パンダ公園　新潟県上越市

住宅会社のショールームや展示場に併設された公園。

地域の子育てを支えようと、元々芝生をメインとした広場だった1,100m2の空間を再整備されました。施設開業当初からのご縁で、今回も計画と広告媒体用のイメージパースの作成をお手伝いさせていただきました。

小さなお子様が安心して駆け回れるよう芝生はそのまま生かし、高さ3mあまりの木製の展望デッキや、チョークで絵が描ける壁があるボックスカルバート、芝生の滑り台などが新しく追加されました。

展望デッキの出入り口となる両端には、築山ルートとアスレチックネットで登り降りする2つのルートがあり、思い思いに楽しんでいただけるような工夫をしています。安全な手摺で囲まれた展望台からは公園全体が眺められ、デッキ下の空間はイベントの折にも利用できる屋根として活躍します。

チョークで絵が描ける壁は、ボックスカルバートを利用しています。地中に埋設する箱型の構造物で、主に道路や水路、通信線等の収容など各種用途に使用されるもので、地上では滅多に見かけません。そのシンプルなデザインや施工性に魅力を感じ、元の広場でも提案。築山に埋め込みドアをつけ小さな家のようにアレンジして設置していただいておりました。今回の再整備で、全体のデザインの統一感も鑑み、更にもう１基追加を提案。通り抜けでき、内部の壁も利用するというように、以前とは異なる用途としました。

また、遊びのバリエーションとして、もっと大きな築山を作りたいとのご希望があり、そちらは部分的に人工芝を張って滑り台として活用しています。

登ったり降りたり、駆け回ったり、籠ったり、手を動かしたり、いろいろな遊びを自ら見つけてもらうきっかけを、あちこちに仕込んでいます。空や風、植物など自然を近くで感じて、豊かな感性を育んでいってもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。この公園が、地域の皆様の憩いの場となりますように、お祈りしております。

NHK新潟放送局によるパンダ公園の紹介動画をシェアさせていただきます　→　https://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/20230518/1030025135.html