夏庭の愉しみ-避暑スタイルのススメ

一年で最も暑さが厳しい頃「大暑」を迎えました。

日本の夏を如何に心地よく過ごすか、庭という視点から数回に渡って考えている7月のブログ。

今回は「避暑スタイルのススメ」です。

 

夏は様々な緑で彩られるディアガーデンのテラスです。日除けはありませんが、建物の東側に作ったので午後は日陰になり意外に過ごしやすい。

 

自宅の庭以外で、夏に心地良い屋外スペースはどこだったか?色々思い出すと、それは避暑地でした。

長野県、北海道、地元滋賀なら比叡山~奥琵琶湖あたり、京都なら貴船のあたり・・・これまで訪れたそれらの場所は標高の高いところで、平地に比べ気温が10℃以上も低い。まるで冷房の効いた部屋にいるようでした。

緑が足元から頭上、更に遠くまで繋がっていて、木陰も多い。だから眩しくなく目に優しいし、肌も焼けない。樹々を渡る風は爽やかで、水がとても冷たくきれい。そこに居るだけで心身ともに浄化されるような心地がしました。

 

京の奥座敷と呼ばれる貴船。川床は夏の風物詩。

 

外気温は変えられないけれど、せめてそのような場所をお手本にした庭作りをすれば、猛暑の中、少しは快適に過ごせるのではないでしょうか。

 

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まずは避暑スタイルのデザインから。

窓から見えるところに、高木~低木~宿根草と上から下まで緑の層を作るように植えます。敷地に奥行がない場合は、高木を生垣に置き換えてください。

ポイントは窓から見えるところを出来るだけ緑にする、でしょうか。

見たくないものが隠れ、様々な葉の重なりが緑陰を作ってくれますし、木があれば鳥も来て囀ってくれます。そこは自宅に居ながらも非日常的な空間となるでしょう。

 

長野県「ラ・カスタ ナチュラルヒーリングガーデン」この眺めは避暑地の庭のお手本のような場所。シラカバの木の足元には涼し気な葉群、青い花は桔梗です。

 

一年草は夏の間旺盛に咲いてくれ、色とりどりで可愛く元気を貰えますが、その分花殻摘みに手間がかかります。暑い中、庭仕事は極力減らしたいので、ここは潔く宿根草のみにしましょう。

宿根草は、葉や茎が細長いもの、白斑の葉を組み合わせると、同じ緑であっても暑苦しく見えません。

避暑スタイルの庭では緑が中心なので、花はたくさん要りませんが、薄緑や青系の花なら合ってもよいと思います。

 

ディアガーデンのテラスの植栽。奥に見えるアジサイ「アナベル」の花は白から薄緑に変わりました。この品種は剪定は急ぎませんので冬までこのまま。手前に見える白斑の葉はシマススキとムラサキシキブの斑入り。とても爽やかです。

 

避暑地の料亭。和の庭では斑入りは少なく緑一色が多い。鬱蒼とならないよう透かし剪定をし、水を打てば涼感がUP

 

避暑スタイルだから、やっぱり優雅に過ごしたい。庭仕事も出来るだけしなくてもいいよう、他の季節にしっかりやっておくことも大事なポイントです。

例えば秋~冬にかけては造園工事をしたり植栽計画をし植えつけ移植、剪定などを。春~初夏かけては雑草取りや切り戻し、害虫対策などを。それぞれの季節にきっちり行うと、夏はほぼ水遣りだけすればいいわけです。自動散水装置を取り入れると更に手間が省けます。

節水でも耐えられる品種や自生種などを植えることも併せて考えたいですね。

 

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避暑スタイルの庭が出来上がりましたら、その涼し気な雰囲気を存分に愉しみましょう。

ウィークデーは朝の時間がいい。夏は早起きもそんなに苦になりませんから、日が昇るころ庭に出てみましょう。まだ空気はヒンヤリしていて、まさに避暑地にいるような静けさです。

一面の緑に朝日が差して鳥が鳴いて。「今日も気持ち良く目覚めることが出来た」そんな喜びを感じつつ、清々しい空気を思いっきり吸って深呼吸します。(これ、実は私のモーニングルーティンです)

ウィークエンドは庭からいい風を入れてお昼寝。

お昼寝マットといった商品があるそうですよ。

理想はこんな感じかな →俵屋旅館さんのお昼寝スタイル「シエスタ・マット」

小さなものなので、好きな色のリネンで手作りしても良さそうです。

そうして夕暮れ時や夜になると夕涼み。

古より「夏は夜が素晴らしい」と言われるように、また、北欧の地では夏の長い夕暮れ時をブルーアワーと呼び尊ぶように、私達もしばしこの美しい時間を愉しみましょう。

 

ブルーアワーにテラスでカクテルタイム。夕方水遣りをすると辺りは一気に涼しくなります。生垣のレイランディやハーブに葉水をやると爽やかな香りがテラスいっぱいに広がっていい気分にさせてくれます。

 

夏庭の愉しみ、3回にわたって考えてみました。

前回「陰翳礼賛」前々回「雨の庭」

人によって心地よさの基準が違うので、これはあくまでも一例です。

「愉しみ」とは自分の気持ちで楽しいと思えるような状態のことで、「楽しい」が受動的なら「愉しい」は能動的、らしい。

能動的に工夫しない限り、暑い夏を心地よく過ごすことは難しいですね。

身体の声をよく聞いて無理をせず、素敵だな心地いいなという場面を意識的に見たり取り入れたりして愉しむことで、今年の夏も違ってくるのではないでしょうか。

 

 

梅雨入り間近。やるべき庭仕事&ディスプレイガーデンの近況

水を湛えた田には山や空が映り込み、早苗が頼りなく揺れています。畦草は勢いを増して緑の額縁のよう。

琵琶湖の水面はどこまでも青くキラキラと眩しい。渡ってくる風は少し湿り気を帯びています。

ときおり水辺の樹々がザワザワと鳴って髪を乱していきます。

すると、ふいに芳しい香りが流れてきて。どこの茂みからか、いづれの木の花かも分からないまま、ただぼんやりと包まれています。

6月ですね。

ディアガーデンからほんの少し車を走らせると広がるこんな景色が広がっています。

見慣れた場所ではありますが、時々立ち止まって味わいます。

今の時期は、まるで緑色と青色しかないような・・・2色が迫ってくるような感じがします。

 

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さて、関東甲信越地域は6日に梅雨入り、ここ関西も来週中には梅雨入りしそうです。

いま、私は梅雨前に仕上げる約束の仕事を無事終えて、ほっと一息ついているところ。

季節を堪能しつつ、自分の庭の手入れに勤しみ、そして寛いでいます。

 

いつも静かで確かな時間の流れがあって、植物や鳥や虫がたくさんいて、ややもすると身勝手になりがちな自分を修正してくれる場所。それが庭なんですよね。

 

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さて、梅雨前にやるべき手入れについて少し書きますね。

それは「切り戻し」と「透かし」剪定です。

これから一カ月間、雨に打たれるわけでから、伸ばしっぱなしでは、倒れたり折れたり蒸れたりして、見映えが悪くなるばかりか病害虫の原因にもなりかねません。

春咲きの宿根草の茎は、1/3程を目安にカット。ツツジやサツキもいま剪定しておくと来年もたくさん咲きます(花芽が付く前に整えておく)。

高木の枝は、込み入っているところや内向きに伸びている枝はカットです。上手く切る自信がないという方は、葉っぱをむしるだけでも構いません。

私も、常に目に入るテラスのイロハモミジの葉をむしって処分しました。

この木は3月中頃に剪定してもらい、その後たくさん芽吹きました。5月のうちは清々しい印象でしたが、これから大雨が降ると、葉の重みで枝がしな垂れて、なんとも鬱陶しい姿になるのです。

ですので、1/3以上の葉を取り去ってすっきりさせました。この程度なら木が弱ることもないし、狭い場所ですし成長をセーブ出来たらとも思って。

(あくまでディスプレイガーデンの場合の参考値です。それぞれの木によって加減して下さい)

梅雨の間はだたでさえジメジメと暗いもの。雨が降っても枝が下を向かずシャッキリした姿を見るのは、精神衛生上、大事だなと感じています。

 

テラスのイロハモミジは葉をむしって軽く。アジサイ「アナベル」が咲き始めました。

 

テラスの花壇ではアジサイ「アナベル」が見頃です。今年はこんもりといい感じの樹形になりました。

この場所は白い花、白い斑入りの葉、ライムグリーンの葉というように爽やかなホワイトガーデン風の植栽にしています。

リビングダイニングに面するテラスですので、一日中どの時間も、ライトアップした夜でもよく見えるよう、「白」を選びました。

 

白とライムグリーンのコントラストは夏の間もずっと続きます。目に優しいし涼し気に見えます。

 

何年もここで咲かせているアナベルですが、今年はちょっと変わった咲き方の花が。

縦格子のフェンスのすぐ前に植えているので起きたアクシデントです。

蕾が出来て大きくなる過程で、一枝だけフェンスの角にずっと当たっていたようで、一部窪んで成長しまいました。途中で気づいて当たらない場所に移動させたのですが、茎の伸び方のクセでどうしてもフェンスの方に向いてしまう。

ここで支柱を建てて別方向に向かせようすると、私の場合、ウッカリ周りの蕾が付いた貴重な茎を折ってしまったりするんですよ。アナベルの茎は他のアジサイに比べて細くて繊細だからね。

過去にそうして落ち込んだ経験が多々あるので、そっとしておいたら、こんな風に咲きました。

 

ハート型のアナベル!

 

作ろうとして作った形ではないので、発見したときは「わぁ・・・こうなったのね」と嬉しくなりました。

冬の間や春の初め、そして梅雨前と、時期によって、少しづつ手入れをした結果がいま現れています。

ボリュームや配置など色々と考えて手入れを積み重ねてきて、ほぼ、計算通りの眺めですが、こうしたアクシデントも悪くはないなぁ。

 

 

初夏のディスプレイガーデン-2022

初夏の明るい日差しを受けて、庭は今まさに色めき立っています。

ディスプレイガーデン(ディアガーデンの庭)では、少し前までの花色は白が中心だったのが、今はピンク色と青。6月になると青が主役になりそうです。

 

ディアガーデンの前庭。緑主体で、それぞれの草姿をどう生かすか考えてデザインしています。花が少しづつ咲きはじめた5月中旬に撮影。

 

ディスプレイガーデンは、省メンテナンスで維持できるよう緑を主体にデザインしていまして、花はおまけ的存在です。

日当たりの悪い場所がほとんどですから盛大に咲かせるの難しいし、そもそも「色とりどりのお花がいっぱいでかわいい〜」という雰囲気は私の好みではありません。あくまで自然にアクセントとして咲いてて欲しい。それがディスプレイガーデンの趣旨なのです。

そんな風に取り入れている花だから、目立つのは短い期間。初夏と初秋だけです。

若葉が輝いて花も咲く初夏は、ディスプレイガーデンが一番華やかになる時期です。

 

玄関ポーチに咲いているのはサルビアネモローサ・カラドンナ。青紫の花色、スラリとした草姿がナチュラルな雰囲気。こんもりと茂るオレンジのヒューケラとは色もフォルムも対照的なので、お互いを引き立て合ってます。

 

自生植物のシラン。どこにでも咲いている植物で丈夫だし育てやすい。濃いピンクの花は遠目からも意外と目立ちます。

 

青い花色のフウロ草。可憐な花、自然な佇まいが気に入って増やしました。花がないときはドーム状に茂り、紅葉もして、しかも育てやすい。

 

だいぶ眺めが定着してきました。

それでも毎冬、微妙に配置を変えたり、株を増減したり、少しづつアップデートしているのです。

新しい株を植えるスペースは全く残っていないので、整理して入れ替えたりもしています。

 

テラスには青モミジが木漏れ日を落としています。今年もアジサイ「アナベル」がたくさん蕾をつけてくれました。咲くのが楽しみです。

 

ブログでは残念ながら、香りがお届けできませんが、前庭ではフジバカマの葉が甘い香りを、テラスではレイランドヒノキが森のような爽やかな香りを振りまいています。

朝方や雨上がりに庭に出ると、特に強く香っていて、思わず深呼吸してしまう程の心地良さです。

こんな風にある程度広い範囲で香らせるには、草花の香りよりも、葉っぱの香りとか木の花の香りが有効です。

そうそう、初夏の香りといえば、バラは外せませんね。

バルコニーで育てている鉢植えのバラは、GW明けだったか?例年より少し早めに咲き始めました。

嬉しいことに、今年はアブラムシが全く発生しません。特になにも予防していなかったのにも関わらずです。たまたまかな?

 

バルコニーで育ててるバラ。例年より2週間ほど早い開花しました。手前がシャンテ・ロゼ・ミサト、奥が和バラの葵。

 

でも他の植物には相変わらず発生しています。

手で潰したり水で吹き飛ばすことを繰り返していると、そのうちいなくなります。恐らく天敵も食べてくれているのでしょう。アブラムシが目に付くのは春だけですので、目の敵にするほどの存在ではありません。

カイガラムシも少し付くのですが、「共生関係」であるアリが、居場所を教えてくれるので、今の時期は、見つけ次第手で取っています。

花の時期は虫たちも勢いよく活動します。それが自然なんですね。

個人庭の場合、虫がついても、要は枯れなききゃいいわけです。あまり神経質になり過ぎると、かえって自分を苦しめてしまいます。

虫よりも、この素晴らしい季節、そして輝いているお庭にフォーカスして楽しみましょう。

のんびりGW

GWも後わずかとなりました。

久しぶりに規制のない連休ということで、観光地はどこも盛況で道路は大渋滞でしたね。

私のGWといえば、ほぼカレンダー通り。土曜日にも仕事をしたとはいえ、そんなにバタバタせず、ゆっくり過ごしております。気分転換のお出掛けは近場に1日だけ。あとは家の用事をしたり、読書に耽ったり。

 

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GWで済ませた用事というと、

衣替えの総仕上げ兼ねてクローゼットの整理整頓、キッチンの換気扇やその周りの拭き掃除、窓拭き、ガーデンファニチャーを洗ったり、観葉植物の手入れ・・・等など。

一気にやると疲れてしまうので、一日にひとつづつ片付けていきました。

 

ダイニングキッチンのハンギングプランツのひとつ、リプサリスが角のような新芽をニュニュッと出しました。角は最初、糸のような細さなのにどんどん太く長くなっていきます。日々変わるので観察するのが楽しいです。

 

暖かくなったので、観葉植物はこれからが株分けや植え替えの適期です。

私は今回、ストレリチアやアスパラガス、多肉植物、ポトスなどを、株分けしたり一回り大きな鉢に植え替えました。

部屋にはそうして増やした観葉植物があちこち置いてあるのですが、庭に比べればまだまだスペースに余裕があります。なので、ウチに合う観葉植物を常に探してる。

そして、空いたスペースには、ひとまず、枝物を生けて愛でています。

 

事務所に緑清々しい枝物を飾りました。これはナツハゼです。もとは不要な切り枝でしたが、こうして活けると十分美しい。

 

庭の植物たちもこの陽気でグングン成長しています。植え付けて1年未満の木や根の浅い宿根草は、水切れしないよう気を付けてやらねばなりません。

私は天候や植物の状態に合わせて、手動と自動散水システムを使い分けて水遣りをしています。忙しいときや疲れているときは、スマホでポチっとするだけで水を撒いてくれる自動散水システムがすごく便利。

GW中、何度この機械のお世話になったことでしょう。

 

昨年設置した自動散水システム。黒いホースは植物が育つとほぼ見えません。水遣りは機械に任せて、空いた時間を活用できます。春はもう紫外線が強いので、外に出ずに室内からスマホで操作できるのも嬉しい。

 

家庭用の自動散水システムについての詳細はコチラ

 

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お出掛けは夫の希望で長浜へ。

県内といえども、道路の渋滞や駐車場探しで無駄に時間を取られたくないので、電車に乗って向かいました。

夫が行きたい場所は、私はあまり興味がない場所だったのですが、それだけに新鮮。まぁまぁ楽しめました。

結構な人出で、喧騒を逃れようと脇道に入ると、立派なお寺が見えます。こんなところにお寺があったのねと行って見ると、素敵な障子絵に出会うことが出来ました。

 

長浜別院大通寺。長浜の商店街は何度も訪れているのに、こちらのお寺は初めてでした。浄土真宗大谷派(東本願寺)の別院で地元では「長浜御坊」と呼ばれています。安土桃山時代末期創建で建造物の多くは国又は市の指定重要文化財です。

 

米原市を拠点に活動されているアーティスト早川鉄兵氏による切り絵障子が特別に展示されていました。

5月15日(日)までの期間限定だそうです。

 

切り絵障子とは!何ともカッコいいです。初めて見せていただく眺めです。

 

18面の障子に阿弥陀如来と様々な生き物たちが切り出されています。

 

中からは影絵となって、また表からは微妙に趣の異なる眺め。私は中から見た感じが好きです。

 

感動しました~。

偶然の出会いに感謝です。

 

長浜浪漫ビールにてランチ。昼間っからクラフトビールをいただけるのも、休暇中ならでは。暑いくらいだったので、冷たいビールは本当に美味しかったな。電車で来て大正解でした。

 

こうして行きたいところに行き、人と集えるって、やっぱりいいですね。

このままコロナとの共存が上手く進みますように願っています。

 

植物の免疫現象

先日コロナワクチン3回目を接種しました。

打った当日から発熱して2日下がらず、腕は接種部に加え脇の下まで痛くなり…予想以上にしんどかったです。38度を越えても、風邪のように頭が痛くならないのが不思議だけど、倦怠感や悪寒は似た感じでした。

副反応は3回目の方が強く出る傾向があるとは聞いていましたが、実際こんなに体力と時間が奪われるなんて、なんだかなぁ。

これから接種する方を不安にさせてしまったかもしれませんね。でも2回目の時、副反応が強く出たのなら、甘く考えず、接種後のスケジュールに余裕を見ておいた方がいいかと思います。どうかご無理なさらず。

 

ありがたい頂き物で至福のTeatime。ワクチン接種前日のことでした。この後あんなに苦しむことになろうとは。

 

ワクチンと言えば、それに似ている植物の現象が報告されています。植物は一旦弱毒ウイルスを接種しておくと、次に侵入した強毒ウイルスに耐病性を持つようになることがあるそうです。

このような植物の免疫現象は知られていますが、免疫細胞という特別な細胞はまだ見つかっていません。リンパ球などのような細胞がないので、いったんウイルスが増殖してしまうとなくすことができないのです。

それなら人間が、植物ウイルスの増殖を抑える薬とか作れそうなものですが、ほとんど開発されていません。そういう薬より、ウィルスを媒介する特定の昆虫用の殺虫剤や抗菌剤を開発する方が容易いのでしょう。

 

 

しかし植物は、免疫細胞や殺虫剤に頼らなくとも、抗菌性物質や抗菌性タンパク質を作り防衛したり、他のウイルスに感染していない組織から新たな組織を再生させたり、たねを残す形で生き延びてきました。

動物は抗体ベースの免疫システムがあるけれど、完成した体をそのまま維持するしかありません。

ホント、大事にしなくてはね。

 

 

立春の椿

今日は立春。

ディアガーデンの坪庭では、数寄屋侘助椿が春を思わせる日差しを受けて、心地良さげに咲いています。

でも明日からは雪予報が出ていて、また冬日に戻るらしい。「本当に雪が降るのかな?」と思うほど、今日は暖かかったです。

 

坪庭で咲く数寄屋侘助椿です。可愛いでしょ。

 

二十四節気で立春は年の初めを表します。

ですので、何か新しいことを始めるにはいい機会なんだそうです。

私は肉体改造を始めようと思う!

 

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坪庭にこの椿を植えて15年。枝を少し整える程度で樹高3m葉張り1mほどを保っています。

花の少ない冬に咲く椿は貴重な存在。

花は普通暖かい時期に咲くものなのに、冬に咲くことを選んだのはどうしてでしょうか?

それは冬ならば競争相手が少ないから。

冬は虫が少ない。椿は、主に餌に困った鳥たちに蜜を提供することで、受粉を成功させようと考えました。

かくしてディアガーデンの椿もヒヨドリに突かれ放題で、卵色の雄蕊がスッポリなくなっている花も多く見られます。

私としては、美しい花が食い荒らされてとても残念に思うのですが、椿はそれで本望なのです。

花は冬でなくてはならぬ・・・椿の覚悟を見る心地です。

 

椿の足元には万両、十両、石蕗、龍の髭。椿以外にも石蕗は黄色い花を咲かせてるし万両は艶やかな赤い実を生らしていて、玄関から見えるこの坪庭だけは冬でも賑やかなのです。

 

ヒヨドリが椿の蜜を食べて、ついでにたくさん糞を落としていきます。糞には種がいっぱい含まれていてしばらくすると色々なものが生えてきます。大抵南天とか万両ですけれど時々変わった芽が出ます。

 

季節の営みの、まことに律儀なことは、時にはこの世で唯一信頼に足るもののように思われる…と作家の梨木香歩氏は小説「家守綺譚」で書いておられます。まさに同感で、季節の営みに合わせていれば大きく間違うことはないとも思います。

この頃はまだ寒さは厳しいものの、光はもう冬の色ではありません。日も長くなりましたし、そろそろ明るいお色目の服が着たくなります。

そして律儀なことといえば、2月に入るときっかりスギの花粉が飛ぶのですね。花粉症の季節到来です。

私も30年以上花粉症に悩まされてきました。ここのところは治まってきたように思うのですが、さて今期はどうでしょうか。

晩秋の庭は枯淡の趣

温かい飲み物がしみじみと美味しいこの頃。

内勤の日は、朝、ポットで紅茶をたっぷりと淹れるのが日課です。蜂蜜やミルクなど足して味変していただきます。最後はストレートで。

お気に入りのPlayListを聴きながらブログを書いています。

 

最近のデスクワークのお供は紅茶

 

この週末は暖かいけれど、来週からはまた季節が進みそう。そろそろ事務所を含めインテリアの冬支度をしようと思います。

心地良い環境づくりは、心と身体にとって、とても大切なことだと思っています。仕事のパフォーマンスを上げることにも繋がりますので侮れません。

 

 

クリスマスも意識して、キャンドルやデコレーションライトをあちこちに飾るつもりです。

 

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さて、今日はすっかりブラウンになったディアガーデンのお庭(ディスプレイガーデン)をご覧いただきます。

晴れの日が続いて、カサカサに乾いた葉や花殻たち。春の華やかさとはまた違って「枯淡」という表現が合うように思います。

これはこれで大好きな眺めです。

 

ブラウンのグラデーションが美しい(と思う)テラスの花壇。紅葉はこれからです。

 

アジサイ「アナベル」の花。溶けてレース状になる様は育てているからこそ見られるもの。その繊細さ、いつも見とれてしまう。

 

秋明菊は花後の丸いヘッドが可愛いので、もうしばらくは切り戻さないでおきます。

 

オレンジや黄色、ブラウンの葉たちは黄色味を帯びた柔らかな日差しとはベストマッチ。藤袴はまだたくさん咲いています。

 

藤袴の仲間ユーパトリウム「チョコラータ」です。種になって白くフワフワになりました。黄葉した葉ともよく合っていて、咲いている時よりも好きかも。種がそこらじゅう飛ぶので要注意ですけれど。

 

枯れた姿も愛おしいと思うのは、やはり自分で育てた庭だからでしょうか。

美しさの視点を色々と変えてみる、または積極的に探してみると、思わぬ美が見つかるものです。これは植物に限ったことではなくて、あらゆる場面に当てはまりそうです。

感性は備わったものも大きいけれど、そうしたことで鍛えられるのだと。

だから私は少し救われているのね。

 

その時期ならではの美を見逃さないでください。

 

 

秋は光が美しい

庭に出ると、どこからか金木犀の香りが漂ってき、空は明るく高く、思わず深呼吸したくなります。ただそこにいるだけで生きている喜びを感じる…ちょっと大袈裟かもしれませんが、そんな気分です。

ディアガーデンの庭はいま、秋の花が最盛期を迎えています。といっても、春や夏のような華やいだ雰囲気ではなく、野の花に近い自然な雰囲気で咲いています。

 

ディアガーデンの前庭で咲く洋種フジバカマ「ユーパトリューム・チョコラータ」茎が紫色でお洒落な宿根草です。育てやすいです。

 

同じく前庭で。秋に咲く花フジバカマが生い茂っています。和花らしい品よい香りも好き。合わせて植えた紫の三尺バーベナは夏からずっと咲いています。西に傾きかけた日差しに照らされてアオダモのシルエットが壁にくっきり。

 

フジバカマの類は、放っておくと茎が伸びすぎて姿が乱れがち。私は梅雨前に一度深め(地際から20~30cm程)に切り戻すようにしています。そうすると、分枝も出来て、秋に丁度いい高さと花付きになります。

でも常に思い通りに進むとは限らなくて。

今春、配置替えしたのが仇となったのか、ミューレンベルギア「カピラリス」の赤く煙る穂が上がっていません。ひょっとして増えすぎた他のグラス類と一緒に抜いてしまったのか、もしくは枯らしてしまったか?もぅー!なんちゅうことを・・・(泣)

とにかく似た葉っぱが多いので、植え替えたときにネームプレートでも挿しておけば良かったと後悔しています。

秋の午後、斜めから差す暖かい色の光を受けた穂は、淡く透けて輝き、その美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。その景色を小さくとも庭でも見たいなと思って、グラス類を植えたのですが。

 

お客様のお庭で。日差しを受けて眩いばかりに輝くペニセタム・ビロサム銀狐。花にも引けを取らない美しさだと思います。

 

在りし日のミューレンベルギア「カピラリス」日が当たると本当に綺麗でした・・・。

 

放置していても毎年必ず咲く秋明菊。今年もたくさん蕾が上がっています。花びらも白だと日が透けて。茎の細かな産毛までも美しく見えます。

 

秋はやはり陽の光がとても美しい。

暖色の光線は紅葉した葉もさらに鮮やかに照らします。

この特性を庭のデザインに生かさずしてどうする???と思います。

 

秋は夕暮れ・・・も美しいですねぇ。ここはディアガーデンの近く、西の湖という琵琶湖の内湖です。素敵でしょ?

 

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落葉樹や宿根草の植付けは冬前、晩秋がオススメ。今からが適期です。ディアガーデンでも冬前の植栽作業でいくつか問題点を修正しようと思います。

秋の夜長、新しく何を植えようか?どう植え替えようか?思い巡らせるのも良いかと。

 

 

 

 

 

処暑だけど、処暑だから

残暑お見舞い申し上げます。

処暑とはいえ日中の蒸し暑さにウンザリしていたある日、ふと、そういえば今年の夏はかき氷を食べていないなと思い出しました。

それで、たまたま頂き物のスイカがあったので「スイカのグラニテ」というデザート作ってみましたら、あまりの美味しさに、夏嫌いの私がもう少し夏を味わってもいいかという気分に。

グラニテとはフランス発祥のデザートでシャリシャリとした氷菓子のこと。

 

バジルがいい感じの奥行を感じさせる大人のシャーベット。少しの塩と酢がスイカの甘みを引き出しています。身体の熱がすーっと引きますよ。

 

午後外から帰ってきたときや、お風呂上りなどに、処暑だけどまだまだイケます。

作り方は簡単。スイカの美味しいうちにお試しあれ。

レシピはコチラ→【マイナス3度の過ごし方】01:揉んで、凍らせるだけ。スイカのグラニテで、食べる前から涼しくなる – 北欧、暮らしの道具店 (hokuohkurashi.com)

 

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暑くて仕方がないのでこの頃は専らインテリアプランツと戯れています。

何となく見飽きた風景は、飾る位置を変えたり鉢のデザインを変えたりしてリフレッシュ。伸びに伸びた茎を整理してスッキリと。

ただ飾るだけではなく「扱う」愉しみというか。どんな状態でも、少し扱いを変えるだけで見慣れた風景が変わる面白さを感じています。

 

窓辺に植物をたっぷりと茂らせて。緑で部屋と庭を繋ぐ。

ハンギングプランツは今夏また増えました。時々場所を替えています。

 

夏場成長した葉や切り取った枝は水に差しておくだけで発根することも多くて、生命の力って凄いなっていつも感心します。

 

 

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虫の声が聞こえる朝夕に庭へと出て見ると、処暑らしく秋に花を咲かせるヤブランやシュウメイギク、フジバカマの蕾が上がっています。

庭木たちは徐々に活動を弱めて、体内の水分を減らしているようです。葉っぱが明らかに乾いてきているのです。これから、来春に備えて、木は葉っぱに貯えられた養分をどんどん分解して、幹や根に移動させていきます。

 

ディアガーデンのテラス。色々な葉色の植物を集めた花壇です。何となく葉っぱがカサコソとして。

 

そう、植物はいつも自分の目標を見失わず着実に支度をする。

 

 

雨の止み間に

雨続きで庭の手入れが難しいこのごろ。

止み間に出て見ると結構虫がついています。ディアガーデンの場合は蓑虫やスギドクガの赤ちゃんがたくさん居て、病気は発生していませんが、日照不足なのか徒長ぎみな宿根草も見られます。

虫は手で取れるものは取って、倒れ気味の茎に剪定枝で支えをする。茂り過ぎた部分を透かしたり、足元を掃除して風通し良く・・・そんなことで、庭全体が小さっぱり。植物たちも気分良さげです。

また雨が降り出しても、部屋から眺める庭がちょっとスッキリしていることで(たとえそれが自分しかわからなくても)気分良く過ごせます。

 

出来るだけ手入れをぜずともいいような自然な感じの植栽なので、野趣感を残しつつ整えます。手入れをしたかどうかはパッと見は分からないかも・・・ってどうなん???(笑)

 

茂り過ぎたアジサイ「アナベル」を整えて。雨でうな垂れて重そうな花茎をカットしました(手前の花)。もう少し乾かしてリースを作ろうかな。

 

またある日の雨の止み間のこと。

久しぶりに夕日が差した時間帯に完璧な虹を見ました。

こんな絵にかいたような半円形の虹を見たのは、生まれて初めてのような。

上手く撮れた画像を2点ご紹介します。

 

ある日の夕方、陽が沈む前~後の長い時間、完璧な虹が出現しました。よく見るとダブルレインボーです。

 

突然の自然からの贈り物に、その美しさに、ただ感動するばかり。そして言いようのない高揚感に包まれます。

たまたま車で走っていた時だったので、タイミングよく見つけられたのかもしれません。普通に室内で過ごしていたらきっと見逃していただろうなと思うと、ほんとラッキーでした。

次の雨の止み間に日が差したら、空を眺めてみようと思います。もしかしたら虹が見られるかもしれません。

そう思うと雨も悪くないね。

 

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連日の雨、そしてコロナが再び蔓延し始めて、なかなかに閉鎖的な暮らしを強いられているけれど、お陰で和やかでとっておきの孤独を楽しんでいます。

孤独な時間は、自分を整え直し創造する時間。私にとってはなくてはならないものです。

孤独がなかったらきっと疲れ果てて自分が分からなくなってしまうと思っています。

 

孤独のお供は美しい音楽。雨の日に似合うと思う私の大好きな曲です。

※注意:再生すると音が流れます ↓

 

やせ我慢じゃないよ。

こんなとき辛いばっかりじゃ、やるせないじゃない。