今年の抱負とお正月の室礼-2021

ディアガーデンは本日から仕事始めです。

植物と一緒に生きてきて、これまでは庭作りが主で、それは変わらないのですが、今年はより幅をもたせ、色々な場面でお役に立てるように頑張ります。

 

事務所前の花。庭のトクサや椿・千両を活けました。松だけは買ったものです。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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休暇中、外に出たのは2日に夫の実家へ年始の挨拶へ伺ったときだけ。雪も止んだし、どちらも感染拡大地域ではなく年配者もいない。Door to doorの車移動です。

滞在は半日と、とっても短い時間でしたが、それでも久しぶりに会えて、健康を喜び、楽しいひと時を過ごしました。いや、本当にいい時間で・・・心がほっこりしました。会うことがこんなに貴重に思えるなんて。

初詣も未だ行けず、例年とは全く違うものになった2021年のお正月。

家にずっといて、その雰囲気はお料理と室礼で感じることが多かったように思います。そう、今年ほど室礼の有難みを感じる年はありません。

 

年末、玄関は特に念入りに掃除します。そしてしめ飾り。今年は鶴のわら細工です。九州地方に多い飾りだとか。長寿や目出度さの象徴、飛翔する鶴にあやかりたい。

 

お正月の室礼は歳神様を迎えもてなすためのもの。植物や配色で目出度さを表し一年間の無事と繁栄の祈りを込めます。

年はじめのこの目出度さは、きりっとしためりはりのある色調で見る側も身が引き締まる思いがします。

松の緑。奉書の白、水引の赤や金銀と、神さびた趣ながら華やかさもひとしおです。

 

稲わらで作った鶴に紅白の水引と若松で色を添えてみました。私には鶴が鳳凰のように見えます。

 

お正月の室礼は、しめ飾り、鏡餅、水や火を使う場所に小さな鏡餅もと、やることは細々とありますけれど、それらを供えることで、昨年の「気」を一掃し、新たに喜びやお祝いの「気」を満たすことになるそうです。

たとえ「気」は見えなくとも、供える前には必ず場を清めますので、やった者としてはスッキリとした改まった気持ちになります。

 

玄関には庭の万両を鉢上げして、干支の置き物を添えました。

 

床の間がない我が家では、室礼はほぼ玄関先に集約しています。

入ればまず下駄箱の上にお花と干支の置き物。そして餅花があります。

今年は厳密に言うと花ではありません。万両の鉢植えです。万両はその響きから縁起がよいと言われる低木。他に千両、百両、十両、一両など呼ばれる低木があり、どれも万年緑で赤い実がなるところが共通しています。

自生植物で雨さえ当たれば世話いらず、とても育てやすいのでおすすめ。ディスプレイガーデンには万両、千両、十両があり、こうして室礼にも利用しています。

鉢は実は手あぶり火鉢ですが、干支の置き物と色を合わせたくて使いました。

この金茶の丑は、香老舗「薫玉堂」さんのもの。愛嬌のある丑さん、俵をしょって縁起がよくとても気に入っています。お腹のところが匂い袋になっていて、老山白檀・丁子などの甘い香りがほのかに広がります。子の飾りも薫玉堂さんだったのですが、1年間飾って大晦日に入れ替える時も未だしっかり香っていました。天然の香りってこんなに長持ちするのかと驚いています。

お香はいまや日々の暮らしに欠かせないものとなりました。

今年も少しづづ学びを深め、たくさん楽しもうと思います。

 

玄関ホールに飾った餅花。本来は豊作を願う農家の正月飾りですが、近年その形を借りて招福の祈りを込めて飾るようになりました。かわいいので雛祭りまでこのまま。

 

鏡餅に添えたのは正月木の松とゆずり葉。木花包みという折形に包んでみました。このシンプルさが清々しくて。

 

テーブル装花には南天「難を転じて福となす」をどっさり。同色の飾りを足して華やかに。

 

華やかなのに辺りはしんとしているような、そんなお正月風景を楽しめるのも松の内まで。

私は7日にほとんど片付けてしまいます。

 

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話は最初に戻ります。

今年は庭作りと共に、こういった室礼や花生けのお仕事も少しづづ手掛けられるよう頑張りたいです。

室礼も花生けも、私にとっては植物を扱っている延長線上にあるもの。暮らしの中で自然にやっていることで、仕事にしようとして学んだつもりはありません。

花生けに関しては30年程になりますか、季節に移ろう自然を追いかけて楽しいから続けていたもの。室礼は植物と暮らしとの関係を考える過程で出会い、伝統的な日本文化と年中行事の合わさりに感動して、学びたい気持ちが止まらないだけでした。

この楽しいだけ事柄が仕事となると、また違ってくるのでしょうが、それはまだ新たな学びになるに違いありません。

 

 

 

2021年新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

旧年中はディアガーデンのサイトをご覧いただき 誠にありがとうございます。

本年もお庭やエクステリアに役立つ情報を発信して参りますので どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

今年の年賀状。ディアガーデン用と家族用2種作りました。いつもSNSにUPした庭の画像から選んで印刷しています。今年も庭の写真をいっぱい撮るぞー!(^^)!

 

大寒波襲来やコロナ自粛の影響で、自宅で過ごす静かな年末年始となりました。

皆様はどんなお正月をお過ごしでしょうか。

 

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話は大晦日にさかのぼりますが・・・

朝起きると一面銀世界でした。積雪は25~30cm程で日本海側の地域に比べればどうという量ではありませんが、一夜にして積もったので驚いてしまいました。

 

ディアガーデン前の様子。このところ暖冬続きだったので、久しぶりのドカ雪におののく。全ての買い物は済んでいて出掛ける必要のないことは幸いでした。

 

つららが出来てました。

 

テラスが雪で埋もれてる。真綿の布団を敷いたようにフカフカです。だいぶ溶けましたが庭の半分にはまだ雪が残っています。

 

元日の朝は一転!晴れて美しい初日の出を拝むことが出来ました。

初詣は遅らせるつもりで、代わりにせめて初日の出くらいはと期待していました。見られてとても嬉しいです。

毎朝登る朝日でも、顔を出す瞬間には滅多に立ち会いませんし、元日は見る側の気持ちが特別なので全く別物のように感じます。万物を等しく照らす光とは、なんと明るくそして力強いものかと改めて感じました。願掛けもして幸先良いスタートが切れたような?

大晦日に雪で全て埋め尽くされた庭は白紙に戻されたようでした。良いことも悪いことも何もかも見えない。象徴的な出来事と捉えました。

2021年はそこに何を描くのか。

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さて、例年なら元日から帰省しているところ、雪のせいもあって今のところ様子見です。どこにも行かない元日は初めてかもしれません。

心づくしのお節をつまみに朝から呑む至福の時を過ごしています。

 

小さなお重と受け継いだ塗りのお膳、そして南天のお正月花。簡素ながら目出度さを意識したテーブルコーデ。

 

26日から少しづつ仕込んで14種類詰めました。一の重は祝い肴、二の重は口取り肴中心、3の重は焼き物と煮しめ。だいたいですが。

 

 

一の重の包みを広げる。大好きな黒豆は26日から煮てしっかり味を含ませています。だいたい小正月くらいまでいただきます。

日本酒とお節って最高に合う!

 

テーブルの盛花は南天をどっさり活けました。

南天は「難転(難を転じて福となす)」に通じることから、縁起木としてよく庭に植えられます。ディスプレイガーデンにも3株ほどありますが、今季は残念ながら実がほとんど生らず、活けたものは買い求めたものです。生花店で聞くと、どうやら外れ年らしく品薄とのこと。手に入れられたのは偶然でとてもラッキーでした。

 

難を転じて福となす。節目に活ける花には気持ちを託します。

 

世界は新型コロナウィスル感染症との闘い、まさに難の最中にあり、必然的に新しい生活様式が生み出されました。これが福となると私は思いたいです。

StayHomeや場所を選ばず仕事をするリモートスタイル、個々を掘り下げ発信していくような新しい生活スタイルは、元々自分のスタイルに近いものだったので、割とスムーズに受け入れられたのは幸いでした。

流れから見てこれからは個が加速しそう。

だから個性は大事、それが間違っているかも?変かも?と自分で否定せずに、楽しく出来ることや面白いと思う気持ちを大切にしたいです。

それに個性を理解してくれる繋がりもきっとある。分かる人には分かるし、分からない人と無理につるむ必要はないのです。それが出来る生活様式になってきました。

「私って、こういうセンスなんです」と堂々と勝負しようではありませんか。

 

 

 

冬季メンテナンス-冬にやるべきお手入れ

先日、和菓子を販売されています京都祇園「仁々木」様の近江工房店へお庭のメンテナンスに伺いました。

お店は滋賀県守山市にあります。

 

仁々木近江工房店さま。庭のモミジが看板に彩りを添えて。

 

こちらは昨年春に前庭の植栽改修工事を行い、自然な和の佇まいを生かした庭に生まれ変わったばかり。

既存の高木や低木を配置替えし、季節ごとに咲く宿根草をたくさん追加しました。和菓子店なので自然な雰囲気の山野草が多めです。

お店の方々の日頃のお手入れのお陰で、どれも順調に成長し、特にグラス類は立派な株になりました。

 

グラス ペニセタム ビロサム銀狐(ギンギツネ)のふわふわの穂が日差しを受け輝いてとってもきれいです。大きな株に成長しました。

 

植えて数年たった植物で、この銀狐のように大株になった場合は株分けが必要です。株分けとは文字通り株をいくつかに分ける作業のことを言い、目的は三つ。

一つは場に合わせるため株を小さくすること。

二つは植物を増やすこと。大きくなった株は何株にも分けられるので、それを別の場所に植え替え新たに育てることが出来ます。余った株は欲しい人にプレゼントすれば喜ばれます。

三つめの目的は株の更新です。株が大きくなりすぎると、密生して風通しが悪くなったり、花が咲きにくくなったりして姿が悪くなる場合があります。そんなとき株分けをすると再び生育がよくなるのです。

株分けの適期は春と秋。グラス類はじめ多くの宿根草はこれから休眠期にはいるので、根を触ってもダメージが少なく、株分けにちょうどよい時期です。

皆様もお庭でも大株になった植物があれば是非やってみてください。

 

銀狐の株分け。そっと掘り上げ、株の分かれ目を狙って鎌先を入れ、思い切りよく切っていく。鎌でなくてもいいので、清潔で切れ味の良い刃で行ってください。

 

最終的に5株ほどに分けられました。元の場所と違う場所に植え直します。残りは植える所がなく処分するため持ち帰りました。

 

メンテナンス作業は他にも色々。

徒長した茎や枝は来春の姿を想像しながら、思い切りよく剪定します。まだもう少し葉が残るギボウシなどの宿根草も、このタイミングで剪定してしまいます。

先程の銀狐はまだ十分きれいだったので、本当言うと切るのが惜しかったのですが、そうしょっちゅうメンテナンスに来れませんし、お客様に切って下さいというのも何だかなぁと思い、泣く泣く剪定しました。

 

伊吹ジャコウソウを剪定。和製タイムとも呼ばれていて香りもそっくりです。毎年良く伸びるのでメンテナンスに来たときは思いっきり切り詰めます。根を断つ気持ちで土の中に鋏を潜らせて切るとエッジがきれい。刃には良くないことだけれど。

 

高木へ施肥。根鉢の周り数カ所に30cmほどの細い穴を掘り、緩効性肥料を入れ埋め戻す。

 

除草後、緩効性肥料を地表面にもばら撒く。このあとマルチングを施しますので見えなくなります。

 

冬に地上部枯れてしまう宿根草がある場所には冬咲きの一年草を新たに植えました。これから冬なので何もなくても別に違和感はないのですが、ここはお店。お客様からのリクエストです。

 

この日の作業内容まとめ
  • 全体のバランスを見ながら植物の配置やフォルムを整え直す。
  • 宿根草の株分け、植替え。
  • 除草
  • 冬咲きの一年草を植える。
  • 高木・低木の剪定。高木はまだ高さが足りないので忌み枝を切る程度。花芽が出来ているものには注意して。
  • 施肥(寒肥)
  • バーク堆肥でマルチング。防寒や雑草対策になりますし、美観目的も。
  • 病害虫は見られませんでしたので、薬剤散布はなし。虫の蛹や卵を手で取る程度で済みました。
  • 水遣り、清掃。

一つ一つの作業を丁寧に心を込めて行いました。

これらはどの庭でもいまやっておくと良いと思います。

 

お手入れ完了。スッキリ清掃も終え水を打ち迎春の準備が整いました。

 

この日は小春日和。動いていると汗ばむくらいでした。

皆様もこういった日を狙って、作業内容を参考に冬季メンテナンスを行ってみてはいかかでしょう。

その成果はきっと来春に感じていただけるはず!

 

 

前庭にマルバノキを追加

来春にむけて、前庭に低木を追加しました。植えたのは事務所の小窓の下あたり。目隠しの為です。

前庭は道路に面していて、しっかりとした歩道もあります。今年の初め頃だったか、近所にコンビニが出来たことにより、ディアガーデンの前を歩く人が増えました。

建物の基礎を道路よりかなり高くしたので、中にいても歩行者と目が合うことはありませんし、昼間は防犯ガラスのお陰で事務所内はほどんど見えませんから、プライバシーの点では何の問題もないのだけれど、中からはしっかりと見えているので何となく気になるのです。いつも外を見ている訳ではないけれど、目の端で人影を拾ってしまうというか。

これまでこの歩道を利用する人が少なかったので、ちょっと違和感を感じています。

そこで窓近くに少し高さのある低木「マルバノキ」を植えました。完全に見えなくしたい訳ではないので落葉樹で十分です。今はまだ小さいのですが育つとこの小窓の半分位は覆ってくれるでしょう。

住環境は日々変わっていきます。自分ではどうしようもないことですよね。でもそれを改善するのに植物は役立ちます。

ストレスを癒しに変えてもくれるのでおススメです。

 

落葉のタイミングを見計らって植えたマルバノキ(丸で囲んだ部分)

 

マルバノキは、マンサク科の落葉低木です。

花はパッとしませんが何といってもハート型の葉が魅力的。秋になると、陽が当たるところでは見事に真っ赤に、それ程でもないところではオレンジや黄色とグラデーションになって、それはそれで美しいのです。

3m程に成長し、剪定で場に合わせます。ディスプレイガーデンでは、しばらく剪定せず伸び伸びと育てるつもり。窓外にたくさんのハートが浮かぶ様子にきっと癒されるでしょう。楽しみです。

 

秋、ハート型の葉は日当たりがよいと真っ赤に。

 

マルバノキを植えたところは、以前ドウダンツツジが植えてありました。その移植に伴い花壇のレイアウトを大幅に変えています。12月迄はまだまだ作業が続きそう。

植物が葉を落とし休眠期に入る今時分は移植適期。

お客様のところへもメンテナンスで伺う時期でもあり、暫くは外作業の日々です。

 

 

秋、夕映えの庭で

ディスプレイガーデンの様子を投稿するのは久しぶりです。

前回は処暑のころでしたからひと月ぶり。でも昨年の今頃も同じような庭で、同じような植物を眺めて、同じような画像をUPしていたのですから、変わり映えないっちゃないのだけれど。

コロナ禍、人間界の変わりぶりを照らし合わせると、逆にこの変わり映えのなさが心に響くというか、平穏を感じるのです。今年ほど庭に慰められた年はなかったかもしれません。

 

ミューレンベルギア「カピラリス」の穂が上がり始めました。煙るような赤い穂が秋らしい。来年はもっと増やそう。

 

変わり映えしないけれど、そういえば、小さな事件もありました。

記録的に長かった今年の梅雨。低温が続いたためか、例年お彼岸以降に咲いていたシュウメイギクが、梅雨明け直後にたくさん蕾をつけ始め、お盆の頃には咲こうとしていました。

「前からこんなんだったけ?」物忘れの天才なので自信がありませんが、たぶんこんなこと初めてです。それでどうなるのか見ていたら、そのままピタリと成長が止まって夏を越し、結局、例年通りに咲き始めました。

本当に取るに足らないことかもしれませんが、シュウメイギクの適応力を見たような気がしました。暑い最中、きゅっと結んだ蕾が「まだまだ、まだまだ!」って耐えている感じして健気でした。

 

「帳尻あわせましたよ」って顔で?いつもの時期に蕾をほころばせたシュウメイギク。この夏をどんな思いで乗り越えたのでしょう?

 

この前庭は北西に向いているため、北風に晒されるし、建物の影にはなるし、西日もガンガンに当たります。本当に言うと、庭作りには一番避けたい環境で、時々泣きたくなりますけれど、夕暮れ時に眺めていると、そんな不満も帳消しに。

夕日の赤いような黄色いような温かい色に包まれた眺めがちょっと自慢。白い外壁さえも暖色に染まって、特に秋は・・・とても情緒があるのです。

「秋の日は釣瓶落とし」と比喩があるように、あっという間に暮れてしまうから、それはそれは短いショーです。なかなか見てはもらえません。ですので、今日の画像は夕暮れ時に撮影して、私が見ている雰囲気を再現してみました。

 

ヤブランやユーパトリュウム「チョコラータ」はいつも通りに咲いてくれました。野の花のような佇まいが気に入っています

 

日暮れて肌寒く感じるころ、庭にほのかな灯りがあると素敵です。

 

皆様のお庭も光の具合で見違える瞬間があると思います。心を込めて育てているからこそ通じ合える瞬間もきっとあるでしょう。

庭のある暮らしを贅沢に感じるのは、庭の広さでも立派な造作でもなく、そういう瞬間を感じることだと思うのね。

 

 

2020真夏のディスプレイガーデン

真夏のディスプレイガーデンに森の妖精が降り立ちました。

日本固有の1属1種の植物「レンゲショウマ」が咲いています。

 

レンゲショウマ。蝋細工のような可憐な花がうつむき加減に咲いています。重たげな花を支えている茎はとても細いけれど意外と固くシャンと立って。

 

1属1種とは孤高の存在。

monotypic。

人が勝手に生き物を分類したその法則の中の話ですけれど、そのグループには近縁種がこの世に存在しないのであります。

進化論上は綱渡り的に生きている。大昔は何種も存在していたところ何らかの理由で絶滅してしまい、現在1種のみとなってしまったのですね。

植物では他に分かりやすいものだとイチョウがあります。

ちなみに私達ヒトも1属1種です。

そんな貴重な植物、レンゲショウマ(蓮華升麻)を今春、初めて植えてみました。

 

花の中心にほんのりとうす紫が入る気品漂う姿にウットリ。花の可憐さとは裏腹に、葉は切れ込みが入り大き目です。

 

うだるような暑さの中、ヒト科ヒト属の私はこんなにも弱っているのに、キンポウゲ科レンゲショウマ属のレンゲショウマは、こうまで凛と咲くのか。

ヒトは強いようで弱い。

ディスプレイガーデンのレンゲショウマは、今年、1mに満たない程の茎1本だけ。奥多摩の御岳山には大群生地があるそうです。どんなにか素敵でしょうね。

適地は木陰なので、ここのモミジの足元の薄暗い場所に株を増やし、そのような景色のミニチュア版を再現出来ないかしら?と妄想しています。

 

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ディスプレイガーデンネタをもうひとつ。8月に入ってすぐ気づいたこと、一番ビックリしたことです。

例年9月20日頃から10月に咲くシュウメイギクに蕾が上がってきました。なんと咲こうとしているではありませんか!20年近くシュウメイギクを育てていてこんなこと初めてです。

この植物は気温が下がると咲くのですが、今年の異常に長かった梅雨のせいで低温が続いたのを、秋と勘違いしたのかも?この暑い中、咲くのでしょうか。本当の秋はまだこないのに。

 

今朝のシュウメイギクです。炎天下の中蕾を上げて。今月中に咲きそうな感じ・・・ひと月早いよ。

 

同じ様に、アオダモが落葉しかかっていました。

落ちる葉っぱの様子が、秋の感じと似ていたんです。

はじめは、この7月に剪定したときに落とし忘れた切り枝が、落ちているのかと思っていましたら、何だか毎日落ちてくるのでアレ?と。

ディスプレイガーデンのアオダモは、他の落葉樹よりも早めに落葉し始めるのですが、いくら何でも8月は早すぎるって!どうしよう、9月で丸裸になるんじゃないか?あまりに早く葉がなくなると、来年の樹勢に影響するかもしれません。

気が気でならず心配していましたところ、ここ数日様子を見ていたら、何となく落ち着いてきたような。おいおい、どうなっているの?

静かにおかしなことが起こっています。

 

 

植物でインテリアの夏支度-ハンギング編

植物を使ったインテリアの夏仕度について。前回は夏らしい素材例やグリーンを飾る前の部屋の整え方、剪定・植替えについて書きました。

今回は夏ならではの飾り方を我が家の例をご覧いただきつつ考えます。

 

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涼しく見せるためには空間の余白が大事。となれば、グリーンはハンギング(吊るすもの)がおすすめです。床に置くと、床はもちろんその上の空間までもが埋められてしましますから。

ハンギングでは、たとえ小さなグリーンでも目の高さ前後に葉がくるので、幹が伸びる大きなグリーンを置くのとほとんど同じ効果があるのも嬉しい効果。小さなお子様や犬や猫がいるご家庭でも比較的安心して飾れます。

座って見上げると緑がある・・・それって庭で木を見上げている感覚に近いです。自然に包まれている感覚、それが部屋でも味わえるなんて素敵です。

 

我が家は大人ばかりでペットもいませんが、ホントーに狭いので、夏に関わらず、あちこちに吊るして楽しんでいます。例えば、狭いわりに家具が多い事務所とか、もともと狭いトイレなど。

今季、ある「きっかけ」があって、ダイニングキッチンにも追加しました。

 

ダイニングキッチンにずらりと吊るしてみました。人に近いのでテラスの緑にも負けてない感じ。

 

これらは、照明のダクトレールを利用して吊り下げています。

ダイニングテーブルが座る人数に合わせて伸長出来るタイプなので、広げたときに照明の位置も動かせるようにしたくて、新築時にダクトレールを設置しました。

これまでもこのレールを利用して、エアプランツを飾るためのガラスの器は吊るしていました。フックは手作りで、軽いので十分吊るせています。それが最近ダクトレール専用のフックがあることを知りました。

なんだこんないいもんあったんだ!耐荷重5㎏までなのでとっても安心。ガッツリ吊るせるじゃん♪と、嬉しくなって早速購入しました。

(ネットや電気店で購入可能です。1個税込み200円前後かな?)

実はこれが、ここにハンギングプランツを飾る「きっかけ」になったわけです。

鉢植えだと、水遣り直後は水を切っても1kg以上はあるので、しっかりしたフックでないと、気が気じゃないというか。落ちてしまったら、片付けるの大変ですから。

 

ダイニングのダクトレール。筒のような器具は照明です。その間に見えているのがダクトレール用のフックです。溝に差し込んで90℃回転させると挟まって抜けません。悪目立ちしないし最高です。色は黒もありました。フックの左に見えているのは二つは自作のフック。軽いものなら十分。

 

ハンギングプランツを楽しみたいけれど、まずはどうやって吊るすか?が問題です。部屋にむき出しの梁があると一番カッコよく吊るせるんだけど、そんなお宅も限られています。

私の場合、元々あったダクトレールに植物を吊り下げようとは!まさか思ってなくて、たまたま専用フックを見つけたのが幸いしました。

どんなハンギングプランツにしろ、悪目立ちしないフックって大事だなぁと改めて実感。

探せば穴の跡が目立ちにくいフックもあります。賃貸でもこれなら吊れます。

カーテンレールやつっぱり棒を利用して吊っておられる方も多いと思いますが、スッキリ感や自由度、安全面からみると、重量に合わせたフックが一番かと思います。

 

鉢は軽いのが理想なのでプラ鉢です。どこにでも売っているものですが、照明器具の色やフォルムに合わせてかなり加工したので、もはや別物に。

 

ここでは、ふわふわのアジアンタム「フリッツルーシー」や、タマシダの一種「ネフロレピス・ボストンブルーベル」、ポトス「ライム」の3種類を育てています。アジアンタムは昔よく枯らしたので、今度こそ!再挑戦です。

複数飾る場合、植物の組み合わせ方は庭植えと同じで、色やフォルムや質感に変化をつけるといいと思います。

飾る位置も高低差があると自然に見えます。うちでは照明が低い位置にあって横並びほぼ同じ高さなので、それより上になるよう、かつガラスの器ともバランスとりつつリズムを意識して飾っています。

 

数年前から飾っているエアプランツ用のガラスの器。エアプランツは飾らずに、季節に合わせた小物を入れて楽しんでいます。ガラスは夏は涼し気に見え冬は煌めきを与えてくれます。

 

鉢や土は、吊るし方や吊るす場所、お手入れに掛けられる時間によって、またお好みに合わせて、最適なものを選んでください。

鉢は安全面から見ても、とにかく軽いものがいいと思います。インテリアショップに行くと、色々と素敵な鉢が売られていますが、葉が茂ると存在がなくなるので、デザインにはあまりこだわらなくてもいいかも~と思います。

床置きなら鉢のデザインは結構重要です。でもハンギングに限定して考えれば、私は鉢のデザインよりもスタイリングを重視します。それに植物が生き生きと元気であれば、どんなでも素敵に見えちゃうんです。

底面給水鉢ならちょっとだけ水遣りをサボれます。それが仇とならないようにだけ気を付けて。受皿が要らない点はいいと思います。

そもそも鉢植えにこだわる必要もなくて、エアプランツならそのままひっかけられるし、プランツハンガーを使えばガラスの花器だって飾れちゃう。ハンギングはもろもろ自由です。

土は鉢と同様にとにかく軽いものを。そして水持ちのいいブレンドのものを選んで。私はハンギング用の培養土に植えています。ハイドロカルチャー(水耕栽培)用のボールも衛生的だし便利に使っていますが、土に比べ成長は遅いようです。

 

旅先で拾った貝殻やシーグラス。好きで集めています。

 

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お店から大株を買って帰っても、環境に馴染むまでに枯れてしまうことがよくあります。小さな株から大きくするのが理想的なのですが、数年はかかりますし、何度も植え替えなければならない上に、大きく育った鉢は移動が大変なんですよね。

腰が弱い私にとっては、これから老いていくわけだし、夫はあてには出来ないし、この重さが一番のネック。掃き出し窓の近くに一鉢くらいなら、なんとか育てられるかなぁ・・・なんて弱気です。

ですので今のところ、インテリアグリーンは小さめの鉢をとっかえひっかえ楽しむのが一番しっくり来ています。

まだまだ増えそうな予感(^^;

 

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次回は番外変。

夏とは関係ありませんが~我が家で、グリーンの密度が一番高い場所をご紹介します。

もちろん庭以外で。

ヒントは水遣りに便利な場所です。さて???

 

 

植物でインテリアの夏支度

うんざりする程に降った今年の梅雨もようやく明けました。振り返れば、降雨量は被災地以外でも平年の2倍に達した地域が続出。本州の日照時間は平年の4割程しかなかったといいます。

ここ滋賀でも、これまで本当に毎日毎日雨が降っていたものですから、何だか涼しい日も多くて、風鈴を吊るのもすっかり忘れていました。

 

愛用の明珍火箸風鈴、本日出しました。掛ける場所は玄関から通づる事務所扉の近く。ディアガーデンは住宅街にあるので、外に掛けると近所迷惑になりかねませんから、ここが定位置です。この澄んだおりんのような音色にひと夏癒されます。

 

今日で7月も終わり。

梅雨明け後は一転、猛暑日が続くらしいので、庭で過ごすのは朝夕の涼しい時間帯に限られそうです。昼間は涼しい室内で、外の緑を眺めつつ、インテリアプランツも楽しみましょう。

これから数回に分けて、植物を使ったインテリアの夏仕度について書きます。ディアガーデンだけでなく、他所で見かけた素敵な事例も合わせてご覧いただこうと思います。

よろしければお付き合いくださいませ。

 

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まずは、グリーンを飾る前に。

とにもかくにも、お部屋の見た目をスッキリと。部屋の四隅を片付けて空間をつくり、抜け感を出します。コーナーが空いていると、なんだか広く見えますし、風通し良く感じられますでしょ?

私は、部屋のコーナーに置いていたちょっと大きめの鉢(ストレリチア「レギネ」)も、余白を作りたいし、庭に出してしまいます。風通しのいい半日陰に置いておくと、ひと夏でグンと大きくなります。水遣りも庭の植物に遣るついでに出来ます。

 

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視覚から入ってくる情報は、少なければ少ないほど清涼感を感じるので、デコレーションは厳選します。ディアガーデンの場合、飾っているのは、ほぼグリーンのみです。

器はグリーンとも相性のいいガラスや竹、籐などを選ぶと夏らしい。

 

ガラスと緑と籐の籠が素敵にディスプレイされた雑貨店のコーナー。こんな風にガラスの器に植物を少しづつ挿して飾るのもいいな。ガラスはたくさんあっても涼し気です。

 

下の画像は、インテリアではありませんが、竹を使った鉢カバー例です。シンプルで全体に統一感があり、植物のチョイスも流石、素敵です。

余白を生かしたディスプレイの見本。

 

とある旅館の門前に飾られたシマススキの鉢。竹で輪に編まれたカバーが掛けられていました。涼し気で粋だな。

 

 

インテリアプランツを剪定したり植替えしたりする適期は5月~9月。今はちょうどいいタイミングです。

 

ディアガーデンのアスパラガス「スプレンゲリー(スプレンゲリ)を剪定しました。この品種は茎が1m以上も伸びるので時々切り戻さないとだらしない感じに。もっと密に茂って欲しいから土を入れ替え「シンゴニュウム」も抜いて別鉢に植え替えもしました。

 

事務所の本棚の上に剪定したアスパラガス「スプレンゲリー」を飾って。ふわふわとして涼しそうです。

 

アスパラガスといえば食用を思い出しますが、インテリア用の品種もたくさんあります。根に球状の水を貯めるものが付いていますので、乾燥にはめっぽう強く育てやすいです。

私は上の「スプレンゲリ」以外に「メイリー」も育てています。「メイリー」は室内ではなく前庭に植えちゃっています。冬に地上部は枯れますが、春になると芽が出てきて綺麗に育ち、意外と手間がかかりません。もっと増えたら株分けして、一鉢、部屋に入れてあげようかな。

 

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次回はグリーンの飾り方をもう少し。

夏は床置きだと狭く見えるので、ハンギングがオススメです。

今夏、新たに追加したハンギングプランツについて書こうと思います。

 

 

半夏生の景色

梅雨末期の長雨がどうにも重苦しいこの頃。明けると共に、猛暑の洗礼が待っていると思うと・・・更に気が重くなります。

ワタクシ、夏は本当に苦手。

でも涼し気な景色に出会うと、精気を取り戻せるような気がします。

今頃によく見かける植物「半夏生(はんげしょう)」はご存知でしょうか?6月中旬から7月に花を咲かせる植物です。

私はこの半夏生が群生している景色を見つけると、いつも清涼な気持ちになります。

見所は何といっても、葉の緑と白のコントラストでしょうか。遠くから見ると、白い部分が雪がかかっているかのようで幻想的で美しい。

 

6月晦日の夏越しの大祓をした沙沙貴神社で。半夏生の花が咲いていました。

 

金地院の池のほとりに半夏生の群生。昨年撮影したものです。

 

半夏生は自生種なので、耐寒性、耐暑性共に高く強健な性質です。

ドクダミ科ですから、乾燥した場所でなければ、地下茎でよく増えます。庭に植えるなら、よほど広い場所か、予め植木鉢に植え付けてから埋めるくらいしないとダメかな

 

料理旅館の前庭で。涼し気な水景に添えられた半夏生。こんな景色を見ると、庭にもいいなぁと思ってしまうけれど。

 

半夏生の葉の白い部分は、ドクダミでいう花の白い部分と同じ役割を果たしているそう。ドクダミの花の白い部分は、葉が変化した苞葉(ホウヨウ)と呼ばれるもので、厳密にいうと花ではありません。花を目立たせ、昆虫を呼び寄せる役割があります。

半夏生の花が終わると、葉が緑になるというのが不思議でしたが、なるほど、受粉を助けるという役目を終えたからなんですね。

しかし、半夏生に惹きつけられる虫の気持ち、わかるなぁ。

 

 

ディスプレイガーデンのニューフェイス

蒸し暑い日が続きます。いかがお過ごしでしょうか?

滋賀県では6月1日に県境超え移動自粛は一部解除され、19日にはいよいよ全国的に解除になりましたね。出不精な私も、徐々にですが、出掛けるようになりました。

今週は3か月ぶりに京都へ。電車に乗るのさえ3ヶ月ぶりです。こんな新鮮な気持ちで電車に乗るなんてと、自分でも驚いています。

不織布マスクは暑そうなので、布の機能性マスクをつけていたけれど、やっぱり蒸し暑くて苦しくて、現場にいるより疲れました。(3密とは無縁の現場では、ほぼマスクはしないので)

「やっぱりおうちがいいよ~」お籠り生活に慣れた軟な自分の心の声

これから本格的に暑くなるのに・・・先が思いやられます。

 

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さて、今日も蒸し暑さMaxではありますが。

ディスプレイガーデンでは、フウロ草の青紫の花が涼し気に咲いています。

今季のニューフェイスです。

 

フウロ草。花色もそうですが、茎が立ち上がり、揺れながら咲くのも涼し気。

 

ディスプレイガーデンは、実験の場でもあるので、毎年何かしら新しい植物を育てています。

自生植物でベースを作っているため、華やかとは言えないところもあります。そこを外来種の宿根草で補っているのですが、あくまでゲストであって、増やすつもりはありません。ゆえに時々入れ替えを楽しんでいます。

育てやすく、蔓延ることもなく、この風土にも合っていたら、お客様にもおススメできます。これからも色々な植物に挑戦、実験を続けます。

 

花は数日ですぐ散ってしまうけれど、次々と咲きます。

 

このフウロ草は昨年の11月に植えたもので「ブルーサンライズ」という品種です。

耐寒性宿根草で、青花と黄金葉のコントラストが素敵。花は初夏から秋まで繰り返し咲き、花期が長いとのこと。そうだと嬉しいけれど、どうかな?花には過剰に期待はしていません。でも半日陰でも割と咲いてくれています。

いつもブログで書いていますが、植物は花で選ぶのではなく、草姿で選ぶもの。そしてそれを植える場所の近くにある植物とのコーデも考慮するべきです。お互いを引き立てあうよう変化を付けるといいです。耐寒性はマスト条件。

フウロ草は低くこんもり茂ってくれますし、この品種は季節によっては葉色が少し変化する(春は黄色っぽく、夏になるにつれライム色になる)ので選びました。

ディスプレイガーデンで植えた場所は前庭。事務所のアプローチ階段のすぐ脇です。タイル貼りなので、エッジは効きすぎる程効いていますから、葉で覆ってくれると階段が庭に馴染んで見えます。

 

事務所のアプローチ階段をふんわり覆ってくれます。周りの細長いグラス類の葉とフォルムのコントラストをつけて植えています。

 

青い花は遠目で見ると色が沈んでほとんど見えませんが、ブルーサンライズは明度が高い青、ライム色の葉を背景に咲くところもいいです。

少し前まで、コーラルピンクに咲いていたアスチルベ「ビジョン・インフェルノ」の花房は、すっかり緑となって脇役と化し、今は、グラスの白い穂と葉、フウロ草の対比が見所となっています。

こんな感じの前庭は、道路に向かって解放していますので、お近くの方はいつでも見て頂けます^^