地元滋賀県で住宅の新築・リフォーム、不動産を営んでおられます桃栗柿屋 長浜米原店の花壇改修工事。
建物の南側に設けられた幅9m奥行き1mの花壇を、ドライガーデン風にして欲しいというご希望です。茶系のグリ石を敷くこと、植物は成長してもショールームの大窓にかからないように(外から中の様子がよく見えるように)というご要望もありました。
ドライガーデンとは、乾燥に耐えうる植物を選び、荒々しく削れたような自然石を組み合わせたりして作るスタイルの庭です。
水やりの手間が自生種を植える場合よりも少ないことから、初心者の方でも世話がしやすく、自然でかっこいい雰囲気が近年人気です。
ドライガーデンには、ユッカやアガベ、ソテツ、ヤシ、コルジリネ、など南洋系の葉が尖った植物や、サボテン系、オリーブやグラス類などがよく植えられますが、今回植栽する場所は、滋賀県北部で冬は雪がかなり積もる地域です。そこにヤシを植えるのは、景色としてどうなのだろうと考えました。
そこで、乾燥を好む植物の中でも場に馴染みそうな、ニューサイラン、立ち性ローズマリー、フィリフェラオーレア、ハイビャクシン、ウェストリンギア、マホニア・コンフューサなどをお勧めしました。
年間を通して小さな花が咲きますが、どちらかといえば草姿を楽しむ植物で、これらは耐寒性があるので冬でも葉を残します。枝葉も繊細にしなり雪の重みで折れることも少ないはずです。
幅が9mもある花壇。
等間隔に植えてしまうとメリハリもなく、チャート石の良さも活かせません。植物はある程度かためて島を作るように植え、あえて余白を作りました。
それぞれが大きくなると、もっとメリハリがつき、見応えある花壇になると思います。
株式会社 桃栗柿屋 様の詳細はこちらをご覧ください → https://www.桃栗柿屋.jp
竣工 2024年7月
場所 滋賀県米原市
施工内容 造園