シンプルな外観にあわせて、外回りの色調と構造物もシンプルにし、植栽の緑が映えるように設計。ウチソトどこにいても自然が近く感じられ、気持ち良く過ごしていただけるような空間づくりを心掛けました。
清潔感ある白い構造物にはエッジを効かせて、静かな佇まいの中にも、人目を惹くようなデザイン性をプラス。フローティングスタイルのアプローチは、立体感と陰翳を生み出し、さりげなく上質な空間に格上げしてくれます。
植栽は季節感を大切に、部屋からは勿論、モデルハウスという特性上道路側からの景色づくりも重要なので、緑量は多めに設計しました。
シンボルツリー的な高木は落葉樹を。樹高は4mほどあり建物に映えます。春は明るい葉色で芽吹き、夏は薄い葉の重なりが爽やかな緑陰を作ってくれます。秋には黄色や橙、赤と様々な紅葉が楽しめ、冬は枝に雪が乗る様子を暖かい部屋から眺めます。
1m~2mほどの中低木は落葉性で花が可憐なヤマツツジ、山アジサイ、クロモジを選んで植えました。このくらいの高さの木はちょうど道路からの視線を遮ってくれます。
足元は年中あまり様子の変わらない常緑低木を多く植え、しっかりとしたベースを作りました。これらは構造物の立ち上がりを隠し、一年を通して安定した景色を作ります。また同時に高木の足元を強い日差しや乾燥、冬の凍結などから守る役目もあります。
花壇の手前には宿根草ギボウシ、ツワブキ、アマドコロ、ティアレラなどを植えて柔らかな雰囲気を。
環境に適した自生種を選ぶことで、植物は健やかに育ち、手入れも楽になります。各々が役割を持ち、お互いに支え引き立てあうような植栽デザインをいつも考えます。
リビング前と勝手口側の構造物の使用目的のひとつに「ベンチ」という共通性を持たせています。脇には植栽を添えて、季節ごとの植物の様子を身近に感じてもらえるように工夫しています。
勝手口側の階段は、平坦になりがちな駐車場のフォーカルポイントとなり、奥のスペースとの間仕切りにもなっています。リビング階段と同じ素材である杉板模様の踏み板を、こちらには全面に貼りました。
色々な材を使うのではなく、シンプルかつ上質な素材をひとつふたつに絞って使用することで、全体に統一感を持たせています。
Jigsaw東近江市幸町モデルハウス「Snufkin」
2023年5月13日(土)10:00am GRAND OPEN
お問合せ、来場予約など詳しくはコチラ→ https://momokurikakiya.jigsawhouse.jp/
SPEC
- 竣工 2023年4月
- 場所 滋賀県東近江市
- 施工内容 外構、造園