建築家伊礼智氏の講演会へ

現場作業が雨で日程変更となり、その日の夕方、ぽっかりスケジュールが空いてしまいました。

出掛けるつもりで一応メイクしたり支度をしていたので、折角だし「行けたら行こう」と思っていた講演会に参加することに。

それは建築家 伊礼智氏の講演会。

自然素材を使い豊かに暮らせる小さな住宅設計で人気の建築家さん。全国の工務店で設計指導もされています。建築関係、とりわけ木造建築の世界では恐らく知らない人はいない・・・そんな方です。

私はご本や雑誌を通して伊礼氏の植栽ありきの設計手法に共感し、その延長でブログも拝見していました。

ここ滋賀県にも伊礼建築は何棟かあります。講演会は恐らくそれらを建てた工務店さんのアテンドかな?

「行けたら行こう」なんて気になったのは、会場がすぐそこにあるホテルで、席がまだ残っていたから。そしてテーマが「町と家の間を考える」だったので、きっと造園についても話されるだろうな、どんな風に設計されるのか聞いてみたいと思ったからです。

 

++++++++++++

 

講演は、沖縄ご出身というご自分の生い立ち、そして、ご実家や沖縄建築のお話から始まりました。

沖縄は、海と陸の間、この世とあの世の間、町と家の間…というふうに、何かにつけて「間(あいだ)」が豊かなんです。とおっしゃられたことが印象的でした。

年を重ねるごとに、沖縄の建築にどんどん回帰しているように思うともおっしゃっていました。

 

潮が引くと海岸には海の恵みが色々と出現。沖縄の人々は海と陸の間の豊かさを暮らしに生かしてこられた。

 

それに、天井高2100mmが何だかいい高さなんですよ~と何度も言われるのです。椅子に座ると、とても落ち着く高さなんだとか。

2100mmって、私なら(身長170cm)手を伸ばせば届いてしまうくらいの高さです。低っ!と思ってしまいましたが、よく考えたら実家にそういう部屋がいくつかあります。ですから、言わんとされていることは何となく分かりますが。

大きな窓を付けたり吹き抜けとの併用で圧迫感をカバーするらしい。そんな部屋が一つくらいあってもいいのかもしれませんね。

 

++++++++++++

 

さて、演題の町と家の間について。

伊礼氏は、構想の段階で、造園家さんと現地でアレコレ話すそうです。一般住宅では普通、庭は後付けで最後に相談される場合が多いのですが、それが設計時でもなく、構想時というところが特徴的です。

そして方位のセオリーに囚われず(南向きのリビングとか)、土地の良いところを読み取り、施主の希望や造園家さんの意向も取り入れつつ、設計を始めるということです。

なるほど、完成した住宅を見ると、植栽が後付けでないことがはっきり分かります。中から見て、近景・中景・遠景のバランスが良いので、開口部それぞれが意味を持ち、活かされているのかなぁと感じました。

造園家は建築家とは違う目線で住宅を考えますから、互いに強い信頼関係が築けたら、それは素晴らしい仕事が出来るでしょう。

それに、そういう設計手法って、やっぱり施主が望まないと出来ません。建物と違って庭は生き物なので育んでいくもの。庭を楽しめる気持ちがない施主だと難しいと思います。

植栽ありきで街並みにも貢献したいという施主だから伊礼氏を選ばれるのでしょう。それに、伊礼氏には施主をその気にさせる魅力もあるのかなと思ったり。

私は、そんな建築家、そんな施主と出会うためには・・・やっぱり自分を磨くしかありません。

同じ目線で考え、しっかり提案できるよう、いや、今も出来るつもりではいるのですが。

自分がやる事にどういう意味を感じるのか?仕事との関わり方含め、もっと考えてみたいと思った講演会でした。

 

++++++++++++

 

最後に、哲学者の野矢茂樹氏との対談の話をして下さいました。

野矢氏は「豊かなものは外部からやってくる。いいものは取り入れ、良くないものは取り入れない、建築ってそういうことでしょ」と言い放たれ、その言葉に感銘を受けたとおっしゃられていました。

敷地内で完結しない設計が町と住宅をつなぐのですね。

 

 

のんびりGW

GWも後わずかとなりました。

久しぶりに規制のない連休ということで、観光地はどこも盛況で道路は大渋滞でしたね。

私のGWといえば、ほぼカレンダー通り。土曜日にも仕事をしたとはいえ、そんなにバタバタせず、ゆっくり過ごしております。気分転換のお出掛けは近場に1日だけ。あとは家の用事をしたり、読書に耽ったり。

 

++++++++++++

 

GWで済ませた用事というと、

衣替えの総仕上げ兼ねてクローゼットの整理整頓、キッチンの換気扇やその周りの拭き掃除、窓拭き、ガーデンファニチャーを洗ったり、観葉植物の手入れ・・・等など。

一気にやると疲れてしまうので、一日にひとつづつ片付けていきました。

 

ダイニングキッチンのハンギングプランツのひとつ、リプサリスが角のような新芽をニュニュッと出しました。角は最初、糸のような細さなのにどんどん太く長くなっていきます。日々変わるので観察するのが楽しいです。

 

暖かくなったので、観葉植物はこれからが株分けや植え替えの適期です。

私は今回、ストレリチアやアスパラガス、多肉植物、ポトスなどを、株分けしたり一回り大きな鉢に植え替えました。

部屋にはそうして増やした観葉植物があちこち置いてあるのですが、庭に比べればまだまだスペースに余裕があります。なので、ウチに合う観葉植物を常に探してる。

そして、空いたスペースには、ひとまず、枝物を生けて愛でています。

 

事務所に緑清々しい枝物を飾りました。これはナツハゼです。もとは不要な切り枝でしたが、こうして活けると十分美しい。

 

庭の植物たちもこの陽気でグングン成長しています。植え付けて1年未満の木や根の浅い宿根草は、水切れしないよう気を付けてやらねばなりません。

私は天候や植物の状態に合わせて、手動と自動散水システムを使い分けて水遣りをしています。忙しいときや疲れているときは、スマホでポチっとするだけで水を撒いてくれる自動散水システムがすごく便利。

GW中、何度この機械のお世話になったことでしょう。

 

昨年設置した自動散水システム。黒いホースは植物が育つとほぼ見えません。水遣りは機械に任せて、空いた時間を活用できます。春はもう紫外線が強いので、外に出ずに室内からスマホで操作できるのも嬉しい。

 

家庭用の自動散水システムについての詳細はコチラ

 

++++++++++++

 

お出掛けは夫の希望で長浜へ。

県内といえども、道路の渋滞や駐車場探しで無駄に時間を取られたくないので、電車に乗って向かいました。

夫が行きたい場所は、私はあまり興味がない場所だったのですが、それだけに新鮮。まぁまぁ楽しめました。

結構な人出で、喧騒を逃れようと脇道に入ると、立派なお寺が見えます。こんなところにお寺があったのねと行って見ると、素敵な障子絵に出会うことが出来ました。

 

長浜別院大通寺。長浜の商店街は何度も訪れているのに、こちらのお寺は初めてでした。浄土真宗大谷派(東本願寺)の別院で地元では「長浜御坊」と呼ばれています。安土桃山時代末期創建で建造物の多くは国又は市の指定重要文化財です。

 

米原市を拠点に活動されているアーティスト早川鉄兵氏による切り絵障子が特別に展示されていました。

5月15日(日)までの期間限定だそうです。

 

切り絵障子とは!何ともカッコいいです。初めて見せていただく眺めです。

 

18面の障子に阿弥陀如来と様々な生き物たちが切り出されています。

 

中からは影絵となって、また表からは微妙に趣の異なる眺め。私は中から見た感じが好きです。

 

感動しました~。

偶然の出会いに感謝です。

 

長浜浪漫ビールにてランチ。昼間っからクラフトビールをいただけるのも、休暇中ならでは。暑いくらいだったので、冷たいビールは本当に美味しかったな。電車で来て大正解でした。

 

こうして行きたいところに行き、人と集えるって、やっぱりいいですね。

このままコロナとの共存が上手く進みますように願っています。

 

京都市京セラ美術館の建物探訪記

先日、京都市京セラ美術館に行って来ました。

前回のブログでは展覧会の様子を。今回は建物についてです。

昔から美術館という場所自体が大好きで、パワースポットのようにも感じているワタクシ。非日常的で飛びぬけて素敵なその空間に身を置くだけで、不思議と癒され満たされるのです。だから全て味わい尽くしたい。展示だけでなく建築までもじっくりと鑑賞してしまいます。

振り返ればこれらの経験は、ガーデンデザインをする上で血となり肉となっているように思います。もはや美術館は私の人生から切り離せないものになりました。(何と大袈裟な!笑 でも本当のこと)

過去ログでもいろんな美術館記事を書いております。ご興味のある方はサイトのサイドバーにある検索欄で「美術館」と入力して探してみてください。ざっと30は出てくると思います。旧seesaaブログを合わせると60近くあるかもしれません。

 

++++++++++++

 

さて、京セラ美術館。

以前は京都市美術館だったところです。2017年に50年間のネーミングライツ契約を京セラ(株)と締結。スポンサーを得て大規模な改修工事が行われました。

工事中は何度も前を通り、どのように変わるのだろうと楽しみにしていたのですが、オープン後2年も行けないでいました。パンデミックのせいもあるけれど、無理をしてでも見たい!と思う展覧会がなかったのが本音です。建物は逃げないので、そのうち行く気になるだろうとのんびり考えていました。他にも行くべき美術館はありましたしね。

 

京都市京セラ美術館。改修工事が始まったのが2018年1月で、翌年10月に竣工、リニューアルオープンは2022年5月のことでした。建築家青木淳、西澤徹夫氏のよる。青木氏は現館長。

 

建築の見所の一つは、なんといってもファサード。元々あった前広場を掘り下げ、ガラスをはめ込んで出来た新しい空間「ガラス・リボン」でしょう。

レンガにガラス、直線的なラインに対して流動的なライン。素人の私でも分かりやすい対比ですが、それにより、実際は以前とさほど変わらないのに、とても新鮮に映ります。

ガラス張りの効果は絶大で、全体を引きで見ると、どっしりとした建築が浮いているように見えるから不思議です。このデザインを実現する技術力も凄いんだろうな。

 

++++++++++++

 

中に入ってみると、壁は恐らく塗り替えられているのでしょうが、モールディングやタイル、窓枠、古いガラス、階段の手摺りなど、古き良き時代を思わせる意匠はそのまま。

そこに極々控えめにモダンテイストを加えたという感じで、元のデザインをとてもリスペクトされているんだなと感じます。

 

ここは談話室。元々の意匠がそのまま残されています。天井が高くて窓や照明が本当に素敵。家具はこれで合ってるのかな?

 

 

中央ホール。照明が変わっていたけれど床や天井は前と同じ。新しい動線として階段が追加されています。紙で作ったかのような軽やかなデザイン。

 

以前と大きく変わったのが動線です。

メインエントランスが地下になって、奥の日本庭園まで一直線に伸びる軸線が新しく設けられました。シンプルで機能的だし「抜け」があってとても素晴らしいと思いました。前は内部がいまいち分かりにくく薄暗い印象でしたので。

改築に当たり「この美術館に埋め込まれていた軸線を引き出そうとしました」と青木氏はおっしゃっています。

 

中央ホールを少し進んだところ。レトロとモダンテイストが融合してカッコいい。扉の向こう側、ガラス越しに日本庭園が見えるところも素敵です。

 

メインエントランスから真っ直ぐ進み突き当たる場所。ガラスがはめ込まれ、中からこんなに解放感ある眺めが楽しめます。庭も作品のひとつ、まさに屏風をひろげたよう。

 

建物と庭というのは、このように一体化してこそ価値があると改めて感じました。

いくら立派な庭でも、室内からその景色を取り込めないと魅力は半減してしまいます。

以前のお庭は建物の裏と言う感じで、ガラスがはめ込まれたところには確か重い扉があったような。中から見えたかどうかもはっきり覚えていませんもの。新しくなって庭がようやく生きたように思います。

見せ方って大事。庭が分かっている建築家っていいよね~。

 

元々あった日本庭園。七代目小川治兵衛が関わった言われています。東エントランスから出て散策できます(一度出たらまた正面に回らないと入れません)。そんなに広くありませんが東山まで視線が抜けて気持ちいいお庭です。

 

藤棚もあり見頃を少し過ぎたころでした。良い香りを堪能。

 

池のほとりに番いかな?2羽の鴨が寛いでいました。すぐ近くに人がいるのに慣れているのか逃げる素振りもありません。あまりに動かないので置き物のよう。ウトウトとお昼寝中でした。

 

最後に美術館の隠れたお楽しみ。それはミュージアムカフェです。

美術館に併設されたカフェって、大抵お洒落で静かなので大好きです。展覧会の余韻を楽しむのにはピッタリな場所。私は必ず立ち寄ります。

こちらのカフェは新しく作られたスペース。メインエントランスのすぐ脇にありますが、奥まったところにあるので、入館者の出入りは案外気になりません。

 

鑑賞したあとはミュージアムカフェで寛ぐのが定番です。半地下でガラス越しに前広場や平安神宮の大鳥居が見えます。京都の食材を選んで使っているようです。私は京もち豚のローストポークを挟んだホットサンドをオーダー。美味しかったですよ。

 

新設された建物東山キューブの屋上。この日はあいにくの曇り空でしたが、それでもこの景色。新緑の山々が見えて爽快でした。

 

このさき何度も訪ねそうな美術館。

斬新な企画展を期待しつつ、その折にはまたゆっくり建物探訪したいと思います。

皆様も機会があれば是非行って見てください。

 

 

植生観察とデザインの原点を確認

気が付けばもう10月。

晩秋に予定している工事の準備をしつつ、来春に向けての案件もいくつか動きはじめ、何となく気忙しい日々を過ごしております。

先日は出張で久しぶりに長野県へ参りました。とあるショールームの造園設計のためです。

広い敷地には素敵な建物が建っており、それ以外の部分はほとんど白紙の状態です。お客様のご要望は少なく「後は全てお任せします」とおっしゃいます。最近こういう風に言って下さるお客様が増えて、有難いような~難しいような~。植物や庭のことはよく分からないので「任せます」とおっしゃるのですが、その真っ直ぐなご信頼と期待感たるや・・・かなりのプレッシャーです。

今回の打ち合わせでは、いくつか可能性をお伝えしつつ漠然としたビジョンを掘り起こし、方向性を決めて参りました。

ご期待にお応えするべく力を尽くさねばと思います。

 

++++++++++++

 

他府県で庭を設計するときは、念のためその土地に合う植物を調べたり、その土地に行けるのなら何が育っているのか観察します。隣県ならほぼ変わらない植生も、エリアが変わると若干違ったりするからです。

観察する場合は、移動中の車窓からや個人邸の庭は通りから。時間があれば、公開されている庭園や観光公園、美術館の庭などを訪ねます。

長野県へは壮大な自然に魅了されて、これまで公私合わせると十数回は訪れておりますが、設計の仕事は久しぶりなので、今回改めて、仕事をする場所に程近い松本市で植生の確認をして戻りました。

街中を歩くだけでも、関西では馴染みのない木が普通に植わっていて「へぇー」です。例えば街路樹がカツラだったり、生垣はイチイが圧倒的に多い、等。逆に馴染みのある木が普通に育ってるのを確認すると安心材料になります。

雑木の庭がある「松本民芸館」にも立ち寄ってみました。

 

松本民芸館の門

 

門から一歩足を踏み入れると、見上げる程のケヤキやブナの木。そして足元に様々な雑木が植えられています。

広さは10m×20m位?(適当です・・・)で、木々の他は園路が見えるだけ。まさに用の美というか、とても簡素な庭です。圧倒的な緑に包まれ、鳥の囀りだけが心地よく響いて、何とも気持ち良い空間。ここにいる鳥たちはここが好きなんでしょうね。声がものすごく大きく感じました。

モミジ、ダンコウバイ、クヌギ、クロモジ、ニシキギ・・等々、植えられた木々をメモしつつ散策しました。見知った木が多かったことは良かったです。

 

門と建物の間にある庭。すっきりとしたデザインの、でも味のある園路が2方向に延びており散策できます。

 

土蔵造りの美しい建物に国内外の民藝品がゆったりと展示されています。照明や家具、活けられた花々も美しいこと。

 

ここは、元は、民芸店のオーナー故丸山太郎氏が、柳宗悦氏の民芸運動に共鳴して集めた日本や世界の民芸コレクションを収蔵した私設資料館だったそうです。

展示品の面白さ、そして建築に使われている素材、間取りやディテールに、故人のこだわりが見えてきます。

(民藝品について感じ入ること多々ありましたが、長くなるので端折ります。またいつか)

建築と庭の雰囲気がとても合っていると思いました。

 

++++++++++++

 

長野県はギリギリ日帰りできる距離ではありますが、往復9時間近くかかる移動が身体に堪えるであろうことは、経験より想像できました。

それで今回は一泊させてもらい、翌日午前中いっぱい植生観察に費やして戻ることにしました。

宿は、泊まれる民藝「松本ホテル花月」さんを予約しました。

 

松本ホテル花月さん。松本城へ徒歩5分の場所です。打ち合わせを終えホテルに着いたのは夕方。ライトアップされた外観が美しい。

 

松本ホテル花月さんは、大正ロマンあふれる洋館に松本民芸家具を配した粋なシティホテルです。2016年にリブランドオープンされていて、建築設計は永山 祐子氏、インテリアデザインは濱川 秀樹氏によるものだそうです。

ロビーが超絶素敵でした!

まだあちこち緊急事態宣言中の頃だったので宿泊客はまばら。素敵な空間を長い間独り占めしつつ、ここでもまた観察してしまいました。

 

松本民芸家具が配された重厚なロビー。民藝品がセンス良く飾られて。

 

家具に合わせた壁の色、タイル、照明、天井仕上げ、窓・・・全てがマッチしていてため息です。それぞれの素材の存在感は確かにあるのに出過ぎずバランス感が絶妙。落ち着きます。

 

このタイル、陰影がいい感じに出でて好きだなぁ。ホテル向いの建物の外装にも使われていました。

 

お部屋も松本民芸家具でコーディネートされいて、簡素なのですが十分。大人の雰囲気でした。

直前予約だったのでビジネスホテル並みのお値段になったのにもかかわらず、宿泊客が少ないということで、一人だけどツインルームにアップグレードまでして下さいまして、なんだか申し訳ない気分。でも有難かったです。

Bluetoothスピーカーが置いてあったのも嬉しくて。静かな音楽を流してリラックス出来ました。

 

++++++++++++

 

民藝は「無心の美」「自然の美」「健康の美」そして「用の美」と表現されます。

暮らしの中で使われることを考えて作られ、使われることによって輝く、そんな美を言うそうです。それは私のデザインの目指すところでもあります。用途に即したデザインでないと経年変化に耐えられないと思うからです。

今回の出張は、改めて自分のデザインの原点を確認できた良い機会でした。

 

 

(株)仁々木様新店舗「ほのあかり」のお庭が完成しました

今春から進めておりました(株)仁々木様の統括工場に新しく増設された直営店「ほのあかり」のお庭が完成しました。

こちらは滋賀県守山市千代町の県道145号線沿いにある和菓子店で、店内には大人気のフルーツ大福他、出来立てのお菓子やここ限定のお菓子等がずらり並んでいます。

202185日(木)10OPENアクセス等詳細GOOGLE MAP が開きます)

ブログをご覧の皆様、お近くにお越しの際は是非お立ち寄りくださいませ。

 

 

仁々木様、この度は新店舗オープン誠におめでとうございます。

こちらの会社様とはかねてよりお付き合いがあり、祇園本店の作庭や月々の花生け、守山市内にある近江工房店の作庭などご愛顧いただいております。

今回新店舗の造園計画でもお声掛けくださって、このような機会をいただけましたこと、心より感謝申し上げます。

 

道路から見た店舗エントランス。街中にありながらも木立に囲まれた緑豊かな空間を目指しました。

 

建築工事や道路工事の兼ね合いで苦労もありましたが、庭の完成がオープンに無事間に合ってホッとしています。

振り返れば7月の猛暑の中、もうこれ以上は出ませんというくらい汗を流しながら、パートナーの造園会社様と一緒に作り上げました。

工事関係者の皆様に改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

工事中の一コマ。この日は大きな景石(景色を作る石)を据えていました。石は植物を引き立ててくれる大切な存在。相性が良いのは言うまでもなく自然でダイナミックな景色を作ってくれます。造園会社様のご厚意で銘石もいくつか入っています。滋賀県産の銘石「守山石」も何気に居ます。見つけて!

 

木や景石を入れて土を整形したところ。まだ乾いた印象で、これから低木や宿根草、苔や化粧用の砕石などを入れると一機に潤いある空間になります。

 

時折、社長様から差し入れをいただきました。これは特産の守山メロンで作ったソフトクリーム。意識が朦朧とする午後、疲れた身体に染みわたる美味しさ。ご馳走様でした。

 

夏場の植栽工事はいつも以上に気を使います。

木が活発に活動している成長時期ですから、水をたくさん吸うのはもちろん、たくさん吐き出してもいます。植え付けたばかりの苗木はにとって、強い日差しや高温といった夏の環境は過酷そのもの。なにより水管理が大変です。

個人邸ならば「植えるのは休眠期まで待ちましょう」とか「葉っぱを大幅にむしって植えます」とか提案できるのですが、店舗さんの場合はオープンの日取りが決まっているし、見栄えも大事なので、なかなかそうもいかなくて。

それで蒸散抑制剤の散布に加え、見場えと活着の狭間ギリギリのところを狙って植えていただきました。葉の量はこれからも微調整せねばと思います。

水遣りしやすいような工夫や散水装置の提案もしていますが、この夏はとにかくしっかりと手で遣ることが大事。これからは台風も来ますのでなかなか気を抜けません。

「なんとか根付いて!!!」

お庭を引き渡した後はいつもそう祈ります。お客様と一緒に見守っていくしかありません。

 

ひとまず完成の姿。造園はここからがスタートです。

 

社長様のコレクションであり手塩にかけて育てておられたアジサイやウツギ類をあちこちに植えました。来年の初夏が楽しみでなりません。

 

オープンの日。庭の様子見ついでにお店に伺いました。暖簾がかかるとお店感が出ますね~。素敵です。アプローチ脇に遊びで転がしたコロンとまあるい虎石も以外と目立ってるかも。

 

許可をいただき店内を撮影。白木が清々しい素敵な内装。工事中はしょっちゅう見ていたけれど「こうなりましたか~」とため息。

 

お客様が引けた一瞬のタイミングを狙って撮った一枚。

 

看板商品のフルーツ大福をゲット。旬のシャインマスカットと桃です。フルーツの酸味と白あん、クリームのバランスが計算されているところが素晴らしくて、お餅はやわやわと優しい。季節毎に一番美味しいフルーツを厳選して作っておられるのでフレッシュでジューシー。新商品がいつも楽しみです。

 

オープン限定???お楽しみ袋なる商品もあって、もちろんゲットです。こちらは私も普段から慣れ親しんでいる仁々木さんの定番商品がいっぱい。内勤のお供です。

 

さて暦は立秋を迎えました。立秋は小さな秋の誕生であると同時に、夏のピークでもあります。

昼間は残暑は厳しいものの、朝や夕方にふと涼しさを感じる瞬間があり、寝苦しさからも解放されつつあるこの頃。昼間の蝉の声と入れ替わるように草むらや植え込みの中から、ちらほらと虫の声が聞こえ始め、大好きな秋の到来を予感させます。

来る季節を楽しむべく、また新しい庭作りに向けてパワーを蓄えるべく、お盆の期間は養生しようと思います。

 

 

紫陽花の盛りに 夏越しの大祓-2021

例年通り六月晦日は夏越しの大祓へ。

知らず知らずのうちに溜まった半年間の穢れを祓い、新たな気持ちで後半を過ごせるようにという年中行事です。

一番訪ねやすいのが、ディアガーデンから車で10分程走ったところにある沙沙貴神社です。いつも参拝している日牟礼神社は晦日18時以降でないと潜らせてもらえないので、なかなかタイミングが合わないのです。

 

++++++++++++

 

さて、沙沙貴神社さんの駐車場から山門へ向かう道すがら、迎えてくれるのは大きな紫陽花の木です。

神社やお寺、公園など敷地に余裕のある場所に植えられた紫陽花は、小さく切り詰めなくてよいので悠々とした枝振り。紫陽花本来の良さが味わえます。朝日と明るい木漏れ日をいただいて葉焼けもせず本当に美しいです。

皆様にも神社の澄んだ空気の中で咲く美しい紫陽花を是非ご覧いただきたく撮影しました。

 

シックな青紫色の紫陽花の前に可憐な露草。近所に田んぼや畦が少なくなり露草を見るのも久しぶり。

 

色とりどりの紫陽花。グラデーションが見事です。

 

今年はどこも紫陽花の花付きがいいような?

紫陽花に当たり年などないとは思いますが、そんな気がします。皆様のお庭ではいかがでしょうか?

 

++++++++++++

 

紫陽花を堪能して身を清めたら、いざ、茅の輪くぐり。

沙沙貴神社へはいつも早朝に伺うので、潜るとき参拝者はほとんどいらっしゃいません。なので厳かな気持ちで落ち着いて潜らせてもらえます。

 

今年の茅の輪くぐり、スッキリ晴れました。ゆっくりと潜り穢れを祓ってもらいました。

 

あぁ、今年も早、半分過ぎてしまいました・・・。

例年に比べ何だか慌ただしくて、ただただ目の前のことを処理するというか、文化的な暮らしとは程遠い日々でした。いろんな穢れを背負い込みまくっていたと思います。

茅の輪の香りと共にスカーッと浄化してもらえたなら嬉しいです。

そう思うことでまた目の前の課題に向き合えそう。出来ればあとの半年は、落ち着いた自分の時間もとれるといいな。

 

例年似たような画角になってしまうのでたまには違う角度から。拝殿から山門背景の茅の輪です。

 

本殿裏の庭で涼し気な半夏生

 

こちらの神社はいつ行っても美しく掃き清められていて、立っているだけで気持ちがスッキリシャッキリ。

境内には紫陽花の他、色々な自生植物が植えられていて、参拝後ゆっくりと見て回るのも楽しみです。今年は境内の端っこに植えられていた「タニワタリノキ」に注目しました。

「こんなところにこんな木あったっけ?」

常緑低木で横広がりの樹形、突起のたくさんある丸い花が何とも愛くるしいです。

帰って調べると、原産地は日本の九州南部や中国、インドシナとのことで、どうりでこの辺りの山では見かけないはずです。

でも冬に積雪のある近江八幡市でもなんとか育つみたいですね。

 

初めて見る花、タニワタリノキだそうです。丸い花がとっても可愛らしいです。

 

参拝の後は定番の水無月を。今年もたねやさん。

 

 

 

久しぶりに雑誌見てますーCasa BRUTUS特別編集版

ふらりと寄った本屋さんで目に付いた雑誌。

今秋発売された Casa BRUTUSの特別編集版です。

  • 美しいキッチンと道具。
  • 【完全版】杉本博司が案内する おさらい日本の名建築— マガジンハウス 編

これは手に取ってじっくりと眺めたい。雑誌を買うのは久しぶりです。

 

どちらも好物です。

 

おさらい日本の名建築 のトップには「妙喜庵 待庵」が掲載されています。言わずと知れた千利休作とされる現存唯一の茶室。国宝です。

待庵はお隣の京都大山崎にあり比較的近いので、行って見てきましたが、とにかく狭く暗い印象だけが残っています。もう10年以上前になりますか。

いくつかある小窓は開いてなかったような?記憶が定かではありませんが、躙り口から覗くと最初は洞穴を見るが如く真っ暗でした。「怖っ」と思ったことは覚えています。

ここでは座って過ごすより他なく、囲われているから相手の息遣いまで聞こえそう。想像するに、180cm近くあったといわれる利休と一緒となると、結構な威圧感を覚えるのでは?なんて。

そして本物の侘び寂びの雰囲気って、今にも自然に戻ってしまいそうな程、素っ気ないものだなぁと感じたものでした。

そんなことを思い出しつつ雑誌を眺めています。

杉本博司氏のセンス、写真、とても素敵です。

 

料理は苦手。出来ないくせに、いやだからこそ助けてくれる道具に興味があります。少数精鋭の道具を揃えたキッチンに憧れます。

 

夜、ソファでブランケットにくるまってお洒落雑誌を眺めている時間が至福です。

すぐにウトウトしてしまうのですが。

 

 

 

 

withコロナ初の展覧会へーMIHO MUSEUM

コロナ禍、長らく自粛していました美術館通いを再開しました。

美術館は私にとって「癒し&パワースポット」的存在。美しいものに囲まれ、静かで洗練された空間で過ごす時間が、たまらなく好きなのです。思い起こせば、前回行ったのは年明け直ぐですから、8か月ぶりになります。

体調を整え、マスク装着や手指の消毒など万全にし、まずは、県内の美術館、信楽にあるMIHO MUSEUMへ行って参りました。

この美術館へはこれまで何度となく行っておいて、自分でも何故だか分かりませんが、一度もブログに書いていませんでした。なので、今回のブログはちょっと長くなりそう。

前半は美術館の建築や植栽について、後半は開催中の秋季特別展「MIHO MUSEUMコレクションの形成-日本絵画を中心に-」について、画像も多めでおおくりします。

宜しければお付き合い下さい。

 

++++++++++++

 

こちらは、ルーブル美術館のガラスのピラミッドを設計したことでも有名な建築家I.M.ペイ氏が手掛けた美術館。建物は壮大で重厚で、それでいて自然に同化しているのです。コレクションも超一級品ばかりで、このような素晴らしい美術館が身近にあって私は幸せです。

(トリップアドバイザーが選ぶ「日本人に人気の美術館ランキング2020」でも5位にランクインされました)

琵琶湖の南、湖南アルプスの山中にあり、ディアガーデンからは車で1時間程で着きます。高速を利用すると45分くらい。アルプスという位ですから、美術館に近づく程に坂がきつく急カーブの連続、それで時間が掛かるのです。

とっても秘境感ある場所にあります。

 

駐車場からレセプション棟へ向かう途中。秋季特別展の垂れ幕に心が踊ります。本来なら春に開催予定だったこの特別展、コロナ禍万全を期してようやく9月1日にはじまりました。

 

この美術館、敷地面積はなんと100万2000㎡。およそ30万坪って、ちょっとピンとこない位広いので、私もどこからどこまでが美術館なのか知りません。

チケットカウンターやレストランがあるレセプション棟から、展示されている美術館棟が結構離れていて、アプローチはトンネルと吊り橋を超えていくようになっています。送迎用の電気自動車が低速で往復していて片道5分位?で着きます。もちろんのんびり歩いて行ってもOKです。

このトンネルと吊り橋だけでも、どれほど凄い建築か。きっとその分野にご興味がある方なら釘付けでしょう。

 

トンネルを抜けた先に吊り橋、そして美術館棟が見えます。トンネルの手前には枝垂桜の並木があり、春にはトンネル内がピンクに染まる程見事に咲きます。トンネルの「内装」と敢えて呼びたいくらい、照明も銀色の壁も美しいのです。このドラマティックなアプローチ、凄いです。

 

美術館棟からトンネルを望む。レセプション棟や駐車場はこの尾根の向こう側です。送迎車がゆっくり静か~に走っています。

 

硝子の入母屋型の屋根が印象的な美術館棟エントランス。え?小さいって思うでしょ?実は建物の80%が地中に埋設されています。

 

上の画像をよくご覧ください。エントランス階段の両脇に、こんもりと整形された赤松が植えられています。多行松といいます。根元からたくさんの幹が分かれて立ち上がるのが特徴で高木にはなりません。

私が聞いた話では、多行松は園芸品種で、自然では、同じような性質を持ったアカマツの品種である「美し松」がここ滋賀県湖南市に生育しており、天然記念物に指定されています。(参考→滋賀観光情報サイトへ)美し松は多行松に比べ大きくなります。湖南市の自生地では20m程になっているそうです。

MIHO MUSEUMは湖南市のお隣甲賀市にあるので、因んで植えられたのでしょうか?想像が膨らみます。それにしても、いつ来ても、見事に整えられていて素晴らしいです。幹をスッキリ見せることが美しさのポイントかと。

この松以外でも、例えば広いロータリーや階段にしても、落ち葉一枚も見つからないほどの清潔さ。この異様なまでのクリーンな感じ、以前どこかで感じたような・・・と振り返ると、島根の足立美術館でした。

山はあくまで自然のままで、でも建物に近い部分の木は、フォーカルポイント以外の場所でさえ、さり気なく手が入っています。

ここでちょっと余談です。

美術館の敷地内だと思うのですが、行きの車から、道路沿いの高さ1.5m程長さ何十メートルかある生垣を手入れされている方を見ました。お一人で、それも普通の剪定鋏1本でされているよう。両手で持つ刈込み鋏でもなく電動バリカンでもなかったので「ふーん、飛び出し枝だけ切っているのかな?」と思って通り過ぎたのです。それで帰り。同じ場所を通った時、最初見たときから4時間位経っていましたが、なんと、まだ作業されていました。たぶん同じ人です。きちんと整形しつつ刈り込みをされているのですが、その時点でまだ半分も出来ていません。

「えー?!嘘やーん」って言っちゃった。なんと悠長な・・・いやいや、もとい。丁寧な仕事でしょうか。この美術館は一事が万事このようにゆったりと?維持管理費が潤沢なのでしょうか?それとも。特殊な場面を見たような気がします。

 

美術館棟のロビー。ここからは植樹されたであろう松が見えます。窓枠の仕切りにより一双の屏風を思わせます。

 

色々と贅を尽くした美術館に、改めて感服しつつ、さて、いよいよ特別展へ。

3密を避けるため、鑑賞は事前予約が必要です。美術館棟に入る前のレセプション棟で、マスクチェック、手指の消毒と検温、鑑賞の注意事項が書かれた用紙が渡されます。

豪華な展覧会なのに、過去経験したことのないほど人が少なく、密の不安はありませんでした。美術品ひとつひとつを独占して見る・・・なんてこと、そうそうありません。ストレスの多いコロナ禍ですが、不幸が幸いした一場面かもしれません。

 

北館、特別展入り口への階段。ガラーンとしてます。

 

梅花山水図(高芙蓉筆)のポスターが迎えてくれる入り口。ワクワク。

 

MIHO MUSEUMのコレクションが形成されるまでの軌跡をたどる展覧会、中でも楽しみしていたのは若冲の「象と鯨図屏風」に何年かぶりに再会することです。

北陸の旧家に伝わったもので、2008年夏に発見、その後MIHO MUSEUMのコレクションに加わり、修復を経て、翌年秋季特別展「若冲ワンダーランド」で公開されました。

若冲の最晩年、82歳の時に描かれたという大作。陸と海の巨大生物をモノクロでユーモラスに描き分けていて、大胆な構図は若冲ならでは。2009年の初対面以来、今回で3回目となります。

最初見たときはナント大きな屏風だろうと迫力にたじろいで観ていましたが、慣れたのか親しみが湧いてきて、またこれを家に飾るとするなら・・・なんて途方もないことを想像したり。日本画っぽくなくて、目一杯デフォルメされた動物愛溢れる楽しい絵なのです。

その隣には打って変わって色鮮やかな「白梅錦鶏図」が。普段どちらかというと水墨画の若冲を多く観ている私にとって、この鮮やかさは堪りません。

そして、若冲よりも贔屓の酒井抱一の「秋草図屏風」にも会えました。部分でしたが嬉し涙。珍しい耀変天目茶碗があったり、日本画で私が見た中では初めての虹の絵「富士三保図屏風」も素敵でした。後で調べると、日本画で虹を描くのは縁起が良くないことだったよう。珍しいのも頷けます。雨上がりで光輝く海や雲と共に見事な虹が向かって右側に大きく描かれていて、曽我蕭白の作品にしては意外なほどにパステルカラー。見ていてこんなに心が温まる蕭白は初めてです。

与謝蕪村の「山水図屏風」の美し過ぎる銀地と墨のコントラストも印象的でしたし、伝 長谷川等伯筆「柳橋水車図屏風」で、銅板の月が屏風に立体的に張り付けてあるのも初めて見ました。

あぁ、まだまだあるのですが、この辺でやめておきます。

ご興味のある方は実際にご覧になって。はるばる山奥へ行った甲斐はある展覧会です。

「象と鯨図屏風」「白梅錦鶏図」「富士三保図屏風」他、展覧会の見所がMIHO MUSEUMのサイト上に動画で紹介されています。→コチラ

 

北館の中庭は枯山水。

 

さて、特別展のあとは南館へ。折角来たので常設展もさらりと観て。

ガンダーラのイケメン「仏立像」を仰ぐと、いかにもMIHO MUSEUMにいるという実感が湧いてきます。

 

美しい大理石の廊下の先にファイカス・ベンジャミンの大木。よく見る観葉植物のベンジャミンとは全く違います。ペイ氏が決めた木、沖縄から運ばれてきたそうな。

 

鑑賞を終えてほっと一息、ミュージアムカフェで甘味をいただきました。

ミュージアムカフェって、景色はいいし、美味しいし、空いてるし、展覧会の余韻を味わうのには打ってつけの場所です。私は必ず寄ります。コロナ感染予防対策でレストランは閉まっていましたが、カフェは開いていましたよ。

 

コロナ対策でテーブル数やメニュー数、営業時間など、縮小されています。加えてなるべく接触をさけるためか、注文後は自分で取りに行くシステムです。

 

12月13日までと、長い期間開催されているので、もう1度行くかもしれません。

次は京都の美術館を自粛解除します。

 

 

日本人に人気の美術館ランキング2020(トリップアドバイザー㈱選)

美術館が大好きなワタクシ。今年、楽しみにしていた展覧会は、コロナ禍、軒並み延期もしくは未定に。年始めは「今年もいろいろな美術展を回って感性をチャージします!」なんて息巻いていたのにな。

美術館好きは、旅先でも必ず1館は訪れる程なのですが、それも今年はひとつも行けていないのは・・・まぁ仕方ありませんね。

それでも現在、ほとんどの美術館は、予約を前提に見せていただけるようになりました。恐る恐るですが、感染対策をしっかりして!そろそろ行ってみようかしら。

なーんて考えている折、たまたま、トリップアドバイザー(株)による「旅好きが選ぶ!日本人に人気の美術館ランキング2020」を見ました。

過去1年間にトリップアドバイザー上に投稿された口コミをもとにランキングされています。ざっと抜粋しますと。

 

1位:ポーラ美術館/神奈川県箱根町(

2位:大塚国際美術館/徳島県鳴門市

3位:足立美術館/島根県安来市(

4位:松本市美術館/長野県松本市

5位:ミホ ミュージアム/滋賀県甲賀市(※)

6位:大阪市立東洋陶磁美術館/大阪府大阪市

7位:ひろしま美術館/広島県広島市

8位:国立新美術館/東京都港区(

9位:十和田市現代美術館/青森県十和田市

10位:三鷹の森ジブリ美術館/東京都三鷹市

11 位 大原美術館/岡山県倉敷市(※)

12 位 東京都庭園美術館/東京都港区

13 位 MOA美術館/静岡県熱海市(

14 位 横須賀美術館/神奈川県横須賀市

15 位 富山市 ガラス美術館/富山県富山市

16 位(初)地中美術館/香川県直島町

17 位 箱根彫刻の森美術館/神奈川県箱根町

18 位 根津美術館/東京都港区(

19 位(初)佐川美術館/滋賀県守山市(

20 位 国立西洋美術館/東京都台東区(

 

なるほど。メジャーなところに混じって地方の味のある美術館がランクインしているところがニクイ。皆様の贔屓の美術館、もしくは行ったことのある美術館はランクインしていましたか?

このベスト20の内、私が訪れたことがある美術館を数えてみたら、9館ありました。(※)印の美術館がそうで、ブログを書き始めて以降に訪れたところは、備忘録兼ねて記事にしています。seesaaブログ時代の回も混じっていますが、リンクを貼っておきましたのでよろしければ。

 

根津美術館内の庭園。都心に広大なスケールの庭があり驚きます。この静けさたるや、素晴らしい。

 

美術館はその展示もさることながら、建築や庭園、非日常的でありながら品のある空間、落ち着いた雰囲気にも強く惹きつけられます。ずっといられる、ここに住みたいと何度思ったことか。

ランキングで注目すべきは、滋賀県の美術館が2館も選ばれていることです。住んでいる者としては、なんだか光栄です(笑)

佐川美術館は近いので、過去何度も行っていて、ブログで取り上げたのはナント4回。自分でもビックリですが、大好きな美術館なので。中でも紹介記事的な回のリンクを貼っています。

 

水庭に浮かぶモダンな建物の佐川美術館。琵琶湖を模したようなヨシが生茂る庭もあり。日本画家・平山郁夫先生、彫刻家・佐藤忠良先生、陶芸家・樂吉左衞門先生の作品を収蔵。ユニークな視点で開催される企画展も楽しみ。

 

そしてそして、

5位のミホミュージアムですが、本来なら春に開催予定だった特別展がようやく、ようやく、ようやくーーーっ、9月1日から予約形式で始まります!

この日を待ってました~(´;ω;`)ウゥゥ

事前予約制による秋季特別展
MIHO MUSEUMコレクションの形成:日本絵画を中心に

 

早速予約したのは言うまでもありません(笑)コロナ対策を万全にし感染に気を付けて行って参ります。

それはそうと、ミホミュージアムへは、これまで何回も訪れているのに、未だブログには書いていませんでした。あれ?何でかしら?今度は書きますね。

 

++++++++++++

 

コロナ禍の旅行は、各々のお考えにもよると思うのですが、私自身はまだ心から楽しめる雰囲気ではなく、行けません。

これから行けるとしたら、東京都庭園美術館と地中美術館に行ってみたい。東京都庭園美術館は、行こうとした時ちょうど改装中で諦めたので。

このランキングを見ながら、夢を膨らませています。

 

半夏生の景色

梅雨末期の長雨がどうにも重苦しいこの頃。明けると共に、猛暑の洗礼が待っていると思うと・・・更に気が重くなります。

ワタクシ、夏は本当に苦手。

でも涼し気な景色に出会うと、精気を取り戻せるような気がします。

今頃によく見かける植物「半夏生(はんげしょう)」はご存知でしょうか?6月中旬から7月に花を咲かせる植物です。

私はこの半夏生が群生している景色を見つけると、いつも清涼な気持ちになります。

見所は何といっても、葉の緑と白のコントラストでしょうか。遠くから見ると、白い部分が雪がかかっているかのようで幻想的で美しい。

 

6月晦日の夏越しの大祓をした沙沙貴神社で。半夏生の花が咲いていました。

 

金地院の池のほとりに半夏生の群生。昨年撮影したものです。

 

半夏生は自生種なので、耐寒性、耐暑性共に高く強健な性質です。

ドクダミ科ですから、乾燥した場所でなければ、地下茎でよく増えます。庭に植えるなら、よほど広い場所か、予め植木鉢に植え付けてから埋めるくらいしないとダメかな

 

料理旅館の前庭で。涼し気な水景に添えられた半夏生。こんな景色を見ると、庭にもいいなぁと思ってしまうけれど。

 

半夏生の葉の白い部分は、ドクダミでいう花の白い部分と同じ役割を果たしているそう。ドクダミの花の白い部分は、葉が変化した苞葉(ホウヨウ)と呼ばれるもので、厳密にいうと花ではありません。花を目立たせ、昆虫を呼び寄せる役割があります。

半夏生の花が終わると、葉が緑になるというのが不思議でしたが、なるほど、受粉を助けるという役目を終えたからなんですね。

しかし、半夏生に惹きつけられる虫の気持ち、わかるなぁ。