近江八幡市安土町に建つ、Jigsaw滋賀様のモデルハウスの外構と造園の設計・施工を担当させていただきました。
安土町といえば、織田信長の建てた安土城跡がある町です。

前面道路から大きく後退して出来た広い前庭に、アプローチや駐車場、門壁といった機能はもちろん、植栽など何か潤いあるものをプラスして魅力的な景色作りをして欲しいというご要望でした。
片流れの屋根まで届く大きな窓が印象的な建物。具体的にはこの窓から緑が見えるようにして欲しいということです。
そこで、1階部分の窓は掃き出し窓ですから、折角なのでテラスを設けて、緑をより身近に感じられるようなプランをご提案しました。
植栽は主木であるサルスベリに暴れた枝ぶりのシャリンバイ、常緑で葉が多いフェイジョアを植えました。またそれらの足元にも白ヤマブキやシモツケ、ヒメトベラといった低木やハランなどの宿根草も彩りとして添えました。
これらの植物に共通するのは、日当たりや乾燥に強いといった点です。
実はこの前庭は西向き。南側からも日が当たるので、特に夏場は植物にとって、少々過酷な場所なのです。近年の夏は酷暑、炎暑、猛暑、そんなワードが毎日聞かれるほどですから、植物を選ぶ際には、とにかく夏を無事越してくれそうな樹種を心がけ、水持ちの良い土づくりもしました。
サルスベリが大きく育つと、日中に木陰を作ってくれるのでは、と期待しています。



門壁の素材はコンクリートブロック。ですが、一般的なモジュール(横幅40cm高さ20cm)ではなく、幅80cm高さ10cmという変形モジュールを採用。シャープなデザインが重心を抑えた広がりのある空間を演出します。
コンクリートのインダストリアルな表情に、5mm目地の意匠の組み合わせがお洒落で、他にない門壁になっています。
テラスのプライバシー保護を目的に、門壁の高さは約150cmと少し高めに設計しました。インターホンやポストを、使い勝手の良い位置に配置し、機能面も満たしています。
(モデルハウスなので表札はありませんが、後付け可能です)

また設計条件として、ライティング計画も盛り込まれていました。
モデルハウスには夕方訪れるお客様もいらしゃいます。昼間とは全く違う魅せ方が出来ないか?というご要望です。それもモデルハウスの魅力になるからです。
建物の大窓からもれる灯りがとても印象的なので、エクステリアの照明の位置がかぶらないよう気をつけました。
門壁は足元から低く照らすバー状の照明を、そして植栽部分には角度が調節できるアップライトを設置しました。木の影がちょうど建物の中央部にある壁面部分に写る角度に調整しましたら、とてもドラマチックな雰囲気になりました。

Jigsaw近江八幡市安土町モデルハウス
2025年4月26日(土)10:00am GRAND OPEN
お問合せ、来場予約など詳しくはコチラ→ https://momokurikakiya.jigsawhouse.jp/
SPEC
- 竣工 2025年4月
- 場所 滋賀県近江八幡市
- 施工内容 外構、造園