美しい紅葉のための手入れとは

コロナ警戒中の三連休、いかがお過ごしでしょうか。

例年今頃になると、京滋は紅葉狩りに来られる観光客で賑わいます。

今年は静かかな?と思っていたら、GOTOキャンペーンでいつもとほぼ同じような状況に。

報道で嵐山や四条河原町など現地の密ぶりを見ると何とも言えない気持ちになります。今後、コロナの感染拡大は免れないだろうな、なんて良くない想像をしてしまいます。

 

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紅葉といえば、最近京都新聞で「京都の紅葉は過去に比べ色づきが悪くなっている」という記事を読みました。

(寒暖差が大きい丹波地方や滋賀の山間部などでは鮮やかな赤さを保っているところもあり、これは恐らく京都市内について言われていることでしょう)

鮮やかに葉を染める条件は日差し、湿気、寒暖差です。

日差しは赤い色素のもととなる糖分を作り出すのですが、これは今も昔もあまり変わりません。しかし近年、猛暑や少雨、都市化によって乾燥が進み、適度な湿度が保ちにくい状況に変わっていっています。寒暖差は戦前に比べ2度以上も小さくなりました。夜の気温が高いと昼に作られた糖分が葉の呼吸のために使われてしまい、赤味が弱まるそうです。

そこで紅葉の名所では、夏の間、手入れに力を入れているところも多い。例えば東福寺では「猛暑や乾燥で葉先がちりちりになり、紅葉が茶色っぽくなる年がある」として樹下の苔を念入りに手入れして乾燥を防いだり、永観堂もスプリンクラーで約3千本の木に水分補給しておられる。

日差しや寒暖差などの環境的要素は個人では変えられない。とすると出来ることは、枝振りを整えたり、良い状態の葉を多く残すことです。それには夏の間の水遣りと定期的な剪定が欠かせません。

 

永観堂の紅葉。2019年12月に行きました。思い起こせばまだこの時はコロナの存在すら知らなかった。

 

見頃も変わってきました。

イロハカエデの葉の大半が赤く染まる「紅葉日」温暖化により京都市では50年間で約15日のペースで遅くなり、現在平年は12月3日。彦根市でも約15日遅くなったということです。

今年はいつもより早いなぁという感じがありますが、昔はこの位の時期だったみたいですね。ディアガーデンのイロハモミジは見頃まであと1歩という感じ。またきれいに色づいたらUPしますね。

 

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この三連休。私は初日は事務所で打合せ、残りは数日後に行うクリスマスリースづくりのワークショップの準備などをしつつ過ごしています。

そしてもっぱら家飲みを楽しんでいます。先週19日ボジョレー・ヌーヴォーが解禁になりましたね~。

 

 

微発泡のやや甘口赤ワイン。飲みやすくてすぐボトルが開いてしまう。

 

 

前庭にマルバノキを追加

来春にむけて、前庭に低木を追加しました。植えたのは事務所の小窓の下あたり。目隠しの為です。

前庭は道路に面していて、しっかりとした歩道もあります。今年の初め頃だったか、近所にコンビニが出来たことにより、ディアガーデンの前を歩く人が増えました。

建物の基礎を道路よりかなり高くしたので、中にいても歩行者と目が合うことはありませんし、昼間は防犯ガラスのお陰で事務所内はほどんど見えませんから、プライバシーの点では何の問題もないのだけれど、中からはしっかりと見えているので何となく気になるのです。いつも外を見ている訳ではないけれど、目の端で人影を拾ってしまうというか。

これまでこの歩道を利用する人が少なかったので、ちょっと違和感を感じています。

そこで窓近くに少し高さのある低木「マルバノキ」を植えました。完全に見えなくしたい訳ではないので落葉樹で十分です。今はまだ小さいのですが育つとこの小窓の半分位は覆ってくれるでしょう。

住環境は日々変わっていきます。自分ではどうしようもないことですよね。でもそれを改善するのに植物は役立ちます。

ストレスを癒しに変えてもくれるのでおススメです。

 

落葉のタイミングを見計らって植えたマルバノキ(丸で囲んだ部分)

 

マルバノキは、マンサク科の落葉低木です。

花はパッとしませんが何といってもハート型の葉が魅力的。秋になると、陽が当たるところでは見事に真っ赤に、それ程でもないところではオレンジや黄色とグラデーションになって、それはそれで美しいのです。

3m程に成長し、剪定で場に合わせます。ディスプレイガーデンでは、しばらく剪定せず伸び伸びと育てるつもり。窓外にたくさんのハートが浮かぶ様子にきっと癒されるでしょう。楽しみです。

 

秋、ハート型の葉は日当たりがよいと真っ赤に。

 

マルバノキを植えたところは、以前ドウダンツツジが植えてありました。その移植に伴い花壇のレイアウトを大幅に変えています。12月迄はまだまだ作業が続きそう。

植物が葉を落とし休眠期に入る今時分は移植適期。

お客様のところへもメンテナンスで伺う時期でもあり、暫くは外作業の日々です。

 

 

庭作りのお打合せで必ず話すこと

以前ブログ(近況諸々)で書いた案件が進み始めました。

先週末は、お客様のご要望+私なりのアドバイスと提案を盛り込んで作成したプランをお客様にプレゼンテーション。

どういうふうに作っていくか、その素材はどういうものか、素材のメリット・デメリット、何故このようなデザインにしているのか、などを見積書と照らし合わせながら、詳しくお話します。

ディアガーデンが庭や外構の計画をするとき、常に核にあるのは「用の美」です。

用に叶ったデザインはシンプルで飽きがこない究極の美です。植物という常に変化し続ける素材を合わせるので、土台は簡潔なものの方がいいと思うのです。

 

計画中のお庭。プレゼンテーション用に図面の他にこんな風な完成予想図(イメージパース)を作成します。これはその一部分でまだ未完成。最終的に着彩したものをご覧いただきます。

 

たたき台となるこのプラン。これからご予算に合わせて、新しい暮らしを想像していただきつつ、庭を維持していくために出来ること出来ないことも検討していただきつつ、これから更に詰めて参ります。

どのような庭でもお作り出来ますが、お客様自身で維持できなくては良くなりません。私達が完成しましたとお引渡ししてからが、お客様にとって始まりなのです。

庭は「作庭4分守り6分」といわれます。確かに土台となるプランやディティールのデザインは大切ですが、お引き渡し直後は植物が小さくまだまだ未完成。風格もありません。どう育てるかに庭の将来がかかっています。日々の手入れや掃除が行き届いている庭は本当に清々しいものです。

だから、維持管理にどれだけ労力がかかるか、費用が掛かるか、そういった現実問題も経験に基づきオブラートに包まず話します。

 

これは2017年公開の「マイ ビューティフルガーデン」のワンシーン。一ヶ月以内に庭を元どおりにできなければアパートを出てってと言われた主人公ベラは、隣人であり卓越した庭師でもある偏屈老人の助けを借りて荒れた庭を手入れします。庭づくりを通して特別な関係を築いた二人。自分の殻に閉じこもっていたベラが、自分の世界から一歩踏み出した時から始まる様々な出会いと奇跡。心温まる物語です。

 

お客様の想像以上に手間がかかる場合、それが仇となって?時には夢を壊すことにも。

申し訳ないと思いつつも、余計なご苦労をかけたくないので、ありのままをお伝えします。私がお客様の立ち場なら「こうなるって知ってたんなら初めに言って欲しかった」って思いますし、やるなら理解して始めるの方が良いはずです。

維持管理が難しくても「やってみたい気持ちが大きい」「手間や育てる工程を味わいたい」「その景色を見て暮らしたい」そんなお客様には、出来るだけ楽(楽しく容易)に出来るようブラッシュアップしたプランを考えます。

そして全力で実現します。

 

晩秋のディスプレイガーデン

秋深し、標高の高いところでは紅葉がはじまりましたね。

ディスプレイガーデンのモミジの枝先も薄っすらと赤くなり始めています。いつもどの木よりも早く紅葉するアオダモは、今年は早々に葉を落とし、今は一枚も残っていません。

そんな身近な木々の様子を見ていると、今年は麓でも紅葉が早いかも?なんて思います。

 

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打合せや図面書きの間に、家事の合間に、ちょっとした気分転換のつもりで庭に出ます。

今は庭仕事という程のことは何もなくて、ただ植物や空を見たり、空気の香りを感じたりするだけ。今週前半はポカポカ陽気、中にいるのが勿体ないくらいでした。

 

先週からヒイラギモクセイが咲き始めました。柔らかくて品のある香りがテラスまで漂っています。

 

先月末の庭では、秋咲きの植物が咲き始めたばかりでしたが、そろそろ盛りが過ぎつつあります。冬支度をほぼ終えて、衰え行く日差しを惜しむが如く存分に楽しんでいるよう。どこかゆったりしているように見えます。

だから私も邪魔しないよう、伸びきって暴れた茎や乾いた花、黄色くなった葉っぱなどは敢えてそのままに。切り詰めたりせず支えをするくらい。彼らのしたいようにしてもらっています。

 

先月末に穂が上がり始めたミュレンベルギア「カピラリス」はフワフワに。伸びに伸びて赤く煙り、午後に日差しがあたると遠目でもそれと分かるくらい輝いています。

 

見頃を過ぎたらさっさと抜いて、ビオラやパンジー、ストックなど冬でも咲く花に植え替えをするのもアリで、そこは人それぞれかと思います。私もそんな時期がありました。

でも今はこう思っています。

「年中花が咲いてなくってもいいじゃないか。その季節らしさを表現する方が素敵。その方が自然だし・・・」

自然に憧れつつも庭は人工的なもの。同時に常に美しくありたいものです。晩秋から冬に向かう時期は「ほったらかし」っぽくならずに、枯れた美しさを上手く表現出来たら。

 

植物も日向ぼっこしているみたい。庭が優し気に見える瞬間です。見ている私も優しい気持ちになります。ハランはもう終わりで黄色くカサカサになってきました。草が色づくことを草紅葉というそうな。

 

例えば上の画像の紫の花、三尺バーベナ(バーベナ「ボナリエンシス」ともいう)は、三尺どころか四尺以上に伸びて、花が終わって茶色くなっていたり、これからまだ咲こうと蕾をつけたりしています。来月には、ほぼ枯れると思うので、それまで倒れ過ぎないよう支えをする位にして、余生を伸び伸びと過ごしてもらうつもり。

奥にぼやけて見えるフジバカマも同じように。

シランやアマドコロ、グラス類は枯れてもそのままに。黄葉が素晴らしいのです。霜がおりて白けたり茶色くなったら取ろうかと。でもそれが美しく見えたら来年の2月まで残すかも。

 

夕日に透けるシュウメイギク。ただ咲いているだけなのに、なんでこんなに美しいの。

 

日が暮れるのがどんどん早くなってきましたね。撮っているとあっという間に暗くなります。

 

繁栄から衰退までの怠惰で崇高な物語もエンディングに近づいています。

晩秋の植物たちは、まさに円熟の極み。

老いてなお輝いて見えるのは、達観しているからでしょう。

 

 

ブロンズ製道具の検証スタート

毎年、秋になるとディスプレイガーデンの宿根草再編を行います。

昨今の日本の気象を鑑みると、特に草花は、秋に植えるのが良いと思っています。

春に植えても、庭の鑑賞時期は梅雨までと、僅かな期間しかありません。この頃の夏の気候があまりに厳しいため、それ以降、植物は美しくならなくなりました。それに肝心の庭の主、人間が、長く庭で過ごせない状況になってしまっています。

ですから、新しく草花を植えるのなら秋がおすすめ。冬までに根をある程度育て、春の早い時期から芽吹かせるようにすると、少しでも長く鑑賞できます。

さて、ディスプレイガーデン。今年の生育状況を振り返り、良かったもの、例えばフウロ草「ブルーサンライズ」やレンゲショウマを増やしたい。上手く育っていないものは移植です。前庭は、苔の修繕を。それから2m程の低木を1本追加するにあたって、既存の植物の移植もあり。

実際、全てをやるか分かりませんが、思いついただけの作業でも、なかなか大変です。

 

事務所での私の定位置。この窓から見える景色が急変しています。住宅が建ち始め、歩道を歩く人が増えました。目の端にチラチラと動くものが入るので集中できないのです。低木で窓の下半分をカバーしようと思います。

 

草花の移植に当たり、今年は新しいツールを試します。

それはブロンズ製の移植ごて。本当はシャベル(関東でいうスコップ)も導入したかったのですが、残念ながら在庫切れで買えなくて、とりあえず小さな鍬を。これは雑草取りや狭い範囲の土を均すのに使います。

 

銅製の移植ごてと小さめの鍬を導入しました。機能性がありながら、飾っておきたいくらいエレガント。ハンドルはブナ材で出来ており手によく馴染みます。エイジングも素敵になりそう。

 

銅は土壌の水分バランスを整え、植物の光合成を促し、病気や寄生虫に対する抵抗力を高めます。銅の園芸道具を使用すると、道具から銅が微量に流出し、自然に土壌改良を行うというのです。

鋼鉄製の鋤が土壌の水分やエネルギーポテンシャルや栄養に満ちた微細エネルギーを損なう一方、銅製の鋤は土壌に多くの水分を保持する能力があり、成長が促進され土壌の肥沃さが高まります。

これは私の愛読書「自然は流動する」の中で、何度も読んでいた話。読んで知っているだけでは意味がないと思って、銅製の道具を探すのですが、ほとんど見かけません。そうこうしているうちに、探すことを忘れてしまいました。

 

オーストリアからの輸入品PKSのブロンズツール。残念ながら日本ではこのようなものは見かけません。

 

それが今回、あるきっかけがあり、PKSのツールを購入できました。これで実際に自分で検証してみよう。

検証といっても、データを取るわけではなくて、総合的な印象や植物や土の状態の良し悪しと言ったことになろうとは思いますが、入手ルート含め、また改めてブログでお伝えしたいと思います。

今日のところはチラリと前振り。

 

 

台風シーズン到来

目下、史上最強クラスの10号が九州・沖縄方面へ近づいております。

100年に一度とか、数十年に一度とか形容をされている台風。近年、異常気象が異常ではなく当たり前になり、そして何度となく聞く「今まで経験したことのない、記録的な~」という例えも間違いなく当てはまりそうで、恐怖しかありません。

このあたりは進路上ではないとはいえ、2年前の2018年9月に近畿を直撃した21号の体験がまだ記憶に新しく、故に近畿に住む方は皆様同じ気持ちだと思うのですが、全く他人事とは思えないのです。

10号はその21号をも凌ぐ勢いと聞きますから、沖縄や九州の方々の心配と不安はいか程かと。どうかご無事でと祈るばかりです。

 

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自然災害に対しては、生命を守るのが第一で、次に被災した場合の備え、そして住まいや車などの養生と続き、お庭の対策はきっと最後になるかもしれません。直前に出来ることと言えば、植木鉢や雑貨もの、自転車などの移動や、支柱を見直す程度です。

お庭の防災対策は、直前にちゃちゃっとするというより、最初のプランニングと日頃のメンテナンスが大事だと思います。

お庭の植物とっても台風は驚異。茂り過ぎた樹木は面で風を受けてしまい、大事な枝が折れる可能性があります。基本的に人工地盤に植えるので、地面にしっかりとつかまれない。最悪の場合根鉢ごと抜けたり傾くことも。

夏の成長期に強風で葉を多く失うと、再生するのに養分が使われしまい樹勢が弱ります。大雨が過ぎると、表土が流されて、有用な微生物が沢山いる粒子も流されてしまいます。

だから根鉢の大きさによっては安定するまで支柱が必要ですし、茂り過ぎた枝を剪定しておく、表土を地被植物で覆う、花壇を高くして水はけを良くするなどは、被害を減らす対策になり、植物を守ります。

 

ディスプレイガーデンの針葉樹の生垣。針葉樹は根が浅いので支柱は外せません。数年に一度は見直して修復したり竹を新しくしたりしています。

 

カーポートもよく被害が出ます。カーポートの屋根パネルは、基準を超えた暴風で抜けるようになっています。抜けないと躯体ごと倒壊する恐れがあり、そちらの方が怖いからです。物置きも中に物が少ないと簡単に倒れてしまいます。

エクステリアメーカー各社は防災対策として、一定基準を設け製品を作っておられるのですが、想定外の台風や地震が来るものですから困るのです。一つ言えるのは、簡単に設置できるものは災害時脆い、それを覚悟をして設置しなければということ。私はそういう意味であまりカーポートをおすすめしないし、自宅でも設置していません。物置もです。

 

駐車場の理想はビルトインタイプ。ですが~、敷地に余裕のないディアガーデンでは青空駐車場。玄関の横にあって使い勝手はいいのですが、あまりカッコいいものではないので、床の意匠に凝りました。地元の八幡瓦を敷き詰めた「いぶし銀」な駐車場です。植物も添え小さな庭風。通常ここは空いていて、奥にもう一台停められるようになっており、自家用車はそこに置いています。家の外観上、ぱっと見、車が目立たないのはいいことかなと思います。

 

異常気象下での庭作りは、ますます難しくなってまいりました。

しかし、プランニングやメンテナンスで、災害を最小限に抑え、かつ素敵なお庭というのは、十分に出来ると思います。

 

 

植物でインテリアの夏支度

うんざりする程に降った今年の梅雨もようやく明けました。振り返れば、降雨量は被災地以外でも平年の2倍に達した地域が続出。本州の日照時間は平年の4割程しかなかったといいます。

ここ滋賀でも、これまで本当に毎日毎日雨が降っていたものですから、何だか涼しい日も多くて、風鈴を吊るのもすっかり忘れていました。

 

愛用の明珍火箸風鈴、本日出しました。掛ける場所は玄関から通づる事務所扉の近く。ディアガーデンは住宅街にあるので、外に掛けると近所迷惑になりかねませんから、ここが定位置です。この澄んだおりんのような音色にひと夏癒されます。

 

今日で7月も終わり。

梅雨明け後は一転、猛暑日が続くらしいので、庭で過ごすのは朝夕の涼しい時間帯に限られそうです。昼間は涼しい室内で、外の緑を眺めつつ、インテリアプランツも楽しみましょう。

これから数回に分けて、植物を使ったインテリアの夏仕度について書きます。ディアガーデンだけでなく、他所で見かけた素敵な事例も合わせてご覧いただこうと思います。

よろしければお付き合いくださいませ。

 

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まずは、グリーンを飾る前に。

とにもかくにも、お部屋の見た目をスッキリと。部屋の四隅を片付けて空間をつくり、抜け感を出します。コーナーが空いていると、なんだか広く見えますし、風通し良く感じられますでしょ?

私は、部屋のコーナーに置いていたちょっと大きめの鉢(ストレリチア「レギネ」)も、余白を作りたいし、庭に出してしまいます。風通しのいい半日陰に置いておくと、ひと夏でグンと大きくなります。水遣りも庭の植物に遣るついでに出来ます。

 

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視覚から入ってくる情報は、少なければ少ないほど清涼感を感じるので、デコレーションは厳選します。ディアガーデンの場合、飾っているのは、ほぼグリーンのみです。

器はグリーンとも相性のいいガラスや竹、籐などを選ぶと夏らしい。

 

ガラスと緑と籐の籠が素敵にディスプレイされた雑貨店のコーナー。こんな風にガラスの器に植物を少しづつ挿して飾るのもいいな。ガラスはたくさんあっても涼し気です。

 

下の画像は、インテリアではありませんが、竹を使った鉢カバー例です。シンプルで全体に統一感があり、植物のチョイスも流石、素敵です。

余白を生かしたディスプレイの見本。

 

とある旅館の門前に飾られたシマススキの鉢。竹で輪に編まれたカバーが掛けられていました。涼し気で粋だな。

 

 

インテリアプランツを剪定したり植替えしたりする適期は5月~9月。今はちょうどいいタイミングです。

 

ディアガーデンのアスパラガス「スプレンゲリー(スプレンゲリ)を剪定しました。この品種は茎が1m以上も伸びるので時々切り戻さないとだらしない感じに。もっと密に茂って欲しいから土を入れ替え「シンゴニュウム」も抜いて別鉢に植え替えもしました。

 

事務所の本棚の上に剪定したアスパラガス「スプレンゲリー」を飾って。ふわふわとして涼しそうです。

 

アスパラガスといえば食用を思い出しますが、インテリア用の品種もたくさんあります。根に球状の水を貯めるものが付いていますので、乾燥にはめっぽう強く育てやすいです。

私は上の「スプレンゲリ」以外に「メイリー」も育てています。「メイリー」は室内ではなく前庭に植えちゃっています。冬に地上部は枯れますが、春になると芽が出てきて綺麗に育ち、意外と手間がかかりません。もっと増えたら株分けして、一鉢、部屋に入れてあげようかな。

 

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次回はグリーンの飾り方をもう少し。

夏は床置きだと狭く見えるので、ハンギングがオススメです。

今夏、新たに追加したハンギングプランツについて書こうと思います。

 

 

ディスプレイガーデンの夏季剪定

ディスプレイガーデンの夏季剪定を行いました。

先日のワークショップはこの夏季剪定の合間に行ったもの。いつもお世話になっている職人さんには、剪定作業に加え、講師までお願いし、ご負担を掛けました。だいぶ勝手が違ったかとは思いますが、丁寧に教えて下さって、とても感謝しています。

さて、今回のブログは、剪定でスッキリとしたディスプレイガーデンをご覧いただきます。毎朝、このサッパリした庭を眺めては「超気持ちいい~。気持ち良すぎる」そればっかり言っています。特にエッジの効いた生垣ね、めちゃくちゃ気持ちいい(笑)

 

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夏場に行う剪定は、茂り過ぎた部分や込み入った枝を透かすように整えます。日当たりや通気性を良くし、枝を短くすることで災害時などの強風で枝や木が折れるのを避けたり、病害虫の繁殖を予防することなどを目的として行います。

ディスプレイガーデンの高木は全て落葉樹。常緑樹は生垣と一部の低木のみです。生垣は大小合わせて3カ所あります。

 

テラスのレイランディの生垣とモミジ。生垣は面が出て天端が通り超スッキリ!モミジは伸びやかで涼し気になりました。

 

東の境界に植えたヒイラギモクセイの生垣。ここは昨年秋に咲いたあと自分で剪定したので、既に出来ている花芽を落とさないためにも、飛び出し枝だけを切ってもらいました。それでもこんなにシャキーン!気持ちいい。

 

坪庭。ツゲの生垣を整形。真ん中に立つツバキは、冬の間花を活けたくて、しょっちゅう切ってるのが、結局剪定になっていて、今回は切る枝はわずか。

 

ディスプレイガーデンを作って13年程経ちます。成長が落ち着いてきた木もありますし、もともと遅い木もあります。それに私自身、時々鋏をいれているので、年々剪定作業はラクになっていると思います。

高木は最終樹高を参考にしながら、この場所に合わせて出来るだけ(支障のない範囲内で)背を高く育てたいです。

主幹をガッツリ切り詰めてしまうと、剪定後に枝葉の成長が活発になりすぎる恐れもあります。成長を緩やかにするために、ある程度の樹高は必要と考えています。幸いこの場所には電線もなく、まだ上に伸ばしても良さそうです。

そのあたりも、自分ひとりで考えず、剪定に入ってもらっている方に相談しながら進めています。

ずっとこの方に切っていただく、そう決めて頼むと、長いスパンの相談が出来ます。

 

株立ちのエゴノキ。樹勢が強い木なので、冬季剪定か!って程、思いっきり透かしてもらう。でも高さは抑えない。

 

同じ方にずっと切ってもらっていると、当然、その方も切りやすくなります。テラスのモミジは、この頃は良い枝がたくさん出てきたそうで、切るときあまり悩まないとおっしゃいました。

実はこのモミジ、昔うっかり大事な枝を折ってしまって、植付け当初考えていた樹形を実現できなくなりました。でも、丁寧に整えるうち、新たな樹形が見えてきて、段々いい感じになっているなと実感しています。

 

テラスのモミジ。枝先を生かして切るので、パッと見、どこを切ったのかわかりません。とても柔らかいです。

 

前庭のアオダモ。これは成長が遅いため、あまり切る枝がなかったみたい。でもちょっと手を入れてもらうだけでスッキリ見えます。枝先が綺麗だ~。ここ2,3年悩んでいたカイガラムシも極寒の時期にマシン油を何度か散布して、今は何とか治まりました。ホラ、こんなに元気です。

 

病害虫もたまには発生するけれど見捨てない。そのときはショックだし、気持ち悪いし、一時姿も悪くなりますが、ちゃんと対処すれば、また翌年生き生きとします。

一緒に乗り越えた、と言う感じ。

手を掛けるごとに、好きになっていく、そんな木たちです。

 

 

「植木の剪定ワークショップ」終了しました

先週末はディアガーデンの前庭で「植木の剪定ワークショップ」を開催しました。

今年はワークショップを頑張ろう!と年明けから色々と企画はしていたのですが、コロナでそれどころではなくなってしまいました。外出自粛解除から2ヶ月弱が経過し、まだまだ警戒せねばなりませんが、風通しのよい外で少人数でならばと思い切って開催しました。

そんな不安な中、来て下さった方々には本当に感謝申し上げます。ありがとうございます。

お申込みいただいたのは、偶然にもご夫婦で参加の方々でした。庭仕事を助け合ってやられているご様子、いいなぁと思いました。

木が大きくなりますと、なかなか一人で剪定するのは大変です。一人が木に登って切りつつ、もう一人が離れたところからバランスを見て指示を出す、という風にすると、作業がとてもスムーズに運びます。ご夫婦でそれが出来れば理想的です。

 

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未だ梅雨明けしていないので、小雨決行もやむを得ず、という風にお伝えしておりました。

ずーっと雨予報が出ていたし、実際に午前中も時折降っていましたが、開催時間の1時間程前にはどんどん雲が切れてきて、始めるころには晴れて暑いくらいになりました。

よかった!本当によかったです!(てるてる坊主さんありがとう♡)

 

ディアガーデンの前庭で実演しながらのワークショップ。開催時間には晴れ渡りました。参加者様の日頃の行いが良かったのでしょうね。

 

今回は透かし剪定(夏季剪定)について、重点的に学んでいただくワークショップです。

前置きとして、私が剪定の基本的な事柄や用語の説明をし、その後ほとんどの時間を、職人さんの実技やプロならではの切り方のコツ、使っている道具(あると便利な道具含め)更には道具のメンテナンス方法まで、色々と間近で見ていただきました。

 

コロナ禍では外部であっても念のためマスクをして(白い帽子が馬渕です)

 

では実演の様子をチラッと。(画像は参加者様が送ってくださったもの。撮らなくちゃと思っていたのに話すのに気を取られ、全く撮れてなかった私。本当にありがとうございます)

見本の木は、エゴノキという株立ちの落葉樹です。植えた当時、割と流行っていた木なんですよね。

樹形は割と整っていますが、樹勢が旺盛な木で、幹の太るのも早い。毎春モリモリ芽吹き、夏にはかなり茂ります。

場所が狭いので、数年に一度は幹の代替えをしてコンパクトに保っていますが、樹高は出来るだけ伸ばしていき、そのうち成長を落ち着かせたいと思っています。

職人さんと相談しながら、どのように育てたいか、木の目指す姿を決めておくのも大事なことです。

 

エゴノキを使って枝透かし剪定の実演しました。剪定前の状態です。丸の部分を剪定してみます。

 

職人さん(←のところ)が木の懐に手を入れ、不要な枝をどんどん剪定していきます。数本切っただけなのにスッキリしたのが分かると思います。風通し日当たり良くなりました。

 

職人さんが木に登っている間、参加者様には木が良く見える位置に移動していただきます。そして、職人さんの切る様子を見つつ、私が解説をさせていただきました。

透かし剪定は、懐深くに手を入れて、不要な枝を大きく抜いていくのが、柔らかく整える(ゴツゴツとして見えない)コツです。そのあたり、参加者様には、ご納得いただけたのではないかしら。

 

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なかなかマニアックなワークショップ。職人さん仲間に聞いても、あまり例のないワークショップだそうです。

でも、私は絶対やりたかった、伝えたかったのです。

木の生長のことなどお構いなしに、ただ邪魔だからと、変なところで適当に剪定して、ズバッと切り詰められたりして・・・本来その木が持つ良さが出ていない庭木のいかに多いことでしょう。

そのお庭の持ち主さんが、それでよければいいのです。大きなお世話だとは思いますが。

ちょっとしたコツや、木の生理について、本当に少しだけでもいいので知っていると、木の美しさが引き出され、庭が、ひいては暮らしのクオリティがグンと上がると思います。職人さんに剪定してもらうにしても、どういう風にしたいか、伝えやすくもなるのです。

次いつ出来るか分かりませんが、機会があればまたワークショップを。そのために私自身もっともっと色々な木を見て学ばなければ。

さて、次回のブログは、この日仕上げてもらったディスプレイガーデンの剪定Before&Afterを見て頂きます。

 

 

明日予定通り「植木の剪定ワークショップ」開催します。

ディアガーデンのある近江八幡市では、このところほぼ毎日雨が降っています。

災害にはならないものの、庭の植物にとってはあまりよろしくない状況です。根は水浸しで酸素不足、花や葉にとっては日照不足で光合成が進まず花も咲かない。植え付けたばかりの木や樹勢の弱っている木にとっては、過酷な日々が続きます。

農作物への影響はどうでしょうか。地盤が相当緩んでいるので土砂災害も心配です。

さて、そんな中ではありますが、明日「植木の剪定ワークショップ」は予定通り行います。

 

 

予報では大雨の可能性も伝えられましたが、直前で変わり、曇り一時雨程度に。

せめてワークショップの間だけでも止んでくれたらと願って、てるてる坊主を事務所に吊り下げています (>人<)

 

事務所の窓辺で神通力を発揮している?てるてる坊主。いつも神頼みなワタクシ、でも出来ること全部やっての神頼みです。

 

最近、都市部では感染者が増加傾向で、まだまだ細心の注意をもって生活せねばならないコロナ禍。密を避けて外で行うワークショップです。雨天の時用に、念のためテント設営も考えております。

そんな足元の悪い中、参加くださる方々にとって、有意義な時間になるように。聞いてよかったと思っていただけるよう、色々な情報を盛り込むつもりです。

知識があっても、いざ自分で剪定しようすると、なかなか切れないものです。でも目の前で実際に切っているところを見るという疑似体験をすると変わると思うのです。

そして、何故そう切るのか?何故こう切ってはいけないのか?木の性質を知って切るのと、知らないで切るのとでは違います。そのあたりを分かりやすくお伝えしたいです。

まだ定員には達していませんので、申し込み受け付けております。

詳細、申し込みは→コチラ

一人でも多くの方に、木のことを知ってもらって、庭づくりにお役立ていただければと願っています。ご参加お待ちしております。