withコロナ初の展覧会へーMIHO MUSEUM

コロナ禍、長らく自粛していました美術館通いを再開しました。

美術館は私にとって「癒し&パワースポット」的存在。美しいものに囲まれ、静かで洗練された空間で過ごす時間が、たまらなく好きなのです。思い起こせば、前回行ったのは年明け直ぐですから、8か月ぶりになります。

体調を整え、マスク装着や手指の消毒など万全にし、まずは、県内の美術館、信楽にあるMIHO MUSEUMへ行って参りました。

この美術館へはこれまで何度となく行っておいて、自分でも何故だか分かりませんが、一度もブログに書いていませんでした。なので、今回のブログはちょっと長くなりそう。

前半は美術館の建築や植栽について、後半は開催中の秋季特別展「MIHO MUSEUMコレクションの形成-日本絵画を中心に-」について、画像も多めでおおくりします。

宜しければお付き合い下さい。

 

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こちらは、ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計したことでも有名な建築家I.M.ペイ氏が手掛けた美術館。建物は壮大で重厚で、それでいて自然に同化しているのです。コレクションも超一級品ばかりで、このような素晴らしい美術館が身近にあって私は幸せです。

(トリップアドバイザーが選ぶ「日本人に人気の美術館ランキング2020」でも5位にランクインされました)

琵琶湖の南、湖南アルプスの山中にあり、ディアガーデンからは車で1時間程で着きます。高速を利用すると45分くらい。アルプスという位ですから、美術館に近づく程に坂がきつく急カーブの連続、それで時間が掛かるのです。

とっても秘境感ある場所にあります。

 

駐車場からレセプション棟へ向かう途中。秋季特別展の垂れ幕に心が踊ります。本来なら春に開催予定だったこの特別展、コロナ禍万全を期してようやく9月1日にはじまりました。

 

この美術館、敷地面積はなんと100万2000㎡。およそ30万坪って、ちょっとピンとこない位広いので、私もどこからどこまでが美術館なのか知りません。

チケットカウンターやレストランがあるレセプション棟から、展示されている美術館棟が結構離れていて、アプローチはトンネルと吊り橋を超えていくようになっています。送迎用の電気自動車が低速で往復していて片道5分位?で着きます。もちろんのんびり歩いて行ってもOKです。

このトンネルと吊り橋だけでも、どれほど凄い建築か。きっとその分野にご興味がある方なら釘付けでしょう。

 

トンネルを抜けた先に吊り橋、そして美術館棟が見えます。トンネルの手前には枝垂桜の並木があり、春にはトンネル内がピンクに染まる程見事に咲きます。トンネルの「内装」と敢えて呼びたいくらい、照明も銀色の壁も美しいのです。このドラマティックなアプローチ、凄いです。

 

美術館棟からトンネルを望む。レセプション棟や駐車場はこの尾根の向こう側です。送迎車がゆっくり静か~に走っています。

 

硝子の入母屋型の屋根が印象的な美術館棟エントランス。え?小さいって思うでしょ?実は建物の80%が地中に埋設されています。

 

上の画像をよくご覧ください。エントランス階段の両脇に、こんもりと整形された赤松が植えられています。多行松といいます。根元からたくさんの幹が分かれて立ち上がるのが特徴で高木にはなりません。

私が聞いた話では、多行松は園芸品種で、自然では、同じような性質を持ったアカマツの品種である「美し松」がここ滋賀県湖南市に生育しており、天然記念物に指定されています。(参考→滋賀観光情報サイトへ)美し松は多行松に比べ大きくなります。湖南市の自生地では20m程になっているそうです。

MIHO MUSEUMは湖南市のお隣甲賀市にあるので、因んで植えられたのでしょうか?想像が膨らみます。それにしても、いつ来ても、見事に整えられていて素晴らしいです。幹をスッキリ見せることが美しさのポイントかと。

この松以外でも、例えば広いロータリーや階段にしても、落ち葉一枚も見つからないほどの清潔さ。この異様なまでのクリーンな感じ、以前どこかで感じたような・・・と振り返ると、島根の足立美術館でした。

山はあくまで自然のままで、でも建物に近い部分の木は、フォーカルポイント以外の場所でさえ、さり気なく手が入っています。

ここでちょっと余談です。

美術館の敷地内だと思うのですが、行きの車から、道路沿いの高さ1.5m程長さ何十メートルかある生垣を手入れされている方を見ました。お一人で、それも普通の剪定鋏1本でされているよう。両手で持つ刈込み鋏でもなく電動バリカンでもなかったので「ふーん、飛び出し枝だけ切っているのかな?」と思って通り過ぎたのです。それで帰り。同じ場所を通った時、最初見たときから4時間位経っていましたが、なんと、まだ作業されていました。たぶん同じ人です。きちんと整形しつつ刈り込みをされているのですが、その時点でまだ半分も出来ていません。

「えー?!嘘やーん」って言っちゃった。なんと悠長な・・・いやいや、もとい。丁寧な仕事でしょうか。この美術館は一事が万事このようにゆったりと?維持管理費が潤沢なのでしょうか?それとも。特殊な場面を見たような気がします。

 

美術館棟のロビー。ここからは植樹されたであろう松が見えます。窓枠の仕切りにより一双の屏風を思わせます。

 

色々と贅を尽くした美術館に、改めて感服しつつ、さて、いよいよ特別展へ。

3密を避けるため、鑑賞は事前予約が必要です。美術館棟に入る前のレセプション棟で、マスクチェック、手指の消毒と検温、鑑賞の注意事項が書かれた用紙が渡されます。

豪華な展覧会なのに、過去経験したことのないほど人が少なく、密の不安はありませんでした。美術品ひとつひとつを独占して見る・・・なんてこと、そうそうありません。ストレスの多いコロナ禍ですが、不幸が幸いした一場面かもしれません。

 

北館、特別展入り口への階段。ガラーンとしてます。

 

梅花山水図(高芙蓉筆)のポスターが迎えてくれる入り口。ワクワク。

 

MIHO MUSEUMのコレクションが形成されるまでの軌跡をたどる展覧会、中でも楽しみしていたのは若冲の「象と鯨図屏風」に何年かぶりに再会することです。

北陸の旧家に伝わったもので、2008年夏に発見、その後MIHO MUSEUMのコレクションに加わり、修復を経て、翌年秋季特別展「若冲ワンダーランド」で公開されました。

若冲の最晩年、82歳の時に描かれたという大作。陸と海の巨大生物をモノクロでユーモラスに描き分けていて、大胆な構図は若冲ならでは。2009年の初対面以来、今回で3回目となります。

最初見たときはナント大きな屏風だろうと迫力にたじろいで観ていましたが、慣れたのか親しみが湧いてきて、またこれを家に飾るとするなら・・・なんて途方もないことを想像したり。日本画っぽくなくて、目一杯デフォルメされた動物愛溢れる楽しい絵なのです。

その隣には打って変わって色鮮やかな「白梅錦鶏図」が。普段どちらかというと水墨画の若冲を多く観ている私にとって、この鮮やかさは堪りません。

そして、若冲よりも贔屓の酒井抱一の「秋草図屏風」にも会えました。部分でしたが嬉し涙。珍しい耀変天目茶碗があったり、日本画で私が見た中では初めての虹の絵「富士三保図屏風」も素敵でした。後で調べると、日本画で虹を描くのは縁起が良くないことだったよう。珍しいのも頷けます。雨上がりで光輝く海や雲と共に見事な虹が向かって右側に大きく描かれていて、曽我蕭白の作品にしては意外なほどにパステルカラー。見ていてこんなに心が温まる蕭白は初めてです。

与謝蕪村の「山水図屏風」の美し過ぎる銀地と墨のコントラストも印象的でしたし、伝 長谷川等伯筆「柳橋水車図屏風」で、銅板の月が屏風に立体的に張り付けてあるのも初めて見ました。

あぁ、まだまだあるのですが、この辺でやめておきます。

ご興味のある方は実際にご覧になって。はるばる山奥へ行った甲斐はある展覧会です。

「象と鯨図屏風」「白梅錦鶏図」「富士三保図屏風」他、展覧会の見所がMIHO MUSEUMのサイト上に動画で紹介されています。→コチラ

 

北館の中庭は枯山水。

 

さて、特別展のあとは南館へ。折角来たので常設展もさらりと観て。

ガンダーラのイケメン「仏立像」を仰ぐと、いかにもMIHO MUSEUMにいるという実感が湧いてきます。

 

美しい大理石の廊下の先にファイカス・ベンジャミンの大木。よく見る観葉植物のベンジャミンとは全く違います。ペイ氏が決めた木、沖縄から運ばれてきたそうな。

 

鑑賞を終えてほっと一息、ミュージアムカフェで甘味をいただきました。

ミュージアムカフェって、景色はいいし、美味しいし、空いてるし、展覧会の余韻を味わうのには打ってつけの場所です。私は必ず寄ります。コロナ感染予防対策でレストランは閉まっていましたが、カフェは開いていましたよ。

 

コロナ対策でテーブル数やメニュー数、営業時間など、縮小されています。加えてなるべく接触をさけるためか、注文後は自分で取りに行くシステムです。

 

12月13日までと、長い期間開催されているので、もう1度行くかもしれません。

次は京都の美術館を自粛解除します。

 

 

日本人に人気の美術館ランキング2020(トリップアドバイザー㈱選)

美術館が大好きなワタクシ。今年、楽しみにしていた展覧会は、コロナ禍、軒並み延期もしくは未定に。年始めは「今年もいろいろな美術展を回って感性をチャージします!」なんて息巻いていたのにな。

美術館好きは、旅先でも必ず1館は訪れる程なのですが、それも今年はひとつも行けていないのは・・・まぁ仕方ありませんね。

それでも現在、ほとんどの美術館は、予約を前提に見せていただけるようになりました。恐る恐るですが、感染対策をしっかりして!そろそろ行ってみようかしら。

なーんて考えている折、たまたま、トリップアドバイザー(株)による「旅好きが選ぶ!日本人に人気の美術館ランキング2020」を見ました。

過去1年間にトリップアドバイザー上に投稿された口コミをもとにランキングされています。ざっと抜粋しますと。

 

1位:ポーラ美術館/神奈川県箱根町(

2位:大塚国際美術館/徳島県鳴門市

3位:足立美術館/島根県安来市(

4位:松本市美術館/長野県松本市

5位:ミホ ミュージアム/滋賀県甲賀市(※)

6位:大阪市立東洋陶磁美術館/大阪府大阪市

7位:ひろしま美術館/広島県広島市

8位:国立新美術館/東京都港区(

9位:十和田市現代美術館/青森県十和田市

10位:三鷹の森ジブリ美術館/東京都三鷹市

11 位 大原美術館/岡山県倉敷市(※)

12 位 東京都庭園美術館/東京都港区

13 位 MOA美術館/静岡県熱海市(

14 位 横須賀美術館/神奈川県横須賀市

15 位 富山市 ガラス美術館/富山県富山市

16 位(初)地中美術館/香川県直島町

17 位 箱根彫刻の森美術館/神奈川県箱根町

18 位 根津美術館/東京都港区(

19 位(初)佐川美術館/滋賀県守山市(

20 位 国立西洋美術館/東京都台東区(

 

なるほど。メジャーなところに混じって地方の味のある美術館がランクインしているところがニクイ。皆様の贔屓の美術館、もしくは行ったことのある美術館はランクインしていましたか?

このベスト20の内、私が訪れたことがある美術館を数えてみたら、9館ありました。(※)印の美術館がそうで、ブログを書き始めて以降に訪れたところは、備忘録兼ねて記事にしています。seesaaブログ時代の回も混じっていますが、リンクを貼っておきましたのでよろしければ。

 

根津美術館内の庭園。都心に広大なスケールの庭があり驚きます。この静けさたるや、素晴らしい。

 

美術館はその展示もさることながら、建築や庭園、非日常的でありながら品のある空間、落ち着いた雰囲気にも強く惹きつけられます。ずっといられる、ここに住みたいと何度思ったことか。

ランキングで注目すべきは、滋賀県の美術館が2館も選ばれていることです。住んでいる者としては、なんだか光栄です(笑)

佐川美術館は近いので、過去何度も行っていて、ブログで取り上げたのはナント4回。自分でもビックリですが、大好きな美術館なので。中でも紹介記事的な回のリンクを貼っています。

 

水庭に浮かぶモダンな建物の佐川美術館。琵琶湖を模したようなヨシが生茂る庭もあり。日本画家・平山郁夫先生、彫刻家・佐藤忠良先生、陶芸家・樂吉左衞門先生の作品を収蔵。ユニークな視点で開催される企画展も楽しみ。

 

そしてそして、

5位のミホミュージアムですが、本来なら春に開催予定だった特別展がようやく、ようやく、ようやくーーーっ、9月1日から予約形式で始まります!

この日を待ってました~(´;ω;`)ウゥゥ

事前予約制による秋季特別展
MIHO MUSEUMコレクションの形成:日本絵画を中心に

 

早速予約したのは言うまでもありません(笑)コロナ対策を万全にし感染に気を付けて行って参ります。

それはそうと、ミホミュージアムへは、これまで何回も訪れているのに、未だブログには書いていませんでした。あれ?何でかしら?今度は書きますね。

 

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コロナ禍の旅行は、各々のお考えにもよると思うのですが、私自身はまだ心から楽しめる雰囲気ではなく、行けません。

これから行けるとしたら、東京都庭園美術館と地中美術館に行ってみたい。東京都庭園美術館は、行こうとした時ちょうど改装中で諦めたので。

このランキングを見ながら、夢を膨らませています。

 

半夏生の景色

梅雨末期の長雨がどうにも重苦しいこの頃。明けると共に、猛暑の洗礼が待っていると思うと・・・更に気が重くなります。

ワタクシ、夏は本当に苦手。

でも涼し気な景色に出会うと、精気を取り戻せるような気がします。

今頃によく見かける植物「半夏生(はんげしょう)」はご存知でしょうか?6月中旬から7月に花を咲かせる植物です。

私はこの半夏生が群生している景色を見つけると、いつも清涼な気持ちになります。

見所は何といっても、葉の緑と白のコントラストでしょうか。遠くから見ると、白い部分が雪がかかっているかのようで幻想的で美しい。

 

6月晦日の夏越しの大祓をした沙沙貴神社で。半夏生の花が咲いていました。

 

金地院の池のほとりに半夏生の群生。昨年撮影したものです。

 

半夏生は自生種なので、耐寒性、耐暑性共に高く強健な性質です。

ドクダミ科ですから、乾燥した場所でなければ、地下茎でよく増えます。庭に植えるなら、よほど広い場所か、予め植木鉢に植え付けてから埋めるくらいしないとダメかな

 

料理旅館の前庭で。涼し気な水景に添えられた半夏生。こんな景色を見ると、庭にもいいなぁと思ってしまうけれど。

 

半夏生の葉の白い部分は、ドクダミでいう花の白い部分と同じ役割を果たしているそう。ドクダミの花の白い部分は、葉が変化した苞葉(ホウヨウ)と呼ばれるもので、厳密にいうと花ではありません。花を目立たせ、昆虫を呼び寄せる役割があります。

半夏生の花が終わると、葉が緑になるというのが不思議でしたが、なるほど、受粉を助けるという役目を終えたからなんですね。

しかし、半夏生に惹きつけられる虫の気持ち、わかるなぁ。

 

 

今津港の植栽デザイン

今週末に植栽工事予定の現場。琵琶湖汽船(株)今津営業所(通称「今津港」)の建築工事は仕上げ段階、そろそろディアガーデンの出番です。

めまぐるしく変わるこの頃の天気、どうかなと気になっていましたが、晴れそうで良かった。

植栽工事は雨でも出来なくはないけれど、仕上げがどうしても荒れてしまうから、本当言うとやりたくない。雨に濡れるのが嫌とかそんな意味ではなく、完璧な仕事をしたい、美しくお引渡ししたいという思いからです。

 

ナチュラルモダンでお洒落に生まれ変わった新今津港。切妻屋根の形に添った大きなガラス窓が印象的な外観です(設計・監理は宮村太設計工房さま、施工は(株)坂田工務店さま)

 

 

老朽化した以前の建屋。それが・・・なんということでしょう!?素敵な建物に大変身~~~。

 

一年前、現場を見に行った時の画像です(※再生しません)昭和ちっくな以前の建物。味がありますね〜。「のりば」って大きな看板が如何にも昭和。

 

今津港のある高島市は滋賀県北西部にあります。市内の大部分を森林が占めており、それらは琵琶湖に注ぐ水の約3分の1を生み出しています。自然豊かで日本ナントカ百選なる景色がいっぱい。今津港はそんな観光の拠点であり、琵琶湖に浮かぶ竹生島・宝厳寺への玄関口ともなっています。

そんな環境の中、どんな雰囲気の植栽が合うのか?植栽場所は出入り口前の細長ーい花壇です。建築家のご希望は、自然風な植栽で、高木数本と手のかからない足元の緑・・・種類は私にお任せで、という感じでした。

それで、落葉高木やミツバツツジ、ヒサカキ、山アジサイなど高島の山にも生息する素朴な低木と、小型のススキ、ハナセキショウ、ギボウシ、タデ科のペリシカリアなど自然風で丈夫な宿根草を植えることにしました。

設計図という程でもないけれど、配置と株数を確認するためにざっとこのような図↓を作成します。

 

自分用の控えです。正式な学名も合わせて覚えたくて。

 

年々亜熱帯化する日本。梅雨は雨期だし、夏は植物も人も過酷すぎる環境に、災害級の台風が去ると、ようやく庭にも平穏が・・・といったところでしょうか。庭を愛でる期間が年々減っている気がします。

それもあって、ここのところ私はよりローメンテナンスな自然主義的な植栽デザインを追求しています。ディスプレイガーデンで実験し、お客様のお庭にも提案したりして、検証中ではありますが、自生種を主にして、あとは自生種由来のものを見栄えするよう少し加えるパターンが出来つつあります。

目指すは「自然の感触を持ちながらも人の美的感覚を取り入れた景色」それは一見地味で、花があるのが庭だと思っている方からすると「花が咲いてない!こんな雑草を植えて!」なんて言われそうですが。風に揺れるようなさり気なさ、スマートな地味深さを味わって欲しいのです。

こまめな手入れや水やりをせずとも、年間通してのボリュームと四季折々の眺めを実現するには、身近で当たり前に生えている自生種が欠かせない。それを如何に素敵に見せるかが考えどころです。

最近では、自生種由来の珍しい園芸種や外来種も手に入るようになりました。見た目はちょっと華やかです。ガーデニングに興味のある方ならきっと「これ何?」って目を惹くんじゃないかしら?でも性質は自生種に近いから育てやすいの。

ではでは、次回は工事の模様をUPします。

 

 

ショップデザイン観察ーCAFE AALTO

新型コロナウィルス肺炎の感染要注意期間ながら、京都で用事があり電車に乗らねばならず、マスクをして行って参りました。

噂どおり静かで、中国人観光客には出会いませんでした。寺町通りのある鳩居堂さんを覗くと、欧米の方がちらほら、日本人客もまばらという感じで、なんだったら店員さんの方が多い。商店街の中には採算がとれないのか「しばらく休業します」と張り紙してあるお店もあって事態は深刻です。

以前なら、歩いていると必ず中国語が聞こえてきたし、バスに乗っても日本人の方が少なかったりして、なんだかなぁと思っていました。静かな京都は落ち着くし、正直、この方がいいな・・・と思わないでもありませんが、経済のことを考えるとそんな呑気なことも言ってられないようです。

 

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用事を済ました後、街がこんなに空いているんだったら、噂のカフェ「CAFE AALTO」も空いているかも?と行ってみました。

フィンランドの有名な建築家アルヴァ・アアルトが手掛けたヘルシンキのカフェが昨年12月京都に世界初出店!と聞き、訪れるのを楽しみにしていたんです。

「CAFE AALTO」は映画「かもめ食堂」に登場したことから日本でもとっても有名になったカフェ。ご存知の方も多いと思います。小林聡美さんが演じるサチエと片桐はいりさんが演じるミドリがこのカフェでガッチャマンの歌で盛り上がるシーン、私もすごく印象に残ってます。

本国ではアカデミア書店の2階にありますが、京都ではカプセルホテル「MAJA HOTEL KYOTO(マヤ ホテル キョウト)」の1Fにあります。

 

「CAFE AALTO」はフィンランドの著名なデザイナーによるカプセルホテルの1Fにあります。京都らしく建物の入口はこじんまり&奥に伸びる作りです。格子で囲われモダンながら景観に溶け込んでました。水道のメーターボックスがここまで大きいと玄関マットのようでお洒落に見えます。

 

そして、店内は・・・

予想通り!めちゃ空いてました~(^^

お昼どきでしたが、お客は、女性2人連れが1組、あとおひとり様が私入れて3~4人。大丈夫かな?と心配になる程の少なさでした。

 

内装は本国と同じにしてあるそう。アアルトデザインのペンダントライト、A330 GOLDEN BELL(1954年)がモダンな華やかさを醸し出しています。

 

壁に本国のカフェの写真が飾られてます。

 

空いているので、店内が見渡せる隅の席に陣取って、じっくり空間を観察。楽しんできました。

このカフェのためにデザインした黒いレザーに真鍮のフレームを合わせた椅子、なんて名前がついているのか知りませんが、座り心地はとっても良かったです。黒と白、そして金というインテリアコーデは、近頃のモダンテイストとはまた違いどこも尖ってなくて、むしろ落ち着いた感じがしました。

 

突き当り、ガラスの向こうに坪庭が。

 

そして店内奥を見ると、本当に僅かなスペースが石庭っぽく設えてありました。ほんのちょっとの空間でも、こんな風に整えてあると、遊び心や抜けが感じられていいな。どんな建築にも必ず庭を付けるところが京都らしいです。

隅に大きな灯籠が竿の部分を取って据えられていました。これはインテリアに合ってるの???私的にはちょっと違和感を覚えましたが、外国の方から見ると日本に来たって感じがしていいのかもしれませんね。

 

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フィンランドらしいメニューの中から私がいただいたのは、実は前から決めてたんですけれど・・・、シナモンロールです。

ちゃんと温めて出して下さったので、シナモンの甘い香りが立ち上ってきました。ふわっとした食感にカルダモンが想像以上に効いていて、なるほど、ヘルシンキのカフェもこんな味なのかしらね?今度自分で焼く時カルダモン増し増しで作ってみよう。といっても、さすがにこんなに大きなのは焼けないけれど。

 

直径20cmはあろうか?!とにかくビックなシナモンロールが出てきました。

 

そうそう、海外のカフェ出店といえば、ロンドン発「FLANZE & EVANS」がひっそりと撤退してたーっ( ;∀;) 昨年11月だったみたい。インテリアは可愛かったし、ケーキは海外っぽくコテコテと大きく、見る分には罪がないので楽しく拝見していて、お惣菜も好きだったのに・・・残念です。1年半で撤退って早すぎません?

「CAFE AALTO」はどうでしょうか。他にも食べてみたいメニューがあるので、しばらくは居て欲しいな~。

 

 

庭探訪しつつ忘年会-南禅寺参道 菊水

少し前の食事会のことです。忘年会っていう名目で集まったわけではありませんが、師走ともなると、自然にそうなっちゃいますね~。

せっかく時間を設けて行くのだから、お庭をじっくり鑑賞しつつお勉強できるお店がいいなぁ・・・と伺ったのが、料理旅館「南禅寺参道 菊水」さん。

こちらは昨年6月にリニューアルオープン。数寄屋造りの建物がどんなふうにリノベーションされたのかしら?お庭は室内からどんな風に見えるのだろう?お料理よりも、そっちばっかりが気になってしまいます。

 

南禅寺の参道を少し入った小道をいくと現れる「南禅寺参道 菊水」さんの立派な門。アプローチの敷石が何気にモダンな敷き方で。

 

元は1895年頃に呉服商・寺村助右衛門の別荘として建てられたものだそうで、大きな木々がこの場の歴史を物語っています。門をくぐると、観光客で賑わう参道付近からは想像できない静けさが広がっていて、それになんだかとっても清々しい。

街中であっても、木をたくさん植えることで、喧騒と物理的に離れられるし、空気自体も変えられるんだなぁって実感しました。

少し早めに着いたこともあって、門からお玄関まで、いっぱい写真を撮ったりして、相当な時間を過ごしてしまいました。先が思いやられます(^^;

 

趣ある玄関。和そのものですが、ナント、靴を履いたままお部屋に向かいます。

 

通していただいたお部屋には、専用のクローゼット、専用の化粧室もついていて、ひと家族泊まれそうな程ゆったりとした空間。他にも庭園内に3つの離れがあって、そちらも凄く雰囲気良さそう。

そして、何より贅沢なのが、部屋に入ったとたん飛び込んでくる庭の景色。壁一面が窓になっていて、まさにピクチャーウィンドウです。ガラスは存在を感じられないくらいピッカピカ。

散り始めたモミジの葉も目に付くところや園路などはスッキリ、茂みとか樹幹の下にはふんわり積もっています。聞くと、毎日庭師さんがお掃除に来られているそうです。

もちろんこのあたりの別荘のお庭といったら植治の庭です。琵琶湖の疎水を引き込んだ池泉回遊式庭園が広がっています。

 

これこそまさにピクチャーウィンドウ。光の具合でどんどん見え方が変わる絵画です。ずっと見ていられます。

 

床の間の室礼。置いてあるものは、よく分かりませんが、香炉と干菓子作りの道具のような?お軸も新しいもののようですっきりモダンな印象です。

 

庭ばかり見ているので、お料理をいただくペースがすっごい遅い(笑)でもその遅さに合わせて出して下さいますし、急かされる感じは全くしませんでした。畳敷きのお部屋ですが、テーブルと椅子でいただく懐石、足が楽です。

 

古き良き時代の灯籠も、足当たりのいい石も、様々に変わる水の景色も素敵なんですが、この庭で一番目を惹きつけられたのはなんといっても庭の中央にある大赤松です。

幹肌が本当に美しい赤松、日が当たると一層映えて、艶っぽさも感じる程。周りのモミジがいくら赤く染まっても全く引けを取りません。堂々とした幹からは相当な年月を感じさせますが、姿はどうも新しく整えられたように見えます。

 

赤松の幹肌。磨きをかけるとこんなに赤くなります。常に磨いているからゴツゴツの樹皮じゃないです。

 

赤松が美しい庭は、細やかなお手入れがされている証です。というのも、剪定するときに、仕上げに幹肌まで磨いておられるからです。山にある赤松の幹はこんなに滑らかで赤くないでしょう?

赤松は女松(めまつ)対して黒松は男松(おまつ)と呼んだりします。職人さんはそれぞれの木の特徴を生かし手入れをされるので、女松は女松らしくというと、肌を磨いてその美しさを引き出してあげるんですね。

それにしても、最初は誰が始めたんでしょう?あのひび割れた幹肌を磨くなんて!その発想が、私には突拍子もなく感じられ素晴らしいなと思います。どうやって良く見せてやろうか?って、ずっと赤松のことを考えていないと出てこない発想かと。

松の幹でも磨けば美しくなるです。自分の肌も磨いてやらなきゃなぁと密かに思った次第です。

 

お庭が散策できます。点在する離れとのつながりが、どこも違和感なくそれでいて変化もあって。

 

新しく出来たデッキ。レストランスペースに繋がっています。このデザインが気持ち的に敷居の高さを緩和してくれてる。ここでいただくアフタヌーンティは格別だろうな。

 

繊細で美味しいお料理や、美しい器、つかず離れずのおもてなしを堪能しつつ感じたのは、やっぱり「お庭の美しいところにはハズレがない!」ということです。

庭の大きさとかじゃなく、庭に対するこだわりや状態を知れば、お店の心遣いが分かります。

 

 

奈良・正倉院展へ

文化の日を挟んだ三連休、どう過ごされましたか?

私はちょこっと奈良へ行ってまいりました(^^*

連休初日だったので混むかもと電車で。近江八幡からですと京都で近鉄に乗り換えて、特急なら1時間半、急行でも2時間かかりません。日帰りでも結構楽しめます。

穏やかに晴れてお出掛け日和。雲一つない青空を背景に天平建築が映えまくりでした~。

 

まずは奈良公園でお決まりの鹿の洗礼を受ける。景色ばかり見ていると鹿の落とし物を踏む羽目になるので要注意です^^;

 

一番の目的は、奈良国立博物館で開催中の「71回正倉院展」です。

関西では秋の風物詩的展覧会ですが、今年は天皇ご即位記念で東京国立博物館でも特別展が開催中。奈良よりも断然展示が多いし期間も長くて羨ましい。先日伺った香道の会(詳しくはコチラ)で話題に上った天下の名香「蘭奢待」も通期展示されているそうで益々羨ましい。24日までに東京に行く用事が出来ないもんだろうか?!

 

奈良国立博物館。開館すぐでもう行列が見えています。チケットは事前に買っておきましたので、売り場の列には並ばずに済みました。近鉄の駅でも売っています。時短のお約束。

 

教科書で見た覚えのある「鳥毛立女屏風」はじめ、唐やシルクロード周辺国の影響を強く感じる華やかな色どりに満ちた品が多く、日ごろ和文化ばかり追いかけている私にはとても新鮮でした。

保存状態が素晴らしく美しいもの、デザイン的に今でも通用するものなど、1200年以上も前とは思えない品も数多くありました。例えば「螺鈿箱」「紫檀金細柄香炉」は豪華絢爛でまさにお宝という感じ。螺鈿細工の輝きは衰えを見せていませんでした。「紺玉帯残欠」というラピスラズリで飾った革帯は今と同じベルトの形そのままでデニムに合いそうだったし、「赤漆欟木胡床」という椅子は和モダンなインテリアにありそうでした。

「子日目利箒」「子日手辛鋤」など造園視点からみて興味深い品も。蚕神や豊穣を祈願する儀式で使用されたものだそうで、手帚は現場で使っているものと同じ。違うのは持つところに絹が撒かれ糸で装飾、束ねられた茎のところどころにビーズも飾られているところで、さすがに宮廷品という感じ。デザイン的に見てもお洒落な手帚なので、これを真似して自分でも作ろうかしら~?なんて(笑)

宮内庁のサイトの正倉院宝物検索でどんなものか見られます→コチラ

音声ガイドで斎藤茂一さんの渋い声と雅なBGMを聞きながら宝物の数々を堪能。当時の様子を想像しつつ見ていると、なんだかタイムスリップしたみたいな感じがして、とても面白いかったです。

混んでいるかと思ったけれど30分程並んだらすぐ入れたし、鑑賞も近くでじっくり出来ました。京都の混み具合に慣れているためか?それ程でもないなぁと感じました。事前にチケットを購入したことや、開館して間もなくだったことが良かったのかもしれません。

この展覧会の開催は11月14日(木)迄で、最終日はナント御即位記念のため入館無料(なら仏像館・青銅器館を含む)だそうです。ご参考ください。

 

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さて、ゆっくり鑑賞していたらお昼をだいぶ回ってしまいました。

ランチは奈良らしいものを食べたくて、吉野本葛「天極堂」本店さんへ。

 

お出汁の優しい味、葛のもっちりしたトロミが最高。片栗粉とは確かに違うね。

 

デザートに葛餅。お皿まで暖かくて、ボリュームたっぷりで、大満足です。

 

ほっこり温まってまた歩き出しました。

風もなく本当に気持ちのいいお天気で、東大寺~興福寺とお決まりのコースを散歩。

 

東大寺へ向かう途中の土壁。光が最高に美しくて。

 

興福寺にて有名な阿修羅像に初対面。画像は東金堂と五重塔です。こちらの薬師如来様は身体だけじゃなく心も癒すとか。私はお陰様で心身ともに安定しているのでご挨拶のみに。

 

駅に戻る方々、奈良町界隈もブラブラ。こちらは小洒落たカフェや雑貨店などが点在した女子に人気なスポットらしいの。

でも地元や京都などで見たような雰囲気のお店ばかりで、売っているものもネットで買えそうなものだし・・・新鮮さは全く感じませんでした。私がもう女子と呼ばれる年齢ではないせいで、そう感じたのかもしれません。郊外のお店の方が合ってたかもね。

連れが甘いものを食べたいというので入った「堀内果実園」さんは良かった!メニューにオリジナリティがあって美味しかったです。ただ残念なことに、いまどき珍しいくらいに接客が最低で。カウンター業務なのでそれ程技量も必要なさそうなのに、そう感じるというのだからね。どこか身体の具合でも悪かったのかしらね?

今度は大阪のグランフロント店に期待してそっちに行ってみよう。他のものも食べてみたいな。

 

雑貨屋さん。雰囲気に惹かれて入ったけれど特に買うものがなくて。最近物欲が減ってきたなぁ。

 

堀内果実園さんでいちごのティラミスをいただきました。果実そのままゴロゴロとしたソースが美味しかったです。

 

また正倉院展へは行くと思うので、次は奈良ホテルに寄ってみたい~。

京都や滋賀とは違う奈良を体験したく探訪は続きます。

 

 

 

香道体験

一年ぶりに香道の会に参加してまいりました。

この会は、ディアガーデンのある近江八幡市内にある「教林坊」さんで、毎年2回(春と秋)催されているもの。

近年紅葉の名所としてメディアに多く取り上げられ、拝観期間には多くの観光客で賑わっているお寺です。でもこの日はまだ非公開中だったので、虫の声や風の音はもちろん、水琴窟の音まで聞こえるくらい静かでした。

会の内容については、昨年のブログで詳しく書いております。→コチラ

 

繖山(きぬがさやま)の麓にある教林坊さんの正門。

 

表門から少し上がって書院。見上げれば秋晴れの空と色づき始めた木々。

 

参加は3回目なので、なんとなく勝手が分かってきて、緊張感なく楽しめるようになりました。

いつも最初に香木を見せて下さり、全員が実際に手に取って鑑賞します。沈香というもので、普通の木は水に浮きますが、重く沈むためそう呼ばれるそうです。しっとりとした質感で微かに香ります。

次に沈香の中でも最高級品とされる「伽羅」を焚いてくださいます。こちらは大変高貴な香りで全身が清められるよう。

伽羅の中では、東大寺の正倉院に保管されている「蘭奢待(らんじゃたい)」が一番有名で、足利義政や織田信長、明治天皇が切り取った跡にはそれとわかる印が付けられていると先生がお話してくださいました。そういえばちょうど正倉院展の時期です。今年は天皇の即位記念で東京でも特別に催されるとか。

このように香道では単に香りを楽しむだけでなく、日本文化や歴史、和歌などを一緒に学べるところがいいです。

私はうる覚えの天才。そしてしょっちゅうド忘れもします。勉強となるとなかなか頭に入りませんが、香道の席で聞くと何となく残るかもしれないな。

 

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香りを聞き分けるお遊び「組香」では、季節に合わせた和歌がひとつ選ばれ、それに沿って進められます。

今回は、古今和歌集より在原業平の「ちはやふる 神代も聞かず竜田川 韓紅に水くくるとは」という歌。百人一首にも選ばれた歌でご存知の方も多いと思います。

 

組香というお遊びの最中。ご住職が記録を務められます。中心の和服の女性はお手伝いをされている方で先生は映っていません。たまたま。

 

この歌のひとつの解釈として、伊勢物語から読み解くと、実はとんでもなくスキャンダラスな内容だったという面白いお話が聞けました。

私は小学生の時に百人一首を丸暗記しましたが、その頃はどれも風景を歌ったものと解釈していました。奥に潜む大人の恋愛模様まではまさか理解できるはずもありません。何にも分からずに大きな声で暗唱していた自分が可愛く思えてきます。

肝心の組香は当てられずこれで2連敗。1回目の素直な気持ちに比べて、当てたい!という欲が混じるようになってイケマセンね〜(^_^;

会はお抹茶とお菓子で和やかに締めくくられました。

 

色づき始めたモミジを表した練り物。すこーし黄色が混じっています。おいしゅうございました

 

会が終わってお庭をひとまわり。

繖山の麓にあるこのお寺は山の傾斜をそのまま生かしたお庭です。古墳も多く作られた山なので、それに関連がありそうな巨石がそのまま景石として使われている素朴かつ大胆な造形が特徴的。沢も流れていて湿気があり苔が上手く育っていて、紅葉するとコントラストがとても綺麗です。

訪れるたび整っていくように感じます。なんだかプロの手が入りだしたような?人気のお陰で庭の管理費用が賄えるようになったのかもしれません。いいことですねぇ。

 

香道の会で座っていた書院を見下ろして。

 

お昼で解散となり、一緒に行った友人とそのままランチへ。そのあとウチでデザートタイム~。

久しぶりに会えて嬉しくて、つい話し込んでしまいます。

 

和の雰囲気から一変。タイ料理のお店「near ThaiL」へ。画像は前菜の盛り合わせです。結構本格的な味で美味し。

 

私はトムヤムクンのフォーを注文。

 

デザートにタルトタタンを作りました。もうおなか一杯(*_*)

 

香道を習ってはみたいけど、毎月は難しいので、年2回くらいが今の自分にはちょうどいいかも。近くにこのような場所があってラッキーです。

 

 

お庭改修工事の現場より

今週はあるお宅のお庭の改修工事をしています。

こちらは以前、庭木の剪定と伐採をご依頼いただいたお客様。植物が大変お好きな方で、雑草除けを兼ねて色々とご自分で植えられていましたが、敷地が広く、手入れが追い付かない程蔓延ってしまいました。ご自分の体力気力も年々落ちてくることも心配で、将来はもっと出来なくなりそう、とのことでご相談いただいたのです。

それで、庭を縮小し、一部地面を舗装することになりました。

 

前庭の一部。お客様が植えられた植物と雑草が交じり合い、蔓延っている状態。

 

庭仕事には、好きな植物を育てるための作業と、そうではない植物(雑草)を取り除く2パターンの作業があります。皮肉なもので、水も肥料もやらない雑草の方がよく育ったりしますよね。それで、不本意ながらそちらの手入れに時間を取られ疲れてしまうのです。

庭仕事を純粋に楽しむためには、しなくてもいい作業を減らすことが重要。年を重ねると尚更です。

初期投資はかかりますが、土の面積を枠を作って限定して、それ以外は「植物に馴染む」舗装をすると後々ラクです。例えば石やレンガを敷き詰めたり、透水性のある三和土風の舗装などがおすすめです。

砂利を敷き詰める場合は、その下に厚い防草シートを仕込むとよいのですが、それでも砂利の間に飛んできた種が落ちて発芽してしまうので、除草する手間は免れません。

今回のお客様は三和土風の舗装をご希望されました。来週施工します。

 

同じ場所。飛石と化粧砂利を一旦除けて除草。花壇スペースは枠を作って限定します。

 

私も毎日現場に通って現場監督を務めています。

一日中いる訳ではありませんが、ただ図面を持って職人さんに指示をするだけ、というのはどうも性に合わなくて、空いた時間は職人さんの手元をしたり掃除をしたりして、一緒に作っています。泥だらけになりますがそれも悪くない。だって庭では身体を動かす方が自然だもの。

現場にいると、設計しているときは2次元の架空の世界だったのが、どんどん3次元化していく様がリアルタイムで感じられてワクワクします。完成してしまったら見えなくなる部分もこの目で見て写真に納め、お客様に安心材料として報告もします。

上の画像の足は私の足。地下足袋って履いてみると本当に庭作りにはピッタリ。軽くて歩きやすいの。湿った泥だとラバーブーツなんですけど。

 

ILSE JACOBSENのレースアップラバーブーツを愛用しています。

 

職人さんいわく「設計屋さんで地下足袋を履いて現場に来る人は珍しい」らしいです。

へぇーそうなんだ。地下足袋、カッコいいと思うんだけどなぁ。

 

 

お庭でニクイ演出

昨日は、書道のお友達からお誘いいただき、法然院さんの講堂で開かれた個展を見に行って来ました。

法然院さんは法然上人ゆかりのお寺で、椿や紅葉の名所です。近くにある銀閣寺に比べ、こちらは観光客も少なく静かでした。

境内にある白砂壇も有名で「一度は何かで見たことがある!」という方が多いのでは?

 

山門をくぐると園路の両側に白い盛り砂があります。これは水を表していて、その間を通ることで心身を清めることを意味するそうです。

 

山門をくぐるとまず目に入るのがこの白砂壇。季節によって様々な文様が描かれます。昨日は、もうすぐ紅葉の時期だからか流れの中にモミジ葉が描かれていました。

それにしても素晴らしい手技。砂の輪郭が際立っているために、文様が鮮やかに浮かんでいます。デザインもシンプルでなければこのようには描けないでしょう。一体どのように描いておられるのか?見てみたいです。

白砂壇はまず第一にお清めの役目があるそうですが、参拝者の目を楽しませようというお心遣いも感じられます。迎客の装置でもあるとお見受けしました。

そして、深い木々の緑と古美た石たちの中で、目を引いたのが水鉢に飾られた植物。

 

椿の花の形にも見えるとても大きな水鉢。ここに芙蓉の花が浮かべられていました。ピンクの色が際立って見えます。

 

近づいても見ると、鮮やかな芙蓉の花もいいけれど、椿の葉っぱの細工が!素敵です♡

 

新鮮なお花を浮かべたり、葉っぱで流れを強調して見せたり、おそらくお寺の方が、お庭の掃除ついでに遊ばれているのだと思います。

心の余裕がなければ、こんなに素敵なことは出来ませんね。

お庭の水鉢、ただ日々お水を綺麗に張るだけでは、何となく飽きるというか、張り合いもないというか。このように庭の花々を使ってアレンジを考えるのも楽しいかと思います。

誰も見ないのに、そんな凝ったことをしてもね・・・そう思ったあなた、一番大事なあなたの目を、是非是非、楽しませてあげて下さい。

まずは自分を機嫌よくすることが大事。そうすると周りにも優しく出来るのでは、と思います。