モダンなモルタル製ボウル

新しく誂えたモダンなモルタル製のボウル。

無機質で静かな佇まいがとても気にっています。

 

 

何かを盛ってもいいし、そのままでもオブジェになります。

直径30cmほど、持つとずっしりとしていますが過剰に重くもなく、丁度いい大きさです。

 

事務所のカウンターに飾りました。

 

すべすべの肌、でもピンホールや色むらなどもあって、それがいい味になっています。

 

実はこれ、連休中に夫と一緒に作りました。というか、私は口で言うだけで、作業したのはほとんど夫です。

現場で使わなかったセメントの小袋(4kg)、そのまま物置きに放置してると、そのうち袋が劣化して変に固まってしまいそう。処分したくて、時間が出来たら何か作るつもりだったのが、ようやくです。

 

型枠になる大小のプラスティックボウルを用意。セメントを練るバケツは後始末しやすいようにビニール袋で覆っておく。

 

材料は手近で揃うものばかりで工程もシンプル。意外と簡単に出来ます。

まずは型枠。お気づきでしょうか?このボウルの型枠、実は洗面器です。ダイソーで買いました。1回打設したら多分もう使えないかも。だから100均で十分かなと。

最初はキッチン用のボウルがいいと思っていましたが、実際に見ると、注ぎ口がついていたりと変に工夫されていて使えません。プレーンなデザインでセメント4kgが使い切れるちょうどいい大きさ、しかもサイズ違いがあるのが、洗面器だったという訳です。

本当言うと、もうちょっと円錐に近いシュッとした型が良かったのだけれど、そんな都合良く手に入りませんよね〜。

 

ボウルの裏面に少しだけ台が付いていました。この形が残るのが嫌でサンダーで削り取っているところ。

 

上手く型が外れないと、割れたり表面が荒れたりします。

今回は念のため、型枠の表面に離型剤としてチェーン専用の潤滑油(CRE 「チェーンルブ」)を薄く塗っておきました。青い色をしていますが、仕上がりに影響はありません。

結論から言うと、気持ちいくらいスムーズに脱型出来まして、もしかしたら離型剤がなくても外れたような気もします。

 

セメントを練る。配合の目安は袋に書かれてあります。今回は4㎏に対して水900cc入れました。若干シャバシャバ気味。手が荒れるので必ずビニール手袋着用して。

 

大きな方の型にセメントを流し込み、小さな方の型で挟む。圧で浮いてくるので砂利で重石をします。置いたときに安定するよう底は厚めにしつつ芯を合わせて据えるのがちょっと難しい。

 

1日経って脱型。するんと型が外れて気持ちいい。芯があまりズレていなくてホッとしました。このあと縁のガタガタとざらつきをサンダーで整え、少し乾かして完成です。

 

ガーデンデザイナーが鉢じゃなくて何故ボウルを作るの?と言われそうですが。

セメント系の鉢は、アルカリ中和処理も必要で多少手間がかかります。それに、お洒落な既製品がたくさん出回っていますから、敢えて作る意味がないように思いまして。その点、セメント系のインテリアボウルはあまり見かけないなーと思って。

 

画像ではドライフラワーを置いています。エアープランツや(直接ふれないようにして)苔玉を置いてもカッコいい。季節の室礼などにも利用できそう。

 

 

 

日本人に人気の美術館ランキング2020(トリップアドバイザー㈱選)

美術館が大好きなワタクシ。今年、楽しみにしていた展覧会は、コロナ禍、軒並み延期もしくは未定に。年始めは「今年もいろいろな美術展を回って感性をチャージします!」なんて息巻いていたのにな。

美術館好きは、旅先でも必ず1館は訪れる程なのですが、それも今年はひとつも行けていないのは・・・まぁ仕方ありませんね。

それでも現在、ほとんどの美術館は、予約を前提に見せていただけるようになりました。恐る恐るですが、感染対策をしっかりして!そろそろ行ってみようかしら。

なーんて考えている折、たまたま、トリップアドバイザー(株)による「旅好きが選ぶ!日本人に人気の美術館ランキング2020」を見ました。

過去1年間にトリップアドバイザー上に投稿された口コミをもとにランキングされています。ざっと抜粋しますと。

 

1位:ポーラ美術館/神奈川県箱根町(

2位:大塚国際美術館/徳島県鳴門市

3位:足立美術館/島根県安来市(

4位:松本市美術館/長野県松本市

5位:ミホ ミュージアム/滋賀県甲賀市(※)

6位:大阪市立東洋陶磁美術館/大阪府大阪市

7位:ひろしま美術館/広島県広島市

8位:国立新美術館/東京都港区(

9位:十和田市現代美術館/青森県十和田市

10位:三鷹の森ジブリ美術館/東京都三鷹市

11 位 大原美術館/岡山県倉敷市(※)

12 位 東京都庭園美術館/東京都港区

13 位 MOA美術館/静岡県熱海市(

14 位 横須賀美術館/神奈川県横須賀市

15 位 富山市 ガラス美術館/富山県富山市

16 位(初)地中美術館/香川県直島町

17 位 箱根彫刻の森美術館/神奈川県箱根町

18 位 根津美術館/東京都港区(

19 位(初)佐川美術館/滋賀県守山市(

20 位 国立西洋美術館/東京都台東区(

 

なるほど。メジャーなところに混じって地方の味のある美術館がランクインしているところがニクイ。皆様の贔屓の美術館、もしくは行ったことのある美術館はランクインしていましたか?

このベスト20の内、私が訪れたことがある美術館を数えてみたら、9館ありました。(※)印の美術館がそうで、ブログを書き始めて以降に訪れたところは、備忘録兼ねて記事にしています。seesaaブログ時代の回も混じっていますが、リンクを貼っておきましたのでよろしければ。

 

根津美術館内の庭園。都心に広大なスケールの庭があり驚きます。この静けさたるや、素晴らしい。

 

美術館はその展示もさることながら、建築や庭園、非日常的でありながら品のある空間、落ち着いた雰囲気にも強く惹きつけられます。ずっといられる、ここに住みたいと何度思ったことか。

ランキングで注目すべきは、滋賀県の美術館が2館も選ばれていることです。住んでいる者としては、なんだか光栄です(笑)

佐川美術館は近いので、過去何度も行っていて、ブログで取り上げたのはナント4回。自分でもビックリですが、大好きな美術館なので。中でも紹介記事的な回のリンクを貼っています。

 

水庭に浮かぶモダンな建物の佐川美術館。琵琶湖を模したようなヨシが生茂る庭もあり。日本画家・平山郁夫先生、彫刻家・佐藤忠良先生、陶芸家・樂吉左衞門先生の作品を収蔵。ユニークな視点で開催される企画展も楽しみ。

 

そしてそして、

5位のミホミュージアムですが、本来なら春に開催予定だった特別展がようやく、ようやく、ようやくーーーっ、9月1日から予約形式で始まります!

この日を待ってました~(´;ω;`)ウゥゥ

事前予約制による秋季特別展
MIHO MUSEUMコレクションの形成:日本絵画を中心に

 

早速予約したのは言うまでもありません(笑)コロナ対策を万全にし感染に気を付けて行って参ります。

それはそうと、ミホミュージアムへは、これまで何回も訪れているのに、未だブログには書いていませんでした。あれ?何でかしら?今度は書きますね。

 

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コロナ禍の旅行は、各々のお考えにもよると思うのですが、私自身はまだ心から楽しめる雰囲気ではなく、行けません。

これから行けるとしたら、東京都庭園美術館と地中美術館に行ってみたい。東京都庭園美術館は、行こうとした時ちょうど改装中で諦めたので。

このランキングを見ながら、夢を膨らませています。

 

新春若冲詣&2020年見たい展覧会

久しぶりに若冲に会ってきました。

琳派贔屓なワタクシ、今年初めての美術鑑賞が若冲とは、何とも嬉しい♡

京都の若冲とゆかりの寺-いのちの輝き-

 

高島屋京都店で開催中です。2月は大阪店、3月は日本橋店、4月は横浜店と巡回。

 

出展の半分弱は、行きつけの美術館である細見美術館の所蔵品なので、再会を喜びながら鑑賞しました。何度見ても見飽きることはありません。

名刹古寺を訪れずともその所蔵品を一気に観られたことや、若冲が下絵を描いたとされる版画を観られたことが良かったです。特に版画はねー、黒背景で超モダン。やっぱりめちゃめちゃカッコいい。これだけでも一見の価値あり!です。

生き物や自然を描くことが多かった若冲ですが、今展覧会では仏画や人物画も多く見応えありました。特に「釈迦三尊像」はその大きさと緻密な描写、色彩の豊かさ、もう全てにおいて圧倒されました。

 

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さて今年もいろいろな美術展を回って感性をチャージします!

近場で興味のある展覧会をいくつか、備忘録も兼ねてご紹介します。

 

  • 来月ハルカスに行くかもしれないのでついでに見るかも。話題になってる展覧会です。あまり興味はないけれども怖いもの見たさ的な。

カラバッジョ展」 あべのハルカス美術館:2019年12月26日(木)- 2020年2月16日(日)

 

記念展は「杉本博司 瑠璃の浄土」。リニューアルした建築デザインや庭園、庭園中に展示される硝子茶室「聞鳥庵」(ベネツィアやヴェルサイユ宮殿での展示を経ていよいよ日本初上陸)を見るのが楽しみ。

 

  • その杉本博司氏関連で細見美術館で開催予定の表具の展覧会。いつか自分の書を表装する時のために数寄者杉本氏のセンスを学びたい。

飄々表具 -杉本博司の表具表現世界-展」:2020年4月4日(土)- 6月21日(日)

 

  • 地元で2番目に好きな美術館MIHOミュージアムで、何年ぶりかしら?若冲の「象と鯨図屏風」に会えるかも?!

MIHO MUSEUMコレクションの形成-日本絵画を中心に」:3月14日(土) – 6月7日(日)

 

  • 昨年10月にオープンした嵯峨野の新名所・福田美術館。まだ行けていないので桜の頃にでも。若冲詣は続くよ、どこまでも!

若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ」:3月20日(金) – 6月21日(日)

 

うーん。今年もやっぱり日本美術に偏りそう・・・(-“-)

 

 

奈良・正倉院展へ

文化の日を挟んだ三連休、どう過ごされましたか?

私はちょこっと奈良へ行ってまいりました(^^*

連休初日だったので混むかもと電車で。近江八幡からですと京都で近鉄に乗り換えて、特急なら1時間半、急行でも2時間かかりません。日帰りでも結構楽しめます。

穏やかに晴れてお出掛け日和。雲一つない青空を背景に天平建築が映えまくりでした~。

 

まずは奈良公園でお決まりの鹿の洗礼を受ける。景色ばかり見ていると鹿の落とし物を踏む羽目になるので要注意です^^;

 

一番の目的は、奈良国立博物館で開催中の「71回正倉院展」です。

関西では秋の風物詩的展覧会ですが、今年は天皇ご即位記念で東京国立博物館でも特別展が開催中。奈良よりも断然展示が多いし期間も長くて羨ましい。先日伺った香道の会(詳しくはコチラ)で話題に上った天下の名香「蘭奢待」も通期展示されているそうで益々羨ましい。24日までに東京に行く用事が出来ないもんだろうか?!

 

奈良国立博物館。開館すぐでもう行列が見えています。チケットは事前に買っておきましたので、売り場の列には並ばずに済みました。近鉄の駅でも売っています。時短のお約束。

 

教科書で見た覚えのある「鳥毛立女屏風」はじめ、唐やシルクロード周辺国の影響を強く感じる華やかな色どりに満ちた品が多く、日ごろ和文化ばかり追いかけている私にはとても新鮮でした。

保存状態が素晴らしく美しいもの、デザイン的に今でも通用するものなど、1200年以上も前とは思えない品も数多くありました。例えば「螺鈿箱」「紫檀金細柄香炉」は豪華絢爛でまさにお宝という感じ。螺鈿細工の輝きは衰えを見せていませんでした。「紺玉帯残欠」というラピスラズリで飾った革帯は今と同じベルトの形そのままでデニムに合いそうだったし、「赤漆欟木胡床」という椅子は和モダンなインテリアにありそうでした。

「子日目利箒」「子日手辛鋤」など造園視点からみて興味深い品も。蚕神や豊穣を祈願する儀式で使用されたものだそうで、手帚は現場で使っているものと同じ。違うのは持つところに絹が撒かれ糸で装飾、束ねられた茎のところどころにビーズも飾られているところで、さすがに宮廷品という感じ。デザイン的に見てもお洒落な手帚なので、これを真似して自分でも作ろうかしら~?なんて(笑)

宮内庁のサイトの正倉院宝物検索でどんなものか見られます→コチラ

音声ガイドで斎藤茂一さんの渋い声と雅なBGMを聞きながら宝物の数々を堪能。当時の様子を想像しつつ見ていると、なんだかタイムスリップしたみたいな感じがして、とても面白いかったです。

混んでいるかと思ったけれど30分程並んだらすぐ入れたし、鑑賞も近くでじっくり出来ました。京都の混み具合に慣れているためか?それ程でもないなぁと感じました。事前にチケットを購入したことや、開館して間もなくだったことが良かったのかもしれません。

この展覧会の開催は11月14日(木)迄で、最終日はナント御即位記念のため入館無料(なら仏像館・青銅器館を含む)だそうです。ご参考ください。

 

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さて、ゆっくり鑑賞していたらお昼をだいぶ回ってしまいました。

ランチは奈良らしいものを食べたくて、吉野本葛「天極堂」本店さんへ。

 

お出汁の優しい味、葛のもっちりしたトロミが最高。片栗粉とは確かに違うね。

 

デザートに葛餅。お皿まで暖かくて、ボリュームたっぷりで、大満足です。

 

ほっこり温まってまた歩き出しました。

風もなく本当に気持ちのいいお天気で、東大寺~興福寺とお決まりのコースを散歩。

 

東大寺へ向かう途中の土壁。光が最高に美しくて。

 

興福寺にて有名な阿修羅像に初対面。画像は東金堂と五重塔です。こちらの薬師如来様は身体だけじゃなく心も癒すとか。私はお陰様で心身ともに安定しているのでご挨拶のみに。

 

駅に戻る方々、奈良町界隈もブラブラ。こちらは小洒落たカフェや雑貨店などが点在した女子に人気なスポットらしいの。

でも地元や京都などで見たような雰囲気のお店ばかりで、売っているものもネットで買えそうなものだし・・・新鮮さは全く感じませんでした。私がもう女子と呼ばれる年齢ではないせいで、そう感じたのかもしれません。郊外のお店の方が合ってたかもね。

連れが甘いものを食べたいというので入った「堀内果実園」さんは良かった!メニューにオリジナリティがあって美味しかったです。ただ残念なことに、いまどき珍しいくらいに接客が最低で。カウンター業務なのでそれ程技量も必要なさそうなのに、そう感じるというのだからね。どこか身体の具合でも悪かったのかしらね?

今度は大阪のグランフロント店に期待してそっちに行ってみよう。他のものも食べてみたいな。

 

雑貨屋さん。雰囲気に惹かれて入ったけれど特に買うものがなくて。最近物欲が減ってきたなぁ。

 

堀内果実園さんでいちごのティラミスをいただきました。果実そのままゴロゴロとしたソースが美味しかったです。

 

また正倉院展へは行くと思うので、次は奈良ホテルに寄ってみたい~。

京都や滋賀とは違う奈良を体験したく探訪は続きます。

 

 

 

9月のお出掛け

9月を振り返ると、千葉で台風による大きな被害が出たり、世間様は消費税UP間近とあって何だか騒がしい。私自身も仕事では肉体労働が続き、3連休は休まず出掛けたし、煩わしい家事も黙々とこなし、習い事のお稽古もしと、かなりのハードワーク月間でした。

丈夫だけが取り柄の私でも、さすがにバテるんじゃ?と覚悟していましたけれど、それが案外、元気です。あれ?

やっぱり丈夫なんだなぁと思いつつも、植物や美しいもの・元気な人から良い波動をたくさん浴びているお陰かしらとも思います。

今日のブログは撮り貯めたお出掛け画像と、久しぶりにランチやお茶にオススメのお店をご紹介しまーす。

 

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まずは美仏として名高い「帝釈天」に会いに東寺へ。

今年春に東京国立博物館で開催された東寺の展覧会で、話題をさらったあのイケメン仏像です。(興味ない方には全く通じない話でしょうが^^;)

東寺講堂には、平安時代前期に作られた密教彫刻の最高傑作である立体曼荼羅が納められており、帝釈天はその左端におられます。実際に間近で見ると本当に美しいお顔です。

仏像は人間の顔に似せて非なるものが多いけれど、帝釈天は凛々しい男性の顔そのもの。だから感情移入して見てしまうのですね。確かに噂に違わぬシュッとした超イケメンです。跨っている象さんがユーモラスな表情で、しかも小象のような大きさで、帝釈天とはアンバランスな感じがするのは私だけ?

 

まだ暑さの残る9月初旬。東寺へ。

 

今年は仏像ガールと一緒に色々な美仏を見て参りました。個人的な好みでいうと次の通り。

  • 1位:如意輪観音(平等寺)優美。今まで見た如来輪観音の中でダントツ。
  • 2位:三世仏(泉湧寺)三体ある全てが美しい
  • 3位:帝釈天(東寺)いわずもがな

帝釈天を3位にするくらいだから、1と2がどれほど美しいか、お分かりか???2と3は行けば確実に見られますが1は分かりません。

 

さて、東寺に行ったのならランチにおすすめのお店はマグロ専門店「再来」さんです。

東寺の傍にある京阪国道口の交差点から徒歩5分ほどで着きます。

京都でマグロ?とお思いでしょう。専門店とあってリーズナブルにいただけるお店なんですよ。

道路からはマグロの切り身がずらりと並んだショーケースしか見えないのですが、奥にお座敷があります。失礼を覚悟で申しますと、お洒落なインテリアとか京都らしい雰囲気とか、そういうのではないです。地元の方やお仕事途中の男性がランチに寄られているような感じ。平日だったので席にも余裕がありましたが休日だと混んでそうです。

メニューはマグロ丼はもちろん、フライやお刺身などついたバリエーション豊かな定食がズラリ。私は色々食べてみたくて、お高めの(といっても1500円程です)マグロづくし定食にしました。

お刺身には大トロや中トロも混じっているし、ユッケ風、フライあり、煮込みありで、とにかく食べるのが楽しい。新鮮なのは折り紙付きで、本当に美味しかったです。

 

再来さんにて。(手前)たしかマグロづくし定食とか、そんな名前だったような。色々な味つけで楽しめました。(奥)鮪フライ定食。これで500円ちょっとだったか?

 

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次は地元の美術館へ。

滋賀で私の一番好きな「佐川美術館」で「名刀は語る」展を見てきました。(この企画展は終了しました)

近いので年に数回訪れるヒーリングスポット的存在。いつもは平日に行くところ、珍しく休日に行ってしまい、しかも刀剣女子らしき方も多く、結構混んでいました。

 

佐川美術館での企画展

 

刀の美については、はっきり言ってよくわかりません。でも不思議。恐ろしくてウチには置くところなんかないけれど、たまに出してコソッと見ていたいという刀はありました。

自分でも変だと思うけれど、いつも美術品の前に立った時、自分が身近に置くとしたらどれかな?って考えながら見ています。もちろん買えるはずがないけれど、そう思ってみると、美術品がリアルに感じられる気がするの。

それに匠の技という観点で見ると、かなり興味深い世界です。刀だけでなく、鞘やなんやかんや関連品も良く見ると、とても凝っています。細かなところに途轍もない装飾が施されているのを知り、刀とは単なる武器ではないことが分かります。

展示の中には鎌倉時代とか、すごーく昔の刀があるのですが、それが錆もせず今なお輝いているのは、よくよく考えれば凄いこと。令和になるまでの数百年間、ずっと誰かの手によって磨かれ続けてきたという訳です。一本の刀にどれだけの人生が関わってきたことでしょうか。それを思うとゾクッとします。

さて、展覧会を一通り見て、ちょっと休憩したいときは、ミュージアムカフェがオススメ。もしも場所を変えたいときは、琵琶湖岸添いを2、3分走ってホテル「セトレ マリーナびわ湖」さんなどいかがでしょう。

 

凝った外観の「SETREマリーナびわ湖」琵琶湖大橋の袂にあります。

 

ダイニングルームからはモチロン琵琶湖が眺められます。地元の食材を使ったイタリアンは美味しくて接客も感じいいです。

 

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最後は名古屋。名古屋公会堂でミュージカルを見てきました。

実はそのミュージカルに身内が出演してて、応援も兼ねて観てきました。

久しぶりに見るエンターテインメント・ショーで凄く感動しました。出演したその子が踊る場面に目が釘付けで、ほとんど回りの人とか見えてない感じ。誇らしいやらウルウルするやらで忙しいwwwあっという間に終わってしまいました。

 

ランドスケープデザインがしっかりしています。緑豊かで木々の大きさに歴史を感じますね。奥に見えているのが名古屋市公会堂。

 

名古屋公会堂は鶴舞公園の中にあります。明治42(1909)年に開園した歴史ある素晴らしい公園です。こんな素敵な公園が街中にあるなんて本当に羨ましい。

とにかく広いので休日でもゆったりと過ごせそうです。小さなお子様専用のスペースや図書館があり、スポーツ施設も新しくなったみたいでこれがまたカッコいいんです。人工芝のグランドが緑緑していました。

公園を散歩した後カフェに寄るなら、園内にある「nunc nusa」さんが近くてオススメ。ケーキが美味しいです。私の好きなタルトがいっぱいありました。

 

古民家カフェのようで内装は昭和モダン風。いただいたのはピスタチオのタルトです。バランスのとれたお味でさすが。器もお洒落!

 

私が遊びに行くところといえば美術館とか寺院とか庭とか、ばっかりね(^^;

本当ワンパターン。

もちろん映画とか買い物にも行くけれど、テーマパークのような人込みは苦手。TDLにも行ったことがないっていうと、みんなに驚かれます。たぶんこれから先も行かないだろうな。USJくらいは行こうかしら?

 

 

百花繚乱ニッポン×ビジュツ展へ

前回のブログでご紹介しました京都文化博物館で開催中の「百花繚乱ニッポン×ビジュツ展」に行って来ました。

東京富士美術館が所蔵する3万点のコレクションの中から、日本美術の名品40点が展観。関西に住む私にとって、東京八王子にある美術館には、恐らく行くことがないだろうし、贔屓にしている琳派の展示もあるとのこと。しかも工夫を凝らした展示がされているそうで楽しみにしていました。

珍しく全ての作品が撮影可能でしたので、今日のブログは、画像も合わせてお届けします。

また、私の見た中の2作品に、東京富士美術館のサイトで公開されていた超高画質画像のリンクを貼っておきました。ご興味のある方は是非ご覧になって。

 

京都文化博物館。重文指定の別館は旧日本銀行京都支店で雰囲気ある洋館です。

 

蒔絵の硯箱や洛中洛外図屏風、源氏物語図屏風は実際見る以外にVRでも楽しめるようになっていました。

特に興味深かったのが江戸時代の室内を再現できるVR。金屏風の好きな場所にマウスを使って灯明をかざすことが出来ます。体験してみて感じたのは、金の濃淡の美しさ、そして絵に立体感が出る不思議。

照らされた部分の金と暗がりに沈みそうそうな金の差、それは色では表現できないものです。加えて炎が揺れると絵も揺れるので、絵の中の人々が動いているような、何かをささやいているのような錯覚に陥ります。照明で見るときとは全く違う印象でした。

寺院の襖絵などは、自然光で見せてもらえることが多いので、昔の人と同じように眺められますが、夜は閉まってしまうので、灯明で見たことがありません。今回はVRでしたが貴重な体験をさせていただきました。

洛中洛外図屏風の超高画質画像はコチラ→Google Arts & Culture

 

洛中洛外図と源氏物語絵図の豪華な屏風が並んで展示。豪華絢爛な眺めです。開催されて間もありませんがウィークデーの午後は空いてました。

 

個人的に贔屓の琳派からは若冲、抱一、其一らの作品が展示されていました。

3人共大好きな絵師ですが、何故か抱一の絵を見たときだけ、いつも鳥肌が立ち涙が出てきます。不思議です。

この白梅図は一見静かだけれど、梅の木の切り取り方やたらし込みの技法で描かかれた幹のデザイン、枝に見られる伸びやかな筆遣いなどは、もういかにも抱一っぽく粋で、それゆえに匂い立つような色気もあって、あぁ好きだなぁこの人って思っちゃう。

実はこの軸と同じような構図で紅梅図も存在していて、そちらは抱一のパートナー小鸞女史(後の妙華)の賛が入ったもので、苦労の末抱一と結ばれた喜びを表したプライベートな作品だったようです。

 

酒井抱一の白梅図。抱一の作品はこの一点のみ。

 

私ったら、つい抱一のことばかり書いてしまいますが、展覧会では弟子の其一が描いた「風神雷神図襖」が目玉のようでした。

 

あと、以前NHKの日曜美術館か美の壺だったかで見た「武蔵野図屏風」に会えたことが嬉しかったです。一面を無数の秋草で覆い尽す図様が斬新で、精密に描いた薄、そして金で表現した夕暮れの光、それらがとても美しく印象に残っていました。

江戸時代以前の武蔵野がどんなところだったか?西行法師はこう歌に詠んでいます。「武蔵野は 行けども秋の 果てぞなき 如何なる風か 末に吹くらん」風の行く末さえも分からぬ荒れ野原、だったのですね。

そんな風景を描いた武蔵野図は、近世初期のやまと絵系諸画派に好まれた構図があり、他に数点の同様の作例がある程パターン化されています。私がTVで見たのがこの屏風だったかは定かではありませんが、その中の一点に出会えたことが嬉しい。

武蔵野図屏風の超高画質画像はコチラGoogle Arts & Culture

 

ベンチに座って空想中の私。自宅の居間に武蔵野図屏風を置いたと仮定して眺めているところ。何とも贅沢な気持ちになります。

 

武蔵野図屏風の一部で私が特に好きな部分です。月が薄野から登ろうとしている様が描かれています。月は元々銀で彩色されていたもの。年月を経て黒くなっているので、銀色を想像して見ます。薄の緻密さ、凄くない?

 

その他に、源平合戦が超絶細かく描かれた屏風、兜や鎧、可愛い動物絵、浮世絵(よく見る北斎の神奈川沖浪裏とか)などなど、日本美術が広く網羅された見どころ満載な展示。特に刀の展示は他にないもので、名刀が手に取るように至近距離で眺められます。お好きな方には堪らないかと。

細かいところを見るギャラリースコープもそこここに置かれてあり、自由に使えるようになっていました。なんて親切なんでしょう。

 

この展覧会は9月29日(日)迄です。

次回は京町家の坪庭見学の様子をUPします。

京の美仏と庭巡り

これまで寺社へは「庭園鑑賞」目的で訪れることが多かったのですが、先日は「美仏鑑賞」という私にとっては新鮮な切り口で、お隣の京都へ行ってまいりました。というのも、珍しく一人ではなく、同伴がおり、彼女が仏像好きだったので。

今日は、この時であった美仏と、窓超しに見る庭園の画像をご紹介します。

 

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まずは龍谷ミュージアムで開催中の「因幡堂平等寺展」へ。

20体の様々な仏像を鑑賞した中には、なるほど確かにお顔やお姿がひときわ美しい仏像があります。平安時代や鎌倉時代の作られた当時は、どれほど煌びやかだったのでしょうか。それを想像するとさらに凄みが増します。

好みの問題もあるかと思いますが、私は鎌倉時代作・平等寺所蔵の「如意輪観音座像」に見とれてしまいました。ご存知の方も多いと思いますが、頬に手を当て右足を立てて座られた観音像です。こちらは、今まで出会った中でもとりわけ優美な観音様でした。

仏像の多くは文化財指定になっており、当然ながら撮影禁止。画像をご紹介できないのが残念です。

 

西本願寺の前にある龍谷ミュージアム。色々な視点から仏教芸術を掘り下げておられる。建物もカッコよくて好きな美術館です。

 

ところで、美術館や博物館などで「○○寺の仏像」という展示があるとき、いつも疑問に思っていたことなんですが、この像に魂って入っているの?運搬展示の際には当然魂を抜く儀式をされるでしょうが、やっぱり抜いたままなの?どっち?

思い切って係りの方に聞いてみました。すると学芸員に確認しますとのこと。しばらく待っていると・・・

展示後ちゃんと法要をして入れています、とのことお答えでした!ということは、毎日お勤めもされているんでしょうか?そこまでは伺えませんでしたが、ただの木像状態の展示も多いそうですから、聞いておきながらびっくりです。平等寺に行けなくとも、こちらでご縁がいただけるのは有難いことではないでしょうか。

そんなことで、手を合わせつつ鑑賞しました。

 

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さて次は一旦京都駅に戻って、市バスで10分程走ったところにある泉湧寺へ。

「京都傑作美仏大全」という本があって、その巻頭に紹介されていたのが泉湧寺。塔頭寺院あわせるといくつもの美仏が祀られていると紹介されていたお寺なんです。

 

泉湧寺の門。この門の奥に塔頭寺院、神社、さらに学校など多くの建物と庭があります。造園屋さんの姿があちこちにあり(画像真ん中に立ってる方もそう)剪定に忙しそうでした。

 

天皇家ゆかりのとても大きなお寺で、神聖な気が漂う境内は、折しも青モミジが見頃です。少しの間だけ降った霧雨が、より一層緑に深みを与えていました。

こちらでは楊貴妃観音像や薬師三尊像はじめいくつもの美仏が祀られていますが、中でも運慶作の本尊・三世仏がものすごーく美しかったです。

天上に描かれた狩野探幽作・雲龍図の迫力もさながら、黄金に輝く仏像三体それぞれが神々しいばかりのイケメンなんです。特に斜め横からみたお顔が!仏像に男女の性はないとか言いますけれど、あえてイケメンと表現させてもらいます。同伴の彼女は涙を流して感動していました。

 

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とりあえず、美仏のお話はこのあたりでおいて、ここからは庭のお話を。

泉湧寺の塔頭のひとつで、雲龍院のお庭を拝見しました。やはり皇室と深い縁がある故に、高い寺格を持ち、別院とも称される寺院です。

こちらのお寺は庭というより窓が有名。京都にいくつかあるという「悟りの窓」。有名なのは源光庵ですが、ここにもあるのです。

 

徳川慶喜寄進の石灯篭。砂紋が天皇家の紋章である菊の御紋になってる!

 

中庭。水鉢にもやっぱり天皇家の御紋「十六八重表菊」が。美しい水鉢ですね~。この下は水琴窟になっていました。凝ってます。観光客の話し声がしなければ、そのままで聞こえますが、付属の竹に耳を当てても聞くことが出来ます。

 

手入れや掃除が隅々まで行き届いたお庭。サツキの花が色を添えていました。

座敷の窓や障子などの造作がとてもモダン。そしてそこから見える、庭の眺めが本当に素晴らしく、まさに絵か掛け軸かのようです。建物と庭との関係は、かくあるべき!と改めて思う景色でした。

 

障子が少し開かれて、庭木がいい感じに見えています。

 

書院の窓が「悟りの窓」と呼ばれる。予想より小さい窓でした。窓ありきの庭、でしょうか。

 

蓮華の間の障子窓がまた粋で。四角い障子窓から見えるので「しきしの景色」と呼ばれています。座る場所によって全部違う景色にも成り得る。

 

改めて障子という建具の秀逸さを感じます。ほんのりとした明るさを保ちながら、同時に自由に視界を閉じる(制限する)ことが出来る。だから余計な景色を省きポイントで庭を見られます。カーテンやブラインドと違って、枠がはっきりして、枠そのものにもデザイン性があり、まさに額縁そのもの。故に絵に見えるのですね。しかも季節によって景色が変わる絵、です。

これは寺院だから、という訳でもなく、一般住宅でも取り入れることが出来そうです。

 

 

現場帰りに隈さん建築を探訪-守山市立図書館

来週、仕事をする現場で打合せを行ってまいりました。

昨年から計画していた事案。かなり変更はありますが、有難いことに作らせてもらえることになりました。

 

来月オープンに向けて追い込み中の建築現場にて。ここに新たに花壇を設けます。

 

この度の現場打ち合わせは、パートナーの造園会社さんと、実際に仕事をする手順に沿って確認しつつ行いました。建築工事も佳境で、いろいろな職人さんが賢明に作っておられます。邪魔にならないようにしないとです。

建築工事といえば、よくあることなんですが、いただいている図面と変わることもあります。そういうところ、私達はいちいち説明を受ける訳ではないので(^^;

「あれ?ここ、図面と違いますね。」「このままではうまく収まらへんな。」「うーん。」ってな感じになることは、しょっちゅうなんですね。でもなんとか収めます。最後に収まりの帳尻を合わすのも造園の仕事。逆に言うと、最終工程の造園でしか出来ない帳尻合わせもあるのです。

 

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さて、今回の現場は守山市というところ。この近くにかねてから見たい建築があったので、ついでに寄ってまいりました。

それは、新国立競技場の設計でも注目の建築家・隈研吾さんが手がけられた「守山市立図書館」。オープンしたのは昨年11月1日でした。隈さんファンのワタクシ、まさかこんな近く(ディアガーデンから車で30分ちょいのところ)で見せていただけるなんて!思いもよらず嬉しすぎます。

実はオープンの少し前に外観は探訪していたのですが、内観は混雑が治まってからじっくり・・・なーんて思っていたら、うっかり半年近く経ってしまいました。

 

外観は如何にも隈さんらしく縦格子のデザイン。でも他の作品と違ってかなりカジュアルな印象を受けました。

 

トサミズキやサンシュが満開。もともとあったのか?新たに植えたのかわかりませんが。山にあるような木々と杉の意匠の建物が青い空に映えてます。

 

人々を引き込むように外に開かれ、散策しながら本と人との交流を生み出す「みち」のような図書館を目指したとか。図書館の周りには散歩道があって、その両脇に植栽スペースもあります。自生植物がランダムな感じで植えられていました。今はまだ苗ですが、おそらく梅雨明けにはモリモリと茂っていることでしょう。

デザインコンセプトは「本の森」で外装や天井など管内全体に滋賀県産の杉を使い木のぬくもりを感じるよう設計されています。私が素敵だなぁと思ったのは、内装のカラーコーディネート。淡いベージュのスギの木の色にグリーンっぽいグレーを合わせておられて、とても優しい色合いで和みます。

 

解放感ある大きな窓。本から視線を外しぼーっと外の景色を眺める・・・そんな動作が自然にできるのはこういうピクチャーウィンドウがあるから。

 

スギの木に包まれた、もしくは杉木立の中にいるような意匠。吹き抜けが予想以上に高く気持ちいい。

 

ガーデンファニチャーはディアガーデンでも取り扱っている「Altec(アルテック)」。デッキスペースでは飲食可能らしい。

 

図書館の中に併設されたカフェで。

 

訪れたのは春休み中のウィークデー、時間はお昼前でした。ご年配の方や子供さん、ママさん等で結構賑わっていましたが、吹き抜けの大空間のせいか、まだまだ余裕が感じられます。本棚が大きすぎるのか?肝心の図書は物足りない感じで今後に期待です。ここで調べものが出来るくらい植物や庭の本が充実するといいなぁ。

ともあれ、滋賀県にまたひとつお洒落なスポットが出来て嬉しいな。天気のいい日なら、テラスに出たり・・・、一日いても退屈しないかも。近江八幡市民の私は本は借りることは出来ませんが、スペースを使うことは可能なので、ちょくちょく寄ってみたいと思います。

 

 

師匠との別れ 

仕事以外で何か他の世界を持ちたいと思い、2015年夏から書のお稽古に通っています。かな文字や古筆(平安~鎌倉時代に書かれた和様の名筆)の勉強をしていて、いつも小筆で和歌を書いています。

筆を持つのは小学校以来で何にも分からない私に、書の魅力を教えて下さったのが師匠の島田雨城先生です。

文字の成り立ち、道具のこと、墨色の濃淡や筆使い、歌の内容に合わせた紙面の構成、余白の使い方、歌の中の言葉の意味や背景・・・それらを喜びと共に教えて下さった先生。知らないことだらけで、だからこそ覚える楽しみにワクワク・ゾクゾクしていました。先生があまりに楽しそうに話されるので、それを見るのも好きで、休みながらも何とか続けてまいりました。

そんな先生が10月に急逝されたのです。91歳、人生の最後の瞬間まで現役で、書に向き合われました。

 

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12月8日土曜日、書道会主催のお別れ会へ行ってまいりました。

案内をいただいた時、先生にきちんとご挨拶をしてお礼を言いたい、そんな気持ちから何を置いても伺おうと決めていました。実は亡くなる少し前にお会いしていて、その時「僕もいつまで教えてあげられるか、わからへんけれどね。」って弱気なことをおっしゃったのです。

でもその時はお顔色も良く、とてもお元気そうに見えましたし、いつもと変わらず添削をして下さったので「先生、そんな寂しいことをおっしゃらないでください。これからもお願い致します。」と申し上げました。感性研ぎ澄まされた方ですから、今思えばですが、何か予感するものがおありだったのかもしれません。

一方凡人の私は、まさかそれが本当に最後になるとは思ってもみません。訃報を聞いたときは悲しみよりも「嘘やん!」という気持ちの方が強かったです。

 

会場はホテルセントノーム京都。小さな祭壇に先生のお写真があり、そこで手を合わせた時初めて涙が出ました。ちゃんとお別れをさせてもらえて、ありがたい気持ちで一杯です。

 

大きな会場の壁いっぱいに先生の遺作が飾られてありました。若いときに書いたもの、最近のもの、面白いところでは酔狂で書かれたものもあって、宝物のように見させていただきました。

恐れ多くて聞けなかった先生のご経歴や書道会の歴史なども、この時初めて知り、偉大な先生に出会え教えを請うことが出来たことに、改めて感謝しました。「自詠歌自書」を創作の第一としてすすめられた先生。私の作った拙い歌にも、真剣に向き合って下さり「若い方がこうして歌を作ろうとすること、それが嬉しい」って言ってくださいました。

思い出せば、次々と先生のお言葉が浮かびます。

 

遺作がズラリ。紙や表具、額などもひとつひとつ丹念に選ばれた素晴らしいものに違いありません。

 

お別れ会には100名以上の生徒さんが集まりました。湿っぽいのが嫌いな先生だから、明るく楽しい和やかなお別れ会にとプログラムがすすめられます。

食事をいただく間、色々な方が先生との思い出をスピーチされたのですが、中でも男性の方、プロの狂言師だそうで、その方の歌が印象的でした。狂言を生で聞いたのは初めてです。朗々と響く言葉ひとつひとつが、こんなにも心に迫ってくるとは、自分でも思ってもみませんで、ちょっとした衝撃をうけました。

能もわかりませんが、きっとこんな風に生で聞いたり見たりすると、想像とは違うのかもしれないな。今は亡き先生のお陰で、また新しい体験が出来ました。

 

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最後に先生の句を。

わがこヽろ 澄みゆくほどに 筆とれば 書線冴え来て よき歌書成らんか

 

書に遊び歌を詠む楽しみにあふれた何と清々しい句でしょうか。

素晴らしい生き様を最後に手本として残してくださいました。本当にお世話になり感謝の気持ちでいっぱいです。今は只、ご冥福をお祈りいたします。

仕事の忙しさにかまけて、初心を忘れ、練習を疎んじていたこの頃。先生に会えないならもう辞めちゃおうと心の中で9割決めていたけれど、お別れ会で諸先輩方を拝見し、新しい先生ともじっくりお話できて、もう少し頑張ってみようという気持ちになっています。

 

 

BIWAKO BIENNALE 2018 へ

近江八幡市の旧市街地で開催中の「BIWAKOビエンナーレ」を見てまいりました。

市内でも、この辺りは豊臣秀次が築いた近江商人発祥の地で、往時の繁栄を偲ばせる趣ある町屋が点在している観光スポットです。ビエンナーレとは、そんな町屋と国内外の新進気鋭のアーティストさん達がコラボする2年に一度の芸術祭なのです。

以前、東京の展覧会で見て大感動したアーティストさんが、実はビエンナーレに参加されていたってことを知り、地方のイベントでも意外と侮れないなーと見直したことがあって、それで、今度あったら絶対行こうと思っていました。

それなのに、いざとなるとあまりに近すぎて「いつでも行けるし~」と油断していたら、もう今週末(11日sun)で終わりとのこと!(゜゜)アララ

・・・ジモティってそんなもんですよね~~~。

 

この日は朝から秋晴れ。気持ちの良いポカポカ陽気で、久々に自転車に乗って出掛けました。風が心地よかったです。

 

ディアガーデンから旧市街地までは自転車を駆ると5分程度で着きます。道幅も狭いし駐車場も少ないので、一人のときは大抵自転車で。ここに写っているのが私の愛車です♡

 

会場の町屋は12もあって、75組を超すアーティストさんの作品が展示されています。中には、あまりにシュールで、古い町屋とマッチしすぎて怖っ・・・って、勝手ながら感じる作品もあります。そういう系は苦手なので遠慮して、見たかった作品が全て集中している「カネ吉別邸」に伺いました。

撮影は自由でした。いくつか作品を紹介します。

 

露地演出。鉄板で出来た園路。鉄板って庭にあっても素敵!濡れて滑らない何かが出来れば、アリですね。ガーデンデザインの参考になります。

 

吹き抜けの空間にすごくマッチしている小部屋のような?テントのような?

 

中に座って上を見ると、幾何学模様がうつくしー。

 

磁器で出来た雲のようなオブジェ。和の柄がこまかーく丁寧に描かれて、これまたうつくしー。奥の屏風もきれー。

 

雲の横にあったひょうげたオブジェ。桃のようなフォルムに足がついてます。かわいかった。

 

蔵の中にあった作品。ひとつだけある窓からの光が作品を神々しく照らしていました。この一体感、素晴らしー。

 

硝子で出来た泡のような?ドアからモコモコ・・・。泡の末端にはガラスの花が置いてあったので、泡じゃない?

 

硝子で出来た花びらが儚げに。これ欲しいっ。これはチューリップの花びらだなって、職業柄ね。見逃しそうな階段スペースにある窓際にそっと展示されてます。

 

他にもプロジェクションマッピングのような演出がされていたり、お香が焚かれていたりして、美術館で分厚いガラス越しに見るのとは、一味もふた味も違う面白い展示。

特に古い町屋って独特の匂いがあるから、お香ってすごく気配りされてるなって感心しました。香りだけでもかなり特別感・・・と思って見ると、これもlisnというブランドとのコラボでした。

ゆっくりと作品と戯れて、小一時間ほど過ごし帰宅。特別な仕掛けもない家で、アートがある暮らしについて考えてみました。さすがにここまで大がかりなものじゃなくてもね、場と呼応するアートがある家って楽しいだろうなって思います。

例えば庭で、自分ならどんな作品を仕込むだろう?って創作意欲が膨らみます。