テラスでいただくと何でも美味しい?-タルトタタンに挑戦

数あるリンゴを使ったデザートの中で私が一番好きなのはタルトタタン。

これまでは食べるばっかりでしたが、シンプルなケーキなので、そろそろ自分でも作れるようになりたい。ポカンと空いたある日の午後、いっちょ頑張ってみました。

 

今まで食べた中で一番美味しかった京都のカフェ「ラ・ヴァチュール」さんのタルトタタン。程良い酸味、ねっとりとした食感、最高に美味しいです。

 

参考にしたのは、若山曜子さんの「至福のキャラメルスイーツ」のレシピ。この本にはキャラメル好きなワタクシにはたまらないレシピが満載なんです。もう超おすすめです!

「キャラメリゼした柔らかくジューシーなりんごとさくさく少し塩けのある生地が抜群のコンビネーション」と紹介されていた若山さんのタルトタタン。よくある丸型ではなくパウンド型で焼くという。長方形のタルトタタン、ちょっとお洒落じゃない?

材料のリンゴは、あれば紅玉でと書いてありましたが、ここいらでは滅多に見かけませんから、仕方なく特売の「シナノスイート」という品種で作りました。とりあえず。

 

キャラメルソースで煮たリンゴを型に並べたところ。つやつやです。つまみ食いしたい気持ちを抑えるのが大変。

 

焼けました~♪

 

「初めてにしては、見た目もそれらしく出来たような~(^^*」と、自己満足で喜んでいると、

夫がポツリ「押し寿司・・・」って、ひどくない?w こういうデザインのタルトタタンなんですぅ!!!

こっくりとした味で美味しいけれど、材料のりんごが紅玉ではないこともあって、パンチがないというか・・・。今度はやっぱり紅玉で作ってみよう。何度か練習しなきゃね。

 

「外でいただくと何でも美味しいの法則」にのっかる。

 

この頃は蚊も少なくなって、外で寛ぐのが心地よい季節となりました。うちのテラスも再び on Season!です。

青空と植物が身近に感じられるのが素晴らしいテラス、第2のリビングダイニングとしても大活躍。皆様にもぜひお勧めしたいです。ディアガーデンで施工&植物、照明、家具などトータルコーデ可能、後付けでも問題なく作れますよ。

「え?テラスってこんな狭いところでも作れるの?」と、きっとビックリされると思うディアガーデンのテラス。これで結構十分なんですよねぇって、きっと実感して頂けるのでは?大事なのは、広さじゃなくて、クオリティなんです。

一度見て、実際に感じていただきたいわ~。

お茶とお菓子(もしかしたら上達したタルトタタンがお出し出来るかも?!)を御用意して、見学のご予約お待ちしております♡

*ご予約はこちらより→Contact

 

 

庭を撮影する意味 

秋ばらが見頃です。春と秋に花盛りを迎える四季咲きのばら。秋の花は小ぶりながらもこっくりとした色合いが何とも素晴らしい。手を掛けたらかけた分だけ咲いてくれる、それがばらじゃないかな。

特に今年はすっごい酷暑だったから、それを乗り越えて咲いてくれたことが本当に嬉しいの。ということで、昨日は綺麗に咲いてくれたうちの「あおい」ちゃんを撮影しました。

私の場合、ディスプレイガーデンの記録として、またブログやインスタグラムに載せることもあって、ほぼ毎日、たくさん写真を撮ります。そうしているうちに撮るのがだんだん好きになってきました。プロが撮った写真と決定的に違うのは、育てた者目線、庭を作った者目線、そういう目線の違いかなぁと思います。テクニック的には劣るけれども、愛では負けないゾ。別に張り合うつもりはないのですが、まぁそんな感じです。

この子はこの光が一番きれいに見えるんだよなーとか、苦労して伸ばしたこの枝を生かしたいんだよねー、カタチは変だけど可愛いんだよねーとか、そんなことを思いつつ撮っていて、思い通りに撮れたら、その瞬間は自分の中に残ります。

 

あぁ、綺麗♡それしかない!咲きはじめは小豆色で咲き進むと紫がかったピンクへとうつろいます。この色をうまく撮るには曇りの日が最適っ!ということで昨日でした。

 

ちょっと逸れるようですが、こんな話を。

最近、京都新聞の「象徴のうた―平成という時代」という連載を楽しみに読んでいます。天皇、皇后両陛下が過去に詠まれた歌をテーマに、歌人永田和弘氏のエッセイがお二人のお写真と共に紹介されています。

両陛下の歌は、切り取られた情景にあたたかな眼差しが感じられてじーんときます。こんな風に詠めたら素敵だろうな。でもそもそも歌を詠む行為とは何なんだろう?ってわからないことが多いのです。そこで今日の記事です。なんとなくストンと腑に落ちました。

結婚してよかったと思った瞬間は?と尋ねられた美智子さまは、次のように答えられた。

「春、辛夷(こぶし)の花がとりたくて、木の下でどの枝にしようかと迷っておりましたときに、陛下が一枝を目の高さまで降ろして下さって、そこに欲しいと思っていたとおりの美しい花がついておりました。」

そんな「本当に小さな思い出」は

「仰ぎつつ 花えらみゐし 辛夷の木の 枝さがりきぬ 君に持たれて」(昭和48年)

という美智子さま自身の歌としても残っている。

本当はそれは逆なのかもしれない。歌に詠まれたからこそ、そんな小さな記憶が色褪せることなく三十数年間を美智子さまの心に生き続けたのだろう。歌に詠まれた時間は、他の時間とは違う、かけがえのない記憶として定着されるものである。歌を作る意味のひとつはそこにある。

何気ないことですが、陛下の美智子さまに対する優しさが伝わってくる素敵なエピソードです。

美智子さまのお気持ち、うんうん、わかります!男性のそういう優しさってキュンとしますよね。自分の意図したことが自然に相手に伝わっていた・・・この人と深いところで繋がっているんだなぁなんて、思われたのでしょうか。

そんな瞬間を繰り返し繰り返し思い浮かべながら、言葉を丁寧に選ぶ作業が、記憶の定着となる、そういうことですね、歌を詠むって。

 

今度はテーブルの硝子部分に置いてみる。そこに映る姿がええ感じやん!って気づいて、背景を暗くぼかして・・・なんて、私なりに工夫して撮ってます。

 

それで思ったこと。歌を詠むことと写真を撮ることは似ています。私も先に書いたように素人ながら一応、一生懸命考えて撮っているつもり。そんなことの繰り返しで、庭や植物の記憶がどんどん定着していきます。

そしてその積み重ねが、次の庭づくりに生かされているのかもしれないなって思います。

歌も詠めたら更にいいけれども(^^;

 

ベストショットはこれかな!インスタグラムにUPしました。

 

皆様も庭や植物の写真を撮られると思います。撮れた場面を見ると意外と他人目線で見られる、客観視できるところもメリットです。

庭づくりに大いに役立つ撮影という行為、これもガーデニングの一部にしましょう。

 

 

紅葉のはしり、美味しいもの・・・秋ですね

朝夕の冷え込みも感じられるようになったこの頃、ディスプレイガーデンでは、もう紅葉が見られます。一番早く色づくのは、いつも決まって前庭のアオダモ。

通りからも良く目立つ場所にあり、建物を引き立ててくれるシンボル的存在です。

 

アオダモの紅葉。真っ赤にはなりません。全体的には渋めの赤で、一部はんなり赤。大きな白い壁の前に木を植えよう、きっと映えるに違いない、建物を設計する時からそう考えていました。

 

オフィスの小窓からも良く見えるアオダモは、私が図面を書いているとき、とても慰めになります。

 

午後の日差しを透かして見ると本当にきれい。目が休まる景色です。

 

ちなみに初夏はこんな感じです。アオダモの葉は落葉樹の中でも爽やかさNo1。

 

カメラだと室内が暗く写ってしまいますね ・・・真っ暗なオフィスみたい(^^;

北向きなので、落ち着いた雰囲気ではありますが、もう少し明るいです。でも、室内がそんなだから、窓外の景色がいっそう輝いて見えるのかもしれませんね。

 

苔の上に散るアオダモの葉。もうかなり葉を落としています。

 

木を植えるなら、出来れば、こうして外からも中からも楽しめるようにしたいですね。一本の木を味わいつくせてお得です。

ディスプレイガーデンの紅葉のピークは例年11月末~12月初。今年はどうでしょうか。大好きな秋、できるだけ長く続いてほしいもの。

 

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先週は、9月末に祇園OKUさんで食べた珍味「卵黄の味噌漬け」に挑戦しました。

 

お酒と味醂、砂糖で調味した味噌床に生の卵黄を漬け込んで冷蔵庫で4、5日寝かしたもの。卵黄をガーゼで保護するのがポイントです。

 

うまく出来ました~!

熱を加えていないのに固まっているのが不思議です。でも食感は、茹でたのとはまた違って、ゼリーのよう。しかもねっとりとしています。お店で食べた味に近く、とっても美味しいです。これはおすすめ!

最初は日本酒の肴に、次はご飯にのっけてみました。

 

「卵黄の味噌漬け」とごはん。卵かけごはんとはまたちょっと違う美味しさ。

 

私はいつもお鍋でご飯を炊いています。少ししか食べないし、あっという間に炊けるので。

お米を洗い30分程ザルで水を切る→1合につき200ccの水加減にする→10分中火→15分弱火→10分蒸らしたら完成。かーんたん!私は蒸らさず食べちゃうときもあります。

料理家の土井善晴氏の本で読んだのですが、炊く前にお米は水に浸けない方が良いのだそう。ザルで水を切った状態のまま置いておくだけで十分水は含まれるそうで、水に浸けて置く時間が長いと、お米が発酵して雑菌が増えるからというのが理由。

そして、炊いている間フタはとらないのではなく、沸騰したらフタを開けて、木べらなどでかき混ぜて “米を踊らせる” のがおいしく炊き上げるコツなんだとか。均等に熱が通るので更に美味しくなるそうです。

 

卵の濃い色が食欲をそそります。調味味噌もごはんに合います。

 

「卵黄の味噌漬け」って、当たり前ですが黄身しか漬けられないので、白身が大量に余ります。

困った挙句、クッキーを焼きました。最初に焼いたラング・ド・シャは、何故だか濡れ煎餅のようになってしまい失敗。次に焼いたメレンゲクッキーはまぁまぁの出来です。

 

面白いカタチのメレンゲクッキー出来ました。メレンゲと砂糖だけではベタつくので、コンスターチ(片栗粉でもOK)を入れるレシピがおすすめ。低温で90分程かけてじっくり焼く。サクサクシュワンな食感になります。

 

食欲の秋。新米も出始めて、美味しいものがいっぱいですね。サンマが安くなって良かった~。最近は、葡萄にもハマっていて、毎朝大粒の巨峰やピオーネを数粒いただくのが楽しみです。そして今夜は・・・栗ごはん!!!

普段の美味しいは、特別なものでなくて、旬なもの、少しだけ手をかけたもの。それで満足です。

 

 

台風とカーポート 

台風続きで災害のニュースが絶えないこのごろ、造園や外構会社は、倒木の後処理、剪定、エクステリアの修理などの対応に追われています。また、そういう作業を行うには、前もって現場をみせていただき、修繕方法の検討や、いくらかかるのか見積もりをしてお客様にご提示、材料を手配し工程を組むといった事務処理も必要で、職人さんだけが忙しいわけでもないのです。

被害に合われたお客様が少しでも安心されるように、出来るだけ早くと、業界のみんなが頑張っていますが、とにかく件数が多いので混んでいます。私のお客様もお待たせすることになりそうで心苦しいです。

 

事務所にて見積もり作成中。お土産でいただいた浜松の五穀屋さんの「山むすび」に癒されています。パッケージが和モダンで凝ってます。

 

エクステリア商材の中では、カーポートの屋根が風で飛ばされるという被害をよく聞きます。その多くはポリカーボネート製の屋根がついている製品で、施工後だいぶ年数が経ったお宅です。

カーポートはスペースとお役所の許可さえあれば、安価に設置できる車庫です。いたるところに建っていますから、台風時に屋根パネルが吹き飛ばされるかも?という心配は、持ち主だけではないでしょう。自然現象によって、もしも近所のパネルが飛んできて窓ガラスが割れたとしても、自分で直さねばならない可能性が高いのです。

 

ポリカーボネート製のカーポートの例。デザインや大きさだけでなく、耐風圧強度、耐雪強度によっても選ぶ製品が変わってきます。これは四国化成さんのハイグレードモデル「MyPORT7」耐積雪20cm相当、耐風圧38m/秒相当です(※保障値ではなく目安)

 

いくつかのメーカーのカタログを見ると、ポリカーボネート屋根の場合、耐風圧強度の目安値は次のようになっています。

  • 基本タイプの製品は34m~38m/秒
  • それ以上のモデルですと42~46m/秒
  • 鉄板屋根の場合ですと54m/秒相当まで

対して、台風の強さを表す基準でよく聞く最大瞬間風速は

  • 「強い」33m~44m/秒未満
  • 「非常に強い」44m~54m/秒未満
  • 「猛烈な」で54m/秒以上

となっています。このところの台風は「非常に強い」か「猛烈な」と表現されていましたので、もしも、もしも運悪く、その風をまともに受けてしまった場合、ポリカーボネートの屋根が飛ぶのは性能上どうしようもないこと、なのです。経年変化による部品の劣化や、周囲の状況によって風が更に集中してしまう場合などの要素が重なるとどうなるのか・・・。

一般的にカーポートを選ぶとき、ここまで考えて選ばれているでしょうか?耐雪仕様をご検討されることはよくありますが、耐風圧はあまり気にされないかもしれないなぁと思い、細かな数字を上げてみました。

恥ずかしながら私自身も、これまで風速45m/秒相当と言われても、ピンと来ていませんでしたが、9月の台風21号を経験したことで、ようやく実感できた感じです。

参考までに、台風21号の最大瞬間風速の記録を見ますと、

  • 彦根は46.2m/秒(ディアガーデンの近くの観測所)
  • 関空島は58.1m/秒
  • 高知県室戸岬は55.3m/秒
  • 大阪は47.4m/秒

カーポートは製品によって、屋根パネル抜け防止材のような部品がオプション用意されているものがあります。いわゆる補強材です。部材がない場合、パネルに穴を空ける可能性もありますが、薄いプレートで代用もできます。現状で心配な方は、そのような対策をご検討されてはいかがでしょう。

 

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ブログでも時々書いておりますが、私はカーポート推奨派ではなく、これまでほとんど施工しておりません。

建物のデザインとマッチするカーポートは少なく、家の顔と言うべき前庭に合わないと思うのと、屋根を掛けてしまうと何も植えられなくなるからです。たった一台分でも建築確認申請が必要なのですが、それを知っているお客様も少ないので、そこから説明しなければなりません。

そんなことで、ただでさえ消極的なのに、今年のようなものすごい勢いの台風を経験してしまうと、お客様におすすめするのが、ますます不安になります。台風の夜におちおち寝ていられません。

ですから駐車場は、建物と一体化したデザイン、いわゆるビルトインタイプの車庫か、もう潔く青空駐車!そのどちらかに、というのが理想です。

どうしてもカーポートを設置する場合は、何か構造物で上手く建物と一体化させるように出来ないでしょうか。デザイン的に良くなるだけでなく、むき出しでない分、風当りも少なくなるのでは。

 

ディアガーデンの唯一のカーポート事例より。と言っても見えていませんが。RCのゲートとシャッターを設け、中のカーポートを隠しています。外観もスッキリです。

 

ちなみに、ディアガーデンの駐車場は青空です↓

 

ディアガーデンの駐車場は建物の脇。縦列で2台置けるようになっています。来客時にはここを1台分空けて対応しています。

 

玄関のすぐ脇にあるので、雨でも乗るまでそう濡れることはありません。冬に雪で数日埋もれるときはありますが、そんな日は車に乗ることはないので、あまり困りません。夏の暑さはカーポートの下でもそう変わらないだろうし、とりわけストレスは感じていないのです。

車がないとき、狭い敷地に抜けた空間が出来るので、少しゆったり見え、庭の一部になるところがいいと思っています。

カーポートの必要性、人それぞれですよね。ただ、やっぱり欲しいと思っておられるなら、性能を良く知って、設置場所や、素敵に見える納め方などもよくよく検討され、上手に取り入れられたらいいですね。

 

 

こぼれ種の強さのワケ

この頃は雨の日が多く、庭に出ることも憚られる間に、秋の花が咲き進んでいました。ヤブランやフジバカマ、秋明菊などです。

 

ディアガーデンの駐車場。敷き並べた瓦と秋の花。手前から紫の花ヤブラン、白い花ユーパトリウム。

 

この白い花はこぼれ種が育ったもの。元の株は2m程離れた場所にあります。ヤブランとヒューケラの間にいると気付いた時には、もう既にいい感じに育っていたので、そのままにしました。

その株がいま満開。意図しない所に出現して、それが思わずナイス!と言いたい場所。こうして見ると、ヤブランの紫とヒューケラのオレンジを柔らかに繋いでいることがわかります。

しかも!元の株より元気で、たくさん咲いていて、こぼれ種って強いなぁと改めて思いました。

 

横から見るとこんな感じ。

 

こぼれ種は強いって、ガーデナーなら経験からそうお感じになられているのでは?なぜ強いと感じるのだろう?

このユーパトリュームの元株に出来た種は四方八方に散らばったはずです。しかし、その種の全てが発芽するわけではない。何を条件に発芽するのかと言えば、種の遺伝子が、ディアガーデンの土壌に合うように変わりつつあるものが、より発芽しやすいのではないかと思う。芽吹いたあとに、生長する確率が高いから。

買ってきた種を撒いた場合は、多くはF1(ハイブリッド)といって、一定条件下で育てれば見本とされる株になるように人工的に操作された種ですが、苗床に撒いて発芽したものの中から、大きく色よい丈夫そうな葉っぱを付けたものを選んで、少し大きくしてから庭に移植します。

その苗はこの庭で初めて根を張る訳です。決してその土壌に適したものではありません。一方こぼれ種は既に馴染み色々情報を蓄えています。その違いは大きいと思います。だからこぼれ種から成長した株は強く感じるんだと思います。

 

こぼれ種から育ったユーパトリウム「チョコラータ」。最新の分類ではアゲラティナ・アルテシマというらしい。香りはないけれど落ち着いた葉色と自然な花が好き。

 

話を少し戻して、F1の種の2代目は、当然ながら、もとの見本のような形にならないものも出てきます。

このこぼれ種から成長した株も、恐らくF1の2代目です。見本から見ると劣性形質かもしれません。こういうバラツキが個人の庭で起こるのはあまり問題にならないのですが、生産農家さんだと困るのです。だから種苗会社からF1の種を買い続けなければなりません。人工的に操作したF1の種から出来た作物を長期間食べ続けると、人体にどんな影響が出るのか?そこが気になるところです。

そんな中、昔ながらの固定種を大事にしようという流れが起きています。形や成長スピードはバラバラなので手間がかかるけれど、風土の味がするというか、滋味豊かな野菜を作ろうとする農家さんや種苗会社さんもあるのです。

私達消費者が出来ることは、それを買って応援することしかありません。一般的に買えない場合も多いので、こういう事情を少し気に留めて置かれて、出会ったときに買う、そこから始めましょうか。

 

秋名菊の一番花です。中国原産で大昔に帰化。自生種といってもよいかと。花はこんなに可憐なのに、これもこぼれ種や地下茎でめっちゃ増えます。どんどん抜いてます。欲しい方に差し上げます。

 

庭の場合は、自生種以外がこぼれ種で増えていく方が、環境上どうなのか?という方が問題。このユーパトリュームは別名「西洋フジバカマ」日本の自生種ではありませんから、私の本来の庭づくりからするとゲスト的な扱い。だからいくらここの土壌に適合したからといって、これ以上は増やすつもりはないし、近所の道端で芽吹いているのを見たら抜くと思います。

自生種は外来種に淘汰されやすい傾向にあるので、ガーデンデザイナーとしては、そこんとこ神経を配らねばならないと思っています。なぜ自生種が外来種に追いやられるのか?そういう論文もありますが、それについてはまた改めて取り上げたいと思います。長くなっちゃうのでね。

種の世界は奥深く、ハマるとかなり面白いです。多種多様な方法で命を繋げているんだなぁと感心します。

 

 

ディアガーデンの動画を作ってみました 

夏の疲れが変なところに出て、ウダウダと治らず右往左往しているうちに、何とはなしに・・・ブログの更新が空いてしまいました(^^A

生活や仕事には全く支障のないものなので、誰も気付かなかったとは思います。あとは日にち薬ってな感じで軽く思っていたのですが、その期間がえらく長くて、気持ち的にしんどかったです。思い返すに、夏の間そんなに疲れてたっけ?と自覚が全くないので困ります。今はお陰様で元に戻りましたが、こんな丈夫な私でも不調をきたす程です。今年の夏は相当酷だったのだなぁと。

皆様もそんなことはありませんか?

無理をしている自覚はないかもしれませんが、季節の変わり目ですからね、労わって下さいね。

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そんなウダウダ中、唯一熱中していたのが動画作りなんです。撮り溜めていた画像の中から選りすぐって、ディアガーデンの庭ーディスプレイガーデンーの四季を動画にまとめてみました。

このサイトのサイドバーに、その動画を何気に仕込んでいます(^m^ (PCやタブレットの画面だと右側に表示されています)

 

育てている植物の紹介やそれぞれの場所の解説、庭づくりへの思い、マジカルな瞬間などなど、ギュッギュッと詰め込みました。同じ場所でも季節が違うとかなり雰囲気が変わるところが面白いです。

時間にして2分55秒。結構あっという間です。

ディアガーデンを良く知る方も、初めての方も、きっとお楽しみいただけるのでは。この動画をきっかけに、豊かな庭のある暮らしの一歩を踏み出していただけたらと思います。

では、早速ご覧ください!↓↓↓(注:BGMを付けましたので音が鳴ります)

 

 

動いている庭を見ていただくのもいいなぁと思いましたので、不定期になりますが、また動画を作りたいです。よろしければチャンネル登録をお願い致します。

ブログはまた近日更新しますね。

 

 

台風一過。お庭は大丈夫ですか?

昨日の台風は本当に恐ろしかったですね。皆様のところは大丈夫でしょうか。ニュースやSNSを見ていると、21号の爪痕は凄まじく、被害に合われた方々はどんなにか驚かれ、どんなにかお困りのことでしょう。心よりお見舞い申し上げます。

この辺り(滋賀県東部)でも、枝葉を大きく広げた木は、風圧をまともに受けてしまい、倒れたり折れてしまったり。自然の猛威をまざまざと見せつけられた感じです。

幸いディアガーデンは被害を免れることが出来ました。あの荒れようを思い出すに、ラッキーとしか言いようがありません。

そんな中、報道は本当に危機迫る感じで、詳細でいてかなり正確に伝えてくれました。そのお陰で、迎える覚悟や対応も出来たのかもしれません。「これまで経験したことがない位の○○」という表現が多すぎるこの頃、しかもそんな人の想定など軽く超えていきます。日本の気候は、地球は一体どうなってしまうのかと憂いでしまいますが、何とか凌いでいかなければなりません。

 

台風一過の後始末。道路に面してオープンな前庭には、街路樹の枝が吹き飛ばされてひっかかっていました。その他は飛んできてなくて、近所も無事のよう。良かったです。

 

昨日の暴風は予報どおり初めは東南から吹いてきました。ディスプレイガーデンでそれが当たりそうな木、針葉樹の生け垣の一部に植え直してまだ2、3年ほどの木があって、見るからにヤバそうだったから、急きょ支柱をしてしっかり結わえておきました。

案の定、可哀想な位ブンブン揺さぶられてはいましたが、何とか耐えてくれました。針葉樹は背丈のあるわりに根が小さいから、何もしないと絶対傾いていたと思います。

紐一本でも、要所に効いていると、効果は大きいなと実感しました。ちょっとしたことですが、支柱があることの安心感は大きかったです。

 

針葉樹の生け垣。元々あった丸杭に、新しく竹を渡して(矢印のところ)それに幹をしっかりと結わえました(丸の部分)。造園では普通にやる「男結び」という結び方で、一度結ぶと自然には解けません。

 

実は、暴風が当たった木には、このところ支柱はしていませんでした。植えている場所は、隣地境界付近。建物と建物の間の狭い空間で、普段は風が吹きつけるようなことはないからです。

10年以上前でしたか、最初に植えたときには支柱をしていて(生け垣用の支柱で「布掛け支柱」といいます)、今でもその丸杭は健在ですが、横桟の竹は腐ってしまって捨てちゃいました。それ以来ずっと支柱なしですが、全く問題ありませんでした。

でも、さすがに今回は危険だと判断しました。支柱をやり直して正解だったなぁと思います。

普段はパートナーである造園の職人さんがやってくれますが、緊急事態なので自分でやりました。方法は知っているし、いつも見ているし、材料もあるので、大丈夫なんですけどね。あんまりやらないから、久しぶりで新鮮でした。

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支柱は、その木の姿と根鉢のバランスを見て、また植える場所によって、するかどうかを決めます。そしてするとなると、なるべく悪目立ちしないように、その立て方を考えて、しっかりと打ち付けたり結わえたりします。

でも支柱はない方がいいんですよね。

大きな木は支柱も大きくなってしまいますし、落葉期なら木本体よりも目立ってしまう時もあり、何だかなぁと思います。地下支柱という目立たない支柱がありますが、これも大きな木ですとそれなりの金額になります。

支柱がないと、木は自らしっかり立たないといけませんので、踏ん張るように根を張るといいます。木を甘やかさないためにも支柱はない方がいい、という方もいらっしゃいます。私も出来るだけしたくないと思っています。

苗木のうちは支柱をしていても、何年も経って、それがボロボロに腐る頃には外して大丈夫です。大抵の木はもう根を張って十分自力で踏ん張れています。腐っているのに外さないと、そのうち幹に食い込んだりしてよくありません。あとは定期的に適度に枝を透かすように剪定して、風害や病害虫から守ってあげましょう。緊急事態には仮支柱をする、そんな臨機応変な対応も大事なことですね。

今回の災害を踏まえ、支柱のことをもっと深く考えたいし、剪定の重要性も改めて訴え、個々に対応していきたいと改めて思いました。

 

 

いい家とは?-「トトロの住む家」より

お盆休み中に読んだ本で、宮崎駿監督の「トトロの住む家」をご紹介したいと思います。絵が素敵です。

 

住む人の心根が偲ばれる・・・、そんな家を宮崎駿監督が訪ね歩き、その風景を絵と文で綴る。2010年7月に完成した宮崎監督デザインの公園「Aさんの庭」の新たな写真、インタビューも収録した増補改訂版です。

 

そういえば、先日TVでたまたま「となりのトトロ」が放送されてましたけれど、ご覧になった方いらっしゃいますか?

私はこれまで何回見たかわからない程ですが、やっぱり最後まで見てしまいました。可愛らしくて不思議な物語は、いつ見ても心がほっこりと温かくなります。そして、あの田舎の景色、美しくて懐かしくてキュンとします。

私が幼児の頃は、田舎ということもあって、村の中はまだ舗装されていない道も多くありました。恐らく小学生になる前後くらいには舗装されたと記憶していますが・・・。そんな世代ですので、物語に出てくる畦道とか、青田を吹き抜ける風とか、家の土間のヒンヤリ感や縁の下、あちこちにある仄暗い場所など・・・ああいった雰囲気は実感として残っています。なので懐かしい。

曲がりくねった土の道、屋敷を囲む青々とした生け垣、昼間でもヒンヤリ暗い場所、そんなものが少なくなりました。

それでこの本。

宮崎駿監督が仕事の合間に散歩して見つけたお宅の様子が描かれています。東京の高円寺~吉祥寺あたりで昭和初期に建てられた7軒のお宅。どのお宅も変に増改築をされず、丁寧に住まれており、広い敷地には緑豊かなお庭があります。開発の波に逆らうように、そこだけ時間が止まったかのような風景なのです。

宮崎監督は、建物だけじゃなく庭のあり方にも重きを置いておられるようで、そのお考えにとても共感しました。いくつか本文から抜粋させていただきます。

そうなのだ。住まいとは、家屋と、庭の植物と、住まう人が、同じ時を持ちながら時間をかけて造りあげる空間なのだ。私たちの住むこの土地では、少しでも隙間があれば植物は生えてきてくれる。その植物たちと、生きもの同士のつきあいをしている家、時にはためらいながら鋏を持ち、でも植物へのいたわりを忘れない家、それがいい家なのだ。

 

ぼくは、子供が育つには、光や暖かさだけでなく、闇や迷宮も要ると考えている。ぼくがどんな家に興味をもつかというと、それは「闇」みたいなものがある家ですね。それを作った人や住む人の、心の襞(ひだ)の奥行きが感じられるような。庭はね、ちょっと荒れた感じのがいいですね。地域全体で、緑を育てよう、いい感じの空間をつくろうという見識をもっているのがいいですね。

「ちょっと庭が荒れている」というのは、庭の植物を育つままにさせておくからです。植物好きは、やはり敷地の形通りにスパッと切れないものです。美しい枝、元気な枝は切れないのです。植物の自由にさせてやりたい気持ちもあるのです。

でもそこはご近所の方のお考えもあって、自分の価値を押し付ける訳にもいかず、難しいところです。だから「地域全体で緑を育てよう」という見識があればいいなぁと、身勝手ながら思うのです。

「お宅のモミジ、今年もきれいに紅葉していますね。うちには木がないけれど、お蔭で秋を身近に感じられます」という発想か、それとも「モミジが紅葉して落ち葉がうちにまでくる!ン、もう!許せん!」という発想か。その方の捉え方次第で、モミジの形は随分と変わり、景色も変わってきます。

もちろん落ち葉は掃除しますよ。しますけれど、多少の迷惑にあくせくせず、充ち足りることを知る、そんな大人の余裕があれば、どんなにか世の中過ごしやすいだろう・・・っていうことを宮崎監督はおっしゃっているんです。

ディアガーデンのご近所さんは、有難いことに、大人の余裕をお持ちな方ばかりです。それに甘えてはいけない!って、もちろん自覚もしていますけれど。

 

ディアガーデンの前庭より。ペニセタム「JSジョメイニク」がふわふわと可愛い穂を出しました。秋になってうまく枯れたらいいなぁ。

 

また本文中に戻りますと、こんな苦言も。

花を植えたらいい人になれるわけじゃない。本気で手入れをしているから住みやすい、いい庭になっていたわけで、それができないところにいい家もいい庭も、いい景色もない。だから手入れができないならば花も勝手に植えるもんじゃないんです。

 

結局住みやすさって、自分を語ることじゃないんですね。大事なのは借景です。自分の住まいをいかにして人様に借景してもらうか、ということを考える。いかに自己主張するかじゃないんです。そして自分も人様のところを借景する。そうやってお互い様というふうに考えれば、結局は人との出会いと繋がりで、感じのいい風景というのは出来ているものなんだと思います。

いま自己主張しない家を設計する建築家はいないのでは?・・・なんて、炎上覚悟で書いてしまいました(^_^;

隣と違うデザインの家、というのは大前提ですし、大体が外界を追い出し、内に向いた形ですので、隣との風景のつながりなどは、設計当初から頭にない。それが当り前。宮崎監督の思う「人と繋がりのある住みやすさ」を叶えるのは難しいのかもしれません。理想論ですよね。理想とも思わない方もいらっしゃるでしょう。

ただ造園をやっている者としては、こんな風に考えてくれる建築家、住宅会社が増えると、絶対風景は変わるし、暮らしが変わるのでは?新しいことをやってるな!って、違う意味で自己主張できると思ってます。

それと、色々なデザインの家を繋げ、景観を作っていくのは、庭の緑しかない!とも思っています。

 

 

残暑お見舞いとお盆間の営業日について  

最近はようやく暑さが一段落した感がありますね。まだまだ油断は出来ませんけれども、立秋を過ぎると夏は夏でも秋に向かう夏という感じで、空気が微妙に変わりました。

それに、いつの間にか夜のBGMもカエルから秋の虫の声に変わっていますね。ぐっすり眠れるようになって、落ちていた免疫力や集中力も徐々に上がってきたように思います。

睡眠の質って大事だなぁとつくづく思った今夏・・・ってもう終わったように書いてますが、まだまだ熱中症には注意が必要ですよね。みなさま引き続き御身体をお大切になさって。

 

 

さてお盆休みに入られた方も多いと思います。

ディアガーデンは、11日(土)・14日(火)・15日(水)の3日間、お休みをいただきます。その他は事務所を開けておりますので、もしよろしければ、お庭づくりやエクステリアのご相談にいらっしゃいませんか?

これから計画しても年内のお引渡しが出来そうです。来春に向けてゆっくり考えるのもいいですね(^^

ご予約はコチラ→contact(お問い合わせフォームからご予約いただくのが確実です)

秋の花を飾ってお待ちしております♡

 

桔梗や吾亦紅、薮蘭など、秋を思わせる草花を涼しげな竹細工の器に挿して。和花は涼しげでいいですね~。

 

濃い色のケイトウも秋を思わせる花。青い花は庭の虎の尾。

 

ディアガーデンの事務所です。18時半、マジックアワーの始まる頃。夕日がちょうどドアを照らして、眩しかったのですけれど、外から見たら、光と木々のシルエットのコントラストが綺麗でした。

 

 

庭とずっといい関係でいること  

昨日は新規のお客様と事務所で打合せ。ディアガーデンの前庭を見て下さったことがきっかけで、お庭づくりのご相談にいらして下さいました。

前庭は道路に面してオープンに作ってあるので、前を通ると嫌でも目に入ります。ひょっとすると、植物や庭に興味のない方には見えていないかもしれませんが、お好きな方は、車で通り過ぎる一瞬の間でも、見て下さっているようです。

看板は一応あるけれど、看板よりも看板の役目を果たしてくれている前庭です。ディスプレイガーデンは小さな庭がいくつかありますが、この前庭は公共性のある庭なので、特に念入りに世話をしています。

季節ごとに色々な表情を見せるよう設計しているつもりで、愛情もたっぷり込めています。それを汲んでくれたのか?こうして時々お客様を連れて来てくれます。ってか、現在、地元のお客様はこの前庭を見て来られる方ばかりです。

私の苦手な営業を庭がしてくれてる。前庭よ、サンキュー(T_T)ウルウル

 

毎朝簡単な掃除と手入れをして、苔と一年草だけ水遣りします。夏場は特に朝夕の打ち水も欠かせません。歩道までしっかり清めてます。通りがかりの方にも目で涼んでいただけたらと思います。

 

いま盛りなのは、三尺バーベナ(バーベナ・ボナリエンシス)です。1m近く細い茎を伸ばし、その先に紫の丸い花を咲かせます。か細い茎は意外と強く、折れても曲がっても花を咲かせます。繁殖力の強さから見ても、まるでコスモスのような植物です。来年どこから芽を出すか、ちょっとドキドキ。

たくさん植えているグラス類と共に、少しの風でそよいでくれて、動きのある前庭になってます。

 

日照り続きでも、涼しげな顔で咲いている三尺バーベナ。

 

白いジニアは、日当たりが悪いので、ひょろひょろと儚げに咲いています。後ろのペニセタム・ジョメイニクから面白い穂が出てきました。

 

猛暑つづきの今夏、夕立もなく、本当に一粒の雨も降らないけれど。3日ほど留守にしていても植物たちは大丈夫でした。この安心感は私を自由にしてくれます。庭を愛しながらも、庭に囚われることなく、暮らしたいのです。こうなるには、ある程度時間もかかるし、植栽デザインに工夫が必要です。

異常気象の中、そして自分も年を取っていく中、あなたと庭がずっといい関係であり続けるには何をすべき?それは庭のある場所、その方それぞれに答えは違うでしょう。

是非一緒に考えさせてください。