夏庭の愉しみ-雨の庭

三連休いかがお過ごしでしょうか?

このごろは戻り梅雨(梅雨が明けたあとに、再び梅雨のような天気が戻ること)のような天候が続きます。梅雨末期に見られる豪雨も予想されています。

結局平年通りの梅雨と変わらないような?

お陰で庭の植物も生き返ったように青々としています。

 

雨は慈雨と表現されることも。万物を潤し育ててくれます。

 

さて、日本の夏を如何に心地よく過ごすか、庭という視点から数回に渡って考えている7月のブログ。今回は「雨の庭」です。

(前回はコチラ→「夏庭の愉しみ-陰翳礼賛」

 

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雨が降ると頭痛やだるさなど不調を訴える方もおられます。原因の一つは、低気圧や光が足りないことから起こる自律神経が乱れ。

雨によって副交感神経が優位になり休息モードになっているのに活動しようとするので、身体が混乱し、頭痛をはじめとする不調につながるのだとか。

だから雨の日は、本来、穏やかに過ごすのが一番なのです。

辛い時はなるべく無理をせず、マイペースで出来る仕事をするなど工夫してみてくださいね。

 

 

雨の日は身体がぼんやりする一方で、感性は強くなります。

エネルギーが自分の内側に使われますから、インプットしたりクリエイティブな作業をするには最適なのです。

そんな時は、窓外の庭の景色が眺められる場所でするのがおすすめ。

庭は一番身近な自然。雨の庭には独特のゆらぎがあります。雨粒を見たり雨音に耳を傾けたり、湿り気によって変わる素材の色や香りも感じてください。

自然のリズム「1/fゆらぎ」を感じることで、インプットやクリエイティブな作業の効率も上がるそうです。

1/fゆらぎを感じると、自律神経も整いやすくもなります。雨の日に不調を感じる方も、どうぞ自然のゆらぎに触れてください。

 

ディアガーデンのテラスで。雨が降るとガラステーブルに薄い水たまりが出来ます。自然のゆらぎのリズムを感じて。

 

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雨の庭で思い出されるのは、8月の終わり頃、ある町家の坪庭を見せていただいたときのことです。

晴れ女の私は、どこか出掛けるとき、滅多に雨に遭遇しません。傘を持って行っても差す程でもないとか、帰ってきたら降り出したとか、そういう場合が多いです。でもこの時は町家について暫くすると雨が降り出し、帰り際には本降りになっちゃって、足元はずぶ寝れ。だからよく覚えているのです。

 

京都「無名舎(吉田家住宅)」訪ねたとき、晴れ女の私としては珍しく激しい雨に遭遇。

 

縁側に縁どられた小さな坪庭は、どの部屋からも見えます。真ん中には、蹲踞と燈籠があり、棕櫚竹と常緑の植物が少しだけ植えられていました。

ただそれだけの空間です。

そこに雨。

すると棕櫚竹や常緑の葉は濡れ一層艶やかに、水鉢にはちいさな波紋が次々と生まれては消え、そして川石がヌラリと光るのです。縁側に座ると聞こえるのは雨音だけ。雨による変化が、単に濡れてるんじゃなくて、情緒的なんですよね。

心なしか涼しくて、ここでぼーっと座っていると、とっても心地よく、自分がいつの時代にいるのか?分からないような奇妙な感覚になります。

そう、坪庭には雨の庭の愉しみがギュッと詰まっていました。

 

雨の坪庭(京都無名舎)

 

普段頑張っている脳や心、身体にとって、雨を五感で楽しめる庭は最高に贅沢な空間だと思います。

 

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雨の日が休日だったら・・・身体の求めに応じて家でゆっくり過ごしてみてください。

特に雨の日に症状が出る人はしっかり休んだ方がいい。

実は雨というだけで疲労軽減の効果があるので、上手に休むことができれば、身体が細胞から生き返ります。

平日頑張っているひとこそ、雨の休日は庭と共にゆったりと過ごしていただきたいです。

 

 

夏庭の愉しみ-陰翳礼賛

温室効果ガスによって年々厳しくなってくる夏。

高温に湿度がプラスされ、更にヒートアイランド現象があちらこちらで起こる日本の夏は、いまや世界一暑いらしい。

そんな過酷な日本の夏を如何に心地よく過ごすか???

庭という視点から数回に渡って考えてみたいと思います。

 

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夏に外にいて恋しくなるのは「日陰」や「木陰」のある場所ではないでしょうか。猛暑の最中、街を歩いていて、木陰に入れたら「助かった~。生き返る~!」なんて思っちゃう。汗がスッと引いて、気持ちが落ち着きます。

実際、公園や街路樹の木陰の気温と、日が当たるアスファルト舗装の道路の気温には、15℃以上もの差があるといいます。木陰が建物の陰と違うのは蒸散作用があるところ。例えるならば、微量のミストシャワーが降り注いでいる状態。だからンヤリと涼しいのです。

庭の場合でも木陰があるのとないのとでは、体感温度がかなり変わってきます。

木漏れ日には癒し効果もあるので、お住まいに木陰を取り入れてみてはいいかがでしょうか?

 

ディアガーデンのテラスに植えたイロハモミジの木陰。やはり木陰は涼しい!夏は濃い影色が目に入るだけで涼しく感じます。

 

では、どんな風に植えたらよいか?

夏の住まいを少しでも涼しく感じるようにするなら、窓に近い場所に高木を植えることをお勧めします。

それにより強い日差しを遮ってくれたり、建物を太陽光に晒さないことで外壁の温度上昇を抑え室温の上昇を抑えたりもします。

そして夜になって窓を開けられるようになれば、樹木の間を通り抜け冷やされた風が部屋の中を流れます。

1日の終わりに、窓辺で風に当たりながら葉音を聴いて過ごせたら、リラックス出来そう。

夏の木陰は人だけでなく、植物にとっても心地よいスペースとなります。葉焼けしやすい植物は木の足元に移動させると元気に夏越しできますよ。

 

同じくディアガーデンにて。西日が当たる場所に植えたアオダモは午後の強い日差しから建物を守ってくれます。アオダモにとっては過酷な場所ですが何とか慣れてくれました。成長がとても遅い木なので建物の際にあっても悪さはしません。

 

前庭のアオダモは落葉樹。落葉樹ならば冬には葉を落とすので日を遮らず外壁が暖められ室内も暖かくなります。

 

木陰を得るために、もし1本だけ植えるとしたら、樹冠が大きくなる株立ちの木はいかかでしょう。

目隠しにするならば常緑樹を、それ以外は断然、落葉樹がおすすめです。新緑、花や実はもちろん、紅葉まで年中楽しめますから。

樹種は植える場所によって様々な選択肢がありますので、是非ご相談ください。

 

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植栽の工夫に加え、室内の温度を上げないためにインテリアの工夫もマスト。

日が当たる窓はカーテンを閉め日差しを取り込まないようにすることが重要です。

カーテンを閉めてしまうと木が見えなくなると思いきや、そうでもありません。

窓外の高木に日が当たれば、枝姿がシルエットとなって目を楽しませてくれます。カーテン素材や日の差し方によって映る映らないはあるかもしれませんが、遮光性でない淡色の無地の布ならばきれいに映ると思います。

 

ディアガーデンの事務所にて。午後は西日が入ってくるので早めにロールクスリーンを下ろします。すると窓外のアオダモの美しいシルエットが映ります。

 

新緑や紅葉の眺めもいいけれど、シルエットだけだと水墨画のようにも見えて素敵です。

ざわざわと吹く風に揺れる枝姿は、自然のゆらぎそのもの。見ていて飽きません。

夏の夕方、この窓に椅子を向けてゆったりとリクライニングさせ、この眺めを愉しんでおります。

 

午前中日が当たる我が家のダイニング。バーチカルブラインドを引くと窓外の木々のシルエットが映ります。これも日時によって天気によって違ってくるのですが、時に感動する程のシルエットが現れます。

 

窓外にある自然の陰翳やゆらぎは、疲れた脳を癒やし自律神経を整えてくれます。

夏の庭の愉しみは、こんなところにもあるのではないでしょうか。

 

 

梅雨入り間近。やるべき庭仕事&ディスプレイガーデンの近況

水を湛えた田には山や空が映り込み、早苗が頼りなく揺れています。畦草は勢いを増して緑の額縁のよう。

琵琶湖の水面はどこまでも青くキラキラと眩しい。渡ってくる風は少し湿り気を帯びています。

ときおり水辺の樹々がザワザワと鳴って髪を乱していきます。

すると、ふいに芳しい香りが流れてきて。どこの茂みからか、いづれの木の花かも分からないまま、ただぼんやりと包まれています。

6月ですね。

ディアガーデンからほんの少し車を走らせると広がるこんな景色が広がっています。

見慣れた場所ではありますが、時々立ち止まって味わいます。

今の時期は、まるで緑色と青色しかないような・・・2色が迫ってくるような感じがします。

 

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さて、関東甲信越地域は6日に梅雨入り、ここ関西も来週中には梅雨入りしそうです。

いま、私は梅雨前に仕上げる約束の仕事を無事終えて、ほっと一息ついているところ。

季節を堪能しつつ、自分の庭の手入れに勤しみ、そして寛いでいます。

 

いつも静かで確かな時間の流れがあって、植物や鳥や虫がたくさんいて、ややもすると身勝手になりがちな自分を修正してくれる場所。それが庭なんですよね。

 

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さて、梅雨前にやるべき手入れについて少し書きますね。

それは「切り戻し」と「透かし」剪定です。

これから一カ月間、雨に打たれるわけでから、伸ばしっぱなしでは、倒れたり折れたり蒸れたりして、見映えが悪くなるばかりか病害虫の原因にもなりかねません。

春咲きの宿根草の茎は、1/3程を目安にカット。ツツジやサツキもいま剪定しておくと来年もたくさん咲きます(花芽が付く前に整えておく)。

高木の枝は、込み入っているところや内向きに伸びている枝はカットです。上手く切る自信がないという方は、葉っぱをむしるだけでも構いません。

私も、常に目に入るテラスのイロハモミジの葉をむしって処分しました。

この木は3月中頃に剪定してもらい、その後たくさん芽吹きました。5月のうちは清々しい印象でしたが、これから大雨が降ると、葉の重みで枝がしな垂れて、なんとも鬱陶しい姿になるのです。

ですので、1/3以上の葉を取り去ってすっきりさせました。この程度なら木が弱ることもないし、狭い場所ですし成長をセーブ出来たらとも思って。

(あくまでディスプレイガーデンの場合の参考値です。それぞれの木によって加減して下さい)

梅雨の間はだたでさえジメジメと暗いもの。雨が降っても枝が下を向かずシャッキリした姿を見るのは、精神衛生上、大事だなと感じています。

 

テラスのイロハモミジは葉をむしって軽く。アジサイ「アナベル」が咲き始めました。

 

テラスの花壇ではアジサイ「アナベル」が見頃です。今年はこんもりといい感じの樹形になりました。

この場所は白い花、白い斑入りの葉、ライムグリーンの葉というように爽やかなホワイトガーデン風の植栽にしています。

リビングダイニングに面するテラスですので、一日中どの時間も、ライトアップした夜でもよく見えるよう、「白」を選びました。

 

白とライムグリーンのコントラストは夏の間もずっと続きます。目に優しいし涼し気に見えます。

 

何年もここで咲かせているアナベルですが、今年はちょっと変わった咲き方の花が。

縦格子のフェンスのすぐ前に植えているので起きたアクシデントです。

蕾が出来て大きくなる過程で、一枝だけフェンスの角にずっと当たっていたようで、一部窪んで成長しまいました。途中で気づいて当たらない場所に移動させたのですが、茎の伸び方のクセでどうしてもフェンスの方に向いてしまう。

ここで支柱を建てて別方向に向かせようすると、私の場合、ウッカリ周りの蕾が付いた貴重な茎を折ってしまったりするんですよ。アナベルの茎は他のアジサイに比べて細くて繊細だからね。

過去にそうして落ち込んだ経験が多々あるので、そっとしておいたら、こんな風に咲きました。

 

ハート型のアナベル!

 

作ろうとして作った形ではないので、発見したときは「わぁ・・・こうなったのね」と嬉しくなりました。

冬の間や春の初め、そして梅雨前と、時期によって、少しづつ手入れをした結果がいま現れています。

ボリュームや配置など色々と考えて手入れを積み重ねてきて、ほぼ、計算通りの眺めですが、こうしたアクシデントも悪くはないなぁ。

 

 

初夏のディスプレイガーデン-2022

初夏の明るい日差しを受けて、庭は今まさに色めき立っています。

ディスプレイガーデン(ディアガーデンの庭)では、少し前までの花色は白が中心だったのが、今はピンク色と青。6月になると青が主役になりそうです。

 

ディアガーデンの前庭。緑主体で、それぞれの草姿をどう生かすか考えてデザインしています。花が少しづつ咲きはじめた5月中旬に撮影。

 

ディスプレイガーデンは、省メンテナンスで維持できるよう緑を主体にデザインしていまして、花はおまけ的存在です。

日当たりの悪い場所がほとんどですから盛大に咲かせるの難しいし、そもそも「色とりどりのお花がいっぱいでかわいい〜」という雰囲気は私の好みではありません。あくまで自然にアクセントとして咲いてて欲しい。それがディスプレイガーデンの趣旨なのです。

そんな風に取り入れている花だから、目立つのは短い期間。初夏と初秋だけです。

若葉が輝いて花も咲く初夏は、ディスプレイガーデンが一番華やかになる時期です。

 

玄関ポーチに咲いているのはサルビアネモローサ・カラドンナ。青紫の花色、スラリとした草姿がナチュラルな雰囲気。こんもりと茂るオレンジのヒューケラとは色もフォルムも対照的なので、お互いを引き立て合ってます。

 

自生植物のシラン。どこにでも咲いている植物で丈夫だし育てやすい。濃いピンクの花は遠目からも意外と目立ちます。

 

青い花色のフウロ草。可憐な花、自然な佇まいが気に入って増やしました。花がないときはドーム状に茂り、紅葉もして、しかも育てやすい。

 

だいぶ眺めが定着してきました。

それでも毎冬、微妙に配置を変えたり、株を増減したり、少しづつアップデートしているのです。

新しい株を植えるスペースは全く残っていないので、整理して入れ替えたりもしています。

 

テラスには青モミジが木漏れ日を落としています。今年もアジサイ「アナベル」がたくさん蕾をつけてくれました。咲くのが楽しみです。

 

ブログでは残念ながら、香りがお届けできませんが、前庭ではフジバカマの葉が甘い香りを、テラスではレイランドヒノキが森のような爽やかな香りを振りまいています。

朝方や雨上がりに庭に出ると、特に強く香っていて、思わず深呼吸してしまう程の心地良さです。

こんな風にある程度広い範囲で香らせるには、草花の香りよりも、葉っぱの香りとか木の花の香りが有効です。

そうそう、初夏の香りといえば、バラは外せませんね。

バルコニーで育てている鉢植えのバラは、GW明けだったか?例年より少し早めに咲き始めました。

嬉しいことに、今年はアブラムシが全く発生しません。特になにも予防していなかったのにも関わらずです。たまたまかな?

 

バルコニーで育ててるバラ。例年より2週間ほど早い開花しました。手前がシャンテ・ロゼ・ミサト、奥が和バラの葵。

 

でも他の植物には相変わらず発生しています。

手で潰したり水で吹き飛ばすことを繰り返していると、そのうちいなくなります。恐らく天敵も食べてくれているのでしょう。アブラムシが目に付くのは春だけですので、目の敵にするほどの存在ではありません。

カイガラムシも少し付くのですが、「共生関係」であるアリが、居場所を教えてくれるので、今の時期は、見つけ次第手で取っています。

花の時期は虫たちも勢いよく活動します。それが自然なんですね。

個人庭の場合、虫がついても、要は枯れなききゃいいわけです。あまり神経質になり過ぎると、かえって自分を苦しめてしまいます。

虫よりも、この素晴らしい季節、そして輝いているお庭にフォーカスして楽しみましょう。

サンプル

ディアガーデンの庭づくりでは、ある程度プランが固まり、使う材料が絞れると、次はサンプルを取寄せカラーや質感を実際に見て頂いています。

植物は画像や実際の大きさなどを提示したり、私共の庭に植わっているものなら実際に見ていだくとか、石材はその欠片を持っていくとか、なるだけお客様に材料の情報を伝えようと心掛けています。木は最終的に畑で一緒に選んでいただくことも可能です。

とにかく、植物名やカタログの品番だけで漠然と進めないようにしようと思っています。

メーカーさんもどうやらサンプルを大切に思ってらして、ブック型になっていたり、それがまるで一つの商品のように丁寧に作られているものも。商社さんに頼めばすぐ送ってくれるのも有難いです。

それで商材のサンプルを取寄せてみて、私自身いつも思うのですが、庭に置いてみるとカタログの色と違って見えることが割と多い。質感は言わずもがなです。

小さいモノだけけれど、建物の外装や内装に当てて見比べることが出来ますし、雨を想定して濡らした時どう変わるかも見て頂けるので、お客様の安心感や納得感が上がるように思います。

 

5月に施工するお庭で使う材料サンプル。レンガやデッキの床板の見本、化粧砂利いろいろ。こうして見ると分かりやすいでしょ?

 

サンプルを見ても、すぐに決められないのは当然のことですから、しばらくお客様にお預けしています。

あれこれ悩むのも庭作りの醍醐味ですよね。

 

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実は、私もいま、サンプルを眺めながら悩んでいる最中なんです。

以前ブログでちょこっと書きましたが、事務所のインテリアを改造します。といっても大袈裟なものではなく、レイアウトや家具を変えるだけなのですが、印象や使い勝手がだいぶ変わりそうです。

 

家具をリフォームするのでサンプルを取寄せ、内装やオフィスチェア・インテリアグッズに合わせて検討中です。もともと内装はグレーだし好きな色なので、色々なグレーを集めてみたものの、どれも良くて迷う~。

 

PC作業中の姿勢が悪いために、持病の腰痛が悪化し始めたので、この際、デスクやチェアも適切なものに変えます。

というのも最近になって気づいたのですが、私、座っているとき、ずーっと反り腰になっていたのです。

立っているときに反り腰気味なのは薄々気づいていたのだけれど、まさか座っているときもそうだったとは!いや、むしろ反り腰で座っていたから定着してしまったのではなかろうか?!これって盲点でした。意外と多くの方が当てはまるのかもしれません。

年を重ねると、普段の姿勢や動きが大事だなって、つくづく思います。

若いときは筋力で対処できていたからか、多少変な姿勢でも痛みは出ませんし、見た目もそうおかしくないもの。それで気づかぬうち嫌な癖がついてしまい、身体が歪んでしまうのですね。歪むと当然どこかに負担がかかって痛みが出ます。

痛みが出てやっと気づいた私。今更だけど直したくて、出来ることから変えていきます。

 

 

自転車置き場問題

現在進行中の案件で、自転車置き場を含めたお庭のリフォームプランを考えております。

自転車って複数台所有されているご家庭も多いのではないでしょうか。大人用の自転車を2台置くとすると、およそ2m四方のスペースが必要で、案外場所を取ります。

家を建てる時にしっかり計画しておかないと、使いづらくなるかもしれません。外に置くならば、車体が劣化しないよう、盗難に遭わないよう注意もしなければなりません。

動線として最適な置き場所は玄関付近ですが、ここは家の顔ですから、悪目立ちしないようにしたいもの。

よくある3パターンについて考察してみました。

 

①屋内に収納する

玄関に通じる場所にウォークインクローゼットやビルトインガレージを設け、そこに置けるようにする。

このスペースがあると、冬用タイヤや遊具、アウトドア用品、ガーデニング用の道具なども収納できるのでとても便利です。

最近は玄関にシューズクローゼットを設けるプランが一般的になってきましたので、自転車のことも併せて検討されていることと思います。

我が家も玄関脇に小さなウォークインクローゼットを作り、ここに自転車を収納しています。1.8m×1.5mと本当に狭いスペースですが、2方向に天井まであるザックリとした棚を設け、先ほど書きました品々の他、灯油ポリタンク2個、庭のホース、工作用の道具や工具類、ディアガーデンの書類、長靴、防災用品、廃棄用の段ボール、傘、脚立大小、マキタの掃除器、箒、等々かなり沢山収納しております。

少々整頓出来てなくても、扉を締めれば一応スッキリです。(これ以上物が増えないよう気を付けないといけないなーと自戒していますが)

固定資産税を払うことになったとしても、外に置く物置きよりも、アクセスが圧倒的にラクだし、建物の外観を壊さないので満足しています。

 

我が家は折りたたみ自転車1台のみ。折って玄関のウォークインクローゼット(画像左に見えているのがそのドアです)に収納しています。しまうのが面倒なときは脇の通路にこうして置いておくことも。

 

室内でなくとも、玄関ポーチを広くとり、その屋根の下に置くようにしても良いですね。

ポーチ自体、デザイン的に素敵に見える工夫は必要ですけれど、お洒落な自転車が置いてあるといいアクセントにもなりそうです。

 

②既存の屋外スペースを利用する

  1. 既存のカーポートかガレージの空きスペースに置く。
  2. 軒下にカバーをかけて置く。

これはよく見るパターンですが、あまりおすすめできません。

1は車を傷つけてしまうかもしれませんし、2は天候によってはカバーが外れて自転車の劣化が著しいと聞きます。

 

③屋外に自転車置き場を後付けする

  1. 大きめの物置の中に入れるか、物置に自転車置き場が付属したタイプを選ぶ。
  2. サイクルポートやテラス屋根を設置する。

どちらも建物の外観に合う商品を選ぶことと、場に馴染ませたり目立たなくする工夫をしたいもの。

1の物置きは建物に合うデザインが少ないように思いますが、設置しているお宅は結構多いのかもしれません。雨風をシャットアウトしてくれて、自転車がなくなったとしても他の物を収納できます。固定資産税もかかりません。

2のサイクルポートは、大工さんに作ってもらう場合とエクステリアメーカーの商品を設置する場合の2パターンあります。台風被害が心配だったり豪雪地域にお住まいの方は耐風圧や耐雪の数値を確認して商品を選ぶようにしてください。

メーカーから色々なデザインの商品が出ており選びやすいかと思いますが、たとえデザイン的に合っていても、商品単体では、玄関の格を上げることは難しい。

ですので、門の中に隠したり(これは防犯上の利点もあります)、植栽を添えて場に馴染ませたり、何らかの工夫を施します。

でもそれもスペースに余裕があればの話。サイクルポートを後から設置しようとお考えならば、最低でも3m四方程空けて建物を配置して下さると、門や植栽なども入れられて良いと思います。

 

(株)タカショーさんのウェブサイトより。「スノースタイルミニ」というサイクルポートを玄関脇に設置した例です。家の扉と色を合わせ、壁や植栽を添えサイクルポートだけ浮かないように工夫されたプラン。私ならサイクルポート近くにも高木を植えるかも。

 

外構計画の時に駐車場はしっかり考えると思いますが、自転車については後回しになってしまうのかもしれません。

後から何とでもなるような気がするけれど、その実、出来ることが限られます。

物置きやサイクルポートは、とても便利な商品ではありますが、どうしたって後付け感はあります。建物や庭に馴染みにくいものです。できれば目立たないところに設置したいと思うけれど、自転車置き場だけは使い勝手が最優先なんですよね。

スマートな自転車置き場、どうか建築士さんもご一考ください。

 

 

植木選びに

昨日は、まもなく始まる造園工事に先駆けて、お客様と植木を選んでまいりました。

私に任せていただく場合もありますが、ディアガーデンに来られるほとんどのお客様は、一緒に見て選びたいとおっしゃられます。

草花と違って樹木は、それも仰ぎ見る程の大きさともなると、やはりかなり個体差があるもの。私がエスコートしつつ木の特性や植え方など必要な情報を提供し、お客様はたくさんある木の中からご自分の庭のための特別な1本を選ばれます。

それはある種の出会いであり、これから育てていく上で、良いエピソードとして作用してくれるものと思っております。庭作りの物語の大切な1章となるに違いありません。ですので、出来るだけこのひと時を楽しく感じていただけるように努めております。

 

まだ芽吹き前の園内で素敵なご家族とワイワイ楽しい植木選び。いい出会いがあり私もご案内した甲斐がありました。

 

これから始まる造園工事に向けて、お客様のピュアな期待をヒシヒシと感じ、身が引き締まる思いです。

庭作りの中で、造園工事は土台作りでしかなく、その先はお客様の手に委ねられます。そうであるならば、出来るだけお客様がやりやすいように良いスタートを切っていただける手助けをするのが私の仕事かと思っています。

 

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お客様の中には、このご家族のように小さな子供さんがおられることも。

私は普段大人とばかり接しているものだから、たまに小さな人に会えると新鮮な気持ちになります。

仕草が可愛くてしょうがないし、話をしていても真っ直ぐで、一生懸命で、楽しそうで・・・見ているだけで癒されます。余所のおばちゃんである私に、とても丁寧に接してくれ、優しくしてくれるので、小さな人なりに気を使ってくれているんだなって思うとキュンとします。

打合せを重ねると、色々なご家族の在り方や人となりを知れて、庭が出来たら益々幸せになっていただきたいと願わずにはいられません。

新しく出来る庭が、この小さな人の成長過程でより良い存在となりますように。

 

 

晩秋の庭は枯淡の趣

温かい飲み物がしみじみと美味しいこの頃。

内勤の日は、朝、ポットで紅茶をたっぷりと淹れるのが日課です。蜂蜜やミルクなど足して味変していただきます。最後はストレートで。

お気に入りのPlayListを聴きながらブログを書いています。

 

最近のデスクワークのお供は紅茶

 

この週末は暖かいけれど、来週からはまた季節が進みそう。そろそろ事務所を含めインテリアの冬支度をしようと思います。

心地良い環境づくりは、心と身体にとって、とても大切なことだと思っています。仕事のパフォーマンスを上げることにも繋がりますので侮れません。

 

 

クリスマスも意識して、キャンドルやデコレーションライトをあちこちに飾るつもりです。

 

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さて、今日はすっかりブラウンになったディアガーデンのお庭(ディスプレイガーデン)をご覧いただきます。

晴れの日が続いて、カサカサに乾いた葉や花殻たち。春の華やかさとはまた違って「枯淡」という表現が合うように思います。

これはこれで大好きな眺めです。

 

ブラウンのグラデーションが美しい(と思う)テラスの花壇。紅葉はこれからです。

 

アジサイ「アナベル」の花。溶けてレース状になる様は育てているからこそ見られるもの。その繊細さ、いつも見とれてしまう。

 

秋明菊は花後の丸いヘッドが可愛いので、もうしばらくは切り戻さないでおきます。

 

オレンジや黄色、ブラウンの葉たちは黄色味を帯びた柔らかな日差しとはベストマッチ。藤袴はまだたくさん咲いています。

 

藤袴の仲間ユーパトリウム「チョコラータ」です。種になって白くフワフワになりました。黄葉した葉ともよく合っていて、咲いている時よりも好きかも。種がそこらじゅう飛ぶので要注意ですけれど。

 

枯れた姿も愛おしいと思うのは、やはり自分で育てた庭だからでしょうか。

美しさの視点を色々と変えてみる、または積極的に探してみると、思わぬ美が見つかるものです。これは植物に限ったことではなくて、あらゆる場面に当てはまりそうです。

感性は備わったものも大きいけれど、そうしたことで鍛えられるのだと。

だから私は少し救われているのね。

 

その時期ならではの美を見逃さないでください。

 

 

秋は光が美しい

庭に出ると、どこからか金木犀の香りが漂ってき、空は明るく高く、思わず深呼吸したくなります。ただそこにいるだけで生きている喜びを感じる…ちょっと大袈裟かもしれませんが、そんな気分です。

ディアガーデンの庭はいま、秋の花が最盛期を迎えています。といっても、春や夏のような華やいだ雰囲気ではなく、野の花に近い自然な雰囲気で咲いています。

 

ディアガーデンの前庭で咲く洋種フジバカマ「ユーパトリューム・チョコラータ」茎が紫色でお洒落な宿根草です。育てやすいです。

 

同じく前庭で。秋に咲く花フジバカマが生い茂っています。和花らしい品よい香りも好き。合わせて植えた紫の三尺バーベナは夏からずっと咲いています。西に傾きかけた日差しに照らされてアオダモのシルエットが壁にくっきり。

 

フジバカマの類は、放っておくと茎が伸びすぎて姿が乱れがち。私は梅雨前に一度深め(地際から20~30cm程)に切り戻すようにしています。そうすると、分枝も出来て、秋に丁度いい高さと花付きになります。

でも常に思い通りに進むとは限らなくて。

今春、配置替えしたのが仇となったのか、ミューレンベルギア「カピラリス」の赤く煙る穂が上がっていません。ひょっとして増えすぎた他のグラス類と一緒に抜いてしまったのか、もしくは枯らしてしまったか?もぅー!なんちゅうことを・・・(泣)

とにかく似た葉っぱが多いので、植え替えたときにネームプレートでも挿しておけば良かったと後悔しています。

秋の午後、斜めから差す暖かい色の光を受けた穂は、淡く透けて輝き、その美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。その景色を小さくとも庭でも見たいなと思って、グラス類を植えたのですが。

 

お客様のお庭で。日差しを受けて眩いばかりに輝くペニセタム・ビロサム銀狐。花にも引けを取らない美しさだと思います。

 

在りし日のミューレンベルギア「カピラリス」日が当たると本当に綺麗でした・・・。

 

放置していても毎年必ず咲く秋明菊。今年もたくさん蕾が上がっています。花びらも白だと日が透けて。茎の細かな産毛までも美しく見えます。

 

秋はやはり陽の光がとても美しい。

暖色の光線は紅葉した葉もさらに鮮やかに照らします。

この特性を庭のデザインに生かさずしてどうする???と思います。

 

秋は夕暮れ・・・も美しいですねぇ。ここはディアガーデンの近く、西の湖という琵琶湖の内湖です。素敵でしょ?

 

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落葉樹や宿根草の植付けは冬前、晩秋がオススメ。今からが適期です。ディアガーデンでも冬前の植栽作業でいくつか問題点を修正しようと思います。

秋の夜長、新しく何を植えようか?どう植え替えようか?思い巡らせるのも良いかと。

 

 

 

 

 

植生観察とデザインの原点を確認

気が付けばもう10月。

晩秋に予定している工事の準備をしつつ、来春に向けての案件もいくつか動きはじめ、何となく気忙しい日々を過ごしております。

先日は出張で久しぶりに長野県へ参りました。とあるショールームの造園設計のためです。

広い敷地には素敵な建物が建っており、それ以外の部分はほとんど白紙の状態です。お客様のご要望は少なく「後は全てお任せします」とおっしゃいます。最近こういう風に言って下さるお客様が増えて、有難いような~難しいような~。植物や庭のことはよく分からないので「任せます」とおっしゃるのですが、その真っ直ぐなご信頼と期待感たるや・・・かなりのプレッシャーです。

今回の打ち合わせでは、いくつか可能性をお伝えしつつ漠然としたビジョンを掘り起こし、方向性を決めて参りました。

ご期待にお応えするべく力を尽くさねばと思います。

 

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他府県で庭を設計するときは、念のためその土地に合う植物を調べたり、その土地に行けるのなら何が育っているのか観察します。隣県ならほぼ変わらない植生も、エリアが変わると若干違ったりするからです。

観察する場合は、移動中の車窓からや個人邸の庭は通りから。時間があれば、公開されている庭園や観光公園、美術館の庭などを訪ねます。

長野県へは壮大な自然に魅了されて、これまで公私合わせると十数回は訪れておりますが、設計の仕事は久しぶりなので、今回改めて、仕事をする場所に程近い松本市で植生の確認をして戻りました。

街中を歩くだけでも、関西では馴染みのない木が普通に植わっていて「へぇー」です。例えば街路樹がカツラだったり、生垣はイチイが圧倒的に多い、等。逆に馴染みのある木が普通に育ってるのを確認すると安心材料になります。

雑木の庭がある「松本民芸館」にも立ち寄ってみました。

 

松本民芸館の門

 

門から一歩足を踏み入れると、見上げる程のケヤキやブナの木。そして足元に様々な雑木が植えられています。

広さは10m×20m位?(適当です・・・)で、木々の他は園路が見えるだけ。まさに用の美というか、とても簡素な庭です。圧倒的な緑に包まれ、鳥の囀りだけが心地よく響いて、何とも気持ち良い空間。ここにいる鳥たちはここが好きなんでしょうね。声がものすごく大きく感じました。

モミジ、ダンコウバイ、クヌギ、クロモジ、ニシキギ・・等々、植えられた木々をメモしつつ散策しました。見知った木が多かったことは良かったです。

 

門と建物の間にある庭。すっきりとしたデザインの、でも味のある園路が2方向に延びており散策できます。

 

土蔵造りの美しい建物に国内外の民藝品がゆったりと展示されています。照明や家具、活けられた花々も美しいこと。

 

ここは、元は、民芸店のオーナー故丸山太郎氏が、柳宗悦氏の民芸運動に共鳴して集めた日本や世界の民芸コレクションを収蔵した私設資料館だったそうです。

展示品の面白さ、そして建築に使われている素材、間取りやディテールに、故人のこだわりが見えてきます。

(民藝品について感じ入ること多々ありましたが、長くなるので端折ります。またいつか)

建築と庭の雰囲気がとても合っていると思いました。

 

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長野県はギリギリ日帰りできる距離ではありますが、往復9時間近くかかる移動が身体に堪えるであろうことは、経験より想像できました。

それで今回は一泊させてもらい、翌日午前中いっぱい植生観察に費やして戻ることにしました。

宿は、泊まれる民藝「松本ホテル花月」さんを予約しました。

 

松本ホテル花月さん。松本城へ徒歩5分の場所です。打ち合わせを終えホテルに着いたのは夕方。ライトアップされた外観が美しい。

 

松本ホテル花月さんは、大正ロマンあふれる洋館に松本民芸家具を配した粋なシティホテルです。2016年にリブランドオープンされていて、建築設計は永山 祐子氏、インテリアデザインは濱川 秀樹氏によるものだそうです。

ロビーが超絶素敵でした!

まだあちこち緊急事態宣言中の頃だったので宿泊客はまばら。素敵な空間を長い間独り占めしつつ、ここでもまた観察してしまいました。

 

松本民芸家具が配された重厚なロビー。民藝品がセンス良く飾られて。

 

家具に合わせた壁の色、タイル、照明、天井仕上げ、窓・・・全てがマッチしていてため息です。それぞれの素材の存在感は確かにあるのに出過ぎずバランス感が絶妙。落ち着きます。

 

このタイル、陰影がいい感じに出でて好きだなぁ。ホテル向いの建物の外装にも使われていました。

 

お部屋も松本民芸家具でコーディネートされいて、簡素なのですが十分。大人の雰囲気でした。

直前予約だったのでビジネスホテル並みのお値段になったのにもかかわらず、宿泊客が少ないということで、一人だけどツインルームにアップグレードまでして下さいまして、なんだか申し訳ない気分。でも有難かったです。

Bluetoothスピーカーが置いてあったのも嬉しくて。静かな音楽を流してリラックス出来ました。

 

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民藝は「無心の美」「自然の美」「健康の美」そして「用の美」と表現されます。

暮らしの中で使われることを考えて作られ、使われることによって輝く、そんな美を言うそうです。それは私のデザインの目指すところでもあります。用途に即したデザインでないと経年変化に耐えられないと思うからです。

今回の出張は、改めて自分のデザインの原点を確認できた良い機会でした。