新しい空気

一雨ごとに芽のふくらみが感じられるようになりました。弥生とは草木弥生い茂る月の意。今はまだグレーな風景ですが、月末には桜も咲いているのでしょうから、このひと月間の変化は相当なもの。楽しみでなりません。

「弥」という漢字を調べますと、

①あまねし。ひろくゆきわたる。「弥天」「弥漫」 ②時を経る。ひきつづく。ひさしい。わたる。「弥久」「弥月」 ③つくろう。とじつくろう。「弥縫」 ④おさめる。やめる。 ⑤いよいよ。ますます。いや。「弥栄(いやさか)」 ⑥梵語(ボンゴ)の音訳に用いられる。「弥陀(ミダ)」「弥勒(ミロク)」

「漢字ペディア」より参照)

三月の弥は「⑤いよいよ」でしょうか。期待膨らむ春の訪れにぴったりだと思います。

 

芽吹きまであと少し。

 

私には「いよいよ」ということは何もないのですが、急に思いついてイメージチェンジしたくなり髪を切りました。デコルテのところまであったのを20cm以上バッサリ!

うなじに風を感じます(笑)

髪って死んだ組織の集まりだっていうから、美しく保つことは本当に大変。時々バッサリ切って清潔感を維持したく。

 

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今迄そこにあったモノを動かしたり、なくしたりすると、新たな空間が出現します。隙間が出来て新鮮な空気が流れます。それがいいんですよね。

 

そういえば、ヨガをしていると、痛いところに空気を流すとか、何気なく言われます。呼吸で痛いところをほぐすようイメージをするのだそうです。そうすると、その場所に風が通ったような感じがしてスーッとします。澱みが取れたような気がするから不思議です。

ガーデンデザインの分野でも風を視覚的に感じるような自然な植栽がキテます。風通しのよい庭、風にそよぐ植物、亜熱帯化している日本にはこのような庭に癒しがあるのでは?

見た目も涼しげで心地よいものですよ。

 

動きがある植物がいいなぁと感じています。繊細な葉っぱ、でも性質は強いので節水できます。ディアガーデンの前庭昨年夏の様子です。

 

実は空気が汚れていたり澱んでいるような場所にいると、そういう雰囲気を感じるだけでも、人間の良心が低下するとか。ネガティブな影響が出て犯罪率が上がります。だから大気汚染が与える影響は底知れません。

クリーンで風通しのよい環境を作ることは、より良く生きることに繋がるのね。この春はそれを意識して暮らしてみようと思います。

滞りがちな習慣や使わないモノも捨てて、新しい風を通したい。断捨離に励もう!

 

 

春に向けて植栽リサーチ 

春に向けて、いくつかの現場用に植える花苗をピックアップしています。これまでの経験から頭に浮かぶ植物に加え、ナーセリーのカタログを見たり、種苗店に足を運んだりして詰めています。

選んだ植物が実際手に入らないと意味がないので、流通しているかどうかは大事なポイントです。

 

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先日、種苗店に伺うと、温室の中は春の花の香りでいっぱいでした。甘いと言うよりはスッキリとした香りで、何とも幸せな気分になります。この香りはどの植物から漂ってくるのだろう?と鼻を頼りに探りながら花から花へ。この日はエニシダとアリッサムの香りが特に印象的でした。

 

春に咲く常緑低木のエニシダが周りに素晴らしい香りを振りまいていました。こんなパフュームがあればいいのに!

 

球根植物のアネモネ。色々な品種が出回ってます。庭植えにオススメは断然一重咲きのもの。

 

一重咲の白いアネモネ「ドリーミングスワン」とリクニス「ホワイトロビン」の素敵な寄せ植え@浜松フラワーパーク

 

華やかな外来種に目を奪われつつも、この日の目的は山野草の品種確認。そのコーナーに行くと、なんというかめっちゃ地味。他の外来種とは明らかに違う。まだ芽吹いておらず冬って感じのポットばかりです。

誰も見てないし(^^;

元日の抱負で述べたように、日本のモダンメドウを追求したい私としては、やはり自生種にこだわりたい。このような山野草の組み合わせも積極的に考えていくつもりです。その上で、侵略的でない外来種も、日本の自然と雰囲気に合うものならば、ゲスト扱いで合わせてもいきたい。

 

山野草は今は土しか見えてないものばっかり。地味だ~(T_T) でもあとひと月もすれば芽吹くでしょう。

 

クリスマスローズも新品種ゾクゾク。これは和洋どちらの庭でも合いますね。お値段は結構しますが、毎春こんな素敵な花が見られるなら、ねー。

 

ほとんどの宿根草は3年程で成熟します。風通しをキープしつつ、ある程度密生させると、その期間に根っこ同士のコミュニティができて、ほかの雑草が生えないと言います。

以前読んだ「樹木たちの知られざる生活」の中にも書いてありましたが、山や森の木たちも根っこ同士のコミュニティがあるそう。地上部だけでなく、地下でもそれぞれが根で情報を伝えたり、時には養分を分け合ったりもしているのです。それが全く見えないし聞こえない鈍感な人間は、まさか~と思ってしまいますが、菌類やホルモン・香り成分などを使ってやり取りしてるそうです。微量でも感知できるのですから、すごい感覚ですよね。

森や山の木が手を貸さずともスクスク成長していくのは、住宅や道路に植えた木がそんな風に育たないのは、コミュニティがあるかないかの違いもあるのかも。私はそう思っています。

だから「出来るだけ植えないで」という要望がなければ、普通にたくさんの種類と株数を植えます。もちろんデザインということもありますが、コミュニティを作れるといいなとも思うから、色々な植物を混ぜてたくさん植えているのです。

人間でも一人ぼっちは生きにくい。動物も昆虫もそう。植物もきっと同じなんだね。

 

 

2018年お世話になりました。

2018年もいよいよ大晦日となりました。

一年間無事終えられますこと、お客様、ブログやインスタを見て下さった皆様、パートナーの造園会社様や職人さん、お取引様に心よりお礼申し上げます。また友人や家族には、至らないところも随分と許され支えていただきました。

皆様、本当にお世話になり有難うございました。

際立ったニュースはありませんが、お客様の庭づくりや、ここディスプレイガーデンを通じ、季節ごとの庭の美しさを丹念に感じていく一年は充実していました。

スマホやネットを見ているとあっという間に時が過ぎます。季節を庭と過ごすことは、心に余裕(立ち止まる時間)をもたらせます。生きもの本来の時間に整えてくれると言うべきか。それが精神的に充実した時を過ごすことに繋がるのでは。そんな風に思ったものでした。

 

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さて、お正月迎えのルーティン。

年賀状を出し、お正月飾りを用意し、市場で諸々買い出し。玄関や水回りの掃除を終えて、歳神様をお迎えする準備を万事整えると、今日はいよいよお節の仕込み、とここに到るまでの半月余りは早鐘を打つように過ぎて行きます。

といっても毎年のこと。いつの間にかこれらはルーティンとして、私の中ではなくてはならない締めの作法となりました。

 

錦市場の有次さんでお目出たいデザインの抜型を買いました。どれにしようか迷う程たくさんあります。夫と私、好きなものを色々と物色。これもとても楽しい時間です。

 

お正月飾りは毎年手作りです。玄関にドア飾りと餅花、そして盛り花。事務所のポーチやダイニングにも花を活けます。事務所の中には、毎年届けて下さる縁起物の鬼柚子(獅子柚子ともいう)を有難く飾ります。

庭で咲いている椿と赤い実をつける千両も花活けになくてはならないもの。ボリュームが出るので。

 

今年のお飾りはこんな感じに↓

 

本来は農家の五穀豊穣を願う小正月の飾りである餅花。我が家ではその形を借りて招福の祈りを込めて毎年飾っています。

 

玄関のお飾り。大王松と裏白、餅花の余り、水引などをさっぱりとシンプルにまとめました。

 

なんとか30日に間に合いました。

 

お正月飾りは飾る部屋や場所によって、それぞれ違う風に作りました。玄関は、餅花を白一色で作ったのがきっかけで、白っぽいシンプルなイメージで統一。

実は昨年も白だけの餅花にしようとして、でも飾ってみると何だか寂しく見えて、結局紅白にして満足していたのですが、今年は潔くかっこよく白が気分でした。(といいつつ春まで長く飾るものなので、途中紅色を足すかもしれません)

 

小さな家ですが、こんな風に植物をあちこちに配して、歳神様をお迎えします。そして、その美と生命のパワーを目いっぱい感じて、新しい年を迎えたいと思います。

皆様もどうぞよいお年をお迎えくださいませ。来年もよろしくお願い致します。

来る年がどうか平安でありますように。

 

紅葉の見頃とクリスマス飾り

11月の最終週、ディスプレイガーデンのモミジが真っ赤に色づきました。

 

テラスのシンボルツリーとして植えたイロハモミジが紅葉の見頃です。

 

猛暑だった今夏、水遣りやミノムシ・イラガ退治に精を出したので、これだけ元気な葉っぱが残せました。葉っぱがなかったら紅葉も見られませんからね~。まさに実りの秋。うん、よく頑張ったワタシ!なんてひとり悦に入っております。

このテラスはLDKの窓と接しており部屋にいながらにして紅葉狩り気分を堪能できます。特に日差しを受けると赤がより一層鮮やかに見えて美しい。

手前味噌ですが、こんなに純粋で美しいものがすぐ傍にあるって、やっぱりいいなと思います。せわしない暮らしの中で、四季折々、庭にどれだけ心を清められたかわかりません。

 

リビングから

 

ダイニングから。紅葉を愛でながら頂き物のお菓子でお茶の時間。地元の有名菓子店たねやさんのオリーブ餅とこれまた全国的に有名なチョコたまごです。たねやさんのお菓子はほとんど食べましたがオリーブ餅は初めてです。オリーブオイルって何にでも合うんですね。意外といけます。チョコたまごは種類豊富で飽きない美味しさ。

 

さて、ディアガーデンでは、ただいまクリスマスワークショップ開催中。

庭で育てた植物など自然素材でドア飾りを作っていただく催しで、今年でもう7回目になります。

 

今年のスワッグは全体をミスティグリーンでまとめたナチュラルなデザインをご提案。昨日のお客様の反応では「これまでで一番自然なデザイン」とのことです。

 

このイベントに合わせて11月の初め頃から準備を進めてまいりました。今のディアガーデンは、ドアはもちろん事務所にもクリスマス飾りをして、一足早いクリスマスムードに包まれてます。

毎年来てくださる方もいるので、飽きないよう楽しんでいただくために、少しづつ変えてしつらえているつもり。

そんなディアガーデンの様子を今日はチラ見せ。まだ来られていないお客様もいらっしゃるからね。

 

ミニツリー。ここ数年はシルバーに白のオーナメント。今年工夫したのは置き場所。鏡の前に置いてダブルキラキラ☆させてみました。

 

本棚にもデコレーション。オーナメントの中では一番好きなベツレヘムの星と松ぼっくり。それに庭で育てている柊木犀の枝をシルバーのスプレーで着色したものを合わせました。これに気づくお客様いるかな?

 

昨日はたくさんのお客様が見えて本当に賑やかになりました。皆様それぞれちょっとづつ個性的で素敵なスワッグを仕上げられましたよ。

ワークショップは12月2日(日)まで続きます。お客様に楽しんでいただけるよう頑張ります!

また終了後にレポート書きますね。

 

 

こぼれ種の強さのワケ

この頃は雨の日が多く、庭に出ることも憚られる間に、秋の花が咲き進んでいました。ヤブランやフジバカマ、秋明菊などです。

 

ディアガーデンの駐車場。敷き並べた瓦と秋の花。手前から紫の花ヤブラン、白い花ユーパトリウム。

 

この白い花はこぼれ種が育ったもの。元の株は2m程離れた場所にあります。ヤブランとヒューケラの間にいると気付いた時には、もう既にいい感じに育っていたので、そのままにしました。

その株がいま満開。意図しない所に出現して、それが思わずナイス!と言いたい場所。こうして見ると、ヤブランの紫とヒューケラのオレンジを柔らかに繋いでいることがわかります。

しかも!元の株より元気で、たくさん咲いていて、こぼれ種って強いなぁと改めて思いました。

 

横から見るとこんな感じ。

 

こぼれ種は強いって、ガーデナーなら経験からそうお感じになられているのでは?なぜ強いと感じるのだろう?

このユーパトリュームの元株に出来た種は四方八方に散らばったはずです。しかし、その種の全てが発芽するわけではない。何を条件に発芽するのかと言えば、種の遺伝子が、ディアガーデンの土壌に合うように変わりつつあるものが、より発芽しやすいのではないかと思う。芽吹いたあとに、生長する確率が高いから。

買ってきた種を撒いた場合は、多くはF1(ハイブリッド)といって、一定条件下で育てれば見本とされる株になるように人工的に操作された種ですが、苗床に撒いて発芽したものの中から、大きく色よい丈夫そうな葉っぱを付けたものを選んで、少し大きくしてから庭に移植します。

その苗はこの庭で初めて根を張る訳です。決してその土壌に適したものではありません。一方こぼれ種は既に馴染み色々情報を蓄えています。その違いは大きいと思います。だからこぼれ種から成長した株は強く感じるんだと思います。

 

こぼれ種から育ったユーパトリウム「チョコラータ」。最新の分類ではアゲラティナ・アルテシマというらしい。香りはないけれど落ち着いた葉色と自然な花が好き。

 

話を少し戻して、F1の種の2代目は、当然ながら、もとの見本のような形にならないものも出てきます。

このこぼれ種から成長した株も、恐らくF1の2代目です。見本から見ると劣性形質かもしれません。こういうバラツキが個人の庭で起こるのはあまり問題にならないのですが、生産農家さんだと困るのです。だから種苗会社からF1の種を買い続けなければなりません。人工的に操作したF1の種から出来た作物を長期間食べ続けると、人体にどんな影響が出るのか?そこが気になるところです。

そんな中、昔ながらの固定種を大事にしようという流れが起きています。形や成長スピードはバラバラなので手間がかかるけれど、風土の味がするというか、滋味豊かな野菜を作ろうとする農家さんや種苗会社さんもあるのです。

私達消費者が出来ることは、それを買って応援することしかありません。一般的に買えない場合も多いので、こういう事情を少し気に留めて置かれて、出会ったときに買う、そこから始めましょうか。

 

秋名菊の一番花です。中国原産で大昔に帰化。自生種といってもよいかと。花はこんなに可憐なのに、これもこぼれ種や地下茎でめっちゃ増えます。どんどん抜いてます。欲しい方に差し上げます。

 

庭の場合は、自生種以外がこぼれ種で増えていく方が、環境上どうなのか?という方が問題。このユーパトリュームは別名「西洋フジバカマ」日本の自生種ではありませんから、私の本来の庭づくりからするとゲスト的な扱い。だからいくらここの土壌に適合したからといって、これ以上は増やすつもりはないし、近所の道端で芽吹いているのを見たら抜くと思います。

自生種は外来種に淘汰されやすい傾向にあるので、ガーデンデザイナーとしては、そこんとこ神経を配らねばならないと思っています。なぜ自生種が外来種に追いやられるのか?そういう論文もありますが、それについてはまた改めて取り上げたいと思います。長くなっちゃうのでね。

種の世界は奥深く、ハマるとかなり面白いです。多種多様な方法で命を繋げているんだなぁと感心します。

 

 

避暑地で庭めぐり-2

苦手な夏の楽しみは、避暑地でまったり過ごすバカンス。大抵は山へ出掛け、清々しい空気や温泉などで山の気をたっぷりもらい、英気を養って帰ってきます。

そんな夏旅、今年は信州・安曇野へ。

前回のブログはお庭探訪記でしたが、今回は「立山黒部アルペンルートハイキング」。標高2316mまで登ってきましたー!って言っても、バスとロープウェイがありますし、ルートを制覇するまでには至らなかったので(全制覇には2日はかかる)、なんちゃってハイキングなんですけれど。

アルペンルート散策には色々なコースがありますが、今回は夫が見たいという黒部ダム(黒部川第四発電所、通称くろよん)をメインに、黒部平・大観峰までのコースです。

36℃の滋賀県とは違って、くろよんへのトンネル内はなんと16℃!大観峰テラスは冷房の効いた部屋にいるみたいに快適でした。湧水も冷たくて美味しくて、ホント生き返る心地でした。

 

ダムで堰き止められて出来た黒部湖。

 

黒部ダム。堰堤の上を歩くのはとってもいい気分。人が米粒程にしか見えません。

 

毎秒10t以上の観光放水は大迫力でした。快晴なので虹もクッキリ見えて。

 

構造物と雄大な自然との対比。圧巻の眺めです。

 

これまでダム自体に何の思い入れもなかったのですが、環境負荷のこと、171名もの犠牲者が出る程の難工事だったこと、そんな歴史を思うと、短絡的に楽しんでばかりはいられませんでした。

しかしここで多くの電力がまかなわれているのは事実で、原発に比べるとまだ受け入れられるもの。東日本大震災の原発事故後は、更に水力発電が見直され、くろよんは電力供給を補う“柱”的な存在となっているのだそう。

半世紀経ち、環境が寄り添って、人工物感はだいぶ和らいで見えたのは気のせいかしら。

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さて、車窓越しや歩いている途中に山肌を見ていると、こんなに標高の高い乾燥した場所にも関わらず、可憐に花が咲いています。

この時多く見られたのは「ヨツバヒヨドリ」です。山にいる時は花や葉っぱが似ているのでフジバカマかと思っていましたが、草丈が1m以上もあり花も大きい。戻ってから調べてみると、同じフジバカマ属ではありましたが、ちょっと違っていました。

ヨツバヒヨドリ・・・可愛い名前です。日本の山地で良く見られる植物のようです。フジバカマのような香りはさほど感じませんでした。

 

黒部平から大観峰まではロープウェイに乗って。天空の庭に咲く高山植物「ヨツバヒヨドリ」(手前)

 

上の画像で、山肌に白い部分が見えますでしょ?あれ、下から見ていたら、てっきり雪が残っているのかと思っていました。でも近くで見ると結構分厚いコンクリートの塊でした。

植物がなく砂礫状になっている場所にありました。土砂崩れや表土浸食を防ぐためかしらね。さすがに真夏に雪はないか・・・(^^;

 

黄色い花は「イワオトギリ」

 

紫の花は「タテヤマウツボグサ」。黄色い花は「寒地コウゾリナ」かな?合ってる?黄色が濃い。光り輝く黄色って感じでした。

 

山肌にへばりつくように育っているミヤマシシウド。花は直径20~30cmもあり大きいです。

 

ミヤマシシウドらしき花。大きいし、がっちりしてます。たくましい。

 

この辺りの高山植物の名前には、普段私達がよく見る植物の名前の頭に「深山」とか「立山」とか付いているものも多い。私が見た印象では、花は似ているけれど大きめで、天高くギュイーンと茎を伸ばしている感じでした。

一般的に高山植物というと岩場に張り付いているイメージですが、こんな感じで大型化し立派な姿になるのは、高山とはいえまだ土もあり、冬以外は比較的穏やかな環境のおかげでしょう。冬が早いため、芽吹いたらとにかく急いで成長。その結果密度も高くなるため、もっともっとと伸びていったのではないかと思います。

標高のより高い場所は、凍結融解作用を受けるので、常に砂礫が移動しています。強風や日照り、乾燥といった苛酷な環境の中、植物はどうしても地上は小さく低く育たざるをえません、そのかわり地下の根は大きくなります。

植物の姿って本当に環境にうまく適応しています。一見不思議な姿かたちをしていても、よくよく調べるとなるほどなぁって納得します。植物は自力では動けないため長い年月をかけて、自分を変化させていくのね。周りに文句ばっかり言って自分を変えないのは、この地球上では「不適応者」で自滅するかも~、なんて考えたりします。

私は植物について、こんな風に細かく知ることがとても好きです。理屈っぽい性格だからね。でも知れば無理のないプランツデザインが出来ますし、うまく育てることも出来ます。

調べたり文献を読んだりしている途中で、とても感動することもあって、そういう話はお客様にもよくお伝えします。言葉で話さなければただの「モノ」みたく思われがちですが、植物は人とは違うコミュニケーション方法を取っているだけです。高度すぎて鈍感な人間がわからないんですよ。

 

標高2300mの雲上テラス。こんな高いところでデッキチェアに座って寛げます。背景すごすぎ。

 

後立山連峰。さっきまで居た黒部湖があんなに小さく見える~。

 

珍しい植物を実際に見られて楽しかったです。画面でなく自分の目で見ると全然違います。ま、どんな時に役に立つかは謎ですけれどwww。

時間が許されればもっと上へ行き小さな高山植物とかライチョウとか?!見て見たかったな。でも別の日ですが偶然ニホンザルを見ましたよ。山道を車で走っている時、道路脇にひょっこり出てきていたの。滋賀でも山奥に行くと出会うこともあるけれど、久しぶりなのでビックリしました。

 

避暑地で庭めぐり、まだ続きます。

 

 

ディスプレイガーデンのアジサイ2018-1

5月末に薔薇の生産者さんから20本買ったモダンローズ。今週いよいよ最後の時を迎えています。毎日水を変えたり切り戻したりしていましたが、少しずつ散っていき・・・でも20日間程も楽しませてくれました。

残った3本は、花びらの端が少し茶色くなって、揺すると今にも散ってしまいそう。そっと活け直しました。

 

最後の2輪(右)は、とっても危ういので器の縁にもたれるように。バルコニーで咲いたバラとフロックスを寄せて入れました。

 

そしてこれが最後の一輪。花だけ水を張った器に浮かべました。半端な花や葉たちはいつもこうして浮かべて楽しんでいます。

 

梅雨に入りバルコニーのバラも2番花が終わました。ディスプレイガーデン次の主役はアジサイへと交代します。私は4種のアジサイを育てていて、それぞれが今しっとりと咲き進んでいます。

 

ではでは。雨の休み間に撮ったものを順に紹介いたします。

まずは野趣あふれる山アジサイから。存在感のある西洋アジサイに比べると、このアジサイは圧倒的に周りに馴染む派。それがまたいいところなのです。

 

前庭の山アジサイ「クレナイ」です。さほど大きくならない品種なので3本も植えています。白から紅に変わって行きますが、今はその途中。透明感ある赤です。

 

これは2年前の画像ですが、今の眺めとほとんど変わらないので。ここは6月だけ赤のコーナーになります。自然な赤だから気に入ってます。

バルコニーで育てているアジサイ。こちらはアジサイ専門店で買ったものなのに品種がわかりません。昨年は赤紫でしたが、土が酸化してきたのか?肥料のせいかな?今年は青みがかった紫になりました。買った当初の薄紫にしたいのだけれど。花色の調整は難しい。

 

このアジサイの花。結構大きい。可愛らしい露草色です。蕚の中央部はまだ蕾なので咲くのが楽しみです。

 

今の時期、アジサイ園やアジサイ寺へ行ってみるものいいですね。

社寺にはその場所を象徴するような花があります。いつだったか朝刊(京都新聞)を読んでいると、勧修寺(京都山科区)筑波門跡のお言葉に目が留まりました。

「花を見て癇癪を起こす人はいない。花は和みや安らぎを与えてくれる。花は無言の説法をしているわけで、それぞれが仏である。」

本当にそうだな、って感動しちゃって。ディスプレイガーデンで直向きに咲いている花の姿を毎日みるにつけ、その都度どれだけ慰めをもらっていることか。

花を見る時間が長いと、穏やかな気持ちが長く続くことになりますから、いつの日か穏やかな人になれるのでしょうか。そんな風に思ったり。

・・・そんな私が、いま一番見ている花は、テラスのアジサイ「アナベル」です。

 

アジサイは日陰でも咲いてくれる貴重な植物。モミジの樹冠の下なので、アナベルにしてはこじんまりと咲いています。

 

 

アジサイ「アナベル」が盛りです。この株は日が当たる方。綿帽子のような大きな花、今年もたくさん咲かせてくれました。

 

テラスの花壇は白い植物を多く植えており、小さいながらホワイトガーデン風です。今年はここに縦のフォルムを追加したくて、スパイク状に咲く白いトラノオ(ベロニカロンギフォリア「アルバ」)を植えたのだけれど、日照不足でひょろんひょろん。全く咲かない。やっぱダメかぁ・・・残念。

こんな風にいまだ試行錯誤、実験中です。

このテラスに白い植物を集めたのは、リビングダイニングに接しており、夜も眺める場所だから。特に美しい時間帯は、夕日が落ちてポツポツと灯りがともる頃。ブルーアワーと呼んでいますが、その時間帯は白い植物が特に神秘的に見えます。闇に同化していく植物が多い中、白だけが徐々に浮かび上がってくるからです。

そして暗くなっても、白い花だけは見えるのね。だからお勤めや学校などで家には夜しかいないようなご家庭に、ホワイトガーデンをよく提案しています。私はこうして毎夜見ているので、提案におもわず実感がこもってしまいます。

 

初夏19:00pm。何もかも青く染まる中、白い花だけがぼうっと浮かび上がります。この眺めが好き。

 

ディスプレイガーデンには、まだ秋色アジサイもあるのですが、長くなりましたので次回に書きます。

アジサイの季節は始まったばかりですが、大好きな低木なのでいつもにも増して饒舌になってしまいます。マブチ的アジサイ論、しばらくお付き合いくださいますか?

 

 

梅雨前に庭を点検

梅雨時期はどうしても庭に出る機会が少なくなります。雨が続く前にディスプレイガーデンの点検をしました。毎日見てはいるのですが、常に点検という目で見ているわけではありません。見えている=把握しているとは限らないのです。

概ね問題ありませんでしたが、アオダモに何かよからぬ幼虫のコロニーを見つけました。遠目から見ても、そこだけ茶色く葉っぱが枯れて葉脈だけになって、クモの巣を掛けたようにモヤモヤとしています。だからよくわかるんです。でも見ようとしなければ見落としていたと思います。

 

アメリカシロヒトリかな?茶色くなった葉っぱには幼虫がいっぱい。今はまだここに留まっているので、枝ごと切り取ると一気に退治できます。

 

卵の段階で見つけられたら一番駆除しやすい。あちこち動かれたら農薬に頼らざるをえません。

例えば嫌われものの毒虫、イラガも卵の段階で見つけられたらラッキー。でも孵化しばかりの頃はコロニーを形成し移動しないため駆除しやすいです。一説によるとイラガの幼虫は食べる能力に差があるため集団で助け合って食べ大きくなるのだとか。固い殻に覆われた蛹になると絶対に動かないから一番やり易いです。しかし、この葉っぱ数枚に何百匹いるのでしょうか。これが全部大人になった日にゃもう×××!きゃー、想像したくありませーん!怖くて庭にでることもはばかられます。

イラガに触れると、患部が腫れ、何日もかゆみに悩まされ、あげく跡もしばらく消えません。あぁ、私も何度やられたことか。だから退治するときは、長そで&長ズボン&手袋はマストです。

イラガはどこにでもいるので、どんな木にもつく可能性があります。モミジにはつく可能性大で、うちも最初はそうでした。それが広がっていったのかもしれないし、どこかからやってきたのかもしれません。今年何故かアオダモの樹勢が少し落ちていて、春からカイガラムシにやられるし、本当にかわいそう。でもその都度早めに対処し、活性剤もやっているので、今は青々と茂っています。

庭の植物は自然と似てて非なるもの。生態どうこう関係なく、持ち主の好みで集められた植物ですし、人工地盤ですから、そもそも生きる力が違います。だからこまめな点検は大事です。関心を持って見ること、それだけで植物が健やかに育つ基盤が出来ます。人間関係と似ているなぁといつも思います。

 

さてお手入れ後、すっきりとした気持ちで撮影しました。午後の傾きかけた日差しを受けてキラキラを輝くディスプレイガーデン。前庭に植えたグラス類が大きくなってきて、風に揺れてていい感じです。

 

この春、もっと自然風な植栽デザインにしたくて、だいぶ植え替えました。それが根付いてくれて、花も咲いてきました。

 

スティパ「エンジェルヘアー」が透き通るような穂先を揺らしています。日差しを受けるとキラキラと輝いて本当にきれい。

 

庭の手入れをしていると、近所の小さなBFがよく話しかけてきます。私のことを「おばちゃん」ではなく「マブチさん」と呼んでくれます。子供さんならではの自然の見方がユニークで、聞いていて楽しいの。真剣に話してくれているので、きっと本当にそう思っているんだなぁ、ピュアだわ。彼はツルツル石を集めているそうで、私の石のサンプルがコミュニケーションの役に立っています。

 

 

面白い花壇&ディスプレイガーデンの近況 

春本番。地面からいろいろな芽がにょきにょき伸びて可愛らしく花をさかせていますね。

先日歩いていてふと目にした風景。ゴミステーションとして利用されている場所にある花壇です。ひなげしのオレンジ色が緑に映えてきれいなこと!可愛らしいこと!

 

道端の風景。ひなげしが奔放に咲いていました。

 

人工的に刈り込まれたツツジとこぼれ種で勝手に育っているひなげしの対照的なフォルムの組み合わせ。面白い植栽だなぁと思って撮りました。こういうのって狙って作るのは難しいと思うな。提案しても受け入れてもらえるかしら???

水遣りなんて恐らくされていない場所。なんてことない素朴な花ですがたくさん咲くとインパクトあります。ディアガーデンでもひなげしは雑草化してあちこちにいますが可愛いから抜かずに残しています。スミレも雑草化しているけれど抜きません。

雑な草と目の敵にして農薬で根こそぎ退治するよりも、場所によって、ここは生やしてより自然な感じにしようとか、ここはか弱い園芸品種を優先させようとか、そういうやり方があってもいいのでは。だって肥料や水を遣らなくてもめっちゃ元気な彼等だから、うまく取り入れることもアリなんです。

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さて今朝のディアガーデン。

画像はテラスの花壇です。前庭の植栽をリニューアルしたので、もともと植えていたアマドコロやムラサキシキブをこちらに移植しました。うまく根付いたようで元気に芽を出しています。よかった。

いくつかある花壇には、植物がパンパンに植わっているから、雑草が蔓延る余地はあんまりないの。だからひなげしを大事にしてるwww

 

いろんな葉っぱがにょきにょき。元気に育っています。

 

イロハモミジから木漏れ日が差して。薄い葉が透けてね、ずっと見てられるわ。

 

庭をきれいに眺めたいから、せっせと窓を拭きました。

 

床もみじならぬテーブルもみじ(^m^ 庭と建築のいい関係

 

今はシロヤマブキが満開です。いくつか切って事務所に飾っています。

 

仕事の合間に庭仕事にも精を出しています。

部屋にも庭の植物をいっぱい飾って。あぁ・・・。こうして冬までずっと庭の緑と暮らすんだ。

 

 

花から花へ

日毎に春めいてなんだか嬉しい。何が嬉しいかってスギ花粉症の症状がこれっぽちも出ないこと!

春の訪れを心から喜べるようになったなんて!!!まだ半信半疑です。30年以上苦しんできたから、本当に?本当に?治ったの?とまだ信じられない気持ちです。でもここ数年でよくなる一方なんです。

私はヨーグルトで体質が変わったと思っています。悩んでおられる方には、同じように嬉しい日がきっと来ますように。(参考にまとめました→コチラ

まだヒノキもあるので気は抜けませんが・・・でもやっぱり嬉しい。

さて、最近は設計業務の合間に雑事に追われ。確定申告、健康診断や歯科へ受診など・・・、これはこれでやっとかないと!ねー。そんなことでブログの更新がすっかり滞っていて、気が付けばもう3月。

 

先日、お取引先様のおめでたい門出にとお贈りしたお花。気持ちをお花屋さんに伝えてアレンジしていただきました。センス抜群「Odetto」さんにて。

 

冬の間はお花に飢えていたのか、移動途中のこんな景色に目が釘付け↓

 

琵琶湖岸「なぎさ公園」にある菜の花畑。春の香りが立ち込めています。こちらは撮影目的の人でいっぱい!

 

先週は盆梅展で梅の香りに惹きつけられ、今週は菜の花の香りに引き寄せられ、家の中ではストックの花の香りを嗅いで、おまけに自分自身はバラの香りなので(そのわけはコチラ)、もうね、わたしゃ虫か?!と思うレベルで花の香りを求めているこの頃ですw

そういえばスギ花粉症だったときは、これらの香りもよくわからない程、鼻水まみれだったなぁ。花粉症とは別に溶連菌の影響で、一時的ですが、嗅覚が麻痺していた頃もあって、香りがわからないことがすごいストレスでした。それらがほぼ解消した今、様々な香りを堪能出来てつくづつ有難いなぁと幸せを噛みしめています。