2020真夏のディスプレイガーデン

真夏のディスプレイガーデンに森の妖精が降り立ちました。

日本固有の1属1種の植物「レンゲショウマ」が咲いています。

 

レンゲショウマ。蝋細工のような可憐な花がうつむき加減に咲いています。重たげな花を支えている茎はとても細いけれど意外と固くシャンと立って。

 

1属1種とは孤高の存在。

monotypic。

人が勝手に生き物を分類したその法則の中の話ですけれど、そのグループには近縁種がこの世に存在しないのであります。

進化論上は綱渡り的に生きている。大昔は何種も存在していたところ何らかの理由で絶滅してしまい、現在1種のみとなってしまったのですね。

植物では他に分かりやすいものだとイチョウがあります。

ちなみに私達ヒトも1属1種です。

そんな貴重な植物、レンゲショウマ(蓮華升麻)を今春、初めて植えてみました。

 

花の中心にほんのりとうす紫が入る気品漂う姿にウットリ。花の可憐さとは裏腹に、葉は切れ込みが入り大き目です。

 

うだるような暑さの中、ヒト科ヒト属の私はこんなにも弱っているのに、キンポウゲ科レンゲショウマ属のレンゲショウマは、こうまで凛と咲くのか。

ヒトは強いようで弱い。

ディスプレイガーデンのレンゲショウマは、今年、1mに満たない程の茎1本だけ。奥多摩の御岳山には大群生地があるそうです。どんなにか素敵でしょうね。

適地は木陰なので、ここのモミジの足元の薄暗い場所に株を増やし、そのような景色のミニチュア版を再現出来ないかしら?と妄想しています。

 

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ディスプレイガーデンネタをもうひとつ。8月に入ってすぐ気づいたこと、一番ビックリしたことです。

例年9月20日頃から10月に咲くシュウメイギクに蕾が上がってきました。なんと咲こうとしているではありませんか!20年近くシュウメイギクを育てていてこんなこと初めてです。

この植物は気温が下がると咲くのですが、今年の異常に長かった梅雨のせいで低温が続いたのを、秋と勘違いしたのかも?この暑い中、咲くのでしょうか。本当の秋はまだこないのに。

 

今朝のシュウメイギクです。炎天下の中蕾を上げて。今月中に咲きそうな感じ・・・ひと月早いよ。

 

同じ様に、アオダモが落葉しかかっていました。

落ちる葉っぱの様子が、秋の感じと似ていたんです。

はじめは、この7月に剪定したときに落とし忘れた切り枝が、落ちているのかと思っていましたら、何だか毎日落ちてくるのでアレ?と。

ディスプレイガーデンのアオダモは、他の落葉樹よりも早めに落葉し始めるのですが、いくら何でも8月は早すぎるって!どうしよう、9月で丸裸になるんじゃないか?あまりに早く葉がなくなると、来年の樹勢に影響するかもしれません。

気が気でならず心配していましたところ、ここ数日様子を見ていたら、何となく落ち着いてきたような。おいおい、どうなっているの?

静かにおかしなことが起こっています。

 

 

植物でインテリアの夏支度-ハンギング編

植物を使ったインテリアの夏仕度について。前回は夏らしい素材例やグリーンを飾る前の部屋の整え方、剪定・植替えについて書きました。

今回は夏ならではの飾り方を我が家の例をご覧いただきつつ考えます。

 

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涼しく見せるためには空間の余白が大事。となれば、グリーンはハンギング(吊るすもの)がおすすめです。床に置くと、床はもちろんその上の空間までもが埋められてしましますから。

ハンギングでは、たとえ小さなグリーンでも目の高さ前後に葉がくるので、幹が伸びる大きなグリーンを置くのとほとんど同じ効果があるのも嬉しい効果。小さなお子様や犬や猫がいるご家庭でも比較的安心して飾れます。

座って見上げると緑がある・・・それって庭で木を見上げている感覚に近いです。自然に包まれている感覚、それが部屋でも味わえるなんて素敵です。

 

我が家は大人ばかりでペットもいませんが、ホントーに狭いので、夏に関わらず、あちこちに吊るして楽しんでいます。例えば、狭いわりに家具が多い事務所とか、もともと狭いトイレなど。

今季、ある「きっかけ」があって、ダイニングキッチンにも追加しました。

 

ダイニングキッチンにずらりと吊るしてみました。人に近いのでテラスの緑にも負けてない感じ。

 

これらは、照明のダクトレールを利用して吊り下げています。

ダイニングテーブルが座る人数に合わせて伸長出来るタイプなので、広げたときに照明の位置も動かせるようにしたくて、新築時にダクトレールを設置しました。

これまでもこのレールを利用して、エアプランツを飾るためのガラスの器は吊るしていました。フックは手作りで、軽いので十分吊るせています。それが最近ダクトレール専用のフックがあることを知りました。

なんだこんないいもんあったんだ!耐荷重5㎏までなのでとっても安心。ガッツリ吊るせるじゃん♪と、嬉しくなって早速購入しました。

(ネットや電気店で購入可能です。1個税込み200円前後かな?)

実はこれが、ここにハンギングプランツを飾る「きっかけ」になったわけです。

鉢植えだと、水遣り直後は水を切っても1kg以上はあるので、しっかりしたフックでないと、気が気じゃないというか。落ちてしまったら、片付けるの大変ですから。

 

ダイニングのダクトレール。筒のような器具は照明です。その間に見えているのがダクトレール用のフックです。溝に差し込んで90℃回転させると挟まって抜けません。悪目立ちしないし最高です。色は黒もありました。フックの左に見えているのは二つは自作のフック。軽いものなら十分。

 

ハンギングプランツを楽しみたいけれど、まずはどうやって吊るすか?が問題です。部屋にむき出しの梁があると一番カッコよく吊るせるんだけど、そんなお宅も限られています。

私の場合、元々あったダクトレールに植物を吊り下げようとは!まさか思ってなくて、たまたま専用フックを見つけたのが幸いしました。

どんなハンギングプランツにしろ、悪目立ちしないフックって大事だなぁと改めて実感。

探せば穴の跡が目立ちにくいフックもあります。賃貸でもこれなら吊れます。

カーテンレールやつっぱり棒を利用して吊っておられる方も多いと思いますが、スッキリ感や自由度、安全面からみると、重量に合わせたフックが一番かと思います。

 

鉢は軽いのが理想なのでプラ鉢です。どこにでも売っているものですが、照明器具の色やフォルムに合わせてかなり加工したので、もはや別物に。

 

ここでは、ふわふわのアジアンタム「フリッツルーシー」や、タマシダの一種「ネフロレピス・ボストンブルーベル」、ポトス「ライム」の3種類を育てています。アジアンタムは昔よく枯らしたので、今度こそ!再挑戦です。

複数飾る場合、植物の組み合わせ方は庭植えと同じで、色やフォルムや質感に変化をつけるといいと思います。

飾る位置も高低差があると自然に見えます。うちでは照明が低い位置にあって横並びほぼ同じ高さなので、それより上になるよう、かつガラスの器ともバランスとりつつリズムを意識して飾っています。

 

数年前から飾っているエアプランツ用のガラスの器。エアプランツは飾らずに、季節に合わせた小物を入れて楽しんでいます。ガラスは夏は涼し気に見え冬は煌めきを与えてくれます。

 

鉢や土は、吊るし方や吊るす場所、お手入れに掛けられる時間によって、またお好みに合わせて、最適なものを選んでください。

鉢は安全面から見ても、とにかく軽いものがいいと思います。インテリアショップに行くと、色々と素敵な鉢が売られていますが、葉が茂ると存在がなくなるので、デザインにはあまりこだわらなくてもいいかも~と思います。

床置きなら鉢のデザインは結構重要です。でもハンギングに限定して考えれば、私は鉢のデザインよりもスタイリングを重視します。それに植物が生き生きと元気であれば、どんなでも素敵に見えちゃうんです。

底面給水鉢ならちょっとだけ水遣りをサボれます。それが仇とならないようにだけ気を付けて。受皿が要らない点はいいと思います。

そもそも鉢植えにこだわる必要もなくて、エアプランツならそのままひっかけられるし、プランツハンガーを使えばガラスの花器だって飾れちゃう。ハンギングはもろもろ自由です。

土は鉢と同様にとにかく軽いものを。そして水持ちのいいブレンドのものを選んで。私はハンギング用の培養土に植えています。ハイドロカルチャー(水耕栽培)用のボールも衛生的だし便利に使っていますが、土に比べ成長は遅いようです。

 

旅先で拾った貝殻やシーグラス。好きで集めています。

 

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お店から大株を買って帰っても、環境に馴染むまでに枯れてしまうことがよくあります。小さな株から大きくするのが理想的なのですが、数年はかかりますし、何度も植え替えなければならない上に、大きく育った鉢は移動が大変なんですよね。

腰が弱い私にとっては、これから老いていくわけだし、夫はあてには出来ないし、この重さが一番のネック。掃き出し窓の近くに一鉢くらいなら、なんとか育てられるかなぁ・・・なんて弱気です。

ですので今のところ、インテリアグリーンは小さめの鉢をとっかえひっかえ楽しむのが一番しっくり来ています。

まだまだ増えそうな予感(^^;

 

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次回は番外変。

夏とは関係ありませんが~我が家で、グリーンの密度が一番高い場所をご紹介します。

もちろん庭以外で。

ヒントは水遣りに便利な場所です。さて???

 

 

植物でインテリアの夏支度

うんざりする程に降った今年の梅雨もようやく明けました。振り返れば、降雨量は被災地以外でも平年の2倍に達した地域が続出。本州の日照時間は平年の4割程しかなかったといいます。

ここ滋賀でも、これまで本当に毎日毎日雨が降っていたものですから、何だか涼しい日も多くて、風鈴を吊るのもすっかり忘れていました。

 

愛用の明珍火箸風鈴、本日出しました。掛ける場所は玄関から通づる事務所扉の近く。ディアガーデンは住宅街にあるので、外に掛けると近所迷惑になりかねませんから、ここが定位置です。この澄んだおりんのような音色にひと夏癒されます。

 

今日で7月も終わり。

梅雨明け後は一転、猛暑日が続くらしいので、庭で過ごすのは朝夕の涼しい時間帯に限られそうです。昼間は涼しい室内で、外の緑を眺めつつ、インテリアプランツも楽しみましょう。

これから数回に分けて、植物を使ったインテリアの夏仕度について書きます。ディアガーデンだけでなく、他所で見かけた素敵な事例も合わせてご覧いただこうと思います。

よろしければお付き合いくださいませ。

 

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まずは、グリーンを飾る前に。

とにもかくにも、お部屋の見た目をスッキリと。部屋の四隅を片付けて空間をつくり、抜け感を出します。コーナーが空いていると、なんだか広く見えますし、風通し良く感じられますでしょ?

私は、部屋のコーナーに置いていたちょっと大きめの鉢(ストレリチア「レギネ」)も、余白を作りたいし、庭に出してしまいます。風通しのいい半日陰に置いておくと、ひと夏でグンと大きくなります。水遣りも庭の植物に遣るついでに出来ます。

 

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視覚から入ってくる情報は、少なければ少ないほど清涼感を感じるので、デコレーションは厳選します。ディアガーデンの場合、飾っているのは、ほぼグリーンのみです。

器はグリーンとも相性のいいガラスや竹、籐などを選ぶと夏らしい。

 

ガラスと緑と籐の籠が素敵にディスプレイされた雑貨店のコーナー。こんな風にガラスの器に植物を少しづつ挿して飾るのもいいな。ガラスはたくさんあっても涼し気です。

 

下の画像は、インテリアではありませんが、竹を使った鉢カバー例です。シンプルで全体に統一感があり、植物のチョイスも流石、素敵です。

余白を生かしたディスプレイの見本。

 

とある旅館の門前に飾られたシマススキの鉢。竹で輪に編まれたカバーが掛けられていました。涼し気で粋だな。

 

 

インテリアプランツを剪定したり植替えしたりする適期は5月~9月。今はちょうどいいタイミングです。

 

ディアガーデンのアスパラガス「スプレンゲリー(スプレンゲリ)を剪定しました。この品種は茎が1m以上も伸びるので時々切り戻さないとだらしない感じに。もっと密に茂って欲しいから土を入れ替え「シンゴニュウム」も抜いて別鉢に植え替えもしました。

 

事務所の本棚の上に剪定したアスパラガス「スプレンゲリー」を飾って。ふわふわとして涼しそうです。

 

アスパラガスといえば食用を思い出しますが、インテリア用の品種もたくさんあります。根に球状の水を貯めるものが付いていますので、乾燥にはめっぽう強く育てやすいです。

私は上の「スプレンゲリ」以外に「メイリー」も育てています。「メイリー」は室内ではなく前庭に植えちゃっています。冬に地上部は枯れますが、春になると芽が出てきて綺麗に育ち、意外と手間がかかりません。もっと増えたら株分けして、一鉢、部屋に入れてあげようかな。

 

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次回はグリーンの飾り方をもう少し。

夏は床置きだと狭く見えるので、ハンギングがオススメです。

今夏、新たに追加したハンギングプランツについて書こうと思います。

 

 

半夏生の景色

梅雨末期の長雨がどうにも重苦しいこの頃。明けると共に、猛暑の洗礼が待っていると思うと・・・更に気が重くなります。

ワタクシ、夏は本当に苦手。

でも涼し気な景色に出会うと、精気を取り戻せるような気がします。

今頃によく見かける植物「半夏生(はんげしょう)」はご存知でしょうか?6月中旬から7月に花を咲かせる植物です。

私はこの半夏生が群生している景色を見つけると、いつも清涼な気持ちになります。

見所は何といっても、葉の緑と白のコントラストでしょうか。遠くから見ると、白い部分が雪がかかっているかのようで幻想的で美しい。

 

6月晦日の夏越しの大祓をした沙沙貴神社で。半夏生の花が咲いていました。

 

金地院の池のほとりに半夏生の群生。昨年撮影したものです。

 

半夏生は自生種なので、耐寒性、耐暑性共に高く強健な性質です。

ドクダミ科ですから、乾燥した場所でなければ、地下茎でよく増えます。庭に植えるなら、よほど広い場所か、予め植木鉢に植え付けてから埋めるくらいしないとダメかな

 

料理旅館の前庭で。涼し気な水景に添えられた半夏生。こんな景色を見ると、庭にもいいなぁと思ってしまうけれど。

 

半夏生の葉の白い部分は、ドクダミでいう花の白い部分と同じ役割を果たしているそう。ドクダミの花の白い部分は、葉が変化した苞葉(ホウヨウ)と呼ばれるもので、厳密にいうと花ではありません。花を目立たせ、昆虫を呼び寄せる役割があります。

半夏生の花が終わると、葉が緑になるというのが不思議でしたが、なるほど、受粉を助けるという役目を終えたからなんですね。

しかし、半夏生に惹きつけられる虫の気持ち、わかるなぁ。

 

 

ディスプレイガーデンのニューフェイス

蒸し暑い日が続きます。いかがお過ごしでしょうか?

滋賀県では6月1日に県境超え移動自粛は一部解除され、19日にはいよいよ全国的に解除になりましたね。出不精な私も、徐々にですが、出掛けるようになりました。

今週は3か月ぶりに京都へ。電車に乗るのさえ3ヶ月ぶりです。こんな新鮮な気持ちで電車に乗るなんてと、自分でも驚いています。

不織布マスクは暑そうなので、布の機能性マスクをつけていたけれど、やっぱり蒸し暑くて苦しくて、現場にいるより疲れました。(3密とは無縁の現場では、ほぼマスクはしないので)

「やっぱりおうちがいいよ~」お籠り生活に慣れた軟な自分の心の声

これから本格的に暑くなるのに・・・先が思いやられます。

 

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さて、今日も蒸し暑さMaxではありますが。

ディスプレイガーデンでは、フウロ草の青紫の花が涼し気に咲いています。

今季のニューフェイスです。

 

フウロ草。花色もそうですが、茎が立ち上がり、揺れながら咲くのも涼し気。

 

ディスプレイガーデンは、実験の場でもあるので、毎年何かしら新しい植物を育てています。

自生植物でベースを作っているため、華やかとは言えないところもあります。そこを外来種の宿根草で補っているのですが、あくまでゲストであって、増やすつもりはありません。ゆえに時々入れ替えを楽しんでいます。

育てやすく、蔓延ることもなく、この風土にも合っていたら、お客様にもおススメできます。これからも色々な植物に挑戦、実験を続けます。

 

花は数日ですぐ散ってしまうけれど、次々と咲きます。

 

このフウロ草は昨年の11月に植えたもので「ブルーサンライズ」という品種です。

耐寒性宿根草で、青花と黄金葉のコントラストが素敵。花は初夏から秋まで繰り返し咲き、花期が長いとのこと。そうだと嬉しいけれど、どうかな?花には過剰に期待はしていません。でも半日陰でも割と咲いてくれています。

いつもブログで書いていますが、植物は花で選ぶのではなく、草姿で選ぶもの。そしてそれを植える場所の近くにある植物とのコーデも考慮するべきです。お互いを引き立てあうよう変化を付けるといいです。耐寒性はマスト条件。

フウロ草は低くこんもり茂ってくれますし、この品種は季節によっては葉色が少し変化する(春は黄色っぽく、夏になるにつれライム色になる)ので選びました。

ディスプレイガーデンで植えた場所は前庭。事務所のアプローチ階段のすぐ脇です。タイル貼りなので、エッジは効きすぎる程効いていますから、葉で覆ってくれると階段が庭に馴染んで見えます。

 

事務所のアプローチ階段をふんわり覆ってくれます。周りの細長いグラス類の葉とフォルムのコントラストをつけて植えています。

 

青い花は遠目で見ると色が沈んでほとんど見えませんが、ブルーサンライズは明度が高い青、ライム色の葉を背景に咲くところもいいです。

少し前まで、コーラルピンクに咲いていたアスチルベ「ビジョン・インフェルノ」の花房は、すっかり緑となって脇役と化し、今は、グラスの白い穂と葉、フウロ草の対比が見所となっています。

こんな感じの前庭は、道路に向かって解放していますので、お近くの方はいつでも見て頂けます^^

 

 

 

梅雨の間に植栽工事

一般的に木の移植適期と言われているのは、

常緑樹の場合は、萌芽前の4月か梅雨期。

落葉樹は、落葉期で萌芽前の3月下旬頃か、落葉後暖かさの残る11月頃。ですが、梅雨のころは新芽も定着していますし、植付け後にたっぷり雨にあたりますので、6月もおすすめしています。お客様にとっても、梅雨の間は、お水遣りの手間が少なく済みますから。

だいたい高さ2mまでの木なら、ご自分でも植えていただけると思いますので、是非挑戦してみてください!

 

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とはいえ、実際に植えるとなると、場所を整えたり、穴を掘ったり、土壌を改良したり、木を買ってきて運び込み、姿が良いように植付け、しっかり支柱もし・・・と、何かと大変です。特に穴を掘る作業は重労働ですし、残土の処理など思った以上に苦労するものです。

そこで私たち造園のプロの出番ですが、頼むのには予算が限られているしなぁと躊躇されるかもしれません。しかし、ご予算と理想をいかに擦り合わせ素敵な景色を作るか。それを考えるのも仕事の一つなので、一度ご相談いただければと思います。

例えば、必要な作業の一部をお客様ご自身で行っていただく、というのも予算削減に効果的です。どの作業なら出来そうか、そのやり方やコツ、道具のレンタル(無料です)なども含め色々とアドバイス出来ます。

 

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それで、今日ご紹介するのは、梅雨に入ってまもなく、つい先日ですが、植栽工事をさせていただいたお宅です。

リビングダイニングから、木のある緑の景色を眺めたいとのご希望でした。

伺ってみると、住宅街の中ということもあってか、隣家の外壁と室外機だけしか見えません。確かにこの部分だけちょっと無機質な感じがします。でも日当たりや風通しは良さそうです。

色々ご希望を伺いながら相談を重ね、お客様で出来る作業は、ご自身で行っていただくことになりました。

除草剤散布と防草シート設置の2つの作業です。

 

植樹する場所。(右)元々は芝生を張られていましたが、芝に雑草や苔がはびこり手入れにストレスを感じるように。(左)植栽する前に除草していただきました。除草剤を撒いてから3週間超経過した状態。しっかり枯れています。

 

次に何かを植える場所での除草作業は、予め地上に出ている部分を刈った後、表土ごと剥ぎ取ったりして出来るだけ根を残さないようにするのですが、お客様でそれをしていただくのは大変なので、ホームセンターで購入できる「ラウンドアップ」という除草剤をおすすめしました。

ラウンドアップはアミノ酸系除草剤で、葉から入って根まで枯らし、土に落ちても短期間で微生物により自然物に分解されるもので、散布後3週間からひと月ほど経過すると、植付けや種まきが出来るそうです。

 

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工事は枯草の処理からスタート。

梅雨の中休み日で、作業はサクサクと捗ります。

 

(右)土壌が粘土質なため植穴の底部を水はけよくするためにパーライトを沢山使って改良しました。(左)植穴周囲も改良剤を施し植付け完了。こういう作業もお客様に材料や意味を説明しながら行っています。

 

ではここで、植木を紹介しますね。

仕入れにはお客様も同行していただき一緒に選びました。

ディアガーデンでは仕入れによくお誘いするんですよ。実際にあれこれ見ていただきながら選ぶと、木に対して思い入れが違うと思いますし、何よりたくさんの木を一度に見るのは珍しいでしょう。そういう経験も工事の中に含まれているって楽しくないですか?

主木はアオダモです。高さ4m超えの2本立ち。畑で見たとき、樹冠の小梢がとてもいい感じで、木漏れ日がさぞ素敵だろうなという印象でした。なので、ふんわり広がるように支柱で細工しました。今は幹は2本ですが、数年後に根元近くから新しい幹(ひこばえ)が出てくると思います。

添えの木は鳥が来る木をご希望でしたので、実のなるオトコヨウゾメとムラサキシキブ、冬に蜜を吸いにくるよう侘助ツバキを植えました。小さな実なのでくちばしの小さな小鳥が来てくれると思うのですが、さていかに?!

侘助ツバキだけ常緑なのは、前のお宅のエコキュートを見えなくするためです。育つと結構隠してくれると思います。

宿根草は、私がいつも仕入れる種苗会社さんの苗の中からお客様セレクトで。自然な風合いの白と青の花が、そのうち見られるかと。

楽しみです。

 

高木と低木の植付けが完了。花壇全体に客土・堆肥を追加し改良します。見栄えは悪いのですが、木に水を遣りやすいように水鉢(根鉢の周りに土で土手を巡らせる方法)を作りました。

 

 

植栽完了です

 

(右)ビフォー。前のお宅の壁面や給湯設備や室外機などが見え、平面的で無機質な眺めでした。(左)アフター。清々しい緑の眺めが出来ました。空間が立体的になり、四季折々の木々変化や草花の手入れも楽しみな場所になりました。

 

建物の脇。特に何を植えるでもなく土で残されていたスペースです。(右)お客様で除草剤を撒いていただき枯らした状態。(左)お客様で防草シートを張られた後、砕石を敷きました。スッキリしましたね。雑草に悩むこともなくなりそう。

 

今回のお客様、奥様を癒してあげたいという旦那様のお気持ちが、静か~に伝わってきて・・・なんか素敵でした。

今頃お二人でどんなふうに新しい庭を眺められておられるのでしょうか?

想像すると心がほんわかします。ふふふ。

 

 

梅雨の中休み、夏至の日に。

この土日は梅雨の中休み。

見頃を迎えたアジサイは、雨の日、うな垂れてしまいますので、貴重な止み間にじっくり鑑賞します。

 

前庭では秋色アジサイ(マジカル系)を育てています。6月21日時点でこんな色合い。ようやく青っぽくなり始めました。これから徐々に青い花が増えていきます。

 

テラスのアナベル、白が際立っています。

 

白い花は暗くなってからも魅力的。暗闇に沈みがちな濃色と違って白は浮き立って見えます。アナベルの白い大きな花房、白斑入りのムラサキシキブやイトススキ、ヤブコウジなどこの場所には白を集めました。

 

アジサイ「アナベル」昼とはまた違った顔。まだ雨粒が残って瑞々しい。なんて綺麗なんだろう。

 

雨あがり。濡れたタイルが鏡のように景色を映して。

 

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前回の梅雨の中休みの日、先週だったか。「彩雲」という虹色に光る雲を見ました。

日暈(ひがさ、にちうん)や月暈(つきがさ、げつうん)はよく見ますが、これは初めてだったので、ちょっと感動。気象的にはありふれた現象のようですが、見ると縁起が良いとか。

 

丸印の中に虹色の雲。虹の切れ端が浮いている感じでした。本当はもっとはっきり見えたけど薄っすらとしか映らなくて。

 

いくら科学が発達しても、気象や暦、天体現象などは変えられないから、不可思議なことはそのままに、畏敬の念を持ちつつ、生きていくしかありません。

珍しい現象に何か期待するのも自然なこと。強く期待するのは変だけど、良きことがあるといいな。

 

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空の現象がらみでもう一つ。

今日6月21日は夏至、新月、部分日食が重なった珍しい日でした。

新月の日は身体の「浄化」や「解毒」などするとよく、新しいことを始めたり、願ったりするのにも適していると言われています。夏至や部分日食といった現象が重なると、新月の行いがどのようなことになるのか、実験するのも楽しそうです。

さて何を始める?何を願う?

2020年の前半はほぼコロナ一色でしたが、折り返し地点を迎え、後半は各々の希望が叶えられ充実した日々になるよう、まずは願いたい。

個人的には色々と。

何かを始めることや願うことなしに、実現することはありえないから、最初の一歩のきっかけが今日と言う日。

 

 

奥深き庭の世界へようこそ

この頃のディスプレイガーデンは淡いニュアンスカラーが目立って来ました。

早春からこれまでずっと目まぐるしく変化し続け、狭いながらも見飽きることがありません。この庭が出来て13年目ですが、毎年ビミョーにマイナーチェンジを重ねていることもあって、どうなる?どうなる?って楽しみでなりません。

梅雨入り間近の薄曇りの光が庭の撮影には丁度良くて、いくつか撮ってみました。明るい陽射しは、見る分にはいいのですが、撮ると影が強く映ってしまったり、白がとんでしまったりして、感じているように撮るのは至難の業。

でも、こうしてブログ用に何度も何度も撮ることで、季節や天気によって変わる光の美しさ、その空気感を、より感じられるように。

今や、一筋の光であっても、心震わせ泣けそうなマブチです。

なんと安上がりなことでしょう(笑)

 

昨年秋に植えたアスチルベが咲き始めました。ライムやベージュを背景に優しいピンクが涼し気。

 

この↑アスチルベは「ビジョン インフェルノ」という品種。

ライム色の蕾が、徐々に淡いピンクに染まり、そしてその花房はグリーンに変化し枯れません。アジサイ「アナベル」の花房と同じように、夏以降も鑑賞できるというお楽しみ満載の品種です。

小さな庭の場合、鑑賞期間が長い植物を多く植えることも、選択のひとつです。でも、一時の輝きを愛でるために植えるのも、またよし、です。

 

何気ない緑のコーナーだけど、光の具合で、イイ感じに見えることがあります。奥のサントリナがふわりと透けているのが好き。

 

 

テラスのアジサイ「アナベル」もライムの蕾が白くなってきました。3株あるうち、日が当たる株だけてんこ盛りに咲いて、あとは儚げに蕾が上がっています。

 

ディスプレイガーデンは、とにかくめいっぱい植えているから、植物の方も大変だと思う。

古株は堂々と幅を利かせていて、新参株や私の都合で植え替えられた株たちは、光と余白を探し、気を使って、「ひとまずこんな感じかな?」と様子見しながら成長しています。

可愛いです。

そんな様子を俯瞰でみて、今年はここは上手くいったからこのままで、とか、ここは来年もう少し手を入れよう、とか。振り返りが大事。好きな眺めを、絵を描くように、いくらでも作ることが出来る所が、庭の楽しいところです。

そういえば、コロナ自粛中にガーデニングに目覚めた方も多いらしい。

Welcome!

どうか一時の流行りではなく、育て続けて欲しいな。

経験を重ねても、例えば30年のベテランガーデナーや職人さんであっても、たった30回しか、その春を、夏を、経験していないのです。そこが面白くもあり、奥深い世界なのです。

 

 

ナチュラルな植物にはナチュラルな支柱を

梅雨の前の貴重な晴れ間、日向では暑いくらいですが、木蔭に入るとひんやり。爽やかな風も感じられます。

ディアガーデンの庭では、いま、グラス達が思い思いにそよいで、とても気持ちよさそうです。

グラスとは、イネ科やカヤツリグサ科などの草のことを言い、その細長い葉や穂を鑑賞します。花とはまた一味違った魅力があり、ワイルドだったり逆に繊細な感じもして、庭に自然な雰囲気をもたらしてくれます。

 

今朝の前庭。そよそよ、ふわりふわり、とそれぞれに揺れるグラス達。

 

雨がかかるところでは放任で育ち肥料もいりません。

そんな丈夫なグラス達ですが、唯一手を掛けていることと言えば、倒れないように支えを作ること、くらいでしょうか。

大型のグラスだと要らないのですが、ディスプレイガーデンは狭いので繊細な小型か中型種しか植えられないし、日当たりも悪いから骨太には育たず、葉や茎の整理が必要なのです。

びっしりと植えているので、周囲の植物が支えになっている箇所もありますが、ほとんどは目立たないように小枝を使って支柱をしています。

 

こんな風に小枝を地面にクロスに刺して株を支えています。

 

小枝は植えているエゴやモミジなどの剪定枝を再利用したもの。プラスチック製品の支柱と違って、悪目立ちしないところが気に入ってます。

先端を斜めにカットして地面に刺しているだけなんですけれど、これで冬まで十分役目を果たしてくれます。

スッと立ってそよいでいる方が、やっぱりカッコイイ。

 

大型のグラスをこざっぱりさせる方法。

インスタグラムで見つけた、こんな技いかがでしょう↓ なんと葉っぱを編み込んでまとめています(^m^

 

大型のグラスにナイスアイデア!

 

髪が長かった頃、こんな風に編んでまとめていたっけ・・・と思い出しました。

 

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さて、6月に入って、我が家にもあべのマスクや給付金が届きました。

有難いです♡

自分や周りの安全のため、そして社会経済に貢献するために、大事に使わせていただこうと思います。

 

 

初夏の庭はドラマティックに変化

今は春の終わり?初夏?その間を行ったり来たりしているこの頃。

ディスプレイガーデンの前庭はピンクの花が全盛期を過ぎようとしていて、徐々に白や青の花が咲いてまいりました。

植物は成長を重ね、私のデザインなどお構いなしに、互いに入り乱れて・・・それがまた、何とも言えないドラマティックな風景を作ってくれています。

 

ピンクのオキザリスがサントリナと絡んでいます

 

奥のピンクの紫蘭は最盛期を過ぎつつあります。手前の蕾は10年ぶり位?久しぶりに植えてみたアスチルベ。「ビジョン インフェルノ」という割と新しい品種。変化が楽しみな種なので期待しています。グラスの穂も揺れています。

 

コバノズイナの白い蕾。

 

そして、いま、前庭で盛大に咲いている花というと、なんといってもコレ↓

 

エゴノキの花が鈴なりに咲いています

 

日の当たる東側の枝にたくさん花をつけています。といっても、昨年よりは少な目です。

葉裏にぶら下がるように咲くので、遠目では目立ちませんが、木の下に入って見上げると「わぁー!」な眺めです。

エゴノキは樹勢が強いので、肥料は全くやっていません。それが仇となって?木が危機を感じてるのかしら?毎年良く咲きます。そして大量に実を成らします。鳥はあまり食べてくれなくて、そのまま落ちて芽吹くのが困ったところ。

今年は花後にバッサリと透かし剪定をする予定です。

 

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初夏から夏にかけては、涼し気な白や青系の花に主役交代。

 

丁子草の花。ディスプレイガーデンでは初めて咲く花です。花を横から見ると「丁」の字に似ていることから名前が付きました。品のある青で撮影が難しい(´;ω;`)

 

サルビア・ネモローサ「カラドンナ」が咲き始めました。旺盛に咲く品種ですが、どこも大抵日当たりが悪いディスプレイガーデンではあまり咲かず、3年程彷徨っていましたがこの場所が一番合ってそう。

 

青の補色であるオレンジのヒューケラとの寄せ植え。足元のヒナゲシは雑草だけど、敢えて抜かずにおいて。

 

青は黄緑と合わせるとこの上なく爽やか。黄緑のグラスはホルデュームジュバタム

 

梅雨前には青いアジサイも咲く予定で、庭の眺めはよりドラマティックに。

また追ってUPしますね。