鎮静の青花

梅雨の最盛期を迎え、ディスプレイガーデンの前庭では青い花が次々と咲いています。

今の時期主役の秋色アジサイの青に合わせて選んだ花たち、青といっても純粋な青花は滅多になくて、厳密には青紫なのですが。

青や紫の花を見ると、涼しさ・爽快さを感じると同時に、落ち着きを感じます。鎮静効果があるんですね。葉の緑には同じ様に精神を安定させたり身体を癒す効果がありますので、青や紫の花を咲かせる植物を見ると相乗効果でとても心が静まります。

実際、前庭を手入れしているとそんな色の鎮静効果をとても感じます。葉や花の柔らかな感触、湿った土の香りと共に上品なフジバカマの香りが漂って。五感は研ぎ澄まされているのだけれど、心や頭はとても静か。

慌ただしく先の段取りばかりしている私に「今を生きて」と植物が言ったような気がします。

 

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今年は、秋色アジサイ「マジカルシリーズ(ブルー系)」がたくさん花をつけてくれました。

昨年は弱剪定にとどめましたので、樹高葉張りともにこんもり茂って、花芽も沢山ついたみたい。嬉しいな。

 

 

秋色アジサイという品種は元々切り花として作られた品種だそうで、枝が太くしっかりしています。名にあるように花色がシック(秋色)に変化するのも特徴的なのですが、それを愛でようとすると来年の花が少なくなってしまいます。

秋色の花と来年の花付きとを天秤にかけて、色々と試行錯誤してきましたが、今は来年の花付きを優先させて、他のアジサイ同様7月中には切り戻しています。秋色は切り花として僅かですが楽しめています。

 

 

紫陽花は今月中旬には切り戻さねばならないので、お楽しみはあとわずか。思い残すことなく愛でようゾ。

 

 

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フウロ草「ブルーサンライズ」が今年もふんわり咲いて。昨年の眺めとほぼ同じですけれど。

 

ブルーサンライズは黄緑色の葉なので青花が沈んで見えないという素晴らしい品種です。

 

本当にかわいくてねぇ。

 

青系の花は、他にも斑入りのギボウシやサルビア・ネモローサ・カラドンナが見頃です。

そのうちバーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ)も咲くはずなんですが。

 

斑入りの葉のギボウシ。薄紫の花が楚々と咲いて。

 

庭で沈みがちな青を見えるようにするためには、白や淡いグレーなどの背景が欠かせません。

白い穂を上げるグラスも何気に青を目立だせる役目があります。

細かな計算が必要な厄介な青花、でもほとんどの人が好きな色なんですよね。

 

サルビアネモローサ、どんどん咲きますので、しょっちゅう切り戻しています。

 

熱海市で発生した土石流災害に心を痛めています。

熱海は5年前、2016年の夏に旅した場所。災害が起こった場所の近くも通ったように記憶しています。

海と山が近くて青と緑がいっぱいで、急な坂が多い土地という印象が残っています。とても癒されたあの場所がいま酷い状況に…。

行方不明の方の発見が進みますように、そして救助作業や復興作業をされている方々の安全を祈ります。

 

 

アボカド栽培日記&アボカドアイス

相変わらず仕事に忙殺されている日々ですが、ちょっと息抜きに「そういえばブログに書いてなかったな・・・」と思い出したネタを書きます。

話は2年程前にさかのぼります。

ある日スーパーで何気に買ったアボカドを食べようと割ってみると、それはそれは立派な種が入っていました。直径5cm程ありましたでしょうか。丸々として生命力溢れています。

日常的にリボベジ(→※)している私は「これは芽が出る」と本能的に察知。もしかしたら観葉植物として飾れるかもと、面白半分で育ててみることにしました。

※リボベジとは、リボーンベジタブル(Reborn Vegetable)の略で再生野菜のこと。 捨ててしまう野菜の根やヘタの部分を水につけたり、植えたりして再び育てることです。

 

まずは、根の出る方を下にして、種が少し浸かる程度の水を張った器にセット。

水が切れないよう、また濁らないように気を付けながら様子を見ていました。

 

2019年4月。窓辺に置いて栽培スタートです。「アボカドちゃん、芽を出して」と声を掛けながら。

 

始めのひと月は何も変化がなくて「この種、生きてるんかな?」「やっぱりあかんのかな?」って気をもみました。

でも腐ってもなさそうなので、引き続き置いておくことに。

それからしばらくして、水を変えるとき何気に見ると、形が微妙に変わっていて突起が出来ていました。

 

2019年6月。水に漬けていた方を見ると、なんか出てきそうな突起がありました。

 

「こ、これは根が出るかも!」「生きているみたい、良かった~」

気を良くして、根が伸びやすいように器を変えてあげました。

 

2019年7月。種が割れて、白い根が伸びてきました。種の中に芽らしきものも確認できます。この頃、アボカドちゃんはもうペット状態です。

 

順調に育ってたそんなある日、やらかしました。

水を変えるとき、うっかり床に種を落としてしまったのです。

それで真っ二つに割れてしまいました。・・・あぁ、私ったら何で落とすかなぁ(泣)

もうどうしようもないんだけど「アボカドちゃん、ごめんな、ごめんな」って謝り倒したっけ。

 

2019年7月。折角ここまで育てたのに割ってしまった(´;ω;`) もうダメかもと落ち込んだ日。

 

気を取り直してよく見ると、とってもきれいに割れています。不幸中の幸いというか?芽も根も全く傷ついていません。

ダメ元で土に植えることにしました。

今ついている芽は種の養分を半分しかもらえないけれども、根がでているのだから後は土の養分で何とかなるんじゃないか???ここは種の生命力を信じて出来る限りサポートしようと思いました。

それから2ヶ月↓

 

2019年9月。芽がここまで伸びました。割れた半分からも芽が出てくるかと思って植えてみたけれど、こちらからは何も出ませんでした。

 

 

種の力が苦境を乗り越え見事に成長していきました。

「アボカドちゃん、凄いねぇ」諦めなくて良かったです。

ここまでくるとあとは水遣りをするだけ。霜が降りるまで外で育てました。

 

2020年10月。だいぶ茎が太くなってきました。種は役目を終えて干からびています。

 

育て始めてから2年たった現在、樹高1m程(鉢込み)までに成長しました。

葉が垂れてくると水切れのサイン。たっぷりあげると葉は上向き、ピンピンになって機嫌よさげです。

 

どう?観葉植物っぽいでしょ?

 

スーパーで買ったアボカドの種を植えたら、本当に観葉植物として飾れるまでに育ちました。

途中割ったりしたけれど、病気や成長不良とか異常なところもなく、ただ水遣るだけで育ったので丈夫な植物だと思います。

これを庭に植えて上手くすると、実がなるかもしれませんが、巨大になるらしい。一般の家庭では絶対に植えてはいけない部類の木、やめておきましょう。でも観葉植物としてはなかなか素敵で、元手もかからないのでおススメです。

それで、このアボカドちゃんなんですが・・・実はもう我が家にはいません。

一人暮らしを始めた姪の慰めになるといいなと思いプレゼントしました。ファースト観葉植物として、ちょうどいい大きさ、丈夫さです。順調に育ったら、剪定とか鉢増しとか、またアドバイスしようと思います。

 

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アボカドネタでもうひとつ。

最近ハマっている美味しいアイスのレシピをご紹介します。伝説の家政婦志麻さんのレシピを参考にしました。

アボカド好きにはたまらない美味しさ、超おススメです。

 

アボカドアイスの材料。アボカド、ハチミツ、レモン汁少々。たったこれだけ。

 

(材料)

1.アボカド2個

2.アボカド1個につきハチミツ大さじ2~3

3.レモン汁少々(なくてもよいかも?私は欲しい派です)

(作り方)

1.アボカドの種を取り、粗く刻んでから、フードプロセッサーにかける。

2.ハチミツ、レモン汁を加え滑らかになるまで攪拌。

3.保存容器に平らに広げて冷凍庫で凍らせる。

簡単なのに、卵や乳製品を入れていないのに、ねっとり滑らかなアイスが出来ます。ハチミツはたっぷりと。甘めの方がデザートらしくて美味しいです。

 

アボカドアイス。色もそのままでとても綺麗。

 

シンプル&リッチ&ヘルシーなスイーツ。いつも夕食のデザートとしていただきます。こういうの、ちょっとあるだけで満たされます。

 

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そうこうしているうちに七十二候は芒種の末候「梅子黄(うめのみきばむ)」を迎えました。梅仕事の時期です。

これはディアガーデンがいくら忙しかろうが、どうしてもやりたい仕事。

折角順調に貯まりつつある梅干しのストックを今年で切らす訳には参りません。という訳で、再来年以降に食べる梅を今年漬けます。

 

ただいま絶賛追熟中。甘酸っぱい香りが部屋中に漂って幸せ。

 

 

雨上がりの庭で-蓑虫とバラと

今朝は久しぶりに晴れました。

気持ち良く起きて、早くから前庭の掃除をしたり、バルコニーで重たげに咲いているバラを摘んで部屋に飾ったり。

朝食と家事を済ませ、仕事に取り掛かる前にテラスでお茶でもしようと軽い気持ちで出てみたら、雨降りの日には見えないものがクッキリと見えました。

虫たちです。

テラスの生垣にスギドクガが付くのは毎年のことなので、彼らにはそんなに驚きません。アシナガバチが捕食してくれるし「そのうち捕ればいいや」位な気持ちです。問題は庭の一番奥の目立たない場所で揺れてる蓑虫でした。

それが・・・虫を怖くも何とも思わない私が思わず「ヒッ・・・(゚∀゚)」って、固まってしまうほどの量でした。

大量繁殖していたのは敷地の東の端。朝日がサンサン、日中は涼しくて、お隣さんの物置がさりげなく雨風をしのいでくれるような場所です。手前にモミジを植えているので、私の目が届きにくい場所でもありました。

 

レイランドヒノキの生垣。クリスマスのオーナメントか?!ってツッコミ入れる程、蓑虫がビッシリ。ちょっとしたコロニー状態です。この面は、いつも見ているテラス側ではなくお隣さん側から見える面なので、ここまで育つまで全く気づきませんでした。

 

手遅れ感は否めませんが、いま取らないとまた産卵され更に増えてしまいます。というわけで、仕事前の優雅なティータイムのはずが、急遽、虫捕りをすることに。

庭を持つって、こういうことよね(苦笑)

蓑虫は動きが鈍く毒虫でもありません。蓑があるので農薬が効きにくい代わりに、手で楽々捕れます。小一時間で見えているものは全て捕りました。2、3百匹はあったかしら。エグいので撮影はなしね。

ディスプレイガーデンで時々大発生する蓑虫。またしばらく攻防が続きそうです。向こうは繁殖するのに命を燃やしているので、勝てるはずもないのだけれど、庭の植物に悪影響が出ないよう折り合いをつけていくしかないですね。

皆様も雨上がりの庭で害虫がいないか点検してみてください。

そして貴重な梅雨の晴れ間にしっかり対処しておきましょうね。

 

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最後に。

私が手塩にかけた和バラ「葵」の一番花をご覧ください。

房咲きなので、茎を数本まとめるだけで、華やかなブーケになります。

 

和バラ「葵」。地元滋賀県の育種家国枝啓司氏作のバラです。

 

「あおい」は香りが少ない分、花持ちが非常に良い品種です。咲き始めは小豆色を帯びていて、しだいにピンクになり、咲き終わりは紫色っぽく変化します。どの時期もとてもとても美しいバラです。

 

香りがよい「シャンテ・ロゼ・ミサト」も育ててるのですが、こちらは飾っても数日で散ってしまいます。

散ってなお美しい花びらは十分芳しく捨てるに忍びません。そっと集めて小さな器に盛り置いておくと、ルームフレグランスばりに香ってくれます。

 

バラは花びらが香るので、散ってしまってもこうして花びらを集めて香りを楽しんでいます。

 

このように美しく咲かせるまでに、そういえば、虫との攻防も少々ありましたっけ。

4月頃だったか、アブラムシがついていましたので、手で潰しました(^m^ オホホ

もちろん素手ではありませんよ。

素手ではないけれど、虫を握りつぶしたり踏みつぶしたり、そんなエグイことを表情ひとつ変えずに出来るようになりました。

庭を持つって、こういうことよね(←何回ゆーねん)

 

 

統計史上最も早い梅雨入り

数日前のブログで「今年は梅雨入りが早そう」って書いた直後に梅雨入りしてしまいました。

九州北部、四国、中国地方は15日(土)。近畿、東海各地は16日(日)と、平年より3週間も早い梅雨入りとなりました。四国と近畿は統計史上最も早いそうです。

そう、今はまだ5月ですよ、5月!!!

日差しがキラキラと眩しく、花が咲き乱れ、風薫る5月なのに…外はなんて暗いんだ(◞‸◟)

 

今朝の事務所。外は雨、薄暗いので灯りをつけています。摘みたてのバラの香りとバルミューダスピーカーから流れるBGMに何とか気持ちを救われて。

 

 

「梅雨前に終えて欲しい」と希望されていた剪定のお仕事がいくつかあって、「今年の梅雨入りが早いそうだから早めにしよう。5月中に回れば何とか大丈夫だろう」と今週から来週にかけて準備をしていました。でもまさか3週間も早く梅雨入りするなんて。先月の段階でこれほど早いなんて予想、出てませんでしたよね?今となってはもうどうしようもないのですが、申し訳ないです。

今後、庭の植物や農作物に悪影響を及ぼすのは間違いありません。日照不足による成長阻害、病気の発生や根腐れが増え、野菜の価格も高騰するでしょう。長雨による災害も起こる可能性大です。

そういえば昨年の梅雨は記録的に遅い梅雨明け&記録的な雨量となり、かなり戸惑った記憶があります。今後、梅雨明けが平年通りでも異常に長い梅雨になり、入りに比例して早く明ければ異常に長い夏が待っています。どっちに転んでも良いことはなさそう。

 

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とはいえ、天に向かっていくら文句を言っても仕方がないので、何とか気持ちを切り替えて明るく参りましょう。

庭の長雨対策として出来ることは、

  • 湿気や蒸れ対策として、茂っている部分を透かし剪定してみる。
  • 鉢植えは時々軒下に移動してみる。
  • これから植えるのなら水はけのよい土の状態をつくり浅めに植える。
  • 雨の止み間に庭の点検をして早めに対処する。

「こんな年もあるさ」と何事も完璧を目指さず、花は少なくとも、株がそこそこ健康であればよしとしましょう。

そうそう、雨の日ならではのいいこともありますよ。

土砂降りの日は水が地面や物に触れてはじけた時にマイナスイオンが発生するそうですから、素敵な雨具を身に着けて散歩に出るのも良いかもしれません。

水には浄化パワーがありますので、イやな事があったとき水に打たれるとスッキリします。(冷えないように注意。ずぶ濡れにはなってという意味ではありません)

雨でなくとも勢いよくシャワーを浴びたり、外出先ではシャワーの代わりに手洗いを。

コロナ対策で手はしょちゅう洗っているけれど、この場合はイヤな気持ちを洗い流すイメージをもって洗いましょう。肘まで洗うと効果がアップするそうです。

お試しあれ♡

 

 

今年は短い?初夏のキラキラ時間

公私とも怒涛の忙しさで必要に迫られ出ずっぱりの5月初旬。

体重が3kg近く落ちて疲れがピークに達した昨日、強制的にゆっくり出来るように・・・と、美容院に駆け込みました。髪をバッサリ切って、馴染みのヘアスタイリストさんに愚痴を聞いてもらい、お陰で頭も気持ちも軽くなりました。Nさん、いつもありがとうございます。

というわけで、また今日から頑張ります(^-^)

 

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そして、ふと気が付けばディスプレイガーデンの植物たちはモリモリに。

 

ディアガーデンの前庭の様子。北向きなので日陰の時間帯が多いのですが諸々健気に咲いてくれます。手前、サルビア・ネモローサとオレンジのヒューケラが特にきれいです。

 

ディスプレイガーデンは毎年同じなようで、実は少しづつ変化しています。その年の状態を見て、より育ちそうな場所に配置替えしたり、新しい植物を植えたりしていて、その成果をいま確認しています。

例えばあちこちに植えていたアスチルベ、想像以上にナチュラルでグラス類とかの草に馴染み過ぎていたので、一か所に固めて存在感を強調してみました。

 

アスチルベ「ビジョン・インフェルノ」。2年目の株、固めて植えたので花茎も増えて見えます。もう少ししたら咲きそう。足元の黄金葉のフウロソウとのコントラストも計算して。

 

看板下の花壇では、オキザリスが他の植物を追い込むまでに増えてしまったので、かなり処分しました。でも細かな球根は全て取り除けるものではありません。残っている部分がピンクの花を咲かせています。

ゼロイチで考えると何事も疲れますし、除草剤は撒きたくないので、これからもゆるく付き合ってくことになりそう。

 

手前はコバノズイナ、奥の空色の花は丁子草。低く咲いたピンクの花はオキザリス。花壇の外にまで蔓延って取り切れません(泣)

 

こちらは新顔。テラスで初めて育てるアストランティアです。スノースターという品種。こういう楚々とした花が好きで^^

 

いまディスプレイガーデンでは、他にエゴノキが咲いて、バラも咲いて、アジサイの蕾もたくさん上がっています。

今年は梅雨入りが早そうなので、初夏の晴れ間のキラキラした時間を見逃さないようにしたいですね。

 

GWステイホームのお供

今年のGWは初日からあいにくの雨模様。

緊急事態宣言が出ている県もあることですし、みなステイホームかと思いきや、旅行や近距離移動などは結構あるようで…。ここ滋賀県では他府県から来られるキャンパー対策として公園閉鎖がGW間際に決まったりと、相変わらず対策は後手後手。前から予想できたであろうにと、何だかモヤモヤしちゃう。

そんな私のGWは遊びに出掛ける予定はなくて、半分以上は仕事で、残りは身内の引っ越しの手伝いで終わりそうです。

 

28-29日にかけては終日降っていたので、テラスにインテリアで飾っているグリーンを出して雨にあてていました。

 

植物にとっては恵の雨。水道水とは比べ物にならない程エネルギーを持っています。

 

そんなわけで事務所で少しでも気分よく過ごせるように、大きなアレンジメントを自分にプレゼントしました。

これをお供にステイホーム。

 

事務所にビバーナム「スノーボール」を飾りました。

 

爽やかなグリーンの花がゴージャス!気分上がります。

 

コロナ禍2年目となる今年は、寝室のインテリアを見直す予定。

ステイホームも長引くと色々と変えたくなりますよね~。新しいレイアウトや家具のことを考えるだけで、ワクワクしています。

秋までには仕上げたいなー。

 

苗を買う時、植える時のちょっとしたアイデア

あちこちで桜の開花が始まりましたね。

今は春の庭仕事に向けて準備をしておく時期です。

ご存知ですか?桜の開花は種まきの合図でもあります。雑草対策は今頑張っておけば、後々苦労しなくて済みますよ。(参考記事→コチラ

4月に入ると新しい苗も植えられますので、いまのうちに購入しておくといいですね。

今日は、苗を買うときや買った苗を植えるときの、ちょっとしたアイデアを書きます。

 

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苗を買うときは、どうしてもどんな花がいつ頃咲くのかを重視しがちです。一年草ならばそれは重要なことかもしれません。

しかし宿根草ならば、重視すべきは草姿。どのような形の葉なのか、葉の色なのか、どのくらい伸びるのか、そういう点をふまえて買うことをおすすめします。宿根草の場合、花期は大抵1~2カ月程。殆どは葉っぱだけの時期の方が多いからです。

草姿に変化を付けて植えると、花がない時期でも花壇は見応えのあるものになるでしょう。花が咲けば、より一層輝くのは言うまでもありませんね。花は咲く時期と色さえ押さえておけばまず失敗しません。

 

ディアガーデンの前庭、昨年5月の様子です。葉にバリエーションを持たせて植えています。日当たりが悪い場所なので、咲いても暑苦しくもなく自然風。

 

お金に余裕がないときは、1種類の花に持ち金をつぎ込んで大量に咲かせてみると、それはそれは豊かな気持ちになります。シンプルで統一感がありながら、とても印象的な庭となるでしょう。

一年草なら1ポット100円程。パレットで買うと、もっとお安く手に入ると思います。

 

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次に植えるときのアイデアです。

宿根草でも例えば2株植えるところ、ちょっと広めに場所を取り5,6株植えてみる。ボリュームのインパクトと共に、万が一、一つ二つ上手く育たなくても、残った株があるので、他から補う必要がないという利点もあります。

それから初めて植える苗は、庭の異なる場所、最低でも3カ所程に植えてみて一番咲くところを探します。

植物が喜んで育つ場所をみつけてやるのが、ガーデニングのコツ。セオリー通りでないこともあるので、自分の庭ではどうなのか?試行錯誤しても、きっといい経験になります。

 

同じくディアガーデンの前庭昨年の5月の様子。手前の青いサルビアは、前庭の色々な場所に植えてみて、この場所が一番喜んで咲いてくれることを確認。今年もここで元気に育ってくれるでしょう。

 

いくら好きでも、その場所で上手く育たなければ植物も気の毒というもの。

そこで喜んで育つ植物を選ぶ方が大事です。

美しい庭への近道です。

 

 

庭の花を根洗いして

ディスプレイガーデンのあちこちで低木や宿根草の芽吹きが見られるようになりました。

高木の芽はかなり膨らんでいますが、まだ固さがあります。シンボルツリーのアオダモに至ってはそんな様子もなくて、例年通り一番最後になりそうです。

それから、いま咲いているのは低木の花。沈丁花や斑入りサカキ、もう終わりそうな数寄屋侘助椿です。宿根草はクリスマスローズやスミレなど。

これらの中のいずれかの香りが風にのって鼻先に届くことがあります。

冬の空気に花の香りはありませんから、こうして次第に花の香りの空気が漂い始めると春を感じます。

 

ニオイスミレが咲いています。甘いというよりスッキリした香り。

 

特別な香りをもっと身近に感じたくて、今の時期よくインテリアに取り入れています。

根を付けたままそっと掘り取ってきれいに洗い、乾燥しないよう苔に水を含ませカバーして活けるのです。

この方法は根洗いと言い、球根でも素敵に飾れます。

インテリアとしてしばらく楽しんだら、また庭に返しますので、株が減ることもありません。

 

昔作ったアレンジ。庭のニオイスミレを根洗いして飾っていました。こんなに小さくても部屋いっぱいに春の香りが広がります。

 

鉢で育てているバラの害虫(コガネムシの幼虫)対策として、一緒に植えこんでいる水仙もいまちょうど満開です。

幾つかそおっと抜き根洗いして飾ります。そして花が終わったら葉をつけたまま再びバラの鉢に戻します。毎年この繰り返しですが球根が痛むこともありません。コンパニオンプランツとしてまた活躍してくれます。

毎冬土を変えているのですが、水仙を植えてから、コガネムシの幼虫は一切見なくなりました。本当です。コンパニオンプランツの力、実感しています。

 

水仙の根洗い。ガラスの器に入れるとテラリウムっぽい。清潔感もあります。

 

水仙の茎はか細く倒れやすいので、スッポリと包む大きなガラスの器が合います。球根の乾燥防止と水分補給のために水苔を敷いています。

 

こちらは花生けの仕事より。原種系かな?丈の低いチューリップ。球根が付いたものを仕入れました。アンティークのピューターの器にグリーンの山苔を敷いて。

 

春の球根植物といえばチューリップ。

この頃は球根付きのチューリップも花屋さんで見かけます。もし出会ったら、ぜひ根洗いの要領で飾ってみてください。見違えます。

まぁね、球根付きでなくても、可愛らしくて買っちゃいますけれど~。

 

茎のしなやかさを生かしてチューリップを活ける。春待ちのリビングダイニングです。

 

買ったときは蕾。全体的に淡いグリーンで先がほんのりピンクでした。咲き進むにつれてピンク勝ちになってきましたよ。

 

たまにヘコむことがありますが、花を見たり、触ったりしていると自然と力が抜けて口元が緩みます。

本当言うと全く笑う気分じゃなくて、なんだったら泣きたいくらいなのだけれど、花の前で不機嫌のままでいるなんてこと、私には出来ないみたいです。

嫌なものを吐き出して、花の香りで身体いっぱい満たすんだ。

 

シンビジュームの花、桃江さんのこと。

 

何年か越しでシンビジュームが咲きました。

いただいたのはもうずいぶん前。幾度となく枯らしそうになりつつも何とか生きていた株が、ようやく花芽をつけた時、とても嬉しかったな。

この鉢がある場所に来るといつも「可愛い、可愛い」と言いながら花を見ています。ガーデニングって何年やっていても、花を咲かせることが出来た時は新鮮な感動が味わえますね。

昨年夏しょっちゅう液肥を遣っていたのが効いたみたいです。水遣り毎にうすーく混ぜていました。これまでも液肥は遣っていたつもりでしたが、全然効いていなかったよう。

濃さより回数かなと思います。

 

品種は分かりませんが、丸い花の形や優しい色合いが好きです。癒されます。

 

 

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話は変わって。

今朝の新聞で、美術家の篠田桃江さんが亡くなられたのを知りました。

107歳・・・あぁとうとう。

訃報の記事を読んで一番にそう感じ茫然としてしまいました。何だかずっーとおられるような気がしていたので。

作品やエッセイ、時折出演されるNHKのドキュメンタリー番組などを拝見するだけでしたが、私の憧れの方でした。まだまだ描きたいと思われていたでしょうが、天寿を全うされましたよね。清々と天に昇られたんじゃないかと思います。

彼女のお言葉で色々と書き留めている中から、ひとつご紹介します。

用を足していない時間というのは、その人の素が出ます。その人の実像は、何もしていない状態に表れます。でも、何かをやるときになったら、こういうこともできる、ああいうこともできる、という可能性を持っています。

人はいつも何かに対応しているというのでは、一種の機械です。ただ、何かの用を足しているにすぎません。無用の時間、用を足していない時間を持つことは、非常に大事なことだと思います。

仕事が少ないとき、漠然とですが、投資だと思って色々とやっていた自分を励ましてくれた言葉です。

彼女を偲んで、エッセイを読み返してみようと思います。

 

 

植木選び ー 庭づくりには時間がかかるという話

来月から造園工事が始まるお宅の植木を仕入れに、お客様を誘って行って来ました。

今の時期は葉を落とした木がほとんどですから、枝姿が良く見えて分かりやすいです。一見枯れ枝のようですが、よくよく見ると、梢はうっすらと赤く色づいていたり、ぷっくりと芽を膨らませていたりして、それらが晴天の空に向かって伸びている様はとても力強いものでした。

ちょうど梅も咲いていて、ちょっとした花見気分です。

 

畑には梅の木もたくさん。ちょうど花盛りで良い香りを振りまいていました。春らしい淡い青空に映えること!

 

ディアガーデンでは植木を仕入れる際、お客様に「よろしければ一緒に選びに行きませんか?」とお声かけしています。「分からないので全てお任せします」という方もいらっしゃいますが、ほとんどの方は「行きたいです!」と言って下さいます。

色々な植木を一度に見るって、しかもそれがホームセンターの売り場に並んでいるような小さな木ではなく、背丈を優に超える木ばかりなのですから、とても珍しい体験のようです。

私は庭をお作りすることだけが仕事とは思ってなくて、他で出来ない体験や植物の新しい知識なども併せてご提供できればと思っています。庭づくりの過程ひとつひとつを楽しむこと、それはモノづくりの醍醐味と言っていいでしょう。

選ぶ際は、もちろん予算もありますし私もアドバイスをしつつですが、最終的にはお客様が納得された木に決めます。その方がその木に対して愛着が増すだろうなと思うからです。

 

選んだ木をお客様と囲んで。木の性質、どんなふうに成長するのか、お手入れ方法なども併せてお話するので結構時間が掛かってしまいます。

 

仕入れ先の畑にある木は、背を優に超えると書きましたが、今回のお客様におススメしたのは2~3m程の木ばかり。この位だとまだ若木で幹も細い。値段もお手頃です。

「3年経てばそろそろ剪定を、5年~10年も経てばある程度の景色が出来ますよ」とお伝えしたところ「その時まで生きてるかな?」と冗談交じりにご返答が・・・(^^;

大きな木を植えると、いきなり庭が完成したようにも見えて迫力満点です。でもその分根鉢も大きいので、ちゃんと水遣りをしないと枯れる恐れがあります。大型の台風が来たら倒れないか心配になりますし、剪定するにも手が届きません。

商業施設や建物にボリュームがある場合は、バランスを考えて、大き目の木をおススメすることはあります。しかし個人邸の場合、そして初めてお庭を作る場合は、若木を植える方が良いのではと思います。

初めはひょろひょろと物足りないかもしれませんが、負担が軽くていいのです。それを自然に生長させて、時間をかけて眺めを作っていく。その場にあった眺めになることは間違いなしです。

 

建築のデザインに合わせて選んだ1本立ちのモミジ。枝が白線のようにカッコよく広がっていて、場に絶対合うと思いました。

 

時間が掛かると言えばもうひとつ。

仕入先の畑にある木は、予め太い根は切られコンパクトに整えられていて、その先から新しい根も出ています。草花でいうポット苗のような状態ですので、割と小さな植穴で済み、適切に植えれば根付きます。

でも庭に元々ある木を別の場所に植え替える場合はこうはいきません。出来れば予め太い根を切ってそこから新たに根を出させてから(根回しという)、根についている土を崩さぬよう丁寧に養生して(根巻きという)移動し、大きな植穴を掘りそっと植え付けます。大きな支柱もするので元より嵩が高くなってしまいます。

文章で書くとあっという間な感じですが、実際は何か月もかかります。枯らさぬよう植え付けるには、時間はたくさんかける方がいいのです。これを力業で1日でする場合もあり、上手く根付いたとしても樹勢をかなり落としてしまいます。

ですから移植を考えるなら、いっそ伐採伐根して、新しい木を植えた方が確実で安く済みます。でも長く付き合ってきた木をバッサリと切り捨てるなんて、気持ち的には簡単ではありませんよね。分かります。

木の移植には時間もお金も掛かると覚えてていただき、出来ればそのままでいられるように、住宅の設計なり庭の設計を進めてください。

 

苔もいろいろな種類が手に入ります。これは砂苔。モフモフしていい感じ。一般的な庭では杉苔よりこちらがオススメ。ハイゴケも育てやすいです。

 

このように、一個人邸でも庭作りには時間がかかります。

モチベーションを維持しながら何代もかかって出来たのが名園と呼ばれるものでしょう。桂離宮しかり、兼六園、小石川後楽園なども何代目かで完成しています。

東京の清澄庭園は、元は江戸の豪商の屋敷跡の一部だそうで、荒廃していたこの邸地を買い取り庭園造成を計画したのが岩崎弥太郎です。しかしは弥太郎は庭作り半ばで亡くなり、それを弟弥之助が完成、次の久弥は風格を高め、関東大震災ののち東京都に寄付します。

1代目が自前で作り2代目が充実させ3代目が公共に贈るという見事なリレー。アッパレ!ですよね。3代続く財力もさることながら庭にかける気持ちね。

最後は話が大きくなり過ぎました (^^;