夏越しの大祓をすませ、いよいよ夏本番

照り付ける太陽と共に7月がはじまりました。

7月は私の誕生月なので楽しみつつ大切に過ごしたいと思います。

それに先立って、先日近くの沙沙貴神社まで夏越しの大祓に行き、これまで半年の穢れや悪い念を祓ってもらい、これからの半年を健やかに過ごせるよう祈ってまいりました。

私にとっては恒例行事。誕生月をスッキリした気持ちで迎えるためにも、行かないと何だか落ち着かなくて。

 

市内にある沙沙貴神社へ。馬渕家に縁のある神社で夏越しの大祓。この立派な楼門は県指定有形文化財です。背景の空が如何にも夏空っぽい青で、こんなにくっきり撮れたのは初めてかも。

 

琵琶湖岸で刈り取った葭(よし)と真菰(まこも)で作られた大きな輪。葭の清々しい香りが漂っています。

 

このところ猛暑日づつきで熱中症で倒れる方が増えています。コロナの感染者もまた増加傾向にあるそうです。

考えなしに行動したり何となく暮らしていると危険な夏になりそう。健康でいられるように、ここで今一度気を引き締めなければね。

参拝はそういう気持ちを再確認する機会でもありました。

 

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昨日は所用で大津へ。

大津は京都への通過点という感じで、普段はあまり訪れない場所。折角の機会なので、ランチは以前から食べてみたかった「かねよ」さんのきんし丼を。滋賀県民なら知らない人はいないであろう鰻のお店です。

土用の丑の日はまだ先ですが、ここらでスタミナをつけようと奮発しました。

 

逢坂山の中にあるかねよさん。この日は本店がお休みだったので向かいに建つレストランへ。昭和感漂うレトロな外観&ドライブインのような内装。懐かしい感じがします。

 

きんし丼とは、うな丼(うな重もあり)にふわっふわのだし巻き卵が一切れのったもので、かねよさんの名物らしい。

一切れといっても、器の半分以上を覆う程の大きさで分厚くて凄い迫力なの。お客のほとんどが注文するくらい人気のメニューです。

 

きんし重。香ばしくふわっと焼かれた鰻、たれは甘み抑え目であっさりです。卵焼きは縦12cm×横8cm×厚6cmくらい?とにかく大きくて出汁がきいていて食べ応えあり。卵の下にも鰻が隠れています♪

 

鰻は正直、今まで食べた中では際立ってどうこうないのですが、卵焼きとの組み合わせが絶妙で、本当に美味しかったです。

夏に大津市に来られたら是非~。

 

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もう蝉が鳴いていますね。

ディアガーデンの事務所は北向きなので、午前中はとっても涼しく、開け放った窓からは街路樹や前庭の緑が見えます。

そして6月中頃だったか、過去最速に出した風鈴の音が響いています。

 

風鈴の音が響く事務所。今年の紫陽花は何だかぼんやりした色。でも元気に咲いてくれています。午後は冷房いれるので窓は締めて、風鈴の代わりにBluetoothスピーカからmusicを楽しんで。

 

庭仕事や庭での愉しみは朝夕に限られてしまいますね。

でもこの時間帯のお庭って、これはこれで夏っぽくって本当に美しいです。

7月のブログではそんな愉しみについて書いていこうと思います。

 

 

書展のご案内

大人になってから改めて習い始めた書道は、今年の夏で7年目となります。

この度、お教室のメンバーで作品を披露する機会を得ることができました。

コロナ規制も解かれつつあることですし、初夏の京都を散策がてら、お出掛けになりませんか?

下記の通り展示いたしておりますので、ご都合がつきましたら是非お立ち寄りください。

もちろん入場料はなしで、どなた様も自由にご覧いただけます。

 

とき 令和4年5月13日(金)~15日(日) 11時~18時(最終日は16時まで)

ところ ギャラリエヤマシタ1号館2階

京都市中京区寺町三条上る天性寺前町534-2

TEL. 075-231-6505

最寄り駅:京都市営地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩3分

地図 → コチラ

私は、513日(金)11時~14時半、15日(日)14時半~16時 会場におります。

 

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それぞれ好きなものを書いて展示するのですが、私は、古今和歌集・夏歌の中からの一首を小筆で散らし書きにしました。

お教室に通うメンバーの中で、私は一番日が浅く下手っぴです。並べていただくこと自体、恥ずかしくてたまらないのだけれど、何事も経験と思い参加する決意をしました。

当日は他の方の作品を見て、じっくりとお勉強させていただくつもりです。

額や軸と書の、様々な組み合わせを知るのも、展覧会の醍醐味なので楽しみです。

 

書展用に何枚書いたことか・・・。どれもどこか納得いかないのですが、先生に一つ選んでいただいたものを額装してもらっています。実は希望は伝えたものの、どう仕上がったのかまだ知りません。なので私も当日が楽しみ。

 

もしも、このブログを見てどなたかが会いに来てくれたら・・・とっても嬉しいです。

その時は是非お声掛けくださいね。

 

 

のんびりGW

GWも後わずかとなりました。

久しぶりに規制のない連休ということで、観光地はどこも盛況で道路は大渋滞でしたね。

私のGWといえば、ほぼカレンダー通り。土曜日にも仕事をしたとはいえ、そんなにバタバタせず、ゆっくり過ごしております。気分転換のお出掛けは近場に1日だけ。あとは家の用事をしたり、読書に耽ったり。

 

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GWで済ませた用事というと、

衣替えの総仕上げ兼ねてクローゼットの整理整頓、キッチンの換気扇やその周りの拭き掃除、窓拭き、ガーデンファニチャーを洗ったり、観葉植物の手入れ・・・等など。

一気にやると疲れてしまうので、一日にひとつづつ片付けていきました。

 

ダイニングキッチンのハンギングプランツのひとつ、リプサリスが角のような新芽をニュニュッと出しました。角は最初、糸のような細さなのにどんどん太く長くなっていきます。日々変わるので観察するのが楽しいです。

 

暖かくなったので、観葉植物はこれからが株分けや植え替えの適期です。

私は今回、ストレリチアやアスパラガス、多肉植物、ポトスなどを、株分けしたり一回り大きな鉢に植え替えました。

部屋にはそうして増やした観葉植物があちこち置いてあるのですが、庭に比べればまだまだスペースに余裕があります。なので、ウチに合う観葉植物を常に探してる。

そして、空いたスペースには、ひとまず、枝物を生けて愛でています。

 

事務所に緑清々しい枝物を飾りました。これはナツハゼです。もとは不要な切り枝でしたが、こうして活けると十分美しい。

 

庭の植物たちもこの陽気でグングン成長しています。植え付けて1年未満の木や根の浅い宿根草は、水切れしないよう気を付けてやらねばなりません。

私は天候や植物の状態に合わせて、手動と自動散水システムを使い分けて水遣りをしています。忙しいときや疲れているときは、スマホでポチっとするだけで水を撒いてくれる自動散水システムがすごく便利。

GW中、何度この機械のお世話になったことでしょう。

 

昨年設置した自動散水システム。黒いホースは植物が育つとほぼ見えません。水遣りは機械に任せて、空いた時間を活用できます。春はもう紫外線が強いので、外に出ずに室内からスマホで操作できるのも嬉しい。

 

家庭用の自動散水システムについての詳細はコチラ

 

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お出掛けは夫の希望で長浜へ。

県内といえども、道路の渋滞や駐車場探しで無駄に時間を取られたくないので、電車に乗って向かいました。

夫が行きたい場所は、私はあまり興味がない場所だったのですが、それだけに新鮮。まぁまぁ楽しめました。

結構な人出で、喧騒を逃れようと脇道に入ると、立派なお寺が見えます。こんなところにお寺があったのねと行って見ると、素敵な障子絵に出会うことが出来ました。

 

長浜別院大通寺。長浜の商店街は何度も訪れているのに、こちらのお寺は初めてでした。浄土真宗大谷派(東本願寺)の別院で地元では「長浜御坊」と呼ばれています。安土桃山時代末期創建で建造物の多くは国又は市の指定重要文化財です。

 

米原市を拠点に活動されているアーティスト早川鉄兵氏による切り絵障子が特別に展示されていました。

5月15日(日)までの期間限定だそうです。

 

切り絵障子とは!何ともカッコいいです。初めて見せていただく眺めです。

 

18面の障子に阿弥陀如来と様々な生き物たちが切り出されています。

 

中からは影絵となって、また表からは微妙に趣の異なる眺め。私は中から見た感じが好きです。

 

感動しました~。

偶然の出会いに感謝です。

 

長浜浪漫ビールにてランチ。昼間っからクラフトビールをいただけるのも、休暇中ならでは。暑いくらいだったので、冷たいビールは本当に美味しかったな。電車で来て大正解でした。

 

こうして行きたいところに行き、人と集えるって、やっぱりいいですね。

このままコロナとの共存が上手く進みますように願っています。

 

京都市京セラ美術館の建物探訪記

先日、京都市京セラ美術館に行って来ました。

前回のブログでは展覧会の様子を。今回は建物についてです。

昔から美術館という場所自体が大好きで、パワースポットのようにも感じているワタクシ。非日常的で飛びぬけて素敵なその空間に身を置くだけで、不思議と癒され満たされるのです。だから全て味わい尽くしたい。展示だけでなく建築までもじっくりと鑑賞してしまいます。

振り返ればこれらの経験は、ガーデンデザインをする上で血となり肉となっているように思います。もはや美術館は私の人生から切り離せないものになりました。(何と大袈裟な!笑 でも本当のこと)

過去ログでもいろんな美術館記事を書いております。ご興味のある方はサイトのサイドバーにある検索欄で「美術館」と入力して探してみてください。ざっと30は出てくると思います。旧seesaaブログを合わせると60近くあるかもしれません。

 

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さて、京セラ美術館。

以前は京都市美術館だったところです。2017年に50年間のネーミングライツ契約を京セラ(株)と締結。スポンサーを得て大規模な改修工事が行われました。

工事中は何度も前を通り、どのように変わるのだろうと楽しみにしていたのですが、オープン後2年も行けないでいました。パンデミックのせいもあるけれど、無理をしてでも見たい!と思う展覧会がなかったのが本音です。建物は逃げないので、そのうち行く気になるだろうとのんびり考えていました。他にも行くべき美術館はありましたしね。

 

京都市京セラ美術館。改修工事が始まったのが2018年1月で、翌年10月に竣工、リニューアルオープンは2022年5月のことでした。建築家青木淳、西澤徹夫氏のよる。青木氏は現館長。

 

建築の見所の一つは、なんといってもファサード。元々あった前広場を掘り下げ、ガラスをはめ込んで出来た新しい空間「ガラス・リボン」でしょう。

レンガにガラス、直線的なラインに対して流動的なライン。素人の私でも分かりやすい対比ですが、それにより、実際は以前とさほど変わらないのに、とても新鮮に映ります。

ガラス張りの効果は絶大で、全体を引きで見ると、どっしりとした建築が浮いているように見えるから不思議です。このデザインを実現する技術力も凄いんだろうな。

 

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中に入ってみると、壁は恐らく塗り替えられているのでしょうが、モールディングやタイル、窓枠、古いガラス、階段の手摺りなど、古き良き時代を思わせる意匠はそのまま。

そこに極々控えめにモダンテイストを加えたという感じで、元のデザインをとてもリスペクトされているんだなと感じます。

 

ここは談話室。元々の意匠がそのまま残されています。天井が高くて窓や照明が本当に素敵。家具はこれで合ってるのかな?

 

 

中央ホール。照明が変わっていたけれど床や天井は前と同じ。新しい動線として階段が追加されています。紙で作ったかのような軽やかなデザイン。

 

以前と大きく変わったのが動線です。

メインエントランスが地下になって、奥の日本庭園まで一直線に伸びる軸線が新しく設けられました。シンプルで機能的だし「抜け」があってとても素晴らしいと思いました。前は内部がいまいち分かりにくく薄暗い印象でしたので。

改築に当たり「この美術館に埋め込まれていた軸線を引き出そうとしました」と青木氏はおっしゃっています。

 

中央ホールを少し進んだところ。レトロとモダンテイストが融合してカッコいい。扉の向こう側、ガラス越しに日本庭園が見えるところも素敵です。

 

メインエントランスから真っ直ぐ進み突き当たる場所。ガラスがはめ込まれ、中からこんなに解放感ある眺めが楽しめます。庭も作品のひとつ、まさに屏風をひろげたよう。

 

建物と庭というのは、このように一体化してこそ価値があると改めて感じました。

いくら立派な庭でも、室内からその景色を取り込めないと魅力は半減してしまいます。

以前のお庭は建物の裏と言う感じで、ガラスがはめ込まれたところには確か重い扉があったような。中から見えたかどうかもはっきり覚えていませんもの。新しくなって庭がようやく生きたように思います。

見せ方って大事。庭が分かっている建築家っていいよね~。

 

元々あった日本庭園。七代目小川治兵衛が関わった言われています。東エントランスから出て散策できます(一度出たらまた正面に回らないと入れません)。そんなに広くありませんが東山まで視線が抜けて気持ちいいお庭です。

 

藤棚もあり見頃を少し過ぎたころでした。良い香りを堪能。

 

池のほとりに番いかな?2羽の鴨が寛いでいました。すぐ近くに人がいるのに慣れているのか逃げる素振りもありません。あまりに動かないので置き物のよう。ウトウトとお昼寝中でした。

 

最後に美術館の隠れたお楽しみ。それはミュージアムカフェです。

美術館に併設されたカフェって、大抵お洒落で静かなので大好きです。展覧会の余韻を楽しむのにはピッタリな場所。私は必ず立ち寄ります。

こちらのカフェは新しく作られたスペース。メインエントランスのすぐ脇にありますが、奥まったところにあるので、入館者の出入りは案外気になりません。

 

鑑賞したあとはミュージアムカフェで寛ぐのが定番です。半地下でガラス越しに前広場や平安神宮の大鳥居が見えます。京都の食材を選んで使っているようです。私は京もち豚のローストポークを挟んだホットサンドをオーダー。美味しかったですよ。

 

新設された建物東山キューブの屋上。この日はあいにくの曇り空でしたが、それでもこの景色。新緑の山々が見えて爽快でした。

 

このさき何度も訪ねそうな美術館。

斬新な企画展を期待しつつ、その折にはまたゆっくり建物探訪したいと思います。

皆様も機会があれば是非行って見てください。

 

 

京都市京セラ美術館「兵馬俑展」へ

京都市京セラ美術館で開催中の「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」を見てきました。

この先中国に行きたいと思うか?分からないので、向こうが近くに来てくれたこの機会に、ひとまず好奇心を満たそうと出掛けたのです。

 

大規模な改修工事を終え、2020年リニューアルオープンした京都市京セラ美術館。

 

春秋戦国時代 秦の始皇帝の陵墓から出土した副葬品や、漢王朝時代のものが展示されています。

死後の生活が困らぬように、また安泰を願い、あらゆる道具類、魔除けの品など埋葬されました。その極めつけが兵馬俑です。私が想像していたより一回り大きくて凄い迫力でした。兵馬俑は埋葬時に彩色されていたそうで、再現ビデオを見ると、色合いがとても鮮やか。瞳も描かれていたのでより人間っぽかったです。

春秋戦国時代というと紀元前3世紀ごろ。日本では弥生時代に当たります。始皇帝陵には馬も含め俑が8000体以上埋まっていたというから驚きです。他の時代の兵馬俑はもっと小さかったようなので、始皇帝は特別な感性と権力の持ち主だったのだろうと想像します。死んでもなおこれだけの兵を装備するとは一体どんな心境だったのでしょう。独特な死後の世界観が感じられ、共感は全く出来ませんがとても興味深かい展示でした。

目玉の兵馬俑のコーナーは一番最後。なんと撮影可能という太っ腹対応でした。ここに感想と共に一部掲載します。

 

兵馬俑がこんなに間近に!なんと190cmもあるんです。等身大に作ったと書いてあったけれど、兵士だから体格がいいのかしら?胴がすごく長いのも妙なんだけど。頭部以外の造りは結構大雑把でした。一体一体顔が違うのは実在の兵士をモデルにしたとか。現代にもこういう顔の人、いそうですね。

 

手前に写っている像は本物。奥に並んでいるのは一回り小さく作られたレプリカです。いろんな武器を持っていたみたいでポーズがちょっと違ってる。馬の像もあります。これが2700年前のものだなんて。

 

この展覧会は静岡、名古屋、東京と巡回するそうですよ。実際見られたらきっと驚くと思います。

 

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京セラ美術館に来たからには、同じ岡崎エリアにある細見美術館にも寄らねば。

琳派好きな私は以前から細見美術館を贔屓にしていて、これまで何度も来ています。久しぶりに酒井抱一の「桜に小禽図」に会えて、貸し切り状態でじっくり鑑賞出来ました。

私にとっては抱一の描く世界がこれ以上ない眼福。平和で風雅で粋でモダンで刺激的。争いごとなど全く及ばない世界です。

 

推しの絵師酒井抱一の絵も所蔵しておられる細見美術館。只今「神坂雪佳展」開催中。大抵空いていてゆっくり鑑賞できるのでおススメです。

 

パンデミックが始まった頃は、美術展は軒並み中止になったり、開催されても出掛けにくかったりして、残念なことが多々ありました。

しかし、チケットを日時指定して事前購入出来たり、入館者数を制限できたり、色々と新しい仕組みが生まれプラスの面も。兵馬俑展のようなメジャーな展覧会でも、ゆったり見て回れるのは嬉しい変化です。

GWは流石に混むかなぁ?チケットを事前に購入すると、優先的に入れてもらえます。

次回のブログは「京都市京セラ美術館の建物探訪」です。

 

パリの蚤の市へ

本日はディアガーデンから1kmほど離れた旧市街地へ。目的はco-minkaで開催中の「パリの蚤の市vol.4」です。

フランスの風を感じたくて、初日に合わせて訪ねました。

 

「co-minca」にてアンティークショップ、フラワーショップ、スイーツショップの3店舗で「小さなパリの蚤の市vol.4」が開催中。18日(月)迄です。

 

こちらのお店は駐車場がありません。でもすぐそこだし晴れていたので散歩がてらテクテク。開店時間を10分ほど過ぎたころに店内に入ると、なんと、もう沢山のお客で賑わっていました。

こういう催しって早いモノ勝ちだもんね。

 

antiquenaraさんのディスプレイ。フランスのもの、日本のもの、色々あるみたい。何に使おうが想像しながら見て回ります。

 

アンティークショップや骨董店には、具体的に何かを探して行くときと、ただ出会いを求めて行くときの2パターンがあります。

今回は特に探しているものはなかったので、どんなものが置いてあるのかなと軽い気持ちで見ていたのです。

店内を2周して殆どは食器関係と把握。でも、布やフレーム、鏡、花器など、インテリア関係も置いてあります。antiquenaraさん曰く、買い付けに半年近くかけられたとか。コロナ禍で海外とのやり取りは大変なご苦労もあったかと思います。

途中アンティークフレームに目が留まりましたが日本製でした。予算もあるし、折角の機会なのでフランス製のものをと思い直し眺めていると、好物のピューターの器を発見しました。

私、何故だかピューター(錫)製品に目がないの。経年変化で変わる色合い、加工がしやすいのでお洒落なフォルムのものが多いし、金属だけれど人の手のぬくもりを感じるというか、そういうところが好きなのです。

そういえば以前のブログで、錫の盃洗ちろりをご紹介しましたよね。

 

戦利品を持ち帰って。紙袋にもちょこっとParis。

 

1900年代初めのものらしい。歪みもないし状態はいい。シンプル過ぎず、されどゴテゴテもしてなくて、ちょっと和っぽい雰囲気もあって、うちに飾っても馴染むかなと思いました。

テーブルのセンターピースとして花を生けたりスイーツを盛ったりしても良さそう。(あまり持っていませんが)アクセサリーを入れても映えそうだし、何も入れずそのままチェストの上に飾ってもいいかも。色々と想像が膨らみます。

 

フランスのピューターの器をゲット。ひとまず庭の花を生けてみました。白山吹と菫です。

 

ようやく経済が動き出したこの頃、以前のように骨董市も開かれるかもしれません。

楽しみだな。

桜、さくら

先週はパーフェクトなお花見日和が続いて、ただ桜を見て歩くだけで幸せでした。

近頃のお花見は、パンデミックが長引いてるお陰で、混雑を避けて「桜を眺める」のが主流。宴会まがいの騒々しいお花見が無くなって、私はむしろ今の方が好き。

それにしても、よくもこんなに植えたものだと感心するくらい、行く先々で必ず桜の木に会います。

日本人って本当に桜が好きなのね。

私の住む近江八幡市内の景色ですけれど、いくつかUPします。

 

近江八幡市の名所「八幡堀」の桜。観光用に堀を巡る小舟が出ていて、舟から見る桜もなかなかいいものです。

 

琵琶湖沿いの桜。枝垂れる花、花。奥に見える建物はカフェです。

 

琵琶湖に注ぐ川の堤防沿いにもたくさん植えられていて、ここは地元の人たち用の花見スポットですね。

 

昨日は夫と散歩がてら近所の公園へ。

ここは周囲ぐるりと染井吉野が植えられていて、我が家のお花見定番スポットなのです。

途中、モスバーガーに寄って、事前にネット注文していたランチをピックアップ。公園に着いた11時頃は、まだ人出もまばらで、小一時間ほど過ごし、混み出す正午には退散しました。

 

近所の公園は我が家のお花見スポット。中央に緑の広場があります。

 

青空を背景に咲き誇る桜の下、すごくすごく久しぶりに食べたハンバーガーも美味しかったです。

周りは鳥や小さな子供さんのはしゃぐ声が響いてて、風が吹くと花びらが一斉に舞うの。

浮き立つ気持ちと落ち着く気持ち、そんな相反する気持ちが同時に沸き上がり、それを共有する人が隣にいて、しかも何も喋らなくてもいいなんて・・・これって夢?

こんな小さな感動を積み上げていけたら、人生そんなに悪くないかもって思う。

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桜以外にもいろいろ咲いて。

 

夕日に辛夷の花が照らされて

 

悩みや心配事が無いわけではないけれど、それは一旦脇においてもいい。

だって春爛漫だもの。

景色や花を楽しむこと以外にいま大切なことってあるかしら。

 

 

植物の免疫現象

先日コロナワクチン3回目を接種しました。

打った当日から発熱して2日下がらず、腕は接種部に加え脇の下まで痛くなり…予想以上にしんどかったです。38度を越えても、風邪のように頭が痛くならないのが不思議だけど、倦怠感や悪寒は似た感じでした。

副反応は3回目の方が強く出る傾向があるとは聞いていましたが、実際こんなに体力と時間が奪われるなんて、なんだかなぁ。

これから接種する方を不安にさせてしまったかもしれませんね。でも2回目の時、副反応が強く出たのなら、甘く考えず、接種後のスケジュールに余裕を見ておいた方がいいかと思います。どうかご無理なさらず。

 

ありがたい頂き物で至福のTeatime。ワクチン接種前日のことでした。この後あんなに苦しむことになろうとは。

 

ワクチンと言えば、それに似ている植物の現象が報告されています。植物は一旦弱毒ウイルスを接種しておくと、次に侵入した強毒ウイルスに耐病性を持つようになることがあるそうです。

このような植物の免疫現象は知られていますが、免疫細胞という特別な細胞はまだ見つかっていません。リンパ球などのような細胞がないので、いったんウイルスが増殖してしまうとなくすことができないのです。

それなら人間が、植物ウイルスの増殖を抑える薬とか作れそうなものですが、ほとんど開発されていません。そういう薬より、ウィルスを媒介する特定の昆虫用の殺虫剤や抗菌剤を開発する方が容易いのでしょう。

 

 

しかし植物は、免疫細胞や殺虫剤に頼らなくとも、抗菌性物質や抗菌性タンパク質を作り防衛したり、他のウイルスに感染していない組織から新たな組織を再生させたり、たねを残す形で生き延びてきました。

動物は抗体ベースの免疫システムがあるけれど、完成した体をそのまま維持するしかありません。

ホント、大事にしなくてはね。

 

 

春メク

すっかり春めいてきました。

本日は春分の日。祝日法によると「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日らしいです。

へぇーと思いつつ庭に出ると、あちらこちらにウブな緑が目に入ります。

枝先に止まった小鳥たちは盛んに囀っていたかと思うと、ある二羽はまるで追いかけっこをするかのように生垣の中を駆け回っています。茂みの中をよくもあんなスピードで飛び回れるものだと感心して見ていました。

厳しい冬を乗り越え、生きてまた春を迎えられたことが嬉しい・・・生き物たちはそんな喜びを全身で表しているかのよう。

本当に愛おしいです。

 

テラスにて。良い香りがするなと思ったら、ずーーーっと蕾だった沈丁花がついに咲いていました。春の初め、象徴的な香りです。

 

さて春と言えば、就職や進学で新生活をスタートされる方も多いのでは?

新しい環境に新しいモノ、いいなぁ。

実際そうなると大変なことは想像出来ますが、私には新生活という響きが羨ましくて仕方がありません。

長年そういう状況にいないため、暮らしがすっかりマンネリ化しているのです。身体に合わない不便ささえも変に慣れてしまっていて、だからいつまでたっても治らないのですね。

そこでリニューアルを企画。手直なところで事務所のインテリアを変えてみようと思い立ちました。家具から配置からガラリと変える大がかりなものを考えています。

思いつきのようですが、これはafterコロナを見据えての投資にもなりそう。時間がかかる環境整備を少しづつやっていきたい。

 

バラの鉢でコガネムシ除けに植えている黄水仙が咲いて。事務所の窓辺に飾るとそこだけ陽だまりのような明るさです。

 

事務所は本当に小さな空間なので、いまのレイアウトしかないと思い込んでいるフシがありましたが、変えようと思った途端、色々なアイデアが浮かんできます。

いらしたお客様にも特別な時間を過ごしていただけるよう工夫をしようと思います。

(考えるだけで終わらないようにブログに書いてみました)

 

 

庭仕事の真髄

ロシアのウクライナ侵攻が続いています。いやプーチン大統領の侵攻というべきか。

メディアで日々目にする悲惨な状況と、停戦交渉の進展のなさに、悲しみと苛立ちを感じています。

私はこの数週間、心はそのような状態で、昼間は庭作りの現場に通い、夜はある一冊の本を読んで過ごしました。

「庭仕事の真髄-老い・病・トラウマ・孤独を癒やす庭」(スー・スチュアート・スミス著 和田佐規子訳)です。

著者はイギリスの著名な精神科医・心理療法士。

彼女の存在は実はずっと前から知っていました。というのも、彼女の夫は有名ガーデンデザイナーのトム・スチュワート・スミス氏で、彼の庭に少なからず影響を受けていた私は、彼の本を持っていて、その中に彼女はご家族として登場していたからです。それでも精神科医をされていることは存じ上げませんで、この「庭仕事の真髄」を手に取ったとき初めてつながったわけ。

スミス家の広大な庭で、彼女もガーデナーとして野菜や草花を育てておられますので、ご自身の体験に基づく言葉がときどき現れます。臨床研究や論文について語る部分に対して、それがとても読みやすくて好きです。

 

ディアガーデンの本棚。最近この棚に加わった「庭仕事の真髄」と2012年に買った「The Barn Garden」。並べた2冊の著者はご夫婦です。

 

 

本書は自然と庭仕事が精神の健康に与える影響を色々な面から論じた一冊。

園芸療法についても詳しく書かれています。

庭は精神的に追い詰められた人々にとって文字通り安らぎの場所。病を患う方、ケガで身体の一部を亡くした方、貧困に苦しむ方、精神障害を持つ方、犯罪に手を染めてしまった方、人生の終わりを迎える方など、立場は色々ですが、自分の居場所を見つける一助として庭仕事と出会うのです。

戦闘の最中、塹壕(読み:ざんごう。戦場で歩兵が敵弾を避けるために作る防御施設。)に庭をつくる兵士の話、戦争捕虜や復員兵士について書かれている部分もありました。一部抜粋します。

 

驚かされるのは、庭付きの塹壕は決して珍しいものではないことと、敵味方両サイドの兵士たちが同じ様に作っていたということだ。「まず、小さな菜園、そしてその隣に小さな花の庭、そしてその横は小さな墓地、そしてそれから同じような繰り返しだ。」

兵士のギレスピーは「毒ガスが吹き下ろされてくると危険なので、防毒マスクを首のまわりにつけて、風の様子を見ていた。庭は花盛りだ。スズラン、パンジー、忘れな草など、お馴染みの花がたくさん。水やりで忙しい」と書いている。

 

生と死が奇妙に入り混じっているこの光景に不思議さを感じずにいられようか?!しかし兵士は塹壕で母と庭の夢を見るのです。その夢は安全な家への憧れ。庭は心理的な命綱となってくれていたのだと、スーさんは考えます。

 

戦争から戻った人々は生きることへの愛着状態が新しく作り出されない限り、このような人々は、仕事にも漬けない状態で、社会的に孤立してしまい、生きることからすっかり手を引いてしまう危険があった。

心的外傷は、土台から根こそぎ動かしてしまうようなやり方で、心の中の風景を変えてしまう。ガーデニングで身体を使って動くことは、その意味で重要なのだ。爪の下に泥が入り込む、自分自身を土の中に埋め込むような感じ、そしてその過程で、その場所へ、そして命へと繋がっているという感覚を再構築するのだ。

 

戦争に関する章を読み進めながらウクライナで戦っている兵士たち、そこに暮らす人々のことを思わずにいられません。

生き残れても、心の戦いは、たとえ物理的な戦争が終わった後もずっと長く続くでしょう。

それは侵攻を受けた側だけでなく、侵攻した側の兵士たちも同じ。元の精神状態に戻るのは難しいし、回復への道のりは長い時間と痛みを伴うもの。想像を絶する道のりなのです。

だから戦争を始めた者の罪は極めて重い。

しかし、庭仕事が一筋の光を与えるのには違いないのです。

庭仕事がここまで人に影響を与えるものなのかと、これ程考えさせられる本はないかもしれません。

 

ケネス・ヘルファンド(歴史家)は著書「挑戦的な庭」の中で次のように述べている。

「平和とは単に戦争がないというだけではない。胸を張って主張するものだ。庭は単なる避難や小休止ではなく、積極的に目標を、手本を示すものだ」

 

とても部厚い本でまだ全てを読み切っていませんし、理解もできていません。

何度も何度も読み返すことになりそうな一冊です。