ブロンズ製道具の検証スタート

毎年、秋になるとディスプレイガーデンの宿根草再編を行います。

昨今の日本の気象を鑑みると、特に草花は、秋に植えるのが良いと思っています。

春に植えても、庭の鑑賞時期は梅雨までと、僅かな期間しかありません。この頃の夏の気候があまりに厳しいため、それ以降、植物は美しくならなくなりました。それに肝心の庭の主、人間が、長く庭で過ごせない状況になってしまっています。

ですから、新しく草花を植えるのなら秋がおすすめ。冬までに根をある程度育て、春の早い時期から芽吹かせるようにすると、少しでも長く鑑賞できます。

さて、ディスプレイガーデン。今年の生育状況を振り返り、良かったもの、例えばフウロ草「ブルーサンライズ」やレンゲショウマを増やしたい。上手く育っていないものは移植です。前庭は、苔の修繕を。それから2m程の低木を1本追加するにあたって、既存の植物の移植もあり。

実際、全てをやるか分かりませんが、思いついただけの作業でも、なかなか大変です。

 

事務所での私の定位置。この窓から見える景色が急変しています。住宅が建ち始め、歩道を歩く人が増えました。目の端にチラチラと動くものが入るので集中できないのです。低木で窓の下半分をカバーしようと思います。

 

草花の移植に当たり、今年は新しいツールを試します。

それはブロンズ製の移植ごて。本当はシャベル(関東でいうスコップ)も導入したかったのですが、残念ながら在庫切れで買えなくて、とりあえず小さな鍬を。これは雑草取りや狭い範囲の土を均すのに使います。

 

銅製の移植ごてと小さめの鍬を導入しました。機能性がありながら、飾っておきたいくらいエレガント。ハンドルはブナ材で出来ており手によく馴染みます。エイジングも素敵になりそう。

 

銅は土壌の水分バランスを整え、植物の光合成を促し、病気や寄生虫に対する抵抗力を高めます。銅の園芸道具を使用すると、道具から銅が微量に流出し、自然に土壌改良を行うというのです。

鋼鉄製の鋤が土壌の水分やエネルギーポテンシャルや栄養に満ちた微細エネルギーを損なう一方、銅製の鋤は土壌に多くの水分を保持する能力があり、成長が促進され土壌の肥沃さが高まります。

これは私の愛読書「自然は流動する」の中で、何度も読んでいた話。読んで知っているだけでは意味がないと思って、銅製の道具を探すのですが、ほとんど見かけません。そうこうしているうちに、探すことを忘れてしまいました。

 

オーストリアからの輸入品PKSのブロンズツール。残念ながら日本ではこのようなものは見かけません。

 

それが今回、あるきっかけがあり、PKSのツールを購入できました。これで実際に自分で検証してみよう。

検証といっても、データを取るわけではなくて、総合的な印象や植物や土の状態の良し悪しと言ったことになろうとは思いますが、入手ルート含め、また改めてブログでお伝えしたいと思います。

今日のところはチラリと前振り。

 

 

ムック本「小さな家。」

家づくり真っ最中の方、ナチュラルなインテリア好きの方におススメの素敵な本を見つけました。建物と緑の関係性もすっごくいい感じ。参考になりますのでご紹介します。

ページを繰りながら、行きつ戻りつ何度も眺めてはため息。あぁ素敵。これはデジタルではなく紙でじっくり見た方がいいかも。

 

「小さな家。」時をつむぐ、豊かな暮らし(発行:株式会社エクスナレッジ 1,600円+税)

ひと昔前は、少しでも大きな家に住むことが、豊かさの基準の一つでした。けれど、暮らしや住まいの質がよくなったかというと、そうではありません。もう、ものも多く入らないし、家を大きく作ろうという時代は終わりました。これからは身の丈にあった家で、豊かに暮らすことを目指す時代なのです。(序文より引用)

 

延べ床面積48㎡から116㎡の「小さな住まい」の記録

 

小さな家とありますが、掲載されている住まいはどれも狭さを感じさせず気持ちよさそう。共通点は、ライフスタイルに沿った間取りの素晴らしさ、無垢の建具や家具の上品な佇まい、そして視線の抜ける先には溢れる緑、です。

街中であっても、自然を近くに感じられるような暮らし・・・季節や時間で変わる光を楽しんだり、窓外の緑を愛でながら寛いだり、そんなことが当たり前に取り入れられている住まいばかり。背景が素晴らしいのでインテリアも映えるんです。

 

家の中も外も溢れんばかりの緑のお宅。インテリアも素敵ですが緑があると生き生きとして見え暮らしに潤いを感じます。

 

 

私はガーデンデザイナーですから、庭目線で見ますと、

とてもさり気ないのですが、成功の要因として、ご近所の庭や裏山、公園の緑など、借景となりそうな要素を見逃さずうまーく取り込むような窓の切り方や、庭木の配置が伺えます。インテリアと庭の間にもグリーンが配されているので、視線が自然と流れていきます。絵になります。

景色づくりって何気に大事。それがわかる実例でもあります。

 

 

お気に入りのランタン

朝夕が冷え込むようになってまいりました。今朝は足元に小さなヒーターを置いてブログを書いています。

私は眩しい新緑の頃と同じくらい、冬に向かっていくこのシーズンが好き。

日中は上着を羽織れば気持ちよく外仕事は出来るし、空気が澄んで光や月もきれい。庭は紅葉という見せ場の後、落葉が始まってどんどんスケルトンに。休眠に向かっていく気楽さがあって何だかほっとします。

さて、これからは夜が長いので、お楽しみをひとつ追加しました。

展示会でたまたま見かけて一目惚れ。発売と同時に手に入れたBALMUDAの新作「The Lantern」です。

 

「よい時間をお過ごしください」パッケージも素敵なんだなぁ。

 

充電して使うポータブルLEDランタンで、つまみを回すと無段階に明るさを調整できます。

バルミューダらしいなと思ったのは、オーソドックスでいてモダンなデザインと、照明の色の変化が柔らかいところ。

我が家ではオーブンレンジもBALMUDAですが、操作や機能がシンプルなところが気に入っていて、このランタンもそんなところに共通点を感じます。

 

BALMUDA「The Lantern」早速ディスプレイガーデンのテラスに持ち出し

 

ガーデンテーブルで照らしてみました。暖色系は暗めで雰囲気あります。

 

ディアガーデンのテラスは、もともと明るさセンサー付きのLED照明を2基備えてあります。

といっても、煌々と照らしているわけではありません。ライティングデザインは、TPOに合わせて明暗をコントロールするもの。ベースとなる照明は月光の如くふんわり全体を照らし、あとは植栽用の照明をひとつ設置。こんな風にベースライトを仕込んで置くとプラスαで色々変化が楽しめます。

私は時々キャンドルを灯したり、クリスマスの時期にはイルミネーション照明を飾ったりしていますが、そこに今回、手軽なこのランタンも仲間入りです。それぞれに雰囲気が違っていいものです。

 

明るくするとふんわり温白色

 

ところで一番身近な自然といえる庭に置いていいものというのは、

  1. その存在がほとんど感じられないようなデザイン。
  2. 植物を引き立て置くことでより雰囲気が良くなるデザイン

この二つのうちどちらかだけ。植物や空間の美しさを生かすために、こればっかりは有るか無いかゼロイチで考えた方がいいと思うの。このランタンは2番の方ですかね〜。おすすめです。

 

普段は読書灯としてソファやベッドサイドで使ってます。

 

非常灯としても。よくあるランタンのようにごつくないのでインテリアにも馴染みます。

 

一番暗くすると最長50時間も充電なしで使用できるそうで災害時の備えにもなります。キャンドルや懐中電灯は備えているけれど、被災した方々のお話で、夜の暗がりがとても不安だったとお聞きしたので、念には念を。

とっさにキャンドルは灯せないし、懐中電灯は慰めにはななりません。何かあればまずはこのランタンが役立ってくれることでしょう。

 

 

春に向けて植栽リサーチ 

春に向けて、いくつかの現場用に植える花苗をピックアップしています。これまでの経験から頭に浮かぶ植物に加え、ナーセリーのカタログを見たり、種苗店に足を運んだりして詰めています。

選んだ植物が実際手に入らないと意味がないので、流通しているかどうかは大事なポイントです。

 

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先日、種苗店に伺うと、温室の中は春の花の香りでいっぱいでした。甘いと言うよりはスッキリとした香りで、何とも幸せな気分になります。この香りはどの植物から漂ってくるのだろう?と鼻を頼りに探りながら花から花へ。この日はエニシダとアリッサムの香りが特に印象的でした。

 

春に咲く常緑低木のエニシダが周りに素晴らしい香りを振りまいていました。こんなパフュームがあればいいのに!

 

球根植物のアネモネ。色々な品種が出回ってます。庭植えにオススメは断然一重咲きのもの。

 

一重咲の白いアネモネ「ドリーミングスワン」とリクニス「ホワイトロビン」の素敵な寄せ植え@浜松フラワーパーク

 

華やかな外来種に目を奪われつつも、この日の目的は山野草の品種確認。そのコーナーに行くと、なんというかめっちゃ地味。他の外来種とは明らかに違う。まだ芽吹いておらず冬って感じのポットばかりです。

誰も見てないし(^^;

元日の抱負で述べたように、日本のモダンメドウを追求したい私としては、やはり自生種にこだわりたい。このような山野草の組み合わせも積極的に考えていくつもりです。その上で、侵略的でない外来種も、日本の自然と雰囲気に合うものならば、ゲスト扱いで合わせてもいきたい。

 

山野草は今は土しか見えてないものばっかり。地味だ~(T_T) でもあとひと月もすれば芽吹くでしょう。

 

クリスマスローズも新品種ゾクゾク。これは和洋どちらの庭でも合いますね。お値段は結構しますが、毎春こんな素敵な花が見られるなら、ねー。

 

ほとんどの宿根草は3年程で成熟します。風通しをキープしつつ、ある程度密生させると、その期間に根っこ同士のコミュニティができて、ほかの雑草が生えないと言います。

以前読んだ「樹木たちの知られざる生活」の中にも書いてありましたが、山や森の木たちも根っこ同士のコミュニティがあるそう。地上部だけでなく、地下でもそれぞれが根で情報を伝えたり、時には養分を分け合ったりもしているのです。それが全く見えないし聞こえない鈍感な人間は、まさか~と思ってしまいますが、菌類やホルモン・香り成分などを使ってやり取りしてるそうです。微量でも感知できるのですから、すごい感覚ですよね。

森や山の木が手を貸さずともスクスク成長していくのは、住宅や道路に植えた木がそんな風に育たないのは、コミュニティがあるかないかの違いもあるのかも。私はそう思っています。

だから「出来るだけ植えないで」という要望がなければ、普通にたくさんの種類と株数を植えます。もちろんデザインということもありますが、コミュニティを作れるといいなとも思うから、色々な植物を混ぜてたくさん植えているのです。

人間でも一人ぼっちは生きにくい。動物も昆虫もそう。植物もきっと同じなんだね。

 

 

関守石のさり気なさ、から派生して 

茶庭、露地ともいいますが、そのお庭で「この先ご遠慮ください」という場所には、「立入禁止」と書くかわりに、石がひとつ、そっと置いてあることがあります。

小ぶりで丸みのあるその石は、縄で器用に縛られています。その縄の先をひょいと持って、ちょんと置いた、そんなさり気ない感じなのです。ただ石を置くだけだと、きっと見逃されますし、座りも悪く、すぐ転がって行っちゃいそう。縄には意味があるんですね、きっと。

 

飛び石や延段に置かれた石は「この先ご遠慮ください」の意。色々な呼び方はありますが、私は「関守石(せきもりいし)」と呼ぶのが好きです。

 

「入らないでくださいよ」という気持ちが、たったひとつの石で表現されていることに驚きます。小道の途中に置いてあるため、どなたでも、例えば外国の方でも何かしら気づくはず。庭に溶け込んでいる様子が美しく、ダメと言われているのに、嫌な気持ちは全くしません。むしろ「露地ではこういう事すらも、粋に表現するんだな。」って思いました。

自分の言いたいことを、こんなにさり気なくスマートに伝えられるなんて素敵だな。

さり気なさってセンスですよね。

さり気ない行い、さり気ない装い・・・それらのベースには常識や良心があり、控えめながら、どこか光るものがあるというか。その方の細やかな心配りの現れかな、って思います。大人な振る舞いの最たるもの、憧れます。

どうすればそのようなことが出来るようになるのでしょう。

ひとつのヒントが、最近読んだ本「坐禅のすすめ」(臨済宗全生庵住職 平井正修著)の中にありました。

禅の修行僧のことを雲水と呼びますが、その方たちは修業期間中は道場で生活されます。行住座臥の一切合切が修行ですから、例えば、朝、起きるときは、音や太鼓が打ち鳴らされたら、ただちに起きて身繕いをし、本堂に駆けつけなければならないそうです。暖かい布団の中で「あと5分・・・」など余計なことを考えている暇はありません。直ちに本堂へ行くには、起きる事に専念し、そこに心を配ること。それでいっぱい一杯なんだそうです。読経も、食事も、掃除も、托鉢も、何もかもが同じ調子。

そのときやるべきこと、目の前のこと、当たり前のことだけに心を配る。これがね、かなり難しいことで、普通は何かをしながらも、つい別のことを考えたりするものです。雑念だらけで「心ここに非ず」なことが多いのは、私も自覚するところ。それで手落ちがあったり、バタバタするのかなぁと思います。見ているようで全然見えていない、だから見逃す。あぁ。さり気なくスマートにこなすとは遠い姿。

禅の修行で、来る日も来る日も何年間も、そうしたことを続けると、何をする時も自然に心が配れるようになる、心を配るという思いを持って何事にも迎えるようになるといいます。

そうして「心を配る」という思いを持っていると、物事に対する向かい方、ふるまい、所作が変わってくるのだそうです。さり気なさって、まさにそれかな!と思いました。

ちなみに雑念を消すには、坐禅がよいトレーニングになるそうです。坐禅と瞑想、似ているようでちょっと違うみたい。坐禅は、まず禅僧の指導を受けることが重要なポイントで、それは、初心者に教えることが奥義であり極意であるから、とありました。正しいカタチから入り、それを身体で覚えることが大切なんだそうです。

なるほどー。で?坐禅会に?行ってみる???

 

 

いい家とは?-「トトロの住む家」より

お盆休み中に読んだ本で、宮崎駿監督の「トトロの住む家」をご紹介したいと思います。絵が素敵です。

 

住む人の心根が偲ばれる・・・、そんな家を宮崎駿監督が訪ね歩き、その風景を絵と文で綴る。2010年7月に完成した宮崎監督デザインの公園「Aさんの庭」の新たな写真、インタビューも収録した増補改訂版です。

 

そういえば、先日TVでたまたま「となりのトトロ」が放送されてましたけれど、ご覧になった方いらっしゃいますか?

私はこれまで何回見たかわからない程ですが、やっぱり最後まで見てしまいました。可愛らしくて不思議な物語は、いつ見ても心がほっこりと温かくなります。そして、あの田舎の景色、美しくて懐かしくてキュンとします。

私が幼児の頃は、田舎ということもあって、村の中はまだ舗装されていない道も多くありました。恐らく小学生になる前後くらいには舗装されたと記憶していますが・・・。そんな世代ですので、物語に出てくる畦道とか、青田を吹き抜ける風とか、家の土間のヒンヤリ感や縁の下、あちこちにある仄暗い場所など・・・ああいった雰囲気は実感として残っています。なので懐かしい。

曲がりくねった土の道、屋敷を囲む青々とした生け垣、昼間でもヒンヤリ暗い場所、そんなものが少なくなりました。

それでこの本。

宮崎駿監督が仕事の合間に散歩して見つけたお宅の様子が描かれています。東京の高円寺~吉祥寺あたりで昭和初期に建てられた7軒のお宅。どのお宅も変に増改築をされず、丁寧に住まれており、広い敷地には緑豊かなお庭があります。開発の波に逆らうように、そこだけ時間が止まったかのような風景なのです。

宮崎監督は、建物だけじゃなく庭のあり方にも重きを置いておられるようで、そのお考えにとても共感しました。いくつか本文から抜粋させていただきます。

そうなのだ。住まいとは、家屋と、庭の植物と、住まう人が、同じ時を持ちながら時間をかけて造りあげる空間なのだ。私たちの住むこの土地では、少しでも隙間があれば植物は生えてきてくれる。その植物たちと、生きもの同士のつきあいをしている家、時にはためらいながら鋏を持ち、でも植物へのいたわりを忘れない家、それがいい家なのだ。

 

ぼくは、子供が育つには、光や暖かさだけでなく、闇や迷宮も要ると考えている。ぼくがどんな家に興味をもつかというと、それは「闇」みたいなものがある家ですね。それを作った人や住む人の、心の襞(ひだ)の奥行きが感じられるような。庭はね、ちょっと荒れた感じのがいいですね。地域全体で、緑を育てよう、いい感じの空間をつくろうという見識をもっているのがいいですね。

「ちょっと庭が荒れている」というのは、庭の植物を育つままにさせておくからです。植物好きは、やはり敷地の形通りにスパッと切れないものです。美しい枝、元気な枝は切れないのです。植物の自由にさせてやりたい気持ちもあるのです。

でもそこはご近所の方のお考えもあって、自分の価値を押し付ける訳にもいかず、難しいところです。だから「地域全体で緑を育てよう」という見識があればいいなぁと、身勝手ながら思うのです。

「お宅のモミジ、今年もきれいに紅葉していますね。うちには木がないけれど、お蔭で秋を身近に感じられます」という発想か、それとも「モミジが紅葉して落ち葉がうちにまでくる!ン、もう!許せん!」という発想か。その方の捉え方次第で、モミジの形は随分と変わり、景色も変わってきます。

もちろん落ち葉は掃除しますよ。しますけれど、多少の迷惑にあくせくせず、充ち足りることを知る、そんな大人の余裕があれば、どんなにか世の中過ごしやすいだろう・・・っていうことを宮崎監督はおっしゃっているんです。

ディアガーデンのご近所さんは、有難いことに、大人の余裕をお持ちな方ばかりです。それに甘えてはいけない!って、もちろん自覚もしていますけれど。

 

ディアガーデンの前庭より。ペニセタム「JSジョメイニク」がふわふわと可愛い穂を出しました。秋になってうまく枯れたらいいなぁ。

 

また本文中に戻りますと、こんな苦言も。

花を植えたらいい人になれるわけじゃない。本気で手入れをしているから住みやすい、いい庭になっていたわけで、それができないところにいい家もいい庭も、いい景色もない。だから手入れができないならば花も勝手に植えるもんじゃないんです。

 

結局住みやすさって、自分を語ることじゃないんですね。大事なのは借景です。自分の住まいをいかにして人様に借景してもらうか、ということを考える。いかに自己主張するかじゃないんです。そして自分も人様のところを借景する。そうやってお互い様というふうに考えれば、結局は人との出会いと繋がりで、感じのいい風景というのは出来ているものなんだと思います。

いま自己主張しない家を設計する建築家はいないのでは?・・・なんて、炎上覚悟で書いてしまいました(^_^;

隣と違うデザインの家、というのは大前提ですし、大体が外界を追い出し、内に向いた形ですので、隣との風景のつながりなどは、設計当初から頭にない。それが当り前。宮崎監督の思う「人と繋がりのある住みやすさ」を叶えるのは難しいのかもしれません。理想論ですよね。理想とも思わない方もいらっしゃるでしょう。

ただ造園をやっている者としては、こんな風に考えてくれる建築家、住宅会社が増えると、絶対風景は変わるし、暮らしが変わるのでは?新しいことをやってるな!って、違う意味で自己主張できると思ってます。

それと、色々なデザインの家を繋げ、景観を作っていくのは、庭の緑しかない!とも思っています。

 

 

毎日解毒生活 

昨年は人生で一番肥っていました。筋トレやヨガは変わらずやってるのに。これは明らかに代謝が落ちている!食べ過ぎだ!と思ってファスティング(断食)本を片っ端から読みました。

それで、これなら出来そう?と思ったのが朝食を食べない半日断食。カロリー摂取を抑えられ、胃腸を休めることで病気のリスクも格段に減ります。これまで朝食は大事と刷り込まれてきたから不安でしたが、成長期はとうにすぎているし、もうそんなに食べなくとも大丈夫じゃないかと思いまして、夫婦で挑戦することにしました。

本当は水分だけにすべきなんですが、さすがにイキナリは無理で。消化のよいフルーツ少しとヨーグルトを食べています。あとお水とコーヒー。半断食モドキですね。初めて3ヵ月くらい経ったでしょうか。だいぶ慣れてきました。

おなかが鳴ることはありますが、午前中はあっという間に過ぎるので、そんなに苦痛ではありません。昼食夕食は普通にいただきます。胃が小さくなったのか?全体的な量が少なくなっています。

そしてやっと元の体重に戻りました。時々ホームベーカリーで作ったパンが恋しくなりますが、まだ続けるつもりです。

 

朝食のフルーツセット。フルーツは色がきれいだから、食べるまではこうしてキッチンカウンターの上に飾っています。

 

フルーツはビタミン・ミネラル・酵素などの栄養が豊富なので、美容効果にも密かに期待。朝食の支度が簡単なのもありがたい。

でもフルーツって結構お高いんですよね。お肉を買うのとそう変わらない。季節問わずお値段と味が安定しているバナナは絶対買って、あとは旬のものをいただくようにしています。先日、贅沢にも箱買いされた甘夏をお裾分けしていただいたときは、めっちゃ嬉しかったです。

フルーツは出来るだけ皮ごといただきます。食べられない皮は大抵自家製コンポスト行きです。ブラックボックスか?!と思う程入れても入れても増えません。面白いですよ。最後はちゃんと庭に還元しています(詳しくはコチラ→「落ち葉の活用法-コンポストのある暮らし」

 

りんごをドカン!といただくことも。これはほとんどジャムになりました。ジャム作りにはまだハマリ中。またまとめて記事にしますね。前はパンと一緒に食べていましたが、今はヨーグルトにかけていただいてます。

 

それに朝イチフルーツを食べることは理にかなっています。他の食べ物に比べて消化が早いので、空腹時に食べると、胃から腸へ栄養がダイレクトに素早く届き身体に吸収されやすいんだとか。逆に食後に食べると、長く胃に留まってどんどん酸化。果物を放置していると変色しますよね。それと同じことが胃の中で起こるので身体にとってよくないそうです。

なんかやたら詳しいなぁとお思いですね?

実は「Mattyのまいにち解毒生活」という本のウケウリです。ファスティングのあとは解毒にハマっています。

 

薄い本なのですぐ読めます。理論的でなるほど~と納得。すぐやろ!と思いますよ。足ツボ師さんが書いた本なので、ツボのことも書かれています。

 

本の中から、ガーデンブログということで、植物ネタをひとつご紹介します。

以前ローズ精油の効果について書いたことがありましたが(→「「ローズの精油で印象UP出来るという話」)、バラ一輪で女性ホルモンの分泌を高める方法です。女性らしさやモテ度(フェロモン)を高めたい方におすすめらしいです。

生理の2週間後の排卵日の時に、好みの色のバラを一輪買って寝室に飾ります。そして寝る前にそのバラをしばらく見つめたら電気を消して寝ます。以上!

え?たったそれだけ?それだけなんです。

寝る前にバラを見ると色や香りなどによって五感が刺激されて脳に伝わり、寝ている間の女性ホルモンの分泌が高まるそうです。飾ってしばらくしたら、花びらをちぎって塩をひとつかみ加えてバラ風呂にすると更によくて。不妊や更年期トラブルの改善にもバラは効果的なんだとか。ちなみにこの方法は男性ホルモン分泌の安定にも効果を発揮し、抜け毛や薄毛予防になるんだって。

バラってすごいですね~。夫婦の寝室に一輪いかがでしょう?

 

私はバルコニーで3種のバラを育てています。今年もたくさん咲くといいなぁ♡

 

育てているバラはもう蕾をつけています。これまで、そうとは知らずに時々ベッドサイドに飾っていましたが、今年は意識的に!効果を期待して飾ろうっと(^m^*

・・・といっても更年期の方ね。今さらフェロモン出てもね。

 

 

「陰翳礼讃」の新刊

日本の美について深く考えてみたい人々にとってのバイブル「陰翳礼讃」。文豪 谷崎潤一郎(1886-1965)が昭和8年に書いた名作で、ご存じの方もきっと多いことと思います。

初めて読んだのはいつだったか定かではないのですが、恐らくそれから12、3年、いやもっと経つかな。日本の文化や美学の成り立ちについて「なるほど、そういうことか」と納得した覚えがあります。以来、折に触れ読んでいます。

最初は文庫本でしたが、近頃はデジタルになり、タブレットで読んでいました。それが今年になって新刊が出たのです。なんと、美しい写真つきです。

「空気を撮る名匠」「気配を捉まえる達人」と評される大川裕弘さんという写真家の100点を超す作品が、谷崎ワールドをビジュアル化しています。それがなんとも美しく、まるで写真集を見ているよう。文面からはピンとこないという方も、写真と一緒だとわかりやすいと思います。

 

2018年1月に出たばかりの「陰翳礼讃」。これから読む方にオススメです。

 

昔の住まいの陰影は、その深さは、現在の物とは掛け離れているように思います。だから若いころの私は、派手な金屏風や蒔絵の存在価値も、眉を落とし鉄漿(おはぐろ)や玉虫色の紅を塗る化粧の美意識も分からなかった。この本を読んで初めて腑に落ちた事柄は多い。腑に落ちたからといって、鉄漿が素敵!とは思わないように、昔に戻れない価値観もありますが。

でも、陰翳があるからこそ、一瞬のきらめきが美しい。陰の濃淡に侘び寂びも感じるのです。成熟した庭でそういう光景を見たとき、魂が震えるような心地がします。自分はやはり日本人であると思う瞬間です。

私達は、新しくて明るいことよりも、時の流れとか翳りとか、そんなことの方を大切に感じてしまうところがある。

 

昨夏訪れたとある場所。谷崎曰く「庭を造るにしても、我等が木深い植込みを設ければ、彼等(ここでは西洋の人々を指す)は平らな芝生を広げる」

 

実はここ15年程和室のない暮らしをしています。私に限ったことではなく、そういう方も多くおられると思います。それでも和のない生活は考えられなくて、室礼や工芸品、伝統芸能、書、着物、器、食事、花活けに至るまで、触れる機会は沢山あるものです。その時、そういうものがかつて置かれていた背景や物語を知っているのと知らないのとでは、受け止め方が変わってくるのではないかと思うのです。

この本にある風流な暮らしと今の私の暮らしとは、確かに違いがあるけれど、陰影に美をみる感性は捨てずにいたいです。

 

和室のない我が家での陰翳礼讃はこの程度。ライトアップした庭を美しく見るために室内の照度を落とします。谷崎氏には、まだ明るいと言われそう。

 

月の美しい夜は灯りをつけないとか。

 

以前宿泊したとある温泉旅館のロビー。ロビーなのに暗い。この感性こそが新しい!と思いました。

 

これからの時期、うららかな光の傍にある春独特の陰翳が楽しみです。陰影にも季節感はあると思う。私なりの陰翳礼讃をこれからも発信していきますね。

 

 

正月迎えのルーティーン 

ゆく年くる年に思いを馳せながら、慌ただしい日々をお過ごしのことと思います。

普段はファッション雑誌しか買わないのですが、お正月特集号の出る今月だけは婦人雑誌を買って、どんなお正月にしようかな?ってワクワクしながらページを繰っていましたら・・・。あっという間に大晦日です。アワワ。

今年はお正月情報が一番豊富だったミセス紙にしました。晴れ着姿が素敵な波瑠さんが表紙。雑誌名がほぼ隠れてるケド。

俵屋旅館さんの歳事や月ごとの設えをまとめた「俵屋相伝」。私の室礼の教科書です。2018年のお節の見本はコレ!

年末は主婦業に専念しているマブチです。「THE・日本のお正月」って感じの我が家。掃除の仕上げや、お正月飾りの準備、着物の準備、お重などの漆器を出したりと、この時期ならではの仕事が色々とありますよね。久しぶりに手にする品々に、いちいち見入っているため、余計時間がかかったりして・・・((+_+))

今日は買い出しデーでした。毎年遊びも兼ねて、京都にある錦市場まで足を延ばします。こちらには普段からちょくちょく通っているので、いつもと違う今日の威容な賑わいは、いかにも年の瀬という雰囲気がして興奮します。近くに百貨店やお気に入りのお花屋さんもあり、色々一気に済むので、混雑は承知の上で、やっぱり行ってしまいます。

お目当ての食材をゲットして、明日はいよいよ仕込みです。

我が家の年の瀬恒例行事。お正月の食材を求めて錦市場へ。

お取引先様や実家から頂戴した有難い品。お蔭様で良いお正月が迎えられそうです。(左)お餅はワサビと一緒に密封袋に入れて、冷蔵庫で保管するとカビにくいです。

鏡餅を初めとする細々とした飾り付けをし、花を生けて、正月迎えの準備があらかた整いました。この毎年繰り返される一連のルーティーンを、ひとつひとつこなしていくうちに、家の中に新しい年を迎える気配がどんどんと色濃くなっていきます。

大晦日は事もなく、どうか来る年も平安であって欲しいと祈ります。

今週末じっくり読む 

朝から雨で薄暗い部屋。こういう雰囲気も気分的に落ち着けるので大好きです。まだ早い時間帯なのに、照明やキャンドルなんか、灯しちゃってさ(^m^)

 

事務所の照明を秋冬用に変えました。愛のこもった頂き物セット、栗蒸し羊羹とモンブラン・ティーをPCの傍らに置いて書いています。

今週末も雨予報なので、じっくり読書でもしようと思っています。

読書は毎日のことですが、私はどちらかと言うと小刻みに読むタイプ。日に30分づつ位×数日 で1冊読み終える感じです。今度の土日は久しぶりに時間をかけて読んでみようかな。

 

今週末読もうとしている本をいくつか。あと時間が許せばファスティング関係やビジネス書なども。相変わらずの乱読ぶり(^_^;)

「樹木たちの知られざる生活」は、ドイツでベスト・セラーになった本。チラ見しただけですが、すごく興味深いことが書かれてあります。これはハマりそう!まだ読んでいませんが、ガーデナーにはオススメ出来る内容。庭に関することで参考になりそうな部分は、ブログでご紹介するかもしれません。

アドラーブームは一段落したのかしら。著者曰く、誤解されている節が多々あるという。「アドラーをじっくり読む」は、アドラーの原著に立ち返って書かれた今年夏に出たばかりの新書です。

 

皆様はどんな週末を?穏やかに過ごされますように♡