夏越しの大祓をすませ、いよいよ夏本番

照り付ける太陽と共に7月がはじまりました。

7月は私の誕生月なので楽しみつつ大切に過ごしたいと思います。

それに先立って、先日近くの沙沙貴神社まで夏越しの大祓に行き、これまで半年の穢れや悪い念を祓ってもらい、これからの半年を健やかに過ごせるよう祈ってまいりました。

私にとっては恒例行事。誕生月をスッキリした気持ちで迎えるためにも、行かないと何だか落ち着かなくて。

 

市内にある沙沙貴神社へ。馬渕家に縁のある神社で夏越しの大祓。この立派な楼門は県指定有形文化財です。背景の空が如何にも夏空っぽい青で、こんなにくっきり撮れたのは初めてかも。

 

琵琶湖岸で刈り取った葭(よし)と真菰(まこも)で作られた大きな輪。葭の清々しい香りが漂っています。

 

このところ猛暑日づつきで熱中症で倒れる方が増えています。コロナの感染者もまた増加傾向にあるそうです。

考えなしに行動したり何となく暮らしていると危険な夏になりそう。健康でいられるように、ここで今一度気を引き締めなければね。

参拝はそういう気持ちを再確認する機会でもありました。

 

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昨日は所用で大津へ。

大津は京都への通過点という感じで、普段はあまり訪れない場所。折角の機会なので、ランチは以前から食べてみたかった「かねよ」さんのきんし丼を。滋賀県民なら知らない人はいないであろう鰻のお店です。

土用の丑の日はまだ先ですが、ここらでスタミナをつけようと奮発しました。

 

逢坂山の中にあるかねよさん。この日は本店がお休みだったので向かいに建つレストランへ。昭和感漂うレトロな外観&ドライブインのような内装。懐かしい感じがします。

 

きんし丼とは、うな丼(うな重もあり)にふわっふわのだし巻き卵が一切れのったもので、かねよさんの名物らしい。

一切れといっても、器の半分以上を覆う程の大きさで分厚くて凄い迫力なの。お客のほとんどが注文するくらい人気のメニューです。

 

きんし重。香ばしくふわっと焼かれた鰻、たれは甘み抑え目であっさりです。卵焼きは縦12cm×横8cm×厚6cmくらい?とにかく大きくて出汁がきいていて食べ応えあり。卵の下にも鰻が隠れています♪

 

鰻は正直、今まで食べた中では際立ってどうこうないのですが、卵焼きとの組み合わせが絶妙で、本当に美味しかったです。

夏に大津市に来られたら是非~。

 

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もう蝉が鳴いていますね。

ディアガーデンの事務所は北向きなので、午前中はとっても涼しく、開け放った窓からは街路樹や前庭の緑が見えます。

そして6月中頃だったか、過去最速に出した風鈴の音が響いています。

 

風鈴の音が響く事務所。今年の紫陽花は何だかぼんやりした色。でも元気に咲いてくれています。午後は冷房いれるので窓は締めて、風鈴の代わりにBluetoothスピーカからmusicを楽しんで。

 

庭仕事や庭での愉しみは朝夕に限られてしまいますね。

でもこの時間帯のお庭って、これはこれで夏っぽくって本当に美しいです。

7月のブログではそんな愉しみについて書いていこうと思います。

 

 

京都市京セラ美術館の建物探訪記

先日、京都市京セラ美術館に行って来ました。

前回のブログでは展覧会の様子を。今回は建物についてです。

昔から美術館という場所自体が大好きで、パワースポットのようにも感じているワタクシ。非日常的で飛びぬけて素敵なその空間に身を置くだけで、不思議と癒され満たされるのです。だから全て味わい尽くしたい。展示だけでなく建築までもじっくりと鑑賞してしまいます。

振り返ればこれらの経験は、ガーデンデザインをする上で血となり肉となっているように思います。もはや美術館は私の人生から切り離せないものになりました。(何と大袈裟な!笑 でも本当のこと)

過去ログでもいろんな美術館記事を書いております。ご興味のある方はサイトのサイドバーにある検索欄で「美術館」と入力して探してみてください。ざっと30は出てくると思います。旧seesaaブログを合わせると60近くあるかもしれません。

 

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さて、京セラ美術館。

以前は京都市美術館だったところです。2017年に50年間のネーミングライツ契約を京セラ(株)と締結。スポンサーを得て大規模な改修工事が行われました。

工事中は何度も前を通り、どのように変わるのだろうと楽しみにしていたのですが、オープン後2年も行けないでいました。パンデミックのせいもあるけれど、無理をしてでも見たい!と思う展覧会がなかったのが本音です。建物は逃げないので、そのうち行く気になるだろうとのんびり考えていました。他にも行くべき美術館はありましたしね。

 

京都市京セラ美術館。改修工事が始まったのが2018年1月で、翌年10月に竣工、リニューアルオープンは2022年5月のことでした。建築家青木淳、西澤徹夫氏のよる。青木氏は現館長。

 

建築の見所の一つは、なんといってもファサード。元々あった前広場を掘り下げ、ガラスをはめ込んで出来た新しい空間「ガラス・リボン」でしょう。

レンガにガラス、直線的なラインに対して流動的なライン。素人の私でも分かりやすい対比ですが、それにより、実際は以前とさほど変わらないのに、とても新鮮に映ります。

ガラス張りの効果は絶大で、全体を引きで見ると、どっしりとした建築が浮いているように見えるから不思議です。このデザインを実現する技術力も凄いんだろうな。

 

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中に入ってみると、壁は恐らく塗り替えられているのでしょうが、モールディングやタイル、窓枠、古いガラス、階段の手摺りなど、古き良き時代を思わせる意匠はそのまま。

そこに極々控えめにモダンテイストを加えたという感じで、元のデザインをとてもリスペクトされているんだなと感じます。

 

ここは談話室。元々の意匠がそのまま残されています。天井が高くて窓や照明が本当に素敵。家具はこれで合ってるのかな?

 

 

中央ホール。照明が変わっていたけれど床や天井は前と同じ。新しい動線として階段が追加されています。紙で作ったかのような軽やかなデザイン。

 

以前と大きく変わったのが動線です。

メインエントランスが地下になって、奥の日本庭園まで一直線に伸びる軸線が新しく設けられました。シンプルで機能的だし「抜け」があってとても素晴らしいと思いました。前は内部がいまいち分かりにくく薄暗い印象でしたので。

改築に当たり「この美術館に埋め込まれていた軸線を引き出そうとしました」と青木氏はおっしゃっています。

 

中央ホールを少し進んだところ。レトロとモダンテイストが融合してカッコいい。扉の向こう側、ガラス越しに日本庭園が見えるところも素敵です。

 

メインエントランスから真っ直ぐ進み突き当たる場所。ガラスがはめ込まれ、中からこんなに解放感ある眺めが楽しめます。庭も作品のひとつ、まさに屏風をひろげたよう。

 

建物と庭というのは、このように一体化してこそ価値があると改めて感じました。

いくら立派な庭でも、室内からその景色を取り込めないと魅力は半減してしまいます。

以前のお庭は建物の裏と言う感じで、ガラスがはめ込まれたところには確か重い扉があったような。中から見えたかどうかもはっきり覚えていませんもの。新しくなって庭がようやく生きたように思います。

見せ方って大事。庭が分かっている建築家っていいよね~。

 

元々あった日本庭園。七代目小川治兵衛が関わった言われています。東エントランスから出て散策できます(一度出たらまた正面に回らないと入れません)。そんなに広くありませんが東山まで視線が抜けて気持ちいいお庭です。

 

藤棚もあり見頃を少し過ぎたころでした。良い香りを堪能。

 

池のほとりに番いかな?2羽の鴨が寛いでいました。すぐ近くに人がいるのに慣れているのか逃げる素振りもありません。あまりに動かないので置き物のよう。ウトウトとお昼寝中でした。

 

最後に美術館の隠れたお楽しみ。それはミュージアムカフェです。

美術館に併設されたカフェって、大抵お洒落で静かなので大好きです。展覧会の余韻を楽しむのにはピッタリな場所。私は必ず立ち寄ります。

こちらのカフェは新しく作られたスペース。メインエントランスのすぐ脇にありますが、奥まったところにあるので、入館者の出入りは案外気になりません。

 

鑑賞したあとはミュージアムカフェで寛ぐのが定番です。半地下でガラス越しに前広場や平安神宮の大鳥居が見えます。京都の食材を選んで使っているようです。私は京もち豚のローストポークを挟んだホットサンドをオーダー。美味しかったですよ。

 

新設された建物東山キューブの屋上。この日はあいにくの曇り空でしたが、それでもこの景色。新緑の山々が見えて爽快でした。

 

このさき何度も訪ねそうな美術館。

斬新な企画展を期待しつつ、その折にはまたゆっくり建物探訪したいと思います。

皆様も機会があれば是非行って見てください。

 

 

京都市京セラ美術館「兵馬俑展」へ

京都市京セラ美術館で開催中の「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」を見てきました。

この先中国に行きたいと思うか?分からないので、向こうが近くに来てくれたこの機会に、ひとまず好奇心を満たそうと出掛けたのです。

 

大規模な改修工事を終え、2020年リニューアルオープンした京都市京セラ美術館。

 

春秋戦国時代 秦の始皇帝の陵墓から出土した副葬品や、漢王朝時代のものが展示されています。

死後の生活が困らぬように、また安泰を願い、あらゆる道具類、魔除けの品など埋葬されました。その極めつけが兵馬俑です。私が想像していたより一回り大きくて凄い迫力でした。兵馬俑は埋葬時に彩色されていたそうで、再現ビデオを見ると、色合いがとても鮮やか。瞳も描かれていたのでより人間っぽかったです。

春秋戦国時代というと紀元前3世紀ごろ。日本では弥生時代に当たります。始皇帝陵には馬も含め俑が8000体以上埋まっていたというから驚きです。他の時代の兵馬俑はもっと小さかったようなので、始皇帝は特別な感性と権力の持ち主だったのだろうと想像します。死んでもなおこれだけの兵を装備するとは一体どんな心境だったのでしょう。独特な死後の世界観が感じられ、共感は全く出来ませんがとても興味深かい展示でした。

目玉の兵馬俑のコーナーは一番最後。なんと撮影可能という太っ腹対応でした。ここに感想と共に一部掲載します。

 

兵馬俑がこんなに間近に!なんと190cmもあるんです。等身大に作ったと書いてあったけれど、兵士だから体格がいいのかしら?胴がすごく長いのも妙なんだけど。頭部以外の造りは結構大雑把でした。一体一体顔が違うのは実在の兵士をモデルにしたとか。現代にもこういう顔の人、いそうですね。

 

手前に写っている像は本物。奥に並んでいるのは一回り小さく作られたレプリカです。いろんな武器を持っていたみたいでポーズがちょっと違ってる。馬の像もあります。これが2700年前のものだなんて。

 

この展覧会は静岡、名古屋、東京と巡回するそうですよ。実際見られたらきっと驚くと思います。

 

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京セラ美術館に来たからには、同じ岡崎エリアにある細見美術館にも寄らねば。

琳派好きな私は以前から細見美術館を贔屓にしていて、これまで何度も来ています。久しぶりに酒井抱一の「桜に小禽図」に会えて、貸し切り状態でじっくり鑑賞出来ました。

私にとっては抱一の描く世界がこれ以上ない眼福。平和で風雅で粋でモダンで刺激的。争いごとなど全く及ばない世界です。

 

推しの絵師酒井抱一の絵も所蔵しておられる細見美術館。只今「神坂雪佳展」開催中。大抵空いていてゆっくり鑑賞できるのでおススメです。

 

パンデミックが始まった頃は、美術展は軒並み中止になったり、開催されても出掛けにくかったりして、残念なことが多々ありました。

しかし、チケットを日時指定して事前購入出来たり、入館者数を制限できたり、色々と新しい仕組みが生まれプラスの面も。兵馬俑展のようなメジャーな展覧会でも、ゆったり見て回れるのは嬉しい変化です。

GWは流石に混むかなぁ?チケットを事前に購入すると、優先的に入れてもらえます。

次回のブログは「京都市京セラ美術館の建物探訪」です。

 

庭仕事の真髄

ロシアのウクライナ侵攻が続いています。いやプーチン大統領の侵攻というべきか。

メディアで日々目にする悲惨な状況と、停戦交渉の進展のなさに、悲しみと苛立ちを感じています。

私はこの数週間、心はそのような状態で、昼間は庭作りの現場に通い、夜はある一冊の本を読んで過ごしました。

「庭仕事の真髄-老い・病・トラウマ・孤独を癒やす庭」(スー・スチュアート・スミス著 和田佐規子訳)です。

著者はイギリスの著名な精神科医・心理療法士。

彼女の存在は実はずっと前から知っていました。というのも、彼女の夫は有名ガーデンデザイナーのトム・スチュワート・スミス氏で、彼の庭に少なからず影響を受けていた私は、彼の本を持っていて、その中に彼女はご家族として登場していたからです。それでも精神科医をされていることは存じ上げませんで、この「庭仕事の真髄」を手に取ったとき初めてつながったわけ。

スミス家の広大な庭で、彼女もガーデナーとして野菜や草花を育てておられますので、ご自身の体験に基づく言葉がときどき現れます。臨床研究や論文について語る部分に対して、それがとても読みやすくて好きです。

 

ディアガーデンの本棚。最近この棚に加わった「庭仕事の真髄」と2012年に買った「The Barn Garden」。並べた2冊の著者はご夫婦です。

 

 

本書は自然と庭仕事が精神の健康に与える影響を色々な面から論じた一冊。

園芸療法についても詳しく書かれています。

庭は精神的に追い詰められた人々にとって文字通り安らぎの場所。病を患う方、ケガで身体の一部を亡くした方、貧困に苦しむ方、精神障害を持つ方、犯罪に手を染めてしまった方、人生の終わりを迎える方など、立場は色々ですが、自分の居場所を見つける一助として庭仕事と出会うのです。

戦闘の最中、塹壕(読み:ざんごう。戦場で歩兵が敵弾を避けるために作る防御施設。)に庭をつくる兵士の話、戦争捕虜や復員兵士について書かれている部分もありました。一部抜粋します。

 

驚かされるのは、庭付きの塹壕は決して珍しいものではないことと、敵味方両サイドの兵士たちが同じ様に作っていたということだ。「まず、小さな菜園、そしてその隣に小さな花の庭、そしてその横は小さな墓地、そしてそれから同じような繰り返しだ。」

兵士のギレスピーは「毒ガスが吹き下ろされてくると危険なので、防毒マスクを首のまわりにつけて、風の様子を見ていた。庭は花盛りだ。スズラン、パンジー、忘れな草など、お馴染みの花がたくさん。水やりで忙しい」と書いている。

 

生と死が奇妙に入り混じっているこの光景に不思議さを感じずにいられようか?!しかし兵士は塹壕で母と庭の夢を見るのです。その夢は安全な家への憧れ。庭は心理的な命綱となってくれていたのだと、スーさんは考えます。

 

戦争から戻った人々は生きることへの愛着状態が新しく作り出されない限り、このような人々は、仕事にも漬けない状態で、社会的に孤立してしまい、生きることからすっかり手を引いてしまう危険があった。

心的外傷は、土台から根こそぎ動かしてしまうようなやり方で、心の中の風景を変えてしまう。ガーデニングで身体を使って動くことは、その意味で重要なのだ。爪の下に泥が入り込む、自分自身を土の中に埋め込むような感じ、そしてその過程で、その場所へ、そして命へと繋がっているという感覚を再構築するのだ。

 

戦争に関する章を読み進めながらウクライナで戦っている兵士たち、そこに暮らす人々のことを思わずにいられません。

生き残れても、心の戦いは、たとえ物理的な戦争が終わった後もずっと長く続くでしょう。

それは侵攻を受けた側だけでなく、侵攻した側の兵士たちも同じ。元の精神状態に戻るのは難しいし、回復への道のりは長い時間と痛みを伴うもの。想像を絶する道のりなのです。

だから戦争を始めた者の罪は極めて重い。

しかし、庭仕事が一筋の光を与えるのには違いないのです。

庭仕事がここまで人に影響を与えるものなのかと、これ程考えさせられる本はないかもしれません。

 

ケネス・ヘルファンド(歴史家)は著書「挑戦的な庭」の中で次のように述べている。

「平和とは単に戦争がないというだけではない。胸を張って主張するものだ。庭は単なる避難や小休止ではなく、積極的に目標を、手本を示すものだ」

 

とても部厚い本でまだ全てを読み切っていませんし、理解もできていません。

何度も何度も読み返すことになりそうな一冊です。

 

 

美しいちろり

コロナ以前から外で呑むことはほとんどなくて、専ら家呑み派です。

といっても、週末に夫と晩酌で缶ビール1本いただく程度ですので、殊更いう程のことでもありませんが、それでもあると、お料理も美味しくなるし、楽しいし、リラックスできます。

今冬は雪が多くとっても冷えますので、燗酒をちょっと特別な雰囲気で楽しもうと、あるアイテムを導入しました。

清課堂さんの「ちろり」です。

 

お気に入りのちろり。美味しい地酒に美しい器で素敵な時間を過ごせそう。すりきり250cc入りますので、大体1合ちょっとかな。

 

京都寺町二条にあるお店の前をよく通るので、時々寄っては、工芸品のような品々をうっとりと眺めていました。いつかはこのちろりで一献・・・と狙っていたものです。

この頃は出掛ける楽しみが制限されたからか、この類の「いつか」が頻繁にやってくるような?

細やかながら、これも経済活動に貢献するものと肯定して買っちゃいました。

 

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「ちろり」とは、お酒を燗 (かん)するための容器のこと。名前の響きがとっても可愛い。

幾つかある清課堂さんのちろりの中で、この「錫 鎚目(つちめ)ちろり」は1838年の創業当時のカタチを受け継いできた最もスタンダードなものだそうです。手に馴染む徳利型で、上部には丸鎚目、下部には石目を施してあります。

蓋つきで実用的な「たんぽ」に比べ、凝った意匠のこちらは、そのままテーブルに出しても映える目に麗しい逸品。

清課堂さんのお話では、蓋がなくとも香りが飛ぶことはなく、それほど気にしなくてもいいということでしたので、自分の好みを優先してこれに決めました。

 

お燗は専ら野田琺瑯さんのアムケトル&ストーブで。暖房はエアコンもあるけれどやっぱりストーブの方が温まるような気がします。我が家ではファンヒーターよりも直火で調理も出来るタイプが活躍しています。

 

季節やお料理によって色々なお酒をいただきますが、日本酒は銘柄もたくさんあって、なによりその味が好きなのです。キリッと冷やしたり常温やお燗などで違う風味が楽しめることも大きな魅力のひとつです。

また、ひとくちに燗酒と言っても、温める温度帯によって「日向燗」「人肌燗」「ぬる燗」「飛び切り燗」など風情ある名前が付けられていて、その温度によって変わるところが面白いです。

本当は温度計で測って温めるのが一番なんですけれど、私は無精して感覚で。ぬる燗(40℃)から上燗(45℃)くらいにつけることが多いかな。実家で父の晩酌時や法事などの集まりの折などに、よくお燗番をしていたので、こんなもんかなというのは大体分かります。

 

今月のお酒は、近江高島の萩乃露さんの特別純米 十水仕込「雨垂れ石を穿つ」

 

立春を過ぎてもまだまだ寒い夜。燗酒が五臓六腑に染み渡ってすごく温まります。夫は燗酒が苦手ならしく、ひとりでチビチビやっています。

 

お気に入りのちろりでお燗したお酒で、一人悦に入っています。

 

 

 

冬も極まる

1年でいちばん寒い季節「大寒」が今年もやってきました。
二十四節気では冬の最後になり、大寒の最終日は季節の変わり目で節分となります。

それにして今冬は雪の日の多いこと!

この頃は毎日降っていて、出掛ける際にはちょっとした気合が要ります。

 

夜明けの庭景色。モノトーンの空に薄っすらと日が昇ってきた瞬間を撮影。雪の静けさとこの空の微妙な色合いがとても好き。

 

そこらじゅう雪だらけなので、当然庭仕事もお休みです。

冬枯れの庭に雪が積もる様を、暖かい部屋から眺めるのが、この季節の醍醐味なのです。

この完璧なモノトーンのバランスを崩したくないから、ビオラやストックなどを植えたりして無理に色を添える気にはなりません。椿が控えめに咲いてくれれば、小さな赤い実に雪がのってくれれば、それだけで十分です。

だってそれが日本の冬だもの。

 

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部屋は暖房器具で暖かいけれど、暖かさは肌だけでなく五感でも感じたいもの。

火が見えれば目にも暖かく感じますね。

我が家には暖炉がないのでキャンドルで代用してあちこちで灯します。

画像は事務所の灯りです↓

 

事務所のカウンターにもひとつ。

 

小さな灯りはどこにでも置けます。窓辺に置いて眺めたり、PC脇まで引き寄せたら凄く暖かい。手あぶりとして使えます。

 

他にも本棚や部屋の片隅に、ランタンや暖色系照明を置いて。

事務所のあちこちに小さな灯りがいて、So Cozy・・・

外は雪。昼間でもほの暗いからこそ、暖かな灯りが映えて、これも冬の醍醐味ですね。

 

2021年を振り返って

2021年も今日で終わり。

今年はお陰様で休みなく仕事をいただき、本当に忙しい一年でした。

ご縁をいただきましたお客様はじめ周りの皆様のお陰と感謝申し上げます。

 

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さて私の師走。

計画では、12月中頃には工事の引き渡しをし終え請求を出す、26日午前中に花生けの仕事で正月用の室礼し、仕事納め・・・という段取りでした。

それが、もう全然計画通りに行かなくて、参っちゃいました。

工事は、あとこの部材を取付ければ終わりと待っていたら、メーカーのまさかの製造ミスで違う部材が届き工期延長、引き渡しはクリスマスイブになってしまいました。26日の花生けは、数年に一度の大雪のためJRが止まり28日に延期です。

振り返れば、今年は計り知れないところで、予定が狂うことが多かった一年でした。

工事では、天候含め予測不能なことが起きるものですが、例えば春のある工事では、職人さん都合が狂い、なかなか着工出来ませんでした。夏のある工事では道路工事が進まず予定よりひと月以上遅れて着工、秋の工事では(先程書いたように)メーカーのミスで部材が間に合いませんでした。

納期はお客様との大事なお約束。天候や他業者に起因する遅延はお客様にお許しもいただけますが、造園関係者の遅延はこちらの事情なので、本当に焦ります。その調整で、神経と体力と時間を無駄に使いました。

こういうアクシデント的なトラブルは、スピードとアイデアと真心で事に当たるしかないと思っています。難を転じて福と成すとなるのが理想。

春の工事では、取り掛かりが遅い分工期を短くするよう努力しました。夏の工事では着工出来ない間に土壌検査を行ったり出来るところから少しずつでもやる、冬の工事ではメーカーに訴え通常一カ月納期がかかるところ6日で届けてもらいました。お客様には謝罪と現状報告を小まめにして、こちらも必死で動いていることを伝える・・・等。

今後の仕事スタイル含め色々と考えさせられた一年でした。

でもね、出来上がったお庭はどれも素敵です。来年はこれらをサイトにちゃんとUPしよう。WORKコンテンツが全然更新出来ていないのでやらねば。

 

来年の手帳は引き続き伊東屋さんの手帳。見開き1週間(ホリゾンタルタイプ)のレフィルを11月初めには入手。

 

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2021年、プライベートでは生活のパターンがかなり変わった一年でもありました。仕事が超ハードだったせいもあって、より良い休息の仕方を模索しました。

入浴を夕食前に済ませるのはもうかなり前からのルーティン。お陰で夜のバタバタが無くなりました。それに加え、夕食後はTVを見るのも仕事もブログを書くのも出来るだけ止めて、早めにベッドに入るように。

また、自分がどう休みたいかを考えて、寝室のインテリアを見直しているところです。まだ6割程しか整っていませんが、ベッドやマットレスを変えたことは大きかったです。

 

腰痛持ちだからショールームでシビアに試し選んだのがこのマットレス。固めなのに身体に密着するので(本当に隙間ができない!)快適です。

 

毎晩、このベッドに入るのがめちゃくちゃ楽しみで、見るたびテンションが上がります。

より深く眠れるようになったのも嬉しい。

 

癒やし効果絶大のMyBed。朝、ベッドメイキングすると何故か心が整うのも不思議でいい習慣が出来ました。季節によってカバー類を変えて気分転換しています。

 

コロナ禍で仕事以外で出掛けることは少なくなり、内側の充実を求めて、自分の心地良さの在処に敏感になったのは自然な流れかもしれません。

しかも今の私は、睡眠時間を削っても、ある程度頑張れた若いころとは違うのです。となると、およそ一日の1/3は寝室にいるのだから、心からリラックスできる空間にしたいと思いました。

より良く休めると心と身体のバランスが取れ、気持ちの余裕も生まれ始めています。追い詰められた感じが減ったというか。

ですので、これは本当に良い投資だったと思います。

 

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年越し寒波襲来で、ここ湖国では雪が舞い始めています。

交通事情を鑑み早め早めに動いているせいか、新しい年を迎える準備はほぼ整いました。

大掃除は適当ですが、玄関や水回り、お庭はスッキリと綺麗になり、歳神様をお迎えできそうです。

皆様も良いお年をお迎えください。

 

 

クリスマス・テーブル2021

玄関にシンプルなクリスマスの室礼

 

外は寒ーいけれど、心は穏やかに、クリスマスの朝を迎えました。

皆様はどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?

 数年に一度の大寒波襲来とのことで、急激な積雪が心配です。

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昨夜のイブは例年通りにお家でクリスマスディナーを楽しみました。

シンプルな我が家のダイニング、リラックスできるのはいいけれど、この夜ばかりは華やかにしたい気持ちもあって、テーブルセッティングの真似事を。

 

クリスマスディナー用のテーブルセッティング。今年はクリアな雰囲気でまとめてみました。照明近くに吊るした透明ベツレヘムの星がお気に入り。

 

飲み物とケーキは夫担当。今年はワインじゃなくシャンパンを用意してくれました。

 

ここんとこメインデュッシュはポークかチキンでしたが、今年は奮発して近江牛を買っちゃった。

滋賀県の名物と言えば「近江牛」ですけれど、いくら地元だからって、そうそう食べられないお肉です。

 

買ってしまった・・・。近江牛赤身塊肉400g。この新鮮さ、地元ならでは。美しいです。

 

素材は間違いないので、あれこれいじらずシンプルな調理法でと、ローストビーフを作る計画を立ててみたものの、失敗したら目も当てられない。自分に腹立てそうだから、いつもより緊張感を持って調理しました。

といっても、基本はほったらかし系の料理。温度管理にだけ気を付ければ大丈夫なのです。

 

火の通り具合もいい感じで、上手に出来ました♪

 

付け合わせは、葉野菜、マッシュポテト、肉団子とズッキーニのトマト煮、各種チーズとナッツ類など、簡単なものを。

仕事もあるから、仕込みが出来るもの、切って並べるだけのものばかりですけれど、見せ方を工夫すれば何とかクリスマスディナーらしくなるかと。

 

心尽くしの料理を並べてディナーのスタート

 

取り分けていただきます。見て!このしずる感・・・噛めば噛むほどお肉の旨味が口に広がります。この味を知ってしまったらもうね、普通の国産牛肉に戻れないかも。

 

自分でいうのも何だけど、これまで食べたローストビーフの中で一番かな?

素材さえよければ、家庭でもこんなに美味しくいただけるんですね。

やっぱり近江牛、最高です。

これは赤身なのに、脂身の存在も感じて、それがほんのり甘くて上品なんですよ。肉質もとてもきめ細かで旨味がじわじわと口に広がります。

スライスすると量が意外と多くて食べきれないと思ったけれど、なんのなんの。3人でペロリでした。

全国の皆様、近江牛を是非食べてみてください。

(って、なんのアピールなんだか)

 

デザートはもちろんクリスマスケーキ。今年はキャラメルクリームで包んだブリュレムースケーキ。

 

美味しいものって、身体だけでなく心にも栄養が満ちるよう。

何は無くとも、家族で一緒に美味しいものを食べて、笑っていたら、それだけでいいじゃないか。

そう思える夜でした。

 

 

眠りに導く最も効果的な香りとは?

雨が季節を進めて、肌寒い週明けとなりました。

先週までの気温は9月並みだったところ今週は11月並みということで、一気に2ヶ月も進んだことになります。予報で聞いていたので、羽織ものや寝具を暖かいものにと準備はしていたのもの、やはりこの気温差は身体に堪えます。

私の場合は、ウィークポイントである鼻が一番に反応して、朝起きてから暫くの間、くしゃみ・鼻水が止まらなくなります。血管運動性鼻炎、いわゆる寒暖差アレルギーという症状で、温度差が7度以上になると出やすいのです。

これが始まると「あぁ、これから寒くなるんだなー」って、ものすごく実感します。

でも暑いよりは寒い方が好きなので、これから季節を楽しみにしています。

 

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寒くなってきて、ますます心地良くなるのは、ベッドでお布団にくるまっているとき、ですよね。

春頃から少しづつ寝室のインテリアを変えているせいか、眠ることに関心が高まってきました。

年齢のせいか、眠りの質が落ちているような気がして、休息の大切さを痛感しています。疲れは一応取れているので、あまり神経質にならずともよいのかもしれませんが、自分なりに満足できる睡眠を求めて、生活習慣を見直したり、寝室の環境を整えたり、デジタルデトックスは努力中ですけれど・・・まぁ色々とやっている最中です。

今日はその中から、植物の香りに関することで「眠りに導く効果が高い香りについて」書きます。

良く知られているのはラベンダーですが、それよりも更に効果が高いのは、森林の香りだそうです。

「芳しき植物たちの秘密 香りとヒトの科学」(田中修、丹治邦和/共著)によれば、一般的に森林の香り、森の香りと呼ばれるものの主役となっている成分は「ピネン」と呼ばれるもので、マツやヒノキ類、スギやクロモジなどの樹木に多く含まれています。そもそもピネン(Pinene)という名前も、マツの英名「パイン(Pine)」に由来しているということです。

ピネンは人間にリラックス効果をもたらすことやストレスを和らげることが知られていますが、「睡眠にも影響しているのではないか」と2018年東京大学大学院農学生命科学研究科で調べられました。何の香りも嗅がない人とラベンダーやピネンの香りを嗅いだ人とで、眠りに入る時間を比べた結果、ピネンが一番短い時間ですぐに眠ることが出来たということです。

原始の時代から長くヒトは森林の中で暮らしていたことを考えると、ラベンダーよりピネンというのは納得がいきます。

寝つきが悪い方、一度お試しあれ。

 

アロマポットでスギの香りを漂わせて。キャンドルの小さな灯りも心を和ませてくれます。夜の照明は暖色&暗めにし、寝る前は更に絞って。

 

私は余程の心配事がない限り、もしくはスマホさえ触らなければ、15分以内には眠れます。

この点に関しては、若い時より今の方が良くなっていて、入浴を早めに済ましたり、照明を暗めにしたり、ストレッチやヨガをして身体解しをするなどの習慣が功を成したようです。

でも効果的な香りがあるなんて知ったら、とりあえずやってみたいと思うじゃないですか。

それで、ストレッチの時間に合わせて、アロマポットに森林系のエッセンシャルオイルを垂らし香らせるようにしました。時々、ストレッチの時間にキャンドルを灯していたので「ついで」です。

気分が静まっていくような香りで、よりリラックス出来るのは間違いありません。自己満足度が高くなり、いい気分でベッドに入れます。もともと寝つきは悪くはないので、特別早くなったようには思わないけれど、変な時間に目が覚めなくなったような気がします。何か相乗効果があるのかもしれないな。

ピローミストやルームスプレー等で香らせるの方が手軽かな?ついでにボディオイルもピネン系に変えようかな。

なーんて、拘り始めると止まらなくなるのでした (^^;

 

 

リンゴの美味しい季節に「アップルクランブル」

夕飯を早め済ましたある夜のこと。思い立って久しぶりにお菓子を焼きました。

これからが旬のリンゴを使ったクランブルケーキです。

ケーキと名がついていますが、私が気まぐれで作ろうと思うくらいですから簡単なものです。

 

アップルクランブルケーキ。

DearGardenのレシピ

直径27cmの型1個分・5~6人分

  • リンゴ2個
  • シナモン小さじ2弱
  • 砂糖50g(紅玉の場合は80g)

A.クランブル

  • 砂糖50g
  • バター100g
  • 小麦粉200g(全粒粉に置き換えたり、アーモンドプードルを混ぜたり、お好みで)
  1. リンゴは丁寧に洗って、半分は皮付きのまま、半分は剥いて、1cm厚のイチョウ切り。
  2. リンゴを耐熱皿に入れ、シナモンと砂糖を加え、全体を馴染ませるようにして混ぜる。
  3. ボウルにAの材料を全部入れて、手ですりつぶすように混ぜ合わせる。ランダムなそぼろ状になればOK。
  4. 2のリンゴの上に3のクランブルをのせ、200℃に予熱したオーブンの下段で25分~30分くらい焼く。
  5. 表面にこんがり焼き色がついてリンゴがグツグツしてきたら出来上がり。途中に焦げそうならアルミホイルでカバーをする。

私はシナモンが好きなので多めかもしれません。焼くとリンゴがかなり茶色くなります。お好みで調整してください。

我が家ではティーマのスクエアプレート(16cm×16cm)にリンゴ1個、クランブル半量がちょうどいい感じ。残りのクランブルは冷凍保存できますので、次回食べたくなったらすぐ作れるようにストックしておくのです。

 

好きなだけお皿に取って。熱々のクランブルケーキに冷たいバニラソースを掛けていただく。

 

焼き立ては表面がサックサク、リンゴは食感を残しつつもトロトロ。素朴な味ながら格別です。これは買ってくるより、おうちで作る方が断然美味しいと思います。

アッサリとしたバニラアイスや、ゆるく泡立てた生クリームなどを添えていただくと、より一層美味しくいただけます。このときはIKEAのバニラソース「KAFFEREP カッフェレプ」をかけてみました。

手軽に作れるクランブルケーキ、ティータイムにオススメです。