庭木の剪定の大切さ(X’massワークショップの告知あり)

今週は、とあるお庭の整備を行いました。

ご自分で好きな木を植え、これまでずっと手入れをされていたのですが、ご事情があって、手を掛けられず伸び放題に。今回は、一度リセットする意味で伐採抜根もしつつ、大掛かりな剪定をさせていただきました。

伐採したのは、今後も到底手に負えないであろう育ちすぎた木。ある木などは、初めは50cmにも満たないほどの苗木だったそうですが、十数年たって6m超えの立派な木に成長。脚立に登っても手が届きませんし、隣地境界を越境する鬱蒼とした葉張りで、幹は根本で直径30cm。

見るからに健康なので切るのには気が引けます。いつものように、まずは感謝と陳謝のお清めをお客様と一緒にして作業にかかりました。

 

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同じ針葉樹で十数年たっても、それほど幹が太らない場合もあります。例えば、ディアガーデンの生け垣のレイランドヒノキ。もう植えてから12年経ちますが、直径は根本の一番太いところでも10cmです。

その差は何でしょうか???要因は様々ですが、目に見えてわかるのは、葉の量の違いです。私は毎年剪定して、風も通るように枝を調整しています。生け垣ですからコンパクトに整えています。

剪定せずに葉を伸ばし放題にすると、たくさん光合成できるので、栄養がどんどん運ばれ、すくすくと成長します。幹も太ります。庭木も放っておくと山の木のようになります。でも庭は山と違って広さが限定されるので、そこに納まるように樹高や葉の量をこまめに調整しながら、付き合っていくものなのです。だからこそ身近に高木を植えられるとも言えます。

透かすと台風の時にも風を逃してくれますし、病害虫も発生しにくくなります。見た目の圧迫感が減り、足元も明るくなるので草花も育ちます。いいことだらけです。

 

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例えば、代々引き継がれたお庭で「毎年剪定するのはわかっているけれど、代金がバカにならないのよね~」という方は、思い切って今の生活にあう庭に変えることをお勧めします。

元の庭の体裁を残しながら、木を減らし、地被植物を減らし、見た目も気分的にもサッパリと!負担にならないお庭に変えられます。長い目で見ると、そちらの方がお得で、本当に気に入った木と長く付き合えると思います。

実は今回、お庭の整備を終え、お客様からいただいた言葉が「ものすごくスッキリして庭のストレスから解放されました」でした。それを伺って私もすごく嬉しかったです。これからはまた以前のように「癒しの庭」になることを願っています。

 

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話はごろっつと変わりますが、

毎年恒例のクリスマスワークショップの告知、もう見ていただけましたか???

 

 

今年の予定は次の通りです。

■ディアガーデンのお客様:11月28日(水)29日(木)

■ビジター様:11月30日(金)12月1日(土)2日(日)

詳しくはコチラ→クリスマス・スワッグづくりワークショップのご案内

 

皆様にも作っていただくスワッグ。デザインの一部に、実は今回剪定した枝を使わせてもらっています。通常なら処分してしまうところ、あまりに生き生きと美しいものですから、出来ることなら良いイメージで生かしてあげたい・・・そんな風に思いました。

お陰でミスティーグリーンの雰囲気ある上品なスワッグになりました。

皆様のお宅にもきっと似合うと思います♡

 

 

危険なブロック塀を解体するなら補助金を利用しよう!

大阪府北部を震源とする地震で、倒壊したコンクリートブロック塀の下敷きになり、小学生が亡くなるという痛ましい事故は記憶に新しいところ。この事故をきっかけに、ブロック塀の耐震化が大きな社会問題となっています。

ブロック塀を設けるに当たっては、その工法が建築基準法で定められているのですが、建物と違ってお役所による確認手続き等もないので、必ずしも正しい施工がなされていない場合もあるのが現状です。

チェックポイントを参考に、今一度自己点検を行いましょう。

  → 国土交通省資料:ブロック塀点検のチェックポイント

  点検の結果、危険性が確認された場合には、付近通行者への速やかな注意表示等や改善、撤去等を行ってください。

撤去したいのはやまやまだけど、費用面が問題で・・・と、二の足を踏んでおられる方もおられるかもしれません。そんな方にお知らせしたいです。

いま、地方自治体で、ブロック塀改修工事に対する補助が続々とはじまっているのをご存じでしょうか?ディアガーデンのある近江八幡市も、ようやく!という感じですが、10月30日に補助金制度の発表がありました。

各自治体によって補助対象や金額に違いがあります。例えば、近江八幡市の場合は、工事費の23%(上限10万円)が補助されます。参考までに、滋賀県内の補助金制度のある自治体のリンクをいくつか貼っておきますね。

近江八幡市 →守山市 →栗東市 →草津市 →湖南市

※申請は工事着手前に手続きすること。工事着手後の申請は対象にならないので注意です。詳しくは自治体へ直接お問い合わせくださいませ。

 

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更には、ブロック塀を撤去した後のことも考えなければなりませんね。ほとんどは境界付近に設けてあると思うので、塀がないと、境界があやふやになったり、目隠しがなくなったり、困ることも出てくるかもしれません。

同じように、今度はちゃんと規定に則った構造のブロック塀を作るのも方法のひとつですが、想定外の自然災害の前では、残念ながら、それでも安全とは言い切れないのです。それならば、倒壊しても、まだ被害の少ないものにした方が得策ではないかと考えます。

ディアガーデンの提案する例としましては次の3つ。

1.生け垣を設ける

 

和洋関係なくどのお宅にも合う生け垣。よく手入れされた生け垣は家に風格をもたらします。庭馴染みもバツグン。

 

生け垣は最も安価で出来る塀。生きている塀なので、四季折々表情が変わる機能付きです。しかも設置の際には、嬉しいことに、これまた自治体によって補助金がいただけることがあります(^^b

それに、生け垣なら2m程度の木ですから、万が一倒れても、死亡事故にはならないと思います。撤去も大人が二人もいればすぐ出来ます。傾いている程度なら、再度植え直すことも可能で、修復も簡単。

年に1,2度刈り込みする必要はありますが、緑や花、香りが楽しめて、お庭の背景にこれ以上のものはありません。

 

2.軽微なフェンスを設ける

 

縦格子のアルミフェンス。こちらは三共アルミさんの製品。アルミですがとってもナチュラルに見えますでしょ?色々なデザイン、高さをお選びいただけます。

 

アルミ材や木材で出来た、透過性があるフェンスはいかがでしょうか。費用面では生け垣よりは高くなっちゃいますが、防犯上は生け垣よりも優れています。(不審者が潜むことが出来ない)

いままでブロック塀で陰になっていたところは、日当たりがよくなりますから、植物が植えられたり、咲かなかった花が咲いたりと、ガーデニング面でもメリットが大きいです。

デザインも色々と出ていますから、建物の雰囲気に合わせたデザインをお選びいたします。

 

3.思い切って塀を低くする

 

低い塀で開かれた外構を。樹木と組み合わせることで、よりお洒落に。

 

同じブロック塀でも高いよりは低い方が安定感があります。敷地に余裕があるなら、道路から建物側に少し入って設けると、万が一道路側に倒れても安心かと思います。

いっそブロック塀にせず、かっこよくRCにする、自然で重厚感ある石積みにする、というのも素敵です。低い塀でも、植栽を組み合わせることで、プライバシーも保てますよ。

 

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いかがでしょうか?

補助金をしっかり役立てて、心配の種だった古いブロック塀を取り除き、素敵にリフォーム。この際ですから、外構のイメージを大きく変えてみるのもいいのでは?

気持ち的にも安心で、きっと潤いを感じたり、明るくなりますよ!

ブロック塀撤去に関すること、生け垣の樹種や、フェンスの種類、概算金額など、わからないことも多いと思います。それらを主役に空間をおしゃれにまとめるには?等々デザイン的なことも含め、ディアガーデンにお気軽にご相談くださいませ。相談無料です。

こちらから→Contact

 

 

住まいのインサイド・アウト、アウトサイド・イン 

 

 

本日10月31日はハロウィンだそうです。でもディアガーデンでは普段と変わらぬ一日。何の興味もないのですが、カボチャは可愛いので、インテリアには小さいのをいくつかデコレーションして楽しみました。(→こんな感じ

明日からはもう11月ですね。

秋が深まりこのごろは日中もかなり寒くて、ブランケットが欠かせません。事務所はもちろん、部屋のあちこちに置いています。ふわモコの見た目に合わせて、ソファのクッションカバーを変えました。

 

クッションカバーを新調。特に深い緑が気に入ってます。手持ちのグレージュのカバーとつなぐ色として、またアクセントとして、柄物のターコイズも。

 

今冬の気分は緑色です。しかもこれから出すクリスマスツリーの緑とも合うんじゃない?いいじゃん、いんじゃん♪

欲しいと思っていた色味がちょうどIKEAにあって、たまたまお買いものに行くよというマダムに声をかけていただいたので、厚かましくもお願いして買ってきてもらいました。

 

マダムのお宅に商品を取りに伺ったときのこと。素敵なカップで紅茶をいただきました。聞くとオールドノリタケだそうです。シックで落ち着いた色使いと柄、優美な形にウットリ。こういう雰囲気も大好きです。チョコレート風味の紅茶も美味しかった~。ご馳走様です。

 

カバーは季節やその時の気分でしょっちゅう変えています。部屋に占める割合は小さいけれど、意外と雰囲気を左右するアイテムです。今回緑のカバーに変えて引きで見てみると、窓外の緑と繋がってなんかいい感じ♪

庭の色を部屋にも取り入れる・・・こういう手法を「リレーティブ」もしくは「アウトサイドイン」というそうです。逆バージョンの「インサイドアウト」という手法もあります。

言葉は何かで聞かれた方も多いかもしれませんが、ここでいうそれは住まいのことです。

屋内だけ、屋外だけと別々に分けないで、ゆるやかにつなげていったり、取り入れたりする手法。窓の外とインテリアをつなぐことで、感覚的に自由な広がりを味わえます。

 

テラスの緑を部屋に取り入れています。逆に部屋にあるはずのテーブルやイスをテラスにも置いています。狭いリビングですが開放的。

 

「リレーティブ(連続性)」「インサイド・アウト、アウトサイド・イン」という考え方は、ガーデンデザイナーの吉谷桂子先生の講座で教えていただきました。先生はイギリスで暮らしておられた時に知ったそうです。いまや「レイヤード(重なり)」という手法と共に、私のガーデンデザインでも欠かせないものとなりました。

アウトサイド・インの他の例としては、庭の植物を屋内でも育てるとか、天窓から光を入れるとか。風を通すなども含まれます。インサイド・アウトの例では、庭にクッションを置いたり照明やキャンドルを灯して、お酒を楽しんだりして、外にも部屋と同じような居住性を持たせる。部屋ですることを外でやるんですね。すると寛ぎながら凄い開放感が得られると思います。

そうして、それぞれが狭くともつながると、一つの大きな空間となります。視線も自然に流れるので、広がりが感じられます。

 

植物を窓際に置くのは、植物の為だけでなく、視覚的に外の緑とつなぐ意味もあります。また庭にあってもおかしくないような大きな植物を置くことで、部屋が生き生きとして見えます。

 

それには窓のつけ方、窓外の庭づくり、このふたつがポイントになると思います。インテリアは、誰もが当たり前に整えること。でも窓や庭のことをあわせて、同じ比重で!考える方は少ないのかも知れません。とても勿体ない話です。

もしもいま、暮らしに閉塞感を感じておられるのなら、外との「リレーティブ(連続性)」、「インサイド・アウト、アウトサイド・イン」という手法を取り入れてみてはいかがでしょう。

 

 

テラスでいただくと何でも美味しい?-タルトタタンに挑戦

数あるリンゴを使ったデザートの中で私が一番好きなのはタルトタタン。

これまでは食べるばっかりでしたが、シンプルなケーキなので、そろそろ自分でも作れるようになりたい。ポカンと空いたある日の午後、いっちょ頑張ってみました。

 

今まで食べた中で一番美味しかった京都のカフェ「ラ・ヴァチュール」さんのタルトタタン。程良い酸味、ねっとりとした食感、最高に美味しいです。

 

参考にしたのは、若山曜子さんの「至福のキャラメルスイーツ」のレシピ。この本にはキャラメル好きなワタクシにはたまらないレシピが満載なんです。もう超おすすめです!

「キャラメリゼした柔らかくジューシーなりんごとさくさく少し塩けのある生地が抜群のコンビネーション」と紹介されていた若山さんのタルトタタン。よくある丸型ではなくパウンド型で焼くという。長方形のタルトタタン、ちょっとお洒落じゃない?

材料のリンゴは、あれば紅玉でと書いてありましたが、ここいらでは滅多に見かけませんから、仕方なく特売の「シナノスイート」という品種で作りました。とりあえず。

 

キャラメルソースで煮たリンゴを型に並べたところ。つやつやです。つまみ食いしたい気持ちを抑えるのが大変。

 

焼けました~♪

 

「初めてにしては、見た目もそれらしく出来たような~(^^*」と、自己満足で喜んでいると、

夫がポツリ「押し寿司・・・」って、ひどくない?w こういうデザインのタルトタタンなんですぅ!!!

こっくりとした味で美味しいけれど、材料のりんごが紅玉ではないこともあって、パンチがないというか・・・。今度はやっぱり紅玉で作ってみよう。何度か練習しなきゃね。

 

「外でいただくと何でも美味しいの法則」にのっかる。

 

この頃は蚊も少なくなって、外で寛ぐのが心地よい季節となりました。うちのテラスも再び on Season!です。

青空と植物が身近に感じられるのが素晴らしいテラス、第2のリビングダイニングとしても大活躍。皆様にもぜひお勧めしたいです。ディアガーデンで施工&植物、照明、家具などトータルコーデ可能、後付けでも問題なく作れますよ。

「え?テラスってこんな狭いところでも作れるの?」と、きっとビックリされると思うディアガーデンのテラス。これで結構十分なんですよねぇって、きっと実感して頂けるのでは?大事なのは、広さじゃなくて、クオリティなんです。

一度見て、実際に感じていただきたいわ~。

お茶とお菓子(もしかしたら上達したタルトタタンがお出し出来るかも?!)を御用意して、見学のご予約お待ちしております♡

*ご予約はこちらより→Contact

 

 

関守石のさり気なさ、から派生して 

茶庭、露地ともいいますが、そのお庭で「この先ご遠慮ください」という場所には、「立入禁止」と書くかわりに、石がひとつ、そっと置いてあることがあります。

小ぶりで丸みのあるその石は、縄で器用に縛られています。その縄の先をひょいと持って、ちょんと置いた、そんなさり気ない感じなのです。ただ石を置くだけだと、きっと見逃されますし、座りも悪く、すぐ転がって行っちゃいそう。縄には意味があるんですね、きっと。

 

飛び石や延段に置かれた石は「この先ご遠慮ください」の意。色々な呼び方はありますが、私は「関守石(せきもりいし)」と呼ぶのが好きです。

 

「入らないでくださいよ」という気持ちが、たったひとつの石で表現されていることに驚きます。小道の途中に置いてあるため、どなたでも、例えば外国の方でも何かしら気づくはず。庭に溶け込んでいる様子が美しく、ダメと言われているのに、嫌な気持ちは全くしません。むしろ「露地ではこういう事すらも、粋に表現するんだな。」って思いました。

自分の言いたいことを、こんなにさり気なくスマートに伝えられるなんて素敵だな。

さり気なさってセンスですよね。

さり気ない行い、さり気ない装い・・・それらのベースには常識や良心があり、控えめながら、どこか光るものがあるというか。その方の細やかな心配りの現れかな、って思います。大人な振る舞いの最たるもの、憧れます。

どうすればそのようなことが出来るようになるのでしょう。

ひとつのヒントが、最近読んだ本「坐禅のすすめ」(臨済宗全生庵住職 平井正修著)の中にありました。

禅の修行僧のことを雲水と呼びますが、その方たちは修業期間中は道場で生活されます。行住座臥の一切合切が修行ですから、例えば、朝、起きるときは、音や太鼓が打ち鳴らされたら、ただちに起きて身繕いをし、本堂に駆けつけなければならないそうです。暖かい布団の中で「あと5分・・・」など余計なことを考えている暇はありません。直ちに本堂へ行くには、起きる事に専念し、そこに心を配ること。それでいっぱい一杯なんだそうです。読経も、食事も、掃除も、托鉢も、何もかもが同じ調子。

そのときやるべきこと、目の前のこと、当たり前のことだけに心を配る。これがね、かなり難しいことで、普通は何かをしながらも、つい別のことを考えたりするものです。雑念だらけで「心ここに非ず」なことが多いのは、私も自覚するところ。それで手落ちがあったり、バタバタするのかなぁと思います。見ているようで全然見えていない、だから見逃す。あぁ。さり気なくスマートにこなすとは遠い姿。

禅の修行で、来る日も来る日も何年間も、そうしたことを続けると、何をする時も自然に心が配れるようになる、心を配るという思いを持って何事にも迎えるようになるといいます。

そうして「心を配る」という思いを持っていると、物事に対する向かい方、ふるまい、所作が変わってくるのだそうです。さり気なさって、まさにそれかな!と思いました。

ちなみに雑念を消すには、坐禅がよいトレーニングになるそうです。坐禅と瞑想、似ているようでちょっと違うみたい。坐禅は、まず禅僧の指導を受けることが重要なポイントで、それは、初心者に教えることが奥義であり極意であるから、とありました。正しいカタチから入り、それを身体で覚えることが大切なんだそうです。

なるほどー。で?坐禅会に?行ってみる???

 

 

台風とカーポート 

台風続きで災害のニュースが絶えないこのごろ、造園や外構会社は、倒木の後処理、剪定、エクステリアの修理などの対応に追われています。また、そういう作業を行うには、前もって現場をみせていただき、修繕方法の検討や、いくらかかるのか見積もりをしてお客様にご提示、材料を手配し工程を組むといった事務処理も必要で、職人さんだけが忙しいわけでもないのです。

被害に合われたお客様が少しでも安心されるように、出来るだけ早くと、業界のみんなが頑張っていますが、とにかく件数が多いので混んでいます。私のお客様もお待たせすることになりそうで心苦しいです。

 

事務所にて見積もり作成中。お土産でいただいた浜松の五穀屋さんの「山むすび」に癒されています。パッケージが和モダンで凝ってます。

 

エクステリア商材の中では、カーポートの屋根が風で飛ばされるという被害をよく聞きます。その多くはポリカーボネート製の屋根がついている製品で、施工後だいぶ年数が経ったお宅です。

カーポートはスペースとお役所の許可さえあれば、安価に設置できる車庫です。いたるところに建っていますから、台風時に屋根パネルが吹き飛ばされるかも?という心配は、持ち主だけではないでしょう。自然現象によって、もしも近所のパネルが飛んできて窓ガラスが割れたとしても、自分で直さねばならない可能性が高いのです。

 

ポリカーボネート製のカーポートの例。デザインや大きさだけでなく、耐風圧強度、耐雪強度によっても選ぶ製品が変わってきます。これは四国化成さんのハイグレードモデル「MyPORT7」耐積雪20cm相当、耐風圧38m/秒相当です(※保障値ではなく目安)

 

いくつかのメーカーのカタログを見ると、ポリカーボネート屋根の場合、耐風圧強度の目安値は次のようになっています。

  • 基本タイプの製品は34m~38m/秒
  • それ以上のモデルですと42~46m/秒
  • 鉄板屋根の場合ですと54m/秒相当まで

対して、台風の強さを表す基準でよく聞く最大瞬間風速は

  • 「強い」33m~44m/秒未満
  • 「非常に強い」44m~54m/秒未満
  • 「猛烈な」で54m/秒以上

となっています。このところの台風は「非常に強い」か「猛烈な」と表現されていましたので、もしも、もしも運悪く、その風をまともに受けてしまった場合、ポリカーボネートの屋根が飛ぶのは性能上どうしようもないこと、なのです。経年変化による部品の劣化や、周囲の状況によって風が更に集中してしまう場合などの要素が重なるとどうなるのか・・・。

一般的にカーポートを選ぶとき、ここまで考えて選ばれているでしょうか?耐雪仕様をご検討されることはよくありますが、耐風圧はあまり気にされないかもしれないなぁと思い、細かな数字を上げてみました。

恥ずかしながら私自身も、これまで風速45m/秒相当と言われても、ピンと来ていませんでしたが、9月の台風21号を経験したことで、ようやく実感できた感じです。

参考までに、台風21号の最大瞬間風速の記録を見ますと、

  • 彦根は46.2m/秒(ディアガーデンの近くの観測所)
  • 関空島は58.1m/秒
  • 高知県室戸岬は55.3m/秒
  • 大阪は47.4m/秒

カーポートは製品によって、屋根パネル抜け防止材のような部品がオプション用意されているものがあります。いわゆる補強材です。部材がない場合、パネルに穴を空ける可能性もありますが、薄いプレートで代用もできます。現状で心配な方は、そのような対策をご検討されてはいかがでしょう。

 

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ブログでも時々書いておりますが、私はカーポート推奨派ではなく、これまでほとんど施工しておりません。

建物のデザインとマッチするカーポートは少なく、家の顔と言うべき前庭に合わないと思うのと、屋根を掛けてしまうと何も植えられなくなるからです。たった一台分でも建築確認申請が必要なのですが、それを知っているお客様も少ないので、そこから説明しなければなりません。

そんなことで、ただでさえ消極的なのに、今年のようなものすごい勢いの台風を経験してしまうと、お客様におすすめするのが、ますます不安になります。台風の夜におちおち寝ていられません。

ですから駐車場は、建物と一体化したデザイン、いわゆるビルトインタイプの車庫か、もう潔く青空駐車!そのどちらかに、というのが理想です。

どうしてもカーポートを設置する場合は、何か構造物で上手く建物と一体化させるように出来ないでしょうか。デザイン的に良くなるだけでなく、むき出しでない分、風当りも少なくなるのでは。

 

ディアガーデンの唯一のカーポート事例より。と言っても見えていませんが。RCのゲートとシャッターを設け、中のカーポートを隠しています。外観もスッキリです。

 

ちなみに、ディアガーデンの駐車場は青空です↓

 

ディアガーデンの駐車場は建物の脇。縦列で2台置けるようになっています。来客時にはここを1台分空けて対応しています。

 

玄関のすぐ脇にあるので、雨でも乗るまでそう濡れることはありません。冬に雪で数日埋もれるときはありますが、そんな日は車に乗ることはないので、あまり困りません。夏の暑さはカーポートの下でもそう変わらないだろうし、とりわけストレスは感じていないのです。

車がないとき、狭い敷地に抜けた空間が出来るので、少しゆったり見え、庭の一部になるところがいいと思っています。

カーポートの必要性、人それぞれですよね。ただ、やっぱり欲しいと思っておられるなら、性能を良く知って、設置場所や、素敵に見える納め方などもよくよく検討され、上手に取り入れられたらいいですね。

 

 

いい家とは?-「トトロの住む家」より

お盆休み中に読んだ本で、宮崎駿監督の「トトロの住む家」をご紹介したいと思います。絵が素敵です。

 

住む人の心根が偲ばれる・・・、そんな家を宮崎駿監督が訪ね歩き、その風景を絵と文で綴る。2010年7月に完成した宮崎監督デザインの公園「Aさんの庭」の新たな写真、インタビューも収録した増補改訂版です。

 

そういえば、先日TVでたまたま「となりのトトロ」が放送されてましたけれど、ご覧になった方いらっしゃいますか?

私はこれまで何回見たかわからない程ですが、やっぱり最後まで見てしまいました。可愛らしくて不思議な物語は、いつ見ても心がほっこりと温かくなります。そして、あの田舎の景色、美しくて懐かしくてキュンとします。

私が幼児の頃は、田舎ということもあって、村の中はまだ舗装されていない道も多くありました。恐らく小学生になる前後くらいには舗装されたと記憶していますが・・・。そんな世代ですので、物語に出てくる畦道とか、青田を吹き抜ける風とか、家の土間のヒンヤリ感や縁の下、あちこちにある仄暗い場所など・・・ああいった雰囲気は実感として残っています。なので懐かしい。

曲がりくねった土の道、屋敷を囲む青々とした生け垣、昼間でもヒンヤリ暗い場所、そんなものが少なくなりました。

それでこの本。

宮崎駿監督が仕事の合間に散歩して見つけたお宅の様子が描かれています。東京の高円寺~吉祥寺あたりで昭和初期に建てられた7軒のお宅。どのお宅も変に増改築をされず、丁寧に住まれており、広い敷地には緑豊かなお庭があります。開発の波に逆らうように、そこだけ時間が止まったかのような風景なのです。

宮崎監督は、建物だけじゃなく庭のあり方にも重きを置いておられるようで、そのお考えにとても共感しました。いくつか本文から抜粋させていただきます。

そうなのだ。住まいとは、家屋と、庭の植物と、住まう人が、同じ時を持ちながら時間をかけて造りあげる空間なのだ。私たちの住むこの土地では、少しでも隙間があれば植物は生えてきてくれる。その植物たちと、生きもの同士のつきあいをしている家、時にはためらいながら鋏を持ち、でも植物へのいたわりを忘れない家、それがいい家なのだ。

 

ぼくは、子供が育つには、光や暖かさだけでなく、闇や迷宮も要ると考えている。ぼくがどんな家に興味をもつかというと、それは「闇」みたいなものがある家ですね。それを作った人や住む人の、心の襞(ひだ)の奥行きが感じられるような。庭はね、ちょっと荒れた感じのがいいですね。地域全体で、緑を育てよう、いい感じの空間をつくろうという見識をもっているのがいいですね。

「ちょっと庭が荒れている」というのは、庭の植物を育つままにさせておくからです。植物好きは、やはり敷地の形通りにスパッと切れないものです。美しい枝、元気な枝は切れないのです。植物の自由にさせてやりたい気持ちもあるのです。

でもそこはご近所の方のお考えもあって、自分の価値を押し付ける訳にもいかず、難しいところです。だから「地域全体で緑を育てよう」という見識があればいいなぁと、身勝手ながら思うのです。

「お宅のモミジ、今年もきれいに紅葉していますね。うちには木がないけれど、お蔭で秋を身近に感じられます」という発想か、それとも「モミジが紅葉して落ち葉がうちにまでくる!ン、もう!許せん!」という発想か。その方の捉え方次第で、モミジの形は随分と変わり、景色も変わってきます。

もちろん落ち葉は掃除しますよ。しますけれど、多少の迷惑にあくせくせず、充ち足りることを知る、そんな大人の余裕があれば、どんなにか世の中過ごしやすいだろう・・・っていうことを宮崎監督はおっしゃっているんです。

ディアガーデンのご近所さんは、有難いことに、大人の余裕をお持ちな方ばかりです。それに甘えてはいけない!って、もちろん自覚もしていますけれど。

 

ディアガーデンの前庭より。ペニセタム「JSジョメイニク」がふわふわと可愛い穂を出しました。秋になってうまく枯れたらいいなぁ。

 

また本文中に戻りますと、こんな苦言も。

花を植えたらいい人になれるわけじゃない。本気で手入れをしているから住みやすい、いい庭になっていたわけで、それができないところにいい家もいい庭も、いい景色もない。だから手入れができないならば花も勝手に植えるもんじゃないんです。

 

結局住みやすさって、自分を語ることじゃないんですね。大事なのは借景です。自分の住まいをいかにして人様に借景してもらうか、ということを考える。いかに自己主張するかじゃないんです。そして自分も人様のところを借景する。そうやってお互い様というふうに考えれば、結局は人との出会いと繋がりで、感じのいい風景というのは出来ているものなんだと思います。

いま自己主張しない家を設計する建築家はいないのでは?・・・なんて、炎上覚悟で書いてしまいました(^_^;

隣と違うデザインの家、というのは大前提ですし、大体が外界を追い出し、内に向いた形ですので、隣との風景のつながりなどは、設計当初から頭にない。それが当り前。宮崎監督の思う「人と繋がりのある住みやすさ」を叶えるのは難しいのかもしれません。理想論ですよね。理想とも思わない方もいらっしゃるでしょう。

ただ造園をやっている者としては、こんな風に考えてくれる建築家、住宅会社が増えると、絶対風景は変わるし、暮らしが変わるのでは?新しいことをやってるな!って、違う意味で自己主張できると思ってます。

それと、色々なデザインの家を繋げ、景観を作っていくのは、庭の緑しかない!とも思っています。

 

 

庭とずっといい関係でいること  

昨日は新規のお客様と事務所で打合せ。ディアガーデンの前庭を見て下さったことがきっかけで、お庭づくりのご相談にいらして下さいました。

前庭は道路に面してオープンに作ってあるので、前を通ると嫌でも目に入ります。ひょっとすると、植物や庭に興味のない方には見えていないかもしれませんが、お好きな方は、車で通り過ぎる一瞬の間でも、見て下さっているようです。

看板は一応あるけれど、看板よりも看板の役目を果たしてくれている前庭です。ディスプレイガーデンは小さな庭がいくつかありますが、この前庭は公共性のある庭なので、特に念入りに世話をしています。

季節ごとに色々な表情を見せるよう設計しているつもりで、愛情もたっぷり込めています。それを汲んでくれたのか?こうして時々お客様を連れて来てくれます。ってか、現在、地元のお客様はこの前庭を見て来られる方ばかりです。

私の苦手な営業を庭がしてくれてる。前庭よ、サンキュー(T_T)ウルウル

 

毎朝簡単な掃除と手入れをして、苔と一年草だけ水遣りします。夏場は特に朝夕の打ち水も欠かせません。歩道までしっかり清めてます。通りがかりの方にも目で涼んでいただけたらと思います。

 

いま盛りなのは、三尺バーベナ(バーベナ・ボナリエンシス)です。1m近く細い茎を伸ばし、その先に紫の丸い花を咲かせます。か細い茎は意外と強く、折れても曲がっても花を咲かせます。繁殖力の強さから見ても、まるでコスモスのような植物です。来年どこから芽を出すか、ちょっとドキドキ。

たくさん植えているグラス類と共に、少しの風でそよいでくれて、動きのある前庭になってます。

 

日照り続きでも、涼しげな顔で咲いている三尺バーベナ。

 

白いジニアは、日当たりが悪いので、ひょろひょろと儚げに咲いています。後ろのペニセタム・ジョメイニクから面白い穂が出てきました。

 

猛暑つづきの今夏、夕立もなく、本当に一粒の雨も降らないけれど。3日ほど留守にしていても植物たちは大丈夫でした。この安心感は私を自由にしてくれます。庭を愛しながらも、庭に囚われることなく、暮らしたいのです。こうなるには、ある程度時間もかかるし、植栽デザインに工夫が必要です。

異常気象の中、そして自分も年を取っていく中、あなたと庭がずっといい関係であり続けるには何をすべき?それは庭のある場所、その方それぞれに答えは違うでしょう。

是非一緒に考えさせてください。

 

 

水仕舞について

昨日から尋常ではない降り方の雨。何事も過ぎるとよくありませんね。各地被害が大きく出ませんようにと祈るばかりです。

ここ滋賀ではJR線が朝から全て運休。こんなの越してきて初めてじゃないかな?って驚いています。毎日電車が動くのは当然のことと思い込んでいますが、実は当たり前でないのだなぁと痛感します。

そしてこういう状況では、離れている家族も心配で、安否確認しあいます。災害は起こって欲しくないけれど、大切なことを再確認するいい機会なのかもしれません。

 

テラスのテーブルの上で雨粒が盛大に跳ねてます。今日は止み間がありません。

 

庭やエクステリアにおいて、大切なことのひとつが「水仕舞」です。

外ですから大部分は当然雨がかかります。今回のように何年かに一度のような大雨も降るし、植物に水も遣る。そんな水をどう捌けさせるか?水仕舞いの良し悪しが仕事の良し悪しにもつながるのです。

アプローチや駐車場などの土間に水たまりを作らないよう、樋からの水の処理、配水管の角度や枡への結合がしっかりできているか、防水防腐機能のしっかりした製品の選択、芝生や土の場合は暗渠排水の検討、水はけのよい植栽地盤づくり、などなどやるべきことはたくさんあります。

不用な水は不衛生ですし、植物にとっては根腐れの原因になります。夏ならボウフラがわいて蚊が発生しやすく不快ですし、冬は凍結して危険です。水じまいは本当に大切です。

 

植栽の際は、客土にバーク堆肥やパーライトなどを適量投入し、水持ち水はけのいい土になるよう改良してから植えます。

 

配管や暗渠(透水パイプなどを地下に埋設し余分な水を排水するもの)など、後から施すことが難しい工事については、計画段階で結構慎重めに提案します。暗渠は予算の都合でカットされることもありますが、その結果水たまりが出来てしまうと、やっぱりもっと強く言うべきだったな・・・と後悔したり、樋からの排水でコンクリートに思わぬシミを作ってしまい反省。枡蓋を何気に開けて覗くと、配水管が枡に繋がっておらず、冷汗をかいたことも・・・。

そんな時思い出すのは、ガーデンデザイナーになってすぐの頃、ある造園職人さんがおっしゃった一言です。「僕らは、水たまりを作ってしまう=恥をかいている、と言います。不細工な仕事を晒している、ってことです。」と教えて下さいました。

自分が恥をかいていないか、いつも問いかけながら仕事をしています。

 

雨の中届けて下さったお土産。有難く、ありがたく。

 

はぁ。それにしても雨はしつこく降り続いています。明日は七夕ですのにね。

空の様子が心配です。

 

 

青に夢中

6月の色といえば、梅雨や紫陽花から青が浮かびます。青という色は、空にもあるし海にもあって、色彩の中でも最も鎮静効果のある色。青い花を見ると穏やかな気持ちになります。

年を重ねると、何故だかこのレイニーシーズンが嫌いではなくなってきました。ほの暗くてちょっと肌寒い雨の日、雨粒の音もいいし、庭も生き生きとして・・・。ただその様子を部屋で眺めている時間が静かでとても落ち着きます。

雨の日は青の見え方も違うよう。晴れた日の紫陽花の青は可愛らしいのですが、薄暗い雨の日の青は濃く冴えて美しい。

 

秋色アジサイ「マジカルシリーズ(青系)」とトラノオ

 

紫っぽいのも。

 

青い花は大好き。たぶん嫌いな人は少ないと思います。でも庭で青い花を素敵に使いこなすのはなかなか難しいのです。

青は緑と似ているので目立ちにくく、影や闇にもすぐ同化してしまいます。おまけに縮小色で後退色。それに厳密に探すと紫の花の方が多くて、青い花は意外と少ないもの。

ディスプレイガーデンは日陰が多いので、好きだけど、ディスプレイとしてはパッとしないため、ずっと避けていた色でした。特に人目につく前庭に関してこれまでは、春はピンクの花が咲き、夏~秋はオレンジの花、という風に遠目からも目立つ配色にするよう心掛けていました。

でも今年、前庭の植栽を一部リニューアルするにあたり、夏を涼しげにする青、難しけれど・・・その青に挑戦することにしました。

青を引き立てる色と言えば黄色。メリハリがついていいのですが、自分の中ではやりつくした感のある配色。そこでややボンヤリしがちですが優しげな白を試してみることにしました。とにかくいろいろ実験したいのです。背景の白い壁と同じような銀白葉や白い穂の植物をたくさん植えてみました。

植えて2か月が経ち、それぞれだいぶ成長してきたので、今後は予想と違ったところや全体のバランスを修正していきます。少しだけ仕込んだレモンイエローの葉っぱが大きくなるのに期待。あと水色の花が見つかれば足して、明るさを補おうかなぁなどと考えています。

 

サルビアネモローサ「カラドンナ」の青が沈まないように白い植物を後ろに植えています。白でもフワフワした白なので、一層優しげでナチュラルな雰囲気。

 

私自身は、好きな青を見ていられて、毎日幸せなのですが、ここはディスプレイガーデン。常に他人目線も持ち合わせなければ自己満足で終わってしまう。

なかなかコレって決まりませんが、遠目で見ても近くで見ても「なんかいい雰囲気だな」という印象を持っていただけるような前庭を目指しています。