成人の日に思う、孤独とは。

お正月開けての三連休、まだエンジンのかかっていない身体にとっては有難く・・・さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。

新成人の皆様はおめでとうございます。今年は各地で成人式も開催されているようで、小春日和の下、晴れ姿が眩しい限りです。コロナ禍ではありますが、どうか希望を持って生き抜いていただきますよう。

昨今の痛ましい事件の元凶は「孤独」だとか、聞きます。

コロナ禍で孤独に陥る人々が増えた、とも。

孤独は自分の捉え方次第で良くも悪くもなるもの、孤独が悪い訳ではないと思います。孤独でなければ自分の考えが深まらないし。

本当の孤独がどのようなものなのか、私は分かっておりませんが、良かれと思ってやった行為がひたすら裏切り続けられたら、自分から扉を閉じてしまい、何も聞こえなくなるのかもしれません。でもどうしてその人が裏切ったのか?「その人の孤独」を考えると、自分だけが孤独という偏見を捨てられると思います。皆、どこか孤独なんです。

新成人の方へ、孤独と上手に付き合う方法を共に学びましょう。

 

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私は庭づくりや装花室礼を生業としているので、その分野から孤独を考えれば、

例えば、人が周りにいないのを孤独というのでしょうか。

人という種の生物がいないだけで、他の生物は周りにたくさんいるはずです。

植物、動物、鳥、虫、山や石、もっと言えば太陽や月、それらはいつも私の周りにいて、見れば応えてくれるものです。そういう存在を一切見ないで孤独と決めつけるのはいかがなものかと思います。

庭作りを通して、私が時々思うのは石の孤独です。雨風に晒されて、踏みつけられ、埋められて、尚、存在しつつける石。この小さな石は、一体いつからここにいたのだろうと想像すると、自分の孤独など大したことではないなと思いました。

もっと言うなら、日本には八百万の神々がいて、感じようとするならば、一人ではないことを感じるはずです。ですので、一人で年中行事をせっせと行ってください。昔の人の生きることの大変さ思えば、今の時代、生きることの「お膳立て」が如何に有難いことか。

命は勝手に捨てられない。よく言う「自分が生かされている、有難い」という感覚は、私の場合、年中行事を通して学んだ感覚です。

 

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さて、その年中行事では、明日は鏡開きの日。

一足早いのですが、本日有難い鏡餅の御下がりをいただきました。

 

我が家には床の間がないけれど、歳神様にお供えしたい気持ちはあります。鏡餅はリビングの飾り棚に。今年は紙垂を垂らしてみました。

 

鏡開きのお餅は善哉にしていただきました。御下がりをいただくまでがお正月行事。

 

 

2022年 新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

旧年中はディアガーデンのサイトをご覧いただき 誠にありがとうございます。

2022年が皆様にとって、健康に恵まれた、そして実り多き一年でありますように。

本年もお庭やエクステリアに役立つ情報、庭のある暮らし情報など発信して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

今年ディアガーデンの年賀状① 画像は昨年夏に作庭した(株)仁々木様のお庭です。

 

大寒波襲来で、自宅で過ごす静かな年末年始となりました。

そういえば、昨年の元日も大雪だったような。違うのはコロナ自粛が緩みつつあるという点かしら。私も夫の実家へ里帰りする予定。

皆様はどんなお正月をお過ごしでしょうか。

 

今年のディアガーデンの年賀状② 画像は同じお庭ですが、雑誌の表紙風にデザインしてみました。

 

ここんとこずーっと休みなしだったので、仕事も主婦業も休めるお正月休みは天国です♡

我が家のお正月テーブル。お節って実はお酒の肴にピッタリなんですよね。しばらく何も作らないぞー。

 

私なりに定番化したお節。この度は松風焼き(手前奥の重左下)が特に美味しく出来ました。

 

心と身体の健康をこれまで以上に意識した一年にしたく、今日はそのスタート。

 

 

2021年を振り返って

2021年も今日で終わり。

今年はお陰様で休みなく仕事をいただき、本当に忙しい一年でした。

ご縁をいただきましたお客様はじめ周りの皆様のお陰と感謝申し上げます。

 

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さて私の師走。

計画では、12月中頃には工事の引き渡しをし終え請求を出す、26日午前中に花生けの仕事で正月用の室礼し、仕事納め・・・という段取りでした。

それが、もう全然計画通りに行かなくて、参っちゃいました。

工事は、あとこの部材を取付ければ終わりと待っていたら、メーカーのまさかの製造ミスで違う部材が届き工期延長、引き渡しはクリスマスイブになってしまいました。26日の花生けは、数年に一度の大雪のためJRが止まり28日に延期です。

振り返れば、今年は計り知れないところで、予定が狂うことが多かった一年でした。

工事では、天候含め予測不能なことが起きるものですが、例えば春のある工事では、職人さん都合が狂い、なかなか着工出来ませんでした。夏のある工事では道路工事が進まず予定よりひと月以上遅れて着工、秋の工事では(先程書いたように)メーカーのミスで部材が間に合いませんでした。

納期はお客様との大事なお約束。天候や他業者に起因する遅延はお客様にお許しもいただけますが、造園関係者の遅延はこちらの事情なので、本当に焦ります。その調整で、神経と体力と時間を無駄に使いました。

こういうアクシデント的なトラブルは、スピードとアイデアと真心で事に当たるしかないと思っています。難を転じて福と成すとなるのが理想。

春の工事では、取り掛かりが遅い分工期を短くするよう努力しました。夏の工事では着工出来ない間に土壌検査を行ったり出来るところから少しずつでもやる、冬の工事ではメーカーに訴え通常一カ月納期がかかるところ6日で届けてもらいました。お客様には謝罪と現状報告を小まめにして、こちらも必死で動いていることを伝える・・・等。

今後の仕事スタイル含め色々と考えさせられた一年でした。

でもね、出来上がったお庭はどれも素敵です。来年はこれらをサイトにちゃんとUPしよう。WORKコンテンツが全然更新出来ていないのでやらねば。

 

来年の手帳は引き続き伊東屋さんの手帳。見開き1週間(ホリゾンタルタイプ)のレフィルを11月初めには入手。

 

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2021年、プライベートでは生活のパターンがかなり変わった一年でもありました。仕事が超ハードだったせいもあって、より良い休息の仕方を模索しました。

入浴を夕食前に済ませるのはもうかなり前からのルーティン。お陰で夜のバタバタが無くなりました。それに加え、夕食後はTVを見るのも仕事もブログを書くのも出来るだけ止めて、早めにベッドに入るように。

また、自分がどう休みたいかを考えて、寝室のインテリアを見直しているところです。まだ6割程しか整っていませんが、ベッドやマットレスを変えたことは大きかったです。

 

腰痛持ちだからショールームでシビアに試し選んだのがこのマットレス。固めなのに身体に密着するので(本当に隙間ができない!)快適です。

 

毎晩、このベッドに入るのがめちゃくちゃ楽しみで、見るたびテンションが上がります。

より深く眠れるようになったのも嬉しい。

 

癒やし効果絶大のMyBed。朝、ベッドメイキングすると何故か心が整うのも不思議でいい習慣が出来ました。季節によってカバー類を変えて気分転換しています。

 

コロナ禍で仕事以外で出掛けることは少なくなり、内側の充実を求めて、自分の心地良さの在処に敏感になったのは自然な流れかもしれません。

しかも今の私は、睡眠時間を削っても、ある程度頑張れた若いころとは違うのです。となると、およそ一日の1/3は寝室にいるのだから、心からリラックスできる空間にしたいと思いました。

より良く休めると心と身体のバランスが取れ、気持ちの余裕も生まれ始めています。追い詰められた感じが減ったというか。

ですので、これは本当に良い投資だったと思います。

 

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年越し寒波襲来で、ここ湖国では雪が舞い始めています。

交通事情を鑑み早め早めに動いているせいか、新しい年を迎える準備はほぼ整いました。

大掃除は適当ですが、玄関や水回り、お庭はスッキリと綺麗になり、歳神様をお迎えできそうです。

皆様も良いお年をお迎えください。

 

 

クリスマス・テーブル2021

玄関にシンプルなクリスマスの室礼

 

外は寒ーいけれど、心は穏やかに、クリスマスの朝を迎えました。

皆様はどんなクリスマスをお過ごしでしょうか?

 数年に一度の大寒波襲来とのことで、急激な積雪が心配です。

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昨夜のイブは例年通りにお家でクリスマスディナーを楽しみました。

シンプルな我が家のダイニング、リラックスできるのはいいけれど、この夜ばかりは華やかにしたい気持ちもあって、テーブルセッティングの真似事を。

 

クリスマスディナー用のテーブルセッティング。今年はクリアな雰囲気でまとめてみました。照明近くに吊るした透明ベツレヘムの星がお気に入り。

 

飲み物とケーキは夫担当。今年はワインじゃなくシャンパンを用意してくれました。

 

ここんとこメインデュッシュはポークかチキンでしたが、今年は奮発して近江牛を買っちゃった。

滋賀県の名物と言えば「近江牛」ですけれど、いくら地元だからって、そうそう食べられないお肉です。

 

買ってしまった・・・。近江牛赤身塊肉400g。この新鮮さ、地元ならでは。美しいです。

 

素材は間違いないので、あれこれいじらずシンプルな調理法でと、ローストビーフを作る計画を立ててみたものの、失敗したら目も当てられない。自分に腹立てそうだから、いつもより緊張感を持って調理しました。

といっても、基本はほったらかし系の料理。温度管理にだけ気を付ければ大丈夫なのです。

 

火の通り具合もいい感じで、上手に出来ました♪

 

付け合わせは、葉野菜、マッシュポテト、肉団子とズッキーニのトマト煮、各種チーズとナッツ類など、簡単なものを。

仕事もあるから、仕込みが出来るもの、切って並べるだけのものばかりですけれど、見せ方を工夫すれば何とかクリスマスディナーらしくなるかと。

 

心尽くしの料理を並べてディナーのスタート

 

取り分けていただきます。見て!このしずる感・・・噛めば噛むほどお肉の旨味が口に広がります。この味を知ってしまったらもうね、普通の国産牛肉に戻れないかも。

 

自分でいうのも何だけど、これまで食べたローストビーフの中で一番かな?

素材さえよければ、家庭でもこんなに美味しくいただけるんですね。

やっぱり近江牛、最高です。

これは赤身なのに、脂身の存在も感じて、それがほんのり甘くて上品なんですよ。肉質もとてもきめ細かで旨味がじわじわと口に広がります。

スライスすると量が意外と多くて食べきれないと思ったけれど、なんのなんの。3人でペロリでした。

全国の皆様、近江牛を是非食べてみてください。

(って、なんのアピールなんだか)

 

デザートはもちろんクリスマスケーキ。今年はキャラメルクリームで包んだブリュレムースケーキ。

 

美味しいものって、身体だけでなく心にも栄養が満ちるよう。

何は無くとも、家族で一緒に美味しいものを食べて、笑っていたら、それだけでいいじゃないか。

そう思える夜でした。

 

 

冬至、柚子の季節です。

坪庭の椿がポツポツと咲き始めました。

その艶やかな葉は、冬日の僅かな光を受け止め、増幅して、周りを照らしています。

今日は冬至。一年で一番、日の力が弱まる日です。

 

ディスプレイガーデンでも一番小さな庭「坪庭」の数寄屋侘助椿です。優しい色合いで咲き、冬の間、何時でも何度でも私を慰めてくれます。

 

明日から徐々に日が延びて、季節はゆっくりと春へと向かいます。

冬至を表す「一陽来復」は、悪いことが続いた後で幸運に向かうという意味で、この言葉をつぶやくだけで、何か救われたような気持ちになるのは何故でしょう。

物事は気持ちの持ちようで、どんな風にも変わるから、どうせなら明るい方へ。そう思います。

その方が身のため人のため、そう思います。

 

 

毎年、冬至が近づいてくると、義兄が畑で捥いだ柚子と蜜柑を送ってくれます。

今年も有難く柚子風呂に入って温まる予定です。

兄の愛情いっぱい詰まった柚子だから、それはもう効き目があります。

柚子の果皮には良く知られている「リモネン」や「ビタミンC」という成分の他、「α-ピネン」という香り成分が含まれています。これはマツ、ヒノキ、スギなど多くの針葉樹にも含まれる成分と同じ。だから森林浴のようなリラックス効果もあるのですね。

ただ、成分を多く取り込もうすると、ピリピリとした刺激を感じるときがあります。お肌が敏感な方や刺激に弱い方は、柚子をまるごと浮かべるだけの方が良さそうです。

 

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柚子は先月もお福分けでいただきました。

いつもなら柚子ジャムにするところですが、最近めっきりパンを食べなくなったので、柚子シロップを仕込みました。

柚子シロップは、下処理はしますけれど、煮ずに氷砂糖で漬け込むだけなので、より簡単です。

 

柚子シロップは専ら柚子茶に。これも風邪予防になりそう。何より美味しいし!

 

植物はその身に太陽をたっぷりと溜め込んだものだから、それを食べるということは、陽のパワーを取り込む行為そのものです。

 

石蕗の咲くころ

年の瀬に向って何かと気忙しいしこの頃です。

仕事をしていても思ったように進まないときは、どうしたものかと色々手立てをするも、庭づくりは幾人もの手を要するものですから、本当に難しいと改めて感じています。

自分自身と正直に向き合い、どなたにも植物にも真心を持って、正々堂々と当たろう。そう思い進みます。

 

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いま、庭で咲いているのは石蕗(ツワブキ)の花。

花が少なくなるこの時期に、やがて来る春を約束するかのように、明るく咲いてくれます。

少し濁りのある黄色い花は地味だけど、咲くとそこだけ灯りがついているようで、何故か心に残る冬の花です。

 

ディアガーデンの坪庭で咲くツワブキの花。あまり知られていませんが、ツワブキの花には深い芳香があります。

 

元は海岸の寂しいところで育っていたツワブキでしたが、日の差さないところでもよく育ち、艶やかな葉はそれだけで見応えがあるし花にも味わいがあると、いつしか盛んに庭植えされるようになりました。

そんなツワブキの花言葉は「謙譲」「困難に負けない」。

「謙譲」は日の当たらない場所でも健気に咲いていることや、奥ゆかしい日本的な落ち着きを感じさせるその花姿から。「困難に負けない」は、厳しい冬に他の花に先駆けて花をつけることから生まれたそうです。

 

ディスプレイガーデンのツワブキの葉は私の手より大きなものも。因みに私の手は男性並みの大きさです。それより大きいっ!

 

同じツワブキでも、日が良く当たる場所にあるものは、簡単に光合成できるのでそれ程大きな葉を作る必要がありません。それに比べ、ディスプレイガーデンの坪庭に植えたツワブキは、本当に少ししか日が当たらないので、ちょっとでも多く光を取り込もうと一生懸命葉を大きくしたのだと思います。

それが上の画像です。

生きるためだけど、それこそ花言葉通りに困難に負けないで、自分の出来る精一杯のことをしているんだな。

物言わぬ植物ですが、一緒に暮らしていると、何気ない気づきををもらいます。

 

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さて、本日13日はお正月事始めの日です。

といっても、家中の大掃除的なことはやりませんけれど、ひとまずお正月飾りの準備をはじめました。

今年の飾りは鶴だったので、来年は亀です。

 

無印良品で買ったわら細工の祝亀。

 

宮崎県の縁起物だそう。

亀は長寿の象徴。一歩一歩あゆみを進めることから「継続」の象徴としても親しまれています。

2022年、私も歩みは遅くとも前進できればいいな。

 

 

 

紫陽花の盛りに 夏越しの大祓-2021

例年通り六月晦日は夏越しの大祓へ。

知らず知らずのうちに溜まった半年間の穢れを祓い、新たな気持ちで後半を過ごせるようにという年中行事です。

一番訪ねやすいのが、ディアガーデンから車で10分程走ったところにある沙沙貴神社です。いつも参拝している日牟礼神社は晦日18時以降でないと潜らせてもらえないので、なかなかタイミングが合わないのです。

 

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さて、沙沙貴神社さんの駐車場から山門へ向かう道すがら、迎えてくれるのは大きな紫陽花の木です。

神社やお寺、公園など敷地に余裕のある場所に植えられた紫陽花は、小さく切り詰めなくてよいので悠々とした枝振り。紫陽花本来の良さが味わえます。朝日と明るい木漏れ日をいただいて葉焼けもせず本当に美しいです。

皆様にも神社の澄んだ空気の中で咲く美しい紫陽花を是非ご覧いただきたく撮影しました。

 

シックな青紫色の紫陽花の前に可憐な露草。近所に田んぼや畦が少なくなり露草を見るのも久しぶり。

 

色とりどりの紫陽花。グラデーションが見事です。

 

今年はどこも紫陽花の花付きがいいような?

紫陽花に当たり年などないとは思いますが、そんな気がします。皆様のお庭ではいかがでしょうか?

 

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紫陽花を堪能して身を清めたら、いざ、茅の輪くぐり。

沙沙貴神社へはいつも早朝に伺うので、潜るとき参拝者はほとんどいらっしゃいません。なので厳かな気持ちで落ち着いて潜らせてもらえます。

 

今年の茅の輪くぐり、スッキリ晴れました。ゆっくりと潜り穢れを祓ってもらいました。

 

あぁ、今年も早、半分過ぎてしまいました・・・。

例年に比べ何だか慌ただしくて、ただただ目の前のことを処理するというか、文化的な暮らしとは程遠い日々でした。いろんな穢れを背負い込みまくっていたと思います。

茅の輪の香りと共にスカーッと浄化してもらえたなら嬉しいです。

そう思うことでまた目の前の課題に向き合えそう。出来ればあとの半年は、落ち着いた自分の時間もとれるといいな。

 

例年似たような画角になってしまうのでたまには違う角度から。拝殿から山門背景の茅の輪です。

 

本殿裏の庭で涼し気な半夏生

 

こちらの神社はいつ行っても美しく掃き清められていて、立っているだけで気持ちがスッキリシャッキリ。

境内には紫陽花の他、色々な自生植物が植えられていて、参拝後ゆっくりと見て回るのも楽しみです。今年は境内の端っこに植えられていた「タニワタリノキ」に注目しました。

「こんなところにこんな木あったっけ?」

常緑低木で横広がりの樹形、突起のたくさんある丸い花が何とも愛くるしいです。

帰って調べると、原産地は日本の九州南部や中国、インドシナとのことで、どうりでこの辺りの山では見かけないはずです。

でも冬に積雪のある近江八幡市でもなんとか育つみたいですね。

 

初めて見る花、タニワタリノキだそうです。丸い花がとっても可愛らしいです。

 

参拝の後は定番の水無月を。今年もたねやさん。

 

 

 

端午の室礼2021

GWが静かに終わろうとしています。はじまりも確か雨だったような?そして最終日の今日5日も雨。雨しか印象にないGWだから、より静かに感じたのかもしれません。

それにしてもコロナの感染拡大が止まらないのが心配です。GW中はどこへも遊びに行ってはいませんが、仕事や必要な買い物などで出掛けることはあって、もちろん対策はしっかりしているつもりだけど、不安というか…この頃は自分の傍にヒタヒタと迫ってくるような恐怖心を感じるようになってきました。

もっと慎重にならなければと思いつつも、神頼み的なことも一応やっとくか的な端午の室礼です。

 

玄関に花菖蒲をすこし。4月末に活けたときは蕾でしたがすぐ咲いて。花の見頃は短いけれど庭植えでは次々咲くのが魅力です。

 

現在、端午の節句は、男の子が健やかに成長することを願う1日ですが、もとは老若男女問わず邪気を払い、長寿を祈る日でした。

厄除けの飾りには、種々の香料を詰めた薬玉に春の魁として生命力が強いとされる蓬や菖蒲の葉を添えるのが習わしです。この飾りは室内の柱などに掛けます。

菖蒲や蓬を使った飾りは他にも、玄関の庇にたっぷりと飾りつけ厄の侵入を阻もうとする「軒菖蒲」、お風呂にそれらを浮かべて身を清める「菖蒲湯」というのもあって、この日だけで一体どれだけ厄払いするの?と思う程、先人達の徹底ぶりには驚かされます。

我が家には、薬玉もどきを作ろうかなと蓬を摘んできました。

 

蓬は割とどこにでも生えているので手に入りやすい野草。摘んでいる傍からいい香り。菖蒲は端午の節句の前だけスーパーで売られていたりします。

 

厄払いではないけれど、端午の節句のお楽しみ、柏餅は毎年必ずいただいています。

今年の柏餅は、歩いても行ける近場で調達しました。

「和菓子司 近江三方庵」さんです。

 

今年の柏餅は「和菓子司近江三方庵」さん製。以前は工場だけで、販売はしていなかったように記憶していますが(買おうとして入ったら買えませんと言われたので覚えてる)いつの間にか改装されていて工場直営店が出来ていました。

 

こし餡、粒餡、その他に珍しい味噌餡が売られていました。出来立てモチモチ、柏の葉の香りが格別です。何度も嗅ぎたくなる爽やかな香り。

 

 

立春の室礼-2021

昨夜は豆をまいて、恵方巻や鰯の塩焼きなどをいただき、節分らしいひと時を過ごしました。

大人ばかりの我が家では、豆をまく行為は何となく気恥ずかしいもの。でもそこは敢えて私が大真面目に事を進めるので、二つの雰囲気が入り混じって面白い感じになります。

凝った太巻きや炒った大豆、焼きたての鰯をいただくのは、節分ならでは、ですよね。行事食はどれも非日常的で滋味深く、とても美味しい。

魚は普段でも時々焼きますが、鰯を焼くのはこの時くらいかも。大量に出るその油の生臭さったらもう、とんでもなくて。私は鬼ではないはずですが、彼らがこれを嫌って逃げる気持ちがよーく分かります。

 

節分の室礼。我が家は例年通りなので今年はお仕事で作ったものをご覧いただきます。柊の剣で鬼を成敗、厄払いの意味を込めた飾りです。愛嬌ある赤鬼さんは骨董屋さんで出会ったもの。見つけた時は頭の藁がボサボサでワイルド過ぎたのでちょっと手を加え小綺麗に仕立てたら可愛くなりました。

 

そして明けて立春。

二十四節気の第一節目であり、一年のはじまりの日ともされています。

鬼が去って、無事に今年の福が内に入ってきてくれた(と思う)ので、室礼を「立春」に変えました。

目出度い朝ですからお線香も焚いて、よい香りで部屋を浄化しました。

場があらたまったようで清々しく、目出度さ倍増です。

 

鬼を追い出したら福を招き入れましょうということで、お多福のお面だけ残し、木偏に春と書く椿を添えました。

 

24h換気システムがあるお陰で、朝起きると(鰯の)生臭さはほぼ消えていたのですが、念を入れ窓を開けて空気を入れ替えた後、こうして焚くと、本当に空気が清められる感じがします。

香りの力って大きいですね。

 

 

今年の抱負とお正月の室礼-2021

ディアガーデンは本日から仕事始めです。

植物と一緒に生きてきて、これまでは庭作りが主で、それは変わらないのですが、今年はより幅をもたせ、色々な場面でお役に立てるように頑張ります。

 

事務所前の花。庭のトクサや椿・千両を活けました。松だけは買ったものです。

 

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

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休暇中、外に出たのは2日に夫の実家へ年始の挨拶へ伺ったときだけ。雪も止んだし、どちらも感染拡大地域ではなく年配者もいない。Door to doorの車移動です。

滞在は半日と、とっても短い時間でしたが、それでも久しぶりに会えて、健康を喜び、楽しいひと時を過ごしました。いや、本当にいい時間で・・・心がほっこりしました。会うことがこんなに貴重に思えるなんて。

初詣も未だ行けず、例年とは全く違うものになった2021年のお正月。

家にずっといて、その雰囲気はお料理と室礼で感じることが多かったように思います。そう、今年ほど室礼の有難みを感じる年はありません。

 

年末、玄関は特に念入りに掃除します。そしてしめ飾り。今年は鶴のわら細工です。九州地方に多い飾りだとか。長寿や目出度さの象徴、飛翔する鶴にあやかりたい。

 

お正月の室礼は歳神様を迎えもてなすためのもの。植物や配色で目出度さを表し一年間の無事と繁栄の祈りを込めます。

年はじめのこの目出度さは、きりっとしためりはりのある色調で見る側も身が引き締まる思いがします。

松の緑。奉書の白、水引の赤や金銀と、神さびた趣ながら華やかさもひとしおです。

 

稲わらで作った鶴に紅白の水引と若松で色を添えてみました。私には鶴が鳳凰のように見えます。

 

お正月の室礼は、しめ飾り、鏡餅、水や火を使う場所に小さな鏡餅もと、やることは細々とありますけれど、それらを供えることで、昨年の「気」を一掃し、新たに喜びやお祝いの「気」を満たすことになるそうです。

たとえ「気」は見えなくとも、供える前には必ず場を清めますので、やった者としてはスッキリとした改まった気持ちになります。

 

玄関には庭の万両を鉢上げして、干支の置き物を添えました。

 

床の間がない我が家では、室礼はほぼ玄関先に集約しています。

入ればまず下駄箱の上にお花と干支の置き物。そして餅花があります。

今年は厳密に言うと花ではありません。万両の鉢植えです。万両はその響きから縁起がよいと言われる低木。他に千両、百両、十両、一両など呼ばれる低木があり、どれも万年緑で赤い実がなるところが共通しています。

自生植物で雨さえ当たれば世話いらず、とても育てやすいのでおすすめ。ディスプレイガーデンには万両、千両、十両があり、こうして室礼にも利用しています。

鉢は実は手あぶり火鉢ですが、干支の置き物と色を合わせたくて使いました。

この金茶の丑は、香老舗「薫玉堂」さんのもの。愛嬌のある丑さん、俵をしょって縁起がよくとても気に入っています。お腹のところが匂い袋になっていて、老山白檀・丁子などの甘い香りがほのかに広がります。子の飾りも薫玉堂さんだったのですが、1年間飾って大晦日に入れ替える時も未だしっかり香っていました。天然の香りってこんなに長持ちするのかと驚いています。

お香はいまや日々の暮らしに欠かせないものとなりました。

今年も少しづづ学びを深め、たくさん楽しもうと思います。

 

玄関ホールに飾った餅花。本来は豊作を願う農家の正月飾りですが、近年その形を借りて招福の祈りを込めて飾るようになりました。かわいいので雛祭りまでこのまま。

 

鏡餅に添えたのは正月木の松とゆずり葉。木花包みという折形に包んでみました。このシンプルさが清々しくて。

 

テーブル装花には南天「難を転じて福となす」をどっさり。同色の飾りを足して華やかに。

 

華やかなのに辺りはしんとしているような、そんなお正月風景を楽しめるのも松の内まで。

私は7日にほとんど片付けてしまいます。

 

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話は最初に戻ります。

今年は庭作りと共に、こういった室礼や花生けのお仕事も少しづづ手掛けられるよう頑張りたいです。

室礼も花生けも、私にとっては植物を扱っている延長線上にあるもの。暮らしの中で自然にやっていることで、仕事にしようとして学んだつもりはありません。

花生けに関しては30年程になりますか、季節に移ろう自然を追いかけて楽しいから続けていたもの。室礼は植物と暮らしとの関係を考える過程で出会い、伝統的な日本文化と年中行事の合わさりに感動して、学びたい気持ちが止まらないだけでした。

この楽しいだけ事柄が仕事となると、また違ってくるのでしょうが、それはまだ新たな学びになるに違いありません。