つ鳥居とは違って、こちらは穏やかで静かな印象。いつ見ても神秘的で心癒される風景です。

 

白髭神社の大鳥居。車道から良く見えます。

 

高島市のフォトジェニックなスポットといえば、メタセコイヤの並木道。今回の現場からも近いです。そこから更に北上すると桜の名所 海津大崎に辿り着きます。

こんな感じで、滋賀県では琵琶湖を背景に風光明媚なスポットが点在しています。最近はその近くに、ポツポツと小ジャレたカフェが出来始めているみたいなので、暖かくなったら是非いらしてください♡

 

春のような光の中、こうして見ていると、天女でも降りてきそうな気がします。実際、日本最古の羽衣伝説のひとつが滋賀県なんですって。

 

対岸の湖西~湖北にかけての地域は、山が琵琶湖近くまで迫っている地形のため、平野が多い湖南や湖東地域とは気候もだいぶ違います。風の強さや積雪量などの点において差があり、庭作りは微妙に調整が必要です。

施工に向けてそのあたりを慎重に進めたいと思います。

 

 

ナチュラルな真砂土舗装

いくつもある庭の舗装方法の中から、自然に見えてコストパフォーマンスにも優れた「真砂土舗装」をご紹介します。土系舗装とも言います。

真砂土(まさつち・まさど)とは砂土状の土のこと。透水性に優れつつ、ある程度保水もしてくれる土で、関西では庭づくりの際、客土として使います。このような砂質系の土に、セメント系、石灰系、樹脂系、アスファルト系などの固化材を混合し、敷き均し、締め固めたものが土系舗装です。

景観性に大変優れた舗装で、コンクリートのように固まっているけれど、見た目は土本来の風合いそのまま。庭に施工してもよく馴染みますのでおすすめします。

 

 

特徴をざっと書きますと、メリット的な面では、

  1. 足当たりが柔らかいため、子供さんやご高齢の方にとっても歩き易い。よく歩道や園路などに多く使用されています。
  2. 透水性や保水性を有していることから、夏場の路面温度の上昇を抑制し、ヒートアイランド現象の対策としても注目をされています。
  3. 雨が降っても吸収する為、樹木の周りを舗装しても、普通の土と同様に水を吸収することが出来ます。
  4. 水はけがいいのでぬかるんだりしません。
  5. 堅くしまっているので雑草の種の発芽を防ぎ防草対策になります。
  6. 見た目は自然感のある土であるため、庭と調和がしやすく景観性が高い。
  7. コンクリートや石・レンガ等敷きに比べ、施工性に優れている。

一方、デメリットとしては、

  1. 車が走行する部分には使えない。(製品には「駐車場や公園庭園の管理車両が通る舗装など、低速に車両が乗って頂く分には強度的には問題ない」と書かれていますが、私はあまりお勧めしません)
  2. 製品や場所によって、数日の養生期間が必要になる場合があります。個人庭などで出入りがほとんどない場合は一日程度です。
  3. 工場で緻密に配合されたプレミックス製品。工場から現地までの運賃が高いので施工者は要注意です。
  4. 施工者の知識不足・技術不足によりムラや水たまりが出来ることがある。広い場所では素人工事は難しいかも。

 

ここまでで、真砂土舗装がどんなものなのか、大体お分かりいただけたかと。

ディアガーデンでは、これまで店舗の庭で何度かご採用いただきました。今週、個人のお庭で雑草対策として、施工しましたので改めてご紹介しようと思います。

以下、施工中の画像です。

 

真砂土舗装をする前に路盤を作ります。ここでしっかり転圧して固めておく。水勾配にそって墨付けを行ったあと、配合された真砂土舗装用の製品を敷きならします。厚みを均一にするためにも路盤づくりは重要。

 

画像で見ても分かるように、配合された製品は、ちっちゃい砂利まじりの砂で、サラサラしていて白っぽい。

ザーッと撒いて、左官ゴテでならしていくだけです。生コンクリートのように表面仕上げをしなくていいし、乾いた状態では何度でも直せるので、気分的にラクですね~。

素人では難しいかもと思うのは、水勾配をどうとるか?です。透水性のある舗装ですが、勾配をつけていないと、大雨の時などは表面排水が滞る場所が出来るかもしれません。見た目にも違和感なく、かつ水がちゃんとはけるようにしたいものです。

このお宅の花壇の縁石や飛石(既存のもの)も、真砂土舗装の仕上げ高さを考慮して据えたもの。リフォームの場合は特に、構造物の基礎とか電気や排水管等がどう埋まっているか計画段階では分からないことが多いので、その場その場で臨機応変に上手く納めていくことはプロならではと思います。

 

真砂土舗装を敷き均したあと、転圧し、散水します。転圧方法は製品や場所によって異なりますが、ここでは狭いためコテ押さえしました。表面に水が浮くほど散水するのが重要。

 

完成。渇くと白っぽくなります。画像手前から奥に向かって水が流れるような勾配。

 

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では、最後にこちらのお庭の全容を。

お客様のライフスタイルやライフステージの変化に合わせ、お庭で好きな植物だけを楽しめるように、雑草対策に重点を置いて改修したお庭です。前庭というか、お玄関先なので、フォーマルであまり手入れをせずとも整うようデザインしました。

Before&Afterをご覧ください。

 

 

 

 

 

花壇に玉竜のグランドカバーをしたり、化粧砂利を真砂土舗装に変更して、地面がスッキリしたせいか、施工前に比べてかなり広くなったように感じます。

お客様とご相談し、和の雰囲気を強めた落ち着いた庭になりました。灯籠や景石は元々別の場所で埋もれていたのを据え直したもの。

ほとんどの木をそのまま生かしていますが、一部追加も。和の庭に合わせ日本の自生植物を主に植えました。でも例えば庭セキショウの中でも、イングリッシュガーデンにも見られる大型の品種シシリンチューム「ストリアタム」や、自分でも実際育ててみて良かったティアレラなどを植えて、ディアガーデンらしい捻りを加えています。

 

ディスプレイガーデンで育てているティアレラ。日陰でも咲くので重宝します。和洋どちらにも合います。

 

秋に植えると来シーズンまでにしっかり根も張っているだろうし、きっと見応えのある春になることでしょう。

 

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真砂土舗装は「土」の質感そのままなので、このような和の雰囲気にも合いますし、もちろん洋の雰囲気にも合います。雑木を植えた自然風のお庭などにもピッタリ。

雑草にお困りの方、是非ご検討ください。

 

 

お庭改修工事の現場より

今週はあるお宅のお庭の改修工事をしています。

こちらは以前、庭木の剪定と伐採をご依頼いただいたお客様。植物が大変お好きな方で、雑草除けを兼ねて色々とご自分で植えられていましたが、敷地が広く、手入れが追い付かない程蔓延ってしまいました。ご自分の体力気力も年々落ちてくることも心配で、将来はもっと出来なくなりそう、とのことでご相談いただいたのです。

それで、庭を縮小し、一部地面を舗装することになりました。

 

前庭の一部。お客様が植えられた植物と雑草が交じり合い、蔓延っている状態。

 

庭仕事には、好きな植物を育てるための作業と、そうではない植物(雑草)を取り除く2パターンの作業があります。皮肉なもので、水も肥料もやらない雑草の方がよく育ったりしますよね。それで、不本意ながらそちらの手入れに時間を取られ疲れてしまうのです。

庭仕事を純粋に楽しむためには、しなくてもいい作業を減らすことが重要。年を重ねると尚更です。

初期投資はかかりますが、土の面積を枠を作って限定して、それ以外は「植物に馴染む」舗装をすると後々ラクです。例えば石やレンガを敷き詰めたり、透水性のある三和土風の舗装などがおすすめです。

砂利を敷き詰める場合は、その下に厚い防草シートを仕込むとよいのですが、それでも砂利の間に飛んできた種が落ちて発芽してしまうので、除草する手間は免れません。

今回のお客様は三和土風の舗装をご希望されました。来週施工します。

 

同じ場所。飛石と化粧砂利を一旦除けて除草。花壇スペースは枠を作って限定します。

 

私も毎日現場に通って現場監督を務めています。

一日中いる訳ではありませんが、ただ図面を持って職人さんに指示をするだけ、というのはどうも性に合わなくて、空いた時間は職人さんの手元をしたり掃除をしたりして、一緒に作っています。泥だらけになりますがそれも悪くない。だって庭では身体を動かす方が自然だもの。

現場にいると、設計しているときは2次元の架空の世界だったのが、どんどん3次元化していく様がリアルタイムで感じられてワクワクします。完成してしまったら見えなくなる部分もこの目で見て写真に納め、お客様に安心材料として報告もします。

上の画像の足は私の足。地下足袋って履いてみると本当に庭作りにはピッタリ。軽くて歩きやすいの。湿った泥だとラバーブーツなんですけど。

 

ILSE JACOBSENのレースアップラバーブーツを愛用しています。

 

職人さんいわく「設計屋さんで地下足袋を履いて現場に来る人は珍しい」らしいです。

へぇーそうなんだ。地下足袋、カッコいいと思うんだけどなぁ。