庭の大掃除-2020

年末、うちの中は小掃除しかしませんが、庭は大掃除します。

室内の掃除や片付けは自分の都合で始められますし、日々汚れを貯めないようにすれば大掃除をやらずに済みます。でも落葉樹がある庭の場合、紅葉のあと、葉が落ち切ってからでないと出来ないので、どんなに早く取り掛かってもクリスマス前後になってしまうのです。

年が明けると雪が降るこの辺りでは、このタイミングを逃せば、超寒い中やるか?雪解けの後やるか?もしくはしない、その3択です。どれも嫌なので年内にやっつけてしまいます。

ディアガーデンの場合、落ち葉掃除は小まめにやるのではなく、モミジなら散紅葉を味わい尽くしてからです。落ち葉の絨毯を見たいのです。だから99%落葉したタイミングで1度だけ掃きます。

やるからには徹底的に取り除きます。集めた落ち葉は堆肥づくりに役立ています。

 

大掃除前テラスのモミジの足元です。錦の絨毯が出来ています。今年の紅葉はいつにも増して鮮やかでした。斑入りムラサキシキブとシマススキも冬支度をすすめています。

 

ほぼ葉が落ちた22日落ち葉を取り除きました。すっきりとした土の潔いこと。落ち葉掃除にはブロアーがあると便利。ディスプレイガーデンは狭いし体力もあるので使う程ではないけれど、そのうち使うようになるでしょう。

 

いつも書いていますが、落ち葉をそのままにしていると、どうして散らかって見えてしまいます(これは私の性分かもしれません)。積もらせてその場で堆肥にするには何年もかかりますし、そこに新たに植えても美しく見えない気がして、取り除くのです。

年に一度は必ず土の上をきれいにすることは、細かな点検が自然に出来るという利点も。

雑草が減りますし、木の一人生えにも気づきやすいです。一人生えとはタネが落ちて大きく育った状態をいい、これを放置していると庭の景観を崩しますので注意が必要です。参考→「一人生えに注意!

掃除はただ漠然とやるのではなく、先々のことを考えながら気持ちをのせてやることで、単にきれいにする以上の成果が得られます。

私は長年こうした手入れを行っているせいで、年始気持ち良いだけでなく、春にいいスタートが切れていると思います。

 

施肥後バーク堆肥でマルチングをして終了。手作り堆肥もマルチング用に使います。完熟ではないので土には混ぜません。

 

前庭も同じように掃除してマルチング。昨年も同じような画像をUPした記憶がありますが、これは今年のです。毎年末この状態にリセットしています。

 

宿根草の枯れ姿は晩秋まで。冬は常緑植物と落葉樹の枝姿、そして何もない土を愛でます。

グラス類を残そうかとも考えますが美しく残すことがまだ出来ないでいます。これからの課題です。

 

同じ場所、春にはこうなります。大きく丈夫に育てるために今リセット&施肥を。

 

鉢植えのバラや低木も剪定をし土を入れ替えました。

バラは遅くとも年内には剪定終えませんと。土を入れ替えるのは、コガネムシの幼虫がいないか、根の状態はどうか、点検する意味もあります。

コガネムシの幼虫はバラの根を食害するので困りもの。でも水仙の球根を一緒に植えてからは一度も見ていません。今年も大丈夫でした。

バラの隣に置いている低木の鉢、ここには水仙の球根は植えていませんでしたが、鉢の中の土を見ると20数匹いました。やはりコガネムシは水仙の球根が苦手みたい。土を変えるついでに球根を植えておきました。

水仙がバラの栄養を取ってしまうという説も聞きますが、私のバラはそんなに影響がないように思います。試す価値はあると思います。

 

駐車場脇に植えたトクサ。先週の雪化粧の様子です。これが今年の見納めとなりました。

 

駐車場のトクサ。雪が積もると折れて倒れてしまい見苦しくなります。車の出し入れに支障も出るので地際で刈り取ります。ここまで切っても春になるとどんどん伸びて梅雨にはすらりと揃います。トクサは年に一度は刈るといいですよ。

 

作業中は余計なことは考えられず、目の前の植物とひたすら対峙しています。掃除という行為は「瞑想」しているようなもの。

土に跪いて自然と交わり、野生の生物と同じ環境では生きられない弱さも自覚します。

自然の作り出す奇跡にこの世の不思議を感じ、己の小ささを感じ、昨日なかったものを発見し喜んだり、植物の周りの新鮮な空気、香気を感じたりして、知らず知らずリフレッシュしています。

今年も多くの喜びを与えてくれたディスプレイガーデンに感謝です。

 

 

イルミネーション ディアガーデンの場合

陽が落ちて空がブルーとピンクに染まるころ、今頃ですと17時くらいでしょうか。

事務所の窓辺に飾ったイルミネーション照明はその頃に点灯するよう設定してます。

ずっと中にいると目が慣れてそんなに暗くも感じず、うっかり時間を忘れている時も、照明が付くともう夕暮れ時だと気づかされます。そして、雫のようなかわいい灯り方とその向こうに見える空のグラデーションに見とれています。

 

窓辺にヒンメリとワイヤータイプのLED照明。2.7m50球のものを今年はふんわり垂らすようにしました。この時分は空の色が本当にきれいですね。

 

11月の終わりに行ったクリスマスイベントに合わせて、こんな風なLED照明をあちこちに仕込み、タイマーをセットし自動で一斉に点灯するようにしています。

テーブル照明やスタンド照明は自分で点けて。

1日の終わり、心がほぐれる瞬間です。

 

窓辺は道行く人にも楽しんでもらえるよう23時ごろまで灯しています。前庭には他にも照明がふたつあります。

 

イルミネーション照明は、植物に添わせるのではなく構造物に添わせるのがディアガーデン流。

植物に直につける場合、いくら気を付けていても、表面や水を通す導管を傷つけてしまいそうで。風の影響でこすれ、傷がつくかもしれません。

個人邸の場合、そんなリスクまで負ってイルミネーションをすることもないと思うのです。

また、折角飾るのなら、自分だけ楽しむのではなく通りにも暖かな光を零してみませんか。北欧の街のように、通りを歩いているだけで楽しい気持ちになれたら素敵です。

 

小さなクリスマスツリーにもイルミネーション。小さな灯り、可愛いです。

 

今日はクリスマスイブ。

クリスマスはウチで静かに家族とクリスマスディナーの予定です。テーブルコーデをクリスマス風にして、普段の夜ご飯とはちょっと違う雰囲気を味わいます。

コロナ禍だから、という訳ではなくて毎年そんな感じです。

 

 

初雪の朝と冬支度

12月になったら来ると言ってなかなか来なかった寒波がとうとうやって来ました。

ついこの間までの小春日和が嘘のよう。冷たい風が吹きつけて、あっという間に散紅葉。

そして今朝目覚めると雪景色が広がっていました。

 

上半分は散って下葉だけが残るテラスのモミジ。初雪をいただいて。紅葉と雪の景色は過去あまり記憶にありません。

 

この位ならすぐ溶けそうで、どうということはありませんが、初物はいつも目新しくて。

雪の降らないところで育ったので、少しでも降ると感動と恐怖が入り混じって興奮してしまいます。

見慣れた庭が一変する不思議、葉っぱが落ちて素っ気なくなった木々がなんと美しく見えることでしょう。

 

6時すぎぼんやりと朝焼け。事務所から見える八幡山も今朝は薄っすらと雪化粧されています。白い筋はロープウェイの通り道。越してきた当初、前は田んぼばかりでしたがどんどん開発が進みあと数年もすると八幡山は見えなくなるでしょう。残念だけれど市街地だから仕方がありません。

 

7時ごろの前庭。こうして見ると雪を頂いた落葉樹って本当にきれいだな。

 

雪が降ると庭のフォルムが強調されます。それを意識して作るといいですね。例えばこんもりとした築山を作るとか、常緑樹はきれいに刈り込む、落葉樹は枝振りを整えるなど。

そうすると冬の庭も改めて良いものだなぁと感じられると思います。

花がなくてもいい。むしろ華やかに咲かせる必要はない。何もない清々しさを味わえばよい、そう思います。

それが冬ならではの景色なのですから。

 

駐車場脇に植えたトクサ。雪は一本一本繊細にのるのですね。この先もっと降ると重みでだらしない姿になり車の出し入れにも支障がでそう。来週にはザックリと切り詰める予定です。

 

今冬はどうやら平年並み又はそれ以上に雪や雨の日が多いそう。昨冬が全くと言っていい程降らなかったので、たぶん多いと感じるだろうな。

でもそんな予報のお陰で冬支度は万全です。

暖房器具やあったかファブリックを用意し、外に出していた植物も取り込んでインテリアの密度を上げています。窓にはイルミネーションライト、そしてあちこちにキャンドルを置いて視覚的にも暖かく。

片付いてガランとしていると寒々しく見えると思い、冬は意識して色々と飾ります。

そして事務所にはモフモフスリッパを新調しました(∩´∀`)∩

 

事務所用に新調したモフモフ。L.L.Beanの「ウィケッド・グッド・シアリング・モカシン」

 

事務所は土間(タイル)なので、どうしても足元が冷えます。

このスリッパは底が厚めで冷気が伝わらないところがいいです。分厚い羊毛が足をすっぽり包んで、感触的には若干浮いている感じ、本当に暖かいです。

しかもぱっと見靴に見えるので、庭や斜向かいのコンビニくらいなら外履きも出来そうです。

なにより可愛い。

私の大きな足がちょっと可愛くみえます。

 

 

ディスプレイガーデンの紅葉2020

ディスプレイガーデンのイロハモミジの紅葉が見頃を迎えました。

裏庭に作ったテラスのシンボルツリーとして植えた木です。テラスは前を走る道路から全く見えませんが、モミジだけは見えるようにしました。

といってもチラッとしか見えないのですが・・・ライトアップしている夜の方が分かりやすいかもしれません。

 

道路側から見るとこんな風。左側にヒイラギモクセイの生垣、そして奥の方にモミジが見えます。

 

今年は秋が長くて紅葉が長く楽しめているような気がします。

しかも、ミノムシやイラガなどの害虫被害はほぼゼロで葉枯れもなく、状態のよい葉をたくさん残せたので、イイ感じに紅葉を迎えることが出来ました。

健康な葉を適度に残すことは、木のためになるのはモチロンですが、私はむしろ紅葉を愛でたいがために一生懸命手入れをしているようなもので。

 

7月末ごろのモミジ。剪定を終えたばかりで青葉が清々しい。健康な葉を保つために水管理を適当にやりました。

 

しょっちゅう手入れしているかというと、そうでもなくて「目を掛けても手は掛け過ぎない」という気持ちで手入れしています。

疲れるので(^^;

木が求めいているタイミングでしっかりと手をかけられるのが理想かな。そのタイミングが分からないとずっと思っていたのですが、毎日木を観ていると自然と分かるようになってきました。

ポイントは見るではなく「観る」です。時に「視る」ということも。そして木の具合が悪そうな時は「診る」もしくは「看る」という気持ちで。

何事もそうだと思いますが、ただぼんやり見ているだけでは何も進歩がないのよね。うん。

 

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レイラディの生垣で日陰になっている部分はまだ色づいていませんが、ほぼ赤く染まりました。小さな庭なので、変わり映えしない画角になってしまいますがご覧ください。

 

テラスの隅に植えたイロハモミジ。レイラディの生垣の緑が赤を引き立てています。テーブルにも紅葉が映って。

 

バルコニーからもよく見えます。

 

ディスプレイガーデンの宿根草は地上部がほぼ枯れて、空白が目立ち始めました。

一部立ち枯れたものもありますが、それはそれで晩秋らしい風景と思い、敢えて残しています。

 

アジサイアナベルは春までに剪定すればよいので立ち枯れてもそのまま。トープ色のグラデーションが素敵だと思う。季節なりの庭の姿を愛でたい。

 

撮影していると光と影が作り出す景色に見とれてしまいます。何でもない庭の景色にもセンス・オブ・ワンダー

 

今年は例年に増してこの小さな庭に癒されっぱなしでした。

 

 

前庭にマルバノキを追加

来春にむけて、前庭に低木を追加しました。植えたのは事務所の小窓の下あたり。目隠しの為です。

前庭は道路に面していて、しっかりとした歩道もあります。今年の初め頃だったか、近所にコンビニが出来たことにより、ディアガーデンの前を歩く人が増えました。

建物の基礎を道路よりかなり高くしたので、中にいても歩行者と目が合うことはありませんし、昼間は防犯ガラスのお陰で事務所内はほどんど見えませんから、プライバシーの点では何の問題もないのだけれど、中からはしっかりと見えているので何となく気になるのです。いつも外を見ている訳ではないけれど、目の端で人影を拾ってしまうというか。

これまでこの歩道を利用する人が少なかったので、ちょっと違和感を感じています。

そこで窓近くに少し高さのある低木「マルバノキ」を植えました。完全に見えなくしたい訳ではないので落葉樹で十分です。今はまだ小さいのですが育つとこの小窓の半分位は覆ってくれるでしょう。

住環境は日々変わっていきます。自分ではどうしようもないことですよね。でもそれを改善するのに植物は役立ちます。

ストレスを癒しに変えてもくれるのでおススメです。

 

落葉のタイミングを見計らって植えたマルバノキ(丸で囲んだ部分)

 

マルバノキは、マンサク科の落葉低木です。

花はパッとしませんが何といってもハート型の葉が魅力的。秋になると、陽が当たるところでは見事に真っ赤に、それ程でもないところではオレンジや黄色とグラデーションになって、それはそれで美しいのです。

3m程に成長し、剪定で場に合わせます。ディスプレイガーデンでは、しばらく剪定せず伸び伸びと育てるつもり。窓外にたくさんのハートが浮かぶ様子にきっと癒されるでしょう。楽しみです。

 

秋、ハート型の葉は日当たりがよいと真っ赤に。

 

マルバノキを植えたところは、以前ドウダンツツジが植えてありました。その移植に伴い花壇のレイアウトを大幅に変えています。12月迄はまだまだ作業が続きそう。

植物が葉を落とし休眠期に入る今時分は移植適期。

お客様のところへもメンテナンスで伺う時期でもあり、暫くは外作業の日々です。

 

 

晩秋のディスプレイガーデン

秋深し、標高の高いところでは紅葉がはじまりましたね。

ディスプレイガーデンのモミジの枝先も薄っすらと赤くなり始めています。いつもどの木よりも早く紅葉するアオダモは、今年は早々に葉を落とし、今は一枚も残っていません。

そんな身近な木々の様子を見ていると、今年は麓でも紅葉が早いかも?なんて思います。

 

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打合せや図面書きの間に、家事の合間に、ちょっとした気分転換のつもりで庭に出ます。

今は庭仕事という程のことは何もなくて、ただ植物や空を見たり、空気の香りを感じたりするだけ。今週前半はポカポカ陽気、中にいるのが勿体ないくらいでした。

 

先週からヒイラギモクセイが咲き始めました。柔らかくて品のある香りがテラスまで漂っています。

 

先月末の庭では、秋咲きの植物が咲き始めたばかりでしたが、そろそろ盛りが過ぎつつあります。冬支度をほぼ終えて、衰え行く日差しを惜しむが如く存分に楽しんでいるよう。どこかゆったりしているように見えます。

だから私も邪魔しないよう、伸びきって暴れた茎や乾いた花、黄色くなった葉っぱなどは敢えてそのままに。切り詰めたりせず支えをするくらい。彼らのしたいようにしてもらっています。

 

先月末に穂が上がり始めたミュレンベルギア「カピラリス」はフワフワに。伸びに伸びて赤く煙り、午後に日差しがあたると遠目でもそれと分かるくらい輝いています。

 

見頃を過ぎたらさっさと抜いて、ビオラやパンジー、ストックなど冬でも咲く花に植え替えをするのもアリで、そこは人それぞれかと思います。私もそんな時期がありました。

でも今はこう思っています。

「年中花が咲いてなくってもいいじゃないか。その季節らしさを表現する方が素敵。その方が自然だし・・・」

自然に憧れつつも庭は人工的なもの。同時に常に美しくありたいものです。晩秋から冬に向かう時期は「ほったらかし」っぽくならずに、枯れた美しさを上手く表現出来たら。

 

植物も日向ぼっこしているみたい。庭が優し気に見える瞬間です。見ている私も優しい気持ちになります。ハランはもう終わりで黄色くカサカサになってきました。草が色づくことを草紅葉というそうな。

 

例えば上の画像の紫の花、三尺バーベナ(バーベナ「ボナリエンシス」ともいう)は、三尺どころか四尺以上に伸びて、花が終わって茶色くなっていたり、これからまだ咲こうと蕾をつけたりしています。来月には、ほぼ枯れると思うので、それまで倒れ過ぎないよう支えをする位にして、余生を伸び伸びと過ごしてもらうつもり。

奥にぼやけて見えるフジバカマも同じように。

シランやアマドコロ、グラス類は枯れてもそのままに。黄葉が素晴らしいのです。霜がおりて白けたり茶色くなったら取ろうかと。でもそれが美しく見えたら来年の2月まで残すかも。

 

夕日に透けるシュウメイギク。ただ咲いているだけなのに、なんでこんなに美しいの。

 

日が暮れるのがどんどん早くなってきましたね。撮っているとあっという間に暗くなります。

 

繁栄から衰退までの怠惰で崇高な物語もエンディングに近づいています。

晩秋の植物たちは、まさに円熟の極み。

老いてなお輝いて見えるのは、達観しているからでしょう。

 

 

秋、夕映えの庭で

ディスプレイガーデンの様子を投稿するのは久しぶりです。

前回は処暑のころでしたからひと月ぶり。でも昨年の今頃も同じような庭で、同じような植物を眺めて、同じような画像をUPしていたのですから、変わり映えないっちゃないのだけれど。

コロナ禍、人間界の変わりぶりを照らし合わせると、逆にこの変わり映えのなさが心に響くというか、平穏を感じるのです。今年ほど庭に慰められた年はなかったかもしれません。

 

ミューレンベルギア「カピラリス」の穂が上がり始めました。煙るような赤い穂が秋らしい。来年はもっと増やそう。

 

変わり映えしないけれど、そういえば、小さな事件もありました。

記録的に長かった今年の梅雨。低温が続いたためか、例年お彼岸以降に咲いていたシュウメイギクが、梅雨明け直後にたくさん蕾をつけ始め、お盆の頃には咲こうとしていました。

「前からこんなんだったけ?」物忘れの天才なので自信がありませんが、たぶんこんなこと初めてです。それでどうなるのか見ていたら、そのままピタリと成長が止まって夏を越し、結局、例年通りに咲き始めました。

本当に取るに足らないことかもしれませんが、シュウメイギクの適応力を見たような気がしました。暑い最中、きゅっと結んだ蕾が「まだまだ、まだまだ!」って耐えている感じして健気でした。

 

「帳尻あわせましたよ」って顔で?いつもの時期に蕾をほころばせたシュウメイギク。この夏をどんな思いで乗り越えたのでしょう?

 

この前庭は北西に向いているため、北風に晒されるし、建物の影にはなるし、西日もガンガンに当たります。本当に言うと、庭作りには一番避けたい環境で、時々泣きたくなりますけれど、夕暮れ時に眺めていると、そんな不満も帳消しに。

夕日の赤いような黄色いような温かい色に包まれた眺めがちょっと自慢。白い外壁さえも暖色に染まって、特に秋は・・・とても情緒があるのです。

「秋の日は釣瓶落とし」と比喩があるように、あっという間に暮れてしまうから、それはそれは短いショーです。なかなか見てはもらえません。ですので、今日の画像は夕暮れ時に撮影して、私が見ている雰囲気を再現してみました。

 

ヤブランやユーパトリュウム「チョコラータ」はいつも通りに咲いてくれました。野の花のような佇まいが気に入っています

 

日暮れて肌寒く感じるころ、庭にほのかな灯りがあると素敵です。

 

皆様のお庭も光の具合で見違える瞬間があると思います。心を込めて育てているからこそ通じ合える瞬間もきっとあるでしょう。

庭のある暮らしを贅沢に感じるのは、庭の広さでも立派な造作でもなく、そういう瞬間を感じることだと思うのね。

 

 

ブロンズ製道具の検証スタート

毎年、秋になるとディスプレイガーデンの宿根草再編を行います。

昨今の日本の気象を鑑みると、特に草花は、秋に植えるのが良いと思っています。

春に植えても、庭の鑑賞時期は梅雨までと、僅かな期間しかありません。この頃の夏の気候があまりに厳しいため、それ以降、植物は美しくならなくなりました。それに肝心の庭の主、人間が、長く庭で過ごせない状況になってしまっています。

ですから、新しく草花を植えるのなら秋がおすすめ。冬までに根をある程度育て、春の早い時期から芽吹かせるようにすると、少しでも長く鑑賞できます。

さて、ディスプレイガーデン。今年の生育状況を振り返り、良かったもの、例えばフウロ草「ブルーサンライズ」やレンゲショウマを増やしたい。上手く育っていないものは移植です。前庭は、苔の修繕を。それから2m程の低木を1本追加するにあたって、既存の植物の移植もあり。

実際、全てをやるか分かりませんが、思いついただけの作業でも、なかなか大変です。

 

事務所での私の定位置。この窓から見える景色が急変しています。住宅が建ち始め、歩道を歩く人が増えました。目の端にチラチラと動くものが入るので集中できないのです。低木で窓の下半分をカバーしようと思います。

 

草花の移植に当たり、今年は新しいツールを試します。

それはブロンズ製の移植ごて。本当はシャベル(関東でいうスコップ)も導入したかったのですが、残念ながら在庫切れで買えなくて、とりあえず小さな鍬を。これは雑草取りや狭い範囲の土を均すのに使います。

 

銅製の移植ごてと小さめの鍬を導入しました。機能性がありながら、飾っておきたいくらいエレガント。ハンドルはブナ材で出来ており手によく馴染みます。エイジングも素敵になりそう。

 

銅は土壌の水分バランスを整え、植物の光合成を促し、病気や寄生虫に対する抵抗力を高めます。銅の園芸道具を使用すると、道具から銅が微量に流出し、自然に土壌改良を行うというのです。

鋼鉄製の鋤が土壌の水分やエネルギーポテンシャルや栄養に満ちた微細エネルギーを損なう一方、銅製の鋤は土壌に多くの水分を保持する能力があり、成長が促進され土壌の肥沃さが高まります。

これは私の愛読書「自然は流動する」の中で、何度も読んでいた話。読んで知っているだけでは意味がないと思って、銅製の道具を探すのですが、ほとんど見かけません。そうこうしているうちに、探すことを忘れてしまいました。

 

オーストリアからの輸入品PKSのブロンズツール。残念ながら日本ではこのようなものは見かけません。

 

それが今回、あるきっかけがあり、PKSのツールを購入できました。これで実際に自分で検証してみよう。

検証といっても、データを取るわけではなくて、総合的な印象や植物や土の状態の良し悪しと言ったことになろうとは思いますが、入手ルート含め、また改めてブログでお伝えしたいと思います。

今日のところはチラリと前振り。

 

 

台風シーズン到来

目下、史上最強クラスの10号が九州・沖縄方面へ近づいております。

100年に一度とか、数十年に一度とか形容をされている台風。近年、異常気象が異常ではなく当たり前になり、そして何度となく聞く「今まで経験したことのない、記録的な~」という例えも間違いなく当てはまりそうで、恐怖しかありません。

このあたりは進路上ではないとはいえ、2年前の2018年9月に近畿を直撃した21号の体験がまだ記憶に新しく、故に近畿に住む方は皆様同じ気持ちだと思うのですが、全く他人事とは思えないのです。

10号はその21号をも凌ぐ勢いと聞きますから、沖縄や九州の方々の心配と不安はいか程かと。どうかご無事でと祈るばかりです。

 

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自然災害に対しては、生命を守るのが第一で、次に被災した場合の備え、そして住まいや車などの養生と続き、お庭の対策はきっと最後になるかもしれません。直前に出来ることと言えば、植木鉢や雑貨もの、自転車などの移動や、支柱を見直す程度です。

お庭の防災対策は、直前にちゃちゃっとするというより、最初のプランニングと日頃のメンテナンスが大事だと思います。

お庭の植物とっても台風は驚異。茂り過ぎた樹木は面で風を受けてしまい、大事な枝が折れる可能性があります。基本的に人工地盤に植えるので、地面にしっかりとつかまれない。最悪の場合根鉢ごと抜けたり傾くことも。

夏の成長期に強風で葉を多く失うと、再生するのに養分が使われしまい樹勢が弱ります。大雨が過ぎると、表土が流されて、有用な微生物が沢山いる粒子も流されてしまいます。

だから根鉢の大きさによっては安定するまで支柱が必要ですし、茂り過ぎた枝を剪定しておく、表土を地被植物で覆う、花壇を高くして水はけを良くするなどは、被害を減らす対策になり、植物を守ります。

 

ディスプレイガーデンの針葉樹の生垣。針葉樹は根が浅いので支柱は外せません。数年に一度は見直して修復したり竹を新しくしたりしています。

 

カーポートもよく被害が出ます。カーポートの屋根パネルは、基準を超えた暴風で抜けるようになっています。抜けないと躯体ごと倒壊する恐れがあり、そちらの方が怖いからです。物置きも中に物が少ないと簡単に倒れてしまいます。

エクステリアメーカー各社は防災対策として、一定基準を設け製品を作っておられるのですが、想定外の台風や地震が来るものですから困るのです。一つ言えるのは、簡単に設置できるものは災害時脆い、それを覚悟をして設置しなければということ。私はそういう意味であまりカーポートをおすすめしないし、自宅でも設置していません。物置もです。

 

駐車場の理想はビルトインタイプ。ですが~、敷地に余裕のないディアガーデンでは青空駐車場。玄関の横にあって使い勝手はいいのですが、あまりカッコいいものではないので、床の意匠に凝りました。地元の八幡瓦を敷き詰めた「いぶし銀」な駐車場です。植物も添え小さな庭風。通常ここは空いていて、奥にもう一台停められるようになっており、自家用車はそこに置いています。家の外観上、ぱっと見、車が目立たないのはいいことかなと思います。

 

異常気象下での庭作りは、ますます難しくなってまいりました。

しかし、プランニングやメンテナンスで、災害を最小限に抑え、かつ素敵なお庭というのは、十分に出来ると思います。

 

 

処暑のある日 庭で

処暑を迎え、朝夕に秋の気配が感じられるようになりました。日中はまだまだ残暑厳しく、庭に出られる唯一の時間帯は朝夕に限られます。一日の始まりと終わりに、晩夏の庭特有の雰囲気を味わいながら、ほっと一息つくこの頃。

そんな処暑の庭での一日を画像と共におおくりします。

 

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5:30am

庭が目覚めはじめる時間。

草叢には虫の声。夜明けと共に鳥も鳴き始めて。それにしても、生き物の声はなんて耳に心地良いのでしょう。音が全く無いより、自然の音が少しある方が、静けさが際立つようです。

庭のアロマを取り込むようにゆっくり深呼吸しながら身体を伸ばします。

 

夜が明けて薄っすらと朝日がかかり始める頃の空気感が好き。テラスの瑠璃柳と共に。

 

この辺りは、家を建てたときに比べ、徒歩圏内にお店が増えて、より便利になりました。でもそれと引き換えに、車の走行音が、時に神経を逆なでてきます。自分も毎日車に乗るのでお互い様、解っちゃいるけれど。

未だに改造して?わざと大きなエンジン音を轟かせて走る方もいて、その音が心臓に悪いんですよ、ホントやめて欲しい。

窓を閉めてしまえば全く気にならないものの、夏はそうもいかなくて。例外は深夜から早朝にかけて。

目覚めはじめた庭で、静寂を聴けることが癒しです。

 

9:00am

家事ルーティンをひと通り終えてから庭へ。水遣りついでに、庭の草花を摘んで玄関に活けました。

このごろはザックリ束ねる感じの自然な活け方がマイブーム。花というより葉っぱや枝が中心で、フォルムや色の違いで変化を付けます。庭の景色そのままだから、季節感は工夫せずとも表れて。

 

真っ直ぐのものは何一つなく、それぞれ向きたい方に垂れたい方に配するだけのアレンジ

 

花が咲く宿根草や低木のほとんどは、夏前にカットバックしていて、いま咲かせているのは少しだけ。

それらは涼し気な青系のもの。草叢のような花壇の中でわずかに揺れています。

 

シマススキ、エゴの若い枝、蔓忍、ベロニカ、アジサイ

 

10:00am

事務所で仕事開始。

ここは建物の北側にあるので、午前中は窓を開けているだけで結構涼しい。風が通り抜け、涼を運ぶついでに、インテリアとして吊るしている風鈴を響かせます。

今日は蝉の声があまりしないな。

 

おりんのような音色の明珍火箸風鈴。これと同じ画角の動画をインスタグラムに投稿しています。音色はそちらで聞いてみて。

1:30pm

太陽が厚かましく迫ってきます。我慢せずに冷房を付けて。

たまに目を上げて外の緑で目を休めています。 それにしても暑そう。

 

ダイニングからテラスを望む。建物の東側にあるため午後からは日陰になるものの、風がないと出る気がしない。昼間はもっぱら眺めているだけ。

 

6:15pm

前庭に夕日が射す頃、事務所を切り上げて庭に出て水遣りをします。涼しい風と水を打つお陰で気温が一気に下がり、とても気持ちいい瞬間。それは植物も同じようです。

「今日も暑かったけれど、何とかしのいだね」

バーベナ・ボナリエンシスの花が盛大にそよぎ肯定します。植物はいつも聞き役に徹してくれるけれど、この花は更に頷いてもくれます。

 

夕陽を浴びながらそよぐバーベナ・ボナリエンシス。奔放に育っています。

 

一年草は伸びきっていて、茂みはまさに草叢のよう。木々の葉は、ところどころ陽に焼かれてしまっています。

晩夏の庭を見ていると、いつもヘルマン・K・ヘッセ氏の文章を思い出します。

わずか一年以内に それどころか数か月以内に
芽を出してから死ぬまでの生涯の
前段階を通過する運命を持つ植物や草花は 不思議なものである!

春 私たちはそれらを 子供を観察するように観察し
そのあわただしい成長を 感動的で 愉快で
無邪気であると同時に少し愚かな花の顔を 愉しんで眺める。

―そして突然
晩夏のある日 まだ今まで子どものように思われた花が
謎にみちて それまでとは違った花に見える。
秘密をはらんで ひどく年老いて 疲れた姿になる。それでもなお
花たちはすばらしく円熟し 悠然と 盛衰を警告する見本のように微笑む。

「庭仕事の愉しみ」より